JP5387148B2 - A/d変換誤差抑圧制御装置及びa/d変換誤差抑圧制御方法並びにプログラム - Google Patents
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そこで、本発明の目的は、A/D変換誤差を抑圧することができるA/D変換誤差抑圧制御装置を提供することにある。
制御対象に入力される入力信号の一部をA/D変換する入力側A/D変換器と、
前記制御対象から出力される出力信号の一部をA/D変換する出力側A/D変換器と、
前記入力側A/D変換器の変換結果にA/D変換誤差が発生しているのか、それとも前記入力信号のレベルが変動しているのかを判定するA/D変換誤差判定回路と、
該A/D変換誤差判定回路において前記入力側A/D変換器の変換結果にA/D変換誤差が発生していると判定された場合、前記入力側A/D変換器の変換結果と前記入力側A/D変換器の変換結果の中心値との差分である中心値差分と、前記入力信号のレベルと前記出力信号のレベルとがとるべき関係を示した設計値と、前記中心値と前記設計値と前記入力側A/D変換器の変換結果とから予測した前記入力信号と前記出力信号との関係を示すモニタ値とに基づいて、前記制御対象を制御する。
制御対象に入力される入力信号の一部をA/D変換する入力側A/D変換器と、前記制御対象から出力される出力信号の一部をA/D変換する出力側A/D変換器とを備えたコンピュータが、前記入力側A/D変換器の変換結果にA/D変換誤差が発生しているのか、それとも前記入力信号のレベルが変動しているのかを判定する第1のステップと、
前記コンピュータが、該第1のステップにおいて前記入力側A/D変換器の変換結果にA/D変換誤差が発生していると判定された場合、前記変換結果と前記入力側A/D変換器の変換結果の中心値との差分である中心値差分と、前記入力信号のレベルと前記出力信号のレベルとがとるべき関係を示した設計値と、前記中心値と前記設計値と前記入力側A/D変換器の変換結果とから予測した前記入力信号と前記出力信号との関係を示すモニタ値とに基づいて、前記制御対象を制御する第2のステップとを含む。
制御対象に入力される入力信号の一部をA/D変換する入力側A/D変換器と、前記制御対象から出力される出力信号の一部をA/D変換する出力側A/D変換器とを備えたコンピュータを、A/D変換誤差抑圧制御装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記入力側A/D変換器の変換結果にA/D変換誤差が発生しているのか、それとも前記入力信号のレベルが変動しているのかを判定するA/D変換誤差判定回路、
該A/D変換誤差判定回路において前記入力側A/D変換器の変換結果にA/D変換誤差が発生していると判定された場合、前記変換結果と前記入力側A/D変換器の変換結果の中心値との差分である中心値差分と、前記入力信号のレベルと前記出力信号のレベルとがとるべき関係を示した設計値と、前記中心値と前記設計値と前記入力側A/D変換器の変換結果とから予測した前記入力信号と前記出力信号との関係を示すモニタ値とに基づいて、前記制御対象を制御する制御回路として機能させる。
先ず、本発明にかかるA/D変換誤差抑圧制御装置の第1の実施の形態について説明する。本実施の形態にかかるA/D変換誤差抑圧制御装置は、光アンプ装置に本発明を適用したものであり、図1に示す構成を有している。
Pin(N)
+G −ΔA < Pout(N) < Pin(N)+G +ΔA
mid(N)を算出する(ステップS4)。その後、目標利得値の導出回路71aはLD制御値導出回路72aに対して、利得モニタ値Mとして{Pin mid(N)+G}−Pin(N)を出力すると共に、目標利得値GnとしてG+Pin mid(N)−Pin(N)を出力する(ステップS5、S6)。ここで、目標利得値Gnは、設計利得値GをA/D変換誤差分「Pin mid(N) −Pin(N)」だけ変化させたものであるので、A/D変換器51に発生したA/D変換誤差を抑圧することができる。なお、D/A変換器53、LD30、光カプラ11、EDF40は、前述した動作と同様の動作を行う。
本実施の形態によれば、入力側のA/D変換器に発生したA/D変換誤差を抑圧することができる。その理由は、目標利得値や利得モニタ値を入力側のD/A変換器51の変換結果の中心値Pin
mid(N)と入力光信号モニタ値Pin(N)との差分である中心値差分を利用して補正し、補正結果を用いて制御対象である光アンプ装置(EDF40およびLD30を含む)を制御するようにしているからである。すなわち、中心値差分は、入力側のD/A変換器51に発生したA/D変換誤差に相当するものであるので、中心値差分を利用して目標利得値や利得モニタ値を補正することにより、入力側のA/D変換器に発生したA/D変換誤差を抑圧することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、入力光信号のレベルが変動している状態なのか、それとも入力光信号のレベルは変動せずにA/D変換誤差が発生している状態であるのかを、第1の実施の形態よりも確実に判定できるようにしたことを特徴とする。本実施の形態は、図1に示したA/D変換誤差抑圧制御装置に、図2のフローチャートに示す処理の代わりに、図3のフローチャートに示す処理を行わせることにより実現される。図3が図2と相違している点は、ステップS31、S32が追加されている点だけであるので、この点についてのみ説明する。
Pin mid(N-1) −ΔB < Pin(N) < Pin
mid(N-1) +ΔB
本実施の形態によれば、入力光信号90のレベルが変動している状態なのか、それとも入力側のA/D変換器51にA/D変換誤差が発生している状態なのかを精度良く判定することができる。その理由は、入力側のA/D変換器51の変換結果(入力光信号モニタ値)とA/D変換器51の変換結果の中心値(入力光信号モニタ値の中心値)との差分が、A/D変換器に想定されるA/D変換誤差の最大値ΔB未満であるという条件2も考慮して、入力光信号信号90のレベルが変動している状態なのか、A/D変換誤差が発生している状態なのかを判定するようにしているからである。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態は、入力光信号の波長数変動(多重化されている信号数の変動)により入力光信号のレベルが実際に変動した場合、変動直後の入力光信号モニタ値の中心値を波長数変動から想定し算出することで、変動直後のA/D変換誤差も精度良く抑圧できるようにしたことを特徴とする。
Division Multiplexing)方式などにより波長が異なる複数の光信号が多重化されている入力光信号90の一部を波長数検出回路100に分岐する。波長数検出回路100は、入力光信号90に多重化されている波長数を検出する。
・判定結果として「条件2が満たされている」が渡された場合…目標利得値Gnとして設計利得値GをA/D変換誤差の分だけ変化させた値を出力する。利得モニタ値Mとして、A/D変換誤差の影響を除去した出力光信号モニタ値{Pin mid(N)+G}と入力光信号モニタ値Pin(N)との比率を出力する。
・判定結果として「条件2が満たされていない」が渡された場合…入力光信号90のレベル変動後の波長数Dを予測し、この予測したレベル変動後の波長数Dとレベル変動前の波長数Hとの比率と、レベル変動前の入力光信号モニタ値の中心値Pin mid(N)と、設計利得値Gとに基づいて目標利得値Gnを算出し、LD制御値導出回路72aへ出力する。モニタ利得値Mとして出力光信号モニタ値Pout(N)と入力光信号モニタ値Pin(N)との比率を出力する。
}を満たす整数Cを導出する。つまり、レベル変動直前の中心値Pin
mid(N-1)をC/H倍した場合には、演算結果が変動直後の入力光信号モニタ値Pin(N)以下となるが、(C+1)/H倍した場合には、演算結果が入力光信号モニタ値Pin(N)よりも大きくなるような整数Cを算出する。ここで、整数Cは、レベル変動後の波長数D或いはレベル変動後の波長数Dよりも1小さい値となる。また、Hはレベル変動前の波長数であり、例えば、波長数検出回路100において検出されている波長数を利用する。
mid(N)とから算出される、A/D変換誤差の影響を除去した出力光信号モニタ値{G+Pin mid(N)}に、レベル変動前後の波長数の比率(D/H)を乗じた値を目標利得値Gnとして出力する。
本実施の形態によれば、入力光信号90のレベルが変動した際、A/D変換器51の変換結果の中心値を算出するのに十分なデータが揃っていないレベル変動直後であっても、A/D変換誤差を抑圧することができる。その理由は、レベル変動前の中心値とレベル変動前の波長数(多重化されている信号数)とに基づいてレベル変動後の波長数を算出し、設計利得値を上記算出した波長数と上記中心値に応じて補正することにより目標利得値を算出し、入力光信号モニタ値Pin(N)が上記目標利得値となるように、制御対象である光アンプ装置を制御するようにしているからである。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。前述した各実施の形態では、A/D変換誤差を抑圧するため、光アンプ装置に対する目標利得値Gnとして、光アンプ装置に対する設計利得値GをA/D変換誤差の分だけ補正した値を使用するようにしたが、本実施の形態では、可変光減衰器(VOA;Variable Optical Attenuator)を利用し、VOAの減衰量をA/D変換誤差の分だけ増減させることにより、A/D変換誤差を抑圧することを特徴とする。
本実施の形態においても、第1及び第2の実施の形態と同様にA/D変換誤差を抑圧することができるという効果を得ることができる。
20、21・・・フォトダイオード
30・・・レーザダイオード
40・・・EDF
51、52・・・A/D変換器
53、54・・・D/A変換器
60・・・入出力光信号モニタ値の導出回路
70、70a〜70c・・・制御回路
71・・・利得モニタ値の導出回路
71a、71b・・・目標利得値の導出回路
72、72a・・・LD制御値導出回路
73・・・減衰量の導出回路
74・・・VOA制御値導出回路
80・・・A/D変換誤差判定回路
90・・・入力光信号
91・・・出力光信号
100・・・波長検出回路
110・・・VOA
Claims (9)
- 制御対象に入力される入力信号の一部をA/D変換する入力側A/D変換器と、
前記制御対象から出力される出力信号の一部をA/D変換する出力側A/D変換器と、
前記入力側A/D変換器の変換結果にA/D変換誤差が発生しているのか、それとも前記入力信号のレベルが変動しているのかを判定するA/D変換誤差判定回路と、
該A/D変換誤差判定回路において前記入力側A/D変換器の変換結果にA/D変換誤差が発生していると判定された場合、前記入力信号のレベルと前記出力信号のレベルとがとるべき比率を示す設計利得値を、前記入力側A/D変換器の変換結果と前記入力側A/D変換器の変換結果の中心値との差分であるA/D変換誤差で補正した目標利得値と、前記中心値と前記設計利得値とから算出した前記出力信号のレベルと前記入力信号のレベルとの比率を示す利得モニタ値とが一致するように前記制御対象を制御する制御回路とを備えたことを特徴とするA/D変換誤差抑圧制御装置。 - 制御対象に入力される入力信号の一部をA/D変換する入力側A/D変換器と、
前記制御対象から出力される出力信号の一部をA/D変換する出力側A/D変換器と、
前記入力側A/D変換器の変換結果にA/D変換誤差が発生しているのか、それとも前記入力信号のレベルが変動しているのかを判定するA/D変換誤差判定回路と、
該A/D変換誤差判定回路において前記入力側A/D変換器の変換結果にA/D変換誤差が発生していると判定された場合、前記入力信号のレベルと前記出力信号のレベルとがとるべき比率を示す設計利得値と、前記入力側A/D変換器の変換結果の中心値と前記設計利得値とから算出した前記出力信号のレベルと前記入力信号のレベルとの比率を示す利得モニタ値を、前記入力側A/D変換器の変換結果と前記中心値との差分であるA/D変換誤差で補正した補正利得モニタ値とが一致するように前記制御対象を制御する制御回路とを備えたことを特徴とするA/D変換誤差抑圧制御装置。 - 請求項1または2記載のA/D変換誤差抑圧制御装置において、
前記中心値は、前記入力側A/D変換器の過去の変換結果の平均値あるいは中央値であることを特徴とするA/D変換誤差抑圧制御装置。 - 請求項1乃至3の何れか1項に記載のA/D変換誤差抑圧制御装置において、
前記A/D変換誤差判定回路は、前記出力側A/D変換器の変換結果と、前記入力側A/D変換器の変換結果と前記設計値とから算出される前記出力側A/D変換器の変換結果の予測値との差分が、前記入力側A/D変換器に想定されるA/D変換誤差の最大値と前記出力側A/D変換器に想定されるA/D変換誤差の最大値とから算出される前記出力側A/D変換器の変換結果に現れる最大誤差未満であるという第1の条件を満たす場合、前記入力側A/D変換器の変換結果にA/D変換誤差が発生していると判定することを特徴とするA/D変換誤差抑圧制御装置。 - 請求項4記載のA/D変換誤差抑圧制御装置において、
前記A/D変換誤差判定回路は、前記第1の条件を満たし、且つ、前記入力側A/D変換器の変換結果と前記入力側A/D変換器の変換結果の中心値との差分が、前記入力側A/D変換器に想定されるA/D変換誤差の最大値未満であるという第2の条件を満たす場合、前記入力側A/D変換器の変換結果にA/D変換誤差が発生していると判定することを特徴とするA/D変換誤差抑圧制御装置。 - 請求項1乃至5の何れか1項に記載のA/D変換誤差抑圧制御装置において、
前記入力信号は、波長が異なる複数の光信号が多重化された信号であり、
前記制御回路は、前記A/D変換誤差判定回路において前記入力信号のレベルが変動したと判定された場合、前記入力側A/D変換器の変換結果と、レベル変動前の前記入力側A/D変換器の変換結果の中心値と、レベル変動前の波長数とに基づいて、レベル変動後の波長数を算出し、前記設計利得値を前記レベル変動前後の波長数の比率と前記中心値とで補正することにより目標利得値を算出し、前記利得モニタ値が前記目標利得値と一致するように、前記制御対象を制御することを特徴とするA/D変換誤差抑圧制御装置。 - 請求項1乃至6の何れか1項に記載のA/D変換誤差抑圧制御装置において、
前記制御対象は、光アンプ装置あるいは可変光減衰器であることを特徴とするA/D変換誤差抑圧制御装置。 - 制御対象に入力される入力信号の一部をA/D変換する入力側A/D変換器と、前記制御対象から出力される出力信号の一部をA/D変換する出力側A/D変換器とを備えたコンピュータが、前記入力側A/D変換器の変換結果にA/D変換誤差が発生しているのか、それとも前記入力信号のレベルが変動しているのかを判定する第1のステップと、
前記コンピュータが、該第1のステップにおいて前記入力側A/D変換器の変換結果にA/D変換誤差が発生していると判定された場合、前記入力信号のレベルと前記出力信号のレベルとがとるべき比率を示す設計利得値を、前記入力側A/D変換器の変換結果と前記入力側A/D変換器の変換結果の中心値との差分であるA/D変換誤差で補正した目標利得値と、前記中心値と前記設計利得値とから算出した前記出力信号のレベルと前記入力信号のレベルとの比率を示す利得モニタ値とが一致するように前記制御対象を制御する第2のステップとを含むことを特徴とするA/D変換誤差抑圧制御方法。 - 制御対象に入力される入力信号の一部をA/D変換する入力側A/D変換器と、前記制御対象から出力される出力信号の一部をA/D変換する出力側A/D変換器とを備えたコンピュータを、A/D変換誤差抑圧制御装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記入力側A/D変換器の変換結果にA/D変換誤差が発生しているのか、それとも前記入力信号のレベルが変動しているのかを判定するA/D変換誤差判定回路、
該A/D変換誤差判定回路において前記入力側A/D変換器の変換結果にA/D変換誤差が発生していると判定された場合、前記入力信号のレベルと前記出力信号のレベルとがとるべき比率を示す設計利得値を、前記入力側A/D変換器の変換結果と前記入力側A/D変換器の変換結果の中心値との差分であるA/D変換誤差で補正した目標利得値と、前記中心値と前記設計利得値とから算出した前記出力信号のレベルと前記入力信号のレベルとの比率を示す利得モニタ値とが一致するように前記制御対象を制御する制御回路として機能させるためのプログラム。
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