JP5383219B2 - レーザ溶接装置およびレーザ溶接方法 - Google Patents

レーザ溶接装置およびレーザ溶接方法 Download PDF

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Description

本発明は、船や橋梁などにおける大型部材の溶接、特に、溶接長が数十mに及ぶ溶接に用いて好適なレーザ溶接装置およびレーザ溶接方法に関する。
従来、船や橋梁などにおける大型部材の溶接にはアーク溶接が用いられていた。
アーク溶接により大型部材を溶接する場合には、溶接入熱により部材に歪みが発生するため、この歪みを修正する作業が不可欠となっていた。
このような溶接による部材の歪みの発生を抑制する方法として、レーザなどの高エネルギビームを用いた溶接(以下、「レーザ溶接」と表記する。)が有効であることが知られている。
しかしながら、この溶接方法では、小径に集光されたビームなどを用いるため、部材の合わせ精度の要求が高いという問題があった。
例えば、ギャップを0.2mm程度以内にする必要があった。
ここで、船や橋梁などの溶接作業においては、一溶接線が数メートルから数十メートルに達する大型部材を溶接の対象としているため、少なくとも1mm程度のギャップを許容する必要があった。
もしくは、大型部材に対して機械加工などの前処理を施すことにより、ギャップを0.2mm程度以内に収め、その後に溶接作業を行う必要があった。
上述のレーザ溶接においてギャップが存在していると、レーザビームがギャップを透過するため、ビードの形成が不可能であった。そのため、フィラワイヤを添加したり、アーク溶接と併用したりすることにより、溶加材をギャップに供給して、ギャップを吸収する対策が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−224130号公報
しかしながら、上述のような対策を行っても、ギャップが大きい場合や、溶接対象物の板厚が厚肉化した場合には、溶融金属が垂れ落ち、裏面ビードつまり裏波が過度に凸形状になるとともに、表面ビードは凹形状になるという問題があった。
その一方で、アーク溶接において裏波を保持する機構を用いて、溶接を行うことで、溶融金属の垂れ落ちを防止することができる。裏波を保持する機構としては、ガスを用いた機構や、金属板を用いた機構や、セラミックスブロックを用いた機構や、ガラスクロスを用いた機構や、粒状フラックスを用いた機構などが知られている。
しかしながら、ガスを用いた機構では、部材ギャップが存在した場合における溶融金属の保持力が不十分であるという問題があった。
金属板を用いた機構では、溶融金属に有害な成分が混入するおそれがあり、溶接作業の後に、金属板等を取り外すことが必要になるという問題があった。さらに、金属板を溶接対象物に密着させることが困難であるという問題があった。また、レーザビームの貫通能力を高める必要があり、より大出力の溶接装置が必要になるという問題があった。
セラミックスブロックを用いた機構では、貫通したレーザビームによってセラミックスが蒸発し、噴き返しにより裏面ビードの形状不良が発生するとともに、溶接金属の内部にブローホールや割れ等の有害な欠陥が形成されるという問題があった。
ガラスクロスを用いた機構では、貫通したレーザビームによってガラスクロスが切断され、裏波の保持が不十分になるという問題があった。さらに、ガラスクロスが切断される際に発生するガスが、溶融金属の中に混入して欠陥を発生させるという問題があった。
粒状フラックスを用いた機構では、貫通したレーザビームが粒状フラックスに直射されると、粒状フラックスから発生したガスにより、ブローホールやポロシティなどの欠陥が発生するという問題があった。また、フラックスより生成するスラグが溶接金属中に巻き込まれた欠陥が発生するという問題があった。
粒状フラックスを用いた溶接方法では、溶接対象物の裏側に、裏当てフラックス、砂(下敷フラックス)、およびホースの順に積層させた機構を用いた溶接方法(FB法、RF法)があり、この方法では熱硬化性樹脂のコーティングが施されている裏当てフラックスが用いられている。そのため、裏当てフラックスに貫通したレーザビームが直射されると、フラックスや熱硬化性樹脂からガスが発生し、上述の欠陥が発生するという問題があった。
その一方で、溶接対象物の側から、裏当てフラックス、銅板、およびホースの順に積層させた機構を用いた溶接方法(FCB法)では、裏あてフラックスにガスを発生する熱硬化性樹脂が含まれていない、もしくは含有量が少ないため、上述の発生ガスによる不具合の発生を抑制することができる。
上述の構成では、裏あてフラックスを銅板で受けて、裏当てフラックスおよび銅板をホースで押し上げることにより、裏当てフラックスを溶接対象物に密着させている。溶接に際して、溶接金属はフラックスと銅板により保持される。そのため、溶接線が長尺となる大型部品に対して溶接を行う場合には、溶接線の全長にわたって均一に裏当てフラックスと銅板を押し当てることが難しいという問題があった。
さらに、溶接に伴う熱により銅板が変形する場合もあり、取り扱いが難しいという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、厚肉材料を溶接する場合や、ギャップ部分の溶接を行う場合であっても、溶接部の品質低下を防止することができるレーザ溶接装置およびレーザ溶接方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明のレーザ溶接装置は、一方の側からレーザビームが照射される溶接対象物における他方の側に押し当てられる粒状のフラックスと、流体の供給を受けて膨らみ、前記溶接対象物における他方の側に向かって前記フラックスを押し付ける押付け部と、が設けられ、前記溶接対象物を貫通した前記レーザビームは、前記フラックスを突き抜けないことを特徴とする。
本発明によれば、溶接対象物に照射されたレーザビームが溶接対象物を貫通して、フラックスに直射された場合であっても、フラックスの溶融を抑制するとともに、フラックス等から発生するガスの量を抑制することができる。
つまり、貫通したレーザビームがフラックスを突き抜けないようにしているため、レーザビームがフラックスを貫通する場合と比較して、レーザビームにより加熱されるフラックスの量が抑制される。そのため、加熱より溶融されるフラックスの量が抑制され、ガスを発生させるフラックスの量が抑制され、発生するガスの量が抑制される。
さらに、フラックスより生成するスラグが溶接金属中に巻き込まれた欠陥の発生が抑制される。
その一方で、粒状のフラックスおよび流体の供給を受けて膨らむ押付け部が用いられているため、溶接線が長くなっても、フラックスを溶接対象物に均一に押し付けることができる。
さらに、溶接対象物にレーザビームを照射して溶接を行うため、アーク溶接などと比較して、溶接対象物に加えられる熱量を抑えることができる。そのため、溶接対象物の熱歪みの発生を抑制することができる。
さらに、溶接対象物における他方の側にフラックスを押し付けて溶接を行うため、溶接対象物の板厚などが厚い場合であっても、レーザビームにより溶けた溶接対象物(つまり溶融金属)がフラックスにより受け止められ、下方に垂れ落ちることや、裏波が過度に凸形状になることが防止される。
溶接対象物に存在するギャップの部分を溶接する場合であっても、フラックスにより溶融金属が受け止められるため、溶加材を加えながら溶接することができる。
上記発明においては、前記フラックスには、熱硬化性樹脂が含まれていない、または、約2wt%以下に前記熱硬化性樹脂含有量が抑制されていることが望ましい。
本発明によれば、フラックスに含まれる熱硬化性樹脂の量が少ないため、熱を加えられた際にフラックスから発生するガスの量を抑制することができる。
つまり、熱を加えられるとガスを発生する熱硬化性樹脂の含有量が少ないため、フラックス全体から発生するガスの量を抑制することができる。
上記発明においては、前記フラックスには、予めガスを発生させた後の熱硬化性樹脂が含まれていることが望ましい。
本発明によれば、予めガスを発生させた熱硬化性樹脂を用いることにより、溶接時にフラックスに熱が加えられても、フラックスから発生するガスの量を抑制することができる。
予めガスを発生させる方法としては、熱硬化性樹脂を予熱する方法を例示することができる。
上記発明においては、前記レーザビームの熱により加熱された前記フラックスから発生したガスを、前記フラックスにおける加熱されていない領域に導く誘導部が設けられていることが望ましい。
本発明によれば、加熱されたフラックスから発生したガスは、誘導部によって、加熱されていないフラックスの領域まで導かれる。加熱されていないフラックスはガスの逃げ場となるため、ブローホールなどの不具合の発生が抑制される。
上記発明においては、前記押付け部と前記フラックスとの間には、前記レーザビームを遮蔽する遮蔽部が設けられていることが望ましい。
本発明によれば、フラックス量を減らしつつ押付け部にレーザビームが照射されることを防止することができる。
特に、レーザビームと溶接対象物とを相対移動させる駆動装置などが故障すると、レーザビームが同一箇所に照射され続ける場合が考えられる。このような場合に、溶接対象物およびフラックスを貫通したレーザビームが、押付け部に照射されることを防止することができる。
上記発明においては、前記押付け部と前記フラックスとの間には、粒状物の集合であって、前記前記裏当てフラックスを支持する支持部が設けられていることが望ましい。
本発明によれば、支持部によりフラックスを安定して支持し、フラックスを溶接対象物に均一に押し当てることができる。特に、フラックスを金属板で支持する方法と比較して、溶接線が長くなってもフラックスを溶接対象物に均一に押し当てることが容易となる。
本発明のレーザ溶接方法は、溶接対象物に上記本発明のレーザ溶接装置を配置する配置工程と、前記押当て部に流体を供給して、前記フラックスを前記溶接対象物に押し当てる押当て工程と、前記溶接対象物にレーザビームを照射して溶接を行う溶接工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、上記本発明のレーザ溶接装置を用いてレーザ溶接を行うため、厚肉材料を溶接する場合や、ギャップ部分の溶接を行う場合であっても、溶接部の品質低下を防止することができる。
本発明のレーザ溶接方法は、粒状のフラックスに溶接対象物を配置する配置工程と、前記溶接対象物に前記フラックスを押し当てる押当て工程と、前記溶接対象物にレーザビームを照射する際に、前記溶接対象物を貫通した前記レーザビームが前記フラックスを突き抜けないように、前記レーザビームによる入熱量を前記溶接対象物の板厚に比例するように調節して前記フラックスの溶融を抑制して溶接を行う溶接工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、溶接対象物を貫通した前記レーザビームが前記フラックスを突き抜けないように、前記レーザビームによる入熱量を前記溶接対象物の板厚に比例するように調節して前記フラックスの溶融を制御して溶接を行うため、厚肉材料を溶接する場合や、ギャップ部分の溶接を行う場合であっても、溶接部の品質低下を防止することができる。
本発明のレーザ溶接装置およびレーザ溶接方法によれば、溶接対象物に照射されたレーザビームが溶接対象物を貫通して、フラックスに直射された場合であっても、フラックス等から発生するガスの量を抑制することができるため、溶接部の品質低下を防止することができるという効果を奏する。
さらに、溶接対象物にフラックスを押し付けて溶接を行うため、溶接対象物の板厚などが厚い場合であっても、レーザビームにより溶けた溶接対象物(つまり溶融金属)がフラックスにより受け止められ、下方に垂れ落ちることや、裏波が過度に凸形状になることを防止できる。そのため、溶接部の品質低下を防止することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る裏波保持装置の構成を説明する模式図である。 レーザビームが突き抜けていないフラックスの状態を説明する模式図である。 図2のフラックスの状態を説明する断面視図である。 レーザビームが突き抜けていないフラックスの状態を示す写真である。 レーザビームが突き抜けたフラックスの状態を説明する模式図である。 図5のフラックスの状態を説明する断面視図である。 レーザビームが突き抜けたフラックスの状態を示す写真である。 レーザビームが突き抜けたフラックスの状態を示す写真である。 本発明の第2の実施形態における裏波保持装置の構成を説明する模式図である。 図9のスペーサの配置位置を説明する模式図である。 図9のスペーサの構成を説明する模式図である。 図11のスペーサの別の実施形態を説明する模式図である。 本発明の第3の実施形態における裏波保持装置の構成を説明する模式図である。 図13の裏波保持装置の別の実施例を説明する模式図である。 図13の裏波保持装置のさらに別の実施例を説明する模式図である。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態に係るレーザ溶接に用いられる裏波保持装置ついて図1から図8を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る裏波保持装置の構成を説明する模式図である。
本実施形態の裏波保持装置(レーザ溶接装置)1は、船舶などの大型構造物である溶接対象物Wをレーザ溶接する際に、裏波Bを保持するために用いられるものである。例えば、図1に示すように、ギャップGを有する溶接対象物Wを溶接する際に用いられるものである。
裏波保持装置1には、図1に示すように、筐体2と、フラックス3と、下砂(支持部)4と、ホース(押付け部)5と、が設けられている。
筐体2は、図1に示すように、フラックス3、下砂4、ホース5を支持するとともに、溶接時に溶接対象物Wに接触して配置されるものである。
筐体2には、溶接対象物WのギャップGに沿って(図1の紙面に対して垂直方向に)延びる溝部21と、溝部21の開口端から溶接対象物Wに沿って延びるツバ部22と、が設けられている。
溝部21は、図1に示すように、内部にフラックス3、下砂4、ホース5が収納されるものである。
ツバ部22は、裏波保持装置1を溶接対象物Wに配置した際に、溶接対象物Wと当接される部分である。
フラックス3は、図1に示すように、溶接対象物WのギャップGと対向する位置に配置されるものであり、溶接時に、垂れ落ちてきた溶融金属と接触するものである。フラックス3は粒状に形成されたものであり、溝部21の内部に層を形成するように配置されている。
フラックス3が形成する層の厚さとしては、約2mmから約50mmまでの範囲、より好ましくは約5mmから約20mmまでの範囲を例示することができる。
例えば、溶接対象物Wの板厚が薄い場合には、フラックス3の層の厚さを薄くすることができる一方で、溶接対象物Wの板厚が厚い場合には、フラックス3の層の厚さを厚くする必要がある。
言い換えると、溶接対象物Wの材質や、板厚に基づいて設定するレーザビームの出力と、溶接対象物Wを貫通するレーザビームの量に応じてフラックス3の層の厚さを調節することが好ましい。
つまり、フラックス3は溶接を行うごとに交換され、再利用ができないため、フラックス3の層の厚さを必要以上に厚くすると、フラックス3の交換する手間が増加するとともに、再利用できないフラックス3が増加する。このことから、フラックス3の層の厚さを適宜調節することが好ましい。
フラックス3としては、SiOを主成分(例えば、30wt%から50wt%程度含有したもの)として、MgO,ZrO,CaF,TiO,Ai,CaOなどが配合されたものを例示することができる。
このように、SiOにMgO等を含有させてスラグ粘度、剥離性、および、融点を調節したフラックス3を用いることが望ましい。
さらに、本実施形態では、フラックス3に熱硬化性樹脂のコーティングを施さない例に適用して説明するが、粒状のフラックス3の表面に熱硬化性樹脂をコーティングしてもよく、特に限定するものではない。
フラックス3に熱硬化性樹脂をコーティングする場合には、フラックス3に対して約2wt%以下の熱硬化性樹脂を含有させることが好ましい。
このようにすることで、熱を加えられた際にフラックス3から発生するガスの量を抑制することができる。つまり、熱を加えられるとガスを発生する熱硬化性樹脂の含有量が少ないため、フラックス3全体から発生するガスの量を抑制することができる。そのため、溶接金属中に、上述のガスに起因するブローホールが発生すること防止することができる。
熱硬化性樹脂としては、架橋型樹脂や、ホルムアルデヒド型樹脂など、公知の樹脂を用いることができ、特に限定するものではない。
下砂4は、図1に示すように、フラックス3とホース5との間に配置されたものであって、フラックス3を支持するものである。
下砂4としては、公知のものを用いることができ、特に限定するものではない。
このように、下砂4を用いることで、フラックス3を安定して支持し、フラックス3を溶接対象物Wに均一に押し当てることができる。特に、フラックス3を銅板などの金属板で支持する方法と比較して、溶接線が長くなってもフラックス3を溶接対象物Wに均一に押し当てることが容易となる。
ホース5は、図1に示すように、フラックス3と下砂4とを支持するものであって、加圧された気体などの流体の供給を受けることにより膨張して、フラックス3を溶接対象物Wに押し当てるものである。
例えば流体として圧縮空気を用いる場合、ホース5に供給される流体の圧力としては、約19.6kPaから約196kPa(約0.2kgf/cmから約2.0kgf/cm)の範囲、より好ましくは、約49kPaから約98kPa(約0.5kgf/cmから約1.0kgf/cm)の範囲を例示することができる。
供給される流体の圧力が高すぎる場合には、フラックス3が溶接対象物Wに押し当てられる力が強くなりすぎ、溶接時に形成される裏波Bが凹形状となる。さらに、フラックス3から発生するガスの逃げ場が無くなり、ブローホールなどの欠陥が発生しやすくなる。
その一方で、圧力が低い場合には、溶接時に形成される裏波Bが過度に凸形状になることを防止することができない。
なお、ホース5としては、公知のものを用いることができ、特に限定するものではない。
さらに、図1に示すように、裏波保持装置1とともに溶接対象物Wを挟むように反力付与部6が設けられている。
反力付与部6は、ホース5により発生されたフラックス3を溶接対象物Wに押し付ける力に対する反力を発生させるものである。反力付与部6を設けることにより、溶接による溶接対象物Wの変形や移動を抑制することができる。
反力付与部6の構成としては、溶接対象物Wにおけるレーザビームが入射される側の面(表面)と、裏波保持装置1が当接される側の面(裏面)とに吸着される磁石が設けられ、当該磁石を介して溶接対象物Wに反力を加える構成や、表面に重量物を載せて反力を加える構成や、表面を押さえる機構を有する構成などを例示することができる。
次に、上記の構成からなる裏波保持装置1を用いたレーザ溶接について説明する。
溶接対象物Wのレーザ溶接を行う場合には、まず、図1に示すように、溶接対象物Wを所定の位置に配置する。
その後、溝部21にホース5が配置され、下砂4およびフラックス3が敷き詰められた裏波保持装置1が、溶接対象物Wに当接される(配置工程)。
具体的には、溶接線となるギャップGに沿ってフラックス3が押し当てられるように、裏波保持装置1が配置される。
裏波保持装置1が所定の位置に配置されると、ホース5に所定圧力の流体が供給され、フラックス3が溶接対象物Wに押し当てられる(押当て工程)。
つまり、ホース5は、所定圧力の流体が供給されることにより膨らみ、下砂4およびフラックス3を溶接対象物Wに向けて押し上げる。これにより、フラックス3は溶接対象物に押し当てられる。
この際、ホース5に所定圧力の流体を供給すると同時に、または、それ以前に、反力付与部6から溶接対象物Wに対して、上述の反力が与えられている。
ここで、反力とは、フラックス3が溶接対象物Wに押し当てられる力に対する力のことを意味している。
そして、溶接対象物Wに対してレーザビームが照射され、溶接対象物Wの溶接が行われる(溶接工程)。このとき、レーザビームが照射された溶接対象物Wは溶けて高温の溶融金属となりギャップGを埋める。
さらに、ギャップGの幅が広く、溶接対象物Wのみではギャップを十分に充填する溶接が困難な場合には、溶加材が用いられる。つまり、ギャップGの近傍で、レーザビームを照射して溶加材を溶かす、もしくはアーク溶接を併用する等によりギャップGが埋められる。
このとき、ギャップGの近傍に位置するフラックス3は、溶融金属等の熱、ギャップGを通過したレーザビーム、溶接対象物Wなどの溶融金属を貫通したレーザビームの照射により、溶融する。
そのため、ギャップGから垂れ落ちてきた溶融金属は、溶融したフラックス3に受け止められる。フラックス3に受け止められた溶融金属は、冷却に伴い凝固することにより裏波Bを形成する。
このようにして形成された裏波Bの表面には、フラックス3から形成されたスラグの層が形成されている。
その一方で、溶接対象物Wに照射されるレーザビームは、フラックス3に対して約1mmから約15mmの深さまで入射する出力に調整されている。また、出力に加えてレーザの傾斜角の設定、アーク溶接を併用する場合にはレーザビームとアークの間隔の調整によりフラックス溶融厚さを15mm程度以下に抑制するよう設定している。
言い換えると、レーザビームによる入熱量は、溶接対象物Wの板厚に比例するように調節されている。
ここで、レーザビームがフラックス3の層を突き抜けない状態と、突き抜けた状態(もしくは過度に溶融した状態)を以下に説明する。まず、レーザビームが突き抜けていないフラックス3の層の状態を説明した後に、レーザビームが突き抜けた後のフラックス3の層の状態を説明する。
図2は、レーザビームが突き抜けていないフラックスの状態を説明する模式図である。図3は、図2のフラックスの状態を説明する断面視図である。図4は、レーザビームが突き抜けていないフラックスの状態を示す写真である。
レーザビームが突き抜けていないフラックス3には、図2および図3に示すように、フラックス3における溶融金属、言い換えると裏波Bと接触する領域に凝固スラグ31が形成されている。
凝固スラグ31には、図2および図4に示すように、後述するレーザビームが突き抜けたフラックス3において形成されている気泡33がない。さらに、凝固スラグ31における窪みの深さも、所望の深さになっている。言い換えると、所望の高さの裏波Bを形成する深さの窪みになっている。
さらに、フラックス3の層には、レーザビームにより溶融されガラス化したフラックス3の溶融層32が形成されている。この溶融層32は、レーザビームがフラックス3の層を突き抜けた場合と比較して薄く形成されている。
図5は、レーザビームが突き抜けたフラックスの状態を説明する模式図である。図6は、図5のフラックスの状態を説明する断面視図である。図7および図8は、レーザビームが突き抜けたフラックスの状態を示す写真である。
その一方で、レーザビームが突き抜けた後のフラックス3には、図5および図6に示すように、フラックス3における溶融金属、言い換えると裏波Bと接触する領域に凝固スラグ31が形成されている。
凝固スラグ31には、図5、図6および図7に示すように、レーザビームが突き抜けた際に、フラックス3から発生したガスによる気泡33が形成されている。さらに、凝固スラグ31における窪みの深さは、所望の深さよりも深くなっている。言い換えると、所望の高さよりも高い裏波Bを形成する深さの窪みになっている。
さらに、フラックス3の層には、レーザビームにより溶融されたフラックス3の溶融層32が形成されている。この溶融層32は、レーザビームがフラックス3の層を突き抜けていない場合と比較して厚く形成されている。
上記の構成によれば、貫通したレーザビームがフラックス3を突き抜けないように、また、フラックス溶融厚さを抑制するようしているため、溶接対象物Wに照射されたレーザビームが溶接対象物Wを貫通して、フラックス3に直射された場合であっても、フラックス3等から発生するガスの量を抑制することができる。
言い換えると、上記の構成によれば、レーザビームがフラックス3を貫通する場合と比較して、レーザビームにより加熱、もしくは溶融されるフラックス3の量が抑制されている。そのため、加熱よりガスを発生させるフラックス3の量が抑制され、発生するガスの量が抑制される。その結果、溶接金属中に、上述のガスに起因するブローホールが発生すること防止し、品質の低下を防止することができる。
その一方で、粒状のフラックス3および流体の供給を受けて膨らむホース5が用いられているため、溶接線が長くなっても、フラックス3を溶接対象物Wに均一に押し付けることができる。その結果、裏波Bの垂れ落ちや、裏波Bが過度に凸形状になるなど、溶接部の品質低下を防止することができる。
さらに、溶接対象物Wにレーザビーム溶接を行うため、アーク溶接などと比較して、溶接対象物Wに加えられる熱量を抑えることができる。そのため、溶接対象物Wの熱歪みの発生を抑制することができる。
さらに、溶接対象物Wの裏面にフラックス3を押し付けて溶接を行うため、溶接対象物Wの板厚などが厚い場合であっても、レーザビームにより溶けた溶接対象物W(つまり溶融金属)がフラックス3により受け止められ、下方に垂れ落ちることや、裏波Bが過度に凸形状になることが防止される。
フラックス3に存在するギャップGの部分を溶接する場合であっても、フラックスにより溶融金属が受け止められるため、溶加材を加えながら溶接することができる。
なお、上述の実施形態のように、フラックス3として約2wt%以下の熱硬化性樹脂を含有するものを用いてもよいし、予熱することによりガスを予め発生させた熱硬化性樹脂を含有するフラックス3を用いてもよく、特に限定するものではない。
より具体的には、フラックス3を裏波保持装置1の溝部21に敷き詰めた後に、予熱してガスを予め発生させてもよいし、先にフラックス3を予熱してガスを発生させた後に、そのフラックス3を裏波保持装置1の溝部21に敷き詰めてもよく、特に限定するものではない。
このように、予めガスを発生させた熱硬化性樹脂を用いることにより、溶接時にフラックス3に熱が加えられても、フラックス3から発生するガスの量を抑制することができる。そのため、溶接金属中に、上述のガスに起因するブローホールが発生すること防止し、品質の低下を防止することができる。
さらに、熱硬化性樹脂が多く含有されたフラックス3であっても、本実施形態の裏波保持装置1に用いることができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について図9から図12を参照して説明する。
本実施形態の裏波保持装置の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、フラックスの層の近傍における構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図9から図12を用いてフラックスの周辺の構成のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図9は、本実施形態における裏波保持装置の構成を説明する模式図である。図10は、図9のスペーサの配置位置を説明する模式図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素に付いては同一の符号を付して、その説明を省略する。
裏波保持装置101には、図9および図10に示すように、筐体2と、フラックス3と、下砂4と、ホース5と、スペーサ(誘導部)107と、が設けられている。
図11は、図9のスペーサの構成を説明する模式図である。
スペーサ107は、レーザビームの熱により加熱されたフラックスから発生したガスを、フラックスにおける加熱されていない領域に導くものであって、図11に示すように、筒状に形成された金属または樹脂からなる部材である。
スペーサ107は、図9に示すように、フラックス3と溶接対象物Wとの間であって、フラックス3に埋められた状態で配置されている。このとき、スペーサ107は、筒の中心軸線が、裏波Bの延びる方向に対して交差する方向、より好ましくは、直交する方向となる姿勢で配置されている。
さらにスペーサ107は、図9および図10に示すように、溶接対象物Wにおける裏波Bを挟んで両側に配置されているとともに、裏波Bまたは溶接線に沿って間隔をあけて配置されている。
上記の構成からなる裏波保持装置101を用いたレーザ溶接については、第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
上記の構成によれば、加熱されたフラックス3から発生したガスは、スペーサ107を通って、加熱されていないフラックス3の領域まで導かれる。加熱されていないフラックス3は、ガラス化していないため、ガスの逃げ場となりブローホールなどの不具合の発生を抑制することができる。
図12は、図11のスペーサの別の実施形態を説明する模式図である。
なお、上述の実施形態のように筒状のスペーサ107を用いてもよいし、図12に示すように、半円筒状のスペーサ(誘導部)107Aを用いてもよく、特に限定するものではない。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態について図13から図15を参照して説明する。
本実施形態の裏波保持装置の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、フラックスとホースとの間の構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図13から図15を用いてフラックスとホースとの間の構成のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図13は、本実施形態における裏波保持装置の構成を説明する模式図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素に付いては同一の符号を付して、その説明を省略する。
裏波保持装置201には、図13に示すように、筐体2と、フラックス3と、下砂4と、ホース5と、金属薄板(遮蔽部)207と、が設けられている。
金属薄板207は、レーザビームによるホース5の損傷を防止するものであって、レーザビームの透過を防止するものである。
金属薄板207は、ホース5の上方を覆うように設置された金属板であって、ホース5の近傍の下砂4の内部に配置されたものであり、図13に示すように断面が円弧状であっても平面上であってもよい。
上記の構成からなる裏波保持装置101を用いたレーザ溶接については、第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
上記の構成によれば、ホース5にレーザビームが照射されることを防止することができる。特に、レーザビームと溶接対象物Wとを相対移動させる駆動装置などが故障すると、レーザビームが同一箇所に照射され続ける場合が考えられる。このような場合に、溶接対象物Wおよびフラックス3を貫通したレーザビームが、ホース5に照射されることを防止することができる。
そのため、ホース5によりフラックス3を溶接対象物Wに押し当て続けることができ、安定した裏波Bを形成することができる。
図14は、図13の裏波保持装置の別の実施例を説明する模式図である。
なお、上述の実施形態のように、金属薄板207を用いてレーザビームによるホース5の損傷を防止してもよいし、金属薄板207の代わりに、図14に示すように、セラミックス板(遮蔽部)207Aを用いてもよく、特に限定するものではない。
セラミックス板207Aは、ホース5の上方を覆うようにセラミックスを用いて平板状に形成された板であって、ホース5の近傍の下砂4の内部に配置されたものである。
図15は、図13の裏波保持装置のさらに別の実施例を説明する模式図である。
さらに、上述の実施形態のように、金属薄板207を用いてレーザビームによるホース5の損傷を防止してもよいし、金属薄板207の代わりに、図15に示すように、粒状遮蔽物(遮蔽部)207Bを用いてもよく、特に限定するものではない。
粒状遮蔽物207Bは、ポリ4フッ化エチレン(テフロン(登録商標))から形成された粒状物であって、ホース5と下砂4との間に層をなすように敷き詰められたものである。
さらに、上述の実施形態のように、ホース5とフラックス3との間に下砂4からなる層を形成してもよいし、ホース5の上に直接フラックス3からなる層を形成してもよく、特に限定するものではない。
1,101,201 裏波保持装置(レーザ溶接装置)
3 フラックス
4 下砂(支持部)
5 ホース(押付け部)
107,107A スペーサ(誘導部)
207 金属薄板(遮蔽部)
207A セラミックス板(遮蔽部)
207B 粒状遮蔽物(遮蔽部)
W 溶接対象物

Claims (8)

  1. 一方の側からレーザビームが照射される溶接対象物における他方の側に押し当てられる粒状のフラックスと、
    流体の供給を受けて膨らみ、前記溶接対象物における他方の側に向かって前記フラックスを押し付ける押付け部と、
    が設けられ、
    前記溶接対象物を貫通した前記レーザビームは、前記フラックスを突き抜けないことを特徴とするレーザ溶接装置。
  2. 前記フラックスには、熱硬化性樹脂が含まれていない、または、約2wt%以下の前記熱硬化性樹脂が含まれていることを特徴とする請求項1記載のレーザ溶接装置。
  3. 前記フラックスには、予めガスを発生させた後の熱硬化性樹脂が含まれていることを特徴とする請求項1記載のレーザ溶接装置。
  4. 前記レーザビームの熱により加熱された前記フラックスから発生したガスを、前記フラックスにおける加熱されていない領域に導く誘導部が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のレーザ溶接装置。
  5. 前記押付け部と前記フラックスとの間には、前記レーザビームを遮蔽する遮蔽部が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のレーザ溶接装置。
  6. 前記押付け部と前記フラックスとの間には、粒状物の集合であって、前記前記裏当てフラックスを支持する支持部が設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のレーザ溶接装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載のレーザ溶接装置に溶接対象物を配置する配置工程と、
    前記押当て部に流体を供給して、前記フラックスを前記溶接対象物に押し当てる押当て工程と、
    前記溶接対象物にレーザビームを照射して溶接を行う溶接工程と、
    を有することを特徴とするレーザ溶接方法。
  8. 粒状のフラックスに溶接対象物を配置する配置工程と、
    前記溶接対象物に前記フラックスを押し当てる押当て工程と、
    前記溶接対象物にレーザビームを照射する際に、前記溶接対象物を貫通した前記レーザビームが前記フラックスを突き抜けないように、前記レーザビームによる入熱量を前記溶接対象物の板厚に比例するように調節して前記フラックスの溶融を抑制して溶接を行う溶接工程と、
    を有することを特徴とするレーザ溶接方法。
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