JP5386762B2 - 運搬車両の後方視界表示システム - Google Patents

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Description

本発明は、ベッセルを備えた運搬車両の車体後方に取付けられたカメラによって車体後方の視界を撮影し、撮影した画像を運転室などに設けられた表示部に表示する運搬車両の後方視界表示システムに関する。
ダンプトラックなどの運搬車両は、積荷を積載したベッセルを備えており、排土作業時には、後進してベッセルを上昇させて積荷を排土場に排土する。
運搬車両は、車体後方の死角が大きく、運転室から車体後方の視界を直接目視にて確認しくにい。このため、運搬車両には、従来より、車体後方に取付けられたカメラによって車体後方の視界を撮影し、撮影した画像を運転室に設けられたモニタの表示部に表示して後方確認するという後方視界表示システムが採用され、種々特許出願されている。
下記特許文献1には、ダンプトラックのストップランプ、ターンシグナル、テールランプなどの複数のランプ類で構成されたリヤコンビネーションランプの上部にカメラを取付けるという発明が記載されている。
特開平11−255018号公報
ダンプトラックなどの運搬車両によって排土された積荷は、車体後方の路面で車幅方向および車体前後方向に広がる。積荷が排土される領域のことを、「排土領域」と称するものとする。
ここで、作業形態によっては、所望する領域で正確に積荷を排土できるように車両を停止させたいとの要請がある。
しかし、排土領域は予め知ることができないため、カメラ画像中のどの位置まで車両を後退させて停止すれば、所望する領域で排土できるのかを正確に把握することができないでいた。
本発明は、こうした実状に鑑みてなされたものであり、カメラ画像から排土領域を確認できるようにすることで、正確な位置で車両を停止させ所望する領域で積荷を排土できるようにすることを解決課題とするものである。
第1発明は、ベッセルを備えた運搬車両の車体後方に取付けられたカメラによって車体後方の視界を撮影し、撮影した画像を表示部に表示する運搬車両の後方視界表示システムにおいて、
表示部に表示される画像に、運搬車両のベッセルの積荷が排土される領域を示す排土領域を、重ね合わせて表示する表示制御手段
を備えたことを特徴とする。
第2発明は、第1発明において、
排土領域は、車幅を超える領域に設定されることを特徴とする。
第3発明は、第1発明において、
前記排土領域の表示が選択可能となっており、排土領域の表示が選択された場合に、排土領域が画像中に表示されることを特徴とする。
第4発明は、第1発明において、
積荷の状態に応じて、位置または/および大きさまたは/および形状の異なる排土領域が画像中に表示されることを特徴とする。
本発明によれば、カメラの撮影画像に、排土領域が、重ね合わせて表示される。このためカメラ画像中の排土領域を確認しながらその排土領域を目安にして車両を後退させることができるようになり、正確な位置で車両を停止させ所望する領域で積荷を排土できるようになる。また、排土領域が車幅を超える領域に設定されるため、運搬車両の車幅以上に土砂が広がる排土領域のイメージを、運転席などに居ながら把握することができ、排土場の所望する領域に土砂を正確に排土することができる(第2発明)。
図1(a)、(b)は、車両がダンプトラックである場合のカメラの車体への取り付け位置を示す図である。 図2は、後方視界表示システムを含むシステム構成図である。 図3は、リヤビューモニタの内部ブロック図である。 図4(a)、(b)、(c)、(d)、(e)はそれぞれ、メインモニタ表示部に表示される画面を示す図で、リヤビューモニタ設定画面を示す図であり、図4(f)、(g)、(h)、(i)はそれぞれ、図4(a)および(b)、(c)、(d)、(e)に対応してリヤビューモニタ表示部に表示される画面を示す図である。 図5(a)、(b)はそれぞれ、排土領域の表示例を示した図である。 図6は、排土領域をカメラの視界に重ね合わせた図で、図6(a)は、排土領域を上面からみた図、図6(b)は、図1(a)に対応する図で排土領域を側面からみた図である。 図7(a)、(b)は、各ポイントの設定前後のリヤビューモニタ表示部の画像を対比して示す図である。 図8は、車両がダンプトラックである場合において、排土領域を設定する処理を説明する図である。
以下、図面を参照して本発明に係る運搬車両の後方視界表示システムの実施の形態について説明する。以下では、運搬車両として、ダンプトラック(以下、車両という)を想定して説明する。ダンプトラックには、リジットダンプとアーティキュレートダンプがある。アーティキュレートダンプは、リヤフレームに対してフロントフレームが屈折可能に連結された構成のダンプである。本実施形態では、アーティキュレートダンプを想定して説明する。なお、明細書において、車体の「左」側とは、運転席から正面をみたときの左側のことをいい、車体の「右」側とは、運転席から正面をみたときの右側のことをいうものとする。なお、以下では、カメラの画像が車両の運転室のモニタに表示される場合を想定して説明するが、運転室のモニタ以外に、無人ダンプトラックシステムの基地局のモニタに表示させる実施も当然可能である。
図1は、車両100がダンプトラックである場合の後方視界撮影用カメラ10(以下、カメラという)の車体への取り付け位置を示す図である。図1(a)は、車両100の側面を示す図で、図1(b)は、車両100の車体後部をみた図である。ダンプトラック100は、フロントフレーム102Fおよびリヤフレーム102Rの上部にそれぞれ、運転室120および積荷が積載され得るベッセル(ボディ)110が設けられた運搬車両である。
ベッセル110は、ホイストシリンダ110aによって上昇あるいは下降される。このホイストシリンダ110aは、図示しない油圧バルブの切換動作によって作動される。
カメラ10は、リヤアクスル101の上方であって、リヤフレーム102Rに装着されたリヤコンビネーションランプ103の上部、好ましくは上部の中央位置に取り付けられている。なお、リヤコンビネーションランプ103は、ストップランプ、ターンシグナル、テールランプなどの複数のランプ類で構成されてなるものである。図1では、ベッセル110が着座している状態を示している。カメラ10は、後輪タイヤ104の後端位置S1よりも前方に位置するように配置されている。カメラ10は、車体後部で跳ね上げられた土砂等が付着しない位置に取り付けることが望ましい。
図1(a)において、斜線部は、カメラ10の視界(撮影範囲)を示す。カメラ10は、車体後方の視界を撮影する。カメラ10の視界には、後輪タイヤ104が入る。
図6は、排土領域Vをカメラ10の視界に重ね合わせた図で、図6(a)は、排土領域Vを上面からみた図、図6(b)は、図1(a)に対応する図で実際の排土領域V´を側面からみた図である。
図6(a)からわかるように、排土領域Vは、一般的に、車両100の車幅よりも幅が広い範囲となる。図6(a)中、一点鎖線で示す領域が、実際に積荷が排土される排土領域V´を示している。しかし、カメラ10の画像中に表示する便宜上、排土領域Vは、矩形状に近似して表される。すなわち、排土領域V(路面上の2次元領域)は、右車幅方向位置目安線11Rと、左車幅方向位置目安線11Lと、車体前方向位置目安線12Fと、車体後方向位置目安線12Rとによって囲まれた領域で表される。
図2は、後方視界表示システムのシステム構成図を示している。
車両100の運転室120の内部にあって、運転席前方の図示しないフロントコンソールには、表示部21にカメラ10の画像を表示するリヤビューモニタ20が配置されている。
リヤビューモニタ20の表示部21は、たとえば液晶ディスプレイで構成されている。リヤビューモニタ20の表示部21の下方には、輝度調整スイッチ22が配置されている。輝度調整スイッチ22は、表示部21の画面の輝度(明るさ)を調整するスイッチであるとともに、後述する設定操作スイッチを兼ねている。輝度調整スイッチ22は、たとえばシーソースイッチで構成される。
リヤビューモニタ20の左側には、表示部31に各種情報を表示するメインモニタ30が配置されている。メインモニタ30の表示部31は、たとえば液晶ディスプレイで構成されている。メインモニタ30の表示部31の右横には、速度計107、エンジン回転計108が配置されている。
シフトレバー109は運転席からみて正面右側に配置されている。このため操作性を考慮して、シフトレバー109とは反対側である図示しないフロントコンソールの左側にあって、その下方には、スイッチパネル40が配置されている。
スイッチパネル40には、リヤビューモニタ20の表示部21の表示内容の設定操作などを行う操作スイッチ41が配列されている。
リヤビューモニタ20と、メインモニタ30と、スイッチパネル40は、シリアル通信を行う通信線50によって、互いに通信自在に接続されている。リヤビューモニタ20には、たとえばNTSC信号規格のビデオ信号線55を介してカメラ10が接続されている。
カメラ10で撮影された車体後方の視界の画像を示す映像信号は、ビデオ信号線55を介して、リヤビューモニタ20に送出され、リヤビューモニタ表示部21に表示される。
リヤビューモニタ20と、メインモニタ30と、スイッチパネル40は、通信線50を介してモニタコントローラ60に互いに通信自在に接続されている。モニタコントローラ60は、さらに、通信線50を介して、T/M(トランスミッション)コントローラ51と、RH(リターダ、ホイスト)コントローラ52と、エンジンコントローラ53に互いに通信自在に接続されている。
T/Mコントローラ51は、図示しないトランスミッションを制御するコントローラであり、シフトレバー109のシフト位置を検出するセンサ109aがセンサ信号線56を介して接続されている。シフトレバー109のセンサ109aからは、シフトレバー109のシフト位置を示す信号が、センサ信号線56を介してT/Mコントローラ51に送出される。
T/Mコントローラ51は、シフトレバー109のシフト位置に応じた変速が行われるようにトランスミッションを制御する。また、T/Mコントローラ51は、トランスミッションで現在選択されている速度段、つまり実速度段を示す信号を、通信線50を介してモニタコントローラ60に送出する。
シフトレバー109のセンサ109aは、センサ信号線57を介してリヤビューモニタ20に接続されている。シフトレバー109のセンサ109aからは、シフトレバー109のシフト位置を示す信号が、センサ信号線57を介してリヤビューモニタ20に送出される。
運転室120には、ホイストレバー111が設けられている。また、ベッセル110の上昇下降位置を検出するポジションセンサ112が設けられている。ポジションセンサ112は、ホイストシリンダ110aの作動によってベッセル110がリヤフレーム102Rに着座したときにオンとなり、それ以外のベッセル110がリヤフレーム102Rに着座していないときにオフとなるオン/オフスイッチで構成されている。
なお、ベッセル110がリヤフレーム102Rに着座しているか着座していないかは、ポジションセンサ112以外の検出手段、たとえばホイストシリンダ110aのシリンダストローク位置を検出する検出手段を用いることによっても判断することができる。
RHコントローラ52は、図示しないリターダ(ブレーキ)の調節およびベッセル110の上昇下降を制御するコントローラであり、ホイストレバー111の操作位置を検出するセンサ111aがセンサ信号線58を介して接続されているとともに、ポジションセンサ112がセンサ信号線59を介して接続されている。ホイストレバー111のセンサ111aからは、ホイストレバー操作位置を示すホイストレバー操作信号が、センサ信号線58を介してRHコントローラ52に送出されるとともに、ポジションセンサ112からは、ベッセル位置を示す信号が、センサ信号線59を介してRHコントローラ52に送出される。RHコントローラ52は、ホイストレバー操作信号に応じてベッセル110の上昇下降を制御する。また、RHコントローラ52は、ホイストレバー操作信号を、通信線50を介してモニタコントローラ60に送出する。
エンジンコントローラ53は、図示しないエンジンを制御するコントローラである。
モニタコントローラ60は、映像信号線54を介してメインモニタ30に接続されている。
スイッチパネル40の操作スイッチ41を操作することで、Dレンジ発進速度段等の設定、リヤビューモニタ20の表示内容の設定などを行うことができる。なお、Dレンジ発進速度段とは、シフトレバー109がD(ドライブ)レンジに位置された場合に、発進時に選択される速度段のことである。Dレンジ発進速度段は、路面の滑り易さ等を考慮して設定される。
メインモニタ30の表示部31は、スイッチパネル40の操作スイッチ41の操作に応じてリヤビューモニタ設定画面、通常画面に切り換わる。リヤビューモニタ設定画面では、リヤビューモニタ表示部21の表示内容の設定を行うための各種メニューが表示される。通常画面では、走行時、作業時に必要な車両情報、つまりエンジン冷却水温、作動油温、燃料残量、サービスメータ(エンジン累積稼動時間)、各種コーション等が表示される。エンジン冷却水温、作動油温、燃料残量、サービスメータ(エンジン累積稼動時間)、各種コーション等はセンサで検出されて、センサ信号としてエンジンコントローラ53等に入力される。これらセンサ信号はエンジンコントローラ53等を経由してモニタコントローラ60に送出される。
スイッチパネル40の操作スイッチ41によって、通常画面に切り替える操作が行われると、スイッチパネル操作スイッチ41の操作内容を示す信号は、通信線50を経由してモニタコントローラ60に送出される。これを受けてモニタコントローラ60は、上述の車両情報と組み合わせて通常画面を構築し、構築した通常画面を表示させるための映像信号を、映像信号線54を経由してメインモニタ30に送出する。この映像信号にしたがいメインモニタ表示部31では、通常画面が表示される。
車両が停止している状態でスイッチパネル40の操作スイッチ41によって、リヤビューモニタ設定画面のメニューを選択する操作が行われると、スイッチパネル操作スイッチ41の操作内容を示す信号は、通信線50を経由してモニタコントローラ60に送出される。これを受けてモニタコントローラ60は、操作内容に応じた設定を示す信号を、通信線50を経由してリヤビューモニタ20に送出する。リヤビューモニタ20は、カメラ10から送出されるカメラ映像を、設定内容に応じて加工し、表示信号を生成する。また、設定内容に応じた撮影が行われるように制御信号を生成する。これによりリヤビューモニタ表示部21には、表示信号に応じた画像が表示される。またカメラ10は、制御信号にしたがい撮影を行う。
スイッチパネル40の操作スイッチ41を操作することで、たとえばつぎのようなリヤビューモニタ表示部21の表示内容の設定操作を行うことができる。
a)正像・鏡像の切替設定操作
これはカメラ10で撮影されリヤビューモニタ表示部21に表示される画像が、正像(目視と同様の像)または鏡像(鏡に映し出されたのと同様の像)にするかを切り替える設定操作のことである。なお、本実施例では、リヤビューモニタ表示部21に表示される画像は、全て正像であるものとする。
b)排土領域Vの位置の設定操作
排土領域Vは、右車幅方向位置目安線11Rと、左車幅方向位置目安線11Lと、車体前方向位置目安線12Fと、車体後方向位置目安線12Rとによって囲まれた領域で表される(図6(a))。この設定操作によって、画像中における左右車幅方向位置目安線11L、11R、車体前後方向位置目安線12F、12Rの位置を任意に変えることができる。左右車幅方向位置目安線11L、11R、車体前後方向位置目安線12F、12Rの位置の設定操作を行う際には、リヤビューモニタ表示部21にカメラ10の撮影画像が表示されるとともに、現在の設定操作に対応する左右車幅方向位置目安線11L、11R、車体前後方向位置目安線12F、12Rがカメラ10の撮影画像に重畳されて表示される。また左右車幅方向位置目安線11L、11R、車体前後方向位置目安線12F、12Rの位置の設定操作を行う際には、輝度調整スイッチ22は、画像中における左右車幅方向位置目安線11L、11R、車体前後方向位置目安線12F、12Rの設定位置を微調整する設定操作スイッチとして機能する。
c)排土領域Vの表示のオン/オフ設定操作
これは、リヤビューモニタ表示部21に表示される画像中に、排土領域Vを重ねて表示するかどうか、つまり排土領域Vの表示をオンするかオフするかを設定する操作のことである。以下では、排土領域Vの表示がオンに設定されているものとして説明する。
図3は、リヤビューモニタ20の内部ブロック図である。図3に示すCPU23は、本発明の表示制御手段を構成する。
モニタコントローラ60から送出された信号は、通信インターフェース24を介してCPU23に入力される。
輝度調整スイッチ22の操作内容を示す信号は、オン/オフの入力回路25を介してCPU23に入力される。またシフトレバー109のシフト位置を示す信号は、オン/オフの入力回路25を介してCPU23に入力される。
カメラ10で撮影された車体後方の視界の画像を示す映像信号は、カメラ映像入力回路26を介してCPU23に入力される。
モニタコントローラ60からリヤビューモニタ設定画面の設定操作を示す信号がCPU23に入力されると、設定操作内容のデータは、不揮発性メモリ27に記憶される。
不揮発性メモリ27に記憶された設定操作内容が、カメラ10の正像、鏡像の切替えの設定である場合には、その設定内容を示す信号を、CPU23は、カメラ正像/鏡像切替出力回路28に出力する。カメラ正像/鏡像切替出力回路28は、設定内容に応じて、カメラ10を正像で撮影させるための制御信号、あるいはカメラ10を鏡像で撮影させるための制御信号を生成して、カメラ10に出力する。これによりカメラ10は、正像あるいは鏡像で撮影する。
不揮発性メモリ27に記憶された設定操作内容が、排土領域Vの位置の設定である場合には、CPU23は、その設定内容と、カメラ10の映像とに基づいて、画像中の設定された位置に排土領域Vが位置するように表示信号を生成する。表示信号は、ディスプレイコントローラ29に出力される。ディズプレイコントローラ29は、表示信号にしたがいリヤビューモニタ表示部21の表示を制御する。これによりリヤビューモニタ表示部21に表示される画像中の設定された位置に、排土領域Vが重ねて表示される。
以下では、排土領域Vの設定操作の手順について説明する。
(排土領域Vの設定操作の手順)
図4に示す画面遷移図を併せ参照して、実施例の排土領域Vの位置の設定操作の手順について説明する。
図4において、図中左に示す図4(a)、(b)、(c)、(d)、(e)はそれぞれ、メインモニタ表示部21に表示される画面を示す図で、リヤビューモニタ設定画面の遷移図である。図4(f)、(g)、(h)、(i)はそれぞれ、図4(a)および(b)、(c)、(d)、(e)に対応してリヤビューモニタ表示部21に表示される画面の遷移図である。図中の黒矢印(→)にしたがって画面が遷移する。また、図中の白抜き矢印(⇒)は、リヤビューモニタ設定画面のメニューで現在選択されているボックスを示す。
初期状態では、リヤビューモニタ表示部21には、カメラ10の撮影画像が表示されている。この状態から排土領域Vを設定するには、リヤビューモニタ設定画面のメニューから「排土領域位置設定」のボックスがスイッチパネル操作スイッチ41によって選択される(図4(a))。すると、リヤビューモニタ設定画面はつぎのポイント選択メニュー画面(図4(b))に遷移する。これに伴いリヤビューモニタ表示部21には、左右車幅方向位置目安線11L、11R、車体前後方向位置目安線12F、12Rの初期位置がカメラ10の撮影画像に重畳されて表示される(図4(f))。
ここで、車体後方向位置目安線12Rは、ポイント1で右車幅方向位置目安線11Rと交差するとともに、ポイント2で左車幅方向位置目安線11Lと交差する。また、車体前方向位置目安線12Fは、ポイント3で右車幅方向位置目安線11Rと交差するとともに、ポイント4で左車幅方向位置目安線11Lと交差する。
リヤビューモニタ表示部21の画像中には、位置設定が行われるポイント1、ポイント2、ポイント3、ポイント4の場所を示す表示がなされる。すなわち、画像中の位置設定が行われる各ポイント1、2、3、4に対応する場所にオペレータの操作の目印となる「1」、「2」、「3」、「4」が表示される。
リヤビューモニタ表示部21の画像の図中左右方向を「X方向」、図中上下方向を「Y方向」とする。
つぎに、リヤビューモニタ設定画面のポイント選択メニューから「ポイント1」のボックスがスイッチパネル操作スイッチ41によって選択されると(図4(b))、リヤビューモニタ表示部21の画像中のポイント1に、ポイント1をX方向に移動させるための補助となる補助ライン13が表示される(図4(g))。補助ライン13および後述する補助ライン14は、左右車幅方向位置目安線11L、11R、車体前後方向位置目安線12F、12Rと識別できるように、これら目安線と異なる色の十字ラインで構成されている。十字としたのは、左右車幅方向位置目安線11L、11Rと車体前後方向位置目安線12F、12Rとの交点をわかりやすくするためである。また、移動方向が理解できるように、移動方向に応じて十字のラインを構成する各ラインの長さが変化する。X方向に交点を調整する場合には、十字ラインのうちX方向のラインの長さがY方向のラインの長さよりも長くなる補助ライン13が用いられ(図4(g))、Y方向に交点を調整する場合には、十字ラインのうちY方向のラインの長さがX方向のラインの長さよりも長くなる補助ライン14が用いられる(図4(h))。
輝度調整スイッチ22は、画像中におけるポイント1の設定位置(右車幅方向位置目安線11R、車体後方向位置目安線12Rの設定位置)を微調整する設定操作スイッチに切り替わる(図4(g))。また、リヤビューモニタ設定画面は、つぎのX方向位置調整画面に遷移する(図4(c))。
以後、輝度調整スイッチ22(シーソースイッチ)を操作すると、操作方向に応じた左右方向に、操作回数に応じた操作量分だけ、ポイント1が補助ライン13とともに、リヤビューモニタ表示部21の画像中でX方向に移動する(図4(g);破線矢印参照)。
ポイント1のX方向位置を決定すると、スイッチパネル操作スイッチ41でポイント1のX方向位置を確定する操作が行われる。この操作に応じて、リヤビューモニタ設定画面は、つぎのY方向位置調整画面に遷移するとともに(図4(d))、リヤビューモニタ表示部21の画像中のポイント1に、ポイント1をY方向に移動させるための補助となる補助ライン14が表示される。なお、輝度調整スイッチ22は、継続して設定操作スイッチとして機能する。
以後、輝度調整スイッチ22(シーソースイッチ)を操作すると、操作方向に応じた上下方向に、操作回数に応じた移動量分だけ、ポイント1が補助ライン14とともに、リヤビューモニタ表示部21の画像中でY方向に移動する(図4(h);破線矢印参照)。
ポイント1のY方向位置を決定すると、スイッチパネル操作スイッチ41でポイント1のY方向位置を確定する操作が行われる。この操作に応じて、リヤビューモニタ設定画面は、つぎのポイント選択メニュー画面(図4(e))に遷移するとともに、ポイント1の設定が完了したものとして、リヤビューモニタ表示部21の画像中から、補助ライン14が消去される。また、設定後のポイント1のX,Y座標位置が所定のメモリに記憶される。 また、輝度調整スイッチ22は、本来の輝度調整の機能に切り替わる。
以後、同様にしてポイント2、ポイント3、ポイント4についても、リヤビューモニタ設定画面のポイント選択メニューから「ポイント2」、「ポイント3」、「ポイント4」を選択して、上述したのと同様の処理を行うことにより、それら各ポイントの位置を設定することができる。
これにより、左右車幅方向位置目安線11L、11Rの位置および車体前後方向位置目安線12F、12Rの位置を調整して、これら左右車幅方向位置目安線11L、11Rおよび車体前後方向位置目安線12F、12Rで囲まれた排土領域Vの位置、大きさ、形状を調整することができる。
図7(a)、(b)は、ポイント1、ポイント2、ポイント3、ポイント4の設定前のリヤビューモニタ表示部21の画像(図7(a))と、ポイント1、ポイント2、ポイント3、ポイント4の設定後のリヤビューモニタ表示部21の画像(図7(b))とを比較して示す。設定前後で、ポイント1、ポイント2、ポイント3、ポイント4の位置が変化しており、それによってポイント1とポイント2とポイント3とポイント4とによって囲まれた領域の前後左右の位置、ポイント1〜4で囲まれた領域の大きさ、ポイント1〜4で囲まれた図形(台形)の形状が変化しているのがわかる。
つぎに、排土領域Vを設定する手順について説明する。
排土領域Vを設定するに際しては、図8に示すように、設定しようとするポイント1、ポイント2、ポイント3、ポイント4に相当する路面の各地点、設定しようとするポイント1とポイント2の中間点、ポイント3とポイント4の中間点、ポイント1とポイント3の中間点、ポイント2とポイント4の中間点に相当する路面の地点に、パイロン200を設置する。
つぎに、オペレータあるいはサービスマンなどの操作者は、図4と同様の手順にて、リヤビューモニタ表示部21の画像に映ったパイロン200を目印に、補助ライン13、14を画面上で動かし、ポイント1、ポイント2、ポイント3、ポイント4の位置を調整し、所望する位置、大きさ、形状となるように排土領域Vを設定する。
以上のようにして排土領域Vの設定作業が行われる。
以上のような排土領域Vの設定作業が終了すると、スイッチパネル40の操作スイッチ41を操作して、メインモニタ表示部31を通常画面に切り替える。これによりオペレータは、メインモニタ表示部31から走行、作業に必要な車両情報を得て、走行、作業を行うことができる。
また、メインモニタ表示部31が通常画面に切り替えられたときにリヤビューモニタ表示部21に表示されるべきものが選択される。「排土領域V」の表示が選択されると、リヤビューモニタ表示部21には、走行、作業中に、排土領域Vが、カメラ10が撮影した画像に重ね合わせて表示される。これによりオペレータは、カメラ画像中の排土領域Vを確認しながらその排土領域Vを目安にして車両100を後退させることができるようになり、正確な位置で車両100を停止させ所望する領域で積荷を排土できるようになる。
カメラ10の撮影画像を走行、作業中に常時リヤビューモニタ表示部21に表示させてもよく、必要と判断された場合のみに表示させてもよい。たとえばつぎのa)、b)の態様が考えられる。
a)シフトレバー109のシフト位置がR(リバース)レンジに位置されたときに、カメラ10の撮影画像をリヤビューモニタ表示部21に表示させる。
b)排土作業を行っていることを判断し、排土作業を行っていることが判断された場合に、カメラ10の撮影画像をリヤビューモニタ表示部21に表示させる。
「排土作業を行っていること」は、たとえばつぎの(a)または(b)または(c)の条件が成立していることをもって判断することができる。
(a)シフトレバー位置がRである場合(車両100が後退している排土作業開始時)
(b)シフトレバー位置がN(ニュートラル)にある場合であってホイストレバー111が「上げ」、「下げ」位置にある場合(車両100が停止しベッセル110を上昇下降させている排土時)
(c)シフトレバー位置がF(前進)のDレンジにある場合であってホイストレバー111が「上げ」、「下げ」位置にありかつ実速度段がDレンジ発進速度段以下である場合(車両100が排土を終え排土点から発進する排土作業終了時)
以上のように本実施例では、画像中におけるポイント1、2、3、4の位置を手動で調整することによって、排土領域Vの位置、形状、大きさを設定するようにしている。このため車両100の機種、号機毎に、排土される位置、排土される範囲の形状、排土される積荷の面積が異なる場合であっても、容易に、各機種、各号機に適した位置、形状、大きさとなるよう正確に排土領域Vを設定することができる。
また、排土領域Vが、同一の車両100であっても、積荷の状態、つまり積荷の量や種類によって、排土領域の位置、大きさ、形状が異なる、
そこで、車両100の積荷の状態に応じて、異なる位置、大きさ、形状の複数の排土領域Vを設定しておき、現在の積荷の状態に対応する排土領域Vをカメラ10の画像中に表示させるようにしてもよい。
この場合、現在の積荷の状態を自動的に判別して、現在の積荷の状態に最適な位置、大きさ、形状の排土領域Vを自動的に選択して、現在の積荷の状態に対応する排土領域Vをカメラ10の画像中に表示させてもよい。たとえば、ベッセル110の重量を検出する重量センサを設け、重量センサの検出値に応じて最適な排土領域Vを選択する実施が考えられる。
また、オペレータが現在の積荷の状態を判断し、現在の積荷の状態に最適な位置、大きさ、形状の排土領域Vを手動で選択して、現在の積荷の状態に対応する排土領域Vをカメラ10の画像中に表示させてもよい。たとえばオペレータが積荷の種類、積荷の重量をスイッチ操作により指示し、指示した積荷の種類、積荷の重量に対応する排土領域Vをカメラ10の画像中に表示させる実施が考えられる。
以上説明した実施例では、排土領域Vが、左右車幅方向位置目安線11L、11R、車体前後方向位置目安線12F、12Rという4本のラインで囲まれた領域であるとして説明した。しかし、排土領域Vは、必ずしも4本のラインで表現されるものでなくてもよい。
たとえば図5(a)に示されるように、排土領域Vに相当する画像中の領域が、画像背景領域と画素の濃淡(明度)が異なるように表示してもよく、図5(b)に示すように、左右車幅方向位置目安線11L、11Rを省略し排土領域Vを、車体前後方向位置目安線12F、12Rによって挟まれたものとして表示してもよい。
1、2、3、4 ポイント、10 カメラ、V 排土領域、20リヤビューモニタ、21 表示部、23 CPU、100 車両

Claims (4)

  1. ベッセルを備えた運搬車両の車体後方に取付けられたカメラによって車体後方の視界を撮影し、撮影した画像を表示部に表示する運搬車両の後方視界表示システムにおいて、
    表示部に表示される画像に、運搬車両のベッセルの積荷が排土される領域を示す排土領域を、重ね合わせて表示する表示制御手段
    を備えたことを特徴とする運搬車両の後方視界表示システム。
  2. 排土領域は、車幅を超える領域に設定されることを特徴とする請求項1記載の運搬車両の後方視界表示システム。
  3. 前記排土領域の表示が選択可能となっており、排土領域の表示が選択された場合に、排土領域が画像中に表示されることを特徴とする請求項1記載の運搬車両の後方視界表示システム。
  4. 積荷の状態に応じて、位置または/および大きさまたは/および形状の異なる排土領域が画像中に表示されることを特徴とする請求項1記載の運搬車両の後方視界表示システム。
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