JP5379505B2 - 排気ガス処理装置および排気ガス処理方法 - Google Patents
排気ガス処理装置および排気ガス処理方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5379505B2 JP5379505B2 JP2009030070A JP2009030070A JP5379505B2 JP 5379505 B2 JP5379505 B2 JP 5379505B2 JP 2009030070 A JP2009030070 A JP 2009030070A JP 2009030070 A JP2009030070 A JP 2009030070A JP 5379505 B2 JP5379505 B2 JP 5379505B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- exhaust gas
- combustion
- pipe
- polymerizable substance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E20/00—Combustion technologies with mitigation potential
- Y02E20/34—Indirect CO2mitigation, i.e. by acting on non CO2directly related matters of the process, e.g. pre-heating or heat recovery
Landscapes
- Air Supply (AREA)
- Incineration Of Waste (AREA)
- Combustion Of Fluid Fuel (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
Description
しかしながら、排気ガス中に、(メタ)アクリル酸等の易重合性物質が含まれると、熱交換器中で易重合性物質が重合して、熱交換器を閉塞させることがあった。熱交換器が閉塞した場合には、排気ガスの処理を停止して清掃しなければならないが、排気ガスの処理を停止させると、排気ガスが発生する上流の工程の操業に支障が生じる。したがって、排気ガス処理は、長期間にわたって安定であることが求められる。
また、触媒による排気ガスの燃焼においては、長期にわたって高い浄化率を保つこと、触媒寿命をできるだけ長くして経済性を向上させることが要求されており、その要求を満たすためには、燃焼反応温度の制御が重要である。しかしながら、特許文献1,2に記載の方法では、燃焼反応温度を容易に制御できるとはいえなかった。特に、特許文献2に記載の方法では、プレート式熱交換器を用いて処理の安定化を図っているが、閉塞までの時間を延長させる効果はあっても、閉塞をなくすことはできなかった。
[1] 燃焼触媒が充填され、易重合性物質を含有する排気ガスおよび支燃性ガスを含む混合ガスが熱交換器に通されずに導入されて易重合性物質を燃焼する固定床断熱型燃焼反応器と、
該固定床断熱型燃焼反応器から排出されたガスの少なくとも一部を冷却する冷却器と、
該冷却器から排出されたガスの少なくとも一部を送風する送風機と、
該送風機により送風されたガスを、前記排気ガスを移送するための配管、前記支燃性ガスを移送するための配管、前記混合ガスを移送するための配管のうちの1つ以上に供給するための配管と、
前記固定床断熱型燃焼反応器から前記冷却器に送られるガスの温度を測定する温度測定器と、
該温度測定器によって測定されたガス温度に応じて前記送風機の送風量を制御する制御部とを具備することを特徴とする排気ガス処理装置。
[2] 前記冷却器から排出されたガスの少なくとも一部を移送する配管に、前記固定床断熱型燃焼反応器から排出されたガスのうち前記冷却器を経由しないガスの少なくとも一部を供給するための配管を具備することを特徴とする[1]に記載の排気ガス処理装置。
[3] 燃焼触媒が充填され、易重合性物質を含有する排気ガスおよび支燃性ガスを含む混合ガスが熱交換器に通されずに導入されて易重合性物質を燃焼する固定床断熱型燃焼反応器と、
該固定床断熱型燃焼反応器から排出されたガスの一部を送風する第1の送風機と、
前記固定床断熱型燃焼反応器から排出されたガスの残部の少なくとも一部を冷却する冷却器と、
該冷却器から排出されたガスの少なくとも一部を送風する第2の送風機と、
前記第1の送風機により送風されたガスおよび前記第2の送風機により送風されたガスを、前記排気ガスを移送するための配管、前記支燃性ガスを移送するための配管、前記混合ガスを移送するための配管のうちの1つ以上に供給するための配管とを具備することを特徴とする排気ガス処理装置。
[4] 前記排気ガスが、易重合性物質を含む混合物から易重合性物質を分離して残ったガス、および、易重合性物質を含む混合物から易重合性物質を分離して残った液を蒸発させて得たガス、の少なくとも一方であることを特徴とする[1]〜[3]のいずれかに記載の排気ガス処理装置。
[5] 易重合性物質を含有する排気ガスおよび支燃性ガスを含む混合ガスを熱交換器に通さずに燃焼触媒に接触させて、易重合性物質を燃焼させる燃焼工程と、
該燃焼工程で生成したガスの少なくとも一部を冷却する冷却工程と、
該冷却工程で冷却したガスの少なくとも一部を送風する送風工程と、
送風工程で送風したガスを、前記排気ガス、前記支燃性ガス、前記混合ガスのうちの1つ以上混合する混合工程とを有し、
燃焼工程から冷却工程に送られるガスの温度を測定し、そのガスの温度が目標値になるように送風工程における送風量を制御することを特徴とする排気ガス処理方法。
[6] 前記送風工程では、前記燃焼工程で生成したガスのうち前記冷却器を経由しないガスの少なくとも一部を、前記冷却工程で冷却したガスの少なくとも一部と共に送風することを特徴とする[5]に記載の排気ガス処理方法。
[7] 前記排気ガスおよび前記支燃性ガスに加えて送風工程で送風したガスをさらに含んで燃焼工程に供給される混合ガスの温度を150〜300℃に調整することを特徴とする[5]または[6]に記載の排気ガス処理方法。
[8] 易重合性物質を含有する排気ガスおよび支燃性ガスを含む混合ガスを熱交換器に通さずに燃焼触媒に接触させて、易重合性物質を燃焼させる燃焼工程と、
該燃焼工程で生成したガスの一部を送風する第1の送風工程と、
前記燃焼工程で生成したガスの残部の少なくとも一部を冷却する冷却工程と、
該冷却工程で冷却したガスの少なくとも一部を送風する第2の送風工程と、
第1の送風工程で送風したガスおよび第2の送風工程で送風したガスを、前記排気ガス、前記支燃性ガス、前記混合ガスのうちの1つ以上に混合する混合工程とを有することを特徴とする排気ガス処理方法。
[9] 前記排気ガスおよび前記支燃性ガスに加えて第1の送風工程で送風したガスと第2の送風工程で送風したガスとをさらに含んで燃焼工程に供給される混合ガスの温度を150〜300℃に調整することを特徴とする[8]に記載の排気ガス処理方法。
[10] 前記排気ガスが、易重合性物質を含む混合物から易重合性物質を分離して残ったガス、および、易重合性物質を含む混合物から易重合性物質を分離して残った液を蒸発させて得たガス、の少なくとも一方であることを特徴とする[5]〜[9]のいずれかに記載の排気ガス処理方法。
[11] 燃焼工程から排出されたガスの温度が400〜700℃であることを特徴とする[5]〜[10]のいずれかに記載の排気ガス処理方法。
[12] [5]〜[11]のいずれかに記載の排気ガス処理方法を含み、易重合性物質用原料の気相接触酸化反応により易重合性物質を得ることを特徴とする易重合性物質の製造方法。
(排気ガス処理装置)
本発明の排気ガス処理装置の第1の実施形態例について説明する。
図1に、本実施形態例の排気ガス処理装置を示す。本実施形態例の排気ガス処理装置2は、易重合性物質を含む排気ガスを燃焼させる装置であって、燃焼反応器10と送風機20と冷却器30とを具備し、排気ガスを燃焼反応器10に導入する前に加熱する熱交換器を具備しないものである。
また、第1の配管51に排気ガスを供給するための排気ガス供給用配管11を具備する。
本実施形態例では、混合ガスを燃焼反応器10に導入するための第1の配管51に、送風機20により送風されたガスが供給される第6の配管56が接続されている。したがって、燃焼反応器10に導入される混合ガスには、送風機20により送風されたガスも含まれる。
燃焼反応器10内に充填される燃焼触媒としては、例えば、シリカ・アルミナなどの不活性な金属酸化物に白金等の金属を担持させたものが挙げられる。不活性な金属酸化物は、ハニカム状や粒状に成型されていてもよい。
上記排気ガス処理装置2では、燃焼反応器10から排出された高温のガスを冷却せずに排気ガスに混合されるようになっているから、燃焼反応器10から排出された高温ガスの熱を利用しつつも熱交換器を用いずに排気ガスを加熱できる。したがって、長期間にわたって安定に、易重合性物質を含有する排気ガスを処理できる。
また、冷却ガスと高温ガスとが、送風機20により排気ガスに混合されるようになっているため、混合ガスの温度、混合ガス中の不活性ガス量を容易に調整できる。したがって、燃焼反応器10内の燃焼反応温度を容易に制御できる。
上記排気ガス処理装置2を用いた排気ガス処理方法の実施形態例について説明する。
本実施形態例の排気ガス処理方法は、燃焼工程と冷却工程と送風工程と混合工程とを有する。
燃焼工程では、混合ガスを熱交換器に通さずに、第1の配管51により燃焼反応器10に供給し、燃焼反応器10内の燃焼触媒に接触させて排気ガスを燃焼させる工程である。
本実施形態例では、混合ガスに、送風機20により送風されたガスが添加される。したがって、燃焼反応器10に導入される混合ガスは、排気ガス、支燃性ガスおよび送風機20により送風されたガスを含む。
易重合性物質用原料の気相接触酸化反応により得た易重合性物質を含む混合物から、易重合性物質を分離して残ったガス(または液を蒸発させたガス)としては、例えば、プロピレン、イソブチレン、tert−ブチルアルコールおよびメチル−tert−ブチルエーテルのうちの少なくとも一つを気相接触酸化させた後に(メタ)アクロレイン、イソブチレン、tert−ブチルアルコールおよびメチル−tert−ブチルエーテルを分離回収して残ったガス(または液を蒸発させたガス)、(メタ)アクロレインを気相接触酸化させた後に(メタ)アクリル酸、(メタ)アクロレインを分離回収して残ったガス(または液を蒸発させたガス)などが挙げられる。
(メタ)アクロレインを気相接触酸化させた後には、(メタ)アクリル酸が生成する他、副生成物として、一酸化炭素、二酸化炭素、低沸点副生成物、中沸点副生成物(例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸等のカルボン酸、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオナルアルデヒド、アセトン等のカルボニル化合物など)、高沸点副生成物((メタ)アクロレインのオリゴマーまたはポリマー、(メタ)アクリル酸のオリゴマーまたはポリマー)が生成する。したがって、(メタ)アクロレインの気相接触酸化反応により生成したガスから(メタ)アクリル酸が取り除かれた排気ガスは、可燃性物質として、一酸化炭素、低沸点副生成物、中沸点副生成物、高沸点副生成物を含有する。また、回収されずに残った(メタ)アクリル酸も含有する。
なお、高沸点副生成物は常温では液体であるが、その一部は100〜250℃に加熱することにより、排気ガスに含ませることができる。
具体的に、気相接触酸化反応により(メタ)アクリル酸を合成する際に発生する排気ガスには、メタクロレイン、アクリル酸、メタクリル酸、イソブチレン、酸素、窒素、一酸化炭素、二酸化炭素、酢酸および水などが含まれる。また、気相接触酸化反応により(メタ)アクリル酸を合成する際に発生する廃液には、メタクロレイン、アクリル酸、メタクリル酸、酢酸および水などが含まれる。
具体的には、混合ガスの温度が目標値より高い際には、ガス流量調整弁62の開度を小さくして、排気ガスへの高温ガスの混合量を減らして混合ガスの温度を下げる。一方、混合ガスの温度が目標値より低い際には、ガス流量調整弁62の開度を大きくして、排気ガスへの高温ガスの混合量を増やして混合ガスの温度を上げる。
燃焼反応器10から排出された高温ガスの温度は400〜700℃であることが好ましい。燃焼反応器10から排出された高温ガスの温度が400℃以上であれば、易重合性物質が充分に燃焼しており、排気ガスの浄化率が高くなり、700℃以下であれば、燃焼触媒の熱劣化を防止できる。
具体的には、第2の配管52内のガスの温度が目標値より高い際には、送風機20の送風量を多くして、燃焼により不活性化したガスの混合ガスへの混合量を増やし、易重合性物質濃度を下げて、燃焼反応器10内での燃焼を抑える。第2の配管52内のガスの温度が目標値より低い際には、送風機20の送風量を少なくして、燃焼により不活性化したガスの混合ガスへの混合量を減らし、易重合性物質濃度を上げて、燃焼反応器10内での燃焼を活発にする。
冷却工程は、燃焼工程により生成した高温ガスの残部を、第2の配管52を介して冷却器30に供給して冷却する工程である。
本実施形態例では、冷却器30として、水を加熱してスチームを生成させる貫流式ボイラを利用している。貫流式ボイラでは、水を加熱するために、高温ガスの熱を奪って冷却することができる。
具体的には、冷却器30にて、第1の熱交換器71から供給された冷却媒体である加熱水によって、高温ガスを冷却すると共に、加熱水をさらに加熱してスチームを得る。なお、得られたスチームは、スチーム用配管84を介して、スチームを使用する他の設備に供給される。
送風工程は、冷却器30により冷却した冷却ガスの一部および燃焼反応器10から排出された高温ガスの残部を送風機20によって送風する工程である。送風機20により送風されたガスは第6の配管56を介して第1の配管51に供給される。
混合工程は、第6の配管56を介して送風機20で送風したガスを第1の配管51内の排気ガスに混合する工程である。
また、排気ガス処理装置2を用いた排気ガス処理方法では、冷却器30により冷却した冷却ガスの残部を、第8の配管73を介して第1の熱交換器71に供給する。第1の熱交換器71によって、冷却器30により冷却したガスの残部と、水供給用配管82を介して第1の熱交換器71に供給された水とを熱交換して、冷却器30により冷却したガスの残部を冷却すると共に、水を加熱して加熱水を得る。この加熱水は、加熱水供給用配管83を介して冷却器30に供給される。
上記排気ガス処理方法では、燃焼工程後の高温のガスを冷却せずに排気ガスに混合するから、燃焼工程後の高温ガスの熱を利用しつつも熱交換器を用いずに排気ガスを加熱できる。したがって、長期間にわたって安定に、易重合性物質を含有する排気ガスを処理できる。
また、冷却器30、第1の熱交換器71、第2の熱交換器72の熱交換システムにより最適な熱交換を行うことができる。
(排気ガス処理装置)
本発明の排気ガス処理装置の第2の実施形態例について説明する。
図2に、本実施形態例の排気ガス処理装置を示す。本実施形態例の排気ガス処理装置1は、易重合性物質を含む排気ガスを燃焼させる装置であって、固定床断熱型燃焼反応器10(以下、燃焼反応器10と略す。)と第1の送風機40と冷却器30と第2の送風機90とを具備し、排気ガスを燃焼反応器10に導入する前に加熱する熱交換器を具備しないものである。なお、本実施形態例における燃焼反応器10および冷却器30は第1の実施形態例の燃焼反応器10および冷却器30と同様であり、説明を省略する。
また、第1の配管51に排気ガスを供給するための排気ガス供給用配管11を具備する。
第2の送風機90は、冷却器30から排出された冷却ガスの一部を第1の配管51に送風するものである。
第1の送風機40および第2の送風機90としては、具体的には、ブロワが用いられる。
上記排気ガス処理装置1では、燃焼反応器10から排出された高温ガスを冷却せずに排気ガスに混合されるようになっているから、燃焼反応器10から排出された高温ガスの熱を利用しつつも熱交換器を用いずに排気ガスを加熱できる。したがって、長期間にわたって安定に、易重合性物質を含有する排気ガスを処理できる。
また、燃焼反応器10から排出された高温ガスが第1の送風機40により排気ガスに混合されるようになっており、冷却器30から排出された冷却ガスが第2の送風機90により排気ガスに混合されるようになっている。これにより、燃焼反応器10に供給する排気ガスの温度と、燃焼反応器10での温度上昇幅とを各々独立して制御できる。そのため、燃焼反応温度を容易に制御できる。
上記排気ガス処理装置1を用いた排気ガス処理方法の実施形態例について説明する。
本実施形態例の排気ガス処理方法は、燃焼工程と第1の送風工程と冷却工程と第2の送風工程と混合工程とを有する。
以下、各工程について説明する。
本実施形態例の燃焼工程における排気ガス、支燃性ガス、混合ガスの温度、燃焼反応器10から排出された高温ガスの温度は第1の実施形態例と同様である。
本実施形態例では、混合ガスに、第1の送風機40により送風されたガスと、第2の送風機90により送風されたガスとが添加される。したがって、燃焼反応器10に導入される混合ガスは、排気ガス、支燃性ガス、第1の送風機40により送風されたガスおよび第2の送風機90により送風されたガスを含む。
具体的には、混合ガスの温度が目標値より高い際には、第1の送風機40の送風量を少なく、混合ガスへの高温ガスの混合量を減らして混合ガスの温度を下げる。一方、混合ガスの温度が目標値より低い際には、第1の送風機40の送風量を増やし、混合ガスへの高温ガスの混合量を増やして混合ガスの温度を上げる。
また、混合ガスの温度は、後述する冷却工程後のガス温度の制御によっても調整されている。
具体的には、第2の配管52内のガスの温度が目標値より高い際には、第2の送風機90の送風量を多くして、燃焼により不活性化したガスの混合ガスへの混合量を増やし、易重合性物質濃度を下げて、燃焼反応器10内での燃焼を抑える。第2の配管52内のガスの温度が目標値より低い際には、第2の送風機90の送風量を少なくして、燃焼により不活性化したガスの混合ガスへの混合量を減らし、易重合性物質濃度を上げて、燃焼反応器10内での燃焼を活発にする。
第1の送風工程は、燃焼反応器10から排出された高温ガスの一部を第1の送風機40によって送風する工程である。第1の送風機40により送風された高温ガスは第5の配管55を介して第1の配管51に供給される。
冷却工程は、燃焼工程により生成した高温ガスの一部を、第2の配管52を介して冷却器30に供給して冷却する工程である。
本実施形態例における高温ガスの冷却方法、冷却後のガスの温度調整は第1の実施形態例と同様である。ただし、第4の配管54内の温度は、第1の配管51内の温度、すなわち燃焼反応器10の入口温度に設定することが好ましい。
第2の送風工程は、冷却器30により冷却した冷却ガスの一部を第2の送風機90によって送風する工程である。第2の送風機90により送風された冷却ガスは第6の配管56を介して第1の配管51に供給される。
ここで、冷却ガスの温度が第1の配管51内の温度に設定されていれば、第1の制御部66と第2の制御部65との相互干渉が発生せず、第1の配管51内の温度が安定するため、好ましい。
混合工程は、第1の送風工程により送風された高温ガスおよび第2の送風工程により送風された冷却ガスを、第1の配管51内の排気ガスに混合する工程である。
本実施形態例における他の工程も、第1の実施形態例と同様にして行う。
上記排気ガス処理方法では、燃焼工程後の高温のガスを冷却せずに排気ガスに混合するから、燃焼工程後の高温ガスの熱を利用しつつも熱交換器を用いずに排気ガスを加熱できる。したがって、長期間にわたって安定に、易重合性物質を含有する排気ガスを処理できる。
なお、本発明は上記実施形態例に限定されない。例えば、上記実施形態例では、廃熱を有効利用するために冷却器30として貫流式ボイラを用いたが、公知の冷却器あるいは熱交換器を用いてもよい。
また、第2の実施形態例では、燃焼反応器10から排出されたガスの一部を冷却器30により冷却し、残部を冷却せずに送風機20に供給したが、燃焼反応器10から排出されたガスの全部を冷却器30により冷却してもよい。その場合、冷却器30での冷却の程度を調節することによって、混合ガスに混合するガスの温度を調整してもよい。
また、上記実施形態例では、冷却器30から排出されたガスの残部の熱を利用し、第1の熱交換器71により水を加熱し、第2の熱交換器72により支燃性ガスを加熱したが、これらは本発明の必須要件ではない。
また、返送用配管(第5の配管55、第6の配管56)を排気ガス供給用配管11または支燃性ガス供給用配管81に接続して、送風機20、第1の送風機40、第2の送風機90によって送風したガスを、排気ガスまたは支燃性ガスに混合してもよい。
また、送風機により送風されたガスの残部の一部のみが排気ガス、支燃性ガスまたは混合ガスに混合されてもよい。
また、本発明対象の排気ガス処理プロセス以外のプロセスの加熱必要流体を取り込んで、ピンチテクノロジー手法を活用するなどして、より効率に優れたシステムを組むことができる。
10 燃焼反応器
11 排気ガス供給用配管
20 送風機
30 冷却器
40 第1の送風機
51 第1の配管
52 第2の配管
53 第3の配管
54 第4の配管
55 第5の配管(返送用配管)
56 第6の配管(返送用配管)
57 第7の配管
61 第1のガス温度測定器
62 ガス流量調整弁
63,66 第1の制御部
64 第2のガス温度測定器
65 第2の制御部
71 第1の熱交換器
72 第2の熱交換器
73 第8の配管
74 第9の配管
75 排出管
81 支燃性ガス供給用配管
82 水供給用配管
83 加熱水供給用配管
84 スチーム用配管
85 第3のガス温度測定器
86 圧力測定器
87 スチーム圧力調整弁
88 第3の制御部
90 第2の送風機
Claims (12)
- 燃焼触媒が充填され、易重合性物質を含有する排気ガスおよび支燃性ガスを含む混合ガスが熱交換器に通されずに導入されて易重合性物質を燃焼する固定床断熱型燃焼反応器と、
該固定床断熱型燃焼反応器から排出されたガスの少なくとも一部を冷却する冷却器と、
該冷却器から排出されたガスの少なくとも一部を送風する送風機と、
該送風機により送風されたガスを、前記排気ガスを移送するための配管、前記支燃性ガスを移送するための配管、前記混合ガスを移送するための配管のうちの1つ以上に供給するための配管と、
前記固定床断熱型燃焼反応器から前記冷却器に送られるガスの温度を測定する温度測定器と、
該温度測定器によって測定されたガス温度に応じて前記送風機の送風量を制御する制御部とを具備することを特徴とする排気ガス処理装置。 - 前記冷却器から排出されたガスの少なくとも一部を移送する配管に、前記固定床断熱型燃焼反応器から排出されたガスのうち前記冷却器を経由しないガスの少なくとも一部を供給するための配管を具備することを特徴とする請求項1に記載の排気ガス処理装置。
- 燃焼触媒が充填され、易重合性物質を含有する排気ガスおよび支燃性ガスを含む混合ガスが熱交換器に通されずに導入されて易重合性物質を燃焼する固定床断熱型燃焼反応器と、
該固定床断熱型燃焼反応器から排出されたガスの一部を送風する第1の送風機と、
前記固定床断熱型燃焼反応器から排出されたガスの残部の少なくとも一部を冷却する冷却器と、
該冷却器から排出されたガスの少なくとも一部を送風する第2の送風機と、
前記第1の送風機により送風されたガスおよび前記第2の送風機により送風されたガスを、前記排気ガスを移送するための配管、前記支燃性ガスを移送するための配管、前記混合ガスを移送するための配管のうちの1つ以上に供給するための配管とを具備することを特徴とする排気ガス処理装置。 - 前記排気ガスが、易重合性物質を含む混合物から易重合性物質を分離して残ったガス、および、易重合性物質を含む混合物から易重合性物質を分離して残った液を蒸発させて得たガス、の少なくとも一方であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の排気ガス処理装置。
- 易重合性物質を含有する排気ガスおよび支燃性ガスを含む混合ガスを熱交換器に通さずに燃焼触媒に接触させて、易重合性物質を燃焼させる燃焼工程と、
該燃焼工程で生成したガスの少なくとも一部を冷却する冷却工程と、
該冷却工程で冷却したガスの少なくとも一部を送風する送風工程と、
送風工程で送風したガスを、前記排気ガス、前記支燃性ガス、前記混合ガスのうちの1つ以上混合する混合工程とを有し、
燃焼工程から冷却工程に送られるガスの温度を測定し、そのガスの温度が目標値になるように送風工程における送風量を制御することを特徴とする排気ガス処理方法。 - 前記送風工程では、前記燃焼工程で生成したガスのうち前記冷却器を経由しないガスの少なくとも一部を、前記冷却工程で冷却したガスの少なくとも一部と共に送風することを特徴とする請求項5に記載の排気ガス処理方法。
- 前記排気ガスおよび前記支燃性ガスに加えて送風工程で送風したガスをさらに含んで燃焼工程に供給される混合ガスの温度を150〜300℃に調整することを特徴とする請求項5または6に記載の排気ガス処理方法。
- 易重合性物質を含有する排気ガスおよび支燃性ガスを含む混合ガスを熱交換器に通さずに燃焼触媒に接触させて、易重合性物質を燃焼させる燃焼工程と、
該燃焼工程で生成したガスの一部を送風する第1の送風工程と、
前記燃焼工程で生成したガスの残部の少なくとも一部を冷却する冷却工程と、
該冷却工程で冷却したガスの少なくとも一部を送風する第2の送風工程と、
第1の送風工程で送風したガスおよび第2の送風工程で送風したガスを、前記排気ガス、前記支燃性ガス、前記混合ガスのうちの1つ以上に混合する混合工程とを有することを特徴とする排気ガス処理方法。 - 前記排気ガスおよび前記支燃性ガスに加えて第1の送風工程で送風したガスと第2の送風工程で送風したガスとをさらに含んで燃焼工程に供給される混合ガスの温度を150〜300℃に調整することを特徴とする請求項8に記載の排気ガス処理方法。
- 前記排気ガスが、易重合性物質を含む混合物から易重合性物質を分離して残ったガス、および、易重合性物質を含む混合物から易重合性物質を分離して残った液を蒸発させて得たガス、の少なくとも一方であることを特徴とする請求項5〜9のいずれかに記載の排気ガス処理方法。
- 燃焼工程から排出されたガスの温度が400〜700℃であることを特徴とする請求項5〜10のいずれかに記載の排気ガス処理方法。
- 請求項5〜11のいずれかに記載の排気ガス処理方法を含み、易重合性物質用原料の気相接触酸化反応により易重合性物質を得ることを特徴とする易重合性物質の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009030070A JP5379505B2 (ja) | 2009-02-12 | 2009-02-12 | 排気ガス処理装置および排気ガス処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009030070A JP5379505B2 (ja) | 2009-02-12 | 2009-02-12 | 排気ガス処理装置および排気ガス処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010185619A JP2010185619A (ja) | 2010-08-26 |
JP5379505B2 true JP5379505B2 (ja) | 2013-12-25 |
Family
ID=42766386
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009030070A Active JP5379505B2 (ja) | 2009-02-12 | 2009-02-12 | 排気ガス処理装置および排気ガス処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5379505B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105333449A (zh) * | 2015-11-10 | 2016-02-17 | 华南师范大学 | 低碳型烟气回流式蒸汽锅炉低氧燃烧系统 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103643404A (zh) * | 2013-12-18 | 2014-03-19 | 镇江立达纤维工业有限责任公司 | 烘箱尾气高效循环利用排放装置 |
CN105571337B (zh) * | 2016-01-27 | 2019-06-14 | 广东工业大学 | 采用生物质气化燃烧发电系统的节能工业窑炉 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55104634A (en) * | 1979-02-07 | 1980-08-11 | Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd | Improved process for exhaust gas treatment by means of catalyst combustion system |
EP0478644B1 (de) * | 1989-06-20 | 1995-05-03 | Emitec Gesellschaft für Emissionstechnologie mbH | Verfahren und vorrichtung zur erzeugung von wärme durch flammlose verbrennung eines brennstoffes in einem gasstrom |
JPH09276655A (ja) * | 1996-02-13 | 1997-10-28 | Ebara Corp | 高濃度アンモニア含有排ガスの処理方法及び処理装置 |
JP2004190961A (ja) * | 2002-12-12 | 2004-07-08 | Fuji Electric Systems Co Ltd | アンモニア除去設備 |
-
2009
- 2009-02-12 JP JP2009030070A patent/JP5379505B2/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105333449A (zh) * | 2015-11-10 | 2016-02-17 | 华南师范大学 | 低碳型烟气回流式蒸汽锅炉低氧燃烧系统 |
CN105333449B (zh) * | 2015-11-10 | 2019-06-14 | 华南师范大学 | 低碳型烟气回流式蒸汽锅炉低氧燃烧系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010185619A (ja) | 2010-08-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10066833B2 (en) | Burner system employing multiple perforated flame holders, and method of operation | |
JP7052401B2 (ja) | メタン製造装置、および、メタン製造方法 | |
JP2000103761A (ja) | プロピレンからアクリル酸を製造するための改良された能力を有する単一反応器方法 | |
JP5379505B2 (ja) | 排気ガス処理装置および排気ガス処理方法 | |
JP2011515333A (ja) | メタノール製造用反応器 | |
DK1979270T3 (da) | Indretning til katalytisk oxidation af SO2-holdige gasser med oxygen | |
JPH07145927A (ja) | 多孔質マトリツクス、表面燃焼器−流体加熱装置およびガス状燃料を燃焼する方法 | |
JP7037627B2 (ja) | 排ガス焼却炉の制御 | |
US20100086477A1 (en) | Reaction chamber promoting heat exchange between the reagents and the gases that are produced | |
JP5296569B2 (ja) | 排気ガス処理装置および排気ガス処理方法 | |
BRPI0913416B1 (pt) | Método e equipamento para produção de gás de síntese | |
JP5613983B2 (ja) | 排気ガス処理装置および排気ガス処理方法 | |
RU2518971C2 (ru) | Способ и устройство для равномерной выработки пара из отходящего тепла дегидрирования предельных углеводородов | |
JP2019518927A5 (ja) | ||
JP4958376B2 (ja) | 部分酸化によって有機物質を接触式で生成する方法 | |
WO2004065851A1 (ja) | 触媒燃焼装置および触媒燃焼方法 | |
JP2004160447A (ja) | 工業プロセスにおける窒素酸化物排出の低減方法 | |
JP2005114218A (ja) | 流動焼却炉システムの運転方法 | |
TW201542504A (zh) | 丙烯腈反應器啓動程序(二) | |
TW201542503A (zh) | 丙烯腈反應器啓動程序(一) | |
JP2006272337A (ja) | 乾式排ガス処理装置の運転方法 | |
JP6382565B2 (ja) | 水素製造装置および同装置のための改質反応器 | |
JP2013231537A (ja) | 燃焼装置 | |
WO2022003748A1 (ja) | 流動床式処理炉 | |
CN109456137A (zh) | 甲醇制烯烃反应-再生系统的停开工方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130604 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130801 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130917 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130927 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5379505 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |