JP5383895B1 - 吸引ノズルおよび吸引装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被吸引物を吸引する効果が高い吸引ノズルを提供する。
【解決手段】被吸引物を吸引する吸引装置30に用いられる吸引ノズル10は、吸引口10aを有するノズルヘッド部11と、吸引口10aの開口領域の全てを塞がずに該吸引口10aの開口領域面内に設けられた静電気除去シート14と吸引口10aの開口領域を覆って設けられ、複数の開口部13bとを有するパネル13を備えている。そして、静電気除去シート14が、パネル13に設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、吸引ノズルおよびこれを備えた吸引装置に適用して有効な技術に関する。
実用新案登録第3086668号(特許文献1)には、衣類に付いた塵埃を吸引管の先端開口から吸引する衣類用塵埃除去装置が記載されている。この衣類用塵埃除去装置では、吸引管の先端開口の周縁に多数の糸状体が植え付けられてブラシが構成されている。
実用新案登録第3127062号(特許文献2)には、電気掃除機の吸引導管の先端に取り付けて使用する吸引ノズルが記載されている。この吸引ノズルの吸引口の周縁部では、棒状の合成ゴムから形成された掃き寄せ体(ブラシ毛)が多数植設されている。このため、掃き寄せの際に生じる静電気によって、塵埃を掃き寄せ体に付着させることができる(特許文献2の明細書段落[0009]参照)。
実用新案登録第3086668号 実用新案登録第3127062号
ブラシが設けられた吸引ノズルでは、清掃面上の塵埃、髪の毛、糸などの被吸引物を清掃する際、静電気によって被吸引物がブラシに付着してしまい(特許文献2の明細書段落[0011]参照)、被吸引物を吸引する効果が高いとはいえない。また、静電気によって塵埃をブラシに付着させる吸引ノズルを用いた場合、ブラシと被吸引物との間の静電気力に抗して吸引装置の出力(吸引力)を高める必要があり、消費電力が高くなってしまうことが考えられる。
本発明の目的は、被吸引物を吸引する効果が高い吸引ノズルを提供することにある。また、本発明の他の目的は、消費電力を抑制することができる吸引装置を提供することにある。本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
吸引ノズルについての本発明の一解決手段は、被吸引物を吸引する吸引装置に用いられる吸引ノズルであって、吸引口を有するノズルヘッド部と、前記吸引口の開口領域の全てを塞がずに該吸引口の開口領域面内に設けられた静電気除去シートとを備えていることを特徴とする。
これによれば、例えば、静電気によって被吸引物が衣類に付着していたとしても、吸引ノズルを帯電物(衣類あるいは被吸引物)に接近あるいは接触させることで、静電気除去シートによって静電気を除去してから、容易に被吸引物を吸引することができる。また、静電気を除去するので、静電気によって被吸引物が吸引ノズルへ付着するのを防止することができる。
また、前記吸引ノズルとして、前記吸引口の開口領域を覆って設けられ、複数の開口部を有するパネルを備えており、前記静電気除去シートが、前記パネルに設けられていることを特徴とする。これによれば、例えば、衣類(布)に付着した被吸引物を吸引ノズルで吸引する際に、パネルによって衣類の吸い込みを抑制し、衣類を吸い込んでいかないようにすることができる。
また、前記吸引ノズルとして、前記パネルが、前記吸引口の外側の方向に膨らんで湾曲しており、前記静電気除去シートが、湾曲した前記パネルの頂部に設けられていることを特徴とする。これによれば、被吸引物を吸引ノズルで吸引する際に、静電気除去シートを先に帯電物へ接近あるいは接触させ易くなる。また、被吸引物が付着している衣類(布)の清掃面に対してパネルが膨らんで(突き出て)湾曲しているので、すべての吸引口が衣類で塞がれない。そのため、吸引ノズルが衣類に張り付いて動かなくなることを防いでいる。
また、前記吸引ノズルとして、前記静電気除去シートに隣接して前記パネルにエンボスが設けられていることを特徴とする。これによれば、例えば、髪の毛や糸くずのような被吸引物を吸引ノズルで吸引する際に、エンボスによって静電気除去シートの近傍で被吸引物を引っ掛けて保持させ、静電気除去シートによって静電気を除去してから容易に被吸引物を吸引することができる。
また、前記吸引ノズルとして、一端部が吸引装置本体側に取り付けられ、他端部が前記ノズルヘッド部に回動可能に取り付けられるノズルネック部を備えており、前記ノズルネック部は、中途部が曲折していることを特徴とする。これによれば、例えば、使用者の腕や背中に対しても無理なく吸引ノズルを接近または接触させることができる。
また、前記吸引ノズルとして、前記静電気除去シートが、導電性高分子で被覆された繊維シートであることを特徴とする。これによれば、例えば、静電気によって被吸引物が付着している衣類(帯電物)に吸引ノズルを近接または接触させることで、繊維先端が避雷針となってコロナ放電が起こり、その発生したイオンで帯電物のイオンを中和することができる。すなわち、帯電物の静電気を除去することができる。
また、前記吸引ノズルとして、前記パネルに設けられ、アース接続された導体を備えており、前記静電気除去シートが、前記導体と接して前記パネルに設けられていることを特徴とする。これによれば、帯電物に静電気除去シートを接触させて、アースを介して静電気を除去することができるので、容易に被吸引物を吸引することができる。また、吸引後の静電気の発生を防止し、塵埃が衣類などの清掃面に付着する(戻る)のを防止することができる。
吸引装置についての本発明の一解決手段は、前記吸引ノズルと、筐体内部に設けられ、吸引力を発生させる電動ファンと、基幹部が前記筐体に取り付けられ、先端部が前記吸引ノズルに取り付けられた吸引導管と、を備え、前記電動ファンの吸引力によって前記吸引導管および前記吸引ノズルを介して前記吸引口から被吸引物を吸引することを特徴とする。
これによれば、例えば、静電気によって被吸引物が衣類に付着していたとしても、電動ファンの出力を高めずに容易に被吸引物を吸引することができる。すなわち、吸引装置の消費電力を抑制することができる。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば次のとおりである。本発明における吸引ノズルによれば、被吸引物を吸引する効果を高めることができる。また、本発明における吸引装置によれば、消費電力を抑制することができる。
本発明の一実施形態における吸引ノズルを備えた吸引装置の構成を説明するための図である。 図1に示す吸引ノズルの吸引口側を捉えて視た斜視図である。 図1に示す吸引ノズルの可動部を捉えて視た斜視図である。 図2に示す吸引ノズルの吸引口側を捉えて視た要部の平面図である。 図4に示すA−A線における吸引ノズルの断面図である。 図4に示すB−B線における吸引ノズルの断面図である。 図5に示す円Cにおける吸引ノズルを拡大した断面図である。 図6に示す円Dにおける吸引ノズルを拡大した断面図である。
以下の本発明における実施形態では、必要な場合に複数のセクションなどに分けて説明するが、原則、それらはお互いに無関係ではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細などの関係にある。このため、全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
また、構成要素の数(個数、数値、量、範囲などを含む)については、特に明示した場合や原理的に明らかに特定の数に限定される場合などを除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。また、構成要素などの形状に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうではないと考えられる場合などを除き、実質的にその形状などに近似または類似するものなどを含むものとする。
まず、本発明の実施形態における吸引ノズル10を備えた吸引装置30について、特に図1を参照して説明する。図1は、吸引装置30の構成を説明するための図である。図1では、吸引装置30の本体を構成する筐体31内部を透視して示している。
吸引装置30は、吸引ノズル10と、筐体31内部に設けられた電動ファン32と、基幹部が筐体31と連通し、先端部が吸引ノズル10と連通して取り付けられた吸引導管33と、吸引ノズル10の基幹部側と集塵口が連通して取り付けられた集塵袋34とを備えている。吸引導管33(例えば、ホース)の基幹部(一端部)と筐体31との取り付け、および吸引導管33の先端部(他端部)と吸引ノズル10との取り付けは、例えば、ねじ込み式に螺合させて行われる。
吸引装置30は、その用途や能力などによって、設置型やポータブル型の形態をとることができる。設置型の場合は、筐体31を床に設置したり、壁に設置したりすることができる。なお、アースを確保する場合、筐体31を介して大地で行うことができる。
この吸引装置30は、電動ファン32の駆動により発生した吸引力によって、吸引口10aから被吸引物をエアとともに吸引する。そして、吸引装置30は、吸引ノズル10および吸引導管33を介して集塵袋34で被吸引物を集塵しながら、エアを筐体31に設けられた排気口(図示せず)から排気する。なお、本実施形態では、使用者の衣類(清掃面)に付着している被吸引物(例えば、塵埃、髪の毛、糸くずなど)を吸引して清掃するために吸引装置30を用いる場合について説明する。
次に、本発明の実施形態における吸引ノズル10について、特に図2〜図8を参照して説明する。図2は、吸引ノズル10の吸引口10a側を捉えて視た斜視図である。また、図3は、吸引ノズル10の可動部20を捉えて視た斜視図である。また、図4は、吸引ノズル10の吸引口10a側を捉えて視た要部の平面図である。ここで、本願では、吸引口10aの周縁部を含んで開口している領域を吸引口10aの開口領域としている。また、図5および図6はそれぞれ、図4に示すA−A線およびB−B線における吸引ノズル10の断面図である。また、図7および図8はそれぞれ、図5に示す円Cおよび図6に示す円Dにおける吸引ノズル10を拡大した断面図である。
本実施形態における吸引ノズル10は、平面視矩形状の吸引口10aを有するノズルヘッド部11と、一端部が吸引導管33の先端部に、他端部がノズルヘッド部11に回動可能に取り付けられ、中途部が曲折しているノズルネック部12とを備えている。すなわち、吸引ノズル10は、ノズルヘッド部11が首振り機能を有するようにノズルネック部12の先端部(可動部20)で回動可能となっている。また、ノズルネック部12は、図5に示すように、ノズルネック部12の長さ方向が吸引口10aの平面視矩形状(図4参照)の長手方向と一致し、ノズルネック部12の他端部にノズルヘッド部11が回動可能に設けられている。
このため、例えば、使用者の腕や背中のような曲面にある衣類(清掃面)であっても、吸引口10aの開口領域面(接触面)を曲面に沿って接近または接触させながら、吸引ノズル10を動かすことができる。また、ノズルネック部12に角度をつけることで、使用者の肩をよけながら、使用者の腕や背中を掃除することができ、ストレート状のものよりも広範囲にノズルヘッド部11を届けることができる。例えば、一方の手に吸引ノズル10を持ち、他方の腕を清掃することができる。
中途部が曲折しているノズルネック部12では、筐体31側の一端部から中途部までと、この中途部からノズルヘッド部11側の他端部までとは、それらの長手方向(延在方向)が角度θ1(図1参照)で曲折している。角度θ1としては、例えば、25度〜30度の範囲内で設定して固定している。また、ノズルヘッド部11は、ノズルネック部12の中途部から他端部までの長手方向に対する角度θ2、θ3(図1参照)の範囲で回動軸Oを中心に回動する。角度θ2、θ3としては、例えば、共に15度とすることができる。このような構成の吸引ノズル10とすることで、ノズルヘッド部11の吸引口10aの開口領域面を使用者の腕や背中に無理なく接近または接触させることができる。
本実施形態における吸引ノズル10は、吸引口10aを覆って設けられたパネル13と、パネル13の外側に設けられた静電気除去シート14とをさらに備えている。パネル13は、フレーム部13aと複数の開口部13b(吸引口10aより小さな吸引口となる)とを有している。本実施形態では、パネル13のうち、開口部13bが形成されていない部分をフレーム部13aとしている。パネル13は、その外側面(吸引口10aの内部側とは反対側の面)が使用者の衣類と接触する接触面となっている。このような吸引ノズル10を用いることで、パネル13(フレーム部13a)の外側に設けられている静電気除去シート14を使用者の衣類と接触させることができる。
静電気除去シート14は、パネル13(吸引口10aの開口領域)の中央において吸引口10aの平面視矩形状の長手方向に延在してフレーム部13aに固定して設けられている。静電気除去シート14が設けられたフレーム部13aの長手方向の両側それぞれには、開口部13bが格子状に設けられている。開口部13bは、吸引口10aの長手方向に延在する形状で、フレーム部13a(パネル13)の厚さ方向に貫通して形成されている。このように、静電気除去シート14が吸引口10aの開口領域面内に設けられている。しかしながら、吸引口10aの全開口領域を塞がずに静電気除去シート14を設けているので、各開口部13bを通じて被吸引物を吸引することができる。
また、図5に示すように、吸引ノズル10では、回転軸Oを有するノズルネック部12の他端部と吸引ノズル10の接触面(例えば、吸引口10aの開口領域に設けられている静電気除去シート14の表面)との距離が長くなるように、深い開口部10aを設けている。浅いものに比べて深い開口部10aとすることで、広範囲に被吸引物を吸引することができる。
静電気除去シート14として、本実施形態では、導電性高分子(例えば、電子共役系導電性高分子)で被覆された繊維シート(例えば、超極細ポリエステルとポリアミドから構成されたもの)を用いている。例えば、静電気によって被吸引物が付着している衣類(帯電物)に吸引ノズル10を近接または接触させることで、繊維先端部(または突起部)が避雷針となってコロナ放電が起こり、プラスイオンとマイナスイオンが発生する。この発生した一方の極のイオンで帯電物の他方の極のイオンを中和することができる。
静電気を中和・除去するために、例えばイオナイザなどの装置を用いることも考えられるが、静電気除去シート14を用いることで吸引ノズル10を簡易な構成とすることができる。また、清掃面(帯電物)に対して、イオナイザではイオン化されたエアが点状に照射されるが、静電気除去シート14では面状であるので、簡易で広範囲に静電気を中和・除去することができる。さらに、吸引装置30は、静電気除去シート14を用いることで、イオナイザが消費する電力分を抑制したものとなる。
吸引ノズル10がこのような静電気除去シート14を備えていることで、例えば、静電気によって被吸引物が衣類に付着していたとしても、吸引ノズル10を帯電物(衣類あるいは被吸引物)に接近あるいは接触させることで、静電気除去シート14によって静電気を除去することができる。静電気が除去されることで、衣類に付着している被吸引物を容易に吸引することができる。
このため、静電気によって被吸引物が衣類に付着していたとしても、電動ファン32の出力を高めずに容易に被吸引物を吸引することができる。すなわち、吸引装置30の消費電力を抑制することができる。
また、静電気によって被吸引物が清掃している吸引ノズル10に付着することも防止することができる。このため、吸引ノズル10の清掃作業を簡略化することができて、作業効率を高めることができる。また、複数の開口部13bを有するパネル13で吸引口10aを覆って設けることで、被吸引物を吸引ノズル10で吸引する際に、パネル13によって衣類の吸い込みを抑制し、衣類を吸い込んでいかないようにしている。
また、本実施形態では、パネル13が吸引口10aの外側に膨らんで湾曲しており(言い換えると、曲面となるように形成されており)、その湾曲したパネル13のフレーム部13aの頂部に静電気除去シート14を設けている。これによれば、例えば、衣類に付着している被吸引物を吸引ノズル10で吸引する際に、静電気除去シート14を先に接近あるいは接触させ易くなる。また、被吸引物が付着している衣類(布)の清掃面に対してパネル13が膨らんで(突き出て)湾曲しているので、すべての開口部13bが衣類で塞がれない。そのため、吸引ノズル10が衣類に張り付いて動かなくなることを防いでいる。
ところで、本実施形態では、静電気除去シート14に隣接するように、その長手方向の両側のフレーム部13aに複数のエンボス15(突起部)を設けている。これによれば、例えば、髪の毛や糸くずのような被吸引物を吸引ノズル10で吸引する際に、エンボス15によって静電気除去シート14の近傍で被吸引物を引っ掛けて保持させ、静電気除去シート14によって静電気を除去してから容易に被吸引物を吸引することができる。
エンボス15を設けるにあたり、エンボス15の高さを変えて、髪の毛や糸くずのような被吸引物を吸引するし易さについて説明する。布を衣類とみなして、この布に所定長さの糸くずを10本のせて、清掃面に沿って糸くずを掃き出すように吸引ノズル10を動かして、全ての糸くずを吸引するのに掛かった平均回数の比較を行った。なお、吸引ブラシ10の掃き出し(擦る)方向は、静電気除去シート14の長手方向と直交する方向としている。
その結果、エンボス15の高さ0.0mm(エンボスなし)のときは10.3回、0.5mmのときは6.0回、高さ1.0mmのときは6.6回、高さ2.0mmのときは9.0回であった。これから、エンボス15を設けることで髪の毛や糸くずを吸引する吸引効率が高くなるが、エンボス15の高さを高くしすぎると吸引効率は低下してしまうことがわかった。
また、エンボス15の形状を変えて同様の比較を行ったところ、円柱状よりも円錐状とした場合に、使用の際に衣類への引っ掛かりが少なくなり、吸引ノズル10を動かしやすくなる。すなわち、清掃の効率を向上することができる。
このように、エンボス15を設けることで、吸引ノズル10に髪の毛などが引っ掛かり易くなるが、エンボス15には、高さを含めた最適な形状があることを本発明者らは見出している。また、静電気除去シート14に近接してエンボス15を設けることが吸引効率を高める上で有効であることを本発明者らは見出している。
ところで、衣類に付着している塵埃などの被吸引物を吸引する際、静電気除去シート14が設けられたパネル13の接触面で清掃面を擦ることも考えられる。このため、静電気除去シート14の摩耗が起こる。そこで、本実施形態では、静電気除去シート14を交換するために、静電気除去シート14が設けられるパネル13ごと交換可能な構造を採用している。
具体的には、平面視矩形状のパネル13の一方の短手に引っ掛け部16が設けられており、これに対応する受け部11aがノズルヘッド部11に設けられている。この引っ掛け部16は、弾性作用を有する形状のU字部16aと、その外側に形成された爪部16bとを有しており、U字部16aが挿入されるノズルヘッド部11の穴部内壁から突起する受け部11aに引っ掛けられている。また、パネル13の他方の短手には爪状の引っ掛け部が設けられており、これに対応する穴状の受け部がノズルヘッド部11に設けられている。
ノズルヘッド部11にパネル13を取り付ける(組み込み)には、まず、引っ掛け部16とは反対側のパネル13の引っ掛け部(図示せず)を、これに対応するノズルヘッド部11の受け部に引っ掛ける。次いで、パネル13の引っ掛け部16を、U字部16aをしならせて爪部16bをノズルヘッド部11の受け部11aに引っ掛ける。なお、取り外すには、取り付けの逆の手順で行えばよい。
このようなパネル構造とすれば、工具なしで交換可能である。したがって、交換作業の効率を高めることができる。
また、本実施形態における吸引ノズル10は、パネル13のフレーム部13aに設けられ、アース接続された導体21を備えている。この導体21に接して静電気除去シート14が、フレーム部13aに設けられている。図5、図6に示すように、導体21は、例えば、銅板、アルミニウム板、ステンレス鋼板などの金属板をU字溝の形状となるように加工されたものである。このU字溝(導体21)は、底面および側面の外側が覆われるように、静電気除去シート14が貼り付けられている。そして、静電気除去シート14で覆われた導体21が、パネル13のフレーム13aで形成された凹部13cにはめ込まれる。これにより、静電気除去シート14が、凹部13cの内壁とU字溝(導体21)の側面とで挟まれて固定される。なお、固定の際には、接着剤あるいはネジを用いることができる。
ここで、導体21(U字溝)は、端面側から突起する爪部17を有するように形成されている。このため、パネル13をノズルヘッド部11へ組み込む際に、図7に示すように、爪部17がアース用のコンタクト部22と接触することとなる。このコンタクト部22は、例えば、筐体31と導通している。すなわち、導体21がアース接続されている。したがって、本実施形態では、導体21に接触している静電気除去シート14が、アース接続されたものとなっている。
これによれば、吸引後の静電気を防止し、塵埃が衣類などの清掃面に付着する(戻る)のを防止することができる。また、例えば、静電気によって被吸引物が付着している衣類などの清掃面に、吸引ノズル10の静電気除去シート14を接触させて、アースで静電気を除去することもでき、容易に被吸引物を吸引することができる。なお、前述したように、静電気除去シート14に導電性繊維シートを用いた場合には、アースをとらなくとも、帯電物の静電気を中和・除去することができ、吸引ノズル10を簡易な構成とすることができる。
また、本実施形態における吸引ノズル10は、導体21の両端部側のそれぞれの位置にエッジガード部23を備えている(図4参照)。このエッジガード部23は、パネル13のフレーム部13aから盛り上がるように形成され、図8に示すように、パネル13に組み込まれた導体21よりも高いものとなっている。このため、吸引ノズル10で衣類などの清掃面を擦る際に、U字溝の導体21の端部で衣類が破かれるのを防止することができる。
以上、本発明を前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
他の実施形態として、パネルを設けずに吸引口の周縁部に静電気除去シートを設ける場合であっても、帯電物の静電気を除去しながら被吸引物を吸引することができる。この点、前記実施形態で説明したように、パネルで吸引口を覆い、そのパネルに静電気除去シートを設けることで、例えば、衣類に被吸引物が付着しているような場合であっても、衣類の吸い込みを防止する効果も得ることができる。
前記実施形態では、湾曲したパネルのフレーム部の頂部に静電気除去シートを設けた場合について説明した。これに限らず他の実施形態として、更に、フレーム部の頂部以外(例えば、裾部)に静電気除去シートを設けることで、広範囲で静電気を除去しながら被吸引物を吸引することができる。すなわち、清掃面に対して吸引ノズルを使用する方向(清掃方向)において、吸引ノズルが最初に当たる部分(例えば、フレーム部の裾部)に静電気除去シートを設けることで、静電気除去シートを先に接触させやすくなる。
他の実施形態として、静電気除去シートから離れたフレーム部にエンボスを設ける場合であっても、髪の毛や糸などの被吸引物を引っ掛けて吸引することができる。この点、前記実施形態で説明したように、静電気除去シートに隣接してエンボスを設けることで、エンボスに被吸引物が引っ掛かることによる摩擦で発生した静電気をその場で除去することができ、より吸引し易くなる効果も得ることができる。
前記実施形態では、使用者の腕、背中などのような曲面の被吸引物を吸引するために、曲折したノズルネック部の一端部に回動可能にノズルヘッド部を設けた場合について説明した。これに限らず他の実施形態として、床などの平面の被吸引物を吸引する場合には、ノズルネック部をストレート状としたり、ノズルヘッド部をノズルネック部に固定したりすることができる。
前記実施形態では、静電気除去シートとして導電性高分子で被覆された繊維シートを用いた場合について説明した。これに限らず他の実施形態として、導電性ゴムシートを用いることができる。導電性ゴムシートを用いる場合は、アースと接続された導体に導電性ゴムシートを接触させた吸引ノズルとする。例えば、静電気によって被吸引物が衣類に付着していたとしても、静電気除去シートを帯電物(衣類あるいは被吸引物)に接触させることで、アースを介して静電気を除去して、容易に被吸引物を吸引することができる。
前記実施形態では、吸引装置の吸引力を発生させるものとして電動ファンを用いた場合について説明した。これに限らず、手動ファンを用いることができる。手動ファンを用いた場合であっても、例えば、静電気によって被吸引物が衣類に付着していたとしても、容易に被吸引物を吸引することができる。
10 吸引ノズル
10a 吸引口
11 ノズルヘッド部
12 ノズルネック部
13 パネル
13a フレーム部
13b 開口部
13c 凹部
14 静電気除去シート
15 エンボス
16 引っ掛け部
16a U字部
16b 爪部
17 爪部
20 可動部
21 導体
22 コンタクト部
23 エッジガード部
30 吸引装置
31 筐体
32 電動ファン
33 吸引導管
34 集塵袋

Claims (8)

  1. 被吸引物を吸引する吸引装置に用いられる吸引ノズルであって、
    吸引口を有するノズルヘッド部と、
    前記吸引口の開口領域を覆って設けられ、複数の開口部および複数の突起部を有するパネルと、
    前記吸引口の開口領域の全てを塞がずに該吸引口の開口領域面内で前記パネルに設けられた静電気除去シートと
    を備えていることを特徴とする吸引ノズル。
  2. 請求項1記載の吸引ノズルにおいて、
    前記パネルが、前記吸引口の外側の方向に膨らんで湾曲しており、
    前記静電気除去シートが、湾曲した前記パネルの裾部に設けられていることを特徴とする吸引ノズル。
  3. 請求項1または2記載の吸引ノズルにおいて、
    前記複数の突起部が、前記静電気除去シートに隣接するように設けられていることを特徴とする吸引ノズル。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸引ノズルにおいて、
    前記複数の突起部が、円錐状に突起していることを特徴とする吸引ノズル。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸引ノズルにおいて、
    前記パネルに設けられ、アース接続された導体を備えており、
    前記静電気除去シートが、前記導体と接して前記パネルに設けられていることを特徴とする吸引ノズル。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の吸引ノズルにおいて、
    一端部が吸引装置本体側に取り付けられ、他端部が前記ノズルヘッド部に回動可能に取り付けられるノズルネック部を備えており、
    前記ノズルネック部は、中途部が曲折していることを特徴とする吸引ノズル。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の吸引ノズルにおいて、
    前記静電気除去シートが、導電性高分子で被覆された繊維シートであることを特徴とする吸引ノズル。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の吸引ノズルと、筐体内部に設けられ、吸引力を発生させる電動ファンと、基幹部が前記筐体に取り付けられ、先端部が前記吸引ノズルに取り付けられた吸引導管と、を備えた吸引装置において、
    前記電動ファンの吸引力によって前記吸引導管および前記吸引ノズルを介して前記吸引口から被吸引物を吸引することを特徴とする吸引装置。
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