JP5390820B2 - スイッチトリラクタンスモータ - Google Patents

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Description

この発明は、スイッチトリラクタンスモータに関し、特に2つのスイッチトリラクタンスモータが連結されたものに関する。
図7に示すように、スイッチトリラクタンスモータ100(以下「SRモータ」ともいう。)は、ステータ101と、ステータ101の内側に回転自在に軸支されたロータ102とを備える。ステータ101は、略円環形状のステータ本体101aと、ステータ本体101aの内周面から半径方向内側に円周方向等ピッチに一体に突出した複数のステータ突極101bと、複数の巻線104aから形成されるステータコイル104とを備え、複数の巻線104aは、それぞれのステータ突極101bに集中巻にて巻装されている。
ロータ102は、円柱形状のロータ本体102aと、ロータ本体102aの外周面から半径方向外側に円周方向等ピッチに一体に突出した複数のロータ突極102bとを備えるとともに、ロータ本体102aの中央に形成されたシャフト挿通孔に挿通固定されたシャフト103を備える。なお、ステータ突極101bの数は「6」であり、ロータ突極102bの数は「4」である。
ここで、ロータ本体102aおよびロータ突極102b、並びに、ステータ本体101aおよびステータ突極101bは、ともに薄板の磁性材料からなる薄板の鋼板を、打ち抜き加工により所定の形状に打ち抜き、この打ち抜いた鋼板を積層し形成される。
ステータ101は、円筒形状のステータケース105に挿入され、ステータ101の両端部をステータケース105の両端部とともに、フロントブラケット106およびエンドブラケット107で狭持固定される。ロータ102は、フロントブラケット106およびエンドブラケット107にそれぞれ外輪が挿入固定された軸受け106a、107aに、それぞれシャフト103の両端がそれぞれ挿入固定されることにより、ステータ101の内側にて回転自在に軸支される(例えば、特許文献1参照)。
次に、SRモータ100のモータ特性を図8に示す。図8は、横軸がモータ回転数Nを示し、縦軸がモータトルクTq、モータ出力Wおよびモータ出力効率ηを示す。図8に示すように、モータ回転数Nが大きくなると、モータトルクTq、モータ出力Wおよびモータ出力効率ηがともに小さな値となる。そのため、所望のモータ特性を保証する所定の定格回転数N0がモータトルクTq、モータ出力Wおよびモータ出力効率ηにより定まる。
一方、SRモータは、マグネットを用いていないため構造がシンプルであり、高耐熱性および高耐震性を有する電動機である。そのため、自動車の原動機としても用いることが多く提案されている。ここで、自動車は低速から高速まで幅広い速度で走行するため、自動車に用いられる原動機は、幅広い回転領域で所定のモータ特性を有する必要がある。
上述のように、自動車用の原動機としてSRモータを用いるためには、幅広い回転領域で所定のモータ特性を有すること、すなわち、定格回転数N0の値が大きいSRモータとすることが求められる。このように、定格回転数N0の値を大きくするためには、ステータおよびロータの外径を大きくしモータ外径を大きくするか、またはモータ軸長を大きくすることにより、モータ体格を大きくする必要がある。
特開2007−28866号公報
しかしながら、モータ体格において、ステータ外径およびロータ外径を大きくすると、上述のように打ち抜き加工の工程を経てステータおよびロータを形成するため、加工装置の規模が大きくなり、コストが高くなる。また、ステータ外径およびロータ外径を大きくし、モータ外径を大きくすると、床下の高さ空間の小さな自動車には、配置できなくなる恐れがある。
一方、モータ軸長を単に大きくした場合には、ステータ突極に巻装する巻線の長さが長くなるため、コイルの銅損が大きくなり、モータ出力効率が小さくなってしまう。
そこで、モータ外径を大きくすることなく、かつ、モータ出力効率の低下を防止しつつ、幅広い回転領域で所定のモータ特性を有するSRモータを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明のスイッチトリラクタンスモータは、第1のコイルが巻装された第1のステータと、第1のロータ本体と、前記第1のロータ本体に取り付けられた第1のシャフトとを有し、前記第1のステータの内側に回転自在に配置された第1のロータとを備え、モータ駆動装置からの制御電流により選択的に駆動する第1のスイッチトリラクタンスモータと、第2のコイルが巻装された第2のステータと、第2のロータ本体と、前記第2のロータ本体に取り付けられた第2のシャフトとを有し、前記第2のステータの内側に回転自在に配置された第2のロータとを備え、前記第1のスイッチトリラクタンスモータに対し、略同軸上に隣接して配置され、前記モータ駆動装置からの制御電流により選択的に駆動する第2のスイッチトリラクタンスモータと、第1および第2の入出力部を有し、前記第1のSRモータの前記第1のシャフトおよび前記第2のSRモータの前記第2のシャフトの間に配置され、前記第1および第2の入出力部が、それぞれ前記第1および第2のシャフトの一端に取り付けられ、前記第1および第2のシャフトの回転を変速して相互に伝達する変速機とを備え、前記第1のシャフトの他端を出力部とし、前記モータ駆動装置からの制御電流により前記第1の又は第2のスイッチトリラクタンスモータのいずれか一方が選択的に駆動する場合には、前記第1の又は第2のスイッチトリラクタンスモータのいずれか他方は空転する
このように、第1および第2のスイッチトリラクタンスモータを略同軸上に隣接して配置することで、スイッチトリラクタンスモータのモータ外径が大きくならない。また、第1および第2のスイッチトリラクタンスモータにそれぞれ別個に巻線を巻装することで、単にモータ軸長を長くした場合に比して、個々の巻線の長さを短くすることができ、モータ出力効率の低下を防止しすることができる。
第1のスイッチトリラクタンスモータの第1のシャフトと、第2のスイッチトリラクタンスモータの第2のシャフトとが変速機にて連結されているため、第1のスイッチトリラクタンスモータが駆動しているときは、第1のスイッチトリラクタンスモータのモータ出力が第1のシャフトの出力部から出力される。一方、第2のスイッチトリラクタンスモータが駆動しているときは、第2のスイッチトリラクタンスモータのモータ出力が変速機にて変速され第1のシャフトの出力部から出力される。そのため、本発明のスイッチトリラクタンスモータは、幅広い回転領域で所定のモータ特性を実現することができる。
このように、第1および第2のスイッチトリラクタンスモータを略同軸上に配置することで、モータ外径が大きくならない。第1および第2のスイッチトリラクタンスモータにそれぞれ別個に巻線を巻装することで、巻線の長さを短くすることができ、モータ出力効率の低下を防止しすることができる。第1のスイッチトリラクタンスモータの第1のシャフトと、第2のスイッチトリラクタンスモータの第2のシャフトとが変速機にて連結されていることで、幅広い回転領域で所定のモータ特性を実現することができる。
次に、この発明の第1の実施形態のSRモータを図1に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態のSRモータの構造を示す縦断面図である。SRモータ1は、第1のSRモータ10と、第2のSRモータ20とを備え、第1および第2のSRモータ10、20は、略同軸A上に隣接して配置される。ここで、第1および第2のSRモータ10、20は、ともに略同体格であり、それぞれ略同一のモータ出力特性を有する。
第1のスイッチトリラクタンスモータ10は、(第1の)ステータ11と、(第1の)ステータ11の内側に回転自在に軸支された(第1の)ロータ12とを備える。(第1の)ステータ11は、略円環形状のステータ本体11aと、ステータ本体11aの内周面から半径方向内側に円周方向等ピッチに一体に突出した複数のステータ突極11bと、複数の巻線15aから形成されるステータコイル15とを備え、複数の巻線15aは、それぞれのステータ突極11bに集中巻にて巻装されている。
(第1の)ロータ12は、円柱形状のロータ本体13と、ロータ本体13の外周面から半径方向外側に円周方向等ピッチに一体に突出した複数のロータ突極13aとを備えるとともに、ロータ本体13の中央に形成されたシャフト挿通孔13bに挿通固定された(第1の)シャフト14を備える。なお、ステータ突極11bの数は「6」であり、ロータ突極13aの数は「4」である。
ここで、ロータ本体13およびロータ突極13a、並びに、ステータ本体11aおよびステータ突極11bは、ともに薄板の磁性材料からなる薄板の鋼板を、打ち抜き加工により所定の形状に打ち抜き、打ち抜いた鋼板を積層し形成される。
(第1の)ステータ11は、円筒形状のステータケース16に挿入され、(第1の)ステータ11の両端部をステータケース16の両端部とともに、フロントブラケット17およびエンドブラケット18で狭持固定される。(第1の)ロータ12は、フロントブラケット17およびエンドブラケット18にそれぞれ外輪が挿入固定された軸受け17a、18aに、それぞれ(第1の)シャフト14の両端がそれぞれ挿入固定されることにより、第1のステータ11の内側にて回転自在に軸支される。
第2のスイッチトリラクタンスモータ20は、(第2の)ステータ21と、(第2の)ステータ21の内側に回転自在に軸支された(第2の)ロータ22とを備える。(第2の)ステータ21は、略円環形状のステータ本体21aと、ステータ本体21aの内周面から半径方向内側に円周方向等ピッチに一体に突出した複数のステータ突極21bと、複数の巻線25aから形成されるステータコイル25とを備え、複数の巻線25aは、それぞれのステータ突極21bに集中巻にて巻装されている。
(第2の)ロータ22は、円柱形状のロータ本体23と、ロータ本体23の外周面から半径方向外側に円周方向等ピッチに一体に突出した複数のロータ突極23aとを備えるとともに、ロータ本体23の中央に形成されたシャフト挿通孔23bに挿通固定された(第2の)シャフト24を備える。なお、ステータ突極21bの数は「6」であり、ロータ突極23aの数は「4」である。
ここで、ロータ本体23およびロータ突極23a、並びに、ステータ本体21aおよびステータ突極21bは、ともに薄板の磁性材料からなる薄板の鋼板を、打ち抜き加工により所定の形状に打ち抜き、打ち抜いた鋼板を積層し形成される。
(第2の)ステータ21は、円筒形状のステータケース26に挿入され、(第2の)ステータ21の両端部をステータケース26の両端部とともに、フロントブラケット27およびエンドブラケット28で狭持固定される。(第2の)ロータ22は、フロントブラケット27およびエンドブラケット28にそれぞれ外輪が挿入固定された軸受け27a、28aに、それぞれ(第2の)シャフト24の両端がそれぞれ挿入固定されることにより、第2のステータ21の内側にて回転自在に軸支される。
略同軸A上に隣接して配置される第1および第2のSRモータ10、20の間には、変速機40が配置される。変速機40は、一つのサンギヤ(第1の入出力部)41と、複数のプラネタリギヤ42と、第1のSRモータ10のエンドブラケット18に一体形成されたリングギヤ43とを備える。さらに、変速機40は、ギヤプレート(第2の入出力部)42c、プラネタリギヤ42と同数の軸受け42aおよび軸部42bを備えている。ここで、プラネタリギヤ42の中央には、それぞれ軸受け42aが外輪固定されており、それぞれの軸受け42aの内輪に軸部42bの一端が固定されるとともに、ギヤプレート(第2の入出力部)42cに軸部42bの他端が固定される。この軸部42および軸受け42bにより、プラネタリギヤ42は、ギヤプレート(第2の入出力部)42cに回転自在に支持される。
サンギヤ(第1の入出力部)41は、第1のSRモータ10の第1のシャフト14の一端14aに取り付けられ、ギヤプレート(第2の入出力部)42cは、第2のSRモータ20の第2のシャフト24の一端24aに取り付けられる。このとき、それぞれのプラネタリギヤ42は、サンギヤ(第1の入出力部)41とリングギヤ43の双方に噛み合わさるように設定されている。ここで、サンギヤ(第1の入出力部)41の歯数Z1に対し、リングギヤ43の歯数Z2は、約2倍となるように設定されている(Z2≒2×Z2)。
そのため、第2のSRモータ20の第2のシャフト24の回転は、変速機40により約2倍に増速される。そして、第1のSRモータ10のシャフト14の他端が出力部14bとなっており、第1のSRモータ10の回転は、変速されず直接に出力部14bから外部に取り出されるとともに、第2のSRモータ20の回転は、変速機40により約2倍に増速され、出力部14bから外部に取り出される。
本実施形態のSRモータ1は、第1および第2のSRモータ10、20の第1および第2のロータ12、22の回転角度を検出するために、レゾルバ30が用いられる。レゾルバ30は、レゾルバステータ31およびレゾルバロータ32を備えている。レゾルバステータ31は、第2のSRモータ20のエンドブラケット28に取り付けられ、レゾルバロータ32は、同じく第2のSRモータ20のシャフト24の他端24bに取り付けられ、レゾルバロータ32は、レゾルバステータ31の内側に配置される。そして、レゾルバ30を外部から隔離し、粉塵の進入を防止するため、エンドブラケット28にレゾルバカバー33が取り付けられ、レゾルバカバー33によりレゾルバ30は覆われる。
レゾルバロータ32は、第2のSRモータ20のロータ22に直接取り付けられている。そのため、ロータ22の回転は変速されることなくレゾルバロータ32に伝達され、レゾルバロータ32の回転角度とロータ22の回転角度は同一となる。従って、ロータ22の回転角度は、レゾルバ30により一義的に検出される。
一方、第1のSRモータ10のロータ12は、変速機40および第2のSRモータ20のロータ22を介してレゾルバロータ32に機械的に接続される。そのため第1のSRモータ10のロータ12の回転は変速機40で約半分(Z1/Z2)に減速されレゾルバロータ32に伝達される。そのため、レゾルバロータ32の回転角度はロータ22の回転角度の約半分となる。従って、ロータ12の回転角度は、レゾルバ30が検出する回転角度を約2倍(Z2/Z1)とすることにより検出される。
次に、モータの巻線構造およびモータ駆動装置について、図2および図3に基づき説明する。図2は、本実施の形態のSRモータの巻線構造を示す配線図である。図3は、本実施の形態におけるSRモータに制御電流を供給するモータ駆動装置を示すブロック図である。第1のSRモータ10のステータコイル15を
第1のSRモータ10の複数の巻線15aは、それぞれU相の巻線U1、V相の巻線V1およびW相の巻線W1を形成する。そして、U相の巻線U1の一端U1n、V相の巻線V1の一端V1nおよびW相の巻線W1の一端W1nは、それぞれ中性点n1に接続され、中性点n1は、第1のSRモータ10の外部の接続点nに接続されている。一方、U相の巻線U1の他端U1s、V相の巻線V1の他端V1sおよびW相の巻線W1の他端W1sは、第1のSRモータ10の外部の接続点a、b、cにそれぞれ接続されている。
同様に、第2のSRモータ20の複数の巻線25aは、それぞれU相の巻線U2、V相の巻線V2およびW相の巻線W2を形成する。そして、U相の巻線U2の一端U2n、V相の巻線V2の一端V2nおよびW相の巻線W2の一端W2nは、それぞれ中性点n2に接続され、中性点n2は、第2のSRモータ20の外部の接続点nに接続されている。一方、U相の巻線U2の他端U2s、V相の巻線V2の他端V2sおよびW相の巻線W2の他端W2sは、第2のSRモータ20の外部の接続点d、e、fにそれぞれ接続されている。
モータ駆動装置50は、電源60とSRモータ1とに接続され、電源60から供給される電流を、レゾルバ30から検出されるロータ12、22の回転角度に対応し、SRモータ1を駆動させる制御電流とし、かかる制御電流をSRモータ1に供給する。
モータ駆動装置50は、インバータ51と、駆動制御部59とを備える。インバータ51は、第1乃至第7のハーフブリッジ(52から58)が互いに並列接続されることにより形成される。第1乃至第7のハーフブリッジは、いずれも上腕半導体スイッチ素子(52aから58a)と下腕半導体スイッチ素子(52bから58b)が接続点(n、a、b、c、d、e、f)にて直列に接続された構成となっている。ここで半導体スイッチ素子(52aから58a、52bから58b)はいずれも、いわゆるMOSFETに還流ダイオードが逆並列接続され形成されている。
上腕半導体スイッチ素子(52aから58a)は、電源60の正極に接続され、下腕半導体スイッチ素子(52bから58b)は、電源60の負極に接続される。
第1のSRモータ10のU相の巻線U1は、第1のハーフブリッジ52の接続点nと第2のハーフブリッジ53の接続点aとに端部がそれぞれ接続され、V相の巻線V1は、第1のハーフブリッジ52の接続点nと第3のハーフブリッジ54の接続点bとに端部がそれぞれ接続され、W相の巻線W1は、第1のハーフブリッジ52の接続点nと第4のハーフブリッジ55の接続点cとに端部がそれぞれ接続される。
一方、第2のSRモータ20のU相の巻線U2は、第1のハーフブリッジ52の接続点nと第5のハーフブリッジ56の接続点dとに端部がそれぞれ接続され、V相の巻線V2は、第1のハーフブリッジ57の接続点nと第6のハーフブリッジ54の接続点eとに端部がそれぞれ接続され、W相の巻線W2は、第1のハーフブリッジ52の接続点nと第7のハーフブリッジ55の接続点fとに端部がそれぞれ接続される。
駆動制御部59は、上腕半導体スイッチ素子(52aから58a)に下腕半導体スイッチ素子(52bから58b)に接続されており、レゾルバ30からの回転角度信号に基づき、上腕半導体スイッチ素子(52aから58a)および下腕半導体スイッチ素子(52bから58b)に、オンオフ動作を指令する動作信号(s1、s2、a1、a2、b1、b2、c1、c2、d1、d2、e1、e2、f1、f2)を供給する。
この駆動制御部59からの動作信号(s1、s2、a1、a2、b1、b2、c1、c2、d1、d2、e1、e2、f1、f2)により、第1および第2のSRモータ10、20は駆動する。本実施形態では、第1乃至第4のハーフブリッジ(52から55)が動作することにより、第1のSRモータ10が選択的に駆動され、第1および第5乃至第7のハーフブリッジ(52、56から58)が動作することにより、第2のSRモータ10が選択的に駆動される。このように、第1および第2のSRモータ10、20の駆動に第1のハーフブリッジ52を共用する構成とすることにより、本実施の形態のインバータ51は、ハーフブリッジの数を削減し、半導体スイッチ素子の部品点数の削減を図っている。
図4は、モータ駆動装置50から供給される制御電流により、第1および第2のSRモータが駆動したときに出力部14bから外部に出力されるモータ出力を示す。同図において、横軸は出力部14bの回転数Nを示し、縦軸は、出力部14bにて外部に出力されるモータトルクTq、モータ出力Wおよびモータ出力効率ηを示す。
上述のように第1および第2のSRモータ10、20は、それぞれ略同体格で、略同一のモータ出力特性を有し、所望のモータ特性を保証する定格回転数N0はともに略同一である。ここで、上述に記すように第1のSRモータ10の出力は、直接に出力部14bから外部に取り出されるとともに、第2のSRモータ20の出力は、変速機40により約2倍に増速され、出力部14bから外部に取り出される。
ここで、第1のSRモータ10に制御電流が供給され、第1のSRモータ10が選択的に駆動しているときは、第1のSRモータ10のモータ出力により出力部14bが回転駆動する。そのとき、第1および第のSRモータ10、20のロータ12、22は、変速機40を介して連結されているため、第2のSRモータ20のロータ22は、空転する。
同様に、第2のSRモータ20に制御電流が供給され、第2のSRモータ20が選択的に駆動しているときは、第2のSRモータ20のモータ出力により出力部14bが回転駆動する。そのとき、第1および第のSRモータ10、20のロータ12、22は、変速機40を介して連結されているため、第1のSRモータ10のロータ12は、空転する。
第1のSRモータ10のみを選択的に動作させた場合には、定格回転数は回転数N0である。一方、第2のSRモータ20のみを選択的に動作させた場合は、変速機40により約2倍に増速されているため、回転数N0を超える領域でも出力部14bから外部に出力されるモータ出力は、所望の数値を超えるものとなっている。すなわち、回転数N0を超える領域でも、出力部14bから外部に出力されるモータトルクTq2、モータ出力W2およびモータ出力効率η2は、所望の数値を超え、第2のSRモータ20を動作させることにより、所望のモータ特性を保証する定格回転数は、回転数2×N0となる。よって、SRモータ1は、幅広い回転領域で所定のモータ特性を有するものとなっている。
ここで、SRモータ1は、略同体格の2つの第1および第2のSRモータ10、20を略同軸上に近接して配置しているため、モータ外径が大きくならない。また、第1および第2のSRモータ10、20にそれぞれ独立してステータコイル15、25を巻装しているため、それぞれのステータコイル15、25を形成する導線の長さが単にSRモータの軸長を長くした場合に比して長くならない。そのため、第1および第2のSRモータ10、20のいずれか一方を選択的に動作させたときに、それぞれのステータコイル15、25から生じる銅損は単に軸長を長くした場合に比して小さくなる。よって、SRモータ1のモータ効率ηの低下が防止できる。
このように、SRモータ1は、モータ外径を大きくすることなく、かつ、モータ出力効率の低下を防止しつつ、幅広い回転領域で所定のモータ特性を有するものとなっている。
次に本発明の第2の実施形態のSRモータ1000を図5に基づき説明する。図5は、本発明の第2の実施形態のSRモータの構造を示す縦断面図である。SRモータ1は、第1のSRモータ10と、第2のSRモータ20とを備え、第1および第2のSRモータ10、20は、略同軸A上に隣接して配置される。ここで、第1および第2のSRモータ10、20は、ともに略同体格であり、それぞれ略同一のモータ出力特性を有する。
ここで、第2の実施形態のSRモータ1000は、第1の実施形態のSRモータ1に対し、変速機40の構造および変速機40の第1および第2のSRモータ10、20への取り付け構造のみ異なる。従って、以下、変速機40の構造および変速機40の第1および第2のSRモータ10、20への取り付け構造のみ説明し、その他の部分については省略する。
略同軸A上に隣接して配置される第1および第2のSRモータ10、20の間には、変速機40が配置される。変速機40は、一つのサンギヤ(第2の入出力部)41と、複数のプラネタリギヤ42と、第2のSRモータ10のフロントブラケット27に一体形成されたリングギヤ43とを備える。さらに、変速機40は、ギヤプレート(第1の入出力部)42c、プラネタリギヤ42と同数の軸受け42aおよび軸部42bを備えている。ここで、プラネタリギヤ42の中央には、それぞれ軸受け42aが外輪固定されており、それぞれの軸受け42aの内輪に軸部42bの一端が固定されるとともに、ギヤプレート(第1の入出力部)42cに軸部42bの他端が固定される。この軸部42および軸受け42bにより、プラネタリギヤ42は、ギヤプレート(第1の入出力部)42cに回転自在に支持される。
サンギヤ(第2の入出力部)41は、第2のSRモータ20の第2のシャフト24の一端24aに取り付けされ、ギヤプレート(第1の入出力部)42cは、第1のSRモータ10の第1のシャフト14の一端14aに取り付けられる。このとき、複数のプラネタリギヤ42のそれぞれは、サンギヤ(第2の入出力部)41とリングギヤ43の双方に噛み合わさるように設定されている。
ここで、サンギヤ(第2の入出力部)41の歯数Z1に対し、リングギヤ43の歯数Z2は、約2倍となるように設定されている(Z2≒2×Z1)。そのため、第2のSRモータ20の第2のシャフト24の回転は、変速機40により約半分に減速される。そして、第1のSRモータ10のシャフト14の他端が出力部14bとなっており、第1のSRモータ10の回転は、変速されず直接に出力部14bから外部に取り出されるとともに、第2のSRモータ20の回転は、変速機40により約半分に減速され、出力部14bから外部に取り出される。
次に、レゾルバ30での回転角度の検出について説明する。レゾルバロータ32は、第2のSRモータ20のロータ22に直接取り付けられている。そのため、ロータ22の回転は変速されることなくレゾルバロータ32に伝達され、レゾルバロータ32の回転角度とロータ22の回転角度は同一となる。従って、ロータ22の回転角度は、レゾルバ30により一義的に検出される。
一方、第1のSRモータ10のロータ12は、変速機40および第2のSRモータ20のロータ22を介してレゾルバロータ32に機械的に接続される。そのため第1のSRモータ10のロータ12の回転は変速機40で約2倍(Z2/Z1)に増速されレゾルバロータ32に伝達される。そのため、レゾルバロータ32の回転角度はロータ22の回転角度の約2倍となる。従って、ロータ12の回転角度は、レゾルバ30が検出する回転角度を約半分(Z1/Z2)とすることにより検出される。
図6は、モータ駆動装置50から供給される制御電流により、第1および第2のSRモータが駆動したときに出力部14bから外部に出力されるモータ出力を示す。同図において、横軸は出力部14bの回転数Nを示し、縦軸は、出力部14bにて外部に出力されるモータトルクTq、モータ出力Wおよびモータ出力効率ηを示す。
上述のように第1および第2のSRモータ10、20は、それぞれ略同体格で、略同一のモータ出力特性を有し、ともに所望のモータ特性を保証する定格回転数N0は略同一である。ここで、上述に記すように第1のSRモータ10の出力は、直接に出力部14bから外部に取り出されるとともに、第2のSRモータ20の出力は、変速機40により約半分に減速され、出力部14bから外部に取り出される。
そのため、第1のSRモータ10のみを選択的に動作させた場合には、定格回転数は回転数N0である。一方、第2のSRモータ20のみを選択的に動作させた場合は、変速機40により約半分に減速されているため、出力部14bの回転が低速の領域において、出力部14bから外部に出力されるモータ出力は、同じく低速領域にて第1のSRモータ10を駆動させたときのモータ出力に比して大きなものとなっている。
すなわち、第2のSRモータ20のみを選択的に動作させた場合は、出力部14bの回転が低速の領域においても、出力部14bから外部に出力されるモータトルクTq2、モータ出力W2およびモータ出力効率η2は、第1のSRモータ10のみを選択的に動作させたときの、出力部14bから外部に出力されるモータトルクTq1、モータ出力W1およびモータ出力効率η1を超え、第2のSRモータ20を動作させることにより、出力部14bの回転が低速の領域においても、SRモータ1000は、高いモータ特性を有するものとなっている。
本発明の第1の実施形態のSRモータの構造を示す縦断面図である。 本発明の第1の実施形態のSRモータの巻線構造を示す図である。 本発明の第1の実施形態のモータ駆動装置を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態のSRモータのモータ特性を示す図である。 本発明の第2の実施形態のSRモータの構造を示す縦断面図である。 本発明の第2の実施形態のSRモータのモータ特性を示す図である。 従来のSRモータの構造を示す縦断面図である。 従来のSRモータのモータ特性を示す図である。
符号の説明
1 スイッチトリラクタンス(SR)モータ
10 第1のスイッチトリラクタンス(SR)モータ
11 第1のステータ
12 第1のロータ
14 第1のシャフト
15 第1のコイル
14a 一端
14b 他端
20 第2のスイッチトリラクタンス(SR)モータ
21 第2のステータ
22 第2のロータ
24 第2のシャフト
25 第2のコイル
40 変速機
41 サンギヤ(第1又は第2の入出力部)
42 プラネタリギヤ
42c ギヤプレート(第2又は第1の入出力部)
50 モータ駆動装置

Claims (2)

  1. 第1のコイルが巻装された第1のステータと、
    第1のロータ本体と、前記第1のロータ本体に取り付けられた第1のシャフトとを有し、前記第1のステータの内側に回転自在に配置された第1のロータとを備え、モータ駆動装置からの制御電流により選択的に駆動する第1のスイッチトリラクタンスモータと、
    第2のコイルが巻装された第2のステータと、
    第2のロータ本体と、前記第2のロータ本体に取り付けられた第2のシャフトとを有し、前記第2のステータの内側に回転自在に配置された第2のロータとを備え、前記第1のスイッチトリラクタンスモータに対し、略同軸上に隣接して配置され、前記モータ駆動装置からの制御電流により選択的に駆動する第2のスイッチトリラクタンスモータと、
    第1および第2の入出力部を有し、前記第1のスイッチリラクタンスモータの前記第1のシャフトおよび前記第2のスイッチトリラクタンスモータの前記第2のシャフトの間に配置され、前記第1および第2の入出力部が、それぞれ前記第1および第2のシャフトの一端に取り付けられ、前記第1および第2のシャフトの回転を変速して相互に伝達する変速機とを備え、前記第1のシャフトの他端を出力部とし、
    前記モータ駆動装置からの制御電流により前記第1の又は第2のスイッチトリラクタンスモータのいずれか一方が選択的に駆動する場合には、前記第1の又は第2のスイッチトリラクタンスモータのいずれか他方は空転するスイッチトリラクタンスモータ。
  2. 前記第1の又は前記第2のスイッチトリラクタンスモータのいずれか一方に回転センサが取り付けられた請求項1に記載のスイッチトリラクタンスモータ。
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