JP5382180B2 - 液晶表示装置 - Google Patents
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Description
としてLCOS(Liquid Crystal on Silicon)型の液晶表示装置が多く用いられている
。このLCOS型の液晶表示装置は、透明電極、液晶層、マトリクス状に配置された反射
電極、及びシリコン基板上に液晶駆動回路が形成された液晶駆動素子などが重なった構造
を有している。
この液晶駆動素子は、水平方向駆動回路10、垂直方向駆動回路20、入力映像信号71
を各ビデオスイッチ1−1、1−2、1−3、・・・に供給する水平信号線5、画素部3
0、データ線6−1、6−2、6−3、・・・、及びゲート線8−1、8−2、8−3、
・・・などから構成されている。なお、図中で、各符号のハイフン後のサフィックス番号
は、同一種類の構成要素で異なった位置にあることを示している。また、この図22は構
成要素全体の一部を示したものである。
、・・・)の交差部にマトリクス状に配置された画素11〜13、21〜23、31〜3
3等からなる。各画素は、画素33の拡大図及び図23に示すように、それぞれ画素選択
トランジスタ2(図23ではQ)、信号保持容量3(図23ではCs)、及び反射電極4
(図23ではPE)を備えている。画素選択トランジスタ2(Q)は、ゲートが行走査線
であるゲート線6(図23ではG)に接続され、ドレインがデータ線6(図23ではD)
に接続されている。また、図23に示すように、液晶素子は、対向する反射電極(画素駆
動電極)PEと対向電極(共通電極)CEとの間に液晶表示体(液晶層)LCMが挟持さ
れた構成とされている。
種クロック信号を水平方向駆動回路10と垂直方向駆動回路20に供給し(経路は図示せ
ず)、入力映像信号71と同期した形でデータ線(6−1、6−2、・・・)、ゲート線
(8−1、8−2、・・・)をそれぞれ駆動することで、水平と垂直の各走査を伴った画
素選択を行う。
の交差部の画素が選択されると、外部から入力された映像信号71は、ビデオスイッチと
データ線および各画素内にある垂直方向の画素選択トランジスタ2を経由して信号保持容
量3に書き込まれる。そして、信号保持容量3に接続されている反射電極(画素駆動電極
)4を介して液晶が駆動される。
駆動電極)PEに映像信号に応じた様々な電圧が供給されることで、液晶表示体LCMの
光変調率を制御し、映像として表示する。普通、液晶素子は交流駆動した方が信頼性の長
期安定化が図れることから、共通電極CEの固定電圧Vcomに対して、反射電極(画素駆
動電極)PEには映像信号に応じて光の変調率が同じになるような正側と負側の電圧を交
互に与えて交流駆動を行っている。
で駆動するタイミングに合わせて、対向電極の電圧を切り替えたりする応用例もあるが、
基本的な考え方は同じである。
1フレームに1回行われ、1フレーム毎に交互に、共通電極に対して正側と負側の映像信
号を信号保持容量3(Cs)に書き込んで、液晶を交流駆動することになる。なお、この
場合の書き込み周波数の2倍の周波数で液晶を交流駆動する倍速駆動の例もあるが、周波
数としては、60Hzが120Hzになる程度であり、いずれにしても高い周波数ではな
い。
−1、1−2、・・・)のオン抵抗とデータ線(6−1、6−2、・・・)の寄生容量、
あるいは画素選択トランジスタ2(Q)のオン抵抗と信号保持容量3(Cs)の関係での
充放電によって行われるために、書き込み周波数をこれ以上高くすることは素子コストな
どの観点から簡単ではないという事情もある。
動電極)4(PE)と共通電極CEとの間の直流分をゼロにできれば、焼き付き防止など
信頼性の向上につながり、画像の表示品質も高まる。
ば、特許文献1参照)や保持容量のリーク対策(例えば、特許文献2参照)など、書き込
まれた信号分の劣化を防止する方法が開示されている。しかしながら、液晶をより高い周
波数で交流駆動する取り組みはあまり検討されてこなかったようである。
対応する保持容量線と隣接する走査線に対応する別の保持容量線とに交互に接続し、画素
駆動電極と対向電極の間の直流分を補償するための補償電圧を、保持容量線毎に反転させ
て与えることにより、共通電極線や共通電極の電位変動等に起因する画質劣化の発生を防
止するようにした液晶表示装置は従来知られている(例えば、特許文献3参照)。
数で液晶素子を交流駆動することが望ましいが、画素への書き込み時間などの制約から対
向電極電圧に対して正側と負側の映像信号を交互に高速に書き込むことは難しく、従来は
交流駆動の周波数はフレームレートあるいはその2倍ぐらいの周波数でしか行われていな
い。
きず、また、画像信号電圧は共通電極の電圧Vcomに対して正側と負側の2種類の電圧が
必要である。
と負の極性に相当する2種類の電圧を各画素内に持つことで、フレーム周波数の数十倍の
レートで極性反転させることで、液晶を従来よりも高速に交流駆動することができ、更に
は液晶のばらつきの許容度を高めると共に生産性を向上し得る液晶表示装置、液晶表示装
置の駆動回路及び液晶表示装置の駆動方法を提供することを目的とする。
準電圧を伝送する第2の配線とを一組とする複数組の配線グループに、第1及び第2の基
準電圧を分割して出力し、複数の画素は複数のグループの画素列に分割され、各グループ
の画素列のアナログスイッチの第1及び第2の入力端子は、複数組の配線グループのうち
、それぞれ対応して割り当てた各組の配線グループの第1及び第2の配線に接続されてい
てもよい。
動できるため、画素駆動電極と共通電極の間の直流分を低減させることができ、液晶の焼
き付き防止など画質や信頼性を向上できると共に、共通電極の電圧調整の余裕度が増えて
生産性も向上できる。このことは、液晶の交流駆動が低周波数の場合の信頼性・安定性や
表示品位低下などを大幅に改善することが可能となる他、製造歩留まりの向上や駆動回路
の小規模化などの効果により、低コストの液晶表示装置が実現できる。液晶の特性ばらつ
きに対しての許容度が大きくなることをも意味し、コストダウンにもつながる。
2は、本発明になる液晶表示装置に用いられる液晶駆動素子の一実施の形態の基本構成図
を示す。両図中、同一構成部分には同一符号を付してある。
る。図1に示すように、本実施の形態の画素回路はゲート線8−1にゲートがそれぞれ接
続された画素選択トランジスタQ1及びQ2と、画素選択トランジスタQ1、Q2の各ソ
ースに一端がそれぞれ接続され、他端が共通電極線7に共通に接続された保持容量(キャ
パシタ)C1及びC2と、画素選択トランジスタQ1と保持容量C1との接続点、及び画
素選択トランジスタQ2と保持容量C2との接続点に入力端がそれぞれ接続されたバッフ
ァアンプA1及びA2と、バッファアンプA1及びA2の各出力端に一端が接続された切
り替えスイッチS1及びS2と、切り替えスイッチS1及びS2の各他端の共通接続点と
共通電極線7との間に接続された液晶駆動用の保持容量C3と、反射電極(以下、画素駆
動電極ともいう)4とで構成されている。画素選択トランジスタQ1及びQ2の各ドレイ
ンは、データ線6−1a及び6−1bに別々に接続されている。本実施の形態の液晶素子
は、図23に示した周知の構造の液晶素子で、上記の反射電極4に相当する画素駆動電極
PEと、上記の画素駆動電極PEに対向する対向電極に相当する共通電極CEとの間に液
晶表示体(液晶層)LCMが挟持された構造である。
2に示され、これは図22の基本構成と同様である。ただし、本実施の形態では、図2に
示すように、水平信号線と、データ線、スイッチはそれぞれ2系統設けられている。すな
わち、本実施の形態の液晶駆動素子は、水平方向駆動回路10、垂直方向駆動回路20、
共通電極電圧に対して正側の映像信号71aと、負側の映像信号71bとを2系統のビデ
オスイッチ1−1aと1−1b、1−2aと1−2b、・・・に別々に供給する2系統の
水平信号線5a、5bと、画素部30と、2系統のデータ線6−1aと6−1b、6−2
aと6−2b、・・・、及びゲート線8−1、8−2、・・・などから構成されている。
なお、図中で、各符号のハイフン後のサフィックス番号は、同一種類の構成要素で異なっ
た位置にあることを示している。また、サフィックス番号に続くアルファベットの小文字
aは2系統のうちの1系統目、bは2系統目であることを示す。なお、この図2は構成要
素全体の一部を示したものである。
、8−2、・・・)の交差部にマトリクス状に配置された、それぞれ図1の回路構成の画
素41、42、51、52等からなる。水平方向駆動回路10は2系統のスイッチ1−1
a、1−1bと2系統のデータ線6−1a、6−1bを介して第1列目の画素41、51
、・・・の画素選択トランジスタQ1、Q2のドレインにそれぞれ接続されている。
ータ線6−2a、6−2bを介して第2列目の画素42、52、・・・の画素選択トラン
ジスタQ1、Q2のドレインにそれぞれ接続され、第3列目以降の画素の2つの画素選択
トランジスタのドレインにも同様に2系統のスイッチと2系統のデータ線を介してそれぞ
れ接続されている。
、42、・・・のそれぞれ2つの画素選択トランジスタQ1及びQ2のゲートに共通接続
されている。同様に、垂直方向駆動回路20は、各ゲート線を介して画素部30内の同じ
行の画素のそれぞれ2つの画素選択トランジスタのゲートに共通接続されている。
種クロック信号を水平方向駆動回路10と垂直方向駆動回路20に供給し(経路は図示せ
ず)、入力映像信号71a、71bと同期した形でデータ線(6−1a、6−1b、・・
・)、ゲート線(8−1、8−2、・・・)をそれぞれ駆動することで、水平と垂直の各
走査を伴った画素選択を行う。これにより、本実施の形態では、液晶の交流駆動を高速に
行うことが可能になる。
1aは、液晶の共通電極電圧に対して正側の映像信号71aを供給する。また、これと同
時に、データ線6−1bは、共通電極電圧に対して負側の映像信号71bを供給する。画
素選択トランジスタQ1及びQ2は、ゲート線8−1を介してゲートに印加される電圧に
より同時にオンになる。これにより、データ線6−1aから供給される正側の映像信号7
1aが、画素選択トランジスタQ1のドレイン、ソースを介して保持容量C1に書き込ま
れる。一方、これと同時に、データ線6−1bから供給される負側の映像信号71bが、
画素選択トランジスタQ2のドレイン、ソースを介して保持容量C2に書き込まれる。
される電圧により同時にオフになる。これにより、画素選択トランジスタQ1及びQ2が
次にオンとなる次の映像信号71a、71bの書き込みまで、保持容量C1、C2に正側
と負側の映像信号71a、71bがそれぞれ保持される。
れぞれ高入力抵抗のインピーダンス変換回路であるバッファアンプA1、A2を介して読
み出され、切り替えスイッチS1、S2で交互に選択されて、反射電極4(画素駆動電極
PE)の電圧を変化させることで液晶を交流駆動する。
持容量C1、C2に書き込んでしまえば、次のフレームの映像信号が書き込まれるまでの
1フレーム期間、何回でも切り替えスイッチS1及びS2を交互に切り替えて液晶を交流
駆動できる。
液晶を、例えばフレーム周波数の数十倍の高周波数で交流駆動することが可能になる。こ
れにより、本実施の形態は、焼き付き防止、信頼性向上、シミ・ムラなどが見えない表示
品位の向上、などの効果が得られる。また、本実施の形態では、極性反転に合わせて、液
晶の対向電極の電圧を振る(変える)ことが可能になり、信号電圧を従来の半分以下にす
ることも可能になる。
できるので、1画素に2つの選択画素トランジスタQ1及びQ2、2つのバッファアンプ
A1及びA2、2つの切り替えスイッチS1及びS2、2つの保持容量C1及びC2が存
在し、素子数が比較的多くても、この素子数の増加が必ずしもコストアップにはならない
。
電流を流し続けると、液晶駆動素子全体としては100万画素以上あるのが普通なので、
消費電力増加や発熱などの悪影響も考えられる。
信号読み出しに必要な期間だけイネーブルするパルス駆動を行うのが有効である。保持容
量C3はこの動作を行わせるためのもので、イネーブル期間にはオンとされた切り替えス
イッチS1又はS2を通した信号を保持容量C3に書き込み、どちらもオフの時には書き
込まれた信号を保持容量C3に保持しつつ液晶を駆動する。これにより、消費電力の大幅
な増加を抑えつつ、従来よりも高い周波数で液晶を交流駆動することができ、前述したよ
うな多くの効果が得られる。
詳細に表した詳細回路図を示す。図3に示すように、本実施形態の液晶表示装置の一つの
画素回路は、正極性、負極性の画素信号を書き込むための画素選択トランジスタQ1及び
Q2と、各々の極性の画像信号電圧を並列的に保持する独立した2つの保持容量Cs1及び
Cs2(図1のC1、C2に相当)と、トランジスタQ3〜Q8と、反射電極CE等からな
る図23に示したと同じ構成の液晶素子とからなる。
のバッファアンプA1を構成している。トランジスタQ4及びQ8からなるインピーダン
ス変換用ソースフォロワ回路は、図1のバッファアンプA2を構成している。また、トラ
ンジスタQ3のソースにドレインが接続されたトランジスタQ5と、トランジスタQ4の
ソースにドレインが接続されたトランジスタQ6とは、それぞれ図1の切り替えスイッチ
S1、S2に相当するスイッチングトランジスタである。トランジスタQ5及びQ6の各
ソースは液晶素子の反射電極CEに接続されている。なお、図1の保持容量C3は図3に
は図示されていない。保持容量C3は、トランジスタQ5及びQ6の寄生容量や液晶の寄
生容量で代用することが可能であり、また反射電極PEのノードのリーク電流が充分に小
さい場合は作成しなくてもよいためである。
2本一組で構成され、図示しないデータ線駆動回路でサンプリングされた互いに極性の異
なる映像信号が供給される。画素選択トランジスタQ1、Q2の各ドレイン端子は各々正
極性用データ線Di+(図1の6−1aに相当)、負極性用データ線Di-(図1の6−1
bに相当)に接続され、各ゲート端子は同一行について行走査線Gj(図1のゲート線8
−1に相当)に接続されている。
2は同時にオン状態となり、保持容量Cs1、Cs2に各々正極性、負極性の信号電圧が蓄積
される。トランジスタQ3及びQ7からなる回路部と、トランジスタQ4及びQ8からな
る回路部は、それぞれ所謂ソースフォロワ・バッファであり、トランジスタQ3、Q4が
信号入力トランジスタ、トランジスタQ7、Q8が定電流源負荷として機能する。定電流
源負荷用トランジスタQ7、Q8は、ゲートが同一行画素について行方向配線Bに共通配
線され、定電流負荷のバイアス制御が可能な構成となっている。MOS型トランジスタQ
3、Q7、Q4、Q8によるソースフォロワ・バッファの入力抵抗はほぼ無限大である。
このため、従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置と同様に、保持容量端子の蓄積電
荷はリークすることなく、1垂直走査期間後に信号が新たに書き込まれるまで保持される
。
電極(画素駆動電極)PE、液晶表示体LCM及び共通電極CEからなる画素表示部にス
イッチして送出する。正極性信号のスイッチングを行うトランジスタQ5と、負極性信号
のスイッチングを行うトランジスタQ6の各々のゲート端子は独立しており、各々が同一
行画素について行方向の配線S+、S-に接続されている。
5、Q6を交互にオン状態として画素駆動部に正極性、負極性に反転する液晶駆動信号を
与えることができる。従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置では、垂直走査周期で
しか極性反転を実現できなかったのに対し、本実施の形態では画素回路そのものに極性反
転機能を備えており、これを高速で制御することにより、垂直走査周波数の制約のない、
高い周波数での交流駆動が可能である。
アクティブマトリクス型の液晶表示装置の第2の実施の形態の画素回路の詳細回路図を示
す。同図中、図3と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図4に示す
本実施の形態の画素回路の基本的な構成と機能は図1及び図3に示した第1の実施の形態
の画素回路と類似しており、重複内容については説明を省略する。図4に示す本実施の形
態の画素回路の特徴は、ソースフォロワ・バッファを形成する定電流負荷用トランジスタ
Q9が、極性切り替えスイッチングトランジスタQ5、Q6の後段、すなわち画素駆動電
極PEのノードに配置され、正極性・負極性のソースフォロワ回路双方の負荷として共通
に機能する構成となっている点にある。
に示した第1の実施の形態の画素回路と比較して1つ少なくて済み、また、同一画素内で
の正極性のバッファアンプと負極性のバッファアンプそれぞれの負荷ばらつきを要因とし
た正負極の特性差を抑えることができる、という利点がある。
5は、本発明になる液晶表示装置の第3の実施の形態の画素回路の回路図、図6は、画素
回路として図5の回路を用いた本発明になる液晶表示装置の一実施の形態の要部の構成図
を示す。両図中、図1と同一構成部分には同一符号を付してある。図5に示した本実施形
態の画素回路では、前述した図4の画素回路と比較して、更に、画素駆動電極と映像信号
書き込み用データ線6-1aの間に検査用スイッチング手段として、トランジスタQ10
を追加した点に特徴がある。
み出し用スイッチの選択線RDに共通配線されている。この選択線RDを介してトランジ
スタQ10のゲートに印加される選択制御信号は、通常の画像表示モード時には全画素行
のトランジスタQ10をオフ状態に制御し、画素検査モード時には検査対象の画素行のト
ランジスタQ10を順次オンとする。ここで、画素検査モードは、複数の画素がマトリク
ス状に配置された画素部から1画素ずつ画素値をデータ線に読み出して、1画素ずつ欠陥
の有無を検査するモードである。従って、画素検査モードでは、データ線には書き込み用
映像信号は入力されず、画素部が読み出しモードとされる。
ジスタで構成される垂直方向駆動回路と同様な構成で実現される。また、信号書き込み用
の垂直方向駆動回路のシフトレジスタを上記画素検査モードの行選択手段と共用すること
も可能である。
す。同図中、図2と同一構成部分には同一符号を付してある。図6において、画素回路8
1は、垂直方向にn行設けられ、水平方向には図示を省略したがm列設けられている。一
行目のm個の画素回路81にはゲート線8−1と、読み出し用スイッチの選択線RD1と
が共通に接続されている。n行目のm個の画素回路81にはゲート線8−nと、読み出し
用スイッチの選択線RDnとが共通に接続されている。他の各行iのm個の画素回路81
も同様に、各画素行毎に、ゲート線8−iと読み出し用スイッチの選択線RDiとが共通
に接続されている。
の1行目の出力端子からの垂直方向駆動信号とを論理積演算してゲート線8−1へ出力す
る。AND回路1−2は、制御端子WT/RDからの選択制御信号をインバータINVで
論理反転した信号と、垂直方向駆動回路20の1行目の出力端子からの垂直方向駆動信号
とを論理積演算して読み出し用スイッチの選択線RD1へ出力する。
のn行目の出力端子からの垂直方向駆動信号とを論理積演算してゲート線8−nへ出力す
る。AND回路n−2は、制御端子WT/RDからの選択制御信号をインバータINVで
論理反転した信号と、垂直方向駆動回路20のn行目の出力端子からの垂直方向駆動信号
とを論理積演算して読み出し用スイッチの選択線RDnへ出力する。
目の出力端子からの垂直方向駆動信号とを論理積演算してゲート線8−iへ出力するAN
D回路と、上記選択制御信号をインバータINVで論理反転した信号と、垂直方向駆動回
路20のi行目の出力端子からの垂直方向駆動信号とを論理積演算して読み出し用スイッ
チの選択線RDiへ出力するAND回路に接続されている。これらの選択線RD1〜RD
iは、同じ画素行の画素回路81内の図5に示したトランジスタQ10のゲートに接続さ
れている。
ハイレベルの選択制御信号が供給され、画素検査モード(画素読み出しモード)時には、
ローレベルの選択制御信号が供給される。垂直方向駆動回路20の各出力段に構成したA
NDゲート(AND1−1、AND1−2、・・・、ANDn−1、ANDn−2)のゲ
ート機能により、通常の画像表示モード(画素書き込みモード)時には画素回路81のゲ
ート線8−1、・・・、8−n等に順次選択パルスが出力される。
ND1−2、・・・、ANDn−1、ANDn−2)のゲート機能により、読み出し用ス
イッチの選択線RD1、・・・、RDnに順次選択パルスが出力される。これにより、制
御端子WT/RDを介して入力される選択制御信号によって、垂直方向駆動回路20を共
用してモード切り替えを行うことができる。
ンジスタQ10が、読み出し用スイッチの選択線RDを介してゲートに印加される選択パ
ルスによりオンされる。これにより、画素駆動電極(反射電極)4とデータ線間が導通状
態となり、画素駆動電極電圧がデータ線に出力される。このとき、画素検査モードでの選
択行の画素回路のバッファアンプ(の負荷素子)をアクティブとし、極性切り替え制御ス
イッチQ5、Q6のどちらか一方をオンとすると、その期間画素駆動電極はバッファ出力
で駆動された状態となり、画素駆動電極に印加されている駆動電圧を電圧出力として信号
線側に読み出すことが可能である。
ることによって、サンプリングスイッチを介して映像データ共通入力端子(図6の例では
Video(+))に時系列信号として出力される。この時系列信号を検出することで画素回
路の検査(画素欠陥の検出)を行うことができる。
像データ共通入力端子側で読み出し信号のばらつきを検出することによって、画素毎のバ
ッファアンプの特性ばらつきの検出を行うことができる。この読み出し電圧のばらつき情
報をもとに画素特性ばらつきの補正データを作成して入力映像信号に対する補正を行うこ
とで画素特性のばらつきを補正し、均一な表示特性を得ることができる。また、正極性側
と負極性側でのバッファアンプの特性を個別に検出、測定するには、上記極性切り替えス
イッチQ5、Q6を切り替えながら検査、測定を行えばよい。
た電圧で画素を駆動する方式であるため、画素読み出し検査は電荷移動時の微小な電流変
化を検出する高精度な検出アンプなどが要求されるのに対し、本実施形態による画素回路
とその検査・読み出し手段の組み合わせでは、画素駆動電極の電圧、すなわちバッファア
ンプ出力により低出力インピーダンスで駆動される画素駆動電極の電圧そのものを読み出
せる構成であるため、画素の欠陥検出や画素特性の検出をより容易に行うことができる。
素回路にバッファアンプを備えた構成を採用した場合、バッファアンプの画素毎の特性ば
らつきが大きいと、その輝度差が固定パターンノイズとして現れるという問題がある。こ
れに対し、図5及び図6の実施の形態では画素特性のばらつきを精度良く検出する手段を
備えることができるため、画素特性のばらつきの検出結果をもとに入力映像データに補正
処理を適用することで画素ばらつきの影響の小さい高品質な画像表示が実現可能となる。
発明になる液晶表示装置の交流駆動制御の概要を説明するためのタイミングチャートを示
す。図7(A)は、垂直同期信号VDを示し、図7(B)は、図3、図4の画素回路にお
けるトランジスタQ7、Q8のゲートに印加される配線Bの負荷特性制御信号を示す。ま
た、図7(C)は、上記画素回路における正極性側駆動電圧を転送するスイッチングトラ
ンジスタQ5のゲートに印加される配線S+のゲート制御信号、同図(D)は、上記画素
回路における負極性側駆動電圧を転送するスイッチングトランジスタQ6のゲートに印加
される配線S-のゲート制御信号の各信号波形を示す。トランジスタQ7、Q8は、前述
したように画素回路におけるソースフォロワ・バッファ回路の定電流負荷である。
ら白レベルまでの関係を示す。正極性映像信号Iは、レベルが最小のとき黒レベル、最大
のとき白レベルであるのに対し、負極性映像信号IIは、レベルが最小のとき白レベル、最
大のとき黒レベルである。正極性映像信号Iと負極性映像信号IIの反転中心は、IIIで示さ
れる。
、負極性映像信号IIは、レベルが最小のとき白レベル、最大のとき黒レベルの場合を示し
ているが、本発明の液晶表示装置の画素回路では、正極性映像信号Iは、レベルが最小の
とき白レベル、最大のとき黒レベルで、負極性映像信号IIは、レベルが最小のとき黒レベ
ル、最大のとき白レベルであってもよい。
号がハイレベルの期間、正極性側スイッチングトランジスタQ5がオンとなり、この期間
に配線Bに供給される負荷特性制御信号を図7(B)に示すようにハイレベルとすると、
ソースフォロワ・バッファ回路がアクティブとなり、画素駆動電極PEノードが正極性の
映像信号レベルに充電される。画素駆動電極PEの電位が完全に充電された状態となった
時点で、配線Bの負荷特性制御信号をローレベルとし、かつ、そのとき配線S+のゲート
制御信号もローレベルに切り替えると、画素駆動電極PEはフローティングとなり、液晶
容量に正極性駆動電圧が保持される。
ッチングトランジスタQ6がオンとなり、この期間に配線Bに供給される負荷特性制御信
号を同図(B)に示すようにハイレベルとすると、ソースフォロワ・バッファ回路がアク
ティブとなり、画素駆動電極PEノードが負極性の映像信号レベルに充電される。画素駆
動電極PEの電位が完全に充電された状態となった時点で、配線Bの負荷特性制御信号を
ローレベルとし、かつ、そのとき配線S-のゲート制御信号もローレベルに切り替えると
、画素駆動電極PEはフローティングとなり、液晶容量に負極性駆動電圧が保持される。
に同期して、定電流負荷トランジスタQ7及びQ8、又はQ9を間欠的にアクティブとす
る動作を繰り返すことで液晶素子の画素駆動電極PEには正極性と負極性の各映像信号で
交流化された駆動電圧VPEが図7(E)に示すように印加される。
・バッファ回路を介して電圧を供給する構成のため、正負極性での繰り返し充放電を行っ
ても電荷の中和の問題はなく、極性切り替えを多数回行っても電圧レベルの減衰がない駆
動が実現できる。
印加する電圧を表している。液晶表示体LCMの実質的な交流駆動電圧は、この共通電極
CEの印加電圧Vcomと画素駆動電極PEの印加電圧との差電圧である。本実施の形態で
は、図7(F)に示すように、共通電極CEの印加電圧Vcomは、画素駆動電極電位の反
転基準レベルVcとほぼ等しい基準レベルに対して、画素極性切り替えと同期して反転さ
れている。これにより、共通電極CEの印加電圧Vcomと画素駆動電極PEの印加電圧と
の電位差の絶対値が常に同一となり、液晶表示体LCMには図7(G)に示すような直流
成分のない交流電圧VLCが印加される。この共通電極CEの印加電圧Vcomは、図2に
示したコントローラ60より出力される。
り替えることによって、画素(PE)側の駆動電圧の振幅を1/2程度以下に低減できる
。これより、画素回路や周辺走査回路を構成するトランジスタの必要耐圧が大幅に低減さ
れ、特殊な高耐圧構造、プロセスの適用が不要となり、装置コストが低減できる。また、
本実施の形態では、上記のように低耐圧、小型トランジスタで画素回路などの駆動部が構
成できるため、より高画素密度の液晶表示装置が実現でき、トランジスタ耐圧の低減によ
り単位チャンネル幅あたりの駆動能力の高いトランジスタの採用が可能となるため、高速
駆動動作への対応が容易となる、という効果が得られる。
ス列として、ソースフォロワ・バッファ回路の定電流負荷トランジスタ(図3のQ7、Q8)
を常時アクティブにせず、極性切り替え用スイッチングトランジスタ(図3のQ5、Q6)の
導通期間の内の限られた期間でのみアクティブになるように制御を行っている。液晶表示
装置での消費電流低減を考慮したためである。例えば、1画素回路あたりの定常的なソー
スフォロワ・バッファ回路の電流が1μAの微少電流であったとしても、液晶表示装置の
全画素が定常的に電流を消費する条件では多大な消費電流となってしまう、という問題が
ある。例えば、フルハイビジョン(200万画素)の液晶表示装置では、消費電流が2Aに
も達してしまう。
介して供給されるゲート制御信号がハイレベルである極性切り替え用スイッチングトラン
ジスタ(Q5、Q6)の導通期間内のみ、配線Bを介して供給される負荷特性制御信号をハイ
レベルとしてソースフォロワ・バッファ回路の定電流負荷トランジスタ(図3のQ7、Q8)
の駆動期間を制限している。これにより、液晶素子の電極電圧VPEが図7(D)に示す
ように目標レベルまで充放電された直後には、即座に負荷特性制御信号をローレベルとし
て定電流負荷トランジスタ(Q7、Q8)がオフし、ソースフォロワ・バッファ回路の電流が
停止する。従って、本実施の形態によれば、全画素にバッファアンプを備えた構成であり
ながら、実質的な消費電流を小さく抑えることが可能である。
10を用いて説明する。図7のタイミングチャートと共に説明した実施の形態では、ソー
スフォロワ・バッファ回路に定常的に電流が流れないように、間欠的なアクティブ制御を
行う例について述べた。これに対し、本実施の形態では、さらに、全画素が同時にオン状
態とならないような制御手段を設けたことを特徴とする。
形態は、極性反転制御及びソースフォロワ・バッファ回路のアクティブ制御を画面の垂直
方向について時間差を持たせて実現する実施の形態である。図9に示すように、本実施の
形態は、図2の画素部30が垂直方向にh分割(hは2以上の自然数)された分割画素部
90−1、90−2、・・・、90−hと、配線S+の極性切替用ゲート制御信号、配線
S−の極性切替用ゲート制御信号、配線Bの負荷特性制御信号をそれぞれ同じシフトクロ
ックSCKに同期してシフトするh段のシフトレジスタ91a、91b及び91cとを有
する構成である。シフトレジスタ91a、91b及び91cは、それぞれ図2に示した垂
直方向駆動回路20に相当する。なお、図9には、ソースフォロワ・バッファ回路のアク
ティブ制御に必要な回路部のみを図示してあり、水平方向駆動回路10等の図示は省略し
てある。
1グループとするグループ#1、#2、・・・及び#hの分割画素部である。シフトレジ
スタ91aは、分割画素部90−1、90−2、・・・及び90−hの各入力端子S+(1)
、S+(2)、・・・及びS+(h)に、配線S+の極性切替用ゲート制御信号を1段目、2段目、
・・・h段目の出力端子から供給する。また、シフトレジスタ91bは、分割画素部90
−1、90−2、・・・及び90−hの各入力端子S-(1)、S-(2)、・・・及びS-(h)に、
配線S−の極性切替用ゲート制御信号を1段目、2段目、・・・h段目の出力端子から供
給する。更に、シフトレジスタ91cは、分割画素部90−1、90−2、・・・及び9
0−hの各入力端子B-(1)、B-(2)、・・・及びB-(h)に、配線Bの負荷特性制御信号を1
段目、2段目、・・・h段目の出力端子から供給する。
スタ91a、91b及び91cに供給されるシフトクロックSCKを示す。このシフトク
ロックSCKに同期してシフトレジスタ91aは、図10(B)に示す配線S+の極性切
替用ゲート制御信号をシフトして1段目、2段目、h段目の出力端子から図10(C)、
(D)、(E)に示すゲート制御信号を出力し、分割画素部90−1、90−2、90−
hの各入力端子S+(1)、S+(2)、S+(h)に供給する。
御信号をシフトして1段目、2段目、h段目の出力端子から図10(G)、(H)、(I
)に示すゲート制御信号を出力し、分割画素部90−1、90−2、90−hの各入力端
子S-(1)、S-(2)、S-(h)に供給する。更に、シフトレジスタ91cは、図10(J)に示
す配線Bの負荷特性制御信号をシフトして1段目、2段目、h段目の出力端子から図10
(K)、(L)、(M)に示す負荷特性制御信号を出力し、分割画素部90−1、90−
2、90−hの各入力端子B-(1)、B-(2)、B-(h)に供給する。
極性反転とバッファアクティブ制御とが可能となり、電流値が時間的に分散、平均化する
ため、瞬時過大電流による誤動作や故障などを回避できる。制御の時間差の影響が表示特
性に影響しないようにするには、シフトクロックSCKの周波数を極性反転周波数に対し
て十分高い周波数に選定すればよい。
正化の一例について、図11及び図12を用いて説明する。図11(A1)〜(E1)は
、画素駆動電極の極性切り替えが共通電極の極性切り替えタイミングに対して先行する場
合のタイミングチャートを示す。また、図11(A2)〜(E2)は、共通電極の極性切り
替えが画素駆動電極の極性切り替えタイミングに対して先行する場合のタイミングチャー
トを示す。
。また、図11(B1)、(B2)は、図3の画素回路における正極性側駆動電圧を転送
するスイッチングトランジスタQ5のゲートに印加される配線S+のゲート制御信号、図
11(C1)、(C2)は、上記画素回路における負極性側駆動電圧を転送するスイッチ
ングトランジスタQ6のゲートに印加される配線S−のゲート制御信号を示す。また、図
11(D1)、(D2)は、上記画素回路におけるトランジスタQ7、Q8のゲートに印
加される配線Bの負荷特性制御信号を示す。トランジスタQ7、Q8は、前述したように
画素回路におけるソースフォロワ・バッファ回路の定電流負荷である。更に、図11(E
1)、(E2)は、液晶素子の画素駆動電極PEに印加される駆動電圧VPEを示す。
ミングより先行して、時刻t1〜t2で配線S+のゲート制御信号が図11(B1)に示
すようにハイレベルとなり、正極性側スイッチングトランジスタがオンとされた場合につ
いて説明する。この場合、正極性側スイッチングトランジスタのオン期間(t1〜t2)
に、図11(D1)に示すように、上記画素回路におけるソースフォロワ・バッファ回路
の定電流負荷トランジスタのゲートに印加される配線Bの負荷特性制御信号をハイレベル
とすると、正極性側のソースフォロワ・バッファ回路及びスイッチングトランジスタ(図
3ではQ5)がアクティブとなり、液晶素子の画素駆動電極(図3のPE)には映像信号
に対応した正極性駆動電圧が印加される。
1)に示すように正極性電圧に到達した時点で、同図(D1)に示すように配線Bの負荷
特性制御信号をローレベルとして正極性側のソースフォロワ・バッファ回路を非アクティ
ブとする。続いて、時刻t2で配線S+のゲート制御信号をローレベルとすると、正極性
側のスイッチングトランジスタもオフとなり、液晶素子の画素駆動電極ノードはフローテ
ィング状態に移行する。しかし、画素駆動電極電圧VPEは、図11(E1)に示すよう
に、時刻t2以降も画素駆動電極ノードの寄生容量などにより、引き続き保持される。
電極保持電圧と逆極性に切り替わる。このとき、共通電極と画素駆動電極との間に形成さ
れる液晶表示体(図3のLCM)による容量結合の存在により、フローティング状態で保
持されている画素駆動電極電圧VPEが、時刻t3での共通電極電圧Vcomの変化の影響
を受けて、図11(E1)に示すようにΔVpだけ変動する。
4〜t6)においても、共通電極と画素駆動電極との間に形成される液晶表示体による容
量結合で、画素駆動電極電圧VPEが、時刻t6での共通電極電圧Vcomの変化の影響を
受けて、図11(E1)に示すようにΔVmだけ変動する。
体の容量結合の影響により共通電極電圧Vcomの極性切り替え時に発生する画素駆動電極
の電圧変動ΔVp、ΔVmが画素駆動電極の極性切り替えより後のタイミングで発生するた
め、画素駆動電極電圧VPEは極性切り替え直後の本来の映像信号に対応した値からずれ
てしまい、その差分は画素駆動電極電圧VPEの交流振幅を小さくする方向に作用するた
め、液晶にかかる実効電圧もその分低下してしまう、という問題がある。
り替えが画素駆動電極の極性切り替えタイミングに対して先行するように制御することで
、上記課題を解決することを特徴とする。
comの極性が切り替わる。続いて、共通電極電圧Vcomの正極性から負極性への極性切り替
えが完了した後の時刻t8〜t9で配線S+のゲート制御信号が図11(B2)に示すよ
うにハイレベルとなり、正極性側スイッチングトランジスタがオンとされる。また、この
オン期間(t8〜t9)に、図11(D2)に示すように、配線Bの負荷特性制御信号が
ハイレベルとされ、正極性側のソースフォロワ・バッファ回路及びスイッチングトランジ
スタ(図3ではQ5)がアクティブとなり、液晶素子の画素駆動電極(図3のPE)には
映像信号に対応した正極性駆動電圧が印加される。正極性駆動電圧が画素駆動電極PEに
伝達される。
液晶表示体による容量結合の存在により、共通電極電圧Vcomの極性が切り替わる時刻t
7において、図11(E2)に示すように電位変動ΔVmが発生する。しかし、その直後
の正極性側スイッチングトランジスタのオン期間(t8〜t9)において、画素駆動電極
側の極性切り替えが行われ、このオン期間で画素駆動電極電圧VPEは図11(E2)に
示すように、上記電位変動の影響を受けない本来の映像信号に対応した正極性電圧にスイ
ッチされる。
ように、共通電極電圧Vcomの極性が負極性から正極性に切り替わる。続いて、この共通
電極電圧Vcomの極性切り替え完了後の時刻t11〜t12の期間内で、図11(C2)
、(D2)で示すように、配線S−のゲート制御信号がハイレベルとされ、配線Bの負荷
特性制御信号がハイレベルとされるため、負極性側のソースフォロワ・バッファ回路及び
スイッチングトランジスタ(図3ではQ5)がアクティブとなる。
刻t10においてΔVpの電位変動が発生するが、直後の時刻t11〜t12の期間に画
素駆動電極側の極性切り替えが行われ、上記電位変動の影響を受けない本来の映像信号に
対応した負極性電圧にスイッチされる。
に示したように、共通電極電圧Vcomの極性反転切り替えのタイミングが画素駆動電極電
圧VPEの極性反転切り替えタイミングに対して先行するように、共通電極電圧Vcomと
画素駆動電極電圧VPEの切り替えタイミングを制御することにより、画素駆動電極と共
通電極との間の液晶表示体で形成される画素駆動電極と共通電極間に形成される容量結合
でフローティング状態にある画素駆動電極電位に変動が生じても、その変動の影響は共通
電極電圧Vcomの極性切り替え時点から画素駆動電極電圧VPEの極性反転時点までの僅
かな時間差に相当する短期間に限定され、その他の殆どの期間については画素駆動電極電
圧を映像信号に対応した本来の駆動電圧に保つことができる。従って、本実施形態によれ
ば、上述した図11(A1)〜(E1)に示したタイミング制御での液晶にかかる実効電
圧の低下の問題を解決し、駆動電圧を効率良く液晶に印加することができる。
ング制御を実現するタイミング発生回路の回路図を示す。図12に示すタイミング発生回
路100は、カスケード接続された5つのD型フリップフロップ(以下、D−FFと記す
)101〜105と、2段目のD−FF102のQ出力信号を反転するインバータ106
と、5段目のD−FF105のQ出力信号を反転するインバータ107と、2つの2入力
AND回路108及び109と、3段目と4段目のD−FF103及び104の各Q出力
信号の排他的論理和演算を行う排他的論理和回路(以下、EX−OR回路と記す)110
とから構成される。
は本実施の形態のタイミング制御の時間単位に相当する周期を有する基本クロックCLK
が共通に入力される。カスケード接続された5つのD−FF101〜105は、シフトレ
ジスタを構成し、初段のD−FF101のデータ入力端子Dには、共通電極電圧Vcomの
極性切り替え周期と一致した制御タイミングパルスが入力され、これが各DーFF101
〜105の各Q出力端子a、b、c、d、e、fに1クロック時間単位ずつ遅延して出力
される。
性切り替えに先行するように制御するので、初段のD−FF101のQ出力信号を共通電
極電圧Vcomとする。また、DーFF102のQ出力信号をインバータ106で論理反転
した信号と、D−FF105のQ出力信号とをAND回路108で論理積演算した信号は
、配線S+で伝送されるゲート制御信号(以下、正極性スイッチ制御信号ともいう)とさ
れる。また、DーFF102のQ出力信号と、D−FF105のQ出力信号をインバータ
107で論理反転した信号とをAND回路109で論理積演算した信号は、配線S−で伝
送されるゲート制御信号(以下、負極性スイッチ制御信号ともいう)とされる。また、E
XーOR回路110は、D−FF103のQ出力信号とD−FF104のQ出力信号との
排他的論理和演算を行って、画素回路のソースフォロワ・バッファ回路の定電流負荷トラ
ンジスタをアクティブとする配線Bの負荷制御信号を生成する。
オフに移行する制御は、画素極性切り替えスイッチがオン状態を保っている期間に完了さ
せる必要があることから、定電流負荷トランジスタのオフタイミングをDーFF104の
Q出力信号から生成し、また、画素極性切り替えスイッチのオフタイミングはそれより遅
延したDーFF105のQ出力信号から生成している。
期で共通電極、画素スイッチ、画素バッファ負荷の制御を所定のタイミング関係で確実に
実現することができる。
の周期で各制御タイミングを1クロックずつずらしてタイミング生成しているが、複数ク
ロック周期の時間差を持たせた制御を行うことも勿論可能である。また、図12に示すタ
イミング発生回路100は、原入力信号が共通電極制御信号で、これを遅延させて所望の
タイミング制御信号を生成する構成となっている。しかし、タイミング発生回路は、図1
2に示す回路構成に限定されるものではなく、図11(A2)〜(E2)と共に説明した
タイミング制御の基本を実現するものであればよい。
替えの同期動作のタイミング制御についての実施例を図13及び図14を用いて説明する
。
3(A)は、液晶表示装置に供給する映像信号の垂直走査周期に対応した垂直同期信号V
D、同図(B)は、水平走査周期に対応した水平同期信号HDを示す。本実施例では液晶
駆動電圧の極性切り替えタイミング、すなわち共通電極電圧の極性切り替え、及び画素駆
動電極電圧の極性切り替え制御タイミングを、映像信号の垂直同期信号VDの周期(垂直
走査周期)及び水平同期信号HDの周期(水平走査周期)と一定の位相関係を保つように
同期制御することを特徴とする。
走査期間周期毎に極性が反転するように制御を行うと共に、さらに垂直走査の開始タイミ
ングに対して一定の位相で同期するように設定されている。本実施例による液晶駆動の極
性反転制御は、原理的には映像信号の走査周期と独立して任意のタイミングに設定可能で
ある。
切り替え周期、画素駆動電極電圧極性切り替え制御のタイミング信号である正極性スイッ
チ制御信号、負極性スイッチ制御信号および負荷特性制御信号などの信号の状態が各種寄
生容量を介して書き込み側の電圧に干渉し、極性切り替えの切り替わりタイミングを反映
した画像ノイズとして現れる、という問題がある。特に、映像信号の走査タイミングと極
性切り替え制御タイミングが非同期の場合、これらの干渉によるノイズがランダムに発生
し、画面上下方向にビート状に流れるノイズとして現われ、表示品位を著しく低下させる
という問題がある。
直同期信号に対して同図(D)に示す負荷特性制御信号、同図(E)に示す正極性スイッ
チ制御信号、同図(F)に示す負極性スイッチ制御信号による極性切り替え動作が同期し
ている。これにより、本実施例では水平走査の第1ライン〜第nライン期間は図13(H
)に示す液晶表示体の印加交流電圧VLCが正極性(図13(G)に示す画素駆動電極電
圧VPEが正極性、同図(C)に示す共通電極電圧が負極性)で一定状態を保ち、第(n
+1)ライン〜第2nライン期間では上記交流電圧VLCが負極性(図13(G)に示す
画素駆動電極電圧VPEが負極性、同図(C)に示す共通電極電圧が正極性)で一定状態
を保つ。また、本実施例では、全走査ラインについて、そのラインが走査選択されるタイ
ミングにおける極性切り替えの状態を一定条件に確定させる。
期させることで、極性切り替え動作と映像走査動作の相互干渉による画像ノイズ発生によ
る表示品位低下を軽減できる。
分り易いように垂直同期信号VD、水平同期信号HD及び極性切り替え基準である共通電
極電圧の切り替え位相を同一時刻で一致させるように図示しているが、本発明における相
互タイミング同期化の趣旨はこれに限定されるものではない。
ランキング期間中など、共通電極電圧の切り替え及び画素駆動電極電圧の極性切り替え位
相は水平走査周期内の任意の期間に設定されてもよい。すなわち、本発明における相互タ
イミング同期化では、映像信号の走査周期と極性切り替え動作タイミング周期とを同期化
する条件のもとで、その相互位相関係については、上記映像信号走査動作と極性切り替え
制御動作の干渉によるノイズの影響が最も軽減できる任意の条件を選択してよい。
査及び水平方向走査タイミングと画素極性切り替えタイミングとを同期制御する制御手段
としてのタイミング制御回路の回路図を示す。同図中、図12と同一構成部分には同一符
号を付し、その説明を省略する。
れた5つのD−FF101〜105と、2段目のD−FF102のQ出力信号を反転する
インバータ106と、5段目のD−FF105のQ出力信号を反転するインバータ107
と、2つの2入力AND回路108及び109と、3段目と4段目のD−FF103及び
104の各Q出力信号の排他的論理和演算を行うEX−OR回路110とから構成される
。すなわち、図14に示すタイミング制御回路120は、図12に示したタイミング発生
回路のD−FF101のデータ入力端子に2n分周回路121で分周された信号を供給す
る構成である。
号VDとするカウンタ回路であり、水平同期信号HDをn個カウントする毎にハイレベル
又はローレベルに極性が反転する対称矩形波を発生する。この2n分周回路121は、垂
直同期信号VDの入力毎にリセットされることから垂直走査と同期したカウンタ出力を得
ることができる。
となるように選択されている。これにより、2n分周回路121の分周出力信号を液晶駆
動電圧の極性切り替えの基本タイミング信号として利用することができる。2n分周回路
121から出力される対称矩形波は、水平、垂直走査タイミングと同期した共通電極電圧
切り替え制御信号の原信号として、D−FF101のデータ入力端子に印加される。Dー
FF401以降の回路は図12に示したタイミング発生回路と同じ構成であるので、ここ
での詳細説明は省略する。
入力端子Dとの間に、一定期間信号を遅延する遅延回路を介在させることにより、水平同
期信号HDと極性切り替えタイミングの基準電圧の位相をこの遅延回路による遅延量分だ
けずらして設定することも可能である。この場合、上記の遅延量を加減することにより、
水平走査の動作タイミングと極性切り替え動作との同期を保ったまま相互位相を調整する
ことが可能となり、映像信号走査と極性切り替え動作の相互干渉により発生するノイズが
最も軽減される条件を選ぶことが可能になる。
各種タイミング信号を同期生成する構成となっているが、回路構成は図14の回路に限定
されるものではなく、図13のタイミング制御の基本である映像信号走査と極性切り替え
制御の同期動作を実現するものであればよい。
、さらに、垂直走査周期毎に各走査ラインについて走査時点の極性切り替えの極性を反転
させる駆動制御についての実施例を図15及び図16と共に説明する。
)は、液晶表示装置に供給する映像信号の垂直走査周期に対応した垂直同期信号VD、同
図(B)は、水平走査周期に対応した水平同期信号HDを示す。本実施例では液晶駆動電
圧の極性切り替えタイミング、すなわち共通電極電圧の極性切り替え、及び画素駆動電極
電圧の極性切り替え制御タイミングを、映像信号の垂直同期信号VDの周期(垂直走査周
期)及び水平同期信号HDの周期(水平走査周期)と一定の位相関係を保つように同期さ
せると共に、更に入力映像信号の連続する第kフレームと第(k+1)フレームで各走査
選択ラインにおいて走査選択時の画素極性切り替えの極性が逆転するように制御すること
を特徴とする。
して同図(D)に示す負荷特性制御信号、同図(E)に示す正極性スイッチ制御信号、同
図(F)に示す負極性スイッチ制御信号による極性切り替え動作が同期している。また、
本実施例では、第kフレーム期間においては、水平走査の第1ライン〜第nライン期間は
図15(H)に示す液晶表示体の印加交流電圧VLCが正極性(図15(G)に示す画素
駆動電極電圧VPEが正極性、同図(C)に示す共通電極電圧が負極性)で一定状態を保
ち、第(n+1)ライン〜第2nライン期間では上記交流電圧VLCが負極性(図15(
G)に示す画素駆動電極電圧VPEが負極性、同図(C)に示す共通電極電圧が正極性)
とし、以下、全走査ラインについて、nライン走査期間毎に画素駆動の極性切り替え制御
を行う。
は図15(H)に示す液晶表示体の印加交流電圧VLCを負極性(図15(G)に示す画
素駆動電極電圧VPEが負極性、同図(C)に示す共通電極電圧が正極性)で一定状態を
保ち、第(n+1)ライン〜第2nライン期間では上記交流電圧VLCを正極性(図15
(G)に示す画素駆動電極電圧VPEが正極性、同図(C)に示す共通電極電圧が負極性
)とし、以下、全走査ラインについて、nライン走査期間毎に画素駆動の極性切り替え制
御を行う。
回路の極性切り替えは第kフレームでは正極性、第(k+1)フレームでは負極性という
ように、フレーム毎に走査期間中の画素駆動電極電圧の極性が反転される。同様に、第(
n+1)ライン〜第2nラインの走査期間に着目すれば、画素回路の極性切り替えは第k
フレームでは負極性、第(k+1)フレームでは正極性というように、やはりフレーム毎
に走査期間中の画素駆動電極電圧の極性が反転される。
本実施例によれば、すべてのラインについて、その行走査選択時の画素駆動電極電圧の極
性がフレーム毎に反転するため、映像信号走査動作と極性切り替え動作との干渉によって
、画素駆動電極電圧が正極性にある状態で走査される場合と負極性にある状態で走査され
る場合とで表示特性差が生じても、各ラインについて行走査選択タイミングでの画素駆動
電極電圧の極性がフレーム毎に反転し平均化される。この結果、本実施例によれば、上記
映像信号走査動作と極性切り替え動作間の各種寄生容量による干渉ノイズ(横方向に明暗
の帯など)の影響が小さい高品位な映像表示が実現できる、という特長が得られる。
イミング制御回路の回路図を示す。図16に示すタイミング制御回路130は、水平同期
信号HDを分周する2n分周回路131と、2n分周回路131の出力信号に基づいて各
種の制御信号を生成する極性制御回路132と、垂直同期信号VDがクロック端子に入力
されるD型フリップフロップ(D−FF)133と、セレクタ回路134、135、及び
136と、インバータ137とから構成される。
号VDとするカウンタ回路であり、水平同期信号HDをn個カウントする毎にハイレベル
又はローレベルに極性が反転する対称矩形波を生成し、その矩形波を基準電圧として極性
制御回路132に供給する。この2n分周回路131は、垂直同期信号VDの入力毎にリ
セットされることから垂直走査と同期したカウンタ出力を得ることができる。
有し、2n分周回路131から供給される基準電圧をもとに、画素駆動電極電圧の極性切
り替え制御に必要な各種制御信号(S’(+)、S’(-)、B、Vcom’)を生成す
る。ここで制御信号S’(+)は正極性スイッチ制御信号、制御信号S’(−)は負極性
スイッチ制御信号、制御信号Bは画素回路のソースフォロワ・バッファ回路の定電流負荷
トランジスタをアクティブとする負荷特性制御信号である。また、制御信号Vcom’は、
液晶素子の共通電極電圧Vcomに相当する信号である。
はローレベルに極性が反転する対称矩形波を生成し、その対称矩形波をセレクト信号FR
Mとしてセレクタ回路134〜136の各セレクト端子に供給して制御する。従って、セ
レクト信号FRMは、垂直同期信号周期毎に、すなわちフレーム周期毎に論理レベルが反
転する信号である。
性スイッチ制御信号S'(-)とを入力として受け、セレクト信号FRMがハイレベルのとき
には、一方のセレクタ回路が正極性スイッチ制御信号S'(+)を選択し、かつ、他方のセレ
クト回路が負極性スイッチ制御信号S'(-)を選択する。また、セレクタ回路134とセレ
クト回路135は、セレクト信号FRMがハイレベルのときには、一方のセレクタ回路が
負極性スイッチ制御信号S'(-)を選択し、かつ、他方のセレクタ回路が正極性スイッチ制
御信号S'(+)を選択する。これにより、セレクタ回路134は、フレーム毎に極性反転す
る正極性スイッチ制御信号を出力する。また、セレクタ回路135は、フレーム毎に極性
半転移する負極性スイッチ制御信号を出力する。
7で極性反転した制御信号とを、セレクト信号FRMに基づき、フレーム毎に交互に選択
して共通電極電圧Vcomとして出力する。
)に示した各信号を出力する。このタイミング制御回路130から出力される制御信号を
用いることにより、図15と共に説明したように、映像信号の書き込み、すなわち垂直方
向走査および水平方向走査タイミングと画素極性切り替えタイミングを同期させるととも
に、行走査選択タイミングでの画素駆動電極電圧の極性がフレーム毎に反転し平均化され
る。これにより、本実施例によれば、上記映像信号走査動作と極性切り替え動作間の各種
寄生容量による干渉ノイズの影響が小さい高品位な映像表示が可能な液晶表示装置を実現
できる。なお、タイミング制御回路の構成は図16に示した構成に限定されるものではな
く、図15のタイミングチャートで示されるタイミング制御を実現するものであれば他の
構成であってもよい。
垂直走査周波数によらず、画素回路での反転制御周期で自由に設定することができる。例
えば垂直走査周波数が一般的なテレビ映像信号で用いられる60Hzで、垂直周期走査線
数が1125ラインで構成されているとし、画素回路の極性切り替えを15ライン期間程
度の周期で行うとすれば、以上説明した本発明の液晶表示装置の液晶の交流駆動周波数は
、2.25kHz(=60(Hz)×1125÷(15×2))となる。
し、垂直走査周期毎に映像信号の極性反転を行う従来のアクティブマトリクス型液晶表示
装置の液晶の交流駆動周波数は、変換後の周波数の1/2倍の60Hzである。このよう
な液晶の交流駆動周波数が数十Hz〜100Hz台程度の駆動条件では、液晶に残留電荷
の影響が発生し易く信頼性や安定性に問題があり、また液晶材料特性にイオン成分や異物
混入などによるシミ状の表示欠陥に起因する表示品位低下の影響が顕著に現れる傾向にあ
る。
流駆動周波数は、従来のアクティブマトリクス型の液晶表示装置の液晶の交流駆動周波数
である60Hzと比較して飛躍的に高い周波数であるため、本発明の液晶表示装置によれ
ば、従来の液晶表示装置に比べて信頼性・安定性やシミなどの表示品位低下などを大幅に
改善することが可能となる。
回路(水平方向駆動回路)の実施例について説明する。
水平ドライバ回路の回路図を示す。図17に示すように、液晶表示装置200は、シフト
レジスタ回路201a及び201bと、1ラインラッチ回路202と、コンパレータ20
3と、階調カウンタ204と、アナログスイッチ205と、水平方向にm個、垂直方向に
n個それぞれマトリクス状に配置された画素回路206と、タイミング発生器207と、
極性切り替え制御回路208と、垂直シフトレジスタ及びレベルシフタ209とから構成
される。
203、及び階調カウンタ204は、水平ドライバ回路を構成している。この水平ドライ
バ回路は、図2に示した水平方向駆動回路10に相当し、アナログスイッチ205と共に
データ線駆動回路を構成している。データ線駆動回路は、図18にも示してある。なお、
コンパレータ203は、図17では図示の簡単のために一つのブロックで示しているが、
実際には図18に示すように各画素列毎に設けられている。
用の2つ1組のサンプリング用アナログスイッチが配置された構成である。正極性用のサ
ンプリング用アナログスイッチは、図2に示したスイッチ1−1a、1−2a等に相当し
、負極性用のサンプリング用アナログスイッチは、図2に示したスイッチ1−1b、1−
2b等に相当する。図17に示す画素回路206は、2系統のデータ線(D1+とD1-、・
・・、Dm+とDm-)とゲート線(G1、・・・、Gn)との交差部に配置されている。こ
れらn・m個の画素回路206は、それぞれ図3(図1)又は図4の回路構成とされてい
る。
グ信号に基づいて、前述した配線S+に正極性スイッチ制御信号、配線S-に負極性スイッ
チ制御信号、配線Bに負荷特性制御信号をそれぞれ出力する。極性切り替え制御回路20
8は、図12、図14又は図16に示す回路構成である。図17に示す垂直シフトレジス
タ及びレベルシフタ209は、図2に示した垂直方向駆動回路20に相当し、ゲート線G
1〜Gnに対してゲート信号を1水平走査周期で順次出力して、ゲート線G1〜Gnを1
水平走査周期で順次選択する。
説明する。図17及び図18において、図19(A)に示す水平同期信号HDに同期した
、同図(B)に示す複数ビットの画素データ(DATA)が時系列的に合成されたデジタル映
像信号は、シフトレジスタ回路201a、201bで1ライン分のデータとして順次展開
され、1ライン分の展開が終了した時点で、1ラインラッチ回路202でラッチされる。
偶数列画素データDATA(even)がシフトレジスタ回路201aに供給され、斜線を付した
残りの一つ置きに示す水平方向の奇数列画素データDATA(odd)がシフトレジスタ回路2
01bに供給される。これは、高解像度パネルでの高速動作への対応を容易とするためで
ある。
データDATA(odd)と、シフトレジスタ回路201bから出力される偶数列画素データDAT
A(even)とからなる同じラインの1ライン期間の画素データDATAを図19(D)に模式
的に示すように保持した後、各画素列のコンパレータ203の第1のデータ入力部に供給
する。
F)に示すように複数の階調値が水平走査期間内で最小値から最大値まで順次に変化する
基準階調データC-outを水平走査期間毎に出力し、各画素列のコンパレータ203の第2
のデータ入力部に供給する。コンパレータ203は、第1のデータ入力部の入力画素デー
タDATAの値と第2のデータ入力部の入力基準階調データC-outの値(階調値)とを比較し
、両者の値が一致したタイミングで一致パルスを生成して出力する。
アナログスイッチのうち、正極性用のサンプリング用アナログスイッチは、入力側共通配
線に基準ランプ電圧Ref_Ramp(+)が印加される。一方、負極性用のサンプリング用アナロ
グスイッチは、入力側共通配線に基準ランプ電圧Ref_Ramp(-)が印加される。図2に示し
たコントローラ60内に存在する基準電圧発生回路が発生する上記の基準ランプ電圧Ref_
Ramp(+)及びRef_Ramp(-)のうち、Ref_Ramp(+)は、図19(I)に示すように水平走査期
間周期で映像の黒レベルから白レベルにレベルが上昇する方向に変化する周期的な掃引信
号である。一方、上記の基準ランプ電圧Ref_Ramp(-)は、図19(J)に示すように水平
走査期間周期で映像の黒レベルから白レベルにレベルが減少する方向に変化する周期的な
掃引信号である。従って、基準ランプ電圧Ref_Ramp(+)とRef_Ramp(‐)は、所定の基準電
位について反転関係となっている。
開始時点で一斉にオンとなった後、コンパレータ203から一致パルスを受けた時点でオ
フに移行するように開閉制御される。図19のタイミングチャートでは、一例として階調
レベルkの画素データDATAに対応した画素列のアナログスイッチ205の開閉タイミング
を、同図(H)に示す波形SPkとして図示している。その結果、上記画素列のアナログス
イッチ205を構成する正極性用及び負極性用の2つ1組のサンプリング用アナログスイ
ッチが、上記一致パルスを受けて同時にオフした時点の基準ランプ電圧Ref_Ramp(+)とRef
_Ramp(‐)の対応レベル(図19(I)、(J)の点P、点Q)が、同時にサンプリング
されて、その画素列の画素データ線D(+)、D(‐)に出力される。
で各画素に正負両極性の画素データを供給することができる。また、本実施例の水平ドラ
イバ回路によれば、図17に示すように液晶表示装置への映像入力をデジタル信号でイン
ターフェイスすることが可能で、外部駆動回路で高帯域の映像信号を高精度で処理するた
めのアナログ回路ブロックが不要となるため、回路コストを低減することができる。
する。図20は、本発明になる液晶表示装置における水平ドライバ回路の他の実施例の回
路図を示す。同図中、図18と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
図20に示す水平ドライバ回路は、基準ランプ電圧Ref_Ramp(+)、Ref_Ramp(-)の給電線が
各々複数(ここでは2つ)に分割されている点が、図18に示した水平ドライバ回路と異
なる。
に対応するアナログスイッチ205aの入力端子に接続され、もう一方の正極性基準ラン
プ電圧Ref_Ramp2(+)の給電線は水平方向の奇数列画素に対応するアナログスイッチ205
bの入力端子に接続されている。同様に、負極性基準ランプ電圧Ref_Ramp1(-)の給電線は
水平方向の偶数列画素に対応するアナログスイッチ205aの入力端子に接続され、もう
一方の負極性基準ランプ電圧Ref_Ramp2(-)の給電線は水平方向の奇数列画素に対応するア
ナログスイッチ205bの入力端子に接続されている。
とすると、該当する階調レベルに対応する画素列のアナログスイッチ205がオフに移行
するまでの期間、全アナログスイッチ205がオン状態である期間が継続する。この継続
するオン期間は、アナログスイッチ205の出力側の画素データ線が基準ランプ電圧給電
線に対して負荷として働く。このため、上記ドライバ回路によれば、一様な中間調画面(
グレー)を表示する場合、基準ランプ電圧波形が負荷によって遅延し、本来のグレーより
輝度が低下する可能性がある。
素列のアナログスイッチ205が先行してオフとなり、基準ランプ電圧給電線の負荷が切
り離されて低減するので、グレー部分の輝度は増加する。これによって、上記ドライバ回
路によれば、黒の両側に表示されるグレーは、水平方向全体にわたって一様に表示される
グレーより明るめとなり、所謂「横引き」状の画像ノイズが発生する可能性がある。
2つのグループに分割する構成のため、各画素列のアナログスイッチ205a、205b
がオンの期間に基準ランプ電圧給電線に接続される負荷が低減し、基準ランプ電圧波形の
遅延が小さくなる。これにより、本実施例の水平ドライバ回路によれば、上記の「横引き
」状ノイズを軽減した高画質な表示特性が実現できる。
したが、分割数を更に増やすことで更に良好な表示特性を得ることも可能である。
実施例について説明する。
する一実施例の構成図を示す。同図中、図17及び図18と同一構成部分には同一符号を
付し、その説明を省略する。本実施例は、図18に示した水平ドライバ回路を構成するア
ナログスイッチ205への基準ランプ電圧給電線に、その基準ランプ電圧給電線の長手方
向(画素列の配列方向)について位置の異なる複数の給電点(X1及びX2、Y1及びY
2)を設けた点に特徴がある。
ン期間には、前記のとおり、基準ランプ電圧給電線に大きな負荷が接続された状態となり
、給電線の配線方向の抵抗成分で基準ランプ電圧の伝達特性が一様とならず、給電点から
遠い画素列ほど基準ランプ電圧波形に対する追従性が悪くなる、という問題がある。すな
わち、基準ランプ電圧の給電特性は、基準ランプ電圧給電線の配線長方向に沿って変化す
る。一方、基準ランプ電圧給電線の水平方向の配線長は表示部の水平サイズと同等となる
ため、基準ランプ電圧給電線の配線長は長くなる。従って、上記「横引き」状のノイズは
、基準ランプ電圧給電線の給電点から遠い画素部では容易には回避できない。例えば、シ
ート抵抗100mΩのアルミニウム配線で、配線幅10ミクロン、配線長20mmの配線
の場合、配線長方向の総抵抗は200Ωとなり、基準ランプ電圧の伝達特性が無視できな
いレベルとなる。
(+)入力端子に接続された正極性基準ランプ電圧給電線の両端に給電点X1及びX2を設
けると共に、入力端子部221の負極性基準ランプ電圧Ref_Ramp(-)入力端子に接続され
た負極性基準ランプ電圧給電線の両端に給電点Y1及びY2を設ける構成としている。こ
の構成により、本実施例によれば、基準ランプ電圧給電線の配線長方向の抵抗成分の影響
が緩和されるため、上記「横引き」状のノイズが大幅に低減され、より高画質の表示が可
能となる。
それより多い給電点を設けてもよい。また、本実施例は図20に示したような上記給電線
を複数にグループ分割する構成と併用してもよい。更に、本実施例では外部回路と接続す
る入力端子部221を各基準ランプ電圧給電線に対して1つとしているが、入力端子部を
複数割り当てて、複数の入力端子部を用いて給電してもよい。
4、PE 反射電極(画素駆動電極)
5a.5b 水平信号線
6−1a,6−1b,6−2a,6−2b、D1(+)〜Dm(+)、D1(-)〜Dm(-)、Di+、
Di- データ線
7 共通電極線
8−1,8−2、Gj、G1〜Gn ゲート線
10 水平方向駆動回路
20 垂直方向駆動回路
30 画素部
41、42、51、52 画素
60 コントローラ回路
71a 正側の映像信号(正極性映像信号)
71b 負側の映像信号(負極性映像信号)
81、206 画素回路
90−1〜90−h 分割画素部
91a、91b、91c シフトレジスタ
100 タイミング発生回路
101〜105、133 D型フリップフロップ(D−FF)
106、107、137 インバータ
108、109 AND回路
110 排他的論理和回路
120、130 タイミング制御回路
121、131 2n分周回路
132 極性制御回路
134〜136 セレクタ回路
200 液晶表示装置
201a、201b シフトレジスタ回路
202 1ラインラッチ回路
203 コンパレータ
204 階調カウンタ
205 アナログスイッチ
207 タイミング発生器
208 極性切り替え制御回路
209 垂直シフトレジスタ/レベルシフタ
221 入力端子部
S1,S2 切り替えスイッチ
C1,C2,C3,Cs1,Cs2 信号保持容量
A1,A2 バッファアンプ
Q1,Q2 画素選択トランジスタ
Q3,Q4 バッファアンプ用トランジスタ
Q5,Q6 スイッチング用トランジスタ
Q7,Q8 定電流源負荷用トランジスタ
Q9 定電流源トランジスタ
Q10 検査用スイッチングトランジスタ
CE 共通電極(対向電極)
LCM 液晶表示体(液晶層)
Claims (1)
- 2本のデータ線を一組とする複数組のデータ線と複数本のゲート線とがそれぞれ交差する交差部に設けられた複数の画素と、
前記複数組のデータ線に対してそれぞれ設けられており、一組の前記2本のデータ線の一方に正極性映像信号を供給し、かつ、他方のデータ線に負極性映像信号を供給することを、前記複数組のデータ線に対して組単位で順次行う複数のスイッチと、
前記複数のスイッチを水平走査期間内で前記組単位で駆動する水平方向駆動と、複数本の前記ゲート線を水平走査期間毎に選択する垂直方向駆動とを行う水平方向及び垂直方向駆動手段と、
を有し、前記複数の画素のそれぞれは、
対向する画素駆動電極と共通電極との間に液晶層が挟持された液晶素子と、
前記正極性映像信号をサンプリングして一定期間保持する第1のサンプリング及び保持手段と、
前記第1のサンプリング及び保持手段により保持された前記正極性映像信号電圧をインピーダンス変換する第1のバッファアンプと、
前記負極性映像信号をサンプリングして前記一定期間保持する第2のサンプリング及び保持手段と、
前記第2のサンプリング及び保持手段により保持された前記負極性映像信号電圧をインピーダンス変換する第2のバッファアンプと、
前記第1及び第2のバッファアンプから出力される前記正極性映像信号電圧及び前記負極性映像信号電圧を垂直走査期間より短い所定の周期で交互に切り替えて前記画素駆動電極に交互に印加するスイッチング手段と、
前記画素駆動電極に印加される前記正極性映像信号電圧と前記負極性映像信号電圧との切り替え周期に同期して、前記液晶層にかかる電位差の絶対値が常に略同一となるよう前記共通電極に印加する共通電極電圧を2つの異なるレベル間で変化させる共通電極電圧制御手段と、
を備え、
前記第1及び第2のバッファアンプは、インピーダンス変換用トランジスタと、ゲートに印加されるバイアス電圧によりチヤンネル電流特性を制御可能な定電流負荷トランジスタとをそれぞれ有し、
前記第1及び第2のバッファアンプの各定電流負荷トランジスタは、前記垂直走査期間中の全ての画素に対して、前記スイッチング手段の前記所定の周期の切り替えタイミングに同期して、かつ、前記スイッチング手段の導通期間に対応すると共に前記画素駆動電極の電位が完全に充電された状態になるまでの限られた期間でのみアクティブに制御されることを特徴とする液晶表示装置。
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