JP6655690B1 - 燃料電池装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1に示すように、燃料電池装置100は、マニホールド2と、複数の燃料電池セル10と、燃料処理器70と、配管80(図8及び図9参照)と、を備えている。
図2に示すように、マニホールド2は、燃料電池セル10にガスを供給するように構成されている。また、マニホールド2は、燃料電池セル10から排出されたガスを回収するように構成されている。
図5は、セルスタック装置の断面図を示している。なお、セルスタック装置は、複数の燃料電池セル10とマニホールド2とから構成されている。図5に示すように、燃料電池セル10は、マニホールド2から上方に延びている。燃料電池セル10は、基端部101がマニホールド2に取り付けられている。すなわち、マニホールド2は、各燃料電池セル10の基端部101を支持している。本実施形態では、燃料電池セル10の基端部101は下端部を意味し、燃料電池セル10の先端部102は上端部を意味する。
支持基板4は、マニホールド2から上下方向に延びている。詳細には、支持基板4は、マニホールド2から上方に延びている。支持基板4は、扁平状であり、基端部41と先端部42とを有している。基端部41及び先端部42は、支持基板4の長さ方向(x軸方向)における両端部である。本実施形態では、支持基板4の基端部41は下端部を意味し、支持基板4の先端部42は上端部を意味する。
複数の発電素子部5が、支持基板4の第1主面45及び第2主面46に支持されている。各発電素子部5は、支持基板4の長さ方向(x軸方向)に配列されている。詳細には、各発電素子部5は、支持基板4上において、基端部41から先端部42に向かって互いに間隔をあけて配置されている。すなわち、各発電素子部5は、支持基板4の長さ方向(x軸方向)に沿って、間隔をあけて配置されている。なお、各発電素子部5は、後述する電気的接続部9によって、互いに直列に接続されている。
電気的接続部9は、隣り合う発電素子部5を電気的に接続するように構成されている。電気的接続部9は、インターコネクタ91及び空気極集電膜92を有する。インターコネクタ91は、第2凹部612内に配置されている。詳細には、インターコネクタ91は、第2凹部612内に埋設(充填)されている。インターコネクタ91は、電子伝導性を有する緻密な材料から構成される焼成体である。インターコネクタ91は、支持基板4よりも緻密である。例えば、インターコネクタ91の気孔率は、0〜7%程度である。インターコネクタ91は、例えば、LaCrO3(ランタンクロマイト)から構成され得る。或いは、(Sr,La)TiO3(ストロンチウムチタネート)から構成されてもよい。インターコネクタ91の厚さは、例えば、10〜100μmである。
図5に示すように、連通部材3は、支持基板4の先端部42に取り付けられている。そして、連通部材3は、ガス往路43とガス復路44とを連通させる連通流路30を有している。詳細には、連通流路30は、各ガス往路43と各ガス復路44とを連通する。連通流路30は、各ガス往路43から各ガス復路44まで延びる空間によって構成されている。連通部材3は、支持基板4に接合されていることが好ましい。また、連通部材3は、支持基板4と一体的に形成されていることが好ましい。連通流路30の数は、ガス往路43の数よりも少ない。本実施形態では、一本の連通流路30のみによって、複数のガス往路43と複数のガス復路44とが連通されている。
図8に示すように、燃料処理器70は、マニホールド2のガス供給室20aに供給される燃料ガスを生成する。例えば、燃料処理器70は、改質器である。燃料処理器70は、原料ガス(天然ガス、液化石油ガス、灯油など)を改質して燃料ガス(水素含有ガス)を生成する。例えば、下記(1)式及び(2)式に示すように、都市ガスの主成分であるメタン(CH4)及び水蒸気から、燃料ガス(水素含有ガス)を生成する。
CH4+2H2O→4H2+CO2 ・・・(1)
CH4+H2O→3H2+CO ・・・(2)
図8及び図9に示すように、配管80は、燃料処理器70とマニホールド2とを連結する。詳細には、配管80は、燃料処理器70の上面と、マニホールド2の底面とを連結する。配管80は、マニホールド2の底面の中央部に取り付けられている。底面の中央部とは、幅方向(y軸)及び長さ方向(z軸)の中心部である。配管80は、上下方向(x軸方向)に延びる。
上述したように構成された燃料電池装置100では、燃料処理器70によって生成された燃料ガスをマニホールド2のガス供給室20aに供給するとともに、燃料電池セル10を空気などの酸素を含むガスに曝す。すると、空気極8において下記(3)式に示す化学反応が起こり、燃料極6において下記(4)式に示す化学反応が起こり、電流が流れる。
(1/2)・O2+2e−→O2− …(3)
H2+O2−→H2O+2e− …(4)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
上記実施形態では、第1ガス室がガス供給室20aであり、第2ガス室がガス回収室29bであるが、図10に示すように、第1ガス室がガス回収室20bであり、第2ガス室がガス供給室20aであってもよい。この場合、配管80の第1筒状部81内をオフガスが流れ、第2筒状部82内をマニホールド2に供給する燃料ガスが流れる。
上記実施形態では、第1筒状部81及び第2筒状部82は、互いに非接触であるが、図11に示すように、第1筒状部81及び第2筒状部82の一部は、互いに接触していてもよい。詳細には、第1筒状部81の内壁及び第2筒状部82の外壁の一部が、互いに接触していてもよい。第1筒状部81の中心軸に対して、第2筒状部82の中心軸は傾斜している。なお、図11では、第1筒状部81が直線的に延び、第2筒状部82が湾曲しているが、これに限定されない。第1筒状部81が湾曲し、第2筒状部82が直線的に延びてもよく、第1筒状部81及び第2筒状部82が互いに湾曲していてもよい。また、第1筒状部81及び第2筒状部82が互いに直線的に延びてもよい。この場合、例えば第1筒状部81及び第2筒状部82は、線接触する。
上記実施形態では、配管80は、マニホールド2の底面の中央部に取り付けられているが、図12に示すように、マニホールド2の底面の中央部以外に取り付けられてもよい。本変形例では、第2マニホールド本体2bは、第1マニホールド本体2a内において、マニホールド2の幅方向(y軸方向)の一方の端部に寄って配置されている。
上記実施形態では、マニホールド2の底面に、配管80が連結されているが、配管80の連結位置はこれに限定されない。例えば、配管80は、マニホールド2の側面に取り付けられてもよいし、マニホールド2の上面に取り付けられてもよい。
上記実施形態では、燃料処理器70は、改質器によって構成されているが、これに限定されない。例えば、燃料処理器70は、改質器に加えて、CO変性器及びCO浄化器などを有していてもよい。CO変性器は、改質器で発生した一酸化炭素および水から二酸化炭素及び水素を生成するように構成されている。また、CO浄化器は、改質器で発生した一酸化炭素に酸素を加えて、二酸化炭素へ変化させるように構成されている。
上記実施形態では、燃料処理器70は、燃料電池セル10が延びる方向に延びているが、これに限定されない。例えば、燃料処理器70は、燃料電池セル10が延びる方向と交差する方向(y軸方向又はz軸方向)に延びていてもよい。詳細には、燃料電池セル10が上下方向に延びる場合、燃料処理器70は水平方向に延びていてもよい。この場合、例えば、配管80は、燃料処理器70の側面に連結されている。
上記実施形態では、燃料処理器70は、マニホールド2の底面と対向するように配置されているが、燃料処理器70の配置はこれに限定されない。例えば、燃料処理器70は、燃料電池セル10の側面および主面の少なくとも一方と対向するように配置されていてもよい。このとき、燃料処理器70の一部が燃料電池セル10の先端面よりも上方に配置されていてもよい。
上記実施形態では、マニホールド2は、第1マニホールド本体2aと、この第1マニホールド本体2a内に配置される第2マニホールド本体2bとを備えているが、これに限定されない。マニホールド2は、内部空間をガス供給室20aとガス回収室20bとに仕切る仕切板を備えていてもよい。
上記実施形態では、ガス往路43とガス復路44とは、連通部材3が有する連通流路30によって連通されていたが、この構成に限定されない。例えば、支持基板4が、内部に連通流路を有していてもよい。この場合、燃料電池装置100は、連通部材3を備えていなくてもよい。この支持基板4内に形成された連通流路によって、ガス往路43とガス復路44とが連通されている。
支持基板4は、第1支持基板と第2支持基板とに分かれていてもよい。この場合、第1支持基板にガス往路43が形成され、第2支持基板にガス復路44が形成される。
上記実施形態では、支持基板4は、複数のガス往路43を有しているが、1つのガス往路43のみを有していてもよい。同様に、支持基板4は、複数のガス復路44を有しているが、1つのガス復路44のみを有していてもよい。
上記実施形態では、燃料電池セル10はマニホールド2から上方に延びるように構成されているが、これに限定されない。例えば、燃料電池セル10は、マニホールド2から下方に延びていてもよい。この場合、燃料処理器70は、例えばマニホールド2の上方に配置される。また、マニホールド2の底面は上方を向いている。
上記実施形態の燃料電池セル10は、各発電素子部5が支持基板4の長さ方向(x軸方向)に配列されている、いわゆる横縞型の燃料電池セルであるが、燃料電池セル10の構成はこれに限定されない。例えば、燃料電池セル10は、支持基板4の第1主面45に1つの発電素子部5が支持された、いわゆる縦縞型の燃料電池セルであってもよい。この場合、支持基板4の第2主面46に一つの発電素子部5が支持されていてもよいし、支持されていなくてもよい。
20a ガス供給室
20b ガス回収室
10 燃料電池セル
70 燃料処理器
80 配管
81 第1筒状部
82 第2筒状部
Claims (8)
- 燃料電池セルと、
ガス供給室及びガス回収室を有し、前記燃料電池セルを支持するマニホールドと、
前記ガス供給室に供給される燃料ガスを生成する燃料処理器と、
前記燃料処理器と前記マニホールドとを連結する配管と、
を備え、
前記配管は、
前記ガス供給室及び前記ガス回収室の一方と連通する第1筒状部と、
前記ガス供給室及び前記ガス回収室の他方と連通し、前記第1筒状部内を延びる第2
筒状部と、
を有し、
前記第1筒状部は、前記ガス供給室と連通し、
前記第2筒状部は、前記ガス回収室と連通する、
燃料電池装置。
- 燃料電池セルと、
ガス供給室及びガス回収室を有し、前記燃料電池セルを支持するマニホールドと、
前記ガス供給室に供給される燃料ガスを生成する燃料処理器と、
前記燃料処理器と前記マニホールドとを連結する配管と、
を備え、
前記配管は、
前記ガス供給室及び前記ガス回収室の一方と連通する第1筒状部と、
前記ガス供給室及び前記ガス回収室の他方と連通し、前記第1筒状部内を延びる第2筒状部と、
を有し、
前記第1筒状部の一端部は、前記ガス供給室及び前記ガス回収室の一方のみと連通し、前記第1筒状部の他端部は、前記燃料処理器と連通する、
燃料電池装置。
- 前記第1筒状部及び前記第2筒状部の一部は、互いに接触している、
請求項1または2に記載の燃料電池装置。
- 前記燃料処理器は、前記マニホールドの底面と対向するように配置される、
請求項1から3のいずれかに記載の燃料電池装置。
- 前記配管は、前記マニホールドの底面の中央部に取り付けられている、
請求項4に記載の燃料電池装置。
- 前記マニホールドは、
前記第1筒状部と連通する第1マニホールド本体と、
前記第2筒状部と連通し、前記第1マニホールド本体内に配置される第2マニホール
ド本体と、
を有する、
請求項1から5のいずれかに記載の燃料電池装置。
- 前記燃料電池セルは、
前記ガス供給室と連通し、前記燃料電池セルの基端部から先端部に延びる少なくとも
1つの第1ガス流路と、
前記ガス回収室と連通し、前記燃料電池セルの基端部から先端部に延びて前記燃料電
池セルの先端部において前記第1ガス流路と連通する、少なくとも1つの第2ガス流路と、
を有する、
請求項1から6のいずれかに記載の燃料電池装置。
- 前記第1筒状部の内側面と、前記第2筒状部の外側面とは、対向する、
請求項1から7のいずれかに記載の燃料電池装置。
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2018
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