JP5389200B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱調理器に関するものである。
従来の誘導加熱調理器において、「平面状に捲回された中央コイルと、前記中央コイルの周辺に配設された複数の周辺コイルと、前記中央コイル及び前記周辺コイルのそれぞれに独立して高周波電流を供給する複数の電源回路部と、被加熱体が前記中央コイル及び前記各周辺コイルの上方に載置されている状態を検出する検知手段と、前記検知手段が検出する前記被加熱体の載置状態に応じて、前記中央コイル及び前記周辺コイルのそれぞれに選択的に高周波電流が供給されるように前記電源回路部を制御する駆動制御部とを備えた」ものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
WO2010/101202号公報(第3頁〜第7頁、図3)
上記特許文献1に記載の誘導加熱調理器では、柄を有する被加熱物を使用者が加熱口に載置したときに、被加熱物の柄が操作部に干渉して作業性が低下するおそれがあるが、引用文献1には操作部への干渉を抑制するための構成について記載されていない。
本発明は、上記のような課題を背景としてなされたもので、柄を有する被加熱物を加熱する際の調理の作業性を改善することのできる加熱調理器を得るものである。
本発明に係る加熱調理器は、被加熱物が載置される天板と、加熱口に対応して前記天板の下方に配置され、前記被加熱物を加熱する加熱手段と、動作設定を入力するため複数の操作部を備えた入力装置と、前記加熱手段を駆動制御する制御部とを備え、前記加熱手段は、中央加熱部と、前記中央加熱部の奥側に配置された第一周辺加熱部と、前記中央加熱部の手前側に配置された第二周辺加熱部とを有し、前記複数の操作部は、前記第一周辺加熱部の中心(B)と前記第二周辺加熱部の中心(C)とを結ぶ直線(B−C)の手前側延長線上を避けて、前記直線(B−C)の手前側延長線上の左右両側に、分けて配置されているものである。
本発明に係る加熱調理器は、被加熱物の柄が第一周辺加熱部と第二周辺加熱部の中心を結ぶ直線に沿って載置されたときに、被加熱物の柄が操作部に干渉することがなく、調理の作業性を改善することができる。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器を示す分解斜視図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器を示す平面図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱コイルの配置を説明する平面図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の使用状態を示す説明図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱コイルの配置と駆動状態例を説明する平面図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の動作例を説明するブロック図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の使用状態を示す説明図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱コイルの配置と駆動状態例を説明する平面図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の動作例を説明するブロック図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の使用状態を示す説明図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱コイルの配置と駆動状態例を説明する平面図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の動作例を説明するブロック図である。 実施の形態2に係る誘導加熱調理器の加熱コイルの配置を説明する平面図である。
実施の形態1.
本実施の形態1では、本発明に係る加熱調理器を、誘導加熱による調理鍋載置部を左右手前に二口と中央奥側に一口設けた、ビルトイン型(組込み型)IHクッキングヒータ(誘導加熱調理器)に適用した場合を例に説明する。なお、以下に示す図面の形態によって本発明が限定されるものではない。
(全体構成)
図1は実施の形態1に係る誘導加熱調理器を示す分解斜視図である。
図2は実施の形態1に係る誘導加熱調理器を示す平面図である。
なお、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」など)を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本願発明を限定するものではない。
図1、図2に示すように、誘導加熱調理器100の上部には、鍋などの被加熱物5(被加熱物5a、5bなどと区別して称する場合がある)が載置される天板4を有している。天板4には、被加熱物5を誘導加熱するための加熱口として、第一加熱口1、第二加熱口2、及び第三加熱口3を備え、各加熱口に対応して、第一加熱手段10、第二加熱手段20、及び第三加熱手段30を備えており、それぞれの加熱口に対して被加熱物5を載置して加熱することができるものである。
本実施の形態1では、本体の手前側に左右に並べて第一加熱手段10と第二加熱手段20が設けられ、本体の奥側ほぼ中央に第三加熱手段30が設けられている。
なお、各加熱口の配置はこれに限るものではない。例えば、3つの加熱口を略直線状に横に並べて配置してもよい。また、第一加熱手段10の中心と第二加熱手段20の中心との奥行き方向の位置が異なるように配置してもよい。
天板4は、全体が耐熱強化ガラスや結晶化ガラス等の赤外線を透過する材料で構成されており、誘導加熱調理器100本体の上面開口外周との間にゴム製パッキンやシール材を介して水密状態に固定される。天板4には、第一加熱手段10、第二加熱手段20及び第三加熱手段30の加熱範囲(加熱口)に対応して、鍋の大まかな載置位置を示す円形の鍋位置表示が、塗料の塗布や印刷等により形成されている。
天板4の手前側には、第一加熱手段10、第二加熱手段20、及び第三加熱手段30で被加熱物5を加熱する際の火力や調理メニューを設定するための入力装置として、複数の操作キーを備えた操作部40a、操作部40b、及び操作部40c(以下、操作部40と総称する場合がある)が設けられている。また、操作部40の近傍には、誘導加熱調理器100の動作状態や操作部40からの入力・操作内容等を表示する表示装置として、表示部41a、表示部41b、及び表示部41c(以下、表示部41と総称する場合がある)が設けられている。表示部41は、例えば、LEDや液晶表示装置などで構成された複数の表示要素を備えている。これらの表示要素のそれぞれ、あるいは組み合わせにより、現在の火力、設定温度、検出温度、高温注意などの警告表示、設定メニューなどを表示する。なお、操作部40a〜40cと表示部41a〜41cは、加熱口毎に設けてもよいし、すべての加熱口を一括する操作部40と表示部41を設けてもよく、特に限定するものではない。
なお、本実施の形態1の操作部40aは、本発明の入力装置に相当する。
また、本実施の形態1の操作キーは、本発明の操作部に相当する。
また、本実施の形態1の表示部41aは、本発明の表示装置に相当する。
また、本実施の形態1の表示要素は、本発明の表示部に相当する。
また、本実施の形態1の中央加熱コイル12は、本発明の中央加熱部に相当する。
天板4の下方であって本体の内部には、第一加熱手段10、第二加熱手段20、及び第三加熱手段30にそれぞれ対応して加熱コイルが設けられている。本実施の形態1では、第一加熱手段10、及び第二加熱手段20は、複数の加熱コイルで構成され、第三加熱手段30は1つの加熱コイルで構成されている。なお、加熱コイルの構成の詳細は後述する。
誘導加熱調理器100の本体の内部には、第一加熱手段10、第二加熱手段20、及び第三加熱手段30の加熱コイルに高周波電力を供給する駆動回路50と、駆動回路50を含め誘導加熱調理器全体の動作を制御するための制御部45と、被加熱物5の載置状態を検出する負荷検知手段60とが設けられている。
(加熱コイルの構成)
図3は実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱コイルの配置を説明する平面図である。なお図3においては、誘導加熱調理器100の天板4を外した状態を表している。
第一加熱手段10は、中央に略同心円状に配置された、2つの中央加熱コイル12a、12b(中央加熱コイル12と総称する場合がある)と、中央加熱コイル12a、12bの周囲に配置された、4つの周辺加熱コイル11(周辺加熱コイル11a、11b、11c、11dと区別して称する場合がある)で構成され、第一加熱手段10の外周は略円形状である。なおここでは、2つの中央加熱コイル12a、12bを、独立して駆動制御されるものとして説明するが、中央加熱コイル12a、12bを直列に接続してもよいし、また二重環状ではなく単一の加熱コイル(図示せず)の構成であってもよい。
なお、以降の説明において、中央加熱コイル12a、12b、周辺加熱コイル11a〜11dを「加熱コイル」と総称する場合がある。
中央加熱コイル12a、12bは、円形の平面形状を有し、絶縁被膜された任意の金属(例えば銅、アルミなど)からなる導電線が円周方向に捲回されることにより構成される。
また4つの周辺加熱コイル11a〜11dは、略1/4円弧状(バナナ状または胡瓜状)の平面形状を有しており、中央加熱コイル12a、12bと同様に導電線を各々の周辺加熱コイル11a〜11dの1/4円弧状の形状に沿って捲回することで形成されている。すなわち、周辺加熱コイル11a〜11dは、外周側の中央加熱コイル12bに隣接する1/4円弧状領域において、中央加熱コイル12bの円形の平面形状に実質的に沿って延びるように構成されている。なお、周辺加熱コイル11の数は4つに限定されるものではない。
第二加熱手段20は、略同心円上に配置された、2つの加熱コイル21a、21bから構成されている。なお第一加熱手段10と同様に、2つの加熱コイル21a、21bは独立して駆動制御可能であってもよいし、直列に接続されていてもよく、また、一連で単一の加熱コイル(図示せず)により第二加熱手段20を構成してもよい。
また第三加熱手段30は、略円形の加熱コイル31から構成されている。なお、これに限らず複数の加熱コイルを同心円状に配置してもよい。
次に、周辺加熱コイル11の配置についてさらに説明する。
図3において、第一加熱手段10の中心を点Aとすると、中央加熱コイル12は、その中心が点Aと一致するようにして設けられている。
また、点Aを通り天板4の幅方向に対して直交するように天板4の奥行き方向に延びる直線Xと、点Aを通りかつ直線Xに対して角度αだけ傾いた直線Yとを仮定すると、周辺加熱コイル11aは、直線Y上であって中央加熱コイル12よりも奥側の点Bを中心として配置されている。また、周辺加熱コイル11cは、直線Y上であって中央加熱コイル12よりも手前側の点Cを中心として配置されている。すなわち、直線Y上の点を中心として、中央加熱コイル12よりも奥側に周辺加熱コイル11aが配置され、中央加熱コイル12よりも手前側に周辺加熱コイル11cが配置されている。これらの加熱コイルの中心(点B、点A、点C)を結ぶ直線は、直線Yに一致する。
本実施の形態1の周辺加熱コイル11aは、本発明の第一周辺加熱部に相当する。また、本実施の形態1の周辺加熱コイル11cは、本発明の第二周辺加熱部に相当する。
周辺加熱コイル11bと周辺加熱コイル11dは、本実施の形態1では、中央加熱コイル12の外周側において周辺加熱コイル11aと周辺加熱コイル11cの周方向の隙間に、それぞれ点Aを中心として対向配置されている。
本実施の形態1では、周辺加熱コイル11a〜11dはほぼ同形状であり、周方向に均等配置されている。すなわち、周辺加熱コイル11aを点Aを中心に時計方向に90度回転させた位置に周辺加熱コイル11bが配置されている。また、周辺加熱コイル11cを点Aを中心に時計方向に90度回転させた位置に周辺加熱コイル11dが配置されている。なお、本実施の形態1の周辺加熱コイル11b、11dは、本発明の第三周辺加熱部に相当する。
また、周辺加熱コイル11aの中心Bと、周辺加熱コイル11cの中心Cとを結ぶ直線を、天板4の手前側(点C側)に延長した延長線上には、操作部40aの操作キー及び表示部41aを構成する表示要素が配置されていない。すなわち、操作部40aの操作キー及び表示部41aの表示要素は、直線Yを天板4の手前側に延長した延長線上を避けた位置に、直線Yの左右に分けて配置されている。
図4は実施の形態1に係る誘導加熱調理器の使用状態を示す説明図である。図4は、使用者90が柄を有する略長方形の被加熱物5a(例えば、卵焼き用フライパン)を第一加熱手段10で加熱している概略図を示したものである。一般的に使用者90は、誘導加熱調理器100の手前側、すなわち操作部40aに近い側に立って調理を行うため、被加熱物5aの柄は操作部40aの方向に配置されることになる。つまり、図4に示すように誘導加熱調理器100を平面視すると、被加熱物5aの柄の長さが長い場合、被加熱物5aの柄が天板4の手前側まで延びて操作部40aや表示部41aの上方に達した状態で使用される場合がある。
(動作)
次に、図5〜図6を参照して具体的な動作を説明する。
図5は実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱コイルの配置と駆動状態例を説明する平面図である。
図6は実施の形態1に係る誘導加熱調理器の動作例を説明するブロック図である。
なお、図5では、斜線を付した加熱コイルが駆動状態であり、それ以外の加熱コイルが停止状態であることを示している。また、図6では、太線で囲んだ加熱コイルが駆動状態であり、それ以外の加熱コイルが停止状態であることを示している。これらのことは、以降で説明する図面においても同様である。
図6に示すように、本実施の形態1の駆動回路50は、中央加熱コイル12aに通電する駆動回路50aと、中央加熱コイル12bに通電する駆動回路50bと、周辺加熱コイル11aに通電する駆動回路50cと、周辺加熱コイル11bに通電する駆動回路50dと、周辺加熱コイル11cに通電する駆動回路50eと、周辺加熱コイル11dに通電する駆動回路50fとで構成されている。各駆動回路50によって各加熱コイルに個別に高周波電力が供給されることで、各加熱コイルによる誘導加熱動作が行われる。
各駆動回路50は、フルブリッジ方式またはハーフブリッジ方式のインバータ回路により構成され、制御部45からの駆動信号に基づきスイッチング素子のオンオフ動作により加熱コイルに高周波電力を供給する。
制御部45は、各駆動回路50の駆動周波数、またはデューティ(オンオフ比率)、またはその両方を変更することで被加熱物5への投入電力を制御する。制御部45は、複数の駆動回路50を、個々に制御できるように構成されており、加熱コイルに対して任意の駆動条件で高周波電力を供給することができる。
負荷検知手段60は、上方に被加熱物5が載置されている加熱コイルを検知するものである。操作部40aに対して使用者90からの加熱開始(火力投入)の指示が行われると、加熱開始動作前に、制御部45が駆動回路50a〜50fを負荷検知動作モードで駆動し、負荷検知手段60は各加熱コイル上に負荷(被加熱物5)が載置されているか否かを検知する負荷検知動作を行う。
負荷検知手段60の具体的構成としては、例えば、各加熱コイルのそれぞれに流れる電流量を検出するための電流検出回路を設けることができる。一般に、加熱コイルのインピーダンスは、加熱コイルの上方に載置された被加熱物5の有無、大きさ(載置面積)、及び材質に依存して変化し、これに伴って駆動回路50を構成するインバータ回路に流れる電流量も変化する。そこで、各加熱コイルに流れる電流量を検出することによって各加熱コイルのインピーダンス値を検出し、これによって各加熱コイル上への被加熱物5の載置状態を判別することができる。なお、負荷検知手段60の具体的構成はこれに限定されるものではない。例えば、中央加熱コイル12と各周辺加熱コイル11のそれぞれに対応させて重量センサを設け、各重量センサの検出値に基づいて、各加熱コイルの上方に被加熱物が載置されているか否かを検知することもできる。また、例えば、中央加熱コイル12と各周辺加熱コイル11のそれぞれに対応させて、上方に向かって光を発する投光部と、投光部から発せられ天板4の上に載置されている被加熱物5の底面で反射した光を受光可能な受光部とを備えた光学式センサを設け、受光部にて投光部からの光を受光できるか否かにより、各加熱コイルの上方に被加熱物5が載置されているか否かを検知することもできる。
制御部45は、負荷検知手段60による負荷検知結果に基づいて、駆動回路50a〜50fの駆動状態を決定する。負荷検知手段60の出力に応じて、上側に被加熱物5aが載置されている加熱コイルの駆動回路50を動作させ、また上側に被加熱物5aが載置されていない加熱コイルの駆動回路50は停止あるいは低下させるように制御部45にて制御することで、被加熱物5aの加熱に不要な加熱コイルへの通電を抑制した、高効率で発熱の少ない誘導加熱調理器を得ることができる。
なお駆動回路50a〜50fの数はこれに限定するものではなく、所定の組合せの加熱コイルを通電するように駆動回路を設けてもよい。
次に、被加熱物5の具体例とともに、実施の形態1に係る誘導加熱調理器100の動作と作用を説明する。
(1)柄を有する略長方形の被加熱物が載置された場合
例えば卵焼き用のフライパンなど、柄を有し略長方形の被加熱物5aを用いて使用者90が調理を行う場合の誘導加熱調理器100の動作と作用を、図4、図5、図6を参照して説明する。
図5に示すように、破線で示した略長方形の被加熱物5aが第一加熱手段10に載置された場合、より効率良く被加熱物5aを加熱するためには、被加熱物5aが上側に載置された加熱コイル(図5に斜線で示した中央加熱コイル12a、12bと周辺加熱コイル11a、11c)を駆動するとともに、被加熱物5aが上側に載置されておらず被加熱物5aの加熱に寄与しない加熱コイル(図5の周辺加熱コイル11b、11d)を停止させることが望ましい。
本実施の形態1では、図6に示すように負荷検知手段60で被加熱物5aの載置状態を検知し、制御部45は、各加熱コイルのうち上側に被加熱物5aが載置されていると検知された加熱コイルにのみ通電する。図5に示すように被加熱物5aが載置された場合、制御部45は、図6に太線で示す中央加熱コイル12a、12b、周辺加熱コイル11a、11cにのみ通電するように制御する。このため、高効率で発熱の少ない誘導加熱調理器100を得ることができる。
ここで被加熱物5aを載置する角度(方向)について説明する。
例えばフライパンのように柄を有する被加熱物5aを用いて使用者90が誘導加熱調理器100に正対して調理をする場合、使用者90は、被加熱物5aの柄を一方の手で握る関係上、誘導加熱調理器100の正面方向に対して傾斜して配置するのが自然な動作である。すなわち、人間工学の観点からすると、被加熱物5aの柄を誘導加熱調理器100の正面方向に対して左右いずれかに寄せて配置した状態において、適切に加熱調理できるようにするのが好ましい。
本実施の形態1では、中央加熱コイル12の中心Aを通り、誘導加熱調理器100の本体手前側から奥側に向かって天板4に直交するように延びる直線Xと、周辺加熱コイル11aの中心Bと周辺加熱コイル11cの中心Cを通る直線とのなす角度αを、略5度≦α≦略20度の値としている。
このようにαを設定することで、使用者90が誘導加熱調理器100に正対して略長方形の被加熱物5aの柄を持って自然な動作で加熱口に載置したときに、略長方形の被加熱物5aが周辺加熱コイル11a、11cの上側に載置され、周辺加熱コイル11b、11dの上側には載置されない可能性を高めることができる。
上記の通り、負荷検知手段60で被加熱物5aの載置状態を検知して、加熱コイルへの通電を制御しているが、被加熱物5aが周辺加熱コイル11b、11dの上に載置されたと負荷検知手段60で検知した場合、制御部45では駆動回路50d、50fを駆動して周辺加熱コイル11b、11dにも通電する。このため、被加熱物5aのごく一部のみが周辺加熱コイル11b、11dの上側に載置されている場合、被加熱物5aの加熱に余り寄与しない加熱コイルに通電することになり、損失が増加した、効率の低い誘導加熱調理器となる課題がある。
本実施の形態1では、αを略5度以上20度以下の値に設定することで、使用者90が誘導加熱調理器100に正対して調理する場合に、人間工学の観点から調理作業性のよい位置に被加熱物5aの柄を配置した状態で、略長方形の被加熱物5aが周辺加熱コイル11a、11bの上側に位置することとなる。このため、被加熱物5aを載置するに際し使用者90に不自然な動作を要求することがなく使用者90の調理作業性を損なわない上に、効率のよい加熱が行える。
また図5に示すように、本実施の形態では操作部40aの操作キーを2分割させ、直線B−Cの延長線上を避けるように左右に分割して操作キーを配置している。すなわち誘導加熱調理器100を平面視した場合、破線で示す被加熱物5aが載置された状態でも、操作部40aの操作キーと被加熱物5aの柄が重なることがないため、操作部40aの操作キーを目視することができる。
使用者90は調理作業の過程において、第一加熱手段10の火力増減の調整や、火力投入時間の調整、また調理作業完了時には火力の投入停止指示などの操作を行うことがあり、これらは操作部40aの操作キーを操作することで行われる。
誘導加熱調理器100を平面視した状態で、被加熱物5aの柄と、操作部40aの操作キーが重なっていると、各種の操作時に操作キーの操作が困難になり、操作の作業性が悪化することになるが、直線B−Cの延長線上を避けて操作部40aの操作キーを左右に分割して配置したため、操作部40aの操作性が良好になり、調理の作業性を改善した誘導加熱調理器100を得ることができる。
本実施の形態では、操作部40aの操作キーを分割して、直線B−Cの延長線上に操作キーを配置しない場合について説明したが、調理作業中には余り操作しない操作キー、例えば、揚げ物調理や煮込み調理などの調理モードを調理初期時に設定する操作キーや、調理開始時に被加熱物を予熱する操作キーなどを直線B−Cの延長線上に配置してもよく、このようにすることで、操作部の設置スペースを確保しつつ調理の作業性の低下を抑制することができる。
また調理作業中に操作する頻度の高い操作キーである、火力調整の操作キー、火力投入開始の操作キー、及び火力投入停止の操作キーは、直線B−Cの延長線上の右側に配置するのが好ましい。このようにすることで、例えば使用者90が左手で被加熱物5aの柄を掴んだまま、右手でこれらの操作キーを操作するときであっても、操作キーが見えやすく操作しやすいため、より使い勝手のよい誘導加熱調理器100を得ることができる。
また本実施の形態では、操作部40aの操作キーを直線B−Cの延長線上の両側に分割して配置するとともに、操作部40aからの入力・操作内容等を表示する表示部41aも、直線B−Cの延長線上、すなわち被加熱物5aの柄、を避けるように左右に2分割して配置している。
操作部40aの操作キーと同様に、表示部41aが被加熱物5aの柄と重なっていると、入力内容や操作内容等の表示が見えにくくなり、特に設定温度・検出温度や、高温注意などの警告表示が見えにくくなると安全性の観点からも使い勝手が悪くなる問題がある。本実施の形態1では、直線B−Cの延長線上を避けて表示部41aの表示要素を左右に分割して配置したため、入力・操作内容等が見やすく、使い勝手のよい誘導加熱調理器100を得ることができる。
また使用者90は被加熱物5aの柄に対して右側に立って調理を行うことが多いため、表示部41aのうち、特に警告表示を直線B−Cの延長線上(被加熱物5aの柄)の右側に配置するのが好ましい。このようにすることで、使用者90が被加熱物5aの柄に対して右側に立っている場合に、使用者90から警告表示の表示部41aが見やすくなるため、より安全性が高く、使い勝手のよい誘導加熱調理器100を得ることができる。
(2)柄を有し奥行き寸法の小さい略長方形の被加熱物が載置された場合
図5で例示した被加熱物5aよりも奥行き寸法の小さい略長方形の被加熱物5bを用いて使用者90が調理を行う場合の誘導加熱調理器100の動作と作用を、図7、図8、図9を参照して説明する。
図7は実施の形態1に係る誘導加熱調理器の使用状態を示す説明図である。図7では、図4で示した長方形の被加熱物5aに対して、奥行き寸法(図面上では上下寸法)の小さな略長方形の被加熱物5bを使用した概略図を示したものである。
図8は実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱コイルの配置と駆動状態例を説明する平面図である。
図9は実施の形態1に係る誘導加熱調理器の動作例を説明するブロック図である。
使用者90からの加熱開始の指示が操作部40aに対して行われると、負荷検知手段60により被加熱物5bの載置状態を検知する負荷検知動作が行われる。図8に示すように、破線で示した略長方形の被加熱物5bが第一加熱手段10に載置された場合、斜線で示した中央加熱コイル12a、12bと周辺加熱コイル11cに通電するとともに、周辺加熱コイル11a、11b、11dを停止させるように制御部45が通電制御することで、被加熱物5bの加熱に必要ない加熱コイルへの通電を停止した高効率で発熱の少ない誘導加熱調理器100を得ることができる。
図7、図8に示す柄を有する略長方形の被加熱物5bが載置される場合でも、図4、図5で示した被加熱物5aと同様に、使用者90が自然な動作で被加熱物5bを載置したときに被加熱物5bの柄が操作部40aや表示部41bと干渉することがない。このため、操作性がよく、また、入力・操作内容等が見やすい、使い勝手のよい誘導加熱調理器100を得ることができる。
(3)2つの被加熱物が載置された場合
2つの加熱口に被加熱物5cと被加熱物5dをそれぞれ載置して、使用者90が2つの被加熱物を同時に用いて調理を行う場合の作用を説明する。
図10は実施の形態1に係る誘導加熱調理器100の使用状態を示す説明図である。
図11は実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱コイルの配置と駆動状態例を説明する平面図である。
図12は実施の形態1に係る誘導加熱調理器の動作例を説明するブロック図である。
図10に示すように、第一加熱手段10の上側には、外形が楕円形状(オーバル形状)の被加熱物5cが載置されており、この被加熱物5c(例えば楕円形両手鍋)は楕円長辺方向の両端部に取っ手が設けられている。また第二加熱手段20の上側には、外形が円形状の被加熱物5d(例えば円形フライパン)が載置されている。そして、被加熱物5c及び被加熱物5dを同時に誘導加熱するように、操作部40に対して設定がなされているものとする。
次に、図12を参照して誘導加熱調理器100の第一加熱手段10の動作について説明する。使用者90からの加熱開始の指示が操作部40aに行われると、負荷検知手段60により被加熱物5cの載置状態の検知する負荷検知動作が行われる。図12に示すように、破線で示した楕円形状の被加熱物5cが第一加熱手段10に載置された場合、斜線で示した中央加熱コイル12a、12bと周辺加熱コイル11b、11dを通電するように制御部45で駆動回路50を制御する。
また第二加熱手段20には被加熱物5dが載置されており、第二加熱手段20を構成する加熱コイルにおいても制御部45で駆動回路(図示せず)の制御を行い、高周波電力が供給されることで誘導加熱動作が行われる。
図10に示すように、楕円形両手鍋である被加熱物5cを第一加熱口1に載置し、その隣の第二加熱口2に円形フライパン等の被加熱物5dを載置する場合を想定する。左右両側に取っ手を有する被加熱物5cについては、使用者90は、被加熱物5cの両方の取っ手を掴みやすくするために、取っ手が概ね誘導加熱調理器100の左右幅方向に向くようにして被加熱物5cを載置するのが自然な動作である。ところがこの場合、被加熱物5cの一方の取っ手が、第二加熱手段20に載置された被加熱物5dに近づいて被加熱物5dに干渉または接触する可能性がある。そこで、使用者90は、被加熱物5cの両方の取っ手が、紙面水平方向に対して若干傾くようにして(一方の取っ手の位置が、他方の取っ手に対して手前あるいは奥側に位置するようにして)被加熱物5cを載置するのが自然な動作である。すなわち、楕円形の被加熱物5cの長辺方向が、やや前後に傾いた状態になるように、被加熱物5cが載置される。
ここで、中央加熱コイル12の中心Aを通り、誘導加熱調理器100の本体手前側から奥側に天板4と直交するように延びる直線Xと、周辺加熱コイル11aの中心Bと周辺加熱コイル11cの中心Cを通る直線Yとのなす角度αについて検討する。
例えば、α=0度とした場合、被加熱物5cが上記のように楕円形の長辺方向を前後に若干傾かせて第一加熱手段10の上側に載置されると、被加熱物5cは、中央加熱コイル12及び周辺加熱コイル11の全体に跨って載置される。そうすると、負荷検知手段60によってすべての加熱コイル上に被加熱物5cが載置されていると検知される結果、制御部45によってすべての加熱コイルが駆動される。しかしながら、図11に示した被加熱物5cの例では、被加熱物5cの加熱にあまり寄与しない周辺加熱コイル11a、11cまでが駆動されることとなり、加熱効率が低下してしまう。また、被加熱物5cの底面のうち加熱コイルから外れる(はみ出る)部分の面積が大きくなり、加熱効率が低下して加熱に要する時間が増えるといった問題も生じる。
例えば、第二加熱手段20の上側に載置される被加熱物と干渉するのを回避するために、使用者に対して、楕円形の被加熱物5cを載置する場合には天板4の奥行き方向に被加熱物5cの長辺を向けて載置するように促すこともできるが、そうすると、被加熱物5cの両方の取っ手を掴んで被加熱物5cを持ち上げる(動かす)際の操作性が悪化してしまう。
そのほか、第一加熱手段10と第二加熱手段20の両方に被加熱物を載置する際には、被加熱物同士の干渉を回避するために被加熱物5cと被加熱物5dの距離を遠ざけて載置することも可能であるが、そうすると、双方の被加熱物の加熱にあまり寄与しない加熱コイルへの通電が増え、また、被加熱物が加熱手段から外れて(はみ出て)加熱効率が低下して加熱に要する時間が増えるといった課題も生じる。
また被加熱物5cと被加熱物5dの干渉を抑制する別の方法として、第一加熱手段10と第二加熱手段20との距離を遠ざけて配置するということが考えられる。しかしながらこの場合、誘導加熱調理器の横幅(図中の左右方向)を大きくする必要があり、誘導加熱調理器本体が大型になるとともに、誘導加熱調理器の重量増加を招く問題点がある。
本実施の形態1に示す誘導加熱調理器100は、直線Xと、周辺加熱コイル11aの中心Bと周辺加熱コイル11cの中心Cとを結ぶ直線B−C(直線Y)がなす角度αを略5度以上20度以下に設定している。そして、周辺加熱コイル11a、11cと中心Aに対して左右対称に、周辺加熱コイル11b、11dを配置している。このため、楕円形の被加熱物5cを人間工学の観点から調理作業性のよい自然な位置に載置した場合に、被加熱物5cの下側に周辺加熱コイル11bと周辺加熱コイル11dが位置し、被加熱物5cから外れた位置に周辺加熱コイル11aと周辺加熱コイル11cが位置している可能性を高めることができる。したがって、被加熱物5cの加熱にあまり寄与しない加熱コイルへの通電を停止させた高効率な誘導加熱調理器100を得ることができる。また、左右に並ぶ第一加熱手段10と第二加熱手段20に載置される被加熱物同士の干渉を抑制しつつ、誘導加熱調理器本体の大型化を抑制し、さらに使用者に対して調理の作業性が良好で、使い勝手のよい誘導加熱調理器100を得ることができる。
なお、上記実施の形態1では、楕円状の平面形状を有する周辺加熱コイルについて説明したが、形状については特に限定するものではなく、例えば、円形の平面形状を有する周辺加熱コイルを用いた構成でもよい。ただし周辺加熱コイルの個数は、中央加熱コイルよりも多いことが望ましい。
また、上記実施の形態1では、中央加熱コイル12の中心(A)を通る直線Xを時計回り方向にα度傾けた直線Yを示したが、直線Xを反時計回り方向にα度傾けた直線Y上に、周辺加熱コイル11a、11cを配置してもよい。すなわち、例えば図5に示す加熱コイルを左右反転させた状態とし、中央加熱コイル12の中心(A)よりも奥方向左側に周辺加熱コイル11aを配置し、中心(A)よりも手前方向右側に周辺加熱コイル11cを配置する。このようにすると、誘導加熱調理器100に正対して調理を行う使用者が、右手で被加熱物5の柄を握り人間工学的に自然な動作で調理を行うとき、効率のよい加熱を行うことができる。また、このように構成した場合においても、周辺加熱コイル11aの中心(B)と周辺加熱コイル11cの中心(C)を結んだ直線の延長線上を避けて、操作部40aと表示部41aを配置する。このようにすることで、上記の通りの効果を得ることができる。
なお、上記のように、本実施の形態1の誘導加熱調理器100は、使用者が自然な動作で柄を有する被加熱物5を載置したときに効率よく加熱でき、また調理の作業性を改善することができるものであるが、被加熱物5を載置するときの好適な柄の方向(直線B−C)を、天板4に目印として表示してもよい。このようにすることで、上記のような効果をより確実に得ることができる。
また、本実施の形態1では、周辺加熱コイル11aの中心(B)と周辺加熱コイル11cの中心(C)を通る直線B−Cが、点Aを通り天板4の奥行き方向に延びる直線Xに対して角度αだけ傾くように構成する例を示したが、直線B−Cが直線Xに対して傾かないように(同方向になるように)周辺加熱コイル11a、11cを配置してもよい。その場合、天板4に、中央加熱コイル12、各周辺加熱コイル11の配置や、被加熱物5を載置するときの好適な柄の方向(直線B−C)を表示するのが好ましい。このようにすることで、使用者に対し、直線B−Cと柄の方向とを一致させて被加熱物5を載置するように、促すことができる。そして、直線B−Cと柄の方向とが略一致するように被加熱物5が載置されることで、例えば柄を有する略長方形の被加熱物5a(例えば、卵焼き用フライパン)であっても、効率よく加熱することができ、また、柄が操作部40aや表示部41aに干渉するのを抑制することができる。
実施の形態2.
本実施の形態2では、加熱コイルの他の配置例を説明する。
図13は実施の形態2に係る誘導加熱調理器の加熱コイルの配置を説明する平面図である。
図13に示すように、本実施の形態における第一加熱手段10は、6つの周辺加熱コイル11で構成されている。なお、その他の構成は上述した実施の形態1と同様であり、同一部分には同一の符号を付する。
図13に示す6つの周辺加熱コイル11e〜11jは、略1/6円弧状(長楕円状)の平面形状を有しており、外周側の中央加熱コイル12bに隣接する領域において、その円形平面形状に実質的に沿って延びるように構成されている。本実施の形態2では、周辺加熱コイル11e〜11jは、すべて略同形状である。
図13においては、第一加熱手段10の中心である点Aを通り、点Aを通る直線Xに対して角度αだけ傾いた直線Y上であって、中央加熱コイル12よりも奥側の点Bを中心として周辺加熱コイル11eが配置され、中央加熱コイル12よりも手前側の点Cを中心として周辺加熱コイル11hが配置されている。本実施の形態2では、周辺加熱コイル11eが本発明の第一周辺加熱部に相当し、周辺加熱コイル11hが第二周辺加熱部に相当する。
周辺加熱コイル11eと周辺加熱コイル11hを除く周辺加熱コイル11は、中央加熱コイル12の外周にそれぞれ配置されている。なお、各周辺加熱コイル11は、被加熱物をより均等に加熱することができるように、中央加熱コイル12の外周側に、周方向に均等に配置するのが好ましい。
実施の形態1と同様に、点Bと点Cとを結ぶ直線の点前側延長線上を避け、点Bと点Cとを結ぶ直線の左右に分けて、操作部40aの操作キー及び表示部41aの表示要素が設けられている。
このように、周辺加熱コイル11を6つの加熱コイルにより構成した場合でも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
前述の実施の形態1、2では、加熱手段として、被加熱物5を誘導加熱する加熱コイルを設けた例を示したが、例えばラジエントヒータのような電気ヒータを加熱手段として設けてもよい。加熱手段として電気ヒータを設ける場合においても、前述の実施の形態1、2における中央加熱コイル12、周辺加熱コイル11の配置例に倣い、加熱口に複数の電気ヒータを配置する。そして、制御部45が、各電気ヒータに対して個別に通電制御を行う。
また、電気ヒータの上方に被加熱物5が載置されているか否かを検知するための負荷検知手段60としては、例えば、実施の形態1で例示した重量センサや、光学式センサを採用することができる。
その他の構成については、実施の形態1、2で説明したものと同様である。
このように、加熱手段として電気ヒータを設けても、実施の形態1、2と同様の作用効果を得ることができる。
1 第一加熱口、2 第二加熱口、3 第三加熱口、4 天板、5 被加熱物、5a 被加熱物、5b 被加熱物、5c 被加熱物、5d 被加熱物、10 第一加熱手段、11 周辺加熱コイル、11a〜11j 周辺加熱コイル、12 中央加熱コイル、12a、12b 中央加熱コイル、20 第二加熱手段、21a、21b 加熱コイル、30 第三加熱手段、31 加熱コイル、40 操作部、40a、40b、40c 操作部、41 表示部、41a、41b、41c 表示部、45 制御部、50 駆動回路、50a〜50f 駆動回路、60 負荷検知手段、90 使用者、100 誘導加熱調理器。

Claims (11)

  1. 被加熱物が載置される天板と、
    加熱口に対応して前記天板の下方に配置され、前記被加熱物を加熱する加熱手段と、
    動作設定を入力するため複数の操作部を備えた入力装置と、
    前記加熱手段を駆動制御する制御部とを備え、
    前記加熱手段は、中央加熱部と、前記中央加熱部の奥側に配置された第一周辺加熱部と、前記中央加熱部の手前側に配置された第二周辺加熱部とを有し、
    前記複数の操作部は、前記第一周辺加熱部の中心(B)と前記第二周辺加熱部の中心(C)とを結ぶ直線(B−C)の手前側延長線上を避けて、前記直線(B−C)の手前側延長線上の左右両側に、分けて配置されている
    ことを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記直線(B−C)は、前記中央加熱部の中心(A)を通るとともに前記天板の奥行き方向に対して90度未満の範囲で傾いている
    ことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記複数の操作部のうち、火力投入開始、火力調整、及び火力投入停止を指示するための操作部が、前記直線(B−C)の右側に配置されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 被加熱物が載置される天板と、
    加熱口に対応して前記天板の下方に配置され、前記被加熱物を加熱する加熱手段と、
    動作状態を表示するための複数の表示部を備えた表示装置と、
    前記加熱手段を駆動制御する制御部とを備え、
    前記加熱手段は、中央加熱部と、前記中央加熱部の奥側に配置された第一周辺加熱部と、前記中央加熱部の手前側に配置された第二周辺加熱部とを有し、
    前記複数の表示部は、前記第一周辺加熱部の中心(B)と前記第二周辺加熱部の中心(C)とを結ぶ直線(B−C)の手前側延長線上を避けて、前記直線(B−C)の手前側延長線上の左右両側に、分けて配置されている
    ことを特徴とする加熱調理器。
  5. 前記直線(B−C)は、前記中央加熱部の中心(A)を通るとともに前記天板の奥行き方向に対して90度未満の範囲で傾いている
    ことを特徴とする請求項4に記載の加熱調理器。
  6. 前記複数の表示部のうち、警告表示を表示する表示部が、前記直線(B−C)の右側に配置されている
    ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の加熱調理器。
  7. 前記中央加熱部の中心(A)を通り前記天板の奥行き方向に延びる直線Xに対して、前記第一周辺加熱部の中心(B)が右側に配置され、前記第二周辺加熱部の中心(C)が左側に配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  8. 前記中央加熱部の中心(A)を通り前記天板の奥行き方向に延びる直線Xと、前記直線(B−C)とがなす角度は、5度以上20度以下である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  9. 前記加熱手段は、
    前記中央加熱部の外周方向に沿って前記第一周辺加熱部と前記第二周辺加熱部との間に設けられた複数の第三周辺加熱部を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  10. 前記天板に、前記第一周辺加熱部及び前記第二周辺加熱部の位置、並びに前記直線(B−C)、の少なくとも一方を示す表示が設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  11. 前記中央加熱部、前記第一周辺加熱部、及び前記第二周辺加熱部はそれぞれ加熱コイルを有し、
    前記加熱コイルに高周波電力を供給する駆動回路を備え、
    前記制御部にて前記駆動回路を駆動制御する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の加熱調理器。
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