JP5382513B2 - 画像形成システム - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタなどの画像形成装置と、画像形成装置から出力された用紙に対して折り曲げ加工を施す後処理装置とを備えた画像形成システムに関するものである。
複写機、プリンタなどの画像形成装置と、画像形成装置から出力された用紙を綴じて冊子にする後処理装置とを備えた画像形成システムが知られている。近年、後処理装置は、中綴じ製本処理、くるみ製本処理などその機能が多機能化してきている。中綴じ製本処理とは、特許文献1に記載されているように、まず、複数枚の用紙を揃えてその中央部にステープル処理を行う。次に、ステープルの位置で2つ折りにする折り曲げ処理を行うことで、中綴じの冊子が製本される。また、くるみ製本処理とは特許文献2に記載されているように、まず、複数枚の用紙を揃えてその端部に糊を付け処理を行う。次に、画像形成装置から糊付けされた用紙束の用紙よりも大きく冊子外側となる用紙(表紙となる用紙)が後処理装置に搬送される。後処理装置に搬送された表紙となる用紙の中央部に、上記糊付けされた用紙束の糊付け面が糊付けされる。次に、表紙となる用紙に対して、上記糊付けされた用紙束を覆うように折り曲げ処理が施されることにより、冊子が製本される。
画像形成装置においては、搬送されてきた用紙にトナー像を転写し、トナー像が転写された用紙を定着装置へ搬送する。そして、定着装置で用紙に転写されたトナー像に対して、熱と圧力と印加して、用紙にトナー像を定着させている。一般的に定着装置で用紙に与える熱量を多くすると、用紙の温度が高くなり、用紙と直接接触しているトナーが溶融してトナーが十分に用紙へ定着する。用紙に与える熱量を多くするためには、定着温度を高くするか、定着装置の用紙の搬送速度を遅くして定着装置内の用紙の通過時間を長くすることが考えられる。しかし、定着温度が高すぎると光沢や色合いが悪くなる場合があり、また、定着装置の用紙搬送速度が遅いと画像形成装置の全体的な印刷速度が遅くなり生産性が悪くなってしまう。従って、従来の画像形成装置においては、光沢や色合い、生産性を考慮してトナーの定着を必要最小限度に留めていた。しかし、光沢や色合い、生産性を向上させるために、トナーの用紙への定着を必要最小限度に留めているので、画像形成装置に接続した後処理装置にてトナー像が定着された用紙を折り曲げるような処理が行われた場合、折り目の部分のトナーが剥がれてしまう問題があった。特に、冊子の外側になる用紙の折り目にトナー剥がれが生じた場合、冊子の内側になる用紙の折り目にトナー剥がれが生じた場合よりもトナー剥がれが目立ってしまい、冊子の見栄えが悪くなるという問題が生じる。
このような問題を解決する手段として特許文献3では、冊子の外側となる用紙を折り曲げる際、冊子の外側となる用紙の折り目部分に定着したトナーを加熱手段で加熱して、折り目部分のトナーを柔らかくする後処理装置が記載されている。冊子の外側となる用紙の折り目部分に定着したトナーを柔らかくすることによって、折り目部分に定着したトナーにかかる負荷を軽減することができ、トナー剥がれを抑制することができる。
しかしながら、特許文献3に記載の画像形成システムにおいては、後処理装置に加熱手段を設けるため、後処理装置が大型化してしまうという問題があった。また、加熱手段を新たに設けるため部品点数が増え、後処理装置自体のコストアップにもなってしまうという問題もあった。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、後処理装置の大型化、後処理装置のコストアップを抑えて、冊子の外側となる用紙のトナー剥がれを抑制することができる画像形成システムを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、用紙を搬送しながら該用紙上の未定着トナー像を加熱して該用紙上に定着する定着装置を備えた画像形成装置と、前記画像形成装置でトナー像が定着された複数枚の用紙を束ねて用紙束を形成し、該用紙束を折って、冊子を作成する後処理装置とを備えた画像形成システムにおいて、前記冊子の外側になる用紙は、一つの冊子を形成する用紙の中で前記画像形成装置が前記後処理装置に最後に搬送する用紙とするとともに、前記冊子の内側になる用紙間の搬送間隔よりも、冊子を構成する複数の用紙のうち、前記冊子の外側になる最後に搬送される用紙の先端から、次の冊子を構成する複数の用紙のうち最初に搬送される用紙の先端までの間隔を長くし、前記冊子の外側になる前記後処理装置に最後に搬送する用紙に与えられる前記定着装置からの熱量が、その他の用紙に与えられる前記定着装置からの熱量よりも多くなるように前記画像形成装置内の装置を制御する制御手段を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成システムにおいて、前記制御手段は、前記冊子の外側になる前記後処理装置に最後に搬送する用紙が前記定着装置を通過するときの用紙搬送速度を、その他の用紙が前記定着装置を通過するときの用紙搬送速度よりも遅くする制御を行うことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1の画像形成システムにおいて、前記制御手段は、前記冊子の外側になる前記後処理装置に最後に搬送する用紙が定着装置を通過するときにおける前記定着装置内の加熱手段の加熱温度を、その他の用紙が前記定着装置を通過するときにおける前記加熱手段の加熱温度よりも高くする制御を行うことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1の画像形成システムにおいて、前記制御手段は、前記冊子の外側になる前記後処理装置に最後に搬送する用紙が定着装置を通過する回数を、他の用紙が定着装置を通過する回数よりも多くなる制御を行うことを特徴とするものである
請求項1の発明によれば、冊子の外側になる用紙に与えられる定着装置からの熱量を、その他の用紙に与えられる定着装置からの熱量よりも多くするので、冊子の外側になる用紙上のトナー像を用紙にしっかりと定着させることができる。よって、冊子の外側となる用紙の折り目部分に定着したトナーが、剥がれてしまうのを抑制することができる。また、後処理装置に加熱手段を設けずに、冊子の外側となる用紙に定着したトナーの剥がれを抑制することができるので、後処理装置の大型化、後処理装置のコストアップを避けることができる。
画像形成システムの概略構成図。 後処理装置の概略構成図。 中綴じ製本処理について説明する図。 中綴じ冊子を連続して作成する時の画像形成装置から後処理装置へ搬送される用紙の順番と間隔について説明する図。 中綴じ製本を行う際の制御フロー図。 変形例1の中綴じ製本を行う際の制御フロー図。 変形例2の中綴じ製本を行う際の制御フロー図。 くるみ製本処理について説明する図。 くるみ製本を連続して作成する時の画像形成装置から後処理装置へ搬送される用紙の順番と間隔について説明する図。
以下、本発明を画像形成装置としてのプリンタ1と後処理装置17とからなる画像形成システムに適用した実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成システムの概略構成図である。
画像形成装置1は、転写ベルト9の走行方向に沿って配置された4個の画像形成ユニット2a、2b、2c、2dを有する。画像形成ユニット2aは、像担持体としての感光ドラム3a、ドラム帯電器4a、露光装置5a、現像器6a、転写器7a、クリーニング装置8a等から構成されている。画像形成ユニット2b〜2dも、2aと同様に構成されている。画像形成ユニット2a〜2dは、例えば、2aがイエロー、2bがマゼンダ、2cがシアン、2dがブラック、とそれぞれ異なる色の画像を形成する。
感光ドラム3aは、画像形成装置の制御部(図示せず)から画像形成動作の開始指示信号を受けると、矢印Bの方向に回転を始め、画像形成動作が終了するまで回転を続ける。感光ドラム3aが回転を開始すると、ドラム帯電器4aに高電圧が印加され、感光ドラム3aの表面に負の電荷が均一に帯電される。ドットイメージに変換された文字データや図形データが、露光装置5aのオン/オフ信号として画像形成装置の制御部(図示せず)から画像形成装置1に送られると、感光ドラム3a表面に、露光装置5aよりレーザ光が照射される部分と照射されない部分が形成される。露光装置5aからのレーザ光の照射により、感光ドラム3a上の電荷の低下した部分が、現像器6aと対向する位置に到達すると、感光ドラム3a上の電荷の低下した部分に、負電荷に帯電したトナーが引き付けられ、トナー像が形成される。
感光ドラム3a上に形成されたトナー像が1次転写手段としての転写器7aに到達すると、そのトナー像は転写器7aに印加された高電圧の作用によって矢印Aの方向に回転している転写ベルト9上に転写される。なお、転写位置(画像転写部位)を通過後も感光ドラム3a上に転写されずに残留しているトナーは、クリーニング装置8aで清掃され、次の画像形成動作に備えられる。
画像形成ユニット2aに続いて画像形成ユニット2bでも同様に画像形成動作が行われ、感光ドラム3b上に形成されたトナー像が、転写器7bに印加された高電圧の作用により転写ベルト9上に転写される。
この時、画像形成ユニット2aにて形成され、転写ベルト9上に転写された画像が、転写器7bに到達するタイミングと、感光ドラム3b上に形成されたトナー像が、転写ベルト9に転写されるタイミングを合わせることにより画像形成ユニット2aと画像形成ユニット2bで形成されたトナー像が転写ベルト9上で重なる。同様に画像形成ユニット2c、2dで形成されたトナー像を転写ベルト9上に重ねることによってフルカラー画像が転写ベルト9上に形成されることになる。
フルカラー画像が2次転写手段としての用紙転写器10に到達すると同時に、画像形成装置の給紙部11から矢印C方向に搬送されてきた記録媒体としての用紙12が用紙転写器10に到達し、用紙転写器10に印加された高電圧の作用によって転写ベルト9上のフルカラー画像は用紙12の上側に転写される。フルカラー画像(未定着トナー像)が形成された用紙12は、二次転写ニップを出た後、定着装置14に送られる。
定着装置14は、定着ローラ14aと、この定着ローラ14aに向けて押圧される加圧ローラ14bとを備えている。これら定着ローラ14aと加圧ローラ14bとは互いに当接して定着ニップを形成しており、用紙12をここに挟み込む。定着ローラ14aは、内部に加熱手段たる熱源14cを有しており、これの発熱によって定着ローラ14aを加熱する。加熱された定着ローラ14aは、定着ニップに挟み込まれた用紙に熱量を付与して加熱する。この加熱やニップ圧の影響により、用紙上のフルカラー画像が定着せしめられる。
一方、フルカラー画像が用紙転写器10通過後、転写ベルト9上には転写されないトナーが付着しており、そのトナーはベルト清掃機構13によって清掃される。
上記説明において、感光ドラム3や転写ベルト9等の駆動速度や用紙12を搬送する速度は画像形成装置毎に決められている速度(以後線速と呼ぶ)であり、一般的には1秒間に進む距離として単位は[mm/sec]が使用されている。
定着装置14を過後した用紙12は、排出モードによって搬送される経路が異なる。片面印刷の場合は、フルカラー画像が定着された面がおもて面となるように排出されるフェースアップ排出されるか、フルカラー画像が定着された面がおもて面となるように排出されるフェースダウン排出される。フェースアップ排出の場合は、定着装置14を通過した用紙12はそのままの状態で図1の矢印Dが示すよう画像形成装置1から後処理装置17に搬送される。一方、フェースダウン排出の場合は、定着装置14を通過後に矢印E1が示すようにスイッチバック部15に向けて送られる。そして、スイッチバック部15により用紙12を反転して図1の矢印E2が示すよう画像形成装置1から後処理装置17に搬送される。
両面印刷の場合は,定着装置14を通過後の用紙12は矢印Fが示すようスイッチバック部15から両面搬送路16に搬送されて再び用紙転写器10に戻り、前述と同じように形成されたフルカラー画像が用紙12に転写されて定着装置14を通過する。定着装置14を通過した用紙12は、前述の様にフェースアップ排出と、スイッチバック部15により用紙12を反転して排出するフェースダウン排出とが可能である。
画像形成装置1はこのような動作を繰り返すことで画像形成動作を行うが,感光ドラム3上に画像を形成する周期や給紙部11から用紙12を給紙する周期が画像形成装置1における印刷速度であり、一般的に印刷速度の単位はppm(page/minite)が使用されている。
次に、後処理装置17について、説明する。
図2は、中綴じ冊子を作成する後処理装置17の概略構成図である。
画像形成装置1から、1枚ずつ後処理装置に用紙が搬送される。ここでは定着装置14を通過した用紙がフェースアップ排出された場合、即ち、片面印刷では画像が用紙12の上側にあり、両面印刷では用紙12に2回目に転写した画像が用紙12の上側にある場合として説明を進める。
画像形成装置1から後処理装置17に搬送された用紙12は、分岐爪18により搬送経路A、搬送経路Bに分岐される。搬送経路Aへ搬送された用紙12は、複数の排紙ローラ対19によって不図示の積載トレイへ排出される。搬送経路Bへ搬送された用紙12は、ステープルトレイ20へ搬送される。そして、図3(2)に示すように、冊子を構成するN枚の用紙が、下から順々に重ねるように、ステープルトレイ20へ搬送される。ステープルトレイ20へ用紙12が排出される毎に不図示の叩きコロで縦方向(用紙搬送方向)の整合が行なわれ、不図示のジョガーフェンスによって横方向(用紙幅方向)の整合が行なわれる。そして、中綴じステープラ21により用紙中央に綴じ処理をおこなう(図3(3)参照)。
綴じ処理が行われた用紙束は、折り部Cへ搬送され、用紙束の先端が、可動フェンス26に突き当る。可動フェンス26は、予め用紙のサイズに基づいて、用紙束の先端が可動フェンス26に突き当って停止したとき、用紙束の中央が、折り板22の折位置にくる位置に移動している。用紙束が可動フェンス26に付き当って停止した後、折り板22により用紙中央部が直角方向に押圧され、用紙中央部が折りローラ対23のニップへと導かれる。折りローラ対23は、用紙束を加圧搬送することにより用紙束中央に折り処理を行う(図3(4)参照)。その後、折り処理が施された用紙束は、中綴じ排紙ローラ対27によって、冊子トレイ24に排出される。これにより、中綴じ冊子が作成される。
次に、中綴じ冊子を連続して作成する時の画像形成装置1から後処理装置17へ搬送される用紙の順番と間隔について図4を用いて説明する。
画像形成装置1は先行する1部目の1枚目、2枚目、3枚目、・・・、N枚目の用紙を後処理装置17に搬送し、続いて後続する2部目の1枚目、2枚目、3枚目,・・・、N枚目の用紙を後処理装置に搬送する、といった動作を繰り返す。この時、各部の1枚目の用紙先端から2枚目の用紙先端までの間隔、2枚目の用紙先端から3枚目の用紙先端までの間隔までの間隔は基準間隔aである。この基準間隔aは前述の印刷速度に基づいた間隔である。例えば、1分間に60枚印刷できる場合の印刷速度は60[ppm]となりこのときの基準間隔aは1秒になる。一方、部の区切りとなっているところの間隔、すなわち、先行する部のN枚目の用紙先端から後続する部の1枚目の用紙先端までの区切り間隔bは、後処理装置17が中綴じ処理や折り処理といった後処理動作を考慮にいれた間隔となる。すなわち、後処理動作の実行中に後続する部の1枚目の用紙が後処理装置17に入ってこないよう区切り間隔bが設定されており、通常は、区切り間隔は、基準間隔aよりも長い間隔になっていることが多い(b≧a)。
本実施形態に係る画像形成装置システムでは、1〜(N−1)枚目の用紙の搬送速度は、基準線速Vで搬送している。この基準線速Vは、光沢や色合い、生産性に基づいて、決められた線速である。しかし、画質や生産性を考慮して決められているため、定着装置14において、用紙上のフルカラー画像がしっかりと用紙上に定着するほどの熱量は、付与されていない。そのため、折り曲げ処理を施したときに、用紙の折り目の部分に定着しているトナーが、用紙から剥がれることがあった。このようなトナー剥がれを抑制するために、基準線速Vを落としたり、熱源14cの加熱温度を上げて定着温度を上げたりすることが考えられる。しかし、基準線速Vを落とすと、印刷速度が低下してしまい、生産性が低下してしまう。また、定着温度を上げてしまうと、光沢性、色合いの悪い画像が形成されてしまう。中綴じ製本をした際、冊子の内側になる用紙(1〜(N−1)枚目の用紙)の折り目の部分は、人目につきにくいため、多少トナー剥がれが生じても目立ちにくいが、冊子の外側になる用紙(N枚目の用紙)は、折り目の部分が人目につき、トナー剥がれが生じていると目立ってしまい、冊子の見栄えが悪くなるという問題がある。
そこで、本実施形態においては、冊子の外側となる用紙、すなわち、一つの冊子を形成する用紙の中で画像形成装置1が後処理装置17に最後に搬送するN枚目の用紙が定着装置14を通過する時に、定着装置14の線速を基準線速Vよりも遅い第二線速v(V>v)にする。これにより、N枚目の用紙12が定着装置14を通過する時間を長くすることができ、定着装置14において、N枚目の用紙(最終紙)に与える熱量が多くなり、最終紙上の画像は、しっかりと用紙に定着する。その結果、折り曲げ処理を行った際に、冊子の外側となる用紙に定着したトナーのトナー剥がれを抑制することができる。よって、冊子の見栄えが悪くなるのを抑制することができる。また、冊子の内側となる用紙について、基準線速Vで画像形成を行うので、生産性の低下を最小限に抑えることができる。
N枚目の用紙が定着装置14を通過した後は、定着装置14の線速を第二線速vから基準線速Vに戻し、後続する部の1枚目の用紙12を受け入れる準備をする。なお、先行する部のN枚目の用紙12と、後続する部の1枚目の用紙12との間隔が狭いと、定着装置14の線速を第二線速vに落として定着を行っているときに、基準線速Vで搬送されている後続する部の一枚目の用紙の先端が、先行する部の最終紙の後端に衝突してしまう。よって、先行する部のN枚目の用紙先端から後続する部の1枚目の用紙先端までの区切り間隔bは、後処理装置17内の後処理(中綴じ処理)と、先行する部のN枚目の用紙が定着装置を通過するときの第二線速vとに基づいて設定されている。
また、本実施形態においては、図4に示すように、(N−1)枚目の用紙先端からN枚目の用紙先端までの間隔を、上記基準間隔aよりも長い第二間隔a’(a<a’)にしている。これは、基準間隔aとした場合、(N−1)枚目の用紙後端が、定着ニップを抜けてから、N枚目の用紙先端が定着ニップへ進入するまでの間に、定着装置の線速が、基準線速Vから第二線速vに低下させることができないためである。もちろん、上記基準間隔aで(N−1)枚目の用紙後端が、定着ニップを抜けてから、N枚目の用紙先端が定着ニップへ進入するまでの間に、定着装置の線速が、基準線速Vから第二線速vに低下させることができる場合は、(N−1)枚目の用紙先端からN枚目の用紙先端までの間隔を基準間隔aに設定する。また、二次転写ニップから定着ニップまでの距離が、用紙よりも短い場合は、定着装置の線速の他に、転写ベルト9などの線速も基準線速Vから第二線速vに低下させる。
図5は、本画像形成システムの中綴じ製本を行う際の制御フロー図である。
図に示すように、制御手段である不図示の画像形成装置の制御部は、用紙の搬送間隔が基準間隔aとなるタイミングで給紙部11から用紙12を搬送する(S1)。画像形成装置の制御部は、給紙部11から搬送した用紙12をカウントしており、そのカウント数が(N−1)となり、N枚目の用紙12の搬送を、用紙の間隔が第二間隔a’となるタイミングでN枚目の用紙を給紙部11から搬送する(S2〜S3)。また、N枚目の用紙に転写される画像の形成開始間隔も、第二間隔a’となるように、画像形成開始のタイミングを遅らせる。また、給紙部11から搬送されるタイミングは、基準間隔aにし、レジストローラで、第二間隔a’となるように調整してもよい。
次に、画像形成装置の制御部は、定着ニップの出口付近に設けられた不図示の紙検知センサを監視し、(N−1)枚目の用紙の後端が、定着ニップを通過したことを紙検知センサが検知したら(S4のYES)、定着装置14の線速を基準線速Vから第二線速vへ切り替える(S5)。そして、N枚目の用紙の後端が、定着ニップを通過したことを不図示の紙検知センサが検知したら(S6のYES)、不図示の画像形成装置の制御部は、定着装置14の線速を第二線速から基準線速Vに切り替える。次の冊子がある場合(S8のYES)は、不図示の画像形成装置の制御部は、用紙の搬送間隔が区切り間隔bとなるタイミングで給紙部11から用紙12が搬送する(S9)。一方、次の冊子がない場合(S8のNO)は、処理を終了する。
また、本システムの後処理装置では、最終紙(N枚目の用紙)が、冊子の外側となるように、折り曲げ処理が実施されているが、1枚目の用紙が、冊子の外側となるように、折り曲げ処理が実施される後処理装置にも適用できる。この場合は、1枚目の用紙が定着ニップを通過する際の線速を、第二線速vにする。
また、N枚目の用紙12の厚さまたは種類に基づいて、N枚目の用紙が定着ニップを通過する際の線速を決定してもよい。N枚目の用紙の厚さや種類は、次のようにすることによって、判定可能である。すなわち、給紙部11に用紙12をセットする際に、ユーザーに給紙部にセットされる用紙12の厚さや種類の情報を入力させ、入力した情報を不図示の不揮発性メモリに記憶しておく。そして、N枚目の用紙を給紙部11から搬送する際に、不揮発性メモリから厚さや種類の情報を読み出すことによって、判定可能である。また、定着装置よりも用紙搬送方向上流側に厚さ検知センサを設けておき、厚さ検知センサの検知結果に基づいて、用紙の厚さを検知してもよい。N枚目の用紙12の厚さまたは種類に基づいて、N枚目の用紙が定着ニップを通過する際の線速を決定することによって、用紙に最適な熱量が付与され、生産性の低下を必要最低限に抑えることができる。
また、N枚目の用紙の種類、厚さによっては、基準線速Vのままで、定着ニップを通過させるよう制御してもよい。一例を挙げると、N枚目の用紙が、薄紙であるなど、少ない熱量で用紙が十分に加熱される場合のときなどは、基準線速Vのままで、定着ニップを通過させるよう制御する。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
[変形例1]
まず、変形例1について、説明する。
前述においては、線速を落とすことによって、定着装置で用紙を加熱する加熱時間を長くすることによって、N枚目の用紙に付与する熱量を多くして、トナーの定着性を上げているが、この変形例1においては、定着温度を上げて、N枚目の用紙に付与する単位時間当りの熱量を多くすることで、N枚目の用紙に付与する熱量を多くしてトナーの定着性を上げるものである。
図6は、本画像形成システムの中綴じ製本を行う際の制御フロー図である。
図6に示すように、1枚目からN−1枚目の用紙12については、基準定着温度Rで画像の定着が行われる。(N−1)枚目の用紙の後端が、定着ニップを通過したことを紙検知センサが検知したら(S14のYES)、定着装置14の定着温度(熱源14c加熱温度)を基準定着温度Rから、基準定着温度Rよりも高温の第二定着温度r(R<r)に切り替える(S15)。そして、N枚目の用紙の後端が、定着ニップを通過したことを不図示の紙検知センサが検知したら(S16のYES)、不図示の画像形成装置の制御部は、定着温度を第二定着温度rから基準定着温度Rに切り替える。
また、この変形例2における第二間隔a’は、定着温度が、基準定着温度Rから第二定着温度rに上昇するのにかかる時間に基づいて設定されている。一般的に、定着装置の温度変化は鈍い為、定着温度をRからrにするのに長い時間を要するので、第二間隔a’は、基準間隔aよりも長く(a<a’)なる。また、区切り間隔bは、第二定着温度rから基準定着温度Rに低下するのにかかる時間と、後処理装置17にて中綴じ冊子を作成するのに要する時間のうち長い方の時間に基づいて設定される。
この変形例1においては、冊子の外側となる用紙であるN枚目の用紙が定着装置14を通過する時の、定着温度を基準定着温度Rよりも高い第二定着温度r(R>r)にすることで、N枚目の用紙(最終紙)に与える熱量を多くすることができる。これにより、最終紙上の画像は、しっかりと用紙に定着する。その結果、折り曲げ処理を行った際に、冊子の外側となる用紙に定着したトナーのトナー剥がれを抑制することができる。よって、冊子の見栄えが悪くなるのを抑制することができる。また、冊子の内側となる用紙について、基準線速Vで画像形成を行うので、生産性の低下を最小限に抑えることができ、冊子の内側となる用紙上の画像に関しては、光沢性や色合いを良好にすることができる。
また、N枚目の用紙も基準線速Vで行われるので、生産性が低下することはない。
また、この変形例1では、定着温度(熱源14cの加熱温度)を上げているが、例えば、加圧ローラ14bの内部に熱源を設け、冊子の外側となる用紙であるN枚目の用紙が定着装置14を通過する時、加圧ローラ14b内部の熱源をONにして、N枚目の用紙を定着ローラ14a内部の熱源14cと、加圧ローラ内部の熱源とでN枚の用紙に熱量を付与してもよい。このように構成することでも、N枚目の用紙に与える単位時間当りの熱量が多くなり、N枚目の用紙(最終紙)に与える熱量を多くすることができる。
また、N枚目の用紙12の厚さまたは種類に基づいて、N枚目の用紙が定着ニップを通過する際の定着温度を決定してもよい。N枚目の用紙の厚さや種類の判別は、前述と同様である。N枚目の用紙12の厚さまたは種類に基づいて、N枚目の用紙12が定着ニップを通過する際の定着温度を決定することによって、光沢性や色合いの悪化を必要最低限に抑えることができる。
また、N枚目の用紙の種類、厚さによっては、基準定着温度Rのままで、定着ニップを通過させるよう制御してもよい。
[変形例2]
次に、変形例2について、説明する。
この変形例2は、N枚目の用紙については、2回定着ニップを通過させるようにしたものである。
図7は、本画像形成システムの中綴じ製本を行う際の制御フロー図である。
画像形成装置の制御部は、基準間隔a、基準線速Vで1〜N枚目の用紙の搬送を行う。1枚目から(N−1)枚目の用紙は定着装置14通過後に後処理装置17へと搬送される。そして、画像形成装置の制御部は、N枚目の用紙が定着装置14を通過した後、用紙12をスイッチバック部15に向けて搬送し、スイッチバック部15により用紙12を反転して両面搬送路16に搬送させる(S22)。その結果、N枚目の用紙は、再び用紙転写器10へと搬送される。用紙12が用紙転写器10を通過する時にトナー像は転写されずに定着装置14に搬送され、定着装置14で再び用紙に熱量が付与される。そして、定着装置を通過した用紙は、後処理装置17へと搬送される。
この変形例2においては、冊子の外側となる用紙であるN枚目の用紙が定着装置14を複数回通過することで、定着装置がN枚目の用紙を加熱する加熱時間を長くでき、N枚目の用紙(最終紙)に与える熱量を多くすることができる。これにより、最終紙上の画像は、しっかりと用紙に定着する。その結果、折り曲げ処理を行った際に、冊子の外側となる用紙に定着したトナーのトナー剥がれを抑制することができる。よって、冊子の見栄えが悪くなるのを抑制することができる。また、冊子の内側となる用紙について、基準線速Vで画像形成を行うので、生産性の低下を最小限に抑えることができ、冊子の内側となる用紙上の画像に関しては、光沢性や色合いを良好にすることができる。
この変形例2は、N枚目の用紙が定着装置14通過後、再び画像形成装置1内を移動するため、続く部の1枚目の用紙が前の部のN枚目の用紙を追い越さないよう区切り間隔bを十分にあけるような制御を行う。
また、N枚目の用紙12の厚さまたは種類に基づいて、定着装置を通過させる回数を決定してもよい。N枚目の用紙の厚さや種類の判別は、前述と同様である。N枚目の用紙12の厚さまたは種類に基づいて、定着装置を通過させる回数を決定することによって、トナーが十分に定着する熱量を用紙に付与することができ、良好にトナー剥がれを抑制することができる。
また、N枚目の用紙の種類、厚さによっては、再度、定着装置へ搬送せず、そのまま後処理装置17へ搬送するようにしてもよい。
また、上述した制御を組み合わせてN枚目の用紙に付与する熱量を増やしてもよい。すなわち、N枚目の用紙に対しては、定着温度を基準定着温度Rから、第二定着温度rに上げるとともに、定着装置の線速を基準線速Vから第二線速vに切り替えて、N枚目の用紙に付与する熱量を増やすようにしてもよい。また、線速、定着温度、定着装置の通過回数全てをN枚の用紙を搬送する際に変えてもよい。さらに、N枚目の用紙が定着装置を通過するときの、定着ニップ幅を、1〜(N−1)枚目の定着ニップ幅よりも長くしてもよい。定着ニップ幅を長くすることによって、N枚目の用紙に付与する熱量を多くすることができ、N枚目の用紙上のトナーをしっかりと定着させることができる。
以上、中綴じ冊子を作成する後処理装置を用いた画像形成システムに本発明を適用した例について説明したが、複数枚の用紙の束に糊をつけて大きめの用紙を表紙として覆って冊子を作るくるみ製本処理を行う後処理装置を備えた画像形成システムにも本発明を適用することができる。
ここで、くるみ製本処理について、図8に基づいて説明する。
くるみ製本は、画像形成装置1から搬送された用紙12を後処理装置17の図示しない集積トレイで図8(1)のように集めて揃え、指定の枚数になったところで図8(2)のように用紙の端の部分に糊をつける。糊を付けた後に画像形成装置1から糊付けされた用紙12よりも大きい用紙12’が後処理装置17に搬送される。この用紙12’は冊子の表紙となるため、フェースダウン排出(用紙12’の下側に画像が形成された状態)で後処理装置17に搬送される。前記用紙12’が後処理装置17に搬送されると図8(3)のように不図示の集積トレイで揃えられた用紙12の束の下側に搬送されて糊付けされ,図8(4)に示すよう用紙12の束を覆うように用紙12’を折り曲げて冊子を作成する。
くるみ製本処理においても、冊子の外側になる用紙12’は、折り曲げ処理されるため、用紙12’にトナーが十分定着されていない場合は、トナー剥がれが生じてしまう。よって、冊子の外側になる用紙12’に対して、定着装置で付与する熱量を多くして、トナーを十分に用紙に定着させることによって、トナー剥がれを抑制することができる。
この様なくるみ製本冊子を作成する場合の画像形成装置1から後処理装置17へ搬送される用紙の順番と間隔について図9を用いて説明する。
画像形成装置1は、中綴じ製本と同様、先行する1部目の1枚目、2枚目、3枚目、・・・、N枚目の用紙を後処理装置17に搬送し、続いて後続する2部目の1枚目、2枚目、3枚目,・・・、N枚目の用紙を後処理装置に搬送する、といった動作を繰り返す。しかし、くるみ製本処理においては、N枚目にあたる用紙について、製本冊子の表紙となる用紙であり、N枚目の用紙は、1〜(N−1)枚目の用紙よりも大きめサイズの用紙12’となる。この時、各部の1枚目と2枚目の用紙の間隔、2枚目と3枚目の用紙の間隔は、中綴じ製本のときと同様、基準間隔aである。一方、部の区切り間隔bは、後処理装置17がくるみ製本処理を実行するので、くるみ製本動作中に後続する部の1枚目の用紙が後処理装置17に入ってこない間隔に設定されており、区切り間隔bは、基準間隔aよりも長い間隔になっている(b≧a)。
くるみ製本処理においても、中綴じ製本処理と同様、N枚目の用紙が定着装置14を通過するときの線速を、基準線速Vから第二線速v(V>v)に変更したり、定着温度を基準定着温度Rから第二定着温度r(R<r)に変更したり、N枚目の用紙12’を、複数回定着装置に通過させたりして、N枚目の用紙に与える熱量を多くする。また、くるみ製本処理においても、N枚目の用紙12’の厚さまたは種類によって、制御を変えてもよい。すなわち、線速を切り替えることで、用紙12’に与える熱量を増やしている場合は、用紙12’の厚さまたは種類によって、線速を基準線速Vから第二線速vに切り替えるかどうかを判定したり、線速を切り替える場合には用紙の厚さまたは用紙の種類に対応した第二線速vに調整したりする。また、定着温度を切り替えることで、用紙12’に与える熱量を増やしている場合は、用紙12’の厚さまたは種類によって、定着温度を基準定着温度Rから第二定着温度rに切り替えるかどうかを判定したり、第二定着温度rに切り替える場合には用紙の厚さまたは用紙の種類に対応した第二定着温度に調整したりする。また、定着装置を通過させる回数を増やすことで、用紙12’に与える熱量を増やしている場合は、用紙12’の厚さまたは種類によって、再度、定着装置へ搬送するか、そのまま後処理装置17に送るかを判定したり、第二定着温度rに切り替える場合には用紙の厚さまたは用紙の種類に応じて定着装置を通過させる回数を変更したりする。
以上、本実施形態の画像形成システムは、用紙を搬送しながら用紙上の未定着トナー像を加熱して用紙上に定着する定着装置を備えた画像形成装置1と、画像形成装置1でトナー像が定着された複数枚の用紙を束ねて用紙束を形成し、用紙束を折って、冊子を作成する所謂中綴じ製本処理を行う後処理装置、または、用紙束よりも大きくトナー像が形成された用紙を、用紙束を覆うように折り曲げて、用紙束に糊付けすることで冊子を作成する所謂くるみ製本処理を行う後処理装置とを備えた画像形成システムである。そして、冊子の外側になる用紙に与えられる定着装置からの熱量を、その他の用紙に与えられる定着装置からの熱量よりも多くなるよう画像形成装置内の装置を制御する制御手段たる画像形成装置の制御部を備えている。
かかる構成を備えることで、冊子の外側になる用紙上のトナー像を用紙にしっかりと定着させることができる。これにより、冊子の外側となる用紙の折り目部分に定着したトナーが、剥がれてしまうのを抑制することができる。また、後処理装置に加熱手段を設けずに、冊子の外側となる用紙に定着したトナーの剥がれを抑制することができるので、後処理装置の大型化、後処理装置のコストアップを避けることができる。
また、画像形成装置の制御部は、冊子の外側になる用紙が定着装置を通過するときの用紙搬送速度を、その他の用紙が定着装置を通過するときの用紙搬送速度よりも遅くする制御行う。このような制御を行うことで、冊子の外側になる用紙に対して定着装置が与える熱量を、その他の用紙に対して定着装置が与える熱量よりも多くすることができる。
また、変形例1に示したように、冊子の外側になる用紙が定着装置を通過するときの定着装置の定着温度が、その他の用紙が前記定着装置を通過するときの定着温度よりも高くなるよう制御してもよい。このような制御を行うことでも、冊子の外側になる用紙に対して定着装置が与える熱量を、その他の用紙に対して定着装置が与える熱量よりも多くすることができる。
また、変形例2に示したように、冊子の外側になる用紙が定着装置を通過する回数を、他の用紙が定着装置を通過する回数よりも多くなるよう制御してもよい。このような制御を行うことでも、冊子の外側になる用紙に対して定着装置が与える熱量を、その他の用紙に対して定着装置が与える熱量よりも多くすることができる。
また、冊子の外側になる用紙に対して定着装置が与える熱量を、冊子の外側になる用紙の厚さまたは種類に基づき変更するよう制御してもよい。このように制御することによって、冊子の外側になる用紙の厚さまたは種類に応じた熱量を付与することができる。その結果、冊子の外側になる用紙が、どのような種類や厚さでも、トナー像をしっかりと用紙に定着することのできる熱量を冊子の外側になる用紙に付与することができる。よって、冊子の外側となる用紙の折り目部分に定着したトナーが、剥がれてしまうのを抑制することができる。また、後処理装置に加熱手段を設けずに、冊子の外側となる用紙に定着したトナーの剥がれを抑制することができるので、後処理装置の大型化、後処理装置のコストアップを避けることができる。
また、過剰に熱量が付与される抑制することができ、冊子の外側になる用紙上トナー像が過剰に加熱されてしまうのを抑制することができ、光沢や色合いの悪化を抑制することができる。
また、冊子の外側になる用紙が定着装置を通過するときの用紙搬送速度を、冊子の外側になる用紙の厚さまたは種類に基づき変更する制御を行うことによって、冊子の外側になる用紙の厚さまたは種類に応じた熱量を付与することができる。
また、冊子の外側になる用紙が定着装置を通過するときの定着温度を、冊子の外側になる用紙の厚さまたは種類に基づき変更する制御を行うことでも、冊子の外側になる用紙の厚さまたは種類に応じた熱量を付与することができる。
さらに、冊子の外側になる用紙が定着装置を通過する回数を、冊子の外側になる用紙の厚さまたは種類に基づき変更する制御を行うことでも、冊子の外側になる用紙の厚さまたは種類に応じた熱量を付与することができる。
また、冊子の内側になる用紙間の搬送間隔である基準間隔aよりも、冊子の外側になる用紙と冊子の外側になる用紙のひとつ前に搬送された用紙との搬送間隔である第二間隔a’を長くした。これにより、冊子の外側になる用紙が定着装置を通過するときの用紙搬送速度を、その他の用紙が定着装置を通過するときの用紙搬送速度よりも遅くする制御行う場合は、冊子の外側になる用紙のひとつ前に搬送された用紙が定着装置を抜けてから、冊子の外側になる用紙が定着装置に進入するまでの間に定着装置の用紙搬送速度を減速させることができる。これにより、冊子の外側になる用紙が定着装置を通過するとき、その他の用紙が定着装置を通過するときの用紙搬送速度よりも遅い予め決められた第二線速vで、冊子の外側になる用紙を搬送することができる。その結果、冊子の外側になる用紙にトナーがしっかりと定着する熱量を与えることができる。
また、冊子の外側になる用紙が定着装置を通過するときの定着装置の定着温度を、その他の用紙が前記定着装置を通過するときの定着温度よりも高くする制御を行う場合は、冊子の外側になる用紙のひとつ前に搬送された用紙が定着装置を抜けてから、冊子の外側になる用紙が定着装置に進入するまでの間に定着装置の定着温度を所定の温度にまで高めることができる。これにより、冊子の外側になる用紙が定着装置を通過するとき、その他の用紙が定着装置を通過するときの定着温度よりも高い予め決められた第二定着温度rで、冊子の外側になる用紙を加熱することができる。その結果、冊子の外側になる用紙にトナーがしっかりと定着する熱量を与えることができる。
また、上記基準間隔aよりも、冊子を構成する複数の用紙のうち、最後に搬送される用紙と、次の冊子を構成する複数の用紙のうち最初に搬送される用紙との間隔である区切り間隔bを長くしている。これにより、後処理装置17の製本処理中に、次の冊子を構成する複数の用紙のうち最初に搬送される用紙が、搬送されるのを抑制することができる。
1:画像形成装置
14:定着装置
14:定着装置通
17:後処理装置
20:ステープルトレイ
21:ステープラ
22:折り板
26:可動フェンス
a:基準間隔
a’:第二間隔
b:区切り間隔
r 温度
R:基準定着温度
r:第二定着温度
V:基準線速
v:第二線速
特許第3875802号公報 特開2008−132728号公報 特開2007−084324号公報

Claims (4)

  1. 用紙を搬送しながら該用紙上の未定着トナー像を加熱して該用紙上に定着する定着装置を備えた画像形成装置と、
    前記画像形成装置でトナー像が定着された複数枚の用紙を束ねて用紙束を形成し、該用紙束を折って、冊子を作成する後処理装置とを備えた画像形成システムにおいて、
    前記冊子の外側になる用紙は、一つの冊子を形成する用紙の中で前記画像形成装置が前記後処理装置に最後に搬送する用紙とするとともに、前記冊子の内側になる用紙間の搬送間隔よりも、冊子を構成する複数の用紙のうち、前記冊子の外側になる最後に搬送される用紙の先端から、次の冊子を構成する複数の用紙のうち最初に搬送される用紙の先端までの間隔を長くし、前記冊子の外側になる前記後処理装置に最後に搬送する用紙に与えられる前記定着装置からの熱量が、その他の用紙に与えられる前記定着装置からの熱量よりも多くなるように前記画像形成装置内の装置を制御する制御手段を備えたことを特徴とする画像形成システム。
  2. 請求項1の画像形成システムにおいて、
    前記制御手段は、前記冊子の外側になる前記後処理装置に最後に搬送する用紙が前記定着装置を通過するときの用紙搬送速度を、その他の用紙が前記定着装置を通過するときの用紙搬送速度よりも遅くする制御を行うことを特徴とする画像形成システム。
  3. 請求項1の画像形成システムにおいて、
    前記制御手段は、前記冊子の外側になる前記後処理装置に最後に搬送する用紙が定着装置を通過するときにおける前記定着装置内の加熱手段の加熱温度を、その他の用紙が前記定着装置を通過するときにおける前記加熱手段の加熱温度よりも高くする制御を行うことを特徴とする画像形成システム。
  4. 請求項1の画像形成システムにおいて、
    前記制御手段は、前記冊子の外側になる前記後処理装置に最後に搬送する用紙が定着装置を通過する回数を、他の用紙が定着装置を通過する回数よりも多くなる制御を行うことを特徴とする画像形成システム。
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