JP5387972B2 - チャンネル型溶着ブラシ - Google Patents

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本発明は、金属製ブラシ毛が折れて飛び散ることがないチャンネル型溶着ブラシに関するものである。また、本発明は、ロールブラシ、ホィール型にしたホィールブラシ、コイル状に巻いたコイルブラシ、筒状に成形した筒型ブラシ等を作製する元になるチャンネル型溶着ブラシに関するものである。さらに、本発明は、金属製ブラシ毛の基部における接着強度を増すとともに、前記基部における振動の吸収および前記金属製ブラシ毛に柔軟性を与えるチャンネル型溶着ブラシに関するものである。
特開2007−021014号公報に記載されているブラシは、熱溶着性を有する複数本のブラシ毛を長尺チャンネル部材内において、互いに熱溶着された状態で植え込まれ、前記長尺チャンネル部材の開口面から突出して長手方向に連続した状態で形成されている。
特開2007−021014号公報
従来、チャンネル型ブラシは、ブラシ毛のほぼ中央部を二つに折り曲げ、断面コ字状の細長いチャネル部材の間に挿入し、両側から圧力をかけて、両者を一対にすることにより、作製される。しかし、前記チャンネル型ブラシは、ブラシ毛が金属線または金属線を含む場合、前記金属線の根本または途中から折れて、周囲に飛び散り、作業者を傷つけるという問題があった。また、前記金属線は、根本のチャネル部材から飛び出ることにより、所定の研磨強度を得ることができないようになる場合があった。さらに、前記金属線を有するチャンネル型ブラシは、被研磨部材を研磨する際に、所望の圧力が常に加わらない場合が多い。
以上のような課題を解決するために、本発明のチャンネル型溶着ブラシは、樹脂製チャネル部材内で、溶融された樹脂により、周囲が覆われ、あるいは接着補強された金属製ブラシ毛の基部における弾性を強くして、研削力あるいは研磨力を向上させるとともに、折れて飛散することのないチャンネル型溶着ブラシの製造方法およびチャンネル型溶着ブラシを提供することを目的とする。また、本発明のチャンネル型溶着ブラシは、金属製ブラシ毛が折れたとしても、飛散することによる事故を防止できるチャンネル型溶着ブラシの製造方法およびチャンネル型溶着ブラシを提供することを目的とする。
(第発明)
発明のチャンネル型溶着ブラシは、樹脂部材により覆われ、あるいは樹脂部材が接着補強されているとともに、二つに折り曲げられている金属製ブラシ毛と、前記二つに折り曲げられている前記金属製ブラシ毛が挿入されている樹脂製チャンネル部材と、前記金属製ブラシ毛の折り曲げ基部および/または前記樹脂製チャネル部材に設けられている樹脂部材により覆われ、あるいは樹脂部材が接着補強されている金属製芯線と、前記樹脂製チャンネル部材、前記二つに折り曲げられている前記金属製ブラシ毛、および前記金属製芯線が加熱により溶融されている溶着樹脂とから構成されていることを特徴とする。
(第発明)
発明のチャンネル型溶着ブラシにおいて、前記二つに折り曲げられた金属製ブラシ毛は、折り曲げられている間に少なくとも一本の樹脂製芯線が設けられ、前記樹脂製チャネル部材、金属製ブラシ毛の折り曲げ基部、および樹脂製芯線の樹脂部が加熱により溶融されている溶融樹脂から構成されていることを特徴とする。
(第発明)
発明のチャンネル型溶着ブラシにおいて、前記二つに折り曲げられた金属製ブラシ毛の間、および前記金属製ブラシ毛と前記樹脂製チャンネル部材との間には、樹脂製芯線が設けられ、前記樹脂製チャネル部材、金属製ブラシ毛の折り曲げ基部、および樹脂製芯線の樹脂部が加熱により溶融されている溶融樹脂から構成されていることを特徴とする。
(第発明)
発明のチャンネル型溶着ブラシにおいて、前記二つに折り曲げられた金属製ブラシ毛の折り曲げ基部、および前記金属製ブラシ毛と前記樹脂製チャンネル部材との間には、接着剤が設けられ、前記樹脂製チャネル部材、金属製ブラシ毛の折り曲げ基部、および樹脂製芯線の樹脂部が加熱により溶融されている溶融樹脂とから構成されていることを特徴とする。
(第発明)
発明のチャンネル型溶着ブラシは、チャンネル型ブラシ、ロールブラシ、ホィールブラシ、コイルブラシ、筒型ブラシとなることを特徴とするブラシ。
本発明によれば、金属製ブラシ毛を覆った樹脂部材の溶融により、樹脂製チャネル部材の内部における弾性、バネ性、あるいクッション性が向上し、腰の部分が強くなり、金属製ブラシ毛の根本部分、あるいは先端部分において、折れ難くなる。
本発明によれば、金属製ブラシ毛が樹脂により覆われ、または補強されているとともに、二つに折り曲げられた部分が樹脂製チャンネル部材の溶融により、前記弾性等が向上するため、金属製ブラシ毛の先端部において、根本と同様に、折れ難く、安全性の高いチャンネル型溶着ブラシを得ることができる。
本発明によれば、金属製ブラシ毛を覆う樹脂および樹脂製チャネル部材の樹脂の種類によって、前記腰の柔軟性に差を持たせることができるため、前記金属製ブラシ毛の長さ、種類によってそれぞれ対応させることが容易にできる。また、前記チャンネル型溶着ブラシは、基部に弾性を持たせているため、研磨面に柔らかい力を与えることができるだけでなく、振動を和らげることができる。
本発明によれば、樹脂の覆われた、また、接着補強された金属製ブラシ毛と、樹脂製チャネル部材との種類に合わせて、二つに折り曲げた部分および/または樹脂製チャネル部材の間に設けた芯線の種類を変えることにより、必要な強度を有する溶融樹脂を得ることができる。前記溶融樹脂は、前記芯線の代わりに前記金属製ブラシ毛および/または樹脂製チャネル部材と合った接着剤とすることができる。
本発明によれば、前記金属製ブラシ毛内に、研削粒および/または研磨砥粒、あるいはこれらのパウダーの種類および/または量を任意に変えて挿入、混入することができる。また、前記金属製ブラシ毛は、被着、電着、蒸着、熱溶着、メッキ処理、コーティング、あるいはカバーリング等により、幅の広い研磨特性を備えることができる。
本発明によれば、樹脂部材により覆われ、または接着補強された金属製ブラシ毛が各種組み合わされたものを、さらに、束ねることができる。また、前記束ねた前記金属製ブラシ毛をさらに束ねることもできる。本発明は、このように、ワークの性能に合った研磨が行えるブラシ毛およびブラシ毛を得ることができる。
本発明のチャンネル型溶着ブラシの作製方法は、金属製ブラシ毛が折れて飛び散った際に、飛散を少なくするとともに、飛散した場合であっても、周囲の者が怪我をしないようにしたものである。前記チャンネル型溶着ブラシは、金属製ブラシを二つに折り曲げる折り曲げ工程と、前記折り曲げられた金属製部材を樹脂製チャンネル部材に挿入する挿入工程と、前記金属製ブラシ毛の樹脂と樹脂製チャンネル部材とを加熱によって溶融させて接着させる接着工程とから構成されている。
前記金属製ブラシ毛は、一本または複数本の金属線が電着塗装、溶着、メッキ処理、レーザー等の打ち込み処理によりコーティングされ、前記金属線に対して樹脂によりカバーリングを行い、あるいは樹脂製筒状態に前記金属線を挿入し、さらに、金属線に対して樹脂製部材からなる棒状体、板状体とを接着剤により接着補強されたものの一つである。前記金属製ブラシ毛は、周囲を樹脂性部材により、前記コーティング、カバーリング、筒状部材に挿入、あるいは金属製ブラシ毛と樹脂性部材とを接着補強するものである。また、金属製ブラシ毛と樹脂部材とのコーティング等あるいは接着補強は、研磨目的、被研磨部材の大きさ、ブラシ毛の太さ等により、前記コーティング、カバーリング、筒状部材、接着補強の内の一つまたは複数を組み合わせることができる。
前記樹脂により覆われ、または補強された金属製ブラシ毛は、複数本が列状に並べられ、長さ方向の中央部から二つに折り曲げられる。前記樹脂により覆われ、二つに折り曲げられた金属製ブラシ毛は、断面コ字型の細長い樹脂製チャンネル部材に挿入される。その後、前記樹脂製チャンネル部材は、外部から加熱される。前記加熱は、前記金属製ブラシ毛を覆った樹脂の基部と、樹脂製チャンネル部材とを互いに溶融し合うとともに接着させる。本発明のブラシ毛は、金属部材の内部にダイヤモンドを始め、各種の砥粒を混入することができるだけでなく、天然繊維、合成樹脂繊維等からなる部材を金属部材ととも混入させることもできる。
前記樹脂製チャンネル部材は、前記金属製ブラシ毛を覆った樹脂部材の溶融により、この部分に弾性、バネ性、あるいクッション性が生じ、金属製ブラシ毛の根本部分において、折れ難くなる。また、前記樹脂により覆われ、または補強された金属製ブラシ毛は、二つに折り曲げられた部分が樹脂製チャンネル部材の溶融により、前記弾性等が生じるため、金属製ブラシ毛の先端部において、根本と同様に、折れ難く、安全性の高いチャンネル型溶着ブラシを作製することができる。
発明のチャンネル型溶着ブラシの作製方法において、前記樹脂により覆われ、または補強された、二つに折り曲げられた前記金属製ブラシ毛は、前記折り曲げられた間に、少なくとも一本の金属製芯線および/または樹脂製芯線が入って、互いに溶着されている。前記金属製芯線および/または樹脂製芯線は、縦方向に複数本、横方向に複数本、あるいは、断面が三角形に3本等、任意に設けられる。
前記金属製芯線は、チャンネル部分の強度を向上させることができる。また、樹脂製芯線は、二つに折り曲げられた金属製ブラシ毛の接着強度、およびチャンネル部における柔軟性を向上させることができる。前記金属製芯線と樹脂製芯線は、前記金属製ブラシ毛を覆っている樹脂と、樹脂製芯線の樹脂とにより、溶着するが、前記溶着部における弾性の程度に差が生ずる。また、金属製ブラシ毛を覆う樹脂および樹脂製チャネル部材の樹脂によって前記柔軟性に差が生じる。
発明のチャンネル型溶着ブラシの製造方法において、前記樹脂により覆われ、または補強された、二つに折り曲げられた金属製ブラシ毛は、前記樹脂製チャンネル部材の下部、側部、および下部と側部のいずれかの方向から加熱される。前記加熱時間は、前記金属製ブラシ毛を覆った厚さ、または接着補強された厚さ、あるいは樹脂等の性質により決められる。前記樹脂製チャンネル部材の下部、側部、および下部と側部からの加熱は、間欠的、加熱する場所の順番を変える等により、前記樹脂製チャンネル部材と樹脂等で覆われた金属製ブラシ毛とを所望の溶着状態で溶着させることができる。
発明のチャンネル型溶着ブラシの製造方法において、前記樹脂製チャンネル部材は、金属製ブラシ毛とともに、内部に接着剤が入れられる。前記樹脂製チャンネル部材は、外部から加熱され、金属製ブラシ毛をコーティング部材等とともに溶着される。前記接着剤は、前記樹脂製チャネル部材と、金属ブラシ毛のコーティング部材との溶着をより強固にすることによって、溶融後の性能を向上させることができる。
発明のチャンネル型溶着ブラシは、金属製ブラシ毛が破損しても、飛び散り難いブラシである。前記チャンネル型溶着ブラシは、二つに折り曲げられている金属製ブラシ毛と、前記金属製ブラシ毛を挿入する樹脂製チャンネル部材と、前記樹脂製チャンネル部材の内部において溶融されている溶融樹脂とから構成されている。前記金属製ブラシ毛は、電着塗装、溶着、メッキ処理、レーザーの打ち込み等によりコーティングされ、または、前記金属線に対して樹脂によりカバーリング等が行われている。さらに、前記金属製ブラシ毛は、樹脂製の筒体に入れることもできる。さらに、前記金属製ブラシ毛は、棒状または板状の樹脂製部材を接着補強して作製される。
前記金属製ブラシ毛は、二つに折り曲げられて、樹脂製チャンネル部材に挿入される。前記金属製ブラシ毛は、前記樹脂製チャンネル部材とともに、加熱されることにより、溶融されている溶着樹脂となる。前記樹脂製チャンネル部材内の溶融樹脂は、金属線に対して、適度の弾性を与えることにより、金属製ブラシ毛素材が折れ難く、たとえ、折れた場合であっても、飛び散ることがない。
(第発明)
発明のチャンネル型溶着ブラシは、前記金属製ブラシ毛の間、または、前記金属製ブラシ毛の側部と前記樹脂製チャンネル部材の内部に接着剤が設けられている点で、第5発明と異なっている。前記接着剤は、樹脂系の部材が適しており、樹脂製チャンネル部材、金属製ブラシ毛、および前記金属製ブラシ毛を覆う部材を加熱により溶融した溶融樹脂によって接合する。
(第発明)
発明のチャンネル型溶着ブラシは、二つに折り曲げられた金属製ブラシ毛の間に少なくとも一本の樹脂製芯線が設けられている。前記樹脂製芯線は、前記樹脂製チャンネル部材が加熱される際に、共に加熱溶融されて、前記樹脂製チャンネル部材と、金属製ブラシ毛等を互いに溶着する。
(第発明)
発明のチャネル型溶着ブラシは、前記二つに折り曲げられた金属製ブラシ毛の間、および前記金属製ブラシ毛と前記樹脂製チャンネル部材との間に、樹脂製芯線が設けられている。前記金属製ブラシ毛を覆った樹脂、樹脂製チャネル部材、および樹脂製芯線は、加熱により溶融され、これらが一体の溶融樹脂となり、チャネル型溶着ブラシの基部に弾性を与え、かつ、研磨する際においても、被研磨部材の研磨面に所望の力を効率良く与えることができる。
(第発明)
発明のチャネル型溶着ブラシは、前記二つに折り曲げられた金属製ブラシ毛の間、および前記金属製ブラシ毛と前記樹脂製チャンネル部材との間に、接着剤が設けられている。前記接着剤は、前記樹脂部が加熱により溶融されている溶融樹脂となる。前記溶融された溶融樹脂は、チャンネル型溶着ブラシの基部にかかる振動を和らげるだけでなく、被研磨部材の研磨面に対して柔らかい力を与える。前記構成のチャネル型溶着ブラシは、振動を吸収する部分が基部にあるため、金属ブラシ毛が破損され難く、たとえ、破損したとしても、飛び散る危険性を少なくする。
(第発明)
発明のブラシは、チャネル型溶着ブラシを巻き込んだロールブラシ、ホィール型にしたホィールブラシ、コイル状に巻いたコイルブラシ、筒状に成形した筒型ブラシを作製することができ、各種用途に合った形状と、研磨強度を作製することが容易にできる。
(イ)から(ニ)は本発明のチャンネル型溶着ブラシに使用するブラシ毛素材を説明するための断面図および斜視図である。(実施例1) (イ)から(ニ)は本発明に使用するブラシ毛素材の中央部に溶着樹脂を設けた状態を説明するための図である。 (イ)から(ニ)は本発明のチャンネル型溶着部を作製する際の態様を説明するための斜視図である。 (イ)および(ロ)は本発明の実施例で、チャンネル部材とブラシ毛素材との溶着を説明するための図である。
図1(イ)から(ニ)は本発明のチャンネル型溶着ブラシに使用するブラシ毛素材を説明するための断面図および斜視図である。図1(イ)において、ブラシ毛素材11は、一本または複数本からなる金属線111が樹脂部材によってコーティングされている。前記コーティングは、樹脂部材を電着塗装、溶着、蒸着、メッキ処理、レーザー等の打ち込み等公知の技術により処理される。
図1(ロ)において、ブラシ毛素材12は、一本または複数本からなる金属線111が樹脂部材によってカバーされている。前記カバーリング121は、前記金属線111を樹脂部材で覆うように被着する。図1(ハ)において、ブラシ毛素材13は、一本または複数本からなる金属線111が樹脂部材からなる樹脂パイプ131の内部に収納されている。
図1(ニ)において、ブラシ毛素材14は、板状または棒状の樹脂部材141、142と、同じく板状または棒状の金属線143、144とが接着剤により接着されて一本になっている。前記ブラシ毛素材14は、断面形状を丸型、楕円型、正方形、矩形等任意に変えることができる。前記樹脂部材は、木材、合成繊維、天然繊維、あるいは皮革等の公知の部材に代えることができる。
図2(イ)から(ニ)は本発明に使用するブラシ毛素材の中央部に溶着樹脂を設けた状態を説明するための図である。図2(イ)において、ブラシ毛素材11は、複数の金属線111の周囲をコーティング112し、これらを複数、たとえば、一列に並べ、中央部に樹脂21を設けている。図2(ロ)は前記樹脂21を前記ブラシ毛素材11の上部にのみ設けたもの、図2(ハ)は樹脂21′を前記ブラシ毛素材11の下部にのみ設けたもの、図2(ニ)は樹脂21、21′を前記ブラシ毛素材11の両側に設け例である。
図3(イ)から(ニ)は本発明のチャンネル型溶着部を作製する際の態様を説明するための斜視図である。前記図3(イ)から(ニ)における前記チャンネル型溶着ブラシは、樹脂部材により、コーティング、カバーリング、あるいは樹脂部材を接着補強した金属製ブラシ毛を二つに折り曲げる折り曲げ工程と、前記折り曲げられた金属製部材を樹脂製チャンネル部材に挿入する挿入工程と、前記金属製ブラシ毛の樹脂と樹脂製チャンネル部材とを加熱によって溶融させて互いに接着させる接着工程とから構成されている。
図3(イ)において、前記樹脂部材がコーティングされた金属製ブラシ毛311は、複数本が列状に並べられ、長さ方向の中央部から二つに折り曲げられる。前記樹脂部材により覆われ、二つに折り曲げられた金属製ブラシ毛311は、断面コ字型の細長い樹脂製チャンネル部材313に挿入される。その後、前記樹脂製チャンネル部材313は、外部から加熱される。前記加熱は、前記金属製ブラシ毛を覆った樹脂の基部と、樹脂製チャンネル部材313とを互いに溶融し合うとともに接着させる。本発明のブラシ毛は、金属部材の内部にダイヤモンドを始め、各種の砥粒を混入することができるだけでなく、天然繊維、合成樹脂繊維等からなる部材を金属部材ととも混入させることもできる。
図3(イ)において、前記樹脂部材により覆われ、二つに折り曲げられた金属製ブラシ毛311は、間に一本の芯線312が設けられている。前記芯線312は、樹脂部材または金属部材とすることができる。前記芯線312は、樹脂部材とした場合、前記樹脂部材により覆われた金属ブラシ毛311と互いに溶融し合って、金属製ブラシ毛311における基部に弾力、バネ性、あるいクッション性をもたらせ、金属ブラシ毛311が折れ難く、飛散し難い。また、前記金属ブラシ毛31は、たとえ、飛散したとしても、作業者等に対する危険をなくすことができる。前記樹脂がコーティングされた金属製ブラシ毛311は、溶融された溶融樹脂によって基部が囲まれているため、折れ難いだけでなく、無駄な振動がなく、柔い振動となる。
図3(ロ)に示す例は、前記芯線312および芯線312′が横方向に二本設けられている。図3(ハ)に示す例は、前記芯線312および芯線312′が縦方向に二本設けられている。図3(ニ)に示す例は、前記芯線341、芯線342、343が断面三角形に三本設けられている。また、芯線344および芯線345は、前記樹脂部材により覆われた金属ブラシ毛311と、樹脂製チャンネル部材313の角部の間に設けられている。
前記各芯線は、代わりに接着剤とすることができる。さらに、前記芯線および接着剤を同時に入れることもできる。前記各芯線は、数と場所を変えることにより、前記樹脂部材により覆われた金属ブラシ毛311との溶融により、ブラシにおける基部の弾力、バネ性、クッション性、あるいは柔軟性等を任意にコントロールすることができる。
図4(イ)および(ロ)は本発明の実施例で、チャンネル部材とブラシ毛素材との溶着を説明するための図である。図4(イ)において、樹脂部材により覆われた金属ブラシ毛41は、二つ折りにした間に、たとえば、樹脂部材からなる芯線42を設け、樹脂部材からなるチャンネル部材43に挿入し、下部から加熱44して、溶融樹脂45を作製する。前記溶融樹脂45は、金属ブラシ毛を覆った樹脂部材、芯線42、チャンネル部材43が互いに溶け合った状態であり、金属製ブラシ毛素材の間に弾力、バネ性、クッション性、あるいは柔軟性をもたらす。
図4(ロ)において、樹脂部材により覆われた金属ブラシ毛41は、二つ折りにした間に、たとえば、樹脂部材からなる芯線42を設け、樹脂部材からなるチャンネル部材43に挿入し、下部からの加熱44、両側部からの加熱44′、44″により、溶融樹脂45を作製する。前記溶融樹脂45における弾性、バネ性、クッション性、あるいは柔軟性は、金属製ブラシ毛の根本部分において、折れ難く、折れて飛び散った際に、飛散を少なくするとともに、飛散した場合であっても、周囲の者が怪我をしないようにしたものである。
図示されていないが、前記樹脂部材により覆われた金属ブラシ毛が設けられたチャンネル型溶着ブラシは、巻き込むことにより成形されるロールブラシ、ホィール型にしたホィールブラシ、コイル状に巻いたコイルブラシ、筒状に成形した筒型ブラシを作製することができ、各種用途に合った形状と、研磨強度に作製することが容易にできる。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではない。そして、本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。ブラシ毛および混入物質等の材質、大きさ、形状、密度等は、任意に選択することができる。特に、金属部材、合成樹脂製部材、混入部材、付着部材は、本明細書に挙げた以外に公知または周知のものが使用できることはいうまでもないことである。
11・・・ブラシ毛素材
111・・・金属線
112・・樹脂コーティング
12・・・ブラシ毛素材
121・・・カバーリング
13・・・ブラシ毛素材
131・・・樹脂パイプ
14・・・ブラシ毛素材
141、142・・・板状または棒状の樹脂部材
143、144・・・板状または棒状の金属線
21・・・樹脂
31、32、33、34・・・チャンネル型溶着ブラシ
311・・・樹脂部材がコーティングされた金属製ブラシ毛
313・・・樹脂製チャンネル部材
312、341、342、343、344、345・・・芯線
41・・・チャンネル型溶着ブラシ
42・・・芯線
43・・・樹脂部材からなるチャンネル部材
44、44′、44″・・・加熱
45・・・溶融樹脂

Claims (5)

  1. 樹脂部材により覆われ、あるいは樹脂部材が接着補強されているとともに、二つに折り曲げられている金属製ブラシ毛と、
    前記二つに折り曲げられている前記金属製ブラシ毛が挿入されている樹脂製チャンネル部材と、
    前記金属製ブラシ毛の折り曲げ基部および/または前記樹脂製チャネル部材に設けられている樹脂部材により覆われた樹脂製芯線あるいは樹脂部材が接着補強されている金属製芯線と、
    前記樹脂製チャンネル部材、前記二つに折り曲げられている前記金属製ブラシ毛、および前記樹脂製芯線あるいは前記金属製芯線が加熱により溶融されて互いに接着された溶着樹脂と、
    から構成されていることを特徴とするチャンネル型溶着ブラシ。
  2. 前記二つに折り曲げられた金属製ブラシ毛は、折り曲げられている間に少なくとも一本の前記樹脂製芯線あるいは前記金属製芯線が設けられ、前記樹脂製チャネル部材、金属製ブラシ毛の折り曲げ基部、および前記樹脂製芯線あるいは前記金属製芯線の樹脂部が加熱により溶融されて互いに接着さた溶融樹脂から構成されていることを特徴とする請求項1に記載されているチャンネル型溶着ブラシ。
  3. 前記二つに折り曲げられた金属製ブラシ毛の間、および前記金属製ブラシ毛と前記樹脂製チャンネル部材との間には、前記樹脂製芯線あるいは前記金属製芯線が設けられ、前記樹脂製チャネル部材、金属製ブラシ毛の折り曲げ基部、および前記樹脂製芯線あるいは前記金属製芯線の樹脂部が加熱により溶融されて互いに接着された溶融樹脂から構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたチャンネル型溶着ブラシ。
  4. 前記二つに折り曲げられた金属製ブラシ毛の折り曲げ基部、および前記金属製ブラシ毛と前記樹脂製チャンネル部材との間には、樹脂部材からなる接着剤が設けられ、前記樹脂製チャネル部材、金属製ブラシ毛の折り曲げ基部、および前記接着剤の樹脂部材が加熱により溶融されて互いに接着された溶融樹脂から構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載されたチャンネル型溶着ブラシ。
  5. 請求項1から請求項4に記載されたチャンネル型溶着ブラシは、チャンネル型ブラシ、ロールブラシ、ホィールブラシ、コイルブラシ、筒型ブラシとなることを特徴とするブラシ。
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