JP5381293B2 - 放音制御装置 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の実施形態に係る楽音再生装置1の使用態様を説明する説明図である。楽音再生装置1は、本体部10、筋電位測定部20および放音部30を有している。楽音再生装置1の利用者である運動者1000は、楽音再生装置1を使用するときには、本体部10を腰や腕などに装着し、筋電位測定部20を身体の各部位(この例においては、左右の大腿部、左右の腕)に装着する。ここで、筋電位測定部20は、左の大腿部(以下、単に左足という)に装着された筋電位測定部20−LF、右の大腿部(以下、単に右足という)に装着された筋電位測定部20−RF、左腕に装着された筋電位測定部20−LH、右腕に装着された筋電位測定部20−RHを総称したものである。以下の説明においては、これらをそれぞれ区別しない場合には、単に筋電位測定部20という。なお、この例においては、筋電位測定部20は、4箇所の測定部位を測定するようになっていたが、さらに多くの測定部位を測定するものであってもよいし、1箇所の測定部位(例えば、左足だけ)を測定するものであってもよい。
上述した実施形態においては、比較部102は、筋電データと基準データとを測定部位毎に比較し、筋電位の特徴量の差分を差分情報として出力していたが、筋電位の特徴量の変化について、一定期間における変化パターンを単位として比較し、変化パターンの違いを差分情報として出力してもよい。この場合には、基準データは、筋電位の特徴量の変化パターンとして規定したものであってもよい。なお、反復運動などにより筋電位の特徴量の変化が周期的なパターンとなるときには、反復運動による1周期のパターンの単位時間当たりの回数などを比較するようにしてもよい。
上述した実施形態においては、再生制御部103は、測定部位に対応した演奏パートの音量を、その測定部位における差分に応じて制御するようにしていたが、このような制御態様は一例であって、運動者1000が放音部30からの放音を聴取して、聴取する音の内容を変化させるものであれば、どのような制御を行ってもよい。以下に、制御態様の例を複数挙げて説明する。
上述した実施形態においては、基準データは記憶部12の基準記憶領域12−2に記憶されていたが、運動者1000が行った運動によって得られた筋電データを基準データとして、基準記憶領域12−2に記憶させるようにしてもよい。このようにすると、過去における運動者1000自身の運動パターンと比較することもできる。
上述した実施形態においては、筋電データと基準データとの比較結果に応じて、再生制御部103における再生部104の制御が行われていたが、さらに他の生体信号、例えば、心拍数、体温、発汗量などについて並行して比較を行うようにしてもよいし、運動検出部17において検出される運動の態様についても比較を行うようにしてもよい。
上述した実施形態においては、記憶部12の楽音記憶領域12−1には、楽音制御データが記憶されていたが、非圧縮の波形データであるWAVE形式、圧縮された波形データ、例えば、MP3(MPEG-1 Audio Layer-3)形式などの波形データファイルである楽曲データであってもよい。この場合には、演奏パート毎の楽曲データが記憶される。そして、再生部104は、複数の楽曲データを同時に再生して、それぞれの楽曲データに係る音を、再生制御部103の制御に応じた音量で合成した楽音データを生成すると、実施形態における楽音制御データの再生によって生成される楽音データと同様な内容とすることができる。
上述した実施形態において、指定される運動パターンについて、運動者1000がその運動パターンの運動に慣れていない場合に、理想的な運動のパターンをゆっくりとした進行で比較できるようにしてもよい。この場合には、比較部102が筋電データと比較する基準データを基準記憶領域12−2から読み出すときに、実施形態における場合より遅い速度で読み出すようにするなどして、基準データに係る特徴量の変化が時間軸上で伸張されるようにすればよい。例えば、50%の読み出し速度とすれば、基準データは、時間軸上で2倍に伸張され、時刻の進行を半分の速さとしたときにおける理想的な運動のパターンの筋電位の特徴量の変化とすることができる。
上述した実施形態においては、楽音再生装置1は運動者1000が携帯できるような装置であったが、トレーニング装置、例えば、エルゴメータ、トレッドミル、ストレングスマシンなどに組み込まれたものであってもよい。この場合、運動検出部17は、トレーニング装置の運動時の可動部に設けてもよい。このようにトレーニング装置に組み込まれている場合に、放音部30は、スピーカとしてトレーニング装置に設けられていてもよい。すなわち、放音部30は、楽音信号に係る音を運動者1000に聴取させるものであればどのようなものであってもよい。
上述した実施形態における制御プログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶した状態で提供し得る。ネットワーク経由でダウンロードさせることも可能である。
Claims (5)
- 基準となる筋電位の周波数に関する特徴量の変化を示す基準データを予め運動パターン毎に記憶する記憶手段と、
利用者の身体の一部に取り付けて、前記身体の一部に発生する筋電位を測定する測定手段と、
前記測定手段によって測定された筋電位の周波数に関する特徴量の変化に応じた筋電データと前記記憶手段に記憶された基準データのうち当該筋電データに対応する運動パターンの基準データとを比較する比較手段と、
設定される処理の内容にしたがって楽音信号を生成する生成手段と、
楽音信号が供給されることにより放音する放音手段に対して、前記生成手段によって生成された楽音信号を供給する供給手段と、
前記放音手段からの放音により前記利用者に聴取される内容が、前記比較手段による比較結果に応じた内容となるように、前記生成手段に設定される処理の内容を制御する制御手段と
を具備し、
前記基準データは、前記特徴量の変化の一定期間におけるパターンを規定しており、
前記比較手段は、前記筋電データと前記基準データとを、一定期間におけるパターンを単位として比較する
ことを特徴とする放音制御装置。 - 基準となる筋電位の周波数に関する特徴量の変化を示す基準データを予め運動パターン毎に記憶する記憶手段と、
利用者の身体の一部に取り付けて、前記身体の一部に発生する筋電位を測定する測定手段と、
前記測定手段によって測定された筋電位の周波数に関する特徴量の変化に応じた筋電データと前記記憶手段に記憶された基準データのうち当該筋電データに対応する運動パターンの基準データとを比較する比較手段と、
設定される処理の内容にしたがって楽音信号を生成する生成手段と、
楽音信号が供給されることにより放音する放音手段に対して、前記生成手段によって生成された楽音信号を供給する供給手段と、
前記放音手段からの放音により前記利用者に聴取される内容が、前記比較手段による比較結果に応じた内容となるように、前記生成手段に設定される処理の内容を制御する制御手段と
を具備し、
前記比較手段は、前記筋電データと前記基準データとの不一致の大きさがあらかじめ設定されたしきい値を超えた場合、対応する基準データの読み出しの速度を遅くする
ことを特徴とする放音制御装置。 - 前記比較手段は、前記基準データの読み出しの速度を遅くした後で再度比較を行った結果、前記不一致の大きさが前記しきい値を超えていた場合、前記読み出しの速度をさらに遅くし、前記不一致の大きさが前記しきい値未満であった場合、前記読み出しの速度を元に戻す
ことを特徴とする請求項2に記載の放音制御装置。 - 前記測定手段は、複数であり、
前記記憶手段は、前記測定手段の各々に対応した前記基準データを予め記憶し、
前記比較手段は、前記測定手段によって測定された筋電位の周波数に関する特徴量の変化に応じた筋電データと前記記憶手段に記憶された基準データのうち当該筋電データに対応する運動パターンの基準データとを、前記測定手段の各々に対応させて比較する
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の放音制御装置。 - 前記測定手段は、複数であり、
前記比較手段は、複数の前記測定手段によって測定された筋電位の周波数に関する特徴量の変化に応じた筋電データに予め設定された計算処理を施して得られる結果と前記記憶手段に記憶された基準データのうち当該筋電データに対応する運動パターンの基準データとを比較する
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の放音制御装置。
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