JP5381087B2 - 通信システム及び通信制御方法 - Google Patents
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Description
IMSにおいても、将来の普及に伴い、今日の電子メールサービスがおかれているような状況となる可能性が高いと考えられており、これらSPIT (SPAM over IP Telephony)からユーザを守るための技術の検討が、3GPP等の場において PUCI(Priventing Unsolicited Communication for IMS)という名称で開始されている。なお、IMS(Internet Multimedia Subsystem)ネットワークシステムに関する技術が特許文献1に開示されている。
この図1はPUCIが導入されたIMSネットワークの概念図である。現在PUCIの検討の中で課題となっている点の解決を図るものであるが、導入としてPUCIの動作原理を簡単に説明する。
まず、左端のO−UEが発呼端末(Originating UE)で、右側のT−UEが着呼端末(Terminating UE)を示す。O−UEが発呼すると、T−UEのSIP(Session Initiation Protocol)−URI(Universal Resource Identifier)に対してSIP INVITEメッセージが送信され、このメッセージは、発網側:発側移動通信網(O−PLMN(Public Land Mobile Network))のIMSで中継されながら着網側:着側移動通信網(T−PLMN)へルーティングされる。なお、IMSネットワークシステムにおいては、SIPプロトコルが通信に用いられる。このSIP−URIとは、O−UEやT−UEに割り当てられた自己を識別するためのSIPプロトコル上の識別子のことである。O−UEはT−UEのSIP−URIに対してINVITEメッセージを送信することで、発呼を試みる。このINVITEメッセージは、最初にO−UEからGGSN11を経由してP−CSCF12へ送信され、発網側(O−PLMN)のIMSで中継されながら着網側(T−PLMN)へルーティングされる。
また、S−CSCFにはPUCI−ASというApplication Server(AS)を接続することができ、このASにより、いったん呼を失敗させた上でのリアクションを観測したり、ボタン操作をさせたりなど、発呼者を巻き込んだ試験などによる更なる判定ロジックを追加することも可能である。これらの試験を、Stage2テストと呼ぶこととする。。
このように、PUCIでは、発網側(O−PLMN)での呼制御については特に規定されておらず、着網側(T−PLMN)において、呼処理を行うエンティティであるCSCF(Call State Control Function) とPUCI−ASにてSPIT防御のための各種制御が行われる点が特徴となっている。
<1>PUCIにより着信を制限された呼について、発信者に情報をフィードバックする機能を備える。
PUCIの仕組みでは、着網側が自発的に発信者を悪質発信者として登録し、その後の着信を拒否することにより悪質呼を隔離する。このため、例えば、チケットの予約などのために、発信者が悪意なく同じ番号に繰り返し発信したことなどによっても、知らないうちにPUCI機能により悪質発信者として登録されてしまうようなケースも考えられる。現在のPUCIの動作では、PUCIにより着信が拒否された場合、発信者へはSIPエラーレスポンス等の着信の拒否を表すメッセージによりセッション切断が通知されるため、通常の着信の失敗などと区別がつかず、善良な発側ユーザに不便を強いる可能性がある点が課題である。このような場合も考慮して、発信者には悪質発信者として登録されたことを伝達する機能、ならびに悪質発信者の登録を解除できる方法を提供しておくことで更なる利便性の向上を図ることが可能である。
<2>発網側にて悪質発信者と認定された情報を収集し、指定解除の要求を発網側オペレータが一括して行えるようにする機能を備える。
端末がウィルスに侵されたり、端末の不具合などの原因により、端末所有者の意図によらず多数のIMS呼を勝手に発呼するような問題が発生した場合、複数のオペレータから悪質発信者として登録されてしまうケースが考えられる。所有者がウィルスを駆除したり、不具合のないソフトウェアにアップデートしたとしても、既に登録されてしまった悪質発信者情報を解除してもらうためには、複数のオペレータにそれぞれ依頼する必要があり、利用者に不便を強いるケースが考えられる。
<3>悪質発信者に対して更なる利用制限を課す機能を備える。
上記<2>の機能を利用することで、自オペレータは、他オペレータから悪質加入者として登録された自オペレータの加入者情報を知ることができるようになる。これにより、他オペレータに迷惑をかけている加入者に対して、更なる制限をかけることにより、ウィルス感染等により単に迷惑呼を発生させるだけにとどまらず、網そのものに悪影響を及ぼすようなケースを防止することが可能である。
例えば、
・モビリティ管理の拒否(強制的に接続を切断(デタッチ)する)
・ 特定のネットワークへの接続拒否
・ 非IMSサービス(Webサービスなど)のサーバと連携して、PUCIによって制限されたユーザが非IMSサービスにアクセスすることの拒否
・ IMS発呼の際の発呼拒否や、他の接続先(問題対応窓口など)に呼を転送(Redierct)
・ IMS Registrationの拒否
といった対策を取ることで、更なる悪影響の連鎖を断ち切ることが可能と考えられる。
・上記<1>PUCIにより着信を制限された呼について、発信者に情報をフィードバックする機能について
上記<1>の機能において、特徴的な動作をするのは、着網側のI−CSCF,P−CSCF,S−CSCFのエンティティである。着網側のこれらのCSCFは、PUCIのテストに不合格となったことにより呼を拒絶する場合、発呼側のIMSエンティティにSIPエラーレスポンス等の着信の拒否を表すメッセージを送信する。その際に、PUCIにより拒絶されたこと、ならびに登録を解除するための連絡先を示す電文(人間が理解できる文字列でもよいし、発呼端末に理解させるための電文でもよい)をSIPヘッダに追加して返送する。
発呼者の端末は、自己が発呼した呼に対して、SIPエラーレスポンス等の着信の拒否を表すメッセージが返送された場合、ヘッダ中のPUCI関連情報を読み取る動作を行う。PUCI関連情報がこのレスポンスメッセージに載っていた場合、人間が理解できる情報が載っていた場合はそのメッセージを画面に表示する等の動作を行う。また、端末が理解できる形式の電文が載っていた場合は、端末上のボタン操作等により、直接指定を解除してもらえるための連絡先(Webサイトや、カスタマセンター等)に接続できるような動作をしてもよい。
発網のIMSエンティティは、着網から送信されたSIPメッセージのうち、PUCI関連情報には手を加えずに端末に転送する。
上記<2>の機能において、特徴的な動作をするのは発網側のP−CSCF,S−CSCFのエンティティである。加入者が発呼した呼の結果を入手し、PUCIにより着信が制限された場合、その情報を抽出しHSSに送る。
CSCFが入手した情報を蓄積すると共に、保守担当者等の入力等をトリガに蓄積した解除要求先に対して解除要求信号を送信する。
発網HSSから受信した解除要求信号をチェックし、正当な信号であれば自網内における該当加入者の悪質加入者指定を解除する。
上記<3>の機能において、特徴的な動作をするのは発網側のHSSのエンティティである。
蓄積した加入者の迷惑行為情報をもとに、更なる制限が必要かどうかを判定する。制限が必要となった場合、以下のような周辺ノードに対して制限要求信号を送信することで、更なる制限の実施を試みる。
HSSやHLR(Home Location Register)などの加入者を管理するノードから位置登録削除要求信号(Cancel Location信号など)を受信することで、特定の悪質加入者を強制切断する。
もしくは、HSSなどから制限要求信号を受信することにより、特定加入者からのPDN接続要求信号(外部ネットワークへの接続要求信号)を拒否し、悪質加入者をネットワークへ接続できないようにする。
HSSからの制限要求信号の受信により、呼接続を拒否したり、オペレータの障害対応窓口へ呼を自動転送したり、IMSへの登録(REGISTER)を拒否し音声呼等のサービス提供を拒否する。
HSSからの制限要求信号の受信により、Webサーバからの情報提供を拒否したり、オペレータの障害対応Webページを強制的に表示させたりする。
図2はIMSネットワークシステムの構成を示す第2のブロック図である。
この図では、図1で示したIMSネットワークシステムの構成をより詳細に表している。
この図で示すように、IMSネットワークシステムにおいては、発信端末10(O−UEに相当)、RAN(Radio Access Network)14、SGSN(Serving GPRS Support Node)15、GGSN(Gateway GPRS(General Packet Radio Service) Support Node)11、P−CSCF(Proxy Call Session Control Function)12、S−CSCF(Serving Call Session Control Function)13が通信ネットワークに接続されることにより発側通信網を構成している。なお、発側通信網においてGGSN11とP−CSCF12は、PDN(Packet Data Network)16を介して接続されている。
次に図3を用いて一実施例であるIMSネットワークシステムの構成について説明する。図2で示したIMSネットワークシステムをより簡易な構成で説明すると図3のような構成となる。
この図で示すように、IMSネットワークシステムは発側通信網と着側通信網に分かれており、発側通信網は発信側IMS基幹システム100と発信側アクセスネットワークシステム200とで構成され、また着側通信網は着信側IMS基幹システム300と着信側アクセスネットワークシステム400とで構成されている。
次に図4を用いてIMSネットワークシステム内の各装置の第1の処理フローについて説明する。
まず、発信端末10は、INVITEリクエストを送信すると(ステップS1)、そのリクエストは発信側アクセスネットワークシステム200を介してP−CSCF12(接続要求転送手段)が受信する。そしてP−CSCF12はS−CSCF13(接続要求転送手段)へINVITEリクエストを転送し、当該S−CSCF13がINVITEリクエストを受信する。また、S−CSCF13はINVITEリクエストから発信端末10のSIP−URIを検出し、またアプリケーションサーバ18などにおいて発信端末10のSIP−URIに対応付けて記憶する宛先の着側通信網のI−CSCF25のSIP−URIを検出し、当該I−CSCF25のSIP−URI宛にINVITEリクエストを送信する(ステップS2)。
2・・・T−UE(Terminating UE)
10・・・発信端末
11・・・GGSN(Gateway GPRS(General Packet Radio Service) Support Node)
12・・・P−CSCF(Proxy Call Session Control Function)
13・・・S−CSCF(Serving Call Session Control Function)
14・・・RAN(Radio Access Network)
15・・・SGSN(Serving GPRS Support Node)
16,40・・・PDN(Packet Data Network)
17・・・接続不可端末データベース
18,202・・・アプリケーションサーバ
19・・・加入者データベース
101・・・規制要求サーバ
20・・・着信端末
21・・・TrGW(Translation Gateway)
22・・・Stage2 Server
23・・・GGSN(Gateway GPRS(General Packet Radio Service) Support Node)
24・・・PUCI−AS(Priventing Unsolicited Communication for IMS−Application Server)
25・・・IBCF(Interconnect Border Control Function),I−CSCF(Interrogating Call Session Control Function)
26・・・S−CSCF(Serving Call Session Control Function)
27・・・P−CSCF(Proxy Call Session Control Function)
28・・・PUCI−AS(Priventing Unsolicited Communication for IMS−Application Server)
29・・・SGSN(Serving GPRS Support Node)
30・・・RAN(Radio Access Network)
201・・・接続破棄端末データベース
Claims (6)
- 発側通信網に接続された発信端末と、前記発側通信網とは異なる着側通信網に接続された着信端末との間の通信制御を行う通信システムであって、
前記発側通信網が、
前記発信端末から送信された接続要求を前記着側通信網へ転送する接続要求転送手段と、
前記接続要求の破棄を示す接続要求破棄通知を前記着側通信網より受信する接続要求破棄通知受信手段と、
前記接続要求破棄通知の受信に基づいて前記接続要求を送信した前記発信端末の識別情報を接続不可端末記憶手段へ登録する接続不可情報登録手段と、
前記接続不可端末記憶手段に登録された前記発信端末の識別情報を示す規制要求情報を、当該規制要求情報に基づいて前記発信端末からの通信の規制制御の処理または規制情報の記憶を行う通信規制装置へ送信する規制要求情報送信手段と、
を備え、
前記着側通信網が、
前記接続要求に基づいて信頼判定を行い、信頼できないと判定した場合には、前記接続要求破棄通知を前記発側通信網へ送信する接続要求破棄通知送信手段と、
を備えることを特徴とする通信システム。 - 前記接続不可情報登録手段は、前記接続要求破棄通知の受信に基づいて前記接続要求を送信した前記発信端末の識別情報と前記接続要求破棄通知を送信した前記着側通信網の識別情報とを対応付けて接続不可端末記憶手段へ登録し、
前記規制要求情報送信手段は、前記接続不可端末記憶手段に登録された、前記接続要求を送信した前記発信端末の識別情報と前記接続要求破棄通知を送信した前記着側通信網の識別情報との組み合わせの数に基づいて、前記規制要求情報を前記通信規制装置へ送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。 - 前記通信規制装置が加入者データベースであり、
前記規制要求情報送信手段は、前記加入者データベースに前記規制要求情報を送信し、
前記加入者データベースが、前記規制要求情報を記憶し、
加入者データベース以外の他の前記通信規制装置より、前記加入者データベースの記憶する前記規制要求情報の閲覧要求を受け付ける規制要求情報閲覧受付手段と、
を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信システム。 - 発側通信網に接続された発信端末と、前記発側通信網とは異なる着側通信網に接続された着信端末との間の通信制御を行う通信システムにおける通信制御方法であって、
前記発側通信網内の接続要求転送手段が、前記発信端末から送信された接続要求を前記着側通信網へ転送し、
前記着側通信網の接続要求破棄通知送信手段が、前記接続要求に基づいて信頼判定を行い、信頼できないと判定した場合には、接続要求破棄通知を前記発側通信網へ送信し、
前記発側通信網内の接続要求破棄通知受信手段が、前記接続要求の破棄を示す前記接続要求破棄通知を前記着側通信網より受信し、
前記発側通信網内の接続不可情報登録手段が、前記接続要求破棄通知の受信に基づいて前記接続要求を送信した前記発信端末の識別情報を接続不可端末記憶手段へ登録し、
前記発側通信網内の規制要求情報送信手段が、前記接続不可端末記憶手段に登録された前記発信端末の識別情報を示す規制要求情報を、当該規制要求情報に基づいて前記発信端末からの通信の規制制御の処理または規制情報の記憶を行う通信規制装置へ送信する
ことを特徴とする通信制御方法。 - 前記発側通信網内の前記接続不可情報登録手段は、前記接続要求破棄通知の受信に基づいて前記接続要求を送信した前記発信端末の識別情報と前記接続要求破棄通知を送信した前記着側通信網の識別情報とを対応付けて接続不可端末記憶手段へ登録し、
前記発側通信網内の前記規制要求情報送信手段は、前記接続不可端末記憶手段に登録された、前記接続要求を送信した前記発信端末の識別情報と前記接続要求破棄通知を送信した前記着側通信網の識別情報との組み合わせの数に基づいて、前記規制要求情報を前記通信規制装置へ送信する
ことを特徴とする請求項4に記載の通信制御方法。 - 前記発側通信網内の前記通信規制装置が加入者データベースであり、
前記発側通信網内の前記規制要求情報送信手段は、前記加入者データベースに前記規制要求情報を送信し、
前記加入者データベースが、前記規制要求情報を記憶し、
前記発側通信網内の規制要求情報閲覧受付手段が、加入者データベース以外の他の前記通信規制装置より、前記加入者データベースの記憶する前記規制要求情報の閲覧要求を受け付ける
ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の通信制御方法。
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2009
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