JP5379599B2 - 物品収納具および物品収納家具 - Google Patents

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Description

本発明は、物品収納具および物品収納家具に関する。
従来より、多くの本をできるだけコンパクトに収納できるようにした、スライド書棚と呼ばれているものがある。この書棚は、固定書棚と、固定書棚の前で横方向にスライドする書棚の2段構成となっている。しかし、この種のスライド書棚は、横幅が広いため、横に広い設置場所を必要とする。また、外から書籍が見えるので、他の家具との調和が取れにくい。
このような点をさらに改善するため、下記文献に記載されているような書棚が提案された。この書棚では、可動書棚を、側面を前にして筐体底部の基台上に収容し、かつ前方を前蓋板で閉じている。可動書棚と前蓋板との間はばね等の弾性部材で接続されており、可動書棚を基台上に収容しているとき、前蓋板が開かないようにばね(弾性部材)が伸びてかなり大きい弾性力で前蓋板を引っ張っている。一方、可動書棚は引き出せるようになっており、可動書棚を前方に移動させて前蓋板を基台の前に倒し、さらに前蓋板裏面上及び基台上に設けられているレールの上で可動書棚を移動させて前蓋板裏面上に移行させることができる。そして、可動書棚を前蓋板裏面上に引き出だした状態から基台上に収容する場合は、そのばねの張力を利用し、基台方向への可動書棚の動きに連動させて前蓋板を引っ張り上げ、前蓋板を閉じるようにしている。
特開2007−097798号公報
ところで、この従来の例では、弾性部材の張力が強すぎると、前蓋板が急激に引っ張り上げられて筐体に大きな衝撃を与え、また、弱すぎると、可動書棚を収容しているとき前蓋板が半開きになるなど、前蓋板を円滑に動作させるようにするための弾性部材の張力の調整が難しい。
また、使いはじめに弾性部材の張力を最適に調整したとしても、使用するうちに、その張力が弱くなって前蓋板を円滑に動作させることができなくなる恐れがある。
本発明は、上述の問題点に鑑みて創作されたものであり、使用を重ねても、使いはじめと同じように、可動書棚の移動に従って前蓋板を円滑に動作させることができる書棚及びその他の物品収納具及び物品収納家具を提供するものである。
上記課題を解決するため、本発明の一観点によれば、レールを備えた基台と、前記基台のレール上を移動するキャスタを備えた物品収納体と、裏面に前記基台側のレールに連結可能な延長レールを備えた前記物品収納体の前蓋板と、前記前蓋板と前記基台とを蝶着し、前記物品収納体の前方を開閉するように前記基台に対して前記前蓋板を回動可能にする蝶番手段と、前記蝶番手段を介して前記前蓋板が閉じる方向に付勢する付勢部材と、前記物品収納体と前記前蓋板を繋いで設けられ、前記物品収納体と前記前蓋板の動きに応じて動いて前記前蓋板を支持する支持部材とを有し、前記支持部材は、一方の端部同士が屈曲自在に連結された2つの細長い板状部材であることを特徴とする物品収納具が提供される。
例えば、物品収納体が基台上に完全に収容されているとき、支持部材が最大限に引き伸ばされた状態にあるとする。この状態から物品収納体をレール上で前方に引き出していくと、物品収納体が付勢部材の付勢力に抗して前蓋板を押し倒しつつ前に進む。物品収納体がある程度前進したところで、前側キャスタが前蓋板裏面上に乗り、物品収納体の重量が前蓋板に掛かるため、前蓋板がいっぱいに倒れる。この間、支持部材は可動書棚と前蓋板相互の動きに応じて動く。その後、前蓋板裏面上に物品収納体全体を引き出す。この間も、支持部材は物品収納体の動きに従って動く。次に、物品収納体を基台上に収容するときは、前蓋板裏面のレール上で物品収納体を基台の方に押し戻していくと、物品収納体が基台上に完全に収容される少し手前で物品収納体の重量が前蓋板に掛からなくなる。これによって、前蓋板が付勢部材により付勢されて物品収納体の前方を閉じるように回動し始めるので、さらに物品収納体を後退させていくと前蓋板もそれに連れて立ってくる。物品収納体全体が基台上に収容されると前蓋板が閉じて、最初の収容状態に戻る。この状態では、支持部材は、前蓋板を支持している。支持部材は、ばねなどの弾性部材と異なり、使用を重ねても前蓋板を支持する力は弱くならず、有用である。
このように、付勢部材と支持部材とが協働することで、可動書棚の移動に応じて前蓋板を円滑に動作させることができる。
また、本発明の他の一観点によれば、上述の物品収納具が1以上、前方が開放された筐体に収納された物品収納家具が提供される。
その物品収納家具においては、物品収納体の前方が前蓋板で覆われているので、タンスなどの一般家具と見分けがつかず、このため、物品収納家具を一般家具と並べて配置しても、外観上調和を保つことができる。
本発明の一観点の物品収納具によれば、物品収納体の前方を閉じる方向に前蓋板を付勢する付勢部材と、前蓋板を支持する支持部材とが協働することで、使用を重ねてもいつまでも使いはじめと同じように、可動書棚の移動に応じて前蓋板を円滑に動作させることができる。
また、本発明の他の一観点の物品収納家具によれば、物品収納家具を一般家具と並べて配置しても、外観上調和を保つことができるので、配置の自由度が増し、使い勝手が良い。
本発明の第1の実施形態に係る書棚の可動書棚を収納した状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る書棚の可動書棚が前方に引き出す途中の状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る書棚の可動書棚が完全に前方に引き出された状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る書棚の可動書棚に用いる蝶番及び付勢部材について示す図で、(a)は側面図であり、(b)は上面図である。 本発明の第1の実施形態に係る書棚の可動書棚に用いる支持部材について示す図で、(a)は上面図であり、(b)は側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る書棚の可動書棚の動作を示す側面透視図(その1)である。 本発明の第1の実施形態に係る書棚の可動書棚の動作を示す側面透視図(その2)である。 本発明の第1の実施形態に係る書棚の可動書棚の動作を示す側面透視図(その3)である。 本発明の第1の実施形態に係る書棚の可動書棚の動作を示す側面透視図(その4)である。 本発明の第2の実施形態に係る書棚の可動書棚に用いる支持部材について示す側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る書棚の可動書棚の動作を示す側面透視図(その1)である。 本発明の第2の実施形態に係る書棚の可動書棚の動作を示す側面透視図(その2)である。 本発明の第2の実施形態に係る書棚の可動書棚の動作を示す側面透視図(その3)である。 本発明の第3の実施形態に係る台所用品収納棚を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る履物収納具を示す斜視図である。
以下に、物品収納家具の一例としての本発明の実施形態に係る書棚について図面を参照しながら説明する。
(1)本発明の第1の実施形態に係る書棚についての説明
書棚1には、図1に示すように、3つの可動書棚(物品収納具)3、4、5が側板を書棚1の前側に向けるようにして並列に並んで筐体2中に収納されている。なお、書棚1の向きと一致させるため、以降、可動書棚3、4、5の側板のある側を可動書棚3、4、5の前側乃至前面と称し、可動書棚3、4、5から書物を取り出す側及びその背側を可動書棚3、4、5の側部乃至側面と称する。
可動書棚3には、可動書棚3を引き出すために手を挿し入れる引出し用窪み6が可動書棚3の前面中央に形成されている。可動書棚4、5にも同様な引出し用窪み7、8が形成されている。
また、書棚1の前の下の方には、各可動書棚3、4、5ごとに前蓋板9、10、11が設けられている。各前蓋板9、10、11は各可動書棚3、4、5ごとに開閉可能で、可動書棚3、4、5が筐体2中に収納されているときは閉じている。
このような構成により、可動書棚3、4、5が外から見えないようにし、外観上、書棚であることが分からないようになっている。
書棚1がこの状態にあると、タンスなどの一般家具と見分けがつかないため、本発明の第1の実施形態に係る書棚を一般家具と並べて配置しても、外観上調和を保つことができる。これにより、配置の自由度が増し、使い勝手が良い。
可動書棚3を前方に少しだけ引き出した状態は、図2に示しており、可動書棚3全体をほぼ引き出した状態は、図3に示している。
(2)本発明の第1の実施形態に係る可動書棚の構成と動作についての説明
次に、図4〜図9を参照しながら、可動書棚3の構成と動作について説明する。
図6は、可動書棚3全体が書棚1に収容された状態を示す側面透視図である。可動書棚3は、図6に示すように、通常、筐体2中に収納されており、前蓋板9が立った状態で書棚1の前方を閉じ、可動書棚3を覆っている。
前蓋板9は、筐体2の基台15に蝶番16により蝶着され、かつ、蝶番16にはコイルばね(付勢部材)17が取り付けられている。蝶番16とコイルばね17の構成を図4に示す。図4では、コイルばね17は両端のコイルだけを描いているが、一点鎖線で表示された部分にもコイルが存在し、両端のコイルと一体的に形成されている。そのコイルばね17によって、前蓋板9は書棚1の前方を閉じる方向に付勢されている。なお、付勢部材17として、コイルばねの代わりに、同様な機能をもつ他の部材を用いてもよい。
また、可動書棚3と前蓋板9を繋ぐ支持部材18を有する。支持部材18は、一端が可動書棚3の側面の後部下方に取り付けられ、他端が前蓋板9の端部下方に取り付けられている。支持部材18の構成を図5に示す。支持部材18は、例えば金属性の2つの細長い板状部材18a、18bの各片端部同士を連結して構成され、連結部18cで各板状部材18a、18bが回動するように止められている。なお、回動とは、時計回り及び反時計回りいずれにも回転自在という意味である。細長い板状部材18a、18bの代わりに、細長い棒状部材を用いてもよい。図5に示す左側の板状部材18aには、連結部18cよりも先端寄りに突起18dが設けられ、図5に示す右側の板状部材18bには、その突起18dが嵌入する凹部18eが設けられている。その構成により、支持部材18は連結部18cを介して屈曲自在であるが、突起18dが凹部18eに嵌入したとき屈曲は停止する。即ち、支持部材18が一方向(図5では上側)にだけ屈曲することができるようになっている。図中、符号18f、18gはそれぞれ、支持部材18の両端に形成された穴(固定部)で、支持部材18を前蓋板9及び可動書棚3に固定するために鋲など止め具などを通す。
支持部材18は、筐体2に完全に収容された可動書棚3と完全に閉じた前蓋板9に、最大限に引き伸ばされた状態で取り付けられ、かつ、上側にのみ折れ曲がり、下側には折れ曲がらないように取り付けられる。これにより、可動書棚3の移動中、支持部材18が上側にのみ屈曲するため、支持部材18の屈曲動作が円滑になり、それによって、支持部材18が取り付けられた可動書棚3や前蓋板9の動きも円滑になる。
なお、支持部材18は金属製のものが用いられているが、強度が十分であればその他の材料を用いてもよい。また、支持部材18の長さと、可動書棚3と前蓋板9への取り付け位置は適宜調整することができる。支持部材18を構成する各板状部材18a、18bも両方同じ長さにするだけでなく、相互に異なる長さにしてもよい。
可動書棚3を基台15上から引き出すときは、図6に示すような、可動書棚3を書棚1に完全に収容した状態から、手動で可動書棚3を引き出す。可動書棚3の前方への移動に伴い、可動書棚3の前側キャスタ19と後側キャスタ20が、基台15上に形成された金属製のレール21上を回転して進んでいくとともに、可動書棚3の前側下部が付勢部材17の付勢力に抗して前蓋板9を前方に押し、これによって前蓋板9が回動して倒れていく。レール21の断面は凹部状となっており、両側のキャスタ19、20はこの凹部の中を進んでいくので、レール21から外れたりすることはない。基台15上には2本のレールが敷かれているが、2本目は図示していない。なお、凹部状のレールの代わりに、凸部状のレールを用いてもよい。この場合、キャスタ19、20には、レールとの接触面にレールが入る溝を設ける。
前蓋板9がかなり倒れたところで、前側キャスタ19が前蓋板9裏面上に形成された延長レール22上に移行しはじめる。さらに可動書棚3が前進し、図7に示すように、前側キャスタ19が完全に前蓋板9上に移行したところで、可動書棚3の重量が十分に掛かり前蓋板9がいっぱいに倒れてその裏面が基台15上面と面一になる。このとき、延長レール22はレール21と完全に連結する。
可動書棚3が上述のように移動する間、支持部材18が最大限に引き伸ばされたときの長さよりも固定部18f、18g間の距離が短くなるので、支持部材18は徐々に折れ曲り、縮んだ状態になる。
引き続いて、可動書棚3を前方に移動させていくと、図8に示すように、可動書棚3の前側キャスタ19が前蓋板9裏面の前側のストッパ23に接触して停止する。後側キャスタは、図8では、基台15上に残るようにしているが、前蓋板9裏面上に乗るようにしてもよい。この間、支持部材18は可動書棚3の動きに従ってさらに折れ曲り、縮んだ状態になる。
可動書棚3をいっぱいに引き出したとき、可動書棚3は筐体2からほとんど外に出ているので、可動書棚3の書物がどこの場所に格納されていても、容易に見つけ出し、取り出すことができるし、また戻すことができる。
その後、可動書棚3を基台15上に収容するときは、前蓋板9裏面のレール22上で可動書棚3を基台15の方に押し戻していくと、固定部18fと18gの間の距離が次第に長くなり、支持部材18が引き伸ばされていく。可動書棚3が完全に収容される少し手前で前蓋板9に掛かる可動書棚3の重量が十分でなくなるため、前蓋板9は付勢部材17により付勢されて可動書棚3の前方を閉じるように回動し始める。さらに可動書棚3を後退させていくと前蓋板9もそれに連れて立ってくる。可動書棚3全体が基台15上に移行すると可動書棚3の後側キャスタ20が基台15後側のストッパ24に接触して停止するとともに、前蓋板9が閉じ、最初の収容状態となる。このとき、支持部材18は最大限に引き伸ばされた状態となり、この支持部材18により前蓋板9が閉じた状態で支持される。特に、支持部材が屈曲自在な部材であるため、ばねなどの弾性部材と異なり、使用を重ねても前蓋板9を支持する力は弱くならない。これにより、使用を重ねてもいつまでも使いはじめと同じように、可動書棚3が基台15上に収容されているときは前蓋板9が完全に閉じた状態が安定して維持される。
なお、図9の断面図に示すように、ストッパ24の前方のレール21は緩やかな凸部21aとなるように形成されている。これにより、可動書棚3が筐体2に収容されたとき、キャスタ20がストッパ24と凸部21aとの間に挟まれるので、可動書棚3がその位置で停止の状態を維持することができる。このため、可動書棚3が不用意に外に動き出すのを防止することができる。ただし、この凸部21aの傾斜は、可動書棚3を引き出すときに障害とならない程度に緩やかに形成されている。
可動書棚4、5も、上述した可動書棚3と同様な構成を有し、同様な動作を行う。上述の実施形態では、3列の可動書棚について説明したが、その他の複数列の可動書棚でも或いは1列のみでもよいことは明らかである。また、場合により、筐体2はなくてもよい。
以上のように、この実施形態の書棚によれば、付勢部材17と支持部材18とが協働するとともに、その支持部材18が当初から持つ支持力は、ばねなどの弾性部材と異なり、使用を重ねても弱くなったりしない。このため、いつまでも、使いはじめと同じように可動書棚3の移動に応じて前蓋板9を円滑に動作させることができる。
(3)本発明の第2の実施形態に係る可動書棚の構成と動作についての説明
次に、図10〜図13を参照しながら、可動書棚3の構成と動作について説明する。
この実施形態において、第1の実施形態と異なるところは、図5の支持部材18の代わりにそれとは異なる構造の図10に示す支持部材25を用いた点である。他の構成は第1の実施形態と同じである。なお、支持部材25の構造の違いに応じて可動書棚などへの取り付け方も第1の実施形態と多少異なっている。
図10は、また、を示す側面図である。支持部材25は、図10に示すように、細長い板状の本体25aからなり、本体25aの片端部に穴(固定部)25cが形成され、本体25aの他端部から中央部付近にわたる長穴(スライド部)25bが形成されている。
図11は、可動書棚3が筐体2中に収納された状態にあるときの可動書棚3の下部を示す側面透視図である。可動書棚3の側面に板材が張られ、可動書棚3の側面の下側前寄りにT字形状の頂部を有する凸状部材26が取り付けられている。支持部材25は、長穴(スライド部)25bに凸状部材26が挿入され、穴(固定部)25cを介して前蓋板9の下側で且つ回動自在に前蓋板9に取り付けられる。前蓋板9への取り付け位置は、前蓋板9が立った状態で水平方向に見て凸状部材26の取り付け位置よりも上側になるようにする。この取り付けにより、支持部材25は、可動書棚3及び前蓋板9の動きに応じて穴25cを中心に回動するとともに、長穴25bに挿入された凸状部材26に導かれてスライドする。
可動書棚3を引き出す場合、図11に示す状態から可動書棚3が前進するとともに、蝶番16に取り付けられた付勢部材17の付勢力に抗して前蓋板9が前に倒れていく。支持部材25は、可動書棚3及び前蓋板9の動きに応じて穴25cを中心に回動するとともに、長穴25bに挿入された凸状部材26に導かれてスライドする。可動書棚3の前側キャスタ19が前蓋板9の裏面に完全に載ったときに前蓋板9が完全に倒れて、支持部材25は、図12に示すような状態となる。
引き続き、前蓋板9の裏面上を移動させていくと、支持部材25は、可動書棚3及び前蓋板9の動きに応じて穴25cを中心に回動するとともに、長穴25bに挿入された凸状部材26に導かれてスライドし、可動書棚3の前側キャスタ19がストッパ23により止められて可動書棚3が前蓋板9の裏面上に最大限に引き出されたとき、図13に示すような状態となる。
逆に、可動書棚3を筐体2に収納する場合、前蓋板9の裏面上で図13に示すような状態から可動書棚3を押し戻していくと、前蓋板9及び支持部材25は、可動書棚3を引き出す場合とは逆に動き、最終的に可動書棚3が完全に筐体2に収納される(図11)。
以上のように、第2の実施形態でも、付勢部材17と支持部材25とが協働するとともに、その支持部材25が当初から持つ支持力は、ばねなどの弾性部材と異なり、使用を重ねても弱くなったりしない。このため、いつまでも、使いはじめと同じように可動書棚3の移動に応じて前蓋板9を円滑に動作させることができる。
(4)本発明の第3の実施形態に係る台所用品収納具についての説明
図14は、物品収納家具の一例として、本発明の第3の実施形態に係る台所用品収納具31の全体の構成を説明する斜視図である。
この台所用品収納具31は、上方に両開き扉37を備えた収納部を、中ほどに引き出し36をそれぞれ備え、下方に2列の可動収納体(物品収納具)33を備えている。可動収納体33の前方には前蓋板34が設けられ、裏面に可動収納体33のキャスタが走行するためのレールが敷かれている。なお、キャスタ及びレールは図示されていない。可動収納体33の前蓋板34の開閉は、上述のように、可動収納体33の動きに応じて可動収納体33により及び付勢部材により行われる。また、前蓋板34の支持は支持部材35を介して行われる。
この台所用品収納具31の可動収納体33についても、上述した本発明の実施形態に係る書棚の可動書棚3と実質的に同じ構成を有し、同様な動作を行うので、説明を省略する。なお、図14に示すように、本発明の実施形態においては、筐体側と可動収納体33側にスライド用レール32を設けている。これにより、可動収納体33の移動方向を規制することができ、より円滑な動作が可能となる。
以上のように、本発明の実施形態に係る台所用品収納具31によれば、一般家具と並べて配置しても、外観上調和を保つことができるので、配置の自由度が増し、使い勝手が良い。
(5)本発明の第4の実施形態に係る履物収納具についての説明
図15は、物品収納家具の一例として、本発明の第4の実施形態に係る履物収納具41の全体の構成を説明する斜視図である。ここでは、支持部材として、図10に示す支持部材25を用いている。
この実施形態では、物品収納具は靴やサンダルなど履物の収納棚43、44、45である。履物を置く棚は、図面上で手前が下がるように傾斜して取り付けられている。さらに、棚の手前側の端部の全長にわたり履物が落ちないように細長い角材が設けられている。さらに、可動収納棚43、44、45の下部には、図11〜図13と同様に、側面に板材が張られて支持部材25の長穴25bに挿入される凸状部材26が取り付けられている。
この履物収納具41の可動収納棚43、44、45についても、上述した本発明の第2の実施形態に係る書棚の可動書棚3と実質的に同じ構成を有し、同様な動作を行うので、説明を省略する。なお、図15中、図3中の符号と同じ符号で示すものは図3中のものと同じものを示す。
以上のように、本発明の第4の実施形態に係る履物収納具によれば、可動収納棚43、44、45の出し入れを円滑に行うことができるので、集合住宅などの狭い玄関では特に有用である。
また、履物の収納棚43、44、45を前に引き出すことで、通常の収納棚と異なり、収納棚43、44、45の横側からも履物が見通せるため、履物を整理・整頓して置くことが容易である。
1…書棚、2、42…筐体、3、4〜5…可動書棚、6〜8…引出し用窪み、9〜11、34…前蓋板、15…基台、16…蝶番、17…コイルばね、18、25、35…支持部材、18a、18b…板状部材、18c…連結部、18d…突起、18e…凹部、18f、18g、25c…穴(固定部)、19…前側キャスタ、20…後側キャスタ、21…基台側レール、22…前蓋板側レール、23、24…ストッパ、25a…本体、25b…長穴(スライド部)、26…凸状部材、31…台所用品収納具、32…スライド用レール、33…可動収納体、36…引出し、37…両開き扉、41…履物収納具、43、44、45…可動収納棚。

Claims (8)

  1. レールを備えた基台と、
    前記基台のレール上を移動するキャスタを備えた物品収納体と、
    裏面に前記基台側のレールに連結可能な延長レールを備えた前記物品収納体の前蓋板と、
    前記前蓋板と前記基台とを蝶着し、前記物品収納体の前方を開閉するように前記基台に対して前記前蓋板を回動可能にする蝶番手段と、
    前記蝶番手段を介して前記前蓋板が閉じる方向に付勢する付勢部材と、
    前記物品収納体と前記前蓋板を繋いで設けられ、前記物品収納体と前記前蓋板の動きに応じて動いて前記前蓋板を支持する支持部材とを有し、
    前記支持部材は、一方の端部同士が屈曲自在に連結された2つの細長い板状部材であることを特徴とする物品収納具。
  2. レールを備えた基台と、
    前記基台のレール上を移動するキャスタを備えた物品収納体と、
    裏面に前記基台側のレールに連結可能な延長レールを備えた前記物品収納体の前蓋板と、
    前記前蓋板と前記基台とを蝶着し、前記物品収納体の前方を開閉するように前記基台に対して前記前蓋板を回動可能にする蝶番手段と、
    前記蝶番手段を介して前記前蓋板が閉じる方向に付勢する付勢部材と、
    前記物品収納体と前記前蓋板を繋いで設けられ、前記物品収納体と前記前蓋板の動きに応じて動いて前記前蓋板を支持する支持部材とを有し、
    前記支持部材は、一端が前記前蓋板に取り付けられ、長穴を備えた細長い板状部材と、前記物品収納体に設けられ、前記長穴にスライド係合する凸状部材を備えたことを特徴とする物品収納具。
  3. 一方の前記板状部材には突起部が設けられ、他方の前記板状部材には前記突起部が嵌入する凹部が設けられて、前記突起部が前記凹部に嵌入した状態で前記2つの板状部材のなす形状が上側に凸状となっていることを特徴とする請求項1に記載の物品収納具。
  4. 前記支持部材は、前記前蓋板が閉じられたとき、最大限に引き伸ばされた状態となっていることを特徴とする請求項1に記載の物品収納具。
  5. 前記基台の表面に、前記前蓋板が閉じられて前記物品収納体が前記基台上に収容されたときに前記物品収納体のキャスタの前に位置し、前記キャスタの前方への移動を抑制する凸部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の物品収納具。
  6. 前記付勢部材は、前記蝶番手段に取り付けられたコイルばねであることを特徴とする請求項1又は2に記載の物品収納具。
  7. 請求項1又は2に記載の物品収納具が1以上、前方が開放された筐体に収納されていることを特徴とする物品収納家具。
  8. 前記物品収納体に設けたスライドレールと、該スライドレールに係合するように前記筐体に設けたスライドレールとを有する請求項7記載の物品収納家具。
JP2009181433A 2009-08-04 2009-08-04 物品収納具および物品収納家具 Expired - Fee Related JP5379599B2 (ja)

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