JP5389478B2 - 洗浄乾燥方法及び洗浄乾燥装置 - Google Patents

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本発明は、洗浄乾燥方法及び洗浄乾燥装置に関する。
従来から、光学素子の外面にコート層を形成する際には、この光学素子を洗浄して外面に付着している様々な付着物を除去することが行われている。さらに、このような洗浄に引き続いて洗浄のために使用した液体を除去して乾燥させることが行われている。
洗浄のために使用した液体が光学素子の外面に残留した状態で乾燥すると、光学素子の外面にシミが生じる。このようなシミは光の透過や反射等の光学特性に悪影響を及ぼすため、洗浄のために使用した液体を効果的に除去できる乾燥方法が求められている。
光学素子を乾燥させる乾燥装置の例として、例えば特許文献1には洗浄装置が記載されている。この特許文献1に記載の洗浄装置は、溶剤を用いて被洗浄物であるワークを洗浄する洗浄槽と、前記溶剤を加熱して蒸発させるヒータと、蒸発した前記溶剤の蒸気を凝縮させて回収する冷却器と、前記ワークを保持して洗浄槽内に浸漬させるワーク搬送装置と、該ワーク搬送装置と前記洗浄槽の一方を相対回転させる回転駆動装置と、前記ワーク搬送装置を昇降させる昇降駆動装置とを備えている。
この洗浄装置によれば、回転駆動装置の軸回りに回転可能に配置された洗浄槽にワーク(被洗浄物)を順次挿入することで連続的に被洗浄物の洗浄及び乾燥を行うことができる。
特開2004−358330号公報
しかしながら、特許文献1に記載の洗浄装置では、回転駆動装置の回転動作に伴って順次洗浄が行われる方式であるので、すべての槽が同一のタイミングで回転し、それぞれの槽における作業時間を、最も作業時間を長く要する工程に合わせなければならない。このため、特許文献1に記載の洗浄装置では洗浄にかかる時間が長いという問題があった。また、被洗浄物を好適に洗浄するために各工程には最適な作業時間があるが、この特許文献1に記載の洗浄装置では各工程に対して異なる作業時間を設定することができないという問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は被洗浄物に対して好適に洗浄乾燥可能な時間を設定可能かつ洗浄乾燥に要する総作業時間を短縮可能な洗浄乾燥方法及び洗浄乾燥装置の提供を図ることにある。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の洗浄乾燥方法は、洗浄液を含有する液体に被洗浄物を浸漬する洗浄工程と、前記洗浄工程の後に前記被洗浄物に付着した前記洗浄液をリンス液に置換するリンス工程と、前記リンス工程の後に前記被洗浄物に付着した前記洗浄液あるいは前記リンス液を除去する乾燥工程と、前記被洗浄物を前記洗浄工程へ搬送し、該洗浄工程後に前記リンス工程へ搬送する第一搬送工程と、前記被洗浄物を前記リンス工程から前記乾燥工程へ搬送する第二搬送工程と、前記乾燥工程の後に前記被洗浄物を取り出す取出工程と、を備え、前記リンス工程では、前記リンス液を用いた所定の作業の終了後から前記乾燥工程が開始可能となるまでの間、前記被洗浄物を前記リンス液に浸漬された状態で待機させ、前記リンス工程において前記被洗浄物を前記リンス液中で待機させることにより、前記洗浄工程に要する時間と前記リンス工程に要する時間と前記第一搬送工程に要する時間の合計が、前記乾燥工程に要する時間よりも長く設定されていることを特徴としている。
この発明によれば、洗浄工程に要する時間とリンス工程に要する時間と第一搬送工程に要する時間との合計が乾燥工程に要する時間よりも長く設定されているので、洗浄工程の開始から乾燥工程の完了までの一連の工程を繰り返す際にこの一連の工程の一部をオーバーラップさせても洗浄工程の開始からリンス工程の完了に至る時間が律速となり乾燥工程にはリンス工程の完了を待つための待ち時間が必ず生じることになる。従って、リンス工程の完了後、被洗浄物は直ちに乾燥工程に供されることができ、被洗浄物をリンス工程の完了後に大気中に放置する時間を最小限に留めることができる。その結果、被洗浄物の外面に付着したリンス液等が自然乾燥によって蒸発することによるシミ等の発生を生じさせずに一連の工程の一部をオーバーラップさせて洗浄乾燥にかかる時間の総和を短縮することができる。
さらに、リンス工程において被洗浄物を待機させるので、被洗浄物の外面に対して攻撃性が少ないリンス液に被洗浄物が浸漬された状態で乾燥工程開始まで時間調整が行われる。したがって、洗浄液に対して耐性が弱い被洗浄物に対しても好適に時間調整が行われる。その結果、被洗浄物を大気中に放置せずに乾燥工程が開始されて被洗浄物の外面へのシミ等の発生を防止することができる。
また、本発明の洗浄乾燥方法は、前記被洗浄物が、少なくとも第一被洗浄物および前記第一被洗浄物に引き続いて同一の工程に供される第二被洗浄物を有し、前記第二被洗浄物に対する前記第二搬送工程が、前記第一被洗浄物に対する前記取出工程が開始されたことに基づいて開始されることが好ましい。
この場合、第一被洗浄物に対する取出工程が開始されると同時に第二被洗浄物に対する第二搬送工程が開始されるので、第二被洗浄物が大気中に暴露される時間を最小限とし、かつ第一被洗浄物に対する乾燥工程が完了してから第二被洗浄物に対する乾燥工程が開始されるまでの時間を短縮することができる。
本発明の洗浄乾燥装置は、被洗浄物を洗浄するための洗浄液が供給される洗浄槽と、前記被洗浄物に付着した前記洗浄液を置換するリンス液が供給されるリンス槽と、前記被洗浄物に付着した前記洗浄液あるいは前記リンス液を除去して乾燥させる乾燥部と、前記被洗浄物を前記洗浄槽及び前記リンス槽へ搬送すると共に前記洗浄槽及び前記リンス槽から前記乾燥部へ搬送する搬送部と、前記被洗浄物を前記乾燥槽から取り出す取出部と、前記搬送部と前記取出部の動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記取出部によって前記乾燥槽から前記被洗浄物が取り出されたことが検知されるまで前記搬送部による前記リンス槽から前記乾燥部への搬送動作を禁止するとともに、前記被洗浄物の前記リンス液への浸漬時間を前記制御部に設定された時間よりも所定時間だけ延長し、前記取出部によって前記乾燥槽から前記被洗浄物が取り出されたことが検知されたことに基づいて前記搬送部による前記リンス槽から前記乾燥部への搬送動作の開始を許可することにより、前記洗浄槽における洗浄に要する時間と、前記リンス槽におけるリンスに要する時間と、前記搬送部における前記洗浄槽および前記リンス槽への搬送に要する時間との合計が、乾燥部における乾燥に要する時間よりも長くなるようにそれぞれの時間を設定する、ことを特徴としている。
この発明によれば、この洗浄乾燥装置の一連の動作において被洗浄物の搬送は、搬送部と取出部とのそれぞれによって行われる。このとき、取出部は専ら被洗浄物を乾燥部から取り出すものであるので、洗浄及びリンスに係る被洗浄物の搬送の状態によらず被洗浄物の乾燥が完了した後に直ちに被洗浄物を取り出すことができる。
さらに、洗浄開始から乾燥完了までの一連の動作を繰り返す際にこの一連の動作の一部をオーバーラップさせても洗浄開始からリンス完了に至る時間が律速となり乾燥装置はリンス槽においてリンスが完了するのを待つようになっている。従って、リンス完了後、被洗浄物は直ちに乾燥装置に搬送されることができるので、被洗浄物を大気中に放置する時間を最小限に留めることができる。その結果、被洗浄物の外面に付着したリンス液等が自然乾燥によって蒸発することによるシミ等の発生を生じさせずに一連の動作の一部をオーバーラップさせて洗浄乾燥にかかる時間の総和を短縮することができる。
さらに、前記乾燥部における乾燥が完了する前にリンス工程を完了可能であった場合に、制御部は被洗浄物をリンス液に浸漬する時間を所定時間だけ延長する。このとき、被洗浄物の外面には、比較的被洗浄物への攻撃性が低いリンス液が接触しているので、被洗浄物の外面を大気中に暴露せずに時間調整を行うことができる。従って、被洗浄物の外面にシミ等が生じるのを抑制することができる。
また、本発明の洗浄乾燥装置は、前記乾燥部は、軸回りに回転するローターと、前記軸回りに前記被洗浄物を回転させる回転乾燥槽を有することが好ましい。
この場合、乾燥部では被洗浄物をローターの軸回りに回転させて遠心力を発生させる。すると被洗浄物の外面に付着したリンス液や異物等は遠心力の方向に移動して被洗浄物の外面から離間する。従って、常温下であっても迅速に被洗浄物を乾燥させることができる。
また、本発明の洗浄乾燥装置は、前記被洗浄物が保持される保持部を収容する保持治具をさらに備え、前記保持治具は前記搬送部及び前記取出部によって搬送されることが好ましい。
この場合、被洗浄物は保持部に保持され、この保持部はさらに保持治具本体に収容されて搬送される。このため、被洗浄物を好適に保持できる。さらに、搬送部及び取出部は保持治具を搬送するので、被洗浄物の形状、数量によらず好適に搬送することができる。
本発明に係る洗浄乾燥装置によれば、被洗浄物を搬送するための搬送部を複数備えて被洗浄物の洗浄から乾燥に至る一連の工程の一部をオーバーラップさせると共に、リンス工程と乾燥工程との間において被洗浄物の外面にリンス液等が付着した状態で大気中に放置される時間を好適に短縮することで、被洗浄物に対して好適に洗浄乾燥可能な時間を設定可能かつ洗浄乾燥に要する総作業時間を短縮可能になる。
本発明の第一実施形態の洗浄乾燥装置を示す正面図である。 同洗浄乾燥装置を一部断面で示す平面図である。 同洗浄乾燥装置を一部断面で示す右側面図である。 同洗浄乾燥装置の一部の構成を示す図である。 同洗浄乾燥装置の取出部の構成を示す右側面図である。 同洗浄乾燥装置における制御を説明するためのブロック図である。 従来の洗浄乾燥方法を説明するためのタイミングチャートである。 従来の他の洗浄乾燥方法を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第一実施形態の洗浄乾燥装置による洗浄乾燥方法を説明するためのフローチャートである。 同洗浄乾燥方法における搬送部の動作を説明するためのフローチャートである。 同洗浄乾燥方法における取出部の動作を説明するためのフローチャートである。 同洗浄乾燥方法を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第二実施形態の洗浄乾燥装置における洗浄乾燥方法を説明するためのフローチャートである。 同洗浄乾燥方法における搬送部の動作を説明するためのフローチャートである。 同洗浄乾燥方法における取出部の動作を説明するためのフローチャートである。 同洗浄乾燥方法を説明するためのタイミングチャートである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態の乾燥装置及び洗浄乾燥装置について図1から図15を参照して説明する。なお、本実施形態では被洗浄物であるレンズや反射鏡、プリズム等の光学素子を洗浄する洗浄乾燥装置を例に本発明の乾燥装置及び洗浄乾燥装置を説明するが、被洗浄物は光学素子に限定されない。
図1ないし図3は、本実施形態の洗浄乾燥装置1を示す図である。図1は洗浄乾燥装置1を示す正面図、図2は洗浄乾燥装置1を一部断面で示す平面図、図3は洗浄乾燥装置1を一部断面で示す右側面図である。
図1ないし図3に示すように、洗浄乾燥装置1は、被洗浄物となる光学素子(不図示)を洗浄するための洗浄装置3と、光学素子を乾燥させるための乾燥装置4と、この洗浄乾燥装置1に対して着脱自在な保持治具5とを備える。
また、洗浄乾燥装置1は、洗浄乾燥を行う光学素子が保持された保持治具5をセットするための投入部6と、乾燥装置4による乾燥の工程を終えた光学素子が保持された保持治具5が搬出されてセットされる搬出部8と、保持治具5を保持して搬送する搬送部7とを筐体10の内部に備える。
本発明に必須の構成ではないが、洗浄乾燥装置1は、筐体10の外面を覆う金属あるいは樹脂等からなる図示しないフードと、JIS Z 8122に定義されたHEPAフィルターを有する防塵機構9とを備え、この防塵機構9を介して外気のろ過を行うことで埃等の異物が洗浄乾燥装置1の内部に侵入して光学素子の外面等に付着するのを抑制する構成であることが好ましい。
また、洗浄乾燥装置1は、搬出部8に近接するように配置されて洗浄乾燥装置1の内部と連通し、洗浄及び乾燥が完了した光学素子の検査等を行うためのクリーンベンチ11と、搬出部8からクリーンベンチ11まで光学素子を保持治具5ごと搬送する第三搬送部8aとを備えてもよい。
保持治具5は、図4に示すように内部に光学素子を保持するための保持部51を収容する籠状の治具であり、ステンレス鋼からなる円環状の基台53と、この基台53に立設されて保持部51を支持する支持部54と、支持部54に固定され基台53に平行(略平行を含む)な円環状の把持部55とが設けられている。把持部55は搬送部7による保持治具5の搬送において把持される部材である。
また、保持治具5は、乾燥装置4に対してこの保持治具を嵌合可能な図示しない嵌合部が設けられており、保持治具5は乾燥装置4に対して着脱可能に固定されるようになっている。嵌合部には、乾燥装置に対して保持治具を着脱自在に固定するための適宜の構成を採用することができる。
洗浄乾燥装置1は一つ以上の保持治具5を備えることができる。このとき、保持治具5のそれぞれは完全に同一の構成である必要はなく、保持部51の構成を光学素子の大きさや形状等に対応させた適宜の保持治具とすることができる。また、複数の保持治具5を備える際には、光学素子が保持部51に保持された状態での保持治具5のそれぞれの重量が同一(略同一を含む)となるように重量が調整されていることが好ましい。
洗浄装置3は、被洗浄物となる光学素子が保持治具5に保持されたままの状態で洗浄液やリンス液に浸漬されて洗浄及びリンスを行うものである。洗浄装置3は、洗浄液31あるいはリンス液32を収容するタンク部33と、洗浄液31あるいはリンス液32を貯留可能な洗浄リンス槽34と、タンク部33から洗浄リンス槽34へ洗浄液31あるいはリンス液32を送液する液体供給部35とを備える。
タンク部33には、洗浄液31を収容する洗浄液タンク33aとリンス液32を収容するリンス液タンク33bとが設けられている。洗浄液タンク33aには洗浄液としてたとえば洗剤液や、あるいは二酸化炭素、水素、オゾン等が溶解された機能水が収容され、リンス液タンク33bにはリンス液32として純水が供給される。
なお、このような洗浄リンス槽34としては、たとえば超音波洗浄を行うための超音波振動子を備えたものを採用することができる。また、洗浄リンス槽34に代えて専ら洗浄を行うために設けられた洗浄槽と、専らリンスを行うために設けられたリンス槽とを備え、液体供給部35からは洗浄槽とリンス槽とのそれぞれに洗浄液31あるいはリンス液32を供給するように構成されてもよい。
乾燥装置4は、光学素子の外面に付着したリンス液を除去するための装置である。本発明ではリンス液を除去する方法には適宜の方法を採用することができる。一例を示すと、本実施形態において乾燥装置4は、光学素子を回転させて生じる遠心力によって光学素子の外面に付着した洗浄液31やリンス液32等を除去するための装置が採用されている。また、乾燥装置4によれば上述の遠心力によって光学素子の外面から異物等の汚れを除去することも可能である。
図3に示すように、乾燥装置4には、光学素子を回転させて乾燥させる乾燥部41と、乾燥部41に貯留した洗浄液やリンス液等の液体を排出するための図示しない液体排出路とが設けられている。乾燥部41には、円筒状の回転乾燥槽42と、この回転乾燥槽42の内部に配置され円盤状(略円盤状を含む)で中心がローター軸43の一端に接続されたローター44と、ローター軸43の他端に接続されこの回転軸を回転させる駆動部45とが設けられている。
ローター44には、保持治具が着脱自在に固定されるアダプタ60が配置されている。また、ローター44は保持治具とその他の重量物を含めてこのローター44の重心がローター軸43上に位置するように調整されている。
図2に示すように、回転乾燥槽42の上面開口部はカバー46によって封止されている。カバー46には円形の孔47が形成されており、保持治具5がこの孔47を介してアダプタ60に到達可能な位置関係になっている。また、孔47の大きさは、保持治具5を回転乾燥槽42内に出し入れできる大きさになっている。
また、カバー46には孔47を開閉する蓋48の基端が揺動自在に接続されている。さらに蓋の中間部とカバー46の周縁部とには伸縮動作するエアシリンダ49が介在されてこのエアシリンダ49の伸縮動作によって蓋48を開閉動作させるようになっている。
液体排出路は図示していないが、回転乾燥槽42と外部の排液タンク80(図3参照)とを連通する適宜の構成とすることができる。たとえば一端が回転乾燥槽42の底面に開口し、他端が排液タンク80に開口した管路とすることができる。なお、廃液タンク80に代えてこの洗浄乾燥装置1の外に設けられた廃液槽に開口する流路を有する構成としてもよい。
搬送部7には、投入部6から洗浄装置3まで及び洗浄装置3から乾燥装置4までの間で保持治具5を保持して搬送する搬送部170と、乾燥装置4から搬出部8までの間で保持治具5を保持して搬送する取出部270とが設けられている。
図3及び図4に示すように、搬送部170は、保持治具5の把持部55を把持して搬送及び回転させるための搬送本体171と、この搬送本体171に接続されて搬送本体171を搬送するための進退移動部181とを備える。搬送本体171には、保持治具5を把持するためのチャッキング部172が設けられている。チャッキング部172には、保持治具5の把持部55に当接可能な複数の把持部材173が設けられている。本実施形態のチャッキング部172は回転動作可能な軸174に接続され、把持部材173はこの軸174の径方向に進退可能かつ軸回りに回転可能になっている。このため、把持部材173は保持治具5の把持部55の内周面に当接可能であり、これによって搬送本体171は保持治具5を把持して軸回りに回転動作させることができる。
進退移動部181は、搬送本体171を洗浄乾燥装置1に対して垂直方向及び水平方向に進退移動させるもので、このように移動させるための駆動方法としては適宜の構成を採用することができる。たとえば、図3に示すように、投入部6から洗浄装置3あるいは乾燥装置4へ水平に延びるレール182と、レール182に沿って延びるボールねじ183と、ボールねじ183を軸回りに回転させるモータ184と、搬送本体171に設けられこのボールねじ183に螺合する図示しないボールナットとを有してモータ184の回転動作によって搬送本体171をレール182に沿って進退させる構成などを挙げることができる。
図2及び図5に示すように、取出部270は、搬送部と同様の搬送本体271と、この搬送本体271に接続されて搬送本体271を搬送する旋回移動部281及び昇降部291とを備える。旋回移動部281及び昇降部291には、適宜の構成を採用することができる。一例を示すと、本実施形態の旋回移動部281は、孔47と搬出部8とのそれぞれから等距離で垂直方向に延びる旋回軸部282が筐体10に対して固定され、この旋回軸部282を旋回の中心として旋回動作可能に支持されている。また、旋回移動部281には旋回軸部282に対して径方向外方に配置されるように旋回移動部から突出した接続部283が形成され、この接続部283には伸縮動作可能なエアシリンダ284の一端が揺動自在に接続されている。エアシリンダ284の他端は、洗浄乾燥装置1の筐体10に対して揺動自在に接続されている。
また、昇降部291は、旋回移動部281に挿通されて洗浄乾燥装置1の垂直方向に延びる軸292と、旋回移動部281の内部で軸292を中心軸線方向に進退駆動させる図示しない昇降駆動部とが設けられている。
搬送部170及び取出部270には、搬送本体171、271の位置を検知するための図示しない検知機構が設けられている。この検知機構には適宜の構成を採用することができ、搬送された搬送本体171、271あるいは保持治具5が接触可能な接触センサを設けて搬送本体171、271の位置を検出する方法でもよいし、あるいは光を発する発光部とこの光を受ける受光部とを有する光センサ機構を備えて搬送本体171、271あるいは保持治具5が所定の位置に到達したことを検知する方法であってもよい。この検知機構から発せられる検知信号は、図示しない信号線を介して後述する制御部100に送信されるようになっている。
なお、搬送部7には、保持治具5等に対して規定値以上の押圧力が生じたことを検知してその駆動を停止する安全装置を備えることができる。
図6は、本実施形態の洗浄乾燥装置の構成を説明するためのブロック図である。図6に示すように、制御部100には、洗浄装置3及び乾燥装置4における処理時間のカウントに用いられるタイマ101が設けられており、制御部100は洗浄装置3の制御を行う洗浄リンス制御部103、乾燥装置4の制御を行う乾燥制御部104、搬送部170の制御を行う第一搬送制御部105、取出部270の制御を行う第二搬送制御部106それぞれに対して電気的に接続されて駆動信号M1〜M4の送受信を行うようになっている。
駆動信号M1、M2には、駆動開始信号、タイマ101によってカウントされた時間と所定の時間との比較に基づいて発せられる完了信号、洗浄装置あるいは乾燥装置の動作異常の検知に基づいて送受信される制御信号等がある。また、駆動信号M3、M4には駆動開始信号、及び上述の検知機構から発せられる検知信号に基づいて搬送部及び取出部の間で相互に通信される制御信号等がある。
以上に説明する構成の、本実施形態の洗浄乾燥装置及び洗浄乾燥方法の作用について、図7から図12を参照しながら説明を行う。まず、本発明との比較のため、洗浄乾燥方法の参考例を図7及び図8を参照して詳述する。
図7は、洗浄乾燥方法の参考例で、被洗浄物を搬送する搬送装置を一つ有する洗浄装置における被洗浄物の洗浄乾燥の一例を示すタイミングチャートである。
まず、被洗浄物が投入部に設置される(タイミングT11)。続いて、搬送工程によって被洗浄物が搬送され(タイミングT21)、洗浄工程が開始される(タイミングT31)。さらに、洗浄工程の完了後に被洗浄物が搬送され(タイミングT22)、リンス工程が行われる(タイミングT41)。
リンス工程の完了後に被洗浄物が搬送され(タイミングT23)、乾燥工程が開始される(タイミングT51)行われる。乾燥工程の完了後に被洗浄物は乾燥装置から取り出されて搬出部まで搬送される(タイミングT24)。これで一連の工程が完了し、洗浄完了フラグが立つ(タイミングT61)。すると後続の被洗浄物に対する一連の工程が投入から順に開始される(タイミングT12)。
この参考例に示した洗浄乾燥方法では、一つの被洗浄物の洗浄・リンス・乾燥のすべてが完了してから他の被洗浄物に対する洗浄・リンス・乾燥の一連の工程が開始されるため、被洗浄物の数に比例して洗浄・リンス・乾燥の一連の工程に要する時間が長くなる。
上述した参考例の洗浄乾燥方法において複数の被洗浄物の洗浄・リンス・乾燥に要する時間の総和を短縮するには、この一連の工程の一部をオーバーラップすること、すなわち先行する被洗浄物に対する洗浄完了フラグが立つタイミングT61よりも前に後続の被洗浄物の投入を開始することが考えられる。
図8は、図7に示すタイミングチャートを元に先行する被洗浄物に対する洗浄完了フラグが立つ前に後続の被洗浄物に対する投入を開始する他の参考例である。同図に示すように、この場合、タイミングT142において後続の被洗浄物がリンス工程を完了しているにも関わらずタイミングT151において先行する被洗浄物の乾燥工程が完了していないという状況が発生する。
これはすなわち、リンス工程が完了した後続の被洗浄物が大気中で放置されてしまうことであり、被洗浄物の外面にシミを生じさせることに繋がる。したがって、被洗浄物の外面にシミが生じるのを防止するためには、リンス工程が完了した際に必ず乾燥工程が開始可能に待機していることが好ましい。
以下では、本実施形態の洗浄乾燥装置における洗浄乾燥方法について詳述する。まず、図9〜図11を参照して本実施形態の洗浄乾燥装置における処理の流れを詳述する。
図9に示すように、本実施形態の洗浄乾燥方法は、まず、保持治具に保持された光学素子を投入部6から洗浄リンス槽34まで搬送する第一搬送工程S1が行われる。続いて、洗浄リンス槽34において光学素子を保持治具5ごと洗浄液31に浸漬して光学素子の外面を洗浄する洗浄工程S2と、洗浄リンス槽34の内部の洗浄液31を廃棄した後にリンス液32を供給して光学素子の外面に付着する液体をリンス液32に置換するリンス工程S3が行われる。
さらに、リンス工程S3が完了した光学素子が保持された保持治具を洗浄リンス槽34から乾燥装置4の回転乾燥槽42まで搬送する第二搬送工程S4が行われ、回転乾燥槽42において光学素子の外面に付着したリンス液32や残留した洗浄液31、あるいは異物等の汚れを除去するための乾燥工程S5が行われる。乾燥工程S5が完了した後に、光学素子が保持された保持治具5は、取出部270によって回転乾燥槽42から取り出されて搬出部8まで搬送される取出工程S6が行われて洗浄・リンス・乾燥にかかる一連の工程を完了する。
図10は、搬送部170の使用時の動作を示すフローチャートである。搬送部170は制御部100からの駆動信号M3を受信することで搬送動作が開始される。同図に示すように、搬送部170の処理が開始されると、搬送部170は搬送本体171を投入部6の載置台6aまで移動させる(工程S11)。続いて、載置台6aに設置されている保持治具5の把持部55に対してチャッキング部172の把持部材173を係合させて保持治具5を把持する(工程S12)。続いて、保持治具5を把持したまま搬送本体171を洗浄リンス槽34まで搬送する(工程S13)。
洗浄リンス槽34において、上述した洗浄工程S2及びリンス工程S3が行われている間に、洗浄リンス槽34の中で保持治具5を回転させて洗浄液31やリンス液32が均等に光学素子に接するように移動させる(工程S14)。続いて、リンス工程S3まで完了したところで保持治具5が把持された状態で搬送本体171を回転乾燥槽42まで搬送する(工程S15)。続いて、回転乾燥槽42の内部でローター44のアダプタ60に保持治具5を固定する(工程S16)。続いて、チャッキング部172の把持部材173と保持治具5の把持部55との係合を解除して搬送本体171は保持治具5から離間する(工程S17)。続いて搬送本体171は回転乾燥槽42の外へ退避し、後続の他の保持治具5に対する処理を行うため初期位置に戻る(工程S18)。
図11は、取出部270の使用時の動作を示すフローチャートである。取出部270は制御部100からの駆動信号M4を受信することで搬送動作が開始される。同図に示すように、まず、乾燥工程S5が完了したことをうけて取出部270の搬送本体271が回転乾燥槽42へ移動する(工程S21)。続いて回転乾燥槽42の孔47から内部へ搬送本体271が挿入されて保持治具5の把持部55に対してチャッキング部272の把持部材273を当接させて保持治具5を把持する(工程S22)。続いて、保持治具5の固定を解除する(工程S23)。続いて、保持治具5を把持したまま搬送本体271が孔47から回転乾燥槽42の外部へ搬送され、旋回駆動部281によって旋回駆動されて次工程位置(本実施形態では搬出部8)へと移動する(工程S24)。
搬出部8においてチャッキング部272の把持部材273と保持治具5の把持部55との係合が解除されて保持治具5と搬送本体271とが離間する(工程S25)。続いて、搬送本体271は後続の他の保持治具5に対する処理を行うため初期位置に戻る(工程S26)。搬送本体271は、搬送本体171の動線を妨げない位置に退避していることが好ましい。
図12は、本実施形態の洗浄乾燥方法による洗浄・リンス・乾燥の動作を時系列で示すタイミングチャートである。同図に示すように、まず、一巡目の洗浄乾燥のタイミングは、図7に参考例として示した動作と同様に、投入(T211)に続いて洗浄工程(T231)、リンス工程(T241)、乾燥工程(T251)の順に順次処理が行われ、その間に第一搬送工程(T221,T222)及び第二搬送工程(T223)が行われる。乾燥工程が完了した後には取出工程によって保持治具が取り出されて、取出工程のタイミングT271に続いて洗浄完了フラグが立つ(タイミングT261)ようになっている。
ここで、投入部6の載置台6aに別の後続の保持治具5が載置されていれば、後続の保持治具5に対する洗浄乾燥(二巡目の洗浄乾燥)が行われる。例えば、同図に示すように、先行する光学素子に対するリンス工程S3(タイミングT241)が完了した後、後続の光学素子に対する投入部への載置が行われる(タイミングT212)。以降、タイミングT213、T214・・・も同様にリンス工程S3が完了したことを受けて開始可能に制御されている。
なお、後続の保持治具5が載置台6aにない際には、搬送部170は保持治具5を搬送せずに初期位置において退避しており、保持治具5が載置され次第載置台6aから洗浄リンス槽34へ搬送される。
以降、同図に示すように一巡目と同様のタイミングで洗浄工程S2、リンス工程S3、乾燥工程S5、取出工程S6が行われ、洗浄完了フラグが立つ(タイミングT262)。一巡目の洗浄完了フラグが立って(タイミングT261)から二巡目の洗浄完了フラグが立つ(タイミングT262)までの間は一巡目の投入が行われるタイミング(タイミングT211)から二巡目の投入が行われるタイミング(タイミングT212)までの間隔と一致しており、一巡目の投入が行われるタイミング(タイミングT211)から一巡目の洗浄完了フラグが立つタイミング(タイミングT261)までの間隔よりも短い。
また、タイミングT221からタイミングT223までの長さは乾燥工程に要するタイミングT251の長さよりも長く設定されている。従って、二巡目以降の洗浄乾燥において乾燥工程S5にはリンス工程S3の完了を待つための待機時間Wが生じている。その結果、リンス工程S3の完了後直ちに光学素子が保持された保持治具5が乾燥装置4へ搬送されて乾燥工程S5が開始される。
以上説明したように、本実施形態の洗浄乾燥方法及び洗浄乾燥装置によれば、光学素子を保持した保持治具5の洗浄から乾燥に至る一連の工程の一部がオーバーラップされると共に、被洗浄物となる光学素子をリンス工程S3の完了後直ちに乾燥装置4へ搬送して乾燥工程S5を開始するので、リンス工程S3が完了した光学素子を大気中に放置することがなく光学素子の外面に付着したリンス液32や異物等の汚れに起因するシミの発生を防止することができる。
さらに、上述のような動作タイミングに従って洗浄乾燥を行うことで、二巡目以降は一巡目の洗浄完了フラグが立って(タイミングT261)から二巡目の洗浄完了フラグが立つ(タイミングT262)までの間隔で洗浄乾燥が順次完了する。従って、光学素子の洗浄乾燥にかかる時間の総和が短縮される。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態の洗浄乾燥方法及び洗浄乾燥装置について図13から図16を参照して説明する。本実施形態で第一実施形態と異なるのは、制御部100における制御方法である。なお、以下に説明する各実施形態において、上述した第1実施形態の洗浄乾燥装置と構成を共通とする箇所には同一符号を付けて、説明を省略することにする。
図13は、本実施形態の洗浄乾燥装置200における洗浄乾燥の処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態では、第一実施形態と同様に保持治具を載置台6aから洗浄リンス槽34へ搬送する第一搬送工程S31と、光学素子に対して洗浄及びリンスを連続して行う洗浄リンス工程S32と、洗浄リンス工程S32の終了時に、先行して乾燥工程S36に供された光学素子に対する取出工程S37が開始されているか否かを問い合わせる分岐工程S33と、取出工程S37が開始されていない場合にリンス工程S32の所定時間に時間Tだけ加算する延長工程S34とを備える。
分岐工程S33と延長工程S34は取出工程S37が開始されない限りループとなるので、取出工程S37が開始されるまで光学素子はリンス液32に浸漬されることになる。時間Tは適宜の時間を設定することができるが、時間Tを短く設定して分岐工程S33による問い合わせ回数を多くするほうが取出工程S37が開始されたことをより早く検知できる。
図14は本実施形態における搬送部170の使用時の動作を示すフローチャートである。同図に示すように、本実施形態では、上述した分岐工程S33に連動して取出工程S37が開始されたか否かに応じて分岐する分岐工程S45が設けられている。取出工程S37が開始されていない場合には保持治具5を洗浄リンス槽34の内部で回転させる工程S44に戻って延長工程S34に対応して動作する。
分岐工程S45では、取出工程S37が開始されない限り延長工程S34が繰り返されるループとなるので、搬送部170は取出工程S37が開始されるまで光学素子が保持された保持治具5をリンス液32に浸漬して回転させることになる。
図15は、本実施形態の取出部270の使用時の動作を示すフローチャートである。本実施形態においても、取出部270は専ら回転乾燥槽42から搬出部8への保持治具5の搬送を行う。また、同図に示すように、本実施形態では、取出工程S37を開始可能な後続の保持治具5があるか否かによって初期位置に戻らずに回転乾燥槽42へ搬送本体271を搬送するための分岐工程S56を備える。このような構成にすることで、初期位置への移動時間を削減することができるので複数の保持治具5を順次処理する際にかかる時間の総和を少なくなる。
図16は、洗浄乾燥装置200による洗浄乾燥の処理の流れを時系列に示したタイミングチャートである。同図に示すように、本実施形態では二巡目以降の洗浄乾燥において、タイミングT342、T343に示すリンスの工程の直後に、延長工程S34によってもたらされるタイミングT342a、T343aが付加されている。タイミングT342aは乾燥工程S36によるタイミングT351が完了するまで続いている。すなわち、リンスの工程が延長されたことで、二巡目の洗浄乾燥において、タイミングT324からタイミングT326までの長さは乾燥工程に要するタイミングT351の長さよりも長くなっている。従って、二巡目以降の洗浄乾燥において乾燥工程S36には洗浄リンス工程S32の完了を待つための待機時間W2が生じている。
このように、本実施形態の洗浄乾燥装置200によっても、第一実施形態と同様に被洗浄物に対して好適に洗浄乾燥可能な時間を設定可能でかつ洗浄乾燥に要する総作業時間を短縮することができる。
また、分岐工程S33と、延長工程S34とを備え、これに合わせて搬送部170及び取出部270の動作を自動的に変更しているので、洗浄・リンス・乾燥のそれぞれに要する時間を任意に設定しても延長工程S34において待ち時間を作ることが可能になり、その結果、洗浄・リンス・乾燥の一連の処理に要する時間の総和をさらに削減することができる。さらに、リンスが完了した後に大気中に暴露される時間を削減して光学素子の外面に生じるシミ等の発生を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、本発明の第一実施形態で、複数の保持治具5のそれぞれの重量が、光学素子が保持された状態において同一(略同一を含む)となることが好ましいとしたが、前記重量が異なっていても、前記重量の差を検知する機構(たとえば搬送本体に量りを有する等)と、前記重量の差を補正する(たとえば保持治具に適宜のバランスウエイトを接続する)機構とを備えることでこのような保持治具を本実施形態の乾燥装置に適用可能となり、本発明と同様の効果を奏することができる。
また、乾燥工程は回転乾燥に限らず、たとえば乾燥空気の供給や真空乾燥等の他の適宜の乾燥方法とすることができる。被洗浄物を高速に移動させる工程を要しない乾燥方法を採用した場合には、上述のように複数の保持治具のそれぞれの重量を同一(略同一を含む)とする必要はない。
また、本発明の第一実施形態では、保持治具5が投入部6の載置台6aに載置されるタイミングがリンス工程S3の完了後に合わせて行われる例を示したが、これに限らず、先行する保持治具5が洗浄リンス槽34へ搬送されて載置台6aが空き状態になった後であればいつ載置されてもかまわない。また、保持治具5の載置は手動で行われてもよい。
また、本発明の第二実施形態では、取出工程が終了するまでリンス工程を延長する構成を採用したが、逆にリンス工程に対して所定時間を設定せずに、取出工程が完了したことが制御部によって検知されたことをもってリンス工程を終了させる方法によっても本発明と同様にリンス工程終了から乾燥工程開始までの待ち時間を削減することができる。
また、本発明の洗浄乾燥方法及び洗浄乾燥装置に対して、たとえば、乾燥工程が完了する時間を予測して投入工程を開始する予測制御機構を搭載することもできる。この場合、リンス工程が完了した後に直ちに乾燥工程を開始することができるので、洗浄・リンス・乾燥の各工程にかける時間をより柔軟に設定することができる。
1、200 洗浄乾燥装置
3 洗浄装置
4 乾燥装置
5 保持治具
7 搬送部
31 洗浄液
32 リンス液
34 洗浄リンス槽(洗浄槽、リンス槽)
41 乾燥部
42 回転乾燥槽
43 軸
51 保持部
100 制御部
170 搬送部
270 取出部
M1、M2、M3、M4 駆動信号
S1、S31 第一搬送工程
S2 洗浄工程
S3 リンス工程
S4、S35 第二搬送工程
S5、S36 乾燥工程
S6、S37 取出工程
S32 洗浄リンス工程(洗浄工程、リンス工程)

Claims (5)

  1. 洗浄液を含有する液体に被洗浄物を浸漬する洗浄工程と、
    前記洗浄工程の後に前記被洗浄物に付着した前記洗浄液をリンス液に置換するリンス工程と、
    前記リンス工程の後に前記被洗浄物に付着した前記洗浄液あるいは前記リンス液を除去する乾燥工程と、
    前記被洗浄物を前記洗浄工程へ搬送し、該洗浄工程後に前記リンス工程へ搬送する第一搬送工程と、
    前記被洗浄物を前記リンス工程から前記乾燥工程へ搬送する第二搬送工程と、
    前記乾燥工程の後に前記被洗浄物を取り出す取出工程と、を備え、
    前記リンス工程では、前記リンス液を用いた所定の作業の終了後から前記乾燥工程が開始可能となるまでの間、前記被洗浄物を前記リンス液に浸漬された状態で待機させ、
    前記リンス工程において前記被洗浄物を前記リンス液中で待機させることにより、前記洗浄工程に要する時間と前記リンス工程に要する時間と前記第一搬送工程に要する時間の合計が、前記乾燥工程に要する時間よりも長く設定されている、
    洗浄乾燥方法。
  2. 前記被洗浄物が、少なくとも第一被洗浄物および前記第一被洗浄物に引き続いて同一の工程に供される第二被洗浄物を有し、
    前記第二被洗浄物に対する前記第二搬送工程が、前記第一被洗浄物に対する前記取出工程が開始されたことに基づいて開始される、請求項1に記載の洗浄乾燥方法。
  3. 被洗浄物を洗浄するための洗浄液が供給される洗浄槽と、
    前記被洗浄物に付着した前記洗浄液を置換するリンス液が供給されるリンス槽と、
    前記被洗浄物に付着した前記洗浄液あるいは前記リンス液を除去して乾燥させる乾燥部と、
    前記被洗浄物を前記洗浄槽及び前記リンス槽へ搬送すると共に前記洗浄槽及び前記リンス槽から前記乾燥部へ搬送する搬送部と、
    前記被洗浄物を前記乾燥槽から取り出す取出部と、
    前記搬送部と前記取出部の動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記取出部によって前記乾燥槽から前記被洗浄物が取り出されたことが検知されるまで前記搬送部による前記リンス槽から前記乾燥部への搬送動作を禁止するとともに、前記被洗浄物の前記リンス液への浸漬時間を前記制御部に設定された時間よりも所定時間だけ延長し、前記取出部によって前記乾燥槽から前記被洗浄物が取り出されたことが検知されたことに基づいて前記搬送部による前記リンス槽から前記乾燥部への搬送動作の開始を許可することにより、前記洗浄槽における洗浄に要する時間と、前記リンス槽におけるリンスに要する時間と、前記搬送部における前記洗浄槽および前記リンス槽への搬送に要する時間との合計が、乾燥部における乾燥に要する時間よりも長くなるようにそれぞれの時間を設定する、洗浄乾燥装置。
  4. 前記乾燥部は、
    軸回りに回転するローターと、前記軸回りに前記被洗浄物を回転させる回転乾燥槽と、を有する、請求項に記載の洗浄乾燥装置。
  5. 前記被洗浄物が保持される保持部を収容する保持治具をさらに備え、
    前記保持治具は、前記搬送部及び前記取出部によって搬送される、請求項3または4に記載の洗浄乾燥装置。
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