JP5376909B2 - 半田付け装置 - Google Patents

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Description

この発明は、半田をあまり浪費することなく半田液面を常に清浄に保ち、良好な半田付け性を確保することのできる半田付け装置及び半田付け方法に関する。
コイルの多くは、コアと、コアに固定された端子と、端子及びコアの周囲に巻き付けられた絶縁電線とからなる。絶縁電線は、通常ポリウレタンを絶縁皮膜とする所謂エナメル線である。そして、端子と絶縁電線とは、絶縁電線の端部を端子に巻き付けた状態で溶融半田に浸けて、半田の熱で絶縁皮膜を剥離させるとともに、露出した導線と端子とを半田付けすることにより、電気的に接続される。
前記端子のような突出部に半田付けする方法として、半田槽の側面に直径1.2mm程度の微小開口を形成し、この微小開口から表面張力によって膨らみ出た溶融半田に端子などの対象物を浸ける技術が開示されている(特許文献1)。開示された半田付け装置は、溶融半田を入れる容器が外径10mm、内径9.7mmという小さなものである。従って、熱容量が小さく、素早く立ち上げることができ、電力消費量も少なくてよいと推定される。
特許第3724107号公報
しかし、特許文献1に記載の装置では微小開口の直径を溶融半田が流出しない程度に小さく設計する必要があることから、半田付け対象物も小さい直径のものに限られるし、複数の部位を同時に半田付けすることもできない。
それ故、この発明の課題は、半田付け対象物の大きさや数が限定されることもなく、低コストで良好な半田付け性を確保することのできる半田付け装置及び半田付け方法を提供することにある。
その課題を解決するために、この発明の半田付け装置は、
上面に開口を有する半田槽と、
前記半田槽に対して水平方向に相対移動することにより、表面張力によって前記開口より盛り上がった溶融半田を掻き寄せるスクレーパと
を備えることを特徴とする。
この半田付け装置で半田付けするには、半田槽に満杯まで溶融半田を充填し、表面張力によって開口より盛り上がった溶融半田をスクレーパで掻き寄せた後、前記開口内に半田付け対象物を下降させて溶融半田に浸ける。対象物を浸けるための半田槽の開口が上面に形成されていることから、開口の面積や形状の関わらず表面張力だけでなく重力の作用で半田の流出が抑制される。従って、開口の面積や形状は対象物の大きさや数に応じて設計される。そして、液面に浮遊する酸化物や樹脂はスクレーパで掻き取られた溶融半田とともに槽外に除去されるので、液面を常に清浄に保つことができる。
好ましい一つのスクレーパは、前記半田槽に対して相対移動するとともに移動方向に直交する水平な回転軸を有する本体と、上端が前記回転軸に固定され、下端が前記開口よりも低い位置にあって自由にされている掻き板とを有する。この構成によればスクレーパの移動時に先ず掻き板の下端が半田槽の開口端縁に当たって傾き、開口端面よりも表面張力によって高く盛り上がった溶融半田を掻き寄せながら樹脂等の浮遊物を除去する。従って、浮遊物を漏れなく除去することができる。
好ましい別のスクレーパは、前記半田槽に対して相対移動するとともに端部に断熱部が設けられた本体と、前記断熱部を介して移動体に取り付けられヒータを内蔵するか又はそれ自身への通電によって加熱可能な掻き板とを有する。この構成によればスクレーパの移動後にヒータに通電することにより、掻き板に付着した樹脂を焼失させる。従って、付着した樹脂が再度溶融半田に落下することがなく、溶融半田を一層清浄に保つことができる。
前記半田槽の内面は、ステンレス、チタン、タングステン、セラミックなどのように半田に対して非濡れ性の材料からなる。そして、半田槽開口端面が水平面に対して僅かに傾斜しており、前記スクレーパが前記開口端面の相対的に低い位置から高い位置に向かって移動するように設定しておく。この構成により、溶融半田を満杯まで充填すると、表面張力によって溶融半田がスクレーパの移動元側では開口端面より高く盛り上がるが、移動先側では開口端面より低くなる。このため、移動先側の開口端面が万一半田に濡れていたとしても半田供給中に溶融半田が流出することがなく、表面張力による盛り上がりを維持できるうえ、半田の浪費が抑制される。
スクレーパが、半田槽内に僅かに挿入された状態で前記の移動を行うように設定しておくと、スクレーパの下端が半田槽の開口端面を擦ることがないので、開口端面が半田に濡れることもなく、溶融半田の流出が一層抑制される。この場合、半田槽の構造としては、開口端面の最低位置及び最高位置を通って半田槽を鉛直方向に切断して得られる断面を眺めたとき、半田槽の内面のうち前記最高位置に連なる部分が上方に向かうほど前記最低位置に連なる部分から次第に遠ざかるように傾斜したものが好ましい。これにより、スクレーパで溶融半田とともに掻き寄せられた浮遊物が槽内の斜面に滞留するとともに溶融半田は斜面を流れ落ち、浮遊物だけが後続の浮遊物に押されて上昇し、順次槽外に排出されるからである。
更にこの発明では、前記半田槽内の液面を検知する透過型センサを備える。液面を一定に管理することができ、半田付け後の製品の品質を一定に保つことができるからである。この場合も開口端面を傾斜させておくことにより、開口端面の相対的に低い位置では満杯時に溶融半田が端面より盛り上がるので、盛り上がりの一方の側に透過型センサの発光素子、他方の側に受光素子を配置することができ、精度良く液面を検知することができる。
半田槽の開口の面積や形状が半田付け対象物の大きさや数に相応しているので、種々の電気製品の半田付けに適用可能である。しかも、液面が常に清浄に保たれているので、良好な半田付け性を確保することができる。
(以下の実施形態において、実施形態10−12がこの発明の必須構成の全てを充足するものである。)
−実施形態1−
この発明の第一の実施形態を図面とともに説明する。図1は実施形態に係る半田付け方法に用いられる装置を各工程毎に示す鉛直方向断面図、図2(a)は同装置の斜視図、図2(b)は同装置におけるスクレーパの軌跡を示す鉛直方向断面図である。
半田付け装置1は、コア及び軸方向に突出した複数の端子Tを有するコイルCにおける端子Tと端子Tに巻き付けられた絶縁電線Wの端部とを半田付けするのに適したもので、半田槽2と、半田槽2の上方に水平方向に移動可能に配置されたスクレーパ3とを備える。
半田槽2は、内筒2a及び外筒2bからなる二重筒構造を有する。内筒2aはステンレス、チタン、タングステン、セラミック等の半田非濡れ性材料からなり上面に開口を有する有底円筒状をなし、外筒2bは内筒2aを囲む環状の間隙を介して内筒2aと同心状に設けられている。外筒2bは、その上端において内筒2aの上端と隙間無く連結されることにより、内筒2aに固定されている。連結部2cの外周面はテーパになっている。内筒2aの外周面にはシーズヒータ4が螺旋状に巻かれている。
スクレーパ3は、図2(a)に示す如く半田槽2に対して水平方向に相対移動する本体3aと、本体3aの先端に固定された本体3aよりも薄肉で方形の掻き板3bとからなる。掻き板3bは、半田槽2の口径よりも大きい幅を有し、主面が移動方向と直交するように鉛直方向に立てられている。そして、掻き板3bの下端面の軌跡と内筒2aの開口端面との間隔dは、図2(b)に示す如く溶融半田の表面張力で開口端面よりも盛り上がって形成される凸状の液面の高さよりも小さく、掻き板3bの下端面が内筒2aの開口端面にかろうじて接触しない程度の微小である。
装置1を用いて半田付けする手順は次の通りである。スクレーパ3を図略の半田供給機構及びコイルCと干渉しない位置で待機させておく。ヒータ4に通電した状態で内筒2a内に糸半田Sを供給し溶融させる。内筒2a内に半田が満杯になった時点で半田の供給を停止し、絶縁電線Wの端部が巻き付けられた端子Tを溶融半田に浸ける(図1(a))。端子Tを引き上げると半田の液面に絶縁電線Wから剥離した樹脂Rが浮遊する(図1(b))。再び半田Sを供給し表面張力で液面が開口端面よりも盛り上がる程度の満杯にする(図1(c))。スクレーパ3を移動させ、スクレーパ3の下端よりも高く盛り上がった溶融半田を掻き取ると同時に浮遊する樹脂Rを除去する(図1(d))。次の端子の半田付けを開始する。スクレーパ3が上昇し、待機位置に戻る。
−実施形態2−
図3は第二の実施形態に係る半田付け装置を示し、(a)は同装置の斜視図、(b)は同装置におけるスクレーパの軌跡を示す鉛直方向断面図である。
この実施形態では半田付け装置11に実施形態1と異なるスクレーパ13が用いられる。半田槽は実施形態1と同形同質であるので、同じ符号で示すことにより説明に代える。
スクレーパ13は、図3(a)に示す如く半田槽2に対して水平方向に相対移動する本体13aと、本体13aの先端に取り付けられた本体13aよりも薄肉で方形の掻き板13bとからなる。本体13aは移動方向に直交する水平な回転軸13cを有し、掻き板13bの上端が回転軸13cに固定されている。掻き板13bの幅は半田槽2の口径よりも大きく、掻き板13bの下端は内筒2aの開口端面よりもわずかに低い位置にあって自由にされている。
装置11を用いて半田付けする手順は基本的に実施形態1におけるとほぼ同様であるが、本実施形態ではスクレーパ13の移動時に先ず掻き板13bの下端が内筒2aの開口端縁に当たって傾き、開口端面よりも高く盛り上がった溶融半田を掻き取りながら樹脂Rを除去する。実施形態1の場合よりも浮遊樹脂を漏れなく除去することができる。
−実施形態3−
図4は第三の実施形態に係る半田付け装置を示し、(a)は同装置の斜視図、(b)は同装置におけるスクレーパの軌跡を示す鉛直方向断面図である。
この実施形態でも半田付け装置21に実施形態1と異なるスクレーパ23が用いられる。半田槽は実施形態1と同形同質であるので、同じ符号で示すことにより説明に代える。
スクレーパ23は、図4(a)に示す如く半田槽2に対して水平方向に相対移動し、先端に薄肉で多数の貫通孔が形成された断熱部23dを有する本体23aと、断熱部23dの先端に取り付けられた掻き板23bとからなる。断熱部23dは、貫通孔を形成する代わりに断熱部23dを除く本体23a部分よりも熱伝導率の低い材料からなっていてもよい。掻き板23bは、ヒータ23eを内蔵している。ヒータ23eを内蔵することに代えて掻き板23b自体が抵抗体等からなり、それ自身への通電によって加熱可能にされていてもよい。掻き板23bの幅は半田槽2の口径よりも大きく、掻き板23bの下端は、実施形態1と同じく内筒2aの開口端面にかろうじて接触しない程度の高さに設定されている。
装置21を用いて半田付けする手順は基本的に実施形態1におけるとほぼ同様であるが、本実施形態ではスクレーパ23の移動後にヒータ23eに通電することにより、掻き板23bに付着した樹脂Rを焼失させる。付着した樹脂が再度溶融半田に落下することがなく、溶融半田を実施形態1の場合よりも清浄に保つことができる。
−実施形態4−
図5は第四の実施形態に係る半田付け装置を示し、(a)は同装置の斜視図、(b)は鉛直方向断面図である。スクレーパの図示は省略されている。
この実施形態の半田付け装置は、コアの四隅にそれぞれ軸方向に突出した4本の端子とそれらの対角中心に一つの突起を有するコイルにおける当該端子と絶縁電線とを半田付けするためのものである。半田槽32は、上面が開口し横断面視で環状の半田収容部32aとそれに包囲された軸中心線上の凹部32bとを有し、半田収容部32aの周囲にシーズヒータ34が巻かれている。この装置によれば半田収容部32aと凹部32bとが壁で隔てられているので、突起を半田に濡らすことなく4本の端子を同時に溶融半田に浸けることができる。
−実施形態5−
図6は第五の実施形態に係る半田付け装置を示し、(a)は同装置の斜視図、(b)は鉛直方向断面図である。スクレーパの図示は省略されている。
この実施形態の半田付け装置は、軸方向に突出し一列に並んだ4本の端子を有するコイルにおける当該端子と絶縁電線とを半田付けするためのものである。半田槽42は、上面が4本の端子を包囲可能な程度の大きさに開口した直方体形状をなし、底部にヒータ44が埋められている。この装置によれば4本の端子を同時に溶融半田に浸けることができる。
−実施形態6−
図7は第六の実施形態に係る半田付け装置を示す斜視図である。この実施形態ではスクレーパの水平位置は固定されていて、半田槽が水平移動する。
半田付け装置51は、上面に開口を有する有底円筒状の半田槽52と、半田槽52の外周面に螺旋状に巻き付けられたシーズヒータ54と、半田槽52を水平方向に案内するレール55と、スクレーパ53とを備える。
レール55は一方向に長く、半田槽52の下面にはガイド52aが固定され、ガイド52aがレール55と掛かり合うことにより、半田槽52の移動方向が規制されている。スクレーパ53は、レール55の長寸方向中間部に隣接して設けられ、ロッドシリンダ53a及びそのロッド53cの先端に取り付けられた掻き板53bとからなる。ロッド53cのストロークは、下降時に掻き板53bの下端面が半田槽52の開口端面にかろうじて接触しない程度となり、上昇時に開口端面から表面張力で盛り上がる溶融半田の頂点よりも高くなるように設定されている。
この装置51においては、半田付け終了後、半田槽52が半田供給位置に移動し(矢印A方向)、半田の供給を受ける。移動中、ロッド53cは上昇位置にある。半田が表面張力で盛り上がる程度の満杯になったところで供給が停止される。ロッド53cが下降する。そして、半田槽52は半田付け位置に戻る(矢印B方向)。途中、半田槽52の開口端面より盛り上がった溶融半田が掻き板53bで掻き取られ、樹脂等の浮遊物が除去される。その後、端子が溶融半田に浸けられて半田付けが行われる。
−実施形態7−
図8は第七の実施形態に係る半田付け装置を示す斜視図である。この実施形態でもスクレーパの水平位置は固定されていて、半田槽が水平移動する。
半田付け装置61は、実施形態6と同じ半田槽52及びシーズヒータ54を備える。但し、半田槽52及びシーズヒータ54の組み合わせは実施形態6と異なり一つの半田付け装置61に二組備えられている。
そして、レール55に代えてターンテーブル65を備え、一つの半田槽52がターンテーブル65の一方の端に固定され、他の半田槽52がその180度回転位置である他方の端に固定されている。ターンテーブル65は、180度の回転と反転を繰り返すことが可能であり、一方の半田槽52が半田付け位置にあるときは他方が半田供給位置にある。そして、90度回転位置にそれぞれスクレーパ63、63が取り付けられている。この装置61によれば、一方の半田槽52で半田付けを行っている間に他方が半田の供給を受けることができ、生産効率が高い。
−実施形態8−
図9は第八の実施形態に係る半田付け装置を示す斜視図、図10は同じく鉛直方向断面図である。この実施形態では以上の実施形態が半田槽の開口から半田が供給されているのと異なり、半田が槽の底から供給される。
半田付け装置71は、半田槽72、半田槽72に対して水平移動可能なスクレーパ73、透過型ビームセンサ76及びガスコントローラ77を備える。
半田槽72は、上面が開口した円筒状の半田付け部72aと、半田付け部72aよりも内外径及び高さのいずれも大きい円筒状の半田貯留部72bと、半田付け部72aの底と半田貯留部72bの底を連結する管72cとからなる。半田付け部72a及び半田貯留部72bの下半部並びに管72cの全部は、良熱伝導材料からなる加熱ブロック74aに埋設されている。加熱ブロック74aには更に管72cの下方にヒータ74b、半田付け部72aの近傍に熱電対74cも埋設されている。
半田貯留部72bの上面はパッキンを介して蓋で気密に封じられており、蓋に設けられた気体供給孔を通じてガスコントローラ77から半田貯留部72b内に窒素ガスなどの半田に対して不活性な気体が供給可能にされている。ビームセンサ76は、発光素子76a及び受光素子76bからなり、半田付け部72aの開口端面より盛り上がった溶融半田の頂点をビームが水平に通過するように設置されている。
装置71を用いて半田付けする手順は次の通りである。スクレーパ73をコイルCと干渉しない位置で待機させておく。半田貯留部72bに半田Sを投入し、蓋を被せる。ヒータ74bに通電して半田Sを溶融させる。コントローラ77から気体を送り、半田貯留部72b内を加圧して半田付け部72aに半田Sを送る。センサ76が検知する程度に半田Sが半田付け部72aに満杯になった時点で気体の供給を停止し、絶縁電線Wの端部が巻き付けられた端子Tを半田Sに浸ける。端子Tを引き上げると半田の液面に絶縁電線Wから剥離した樹脂Rが浮遊する。
センサ76が液面を検知しなくなっていれば再び気体を供給し液面を検知する程度の満杯にする。センサ76が依然として液面を検知していればそのままでよい。そして、スクレーパ73を移動させ、スクレーパ73の下端よりも高く盛り上がった溶融半田を掻き取ると同時に浮遊する樹脂を除去する。次の端子の半田付けを開始する。この装置71によれば、液面が一定に保たれているので、製品間でばらつきのない半田付けをすることができる。
尚、ビームセンサ76に代えて熱電対センサ、近接センサ、導電棒センサ等を用いても良い。また、気体導入に代えて半田貯留部72b内でピストンを押し下げることにより、半田貯留部72bから半田付け部72aに溶融半田を送っても良い。
−実施形態9−
図11は第九の実施形態に係る半田付け装置を示す斜視図である。この実施形態はビームセンサに代えてCCDカメラ86が備えられている。そして、カメラ86で満杯時の半田液面を予め撮像しておき、その映像信号を画像処理して基準値として制御部に記憶させておく。半田付け作業中に撮像したデータが基準値から一定以上に離れたとき、気体が半田貯留部72bに供給されて再び半田付け部72aが満杯にされる。
−実施形態10−
図12は第十の実施形態に係る半田付け装置を示し、(a)は同装置の斜視図、(b)は鉛直方向断面図である。この実施形態では半田付け装置81の半田槽82が実施形態5におけると同じくほぼ直方体形状をなし、スクレーパ83は半田槽82の長寸方向の一方の端部から他方の端部に水平に移動するように設定されている。また、スクレーパ83の幅は半田槽82の短寸方向の幅よりも大きい。
但し、スクレーパ83の移動先側における半田槽82の壁82bの高さBは移動元側における壁82aの高さAよりも大きく、残る二つの壁は開口端面が両端の壁と連続するように移動元側から移動先側に向かうほど次第に高くなっている。このため、開口端面が水平面に対して壁82aから壁82bに向かって上昇するように僅かに傾斜している。そして、発光素子86a及び受光素子86bからなるビームセンサ86は、その光路が壁82aから僅かに壁82b寄りで壁82aよりも高く壁82bよりも低くなるように設置されている。
装置81を用いて半田付けする手順は次の通りである。ヒータ84に通電した状態で図略の半田供給機構から半田槽82内に糸半田を供給し溶融させる。半田が満杯になった時点で半田の供給を停止する。溶融半田の表面層は、表面張力によって壁82aより高く壁82bより低い所まで盛り上がった状態に保たれる。絶縁電線Wの端部が巻き付けられた端子Tを溶融半田に浸ける。端子Tを引き上げると半田の液面に絶縁電線Wから剥離した樹脂Rが浮遊する。センサ86が液面を検知しているときは、そのままスクレーパ83を移動させ、浮遊する樹脂Rをスクレーパ83の下端よりも高く盛り上がった溶融半田とともに壁82b側に掻き寄せる。樹脂Rはオーバーフローして壁82bを超えて排出される。次の端子の半田付けを開始する。センサ86が液面を検知しなくなったときは再び半田を供給する。樹脂Rとともに少量の溶融半田も壁82bを超えるため、半田付けを繰り返すうちに壁82bの上面が半田に濡れることがあっても、センサ86が液面を検知した時点で半田の供給を停止すれば、半田供給中に溶融半田が流出することはなく、満杯時の盛り上がりdが維持される。
−実施形態11−
図13は第十一の実施形態に係る半田付け装置を示し、(a)は同装置の斜視図、(b)は鉛直方向断面図である。この実施形態ではスクレーパ93の幅が半田槽82の短寸方向の幅よりも僅かに小さい点でのみ実施形態10と異なる。
この実施形態の半田付け装置91で半田付けするときは、スクレーパ93が半田槽82内に僅かに挿入された状態で水平方向に移動する。従って、移動中にスクレーパ93の下端が半田槽82の開口端面を擦ることがない。両端の壁82a、82bに挟まれる側壁の上面が半田に濡れることもなく、溶融半田の流出が一層抑制される。
尚、移動先側の壁を移動元側の壁よりも高くするために、図14に示すように半田槽82全体を傾けても良い。
−実施形態12−
図15は第十二の実施形態に係る半田付け装置を示す鉛直方向断面図である。この実施形態では半田槽92が、実施形態10における半田槽82と同じ輪郭を有する。また、一方の壁92bが対向する他方の壁92aよりも高く、スクレーパ93が半田槽82内に僅かに挿入された状態で壁92aの内側から壁92bに向かって水平方向に移動する点で実施形態11と同様である。
但し、壁92bの内面は上方に向かうほどに壁92aから次第に遠ざかるように傾斜している。そして、スクレーパ93は、壁92bに向かって水平方向に移動した後、その下端が壁92bの内面に衝突する手前の位置で停止し、復路に向かう。スクレーパ93で溶融半田とともに掻き寄せられた浮遊樹脂は壁92bの内面上方に滞留する。半田付けを繰り返すにつれて、壁92bの内面に滞留する浮遊物の量が増し、先行する浮遊物が後続の浮遊物に押されて斜面を上昇し、壁92bの上端を乗り越えて順次槽外に排出される。浮遊物が斜面を上昇する間に、溶融半田は自重で斜面を流れ落ちる。このため、半田の浪費は抑制される。
実施形態1に係る半田付け方法に用いられる装置を各工程毎に示す鉛直方向断面図である。 (a)は同装置の斜視図、(b)は同装置におけるスクレーパの軌跡を示す鉛直方向断面図である。 実施形態2に係る半田付け装置を示し、(a)は同装置の斜視図、(b)は同装置におけるスクレーパの軌跡を示す鉛直方向断面図である。 実施形態3に係る半田付け装置を示し、(a)は同装置の斜視図、(b)は同装置におけるスクレーパの軌跡を示す鉛直方向断面図である。 実施形態4に係る半田付け装置を示し、(a)は同装置の斜視図、(b)は鉛直方向断面図である。 実施形態5に係る半田付け装置を示し、(a)は同装置の斜視図、(b)は鉛直方向断面図である。 実施形態6に係る半田付け装置を示す斜視図である。 実施形態7に係る半田付け装置を示す斜視図である。 実施形態8に係る半田付け装置を示す斜視図である。 同じく鉛直方向断面図である。 実施形態9に係る半田付け装置を示す斜視図である。 実施形態10に係る半田付け装置を示し、(a)は同装置の斜視図、(b)は鉛直方向断面図である。 実施形態11に係る半田付け装置を示し、(a)は同装置の斜視図、(b)は鉛直方向断面図である。 実施形態11に係る半田付け装置の変形例を示す断面図である。 実施形態12に係る半田付け装置を示す鉛直方向断面図である。
符号の説明
1、11、21、51、61、71、81、81’、91 半田付け装置
2、32、42、52、72、82、92 半田槽
3、13、23、53、63、73、83、93 スクレーパ

Claims (5)

  1. 上面に開口を有する半田槽と、
    前記半田槽に対して水平方向に相対移動することにより、表面張力によって前記開口より盛り上がった溶融半田を掻き寄せるスクレーパと
    前記半田槽内の液面を検知する透過型センサとを備え
    前記半田槽の内面が半田に対して非濡れ性の材料からなり、前記開口端面が水平面に対して僅かに傾斜しており、前記スクレーパが前記開口端面の相対的に低い位置から高い位置に向かって移動することを特徴とする半田付け装置。
  2. 前記スクレーパは、前記半田槽に対して相対移動するとともに移動方向に直交する水平な回転軸を有する本体と、上端が前記回転軸に固定され、下端が前記開口よりも低い位置にあって自由にされている掻き板とを有する請求項1に記載の半田付け装置。
  3. 前記スクレーパは、前記半田槽に対して相対移動するとともに端部に断熱部が設けられた本体と、前記断熱部を介して本体に取り付けられヒータを内蔵するか又はそれ自身への通電によって加熱可能な掻き板とを有する請求項1に記載の半田付け装置。
  4. 前記スクレーパが、前記半田槽内に僅かに挿入された状態で前記の移動を行う請求項に記載の半田付け装置。
  5. 前記開口端面の最低位置及び最高位置を通って半田槽を鉛直方向に切断して得られる断面を眺めたとき、前記半田槽の内面のうち前記最高位置に連なる部分が上方に向かうほど前記最低位置に連なる部分から次第に遠ざかるように傾斜している請求項に記載の半田付け装置。
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