JP5387363B2 - シリンダヘッド構造 - Google Patents
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Description
(第1の実施の形態)
図1〜図7は、本発明に係るシリンダヘッド構造の第1の実施の形態を示す図である。
図1、図2において、内燃機関1の一部を構成するシリンダヘッド2は、図示しないシリンダブロックの上部に取付けられており、このシリンダヘッド2にはウォータジャケット3が形成されている。
このEGRパイプ13の内部にはEGR通路13aが形成されており、内燃機関1から排気管に排気される排気ガスの一部は、EGRガスとなってEGR通路13aに導入されるようになっている。なお、EGRガスは、排気側から吸気側に還流される排気ガスを示す。
また、分割通路23は、EGR通路20の延在方向に沿って波状に延在している。このように、本実施の形態のEGR通路20は、複数の分割通路23によって構成されている。
図5、図6において、砂中子24は、連結部25と、連結部25に下端の付け根26aが取付けられ、付け根26aから上方に突出する上部枝フィン26と、連結部25に上端の付け根27aが取付けられ、付け根27aから下方に突出する下部枝フィン27とから構成されている。なお、図6では砂中子を斜線で示している。
この分岐部29は、上部枝フィン26および下部枝フィン27の延在方向に沿って一定の間隔で設けられており、隣接する上部枝フィン26および下部枝フィン27から下流側に流れるEGRガスを分岐部29で乱すようになっている。
この砂中子24は、図7に示す鋳型を構成する上型30と下型31とによって成形されるようになっている。
このため、本実施の形態では、極小の板厚の上部枝フィン26および下部枝フィン27を有する砂中子24を形成することができるとともに、上部枝フィン26および下部枝フィン27の板厚を極小にしても砂中子24の剛性を高めることができる。
なお、本実施の形態では、砂中子24を連結部25から上下方向に突出して連結部25に連結される上部枝フィン26および下部枝フィン27から構成しているが、砂中子を上部枝フィン26および下部枝フィン27のいずれか一方から構成してもよい。
図8〜図10は、本発明に係るシリンダヘッド構造の第2の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形態と同一の構成には同一の番号を付して説明を省略する。
図8において、EGR通路部21の内周面から内方に突出する複数のフィン部41によって画成される複数の分割通路42の通路断面積は、EGR通路部21の内周面から内方に向かうに従って拡径するようになっている。
また、本実施の形態の砂中子43の上部枝フィン45および下部枝フィン46は、付け根部45a、46aから外方に向かうに従って断面積が縮径する台形形状となっている。
この結果、この砂中子43によって形成される分割通路42は、EGR通路部21の内周面から内方に向かうに従って拡径する形状となる。
また、本実施の形態では、分割通路42がEGR通路部21の内周面から内方に向かうに従って拡径する形状となっているため、分割通路42の内方において排気ガスをある程度流通させることができる。このため、EGRパイプ13から分割通路42に流通した排気ガスの流量を分割通路42によって調整して、単位時間当たり一定量の排気ガスを吸吸気管10に還流させることができるとともに、排気ガスを効率よく冷却することができる。
図11〜図17は、本発明に係るシリンダヘッド構造の第3の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形態と同一の構成には同一の番号を付して説明を省略する。
本実施の形態では、図11に示すように、砂中子に代えて中空状のEGRパイプ61を溶湯で鋳包んでシリンダヘッド2を成形したものであり、排気ガス還流通路部およびパイプを構成するEGRパイプ61の内周部には排気ガス還流通路としてのEGR通路62が画成されている。
本実施の形態では、円錐状部材63の環状底部64が、環状底部64から放射方向外方に突出するとともに、EGRガスの流通方向に折り曲げられた折り曲げ部69を備えているため、円錐状部材63をEGRパイプ61の内周面に圧入したときに、折り曲げ部69が変形することで折り曲げ部69に弾性力を持たせることができ、円錐状部材63をEGRパイプ61に強固に保持させることができる。
図18は、本発明に係るシリンダヘッド構造の第4の実施の形態を示す図であり、第1、第3の実施の形態と同一の構成には同一の番号を付して説明を省略する。
本実施の形態では、図18に示すように、隣接する円錐状部材63のスリット65a〜65dは、EGRパイプ61の軸線方向に対して円周方向にずれており、スリット65a〜65dは、EGRガスの流通方向に沿って不連続となっている。
図19は、本発明に係るシリンダヘッド構造の第5の実施の形態を示す図であり、第1、第3の実施の形態と同一の構成には同一の番号を付して説明を省略する。
第3、第4の実施の形態では、EGRパイプ61の内部に円錐状部材63を設けているが、本実施の形態では、EGRパイプ61の外周部に、ウォータジャケット3の冷却水に晒される環状部材71が設けられている。
このため、EGRパイプ61内の円錐状部材63からEGRガスが冷却水に放熱されるときに、環状部材71とウォータジャケット3内の冷却水との間で熱交換を効率よく行うことができる。この結果、EGRガスの冷却性能をより一層向上させることができる。
2 シリンダヘッド
3 ウォータジャケット
20、62 EGR通路(排気ガス還流通路)
21、81、82 EGR通路部(排気ガス還流通路部)
22 フィン部
23、42、67 分割通路
61、83 EGRパイプ(パイプ、排気ガス還流通路部)
63 円錐状部材
69 折り曲げ部
Claims (4)
- 排気通路側から吸気通路側に排気ガスの一部を還流させる中空の排気ガス還流通路を画成する排気ガス還流通路部を有し、前記排気ガス還流通路部がウォータジャケット内に位置するようにしてシリンダヘッドに設けられた内燃機関のシリンダヘッド構造において、
前記排気ガス還流通路部の内周面から内方に向かって複数のフィン部が突出して設けられ、
前記排気ガス還流通路が、前記フィン部によって区画されつつそれぞれ排気ガスの流通方向に延在する複数の枝通路部と、前記フィン部の突出端側で前記複数の枝通路部同士を互いに連通させるよう一体化する連結通路部とを有していることを特徴とする内燃機関のシリンダヘッド構造。 - 前記複数の枝通路部は、それぞれ前記排気ガス還流通路部の内周面から内方に向かうに従って拡径する断面を有するとともに、前記排気ガスの流通方向に波形に延在しつつ隣り合う他の枝通路部側に分岐していることを特徴とする請求項1に記載のシリンダヘッド構造。
- 前記排気ガス還流通路部が中空状のパイプから構成されるとともに、前記パイプに圧入される複数の円錐状部材を有し、
前記排気ガス還流通路部が中空状のパイプから構成されるとともに、前記パイプ内に圧入される複数の円錐状部材を有し、
前記円錐状部材が、前記パイプの内周面に嵌合する環状底部と、前記環状底部から排気ガスの流通方向に縮径するように突出し、スリットを介して円周方向に離隔する複数のフィン部とを含んで構成され、
前記円錐状部材を排気ガスの流通方向に沿って積層することにより、前記積層方向に隣接する前記円錐状部材の前記フィン部の間の前記スリットによって前記枝通路部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のシリンダヘッド構造。 - 前記環状底部が、前記環状底部から放射方向外方に突出するとともに、前記排気ガスの流通方向に折り曲げられた折り曲げ部を有し、前記折り曲げ部が前記パイプの内周面に嵌合されることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関のシリンダヘッド構造。
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