JP5388390B2 - Pq測定処理装置及びpq測定処理プログラム - Google Patents
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Description
なお、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、この実施形態に限定するものではない。
請求項1の発明は、図2、図3、図5及び図13に示すように、車輪(W1)の輪重(P)及び/又は横圧(Q)を測定処理するPQ測定処理装置であって、前記輪重及び/又は前記横圧を測定するPQ測定部(19)と、前記車両の角速度を検出する角速度検出装置(4)が出力する角速度検出信号(Wω)に基づいてこの車両の角速度を演算する角速度演算部(12)と、前記輪重を検出する輪重検出装置(2R,2L)が出力する輪重検出信号(WP1,WP2)に基づいてこの車両の走行速度を演算する走行速度演算部(13)と、前記車両の角速度とこの車両の走行速度とに基づいて、この車両が走行する曲線区間の走行曲線半径を演算する走行曲線半径演算部(15)と、前記走行曲線半径演算部の演算結果と前記PQ測定部の測定結果とを対応させて表示する画像を生成する画像生成部(22)とを備え、前記走行速度演算部は、前記輪重検出装置が車輪の回転に応じて出力する位相の異なる複数の輪重検出信号を合成して生成される輪重合成信号(W P )のゼロクロス点(t 01 ,t 02 ,…)の間隔で前記車輪の1/4の長さを除算して前記車両の走行速度を演算することを特徴とするPQ測定処理装置(8)である。
以下、図面を参照して、この発明の第1実施形態について詳しく説明する。
図1は、この発明の第1実施形態に係るPQ測定処理装置を備えるPQ測定システムを概略的に示す構成図である。図2は、この発明の第1実施形態に係るPQ測定処理装置を概略的に示す構成図である。図3は、この発明の第1実施形態に係るPQ測定処理装置を備えるPQ測定システムの輪重検出装置及び横圧測定装置の設置状態を概略的に示す模式図であり、図3(A)は車輪の正面側から見た模式図であり、図3(B)は車輪の側面側から見た模式図である。なお、図3では車両の進行方向右側の車輪を図示し、車両の進行方向左側の車輪については図示を省略する。
図2に示すオフセット補正部10は、輪重検出信号WP1,WP2をオフセット補正する手段である。オフセット補正部10は、輪重検出信号WP1,WP2の平均値に基づいてこれらの輪重検出信号WP1,WP2をオフセット補正する。オフセット補正部10は、例えば、輪重検出部P1+,P1-の歪みゲージの温度変動などによって、図4(A)に示すように輪重検出信号WP1がオフセット量Poffsetを含むときには、検出開始から現在までのこの輪重検出信号WP1の全てのサンプリング値(全ての輪重検出データ)を平均化してオフセット量Poffsetを同定する。オフセット補正部10は、図4(A)に示す輪重検出信号WP1からオフセット量Poffsetを減算して、図4(B)に示すようにオフセット補正後の輪重検出信号WP1を生成する。オフセット補正部10は、オフセット補正後の輪重検出信号WP1,WP2を輪重検出データとして制御部25に出力する。
図5(A)に示す輪重検出信号WP1は、図3(B)に示す車輪W1の回転に応じて正負が交互に逆転した波形であり、プラス側が輪重検出部P1+によって検出された測定データに相当し、マイナス側が輪重検出部P1-によって検出された測定データに相当する。図5(A)に示す輪重検出信号WP1は、輪重検出部P1+が接触点Sに最も近づき最下位に位置したときに輪重Pが上側のピーク値P1maxを示し、車輪W1がさらに180°回転して輪重検出部P1-が接触点Sに最も近づき最下位に位置したときに輪重Pが下側のピーク値P1minを示す。図5(B)に示す輪重検出信号WP2は、図3(B)に示す車輪W1の回転に応じて正負が交互に逆転した波形であり、プラス側が輪重検出部P2+によって検出された測定データに相当し、マイナス側が輪重検出部P2-によって検出された測定データに相当する。図5(B)に示す輪重検出信号WP1は、輪重検出部P2+が接触点Sに最も近づき最下位に位置したときに輪重Pが上側のピーク値P2maxを示し、車輪W1がさらに180°回転して輪重検出部P2-が接触点Sに最も近づき最下位に位置したときに輪重Pが下側のピーク値P2minを示す。
図2及び図6に示すPQ測定部19は、輪重P及び横圧Qを測定する手段である。PQ測定部19は、図6に示すように、輪重測定部19aと、横圧測定部19bと、脱線係数測定部19cと、輪重減少率測定部19dなどを備えている。PQ測定部19は、例えば、輪重P、横圧Q、脱線係数Q/P及び輪重減少率Dなどを測定するとともに、輪重P、横圧Q、脱線係数Q/P及び輪重減少率Dなどの最大値及び最小値を測定し、これらの測定結果をPQデータとして制御部25に出力する。ここで、脱線係数Q/Pとは、横圧Qを輪重Pで除した値であり、この値が脱線限界(脱線の始まる限界値)を下回るときには脱線が起こらず、脱線限界以上のときには脱線する可能性がある。また、輪重減少率(輪重抜け割合)Dとは、平坦な線路上で車両が停止状態又は低速走行状態であるときに測定した左右の車輪W1の輪重の平均値である静止輪重P0から、車両が走行状態であるときに輪重測定部19aが測定した輪重Pを減算した値ΔPを、この静止輪重P0で除した値ΔP/P0である。輪重減少率Dは、脱線に関する安全性の補助的な評価指標として脱線係数Q/Pと併用される。
図2に示すドリフト補正部20は、車両の走行曲線半径に基づいて横圧検出信号WQをドリフト補正する手段である。ドリフト補正部20は、車両の曲線進入前の直線走行時の横圧検出信号WQに基づいて、この車両の曲線走行時の横圧検出信号WQをドリフト補正する。ドリフト補正部20は、例えば、横圧検出部Q1〜Q8の歪みゲージの温度変動などによって、図7(A)に示すように横圧検出信号WQがドリフト量Qdriftを含むときには、車両が曲線に進入する直前の時間tinにおける横圧検出信号WQの波形からドリフト量Qdriftを同定する。ドリフト補正部20は、図7(A)に示す横圧検出信号WQからドリフト量Qdriftを減算して、図7(B)に示すようにドリフト補正後の横圧検出信号WQを生成する。ドリフト補正部20は、ドリフト補正後の横圧検出信号WQを横圧検出データとして制御部25に出力する。
図2に示す横圧測定部19bは、横圧検出部Q1〜Q8が出力する横圧検出信号WQと、輪重合成信号生成部11が出力する輪重合成信号WPとに基づいて、横圧Qを測定する手段である。横圧測定部19bは、図8に示すように、輪重合成信号WPのゼロクロス点t01,t02,…と横圧検出信号WQとに基づいて横圧Qを測定する。横圧測定部19bは、例えば、輪重合成信号WPのゼロクロス点t01,t02間で横圧検出部Q1〜Q8が出力する横圧検出信号WQのピーク値Qmaxに基づいて横圧Qを測定する。また、横圧測定部19bは、例えば、輪重合成信号WPのゼロクロス点t04,t05間で横圧検出部Q1〜Q8が出力する横圧検出信号WQのピーク値Qminに基づいて横圧Qを測定する。横圧測定部19bは、図3(B)に示す輪重Pの検出位置の±45°の範囲であって、図8に示すような輪重合成信号WPのゼロクロス点t01,t02,…間における横圧検出信号WQの波形のピーク値Qmax,Qminを横圧値として特定する。輪重測定部19aは、ドリフト補正後の横圧検出信号WQと輪重合成信号WPとに基づいて横圧値を測定し、この測定結果を横圧データ(PQデータ)として制御部25に出力する。
データ記憶部21は、種々のデータを記憶する手段である。データ記憶部21は、図9に示すように、輪重検出データ記憶部21aと、横圧検出データ記憶部21bと、角速度検出データ記憶部21cと、輪重合成データ記憶部21dと、角速度データ記憶部21eと、走行速度データ記憶部21fと、走行距離データ記憶部21gと、走行曲線半径データ記憶部21hと、曲線方向データ記憶部21iと、曲線持続距離データ記憶部21jと、PQデータ記憶部21kなどを備えている。データ記憶部21は、輪重検出データ、横圧検出データ、角速度検出データ、輪重合成データ、角速度データ、走行速度データ、走行距離データ、走行曲線半径データ、曲線方向データ、曲線持続距離データ、輪重データ、横圧データ、脱線係数データ及び輪重減少率データなどを各記憶部にそれぞれ記憶するメモリである。
画像生成部22は、表示装置31に表示する画像を生成する手段である。画像生成部22は、例えば、走行曲線半径演算部15の演算結果とPQ測定部19の測定結果とを対応させて表示する画像を生成するとともに、PQ測定部19の測定結果を曲線区間毎に対応させて表示する画像を生成する。画像生成部22は、図10に示すように、波形モニタ画像生成部22aと、処理データ画像生成部22bと、超過データ画像生成部22cと、曲線解析処理画像生成部22dと、ヒストグラム画像生成部22eと、電圧モニタ画像生成部22fなどを備えている。
図1に示す表示装置31は、PQ測定処理装置8の種々の測定結果及び処理結果を表示する装置である。表示装置31は、データ記憶部21が記憶する種々の情報を表示したり、画像生成部22が生成する種々の画像情報を表示したりする。表示装置31は、図11に示すように、波形モニタ画面31aと、処理データ画面31bと、超過データ画面31cと、曲線解析処理画面31dと、ヒストグラム画面31eと、電圧モニタ画面31fなどを表示し、図1に示す入力装置27又は補助入力装置28を操作することによって任意の画面に切り替える。
図12に示す波形モニタ画面31aは、波形モニタ画像生成部22aが生成した輪重検出信号WP1,WP2及び輪重合成信号WPの波形を表示する画面である。波形モニタ画面31aは、例えば、左右の車輪W1に対応する輪重検出信号WP1,WP2の波形とこの波形のピーク値P1max,P1min,P2max,P2min、横圧検出信号WQの波形とこの波形のピーク値Qmax,Qmin、軸箱加速度の波形などを画面左上欄と画面左下欄とにそれぞれ表示し、車両が現在走行している曲線の方向と走行曲線半径などを画面右側欄に表示する。ここで、軸箱加速度の波形は、図3(A)に示す車軸W2の端部を回転自在に保持する軸箱の振動を検出する加速度センサなどの振動検出装置が出力する加速度検出信号の波形である。
図13に示す処理データ画面31bは、PQ測定処理装置8が測定した種々のデータを車両の走行距離と対応させて表示する画面である。処理データ画面31bは、例えば、左右の車輪W1に対応する輪重P(kN)、横圧Q(kN)、脱線係数Q/P、走行曲線半径の逆数、走行速度(km/h)の波形を擬似的な連続データとして表示する。処理データ画面31bは、例えば、図13に示すように、横軸にキロ程(km)を表示し、左側の縦軸に輪重・横圧(kN)及び脱線係数を表示し、右側の縦軸に速度(km/h)及び1/曲線半径(m)を表示している。処理データ画面31bは、図1に示す入力装置27又は補助入力装置28を操作することによってズーム及びスクロール可能である。
図14に示す超過データ画面31cは、PQ測定処理装置8が測定した種々のデータのうち所定値を超えたデータを表示する画面である。超過データ画面31cは、例えば、輪重Pが所定値を超えた原因(超過原因)、キロ程(km)、走行速度(km/h)、輪重値(kN)、輪重減少率(%)及び曲線半径(m)などを表示する。超過データ画面31cは、全走行区間の輪重P、横圧Q及び脱線係数Q/Pなどの最大値を自動的に更新して表示する。
図15に示す曲線解析処理画面31dは、PQ測定処理装置8が測定した種々のデータを曲線区間毎に対応させて表示する画面である。曲線解析処理画面31dは、1行目が各表示項目を表し、2行目以降がそれぞれ曲線区間を表し、各列がPQデータの最大値とその発生キロ程などを表している。曲線解析処理画面31dは、例えば、曲線区間の方向(右又は左)、曲線区間の最小曲線半径(m)、曲線区間の開始キロ程(km)、曲線区間の終了キロ程(km)、曲線区間の持続距離(km)、曲線区間内で輪重Pが最大になったときのキロ程(Pmaxキロ程(km))、曲線区間内で輪重Pが最大になったときの走行速度(PmaxV(km/h))、曲線区間内の最大輪重値Pmax(kN)、曲線区間内で横圧Qが最大になったときのキロ程(Qmaxキロ程(km))、曲線区間内で横圧Qが最大になったときの走行速度(QmaxV(km/h))、曲線区間内の最大横圧値Qmax(kN)、曲線区間内で脱線係数Q/Pが最大になったときのキロ程(Q/Pmaxキロ程(km))、曲線区間内で脱線係数Q/Pが最大になったときの走行速度(Q/PmaxV(km/h))、曲線区間内の最大脱線係数Q/Pmax、曲線区間内で輪重Pが最小になったときのキロ程(Pminキロ程(km))、曲線区間内で輪重Pが最小になったときの走行速度(PminV(km/h))、及び曲線区間で輪重Pが最小になったときの輪重減少率(Pmin(kN)減少率(%))などを曲線区間毎に表示する。
図16に示すヒストグラム画面31eは、PQ測定処理装置8が測定した種々のデータのヒストグラムを表示する画面である。ヒストグラム画面31eは、例えば、輪重Pのヒストグラムを画面左上欄に表示し、横圧Qのヒストグラムを画面中欄に表示し、脱線係数Q/Pのヒストグラムを画面左下欄に表示し、画面右側欄に曲線半径の平均値、直線判定のための標準偏差及び角速度の標準偏差などを表示する。ヒストグラム画面31eは、これらのヒストグラム、平均値及び標準偏差などを自動的にリアルタイムで更新して表示する。
図17に示す電圧モニタ画面31fは、輪重検出装置2R,2L、横圧検出装置3R,3L及び角速度検出装置4が出力する電圧値を表示する画面である。電圧モニタ画面31fは、例えば、輪重検出装置2R,2L、横圧検出装置3R,3L及び角速度検出装置4の歪みゲージのブリッジ出力である電圧値、この電圧値の平均値又は標準偏差を加工せずにそのままリアルタイムで表示する。
図18は、この発明の第1実施形態に係るPQ測定処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。以下では、PQ測定処理装置8の制御部25の動作を中心として説明する。
ステップ(以下、Sという)100において、輪重検出信号WP1,WP2のオフセット補正をオフセット補正部10に制御部25が指令する。図示しない電源スイッチがON操作されると、プログラム記憶部23からPQ測定処理プログラムを制御部25が読み出して、一連のPQ測定処理プログラムを実行し、制御部25が自動解析を開始する。先ず、制御部25が輪重検出信号WP1,WP2などの全振幅値が予め設定されたしきい値を超えたか否かを制御部25が判断し、全振幅値がしきい値を超えたときには車両が走行中であると判定し、全振幅値がしきい値以下であるときには車両が停止していると判定する。車両が停止していると制御部25が判断したときには、車体がヨー運動をしていないため角速度検出装置4が出力する角速度検出信号Wωをゼロリセットする。次に、車両が走行を開始すると図2に示すデータ入力部9から制御部25に輪重検出データ及び横圧検出データが入力し、データ記憶部21にこれらのデータを制御部25が記憶させる。次に、データ記憶部21から輪重検出データを制御部25が読み出してこの輪重検出データをオフセット補正部10に出力すると、検出開始から現在までの輪重検出データをオフセット補正部10が平均化して、図4(A)に示すようなオフセット量Poffsetを同定する。次に、図4(B)に示すように検出開始から現在までの輪重検出データからオフセット量Poffsetをオフセット補正部10が減算して、オフセット補正後の輪重検出データを制御部25に出力し、このオフセット補正後の輪重検出データを制御部25がデータ記憶部21に記憶させる。
(1) この第1実施形態では、車両の角速度とこの車両の走行速度とに基づいて、この車両が走行する曲線区間の走行曲線半径を走行曲線半径演算部15が演算するとともに、輪重P及び横圧QをPQ測定部19が測定し、この走行曲線半径演算部15の演算結果とこのPQ測定部19の測定結果とを対応させて表示する画像を画像生成部22が生成する。このため、従来のPQ測定装置のようなキロ程と対応させてPQデータを表示するのとは異なり、走行曲線半径データをインデックスとして線路図情報と簡単に照合することができる。その結果、PQデータと線路情報との整合性を図ることができるため、データの検索が容易になりデータの照合作業を軽減することができる。
図19は、この発明の第2実施形態に係るPQ測定処理装置を備えるPQ測定システムの輪重検出装置及び横圧測定装置の設置状態を概略的に示す模式図である。以下では、図3に示す部分と同一の部分については、同一の番号を付して詳細な説明を省略する。
図19に示す輪重検出部P1+,P1-,P2+,P2-,P3+,P3-,P4+,P4-は、車輪W1の周方向の8つの検出位置で輪重Pを検出する。輪重検出部P1+,P1-,P2+,P2-,P3+,P3-,P4+,P4-は、図19に示すように、車輪2aの中心(車軸W2の中心)に対して45°ずれた検出位置で輪重Pを検出可能なように、車輪W1の周方向に等間隔で配置されている。輪重検出部P1+,P1-,P2+,P2-,P3+,P3-,P4+,P4-は、8つの検出位置のうち車輪W1の中心に対して対称な検出位置毎に輪重Pを検出して4つの輪重検出信号WP1〜WP4を出力する。図2に示す輪重合成信号生成部11は、4つの輪重検出信号WP1〜WP4を合成して1つの輪重合成信号WPを生成する。この第2実施形態では、輪重検出信号WP1〜WP4の数が増加して人力では解析が困難な場合であっても、1つの輪重合成信号WPを生成することによって、輪重P及び横圧Qをより一層高精度にリアルタイムで自動的に測定することができる。
この発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、以下に記載するように種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内である。
(1) この実施形態では、4個の輪重検出部P1+,P1-,P2+,P2-又は8個の輪重検出部P1+,P1-,P2+,P2-,P3+,P3-,P4+,P4-によって輪重Pを検出する場合を例に挙げて説明したが、設置個数を4個又は8個に限定するものではない。例えば、輪重検出部P1+,P1-,P2+,P2-,…が車輪W1の周方向に2n+1(nは整数)個配置されており、これらの輪重検出部P1+,P1-,P2+,P2-,…が出力する位相の異なる2n+1/2個の輪重検出信号WP1,WP2,…を合成して1つの輪重合成信号WPを生成することもできる。また、この実施形態では、横圧Qを8個の横圧検出部Q1〜Q8によって検出する場合を例に挙げて説明したが設置個数を8個に限定するものではない。さらに、この実施形態では、輪重P、横圧Q、脱線係数Q/P及び輪重減少率Dを測定する場合を例に挙げて説明したが、これらの少なくとも一つを測定することもできる。
2R,2L 輪重検出装置
P1+,P1-,P2+,P2-,P3+,P3-,P4+,P4- 輪重検出部
3R,3L 横圧検出装置
Q1〜Q8 横圧検出部
4 角速度検出装置
5 PQ測定装置
6 増幅装置
7 A/D変換装置
8 PQ測定処理装置
9 データ入力部
10 オフセット補正部
11 輪重合成信号生成部
12 角速度演算部
13 走行速度演算部
14 走行距離演算部
15 走行曲線半径演算部
16 曲線区間検出部
17 曲線方向検出部
18 曲線持続距離演算部
19 PQ測定部
19a 輪重測定部
19b 横圧測定部
19c 脱線係数測定部
19d 輪重減少率測定部
20 ドリフト補正部
21 データ記憶部
22 画像生成部
22a 波形モニタ画像生成部
22b 処理データ画像生成部
22c 超過データ画像生成部
22d 曲線解析処理画像生成部
22e ヒストグラム画像生成部
22f 電圧モニタ画像生成部
23 プログラム記憶部
24 データ出力部
25 制御部
31 表示装置
31a 波形モニタ画面
31b 処理データ画面
31c 超過データ画面
31d 曲線解析処理画面
31e ヒストグラム画面
31f 電圧モニタ画面
R 線路
R1 レール
W 輪軸
W1 車輪
P 輪重
P0 静止輪重
Q 横圧
Q/P 脱線係数
D 輪重減少率
S 接触点
WP1,WP2,WP3,WP4 輪重検出信号
WQ 横圧検出信号
Wω 角速度検出信号
WP 輪重合成信号
t01,t02,… ゼロクロス点
P1max,P1min,P2max,P2min ピーク値
Qmax,Qmin ピーク値
Poffset オフセット量
Qdrift ドリフト量
Claims (12)
- 車輪の輪重及び/又は横圧を測定処理するPQ測定処理装置であって、
前記輪重及び/又は前記横圧を測定するPQ測定部と、
前記車両の角速度を検出する角速度検出装置が出力する角速度検出信号に基づいてこの車両の角速度を演算する角速度演算部と、
前記輪重を検出する輪重検出装置が出力する輪重検出信号に基づいてこの車両の走行速度を演算する走行速度演算部と、
前記車両の角速度とこの車両の走行速度とに基づいて、この車両が走行する曲線区間の走行曲線半径を演算する走行曲線半径演算部と、
前記走行曲線半径演算部の演算結果と前記PQ測定部の測定結果とを対応させて表示する画像を生成する画像生成部とを備え、
前記走行速度演算部は、前記輪重検出装置が車輪の回転に応じて出力する位相の異なる複数の輪重検出信号を合成して生成される輪重合成信号のゼロクロス点の間隔で前記車輪の1/4の長さを除算して前記車両の走行速度を演算すること、
を特徴とするPQ測定処理装置。 - 請求項1に記載のPQ測定処理装置において、
前記走行曲線半径演算部は、前記走行曲線半径及び/又はこの走行曲線半径の逆数を演算すること、
を特徴とするPQ測定処理装置。 - 請求項1又は請求項2に記載のPQ測定処理装置において、
前記PQ測定部は、前記横圧を前記輪重で除算した脱線係数を測定すること、
を特徴とするPQ測定処理装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のPQ測定処理装置において、
前記画像生成部は、前記走行曲線半径演算部の演算結果と前記PQ測定部の測定結果とを前記車両の走行距離に対応させて表示する画像を生成すること、
を特徴とするPQ測定処理装置。 - 請求項4に記載のPQ測定処理装置において、
前記画像生成部は、前記走行曲線半径演算部の演算結果と前記PQ測定部の測定結果とを線路のキロ程に対応させて表示する画像を生成すること、
を特徴とするPQ測定処理装置。 - 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のPQ測定処理装置において、
前記画像生成部は、前記PQ測定部の測定結果と前記走行曲線半径演算部の演算結果とを擬似的な連続データとして表示する画像を生成すること、
を特徴とするPQ測定処理装置。 - 車輪の輪重及び/又は横圧を測定処理するためのPQ測定処理プログラムであって、
前記輪重及び/又は前記横圧を測定するPQ測定手順と、
前記車両の角速度を検出する角速度検出装置が出力する角速度検出信号に基づいてこの車両の角速度を演算する角速度演算手順と、
前記輪重を検出する輪重検出装置が出力する輪重検出信号に基づいてこの車両の走行速度を演算する走行速度演算手順と、
前記車両の角速度とこの車両の走行速度とに基づいて、この車両が走行する曲線区間の走行曲線半径を演算する走行曲線半径演算手順と、
前記走行曲線半径演算手順における演算結果と前記PQ測定手順における測定結果とを対応させて表示する画像を生成する画像生成手順とをコンピュータに実行させ、
前記走行速度演算手順は、前記輪重検出装置が車輪の回転に応じて出力する位相の異なる複数の輪重検出信号を合成して生成される輪重合成信号のゼロクロス点の間隔で前記車輪の1/4の長さを除算して前記車両の走行速度を演算する手順を含むこと、
を特徴とするPQ測定処理プログラム。 - 請求項7に記載のPQ測定処理プログラムにおいて、
前記走行曲線半径演算手順は、前記走行曲線半径及び/又はこの走行曲線半径の逆数を演算する手順を含むこと、
を特徴とするPQ測定処理プログラム。 - 請求項7又は請求項8に記載のPQ測定処理プログラムにおいて、
前記PQ測定手順は、前記横圧を前記輪重で除算した脱線係数を測定する手順を含むこと、
を特徴とするPQ測定処理プログラム。 - 請求項7から請求項9までのいずれか1項に記載のPQ測定処理プログラムにおいて、
前記画像生成手順は、前記走行曲線半径演算手順における演算結果と前記PQ測定手順における測定結果とを前記車両の走行距離に対応させて表示する画像を生成する手順を含むこと、
を特徴とするPQ測定処理プログラム。 - 請求項10に記載のPQ測定処理プログラムにおいて、
前記画像生成手順は、前記走行曲線半径演算手順における演算結果と前記PQ測定手順における測定結果とを線路のキロ程に対応させて表示する画像を生成する手順を含むこと、
を特徴とするPQ測定処理プログラム。 - 請求項7から請求項11までのいずれか1項に記載のPQ測定処理プログラムにおいて、
前記画像生成手順は、前記PQ測定手順における測定結果と前記走行曲線半径演算手順における演算結果とを擬似的な連続データとして表示する画像を生成する手順を含むこと、
を特徴とするPQ測定処理プログラム。
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