JP6932515B2 - 燃料電池および複合発電システムならびにその運転方法 - Google Patents

燃料電池および複合発電システムならびにその運転方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば固体酸化物形燃料電池とされた燃料電池およびこれを備えた複合発電システムならびに燃料電池の運転方法に関するものである。
燃料ガスと酸化性ガスとを化学反応させることにより発電する燃料電池が知られている。このうち、固体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)は、電解質としてジルコニアセラミックスなどのセラミックスが用いられ、都市ガス、天然ガス、石油、メタノール、石炭ガス化ガスなどを燃料として運転される燃料電池である。このようなSOFCは、イオン伝導率を高めるために作動温度が約700〜1000℃程度と高く、用途の広い高効率な高温型燃料電池として知られている。このようなSOFCは、例えばマイクロガスタービン(以下「MGT」という。)等の内燃機関と組み合わせて複合発電システムを構成することができる。複合発電システムは、圧縮機から吐出される圧縮空気をSOFCの空気極に供給するとともに、SOFCから排出される高温の排燃料ガスを、ブロワを介してMGTの燃焼器に供給して燃焼させ、燃焼器で発生した燃焼ガスでタービンを回転させることで、発電効率の高い発電が可能とされている。
SOFCの発電時には、燃料電池膜が形成された発電部が発熱する。発電部は、発電効率や耐久性等の観点に基づいて、予め設定された温度範囲で発電を行うのが好ましい。このため、例えば特許文献1には、カートリッジを収容する圧力容器内で、SOFCの発電部を有するカートリッジの内部空間とカートリッジの外部空間とを接続する流路と、この流路を通る酸化性ガス(空気)の流量を調整する流量調整装置と、を備える構成が開示されている。この構成により、カートリッジの温度に応じて、カートリッジの内部空間から外部空間に流出させる酸化性ガスの流量を調整し、カートリッジの温度を適切な温度範囲内に維持している。
特開2016−91968号公報
カートリッジは、内部流路を有する基体管の外周に燃料電池膜が形成された複数のセルスタックが並列配置されたセルスタック群を備えている。セルスタック群の発熱密度が高いため、セルスタック群の外周では外部に対して放熱する一方で、セルスタック群の内部では酸化性ガスによる冷却が十分ではなく、セルスタック温度が上昇する可能性がある。そのため、特許文献1のようにカートリッジの外周側に流れる酸化性ガスの流量を調整したとしても、セルスタック群が最高温度を示す中央近傍に酸化性ガスが十分に到達しないため冷却されず、セルスタック群の面内方向もしくは高さ方向の温度分布が拡大する可能性がある。温度分布が拡大すると、セルスタックごとに発電出力が異なるため、燃料電池全体としての発電性能が低下するという問題がある。
また、セルスタック群の内部まで酸化性ガスが十分に到達しない場合には、酸素欠乏による燃料電池膜の破損というリスクもある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、複数のセルスタックを有するセルスタック群の温度分布を均一化することができる燃料電池およびこれを備えた複合発電システムならびに燃料電池の運転方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の燃料電池およびこれを備えた複合発電システムならびに燃料電池の運転方法は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる燃料電池は、内部流路を有する基体管の外周に燃料電池膜が形成された複数のセルスタックが並列配置されたセルスタック群と、前記内部流路に燃料ガスを供給する燃料ガス供給部と、各前記セルスタックの外周に沿って該セルスタックの長手方向に酸化性ガスを供給する第1酸化性ガス供給部と、前記セルスタック群の側方から前記長手方向に対して交差する方向に酸化性ガスを供給して該セルスタック群の内部まで該酸化性ガスを到達させる第2酸化性ガス供給部とを備え、前記第2酸化性ガス供給部は、前記第1酸化性ガス供給部に酸化性ガスを導く共通の酸化性ガス供給管に接続された第2酸化性ガス供給配管から酸化性ガスが供給される
外周に燃料電池膜が形成された基体管の内部に燃料ガス供給部から燃料ガスを供給するとともに、各セルスタックの外周に沿ってセルスタックの長手方向に第1酸化性ガス供給部から酸化性ガスを供給することにより発電が行われる。複数のセルスタックが並列配置されたセルスタック群とされているので、セルスタック群の外周は外部に対して放熱する一方で、セルスタック群の内部は冷却が十分ではなく、セルスタック温度が高温化する可能性がある。そこで、第2酸化性ガス供給部によって、セルスタック群の側方から長手方向に対して交差する方向に酸化性ガスを供給することとした。これにより、側方から供給した酸化性ガスをセルスタック群の内部にまで到達させることができ、内部の冷却を促進させてセルスタック群の温度分布を均一化することができる。
なお、セルスタックの長手方向とは、セルスタックがパイプ状である場合にはセルスタックの軸方向を示す。
さらに、本発明の燃料電池によれば、前記第2酸化性ガス供給部は、前記長手方向における中央領域に向けて酸化性ガスを供給する。
セルスタックの長手方向における中央領域に向けて酸化性ガスを供給することにより、燃料電池の発熱反応によって温度が上昇する可能性のあるセルスタック群の内部にまで酸化性ガスを到達させ冷却することができる。これにより、セルスタック群の面内方向もしくは高さ方向の温度分布を均一化することができる。
なお、中央領域とは、例えば、セルスタックの発電領域の長手方向において3割から7割程度の最高温度を示す領域を意味する。
また、セルスタックの長手方向における複数箇所から酸化性ガスを供給するようにしてもよい。
さらに、本発明の燃料電池によれば、前記第2酸化性ガス供給部は、前記セルスタック群を挟んで対向するように酸化性ガスを供給する。
セルスタック群を挟んで対向するように酸化性ガスを供給することにより、セルスタック群の内部で対向する両方向から供給された酸化性ガスが衝突して旋回する流れを生じさせることができる。これにより、酸化性ガスの流れがセルスタック群の全体に及び、均一に冷却することで、より温度分布を均一化することができる。
さらに、本発明の燃料電池によれば、前記第2酸化性ガス供給部は、前記長手方向に対して直交する面内で、両側部よりも中央部の方が高流速となるように酸化性ガスを供給する。
セルスタックの長手方向に対して略直交する面内で、両側部よりも中央部の方が高流速となるように酸化性ガスを供給することにより、燃料電池の発熱反応によって温度が上昇するセルスタック群の中央近傍まで効果的に酸化性ガスを到達させ冷却することができる。
さらに、本発明の燃料電池によれば、前記第2酸化性ガス供給部は、前記長手方向に対して直交するように面内方向に前記セルスタック群の中心に対してオフセットさせた方向に酸化性ガスを供給する。
セルスタックの長手方向に対して直交する面内のセルスタック群の中心に対してオフセットさせた方向に酸化性ガスを供給することにより、酸化性ガスの流れを同面内で旋回させることができる。これにより、酸化性ガスの流れが同面内の全体に及び、より温度分布を均一化することができる。
さらに、本発明の燃料電池によれば、前記第2酸化性ガス供給部は、前記長手方向に対して傾斜する方向に向けて酸化性ガスを供給する。
セルスタックの長手方向に対して傾斜する方向に向けて酸化性ガスを供給することにより、酸化性ガスの流れをセルスタックに直交する方向だけでなく長手方向にわたって形成することができる。これにより、酸化性ガスの流れがセルスタックの長手方向にも及び、より温度分布を均一化することができる。
さらに、本発明の燃料電池は、前記セルスタック群の内部の温度を計測する温度センサと、該温度センサから得られた計測値に基づいて、前記第2酸化性ガス供給部から供給される酸化性ガスの流量を制御する制御部とを備えている。
セルスタック群の内部の温度に基づいて酸化性ガスの流量を調整することによって、温度分布を均一化し、カートリッジ出力を向上することができる。
さらに、本発明の燃料電池によれば、前記セルスタック群の側周囲を覆う断熱側壁部を備え、前記第2酸化性ガス供給部は、前記断熱側壁部から酸化性ガスを供給する。
断熱側壁部によってセルスタック群の側周囲が覆われることによって、酸化性ガスは断熱側壁部で覆われた内部を流通する。そして、断熱壁部から酸化性ガスを供給することで、セルスタック群を側方から冷却することができる。
また、本発明の複合発電システムは、上記のいずれかに記載の燃料電池と、前記燃料電池から排気される排燃料ガスと排酸化性ガスとを用いて回転動力を生成するガスタービンと、該ガスタービンの回転動力によって駆動されて発電する発電機とを備えている。
また、本発明の燃料電池の運転方法は、内部流路を有する基体管の外周に燃料電池膜が形成された複数のセルスタックが並列配置されたセルスタック群を備えた燃料電池の運転方法であって、前記内部流路に燃料ガスを供給する燃料ガス供給工程と、各前記セルスタックの外周に沿って該セルスタックの長手方向に酸化性ガスを供給する第1酸化性ガス供給工程と、前記セルスタック群の側方から前記長手方向に対して交差する方向に酸化性ガスを供給して該セルスタック群の内部まで該酸化性ガスを到達させる第2酸化性ガス供給工程とを有し、前記第2酸化性ガス供給工程では、前記第1酸化性ガス供給工程で用いる酸化性ガスを導く共通の酸化性ガス供給管から導かれた酸化性ガスを供給する
セルスタック群の側方から酸化性ガスを供給し、セルスタックが高温となる領域に直接低温の酸化性ガスを供給するため、セルスタック群の温度分布を均一化することができる。
本発明の一実施形態に係るセルスタックを部分拡大して示した縦断面図である。 本発明の一実施形態に係るSOFCモジュールを示した斜視図である。 本発明の一実施形態に係るSOFCカートリッジを示した縦断面図である。 セルスタック群への酸化性ガスの供給方法を示した概略縦断面図である。 断熱側壁部に噴出ダクトを設置した状態を示した要部拡大縦断面図である。 噴出ダクトを示した斜視図である。 セルスタック群に酸化性ガスを供給する様子を示した横断面図である。 図7の変形例を示した水平方向の断面図である。 図5の変形例を示した高さ方向の断面図である。 図9の変形例としての噴出ダクトを示した高さ方向の断面図である。
以下に、本発明にかかる一実施形態について、図面を参照して説明する。
以下においては、説明の便宜上、紙面を基準として「上」及び「下」の表現を用いて各構成要素の位置関係を特定するが、鉛直方向に対して必ずしもこの限りである必要はない。例えば、紙面における上方向が鉛直方向における下方向に対応してもよい。また、紙面における上下方向が鉛直方向に直行する水平方向に対応してもよい。
[セルスタックの構造]
図1に示されているように、セルスタック101は、円筒形状の基体管103と、基体管103の外周面に複数形成された燃料電池セル105と、隣り合う燃料電池セル105の間に形成されたインターコネクタ107とを有する。燃料電池セル105は、燃料極109と固体電解質111と空気極113とが積層して形成されている。また、セルスタック101は、基体管103の外周面に形成された複数の燃料電池セル105の内、基体管103の軸方向において最も端に形成された燃料電池セル105の空気極113に、インターコネクタ107を介して電気的に接続されたリード膜115を有する。
基体管103は、多孔質材料からなり、例えば、CaO安定化ZrO(CSZ)、又はY安定化ZrO2(YSZ)、又はMgAlとされる。この基体管103は、燃料電池セル105とインターコネクタ107とリード膜115とを支持すると共に、基体管103の内周面に供給される燃料ガスを基体管103の細孔を介して基体管103の外周面に形成される燃料極109に拡散させるものである。
燃料極109は、Niとジルコニア系電解質材料との複合材の酸化物で構成され、例えば、Ni/YSZが用いられる。この場合、燃料極109は、燃料極109の成分であるNiが燃料ガスに対して触媒作用を有する。この触媒作用は、基体管103を介して供給された燃料ガス、例えば、メタン(CH)と水蒸気との混合ガスを反応させ、水素(H)と一酸化炭素(CO)に改質するものである。また、燃料極109は、改質により得られる水素(H)及び一酸化炭素(CO)と、固体電解質111を介して供給される酸素イオン(O2−)とを固体電解質111との界面付近において電気化学的に反応させて水(HO)及び二酸化炭素(CO)を生成するものである。なお、燃料電池セル105は、この時、酸素イオンから放出される電子によって発電する。
固体電解質111は、ガスを通しにくい気密性と、高温で高い酸素イオン導電性とを有するYSZが主として用いられる。この固体電解質111は、空気極で生成される酸素イオン(O2−)を燃料極に移動させるものである。
空気極113は、例えば、LaSrMnO系酸化物、又はLaCoO系酸化物で構成される。この空気極113は、固体電解質111との界面付近において、供給される空気等の酸化性ガス中の酸素を解離させて酸素イオン(O2−)を生成するものである。
インターコネクタ107は、SrTiO系などのM1−xTiO(Mはアルカリ土類金属元素、Lはランタノイド元素)で表される導電性ペロブスカイト型酸化物から構成され、燃料ガスと酸化性ガスとが混合しないように緻密な膜となっている。また、インターコネクタ107は、酸化雰囲気と還元雰囲気との両雰囲気下で安定した電気導電性を有する。このインターコネクタ107は、隣り合う燃料電池セル105において、一方の燃料電池セル105の空気極113と他方の燃料電池セル105の燃料極109とを電気的に接続し、隣り合う燃料電池セル105同士を直列に接続するものである。リード膜115は、電子伝導性を有すること、及びセルスタック101を構成する他の材料との熱膨張係数が近いことが必要であることから、Ni/YSZ等のNiとジルコニア系電解質材料との複合材で構成されている。このリード膜115は、インターコネクタにより直列に接続される複数の燃料電池セル105で発電された直流電力をセルスタック101の端部付近まで導出するものである。
[SOFCモジュールの構成]
図2と図3とを用いて、SOFCモジュール及びSOFCカートリッジについて説明する。図2には、SOFCモジュールが示されており、図3には、SOFCカートリッジが示されている。
図2に示すように、SOFCモジュール(燃料電池)201は、複数のSOFCカートリッジ203と、これら複数のSOFCカートリッジ203を収納する圧力容器205とを有する。また、SOFCモジュール201は、燃料ガス供給管207と複数の燃料ガス供給枝管207aとを有する。またSOFCモジュール201は、燃料ガス排出管209と複数の燃料ガス排出枝管209aとを有する。また、SOFCモジュール201は、酸化性ガス供給管(不図示)と酸化性ガス供給枝管(不図示)とを有する。また、SOFCモジュール201は、酸化性ガス排出管(不図示)と複数の酸化性ガス排出枝管(不図示)とを有する。
燃料ガス供給管207は、圧力容器205の外部に設けられ、SOFCモジュール201の発電量に対応して所定ガス組成と所定流量の燃料ガスを供給する燃料ガス供給部に接続されると共に、複数の燃料ガス供給枝管207aに接続されている。この燃料ガス供給管207は、上述の燃料ガス供給部から供給される所定流量の燃料ガスを、複数の燃料ガス供給枝管207aに分岐して導くものである。また、燃料ガス供給枝管207aは、燃料ガス供給管207に接続されると共に、複数のSOFCカートリッジ203に接続されている。この燃料ガス供給枝管207aは、燃料ガス供給管207から供給される燃料ガスを複数のSOFCカートリッジ203に略均等の流量で導き、複数のSOFCカートリッジ203の発電性能を略均一化させるものである。
燃料ガス排出枝管209aは、複数のSOFCカートリッジ203に接続されると共に、燃料ガス排出管209に接続されている。この燃料ガス排出枝管209aは、SOFCカートリッジ203から排出される排燃料ガスを燃料ガス排出管209に導くものである。また、燃料ガス排出管209は、複数の燃料ガス排出枝管209aに接続されると共に、一部が圧力容器205の外部に配置されている。この燃料ガス排出管209は、燃料ガス排出枝管209aから略均等の流量で導出される排燃料ガスを圧力容器205の外部に導くものである。
圧力容器205は、内部の圧力が0.1MPa〜約1MPa、内部の温度が大気温度〜約550℃で運用されるので、耐力性と酸化性ガス中に含まれる酸素などの酸化剤に対する耐食性を保有する材質が利用される。例えばSUS304などのステンレス系材が好適である。
ここで、本実施形態においては、複数のSOFCカートリッジ203が集合化されて圧力容器205に収納される形態について説明しているが、これに限られず例えば、SOFCカートリッジ203が集合化されずに圧力容器205内に収納される形態とすることもできる。
SOFCカートリッジ203は、図3に示すように、複数のセルスタック101と、発電室215と、燃料ガス供給室217と、燃料ガス排出室219と、酸化性ガス供給室(第1酸化性ガス供給部)221と、酸化性ガス排出室223とを有する。また、SOFCカートリッジ203は、上部管板225aと、下部管板225bと、上部断熱体227aと、下部断熱体227bとを有する。なお、本実施形態においては、SOFCカートリッジ203は、燃料ガス供給室217と燃料ガス排出室219と酸化性ガス供給室221と酸化性ガス排出室223とが図3のように配置されることで、燃料ガスと酸化性ガスとがセルスタック101の内側と外側とを対向して流れる構造となっているが、必ずしもこの必要はなく、例えば、セルスタックの内側と外側とを平行して流れるようにしても良い。
発電室215は、上部断熱体227aと下部断熱体227bとの間に形成された領域である。この発電室215は、セルスタック101の燃料電池セル105が配置され、燃料ガスと酸化性ガスとを電気化学的に反応させて発電を行う領域である。また、この発電室215のセルスタック101長手方向の中央部付近での温度は、SOFCモジュール201の定常運転時に、およそ700℃〜1100℃の高温雰囲気となる。
燃料ガス供給室217は、SOFCカートリッジ203の上部ケーシング229aと上部管板225aとに囲まれた領域である。また、燃料ガス供給室217は、上部ケーシング229aに備えられた燃料ガス供給孔231aによって、燃料ガス供給枝管207aと連通されている。また、燃料ガス供給室217には、セルスタック101の一方の端部が、セルスタック101の基体管103の内部が燃料ガス排出室219に対して開放して配置されている。この燃料ガス供給室217は、燃料ガス供給枝管207aから燃料ガス供給孔231aを介して供給される燃料ガスを、複数のセルスタック101の基体管103の内部に略均一流量で導き、複数のセルスタック101の発電性能を略均一化させるものである。
燃料ガス排出室219は、SOFCカートリッジ203の下部ケーシング229bと下部管板225bとに囲まれた領域である。また、燃料ガス排出室219は、下部ケーシング229bに備えられた燃料ガス排出孔231bによって、燃料ガス排出枝管209aと連通されている。また、燃料ガス排出室219には、セルスタック101の他方の端部が、セルスタック101の基体管103の内部が燃料ガス排出室219に対して開放して配置されている。この燃料ガス排出室219は、複数のセルスタック101の基体管103の内部を通過して燃料ガス排出室219に供給される排燃料ガスを集約して、燃料ガス排出孔231bを介して燃料ガス排出枝管209aに導くものである。
SOFCモジュール201の発電量に対応して所定ガス組成と所定流量の酸化性ガスを酸化性ガス供給枝管へと分岐して、複数のSOFCカートリッジ203へ供給する。酸化性ガス供給室221は、SOFCカートリッジ203の下部ケーシング229bと下部管板225bと下部断熱体227bとに囲まれた領域である。また、酸化性ガス供給室221は、下部ケーシング229bに備えられた酸化性ガス供給孔233aによって、図示しない酸化性ガス供給枝管と連通されている。この酸化性ガス供給室221は、図示しない酸化性ガス供給枝管から酸化性ガス供給孔233aを介して供給される所定流量の酸化性ガスを、後述する酸化性ガス供給隙間(第1酸化性ガス供給部)235aを介して発電室215に導くものである。このように、酸化性ガスは、各セルスタック101の外周に沿って長手方向(図2において上下方向)に供給されることになる。
酸化性ガス排出室223は、SOFCカートリッジ203の上部ケーシング229aと上部管板225aと上部断熱体227aとに囲まれた領域である。また、酸化性ガス排出室223は、上部ケーシング229aに備えられた酸化性ガス排出孔233bによって、図示しない酸化性ガス排出枝管と連通されている。この酸化性ガス排出室223は、発電室215から、後述する酸化性ガス排出隙間235bを介して酸化性ガス排出室223に供給される排酸化性ガスを、酸化性ガス排出孔233bを介して図示しない酸化性ガス排出枝管に導くものである。
上部管板225aは、上部ケーシング229aの天板と上部断熱体227aとの間に、上部管板225aと上部ケーシング229aの天板と上部断熱体227aとが略平行になるように、上部ケーシング229aの側板に固定されている。また上部管板225aは、SOFCカートリッジ203に備えられるセルスタック101の本数に対応した複数の孔を有し、該孔にはセルスタック101がそれぞれ挿入されている。この上部管板225aは、複数のセルスタック101の一方の端部をシール部材及び接着部材のいずれか一方又は両方を介して気密に支持すると共に、燃料ガス供給室217と酸化性ガス排出室223とを隔離するものである。
下部管板225bは、下部ケーシング229bの底板と下部断熱体227bとの間に、下部管板225bと下部ケーシング229bの底板と下部断熱体227bとが略平行になるように下部ケーシング229bの側板に固定されている。また下部管板225bは、SOFCカートリッジ203に備えられるセルスタック101の本数に対応した複数の孔を有し、該孔にはセルスタック101がそれぞれ挿入されている。この下部管板225bは、複数のセルスタック101の他方の端部をシール部材及び接着部材のいずれか一方又は両方を介して気密に支持すると共に、燃料ガス排出室219と酸化性ガス供給室221とを隔離するものである。
上部断熱体227aは、上部ケーシング229aの下端部に、上部断熱体227aと上部ケーシング229aの天板と上部管板225aとが略平行になるように配置され、上部ケーシング229aの側板に固定されている。また、上部断熱体227aには、SOFCカートリッジ203に備えられるセルスタック101の本数に対応して、複数の孔が設けられている。この孔の直径はセルスタック101の外径よりも大きく設定されている。上部断熱体227aは、この孔の内面と、上部断熱体227aに挿通されたセルスタック101の外面との間に形成された酸化性ガス排出隙間235bを有する。
この上部断熱体227aは、発電室215と酸化性ガス排出室223とを仕切るものであり、上部管板225aの周囲の雰囲気が高温化し強度低下や酸化性ガス中に含まれる酸化剤による腐食が増加することを抑制する。上部管板225a等はインコネルなどの高温耐久性のある金属材料から成るが、上部管板225a等が発電室215内の高温に晒されて上部管板225a等内の温度差が大きくなることで熱変形することを防ぐものである。また、上部断熱体227aは、発電室215を通過して高温に晒された排酸化性ガスを、酸化性ガス排出隙間235bを通過させて酸化性ガス排出室223に導くものである。
本実施形態によれば、上述したSOFCカートリッジ203の構造により、燃料ガスと酸化性ガスとがセルスタック101の内側と外側とを対向して流れるものとなっている。このことにより、排酸化性ガスは、基体管103の内部を通って発電室215に供給される燃料ガスとの間で熱交換がなされ、金属材料から成る上部管板225a等が座屈などの変形をしない温度に冷却されて酸化性ガス排出室223に供給される。また、燃料ガスは、発電室215から排出される排酸化性ガスとの熱交換により昇温され、発電室215に供給される。その結果、ヒーター等を用いることなく発電に適した温度に予熱昇温された燃料ガスを発電室215に供給することができる。
下部断熱体227bは、下部ケーシング229bの上端部に、下部断熱体227bと下部ケーシング229bの底板と下部管板225bとが略平行になるように配置され、下部ケーシング229bの側板に固定されている。また、下部断熱体227bには、SOFCカートリッジ203に備えられるセルスタック101の本数に対応して、複数の孔が設けられている。この孔の直径はセルスタック101の外径よりも大きく設定されている。下部断熱体227bは、この孔の内面と、下部断熱体227bに挿通されたセルスタック101の外面との間に形成された酸化性ガス供給隙間235aを有する。
この下部断熱体227bは、発電室215と酸化性ガス供給室221とを仕切るものであり、下部管板225bの周囲の雰囲気が高温化し強度低下や酸化性ガス中に含まれる酸化剤による腐食が増加することを抑制する。下部管板225b等はインコネルなどの高温耐久性のある金属材料から成るが、下部管板225b等が高温に晒されて下部管板225b等内の温度差が大きくなることで熱変形することを防ぐものである。また、下部断熱体227bは、酸化性ガス供給室221に供給される酸化性ガスを、酸化性ガス供給隙間235aを通過させて発電室215に導くものである。
本実施形態によれば、上述したSOFCカートリッジ203の構造により、燃料ガスと酸化性ガスとがセルスタック101の内側と外側とを対向して流れるものとなっている。このことにより、基体管103の内部を通って発電室215を通過した排燃料ガスは、発電室215に供給される酸化性ガスとの間で熱交換がなされ、金属材料から成る下部管板225b等が座屈などの変形をしない温度に冷却されて燃料ガス排出室219に供給される。また、酸化性ガスは排燃料ガスとの熱交換により昇温され、発電室215に供給される。その結果、ヒーター等を用いることなく発電に必要な温度に昇温された酸化性ガスを発電室215に供給することができる。
発電室215で発電された直流電力は、複数の燃料電池セル105に設けたNi/YSZ等からなるリード膜115によりセルスタック101の端部付近まで導出した後に、SOFCカートリッジ203の集電棒(不図示)に集電板(不図示)を介して集電して、各SOFCカートリッジ203の外部へと取り出される。前記集電棒によってSOFCカートリッジ203の外部に導出された電力は、各SOFCカートリッジ203の発電電力を所定の直列数および並列数へと相互に接続され、SOFCモジュール201の外部へと導出されて、図示しないインバータなどにより所定の交流電力へと変換されて、電力負荷へと供給される。
上述のSOFCモジュール201は、ガスタービンと、ガスタービンの回転動力によって駆動されて発電する発電機と組み合わせることによって、複合発電システムを構成することができる。この場合、SOFCモジュール201から排気される排燃料ガスと排酸化性ガスとを用いてガスタービンは動作することになる。
[発電室における酸化性ガスの供給方法]
次に、発電室における酸化性ガスの供給方法について説明する。
図4には、図2に示したSOFCモジュール(燃料電池)201の高さ方向断面が模式的に示されている。圧力容器205の内部には、複数のセルスタック101が並列配置されたセルスタック群102が設けられている。なお、図4では、図2及び図3で示した燃料ガス供給室217と、燃料ガス排出室219と、酸化性ガス供給室221と、酸化性ガス排出室223ととが簡略化されて示されているが、図2及び図3と同様の構成となっている。
セルスタック群102の中央に示された領域は、セルスタック群102の内部に温度分布が生じて高温になりやすい高温領域Hである。
セルスタック群102を外周から囲うように断熱側壁部10が設けられている。断熱側壁部10によってセルスタック群102を囲うことで内部に発電室215が形成される。断熱側壁部10には、上側酸化性ガス供給配管(第2酸化性ガス供給部)12a及び下側酸化性ガス供給配管(第2酸化性ガス供給部)12bが接続されている。上側酸化性ガス供給配管12aには上側流量制御弁12a1が設けられ、下側酸化性ガス供給配管12bには下側流量制御弁12b1が設けられている。各流量制御弁12a1,12b1は、それぞれ、制御部14によって開度を調整して、流量を制御する。上側流量制御弁12a1及び下側流量制御弁12b1は、上流側にて共通の酸化性ガス供給管16に接続されている。酸化性ガス供給管16から導かれる酸化性ガスは、図3に示した酸化性ガス供給室221にも供給される。つまり、酸化性ガス供給管16から、酸化性ガス供給室221(図3参照)、上側酸化性ガス供給配管12a及び下側酸化性ガス供給配管12bに酸化性ガスが分配されるようになっている。
上側酸化性ガス供給配管12aの下流側先端は上側噴出ダクト(第2酸化性ガス供給部)17に接続され、下側酸化性ガス供給配管12bの下流側先端は下側噴出ダクト(第2酸化性ガス供給部)18に接続されている。各噴出ダクト17,18は、セルスタック101の長手方向の略中央領域に設けられ、例えば、セルスタック101の発電領域の長手方向(図4において鉛直上下方向)において3割から7割程度の領域に設けられている。
上側噴出ダクト17は、セルスタック群102を挟んで対向する位置にそれぞれ設置されており、下側噴出ダクト18は、セルスタック群102を挟んで対向する位置にそれぞれ設置されている。これにより、図4に太実線矢印で示すように、セルスタック群102の内部で対向する両方向から供給された酸化性ガスが衝突して上下方向に旋回する流れを生じさせるようになっている。
なお、図4に示された太破線矢印は、セルスタック群の下方の酸化性ガス供給室221から鉛直上方向に向かって供給される酸化性ガスの流れを示している。
上側噴出ダクト17及び下側噴出ダクト18は、図5に示すように、断熱側壁部10に対して挿入された状態で設置されている。これにより、各噴出ダクト17,18の先端から酸化性ガスがセルスタック群102の側部に向かって噴出される。なお、図5において符号215は発電室を示し、符号102はセルスタック群を示している。
図6に示すように、各噴出ダクト17,18は、セルスタック群102の幅に対応する幅を有した偏平形状とされており、流路が幅方向に分割されている。中央の流路20aの高さが、両側方の流路20bの高さよりも小さくされている。これにより、中央の流路20aから噴出される酸化性ガスの流速が、両側の側方の流路20bから噴出される流速よりも大きくなる。したがって、図7に示すように、セルスタック群102の側方から供給される酸化性ガスの流速は、側方よりも中央が大きくされた速度分布となる。
なお、噴出ダクト17,18の流路の分割数は3つに限定されるものではない。
図4に示すように、セルスタック群102の中央の高温領域Hには、熱電対等の温度センサ22が設けられている。温度センサ22の出力は、制御部14へと送信される。温度センサ22の設置位置は、セルスタック群102が最高温度を示す位置、例えば長手方向の中央でかつ、長手方向に直交する面内(水平面内)の中央に設けることが好ましい。
制御部14は、温度センサ22から得た温度データを用いて、温度を計測している高温領域Hの温度が周囲温度まで低下して、セルスタック群102の温度分布が均一化するように、酸化性ガスの各流量制御弁12a1,12b1の開度制御を行う。
制御部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等である。
上記構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
セルスタック群102の長手方向に酸化性ガスを供給することに加えて、断熱側壁部10に設けた各噴出ダクト17,18によって、セルスタック群102の側方から長手方向に対して交差する方向(具体的には直交方向)に酸化性ガスを供給することとした。これにより、側方から供給した酸化性ガスをセルスタック群102の内部の高温領域Hまで到達させることができ、高温領域Hの冷却を促進させてセルスタック群102の水平方向断面内の温度分布を均一化することができる。
このように温度分布を均一化することで、セルスタック101の発電出力を均一化させて、燃料電池全体としての発電性能を向上させることができる。
また、セルスタック群102の内部まで酸化性ガスを十分に到達させることができるので、酸素欠乏による燃料電池膜の破損というリスクを回避し、燃料電池の信頼性を向上することができる。
セルスタック群102の長手方向における中央領域に設けた各噴出ダクト17,18によって、セルスタック群102の長手方向における高温領域、例えば中央領域に向けて酸化性ガスを供給することにより、高温領域Hまで酸化性ガスを到達させ冷却することができる。これにより、セルスタック群102の高さ方向断面内の温度分布を均一化することができる。
なお、噴出ダクト17,18の長手方向における設置数は、本実施形態のように2つに限定されるものではない。
セルスタック群102の両側に設置した噴出ダクト17,18からセルスタック群102を挟んで対向するように酸化性ガスを供給することとしたので、セルスタック群102の内部で対向する両方向から供給された酸化性ガスが衝突して旋回する流れを生じさせることができる(図4の太実線矢印参照)。これにより、酸化性ガスの流れがセルスタック群102の全体に及び、より温度分布を均一化することができる。
なお、本実施形態では、セルスタック群102の両側に設置した噴出ダクト17,18から酸化性ガスを両方向から対向するように供給することとしたが、これに限定されるものでなく、片側からのみ供給しても良い。
図6に示したように噴出ダクト17,18の流路を分割して各流路20a,20bの流路断面積を変更することによって、セルスタック群102の水平面内で、両側部よりも中央部の方が大きい流速分布で酸化性ガスを吹き出すこととしたので、中央の高温領域Hまで効果的に酸化性ガスを到達させ、セルスタック群102を冷却することができる。
なお、本実施形態は以下のように変形することができる。
図8に示すように、各噴出ダクト17,18から酸化性ガスを供給する際に、セルスタック群102の水平面内の中心の高温領域Hに対してオフセットさせた方向に酸化性ガスを供給するようにしてもよい。これにより、酸化性ガスの流れを水平面内で旋回させることができ、酸化性ガスの流れが水平面内の全体に及び、より温度分布を均一化することができる。
また、図9に示すように、各噴出ダクト17,18から酸化性ガスを供給する際に、セルスタック群102の長手方向に対して傾斜する方向に向けて酸化性ガスを供給するようにしても良い。これにより、酸化性ガスの流れをセルスタック群102に直交する方向だけでなく長手方向にわたって形成することができ、酸化性ガスの流れがセルスタック群102の長手方向にも及び、より温度分布を均一化することができる。または、図9に示した噴出ダクト17,18に代えて、図10に示すように、噴出ダクト17、18の先端に、上下の斜め方向にそれぞれ向けて設けられたノズル24を設けてもよい。
なお、上述した実施形態では、セルスタック101として円筒形を例として説明したが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、偏平形状の基体管に複数の内部流路を並べて形成したセルスタックや、平板形のセルスタックであってもよい。
10 断熱側壁部
12a 上側酸化性ガス供給配管(第2酸化性ガス供給部)
12a1 上側流量制御弁
12b 下側酸化性ガス供給配管(第2酸化性ガス供給部)
12b1 下側流量制御弁
14 制御部
16 酸化性ガス供給管
17 上側噴出ダクト(第2酸化性ガス供給部)
18 下側噴出ダクト(第2酸化性ガス供給部)
20a 中央の流路
20b 側方の流路
22 温度センサ
24 ノズル
101 セルスタック
102 セルスタック群
103 基体管
105 燃料電池セル
107 インターコネクタ
109 燃料極
111 固体電解質
113 空気極
115 リード膜
201 SOFCモジュール(燃料電池)
203 SOFCカートリッジ
205 圧力容器
207 燃料ガス供給管
207a 燃料ガス供給枝管
209 燃料ガス排出管
209a 燃料ガス排出枝管
215 発電室
217 燃料ガス供給室
219 燃料ガス排出室
221 酸化性ガス供給室(第1酸化性ガス供給部)
223 酸化性ガス排出室
225a 上部管板
225b 下部管板
227a 上部断熱体
227b 下部断熱体
229a 上部ケーシング
229b 下部ケーシング
231a 燃料ガス供給孔
231b 燃料ガス排出孔
233a 酸化性ガス供給孔
233b 酸化性ガス排出孔
235a 酸化性ガス供給隙間(第1酸化性ガス供給部)
235b 酸化性ガス排出隙間
H 高温領域

Claims (10)

  1. 内部流路を有する基体管の外周に燃料電池膜が形成された複数のセルスタックが並列配置されたセルスタック群と、
    前記内部流路に燃料ガスを供給する燃料ガス供給部と、
    各前記セルスタックの外周に沿って該セルスタックの長手方向に酸化性ガスを供給する第1酸化性ガス供給部と、
    前記セルスタック群の側方から前記長手方向に対して交差する方向に酸化性ガスを供給して該セルスタック群の内部まで該酸化性ガスを到達させる第2酸化性ガス供給部と、
    を備え
    前記第2酸化性ガス供給部は、前記第1酸化性ガス供給部に酸化性ガスを導く共通の酸化性ガス供給管に接続された第2酸化性ガス供給配管から酸化性ガスが供給される燃料電池。
  2. 前記第2酸化性ガス供給部は、前記長手方向における中央領域に向けて酸化性ガスを供給する請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記第2酸化性ガス供給部は、前記セルスタック群を挟んで対向するように酸化性ガスを供給する請求項1又は2に記載の燃料電池。
  4. 前記第2酸化性ガス供給部は、前記長手方向に対して直交する面内で、両側部よりも中央部の方が大きい流速で酸化性ガスを吹き出す請求項1から3のいずれかに記載の燃料電池。
  5. 前記第2酸化性ガス供給部は、前記長手方向に対して直交する面内における前記セルスタック群の中心に対してオフセットさせた方向に酸化性ガスを供給する請求項1から4のいずれかに記載の燃料電池。
  6. 前記第2酸化性ガス供給部は、前記長手方向に対して傾斜する方向に向けて酸化性ガスを供給する請求項1から5のいずれかに記載の燃料電池。
  7. 前記セルスタック群の内部の温度を計測する温度センサと、
    該温度センサから得られた計測値に基づいて、前記第2酸化性ガス供給部から供給される酸化性ガスの流量を制御する制御部と、
    を備えている請求項1から6のいずれかに記載の燃料電池。
  8. 前記セルスタック群の側周囲を覆う断熱側壁部を備え、
    前記第2酸化性ガス供給部は、前記断熱側壁部から酸化性ガスを供給する請求項1から7のいずれかに記載の燃料電池。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の燃料電池と、
    前記燃料電池から排気される排燃料ガスと排酸化性ガスとを用いて回転動力を生成するガスタービンと、
    該ガスタービンの回転動力によって駆動されて発電する発電機と、
    を備えている複合発電システム。
  10. 内部流路を有する基体管の外周に燃料電池膜が形成された複数のセルスタックが並列配置されたセルスタック群を備えた燃料電池の運転方法であって、
    前記内部流路に燃料ガスを供給する燃料ガス供給工程と、
    各前記セルスタックの外周に沿って該セルスタックの長手方向に酸化性ガスを供給する第1酸化性ガス供給工程と、
    前記セルスタック群の側方から前記長手方向に対して交差する方向に酸化性ガスを供給して該セルスタック群の内部まで該酸化性ガスを到達させる第2酸化性ガス供給工程と、
    を有し、
    前記第2酸化性ガス供給工程では、前記第1酸化性ガス供給工程で用いる酸化性ガスを導く共通の酸化性ガス供給管から導かれた酸化性ガスを供給する燃料電池の運転方法。
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