JP5381342B2 - 固体酸化物型燃料電池の空気供給方法及びこれを実施するための固体酸化物型燃料電池 - Google Patents

固体酸化物型燃料電池の空気供給方法及びこれを実施するための固体酸化物型燃料電池 Download PDF

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Description

本発明は、固体酸化物型燃料電池(SOFC;Solid Oxide Fuel Cells)への空気供給方法及びかかる空気供給方法を実施するための固体酸化物型燃料電池に関し、特に発電セルを構成するカソードに対しカソード空気を均一に供給し得る技術に係る。
従来より燃料電池として、固体酸化物を電解質に用いた固体酸化物型燃料電池が知られている。かかる固体酸化物型燃料電池においては、発電セルを構成するカソードに空気(カソード空気)を、アノードに燃料ガスをそれぞれ供給することにより、電解質を間に挟んだカソード・アノード間で化学反応を生じさせ、その化学エネルギーが直接電気エネルギーに変換されることになる。
カソード空気の供給方法としては、特に、セパレータを介在させて積層した多層セルを用いる固体高分子型燃料電池を対象にしたものとして、セパレータに対し折返し状に蛇行して空気(酸化剤ガス)が流れる複数の流通溝を形成し、折返し部毎に集合孔にていったん集合させるようにしたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
又、セパレータに対し複数の独立した空気流路を互いに平行に配列し空気入口と空気出口とがセパレータの両端において交互になるように空気を流すようにしたものも知られている(例えば特許文献2参照)。
特開2000−100458号公報 特開平7−249420号公報
ところで、固体酸化物型燃料電池の発電セルをいわゆる円筒型に構成し、複数の円筒型を所定間隔を隔てた状態で立設させて一つのセルスタックを構成することが考えられている。この場合、小径円筒形状のアノードと、大径円筒形状のカソードとを間に電解質を挟んで一体化して1本の円筒型の発電セルを構成し、例えば図7に示すように発電セル801,801,…が所定本数配列されてセルスタック802が構成されることになる。そして、発電セル801の並び方向の両側位置から相対向するように空気が噴出されることになる。これにより、各発電セル801のアノードの内孔803に燃料ガスが下から上に供給される一方、各発電セル801の外周面を構成するカソード表面804にカソード空気が供給されて上方に排出されることになる。
しかしながら、このような図7に示す構造にすると、複数の発電セル801,801,…の並び方向の両側位置から相対向して噴出された空気流が並び方向の中央寄りに向かうに伴い上向きに方向を変える結果、略中央寄りの下側位置に淀み領域Yが形成されてしまうことになる。このため、特にこの淀み領域にかかる発電セル801,801においては、その下側と上側とでカソード空気の供給量にムラ又はバラツキが生じ、この結果、発電のための化学反応にもムラ又はバラツキが生じ、発電セルの部分的劣化や発電効率の低下を招く原因にもなる、という不都合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、固体酸化物型燃料電池を構成する発電セルに対するカソード空気の供給ムラに起因して生じるおそれのある発電セルの部分的劣化や発電効率の低下を解消し得る、固体酸化物型燃料電池の空気供給方法及びこれを実施するための固体酸化物型燃料電池を提供することにある。
上記目的を達成するために、固体酸化物型燃料電池の空気供給方法に係る発明では、カソードの外表面が筐体の内部空間に臨んで露出するように構成された発電セルと、カソード空気を供給するためのカソードブロアとを備え、このカソードブロアを作動させてカソードブロアからの空気を上記筐体に形成した噴出口を通して筐体の内部空間にカソード空気として噴出させる、固体酸化物型燃料電池の空気供給方法を対象として、次の特定事項を備えるようにした。すなわち、上記噴出口として、上記筐体の内部空間に対し互いに異なる向きに臨んで開口して上記発電セルに向けてカソード空気が互いに異なる方向から噴出されるように複数個形成する。そして、上記カソードブロアを作動させてカソードブロアからの空気を上記複数の噴出口の内から選択した噴出口に対し供給し、以後、供給対象の噴出口を順次切換制御することにより、上記発電セルに対するカソード空気の噴出方向を周期的に変更切換するようにする(請求項1)。
この発明の場合、発電セルに体するカソード空気の噴出方向が周期的に変更切換されるため、内部空間での淀み領域の発生や、発生した淀み領域が持続すること等が確実に回避され、発電セルの外表面であるカソードに対し均一にカソード空気が供給されることになる。この結果、カソード空気の供給ムラに起因して生じるおそれのある発電セルの部分的劣化や発電効率の低下を解消し得ることになる。
上記発明においては、上記複数の噴出口の内から選択した1又は2以上の噴出口に対し上記カソードブロアから空気を供給した後に、他の1又は2以上の噴出口に供給切換する際に、切換前後に空気が供給される全ての噴出口に対し上記カソードブロアからの空気を同時に供給する同時供給期間を介在させるようにすることができる(請求項2)。このように切換前後に介在される同時供給期間において空気を同時に噴出させることで、内部空間を強制的に乱流状態にし得ることになり、これにより、上記の淀み領域の発生回避や、各発電セルに対する供給ムラの発生回避をより一層確実に実現させ得るようになる。
一方、以上の空気供給方法を実施するための固体酸化物型燃料電池に係る発明では、カソードの外表面が筐体の内部空間に臨んで露出するように構成された発電セルと、カソード空気を供給するためのカソードブロアと、このカソードブロアから供給される空気がカソード空気として上記筐体の内部空間に向けて噴出されるように上記筐体に形成された噴出口とを備えた固体酸化物型燃料電池を対象にして、次の特定事項を備えるようにした。すなわち、上記噴出口として、上記筐体の内部空間に対し互いに異なる向きに臨んで開口して上記発電セルに向けてカソード空気が互いに異なる方向から噴出されるように形成された複数種類の噴出口を備えることとする。そして、上記カソードブロアと上記複数種類の噴出口との間に、カソードブロアからの空気を上記複数種類の噴出口に対し選択的に供給切換する供給切換手段を介装し、この供給切換手段を切換制御することにより上記発電セルに対するカソード空気の噴出方向が周期的に変更切換される構成とした(請求項3)。
この発明の場合、請求項1に係る空気供給方法を確実に実施することができ、その空気供給方法に基づく作用を確実に得ることができるようになる。
かかる固体酸化物型燃料電池の発明において、上記複数種類の噴出口として、発電セルを挟んで相対向する方向からカソード空気を噴出させるように筐体の相対向する壁に形成された一側の噴出口と他側噴出口とにより構成することができる(請求項4)。この場合、請求項1に係る空気供給方法による作用を最も簡易な構成により得ることができるようになる。
又、かかる請求項4の固体酸化物型燃料電池においては、上記供給切換手段を切換制御する制御手段を備えることとし、上記制御手段として、供給切換手段を切換制御することにより、上記一側の噴出口からカソード空気を噴出させる第1噴出パターンと、上記他側の噴出口からカソード空気を噴出させる第2噴出パターンとを交互切換すると共に、交互切換の際に上記一側の噴出口と他側の噴出口とから同時にカソード空気を噴出させる第3噴出パターンを介在させる構成とすることができる(請求項5)。このようにすることで、複数種類の噴出口として相対向する一側の噴出口と他側の噴出口とで構成した場合に、請求項2の空気供給方法による作用を最も効率良く得ることができるようになる。
以上、説明したように、請求項1又は請求項2の固体酸化物型燃料電池の空気供給方法によれば、発電セルに対するカソード空気の噴出方向が周期的に変更切換されるため、内部空間での淀み領域の発生や、発生した淀み領域が持続すること等を確実に回避することができ、発電セルの外表面であるカソードに対し均一にカソード空気を供給することができるようになる。この結果、カソード空気の供給ムラに起因して生じるおそれのある発電セルの部分的劣化や発電効率の低下を確実に解消することができるようになる。
特に、請求項2によれば、切換前後に介在される同時供給期間において空気を同時に噴出させることにより、内部空間を強制的に乱流状態にすることができ、これにより、上記の淀み領域の発生回避や、各発電セルに対する供給ムラの発生回避をより一層確実に実現させることができるようになる。
請求項3〜請求項5のいずれかの固体酸化物型燃料電池によれば、カソードブロアと複数種類の噴出口との間に介装した供給切換手段の切換制御により発電セルに対するカソード空気の噴出方向を周期的に変更切換することができ、これにより、請求項1に係る空気供給方法を確実に実施することができ、その空気供給方法に基づく効果を確実に得ることができるようになる。
特に、請求項4によれば、複数種類の噴出口として、相対向する一側の噴出口と他側噴出口とで構成することにより、請求項1に係る空気供給方法による効果を最も簡易な構成により得ることができるようになる。
さらに、請求項5によれば、上記一側の噴出口からカソード空気を噴出させる第1噴出パターンと、上記他側の噴出口からカソード空気を噴出させる第2噴出パターンとを交互切換すると共に、交互切換の際に上記一側の噴出口と他側の噴出口とから同時にカソード空気を噴出させる第3噴出パターンを介在させることで、この第3噴出パターンによる空気の噴出によって内部空間を強制的に乱流状態にすることができ、これにより、複数種類の噴出口として相対向する一側の噴出口と他側の噴出口とで構成した場合に、請求項2の空気供給方法による効果を最も効率良く得ることができるようになる。
本発明の実施形態の固体酸化物型燃料電池の例を内部構造を省略して模式的に示す斜視図である。 図1の固体酸化物型燃料電池のセルスタックの構成例を一部切欠状態で示す部分斜視図である。 図2の一部の発電セルを切欠いて示す部分拡大図である。 実施形態のセルスタックに対するカソード空気を供給するための構成を示す、図2のX−X線における断面説明図である。 カソード空気の噴出パターンの変更制御の例を示す表である。 カソード空気を供給するための図4とは異なる構成例を示す図4対応図である。 本発明の問題点を示すための固体酸化物型燃料電池を構成するセルスタックを示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る固体酸化物型燃料電池(SOFC)の例を示し、2は複数のセルスタックが内蔵された発電モジュール、3は原料ガスMを例えば触媒を用いて改質して燃料ガスを生成する改質器、4は改質器3を加熱する改質器バーナ、5はカソード空気Aを供給するカソード空気供給手段である。
発電モジュール2はその筐体21内に例えば図2に示すようなセルスタック6が1以上の所定数内蔵されて構成されている。そして、筐体21内は隔壁22により内部空間20と底室23とが互いに区画され、この底室23に改質器3から燃料ガスFが導入されるようになっている。
セルスタック6は1以上の円筒型の発電セル61を備えて構成されたものであり、図例では1列6本に配列された円筒型(例えば直径10mm,長さ100mm程度)の発電セル61,61,…が2列分ずつ保持枠62により保持されたもので構成されている。各発電セル61は、図3に例示するように小径円筒形状のアノード63と、この外周側を覆う大径円筒形状のカソード64とが間に電解質65を挟んだ状態で同心円状に一体化されたものであり、互いに所定間隔ずつ隔てた状態で上記隔壁22の上に立設されている。つまり、カソード64が内部空間20に露出し、アノード63はカソード64等により内部空間20からは遮蔽されている。アノード63や、カソード64はいずれもNi等の金属酸化物を含有するセラミックスにより形成されたものであり、電解質65は例えばYSZ(イットリウム安定化ジルコニア)等の固体酸化物により形成されたものである。
各発電セル61のアノード63の内周面により構成される内孔631は上記隔壁22を貫通して底室23に連通されており、底室23に供給された燃料ガスFが内孔631の下端から上端に向けて流されるようになっている。又、各発電セル61の外周面がカソード64の外周面641により構成され、後述の噴出口51a,51b,…から筐体21の内部空間20にカソード空気Aが噴出されることにより上記外周面641に対し供給されるようになっている。カソード64ではカソード空気Aの酸素が酸素イオンとなって電解質65を通り、アノード63では燃料ガスFの水素と反応して水(水蒸気)を生成する一方、その際に生じた電子が回路を通してカソード64側に移動して酸素を再びイオン化するということを繰り返して発電される。内孔631に供給された燃料ガスFは内孔631を上方に向けて通過する間に上記反応に利用された後、内孔631の上端から排出されるオフガスが改質器バーナ4に導かれて改質器バーナ4で燃焼させるための燃料として利用されるようになっている。又、内部空間20に供給されたカソード空気Aは上方に排気されるようになっている。
カソード空気供給手段5は、図4に示すように、セルスタック6の配列方向の両側端側に位置する筐体21の相対向壁211,211に対しそれぞれ形成された噴出口51a,51bと、カソードブロア52と、このカソードブロア52からの空気を両側の噴出口51a,51bまで供給するカソード空気流路53とを備えている。カソード空気流路53は、途中で一側(例えば図4の左側)の噴出口51aに延びる分岐流路531と、他側(図4の右側)の噴出口51bに延びる分岐流路532と分岐されている。その分岐点には供給切換手段としての切換弁54が介装され、この切換弁54の切換制御によって、カソードブロア52からの空気を一側の噴出口51aのみに供給して噴出させたり(第1噴出パターン)、逆に他側の噴出口51bのみに供給して噴出させたり(第2噴出パターン)、両側の噴出口51a,51bに同時に供給して両側から同時に噴出させたり(第3噴出パターン)、というように内部空間20に対するカソード空気Aの供給方向を変更切換し得るようになっている。なお、一側の噴出口51aや、他側の噴出口51bは、セルスタック6を構成する発電セル61,61,…の配列数等に応じて複数個が上記各相対向壁211に対し貫通形成されている(図1、図2参照)。
カソードブロア52や、切換弁54は制御手段であるコントローラ7によって作動制御されるようになっている。すなわち、カソードブロア52を作動させ、切換弁54をカソードブロア52側が分岐流路531側にのみ連通するように切換制御することで上記第1噴出パターンでのカソード空気の供給が行われ、この第1噴出パターンでは図4に実線の矢印で示すようにセルスタック6を構成する各発電セル61,61,…に対し一側の噴出口51aからのみカソード空気の供給が行われる。又、上記切換弁54をカソードブロア52が分岐流路532側にのみ連通するように切換制御することで上記第2噴出パターンでのカソード空気の供給が行われ、この第2噴出パターンでは図4に破線の矢印で示すように各発電セル61,61,…に対し他側の噴出口51bからのみカソード空気の供給が行われる。さらに、上記切換弁54をカソードブロア52が両側の分岐流路531,532の双方と同時に連通するように切換制御することで上記第3噴出パターンでのカソード空気の供給が行われ、この第3噴出パターンでは各発電セル61,61,…に対し一側と他側の両噴出口51a,51bから同時にカソード空気の供給が行われる。
コントローラ7は上記の第1〜第3の3種類の噴出パターンを所定時間経過毎に周期的に切換制御するようになっている。すなわち、図5に示すように、まず、第1噴出パターンP1を時間t1だけ継続して第3噴出パターンに切換え、次に、第3噴出パターンP3を時間t0だけ継続して第2噴出パターンに切換える。そして、第2噴出パターンP2を時間t2だけ継続して第3噴出パターンP3に切換え、第3噴出パターンP3を時間t0だけ継続して元の第1噴出パターンP1に切換え、以後、これを繰り返す。つまり、カソード空気の供給を一側からの供給(第1噴出パターンP1)と、他側からの供給(第2噴出パターンP2)とを交互に切換えることを基本としつつ、その切換えの際には一側と他側との両側からの同時供給(第3噴出パターンP3)を所定時間(時間t0)だけ介在させるようにしている。切換周期としては、例えば、上記の時間t1,時間t2,時間t0は互いに同じ時間値に設定したり、あるいは、時間t1,時間t2は互いに同じ時間値に設定する一方、時間t0は時間t1,t2よりも短い時間値に設定したりすることが考えられる。
以上の実施形態の場合、円筒型に構成された複数本の発電セル61,61,…が列状に配列された状態に構成されてなるセルスタック6が筐体21内に配設され、この筐体21内のセルスタック6に対するカソード空気Aの供給が上記の如く一側からのみの噴出(第1噴出パターンP1)と、他側からのみの噴出(第2噴出パターンP2)とが周期的に交互に切換えられるようにしているため、全ての発電セル61,61,…の外周面に対しその上下方向に亘り均一にカソード空気を供給させることができ、淀み領域Y(図7参照)が発生したりその発生が継続したりというような不都合の発生を回避することができる。しかも、その上に、上記の第1噴出パターンP1と第2噴出パターンP2との交互切換えの際に両側から同時に噴出させる第3噴出パターンP3を介在させて内部空間20を強制的に乱流状態にするようにしているため、上記の淀み領域Yの発生回避や、各発電セル61の上下方向に対する供給ムラの発生回避をより一層確実に実現させることができるようになる。
<他の実施形態>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、第1〜第3の各噴出パターンの切換制御を切換弁54の切換制御によって行うようにしているが、これに限らず、切換弁54の代わりに、供給切換手段として例えば図4(又は図1にも図示)に一点鎖線で例示するように2つの分岐流路531,532のそれぞれに開閉弁551,552を介装し、これら一対の開閉弁551,552の開閉切換制御によって上記の第1〜第3の各噴出パターンの切換制御を行うようにしてもよい。さらに、切換弁54や、一対の開閉弁551,552の代わりに、噴出方向(供給方向)の異なる噴出口毎にカソードブロアを個別に設置し、このカソードブロアの作動切換制御によって上記の第1〜第3の各噴出パターンの切換制御を行うようにしてもよい。例えば、噴出方向が実施形態の如く一側と他側の2方向の場合には図6に例示するように第1カソードブロア52aを一側の噴出口51aに、第2カソードブロア52bを他側の噴出口51bに、それぞれ空気流路を通して接続し、第1及び第2の一対のカソードブロア52a,52bの作動切換制御をコントローラ7により実行させればよい。つまり、第1カソードブロア52aのみ作動させれば第1噴出パターンP1により、第2カソードブロア52bのみ作動させれば第2噴出パターンP2により、第1及び第2の両カソードブロア52a,52bを共に作動させれば第3噴出パターンP3により、それぞれカソード空気の供給が行われることになる。
上記実施形態では、互いに異なる供給方向の例として相対向壁211,211にそれぞれ形成した一側と他側との噴出口51a,51bからの相対向方向を示したが、これに限らず、2方向の場合としては平面視で内部空間20の中心(セルスタック6の中心)位置近傍において所定の交差角度をもって交差するように噴出口を配置するようにしてもよいし、あるいは、3方向、4方向の放射方向から上記中心に向かうようにセルスタック6を囲む筐体21の壁面に噴出口をそれぞれ形成すればよい。3方向又は4方向の場合には、上記の切換弁54として4方又は5方切換可能な構成にしたり、上記分岐流路531,532や開閉弁551,552の数を供給方向の数に対応して増加させたり、あるいは、上記のカソードブロア52a,52bの数を供給方向の数に対応して増加させたりするようにすればよい。
上記実施形態では、第1噴出パターンP1と第2噴出パターンP2との交互切換えの際に両側から同時に噴出させる第3噴出パターンP3を介在させるようにしているが、これに限らず、第3噴出パターンP3を省略して第1噴出パターンP1と、第2噴出パターンP2とを交互に切換えるようにしてもよい。この場合であっても、淀み領域Y(図7参照)が発生したりその発生が継続したりというような不都合の発生を回避することができ、これにより、全ての発電セル61,61,…の外周面に対しその上下方向に亘り均一にカソード空気を供給させることができるようになる。
6 セルスタック
7 コントローラ(制御手段)
20 筐体の内部空間
21 筐体
51a,51b 噴出口
52,52a,52b カソードブロア
54 切換弁(供給切換手段)
61 発電セル
63 アノード
64 カソード
551,552 開閉弁(供給切換手段)

Claims (5)

  1. カソードの外表面が筐体の内部空間に臨んで露出するように構成された発電セルと、カソード空気を供給するためのカソードブロアとを備え、このカソードブロアを作動させてカソードブロアからの空気を上記筐体に形成した噴出口を通して筐体の内部空間にカソード空気として噴出させる、固体酸化物型燃料電池の空気供給方法であって、
    上記噴出口として、上記筐体の内部空間に対し互いに異なる向きに臨んで開口して上記発電セルに向けてカソード空気が互いに異なる方向から噴出されるように複数個形成し、
    上記カソードブロアを作動させてカソードブロアからの空気を上記複数の噴出口の内から選択した噴出口に対し供給し、以後、供給対象の噴出口を順次切換制御することにより、上記発電セルに対するカソード空気の噴出方向を周期的に変更切換するようにする、
    ことを特徴とする固体酸化物型燃料電池の空気供給方法。
  2. 請求項1に記載の固体酸化物型燃料電池の空気供給方法であって、
    上記複数の噴出口の内から選択した1又は2以上の噴出口に対し上記カソードブロアから空気を供給した後に、他の1又は2以上の噴出口に供給切換する際に、切換前後に空気が供給される全ての噴出口に対し上記カソードブロアからの空気を同時に供給する同時供給期間を介在させるようにする、固体酸化物型燃料電池の空気供給方法。
  3. カソードの外表面が筐体の内部空間に臨んで露出するように構成された発電セルと、カソード空気を供給するためのカソードブロアと、このカソードブロアから供給される空気がカソード空気として上記筐体の内部空間に向けて噴出されるように上記筐体に形成された噴出口とを備えた固体酸化物型燃料電池であって、
    上記噴出口として、上記筐体の内部空間に対し互いに異なる向きに臨んで開口して上記発電セルに向けてカソード空気が互いに異なる方向から噴出されるように形成された複数種類の噴出口を備え、
    上記カソードブロアと上記複数種類の噴出口との間に、カソードブロアからの空気を上記複数種類の噴出口に対し選択的に供給切換する供給切換手段が介装され、
    この供給切換手段が切換制御されることにより上記発電セルに対するカソード空気の噴出方向が周期的に変更切換されるように構成されている
    ことを特徴とする固体酸化物型燃料電池。
  4. 請求項3に記載の固体酸化物型燃料電池であって、
    上記複数種類の噴出口は、発電セルを挟んで相対向する方向からカソード空気を噴出させるように筐体の相対向する壁に形成された一側の噴出口と他側噴出口とにより構成されている、固体酸化物型燃料電池。
  5. 請求項4に記載の固体酸化物型燃料電池であって、
    上記供給切換手段を切換制御する制御手段を備え、
    上記制御手段は、供給切換手段を切換制御することにより、上記一側の噴出口からカソード空気を噴出させる第1噴出パターンと、上記他側の噴出口からカソード空気を噴出させる第2噴出パターンとを交互切換すると共に、交互切換の際に上記一側の噴出口と他側の噴出口とから同時にカソード空気を噴出させる第3噴出パターンを介在させるように構成されている、固体酸化物型燃料電池。
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