JP5376816B2 - マイクロ波導入機構、マイクロ波プラズマ源およびマイクロ波プラズマ処理装置 - Google Patents

マイクロ波導入機構、マイクロ波プラズマ源およびマイクロ波プラズマ処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、プラズマ処理を行うチャンバ内にマイクロ波を導入するマイクロ波導入機構、そのようなマイクロ波導入機構を用いたマイクロ波プラズマ源、およびマイクロ波プラズマ源を用いたマイクロ波プラズマ処理装置に関する。
半導体デバイスや液晶表示装置の製造工程においては、半導体ウエハやガラス基板といった被処理基板にエッチング処理や成膜処理等のプラズマ処理を施すために、プラズマエッチング装置やプラズマCVD成膜装置等のプラズマ処理装置が用いられる。
プラズマ処理装置におけるプラズマの発生方法としては、平行平板電極が配置されたチャンバ内に処理ガスを供給し、この平行平板電極に所定の電力を供給して、電極間の容量結合によってプラズマを発生させる方法や、マイクロ波によって発生する電場とチャンバ外に配置された磁場発生装置によって発生した磁場とによって電子を加速し、この電子が処理ガスの中性分子と衝突して中性分子を電離させることによってプラズマを発生させる方法等が知られている。
後者のマイクロ波による電場と磁場発生装置による磁場のマグネトロン効果を利用する方法の場合には、所定電力のマイクロ波を導波管/同軸管を通してチャンバ内に配置されたアンテナに供給し、アンテナからマイクロ波をチャンバ内の処理空間に放射させている。
従来の一般的なマイクロ波導入装置は、所定電力に調整されたマイクロ波を出力するマグネトロンおよびマグネトロンに直流のアノード電流を供給するマイクロ波発生電源を有するマイクロ波発振器を備え、このマイクロ波発振器から出力されたマイクロ波をアンテナを介してチャンバ内の処理空間に放射するように構成されていた。
しかしながら、マグネトロンの寿命は約半年と短いために、このようなマグネトロンを用いたマイクロ波導入装置では、装置コストおよびメンテナンスコストが高いという問題がある。また、マグネトロンの発振安定性は約1%あり、しかも出力安定性が3%程度とばらつきが大きいために、安定したマイクロ波を発振することが困難であった。
そこで、半導体増幅素子を用いたアンプ、いわゆるソリッドステートアンプで低電力のマイクロ波を増幅して必要な大電力のマイクロ波を生成し、装置寿命が長く、出力の安定したマイクロ波を得る技術が特許文献1に記載されている。この技術は、マイクロ波を分配器で分配した後、分配器から出力されたマイクロ波をソリッドステートアンプで増幅し、各ソリッドステートアンプにおいて増幅されたマイクロ波を合成器で合成するものである。
また、特許文献1の技術では、合成器で精密なインピーダンス整合が求められること、合成器から出力された大電力のマイクロ波がアイソレータに伝送されるため、アイソレータとして大型なものが必要となること、アンテナの面内でマイクロ波の出力分布を調整することができないことから、このような点を解決する技術として、特許文献2には、マイクロ波を分配器で複数に分配した後にアンプで増幅し、その後合成器で合成せずに複数のアンテナからマイクロ波を放射し、空間で合成する技術が提案されている。
しかしながら、このような技術では、分配された各チャンネルに2つ以上の大がかりなスタブチューナを組み込んで、不整合部のチューニングを行う必要があるため、装置が複雑なものとならざるを得ない。また、必ずしも不整合部のインピーダンス調整を高精度で行うことができないという問題もある。
このような問題点を解決する技術として、特許文献3には、マイクロ波を複数に分配し、複数のアンテナモジュールを介してマイクロ波をチャンバ内に導くマイクロ波プラズマ源であって、各アンテナモジュールにおいて、平面状のスロットアンテナとスラグチューナを一体的に設けるとともにアンプを近接して設けたマイクロ波プラズマ源が開示されている。
このようにアンテナとチューナを一体的に設けることにより、マイクロ波プラズマ源自体を著しくコンパクト化でき、また、アンプ、チューナおよびアンテナを近接して設けることにより、インピーダンス不整合が存在するアンテナ取り付け部分においてチューナにより高精度でチューニングすることができ、反射の影響を確実に解消することができる。
特開2004−128141号公報 特開2004−128385号公報 国際公開第2008/013112号パンフレット
しかしながら、特許文献3に開示された技術においては、スラグチューナの整合子として樹脂や石英等の誘電体からなる2つのスラグを用い、これらを移動させてインピーダンスを調整するが、スミスチャートの全域に亘って調整可能とするために、これらの可動範囲をマイクロ波の1/2波長とし、かつ2つのスラグの間を1/2波長の範囲で移動可能としており、また、スラグの厚さはマイクロ波の実効波長λgとするとλg/4であるが、材料によってはλgが大きくスラグを厚く形成する必要があり、さらに、アンテナの直近の1/4波長の部分は不整合領域となるため、インピーダンス調整には使えず、スラグの可動範囲にさらに1/4波長加えた長さが必要となる。このため、アンテナとチューナとを一体的に構成したマイクロ波導入機構の本体容器の全体の長さが結局長いものとならざるを得ず、マイクロ波プラズマ源のコンパクト化に限界がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、マイクロ波プラズマ源のさらなるコンパクト化を達成することができるマイクロ波導入機構、それを用いたマイクロ波プラズマ源およびマイクロ波プラズマ処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点では、チャンバ内にマイクロ波プラズマを形成するためのマイクロ波プラズマ源に用いるマイクロ波導入機構であって、筒状をなす本体容器と、前記本体容器内に同軸的に設けられ、前記本体容器との間にマイクロ波伝送路を形成する筒状または棒状をなす内側導体と、前記マイクロ波伝送路におけるインピーダンス調整を行うチューナと、前記マイクロ波伝送路を伝送されたマイクロ波を前記チャンバ内に放射するマイクロ波放射アンテナを有するアンテナ部とを具備し、前記チューナは、前記内側導体に沿って移動可能な一対の誘電体からなるスラグと、これらスラグを移動させるアクチュエータと、スラグの移動を制御するコントローラとを有し、前記コントローラは、前記一対のスラグを同間隔に保ったままマイクロ波の1/2波長の長さ範囲内で移動させ、かつ前記一対のスラグの何れか一方を他方に対して1/4波長の長さ範囲内で移動させるように前記アクチュエータを制御することを特徴とするマイクロ波導入機構を提供する。
上記第1の観点において、前記一対のスラグは、高純度アルミナで構成されていることが好ましい。また、前記マイクロ波放射アンテナは、マイクロ波を放射するスロットが形成された平面状のスロットアンテナであることが好ましい。
上記第1の観点において、前記スロットは分割された円弧の形状を有することが好ましい。また、前記アンテナ部は、前記アンテナから放射されたマイクロ波を透過する誘電体からなる天板と、前記アンテナの天板とは反対側に設けられ、前記アンテナに到達するマイクロ波の波長を短くする誘電体からなる遅波材とを有することが好ましい。さらに、前記チューナと前記アンテナとは集中定数回路を構成していることが好ましい。さらにまた、前記チューナと前記アンテナとは共振器として機能することが好ましい。
本発明の第2の観点では、マイクロ波を生成するマイクロ波生成機構および生成されたマイクロ波をチャンバ内に導入するマイクロ波導入機構を有し、前記チャンバ内にマイクロ波を導入して前記チャンバ内に供給されたガスをプラズマ化するマイクロ波プラズマ源であって、前記マイクロ波導入機構として、上記第1の観点のマイクロ波導入機構を用いることを特徴とするマイクロ波プラズマ源を提供する。
本発明の第3の観点では、被処理基板を収容するチャンバと、前記チャンバ内にガスを供給するガス供給機構と、マイクロ波を生成するマイクロ波生成機構および生成されたマイクロ波を前記チャンバ内に導入するマイクロ波導入機構を有し、前記チャンバ内にマイクロ波を導入して前記チャンバ内に供給されたガスをプラズマ化するマイクロ波プラズマ源とを具備し、前記チャンバ内の被処理基板に対してプラズマにより処理を施すマイクロ波プラズマ処理装置であって、前記マイクロ波導入機構として、上記第1の観点のマイクロ波導入機構を用いることを特徴とするマイクロ波プラズマ処理装置を提供する。
本発明によれば、スラグチューナとして、本体容器との間にマイクロ波伝送路を形成する内側導体に沿って移動可能な一対の誘電体からなるスラグと、これらスラグを移動させるアクチュエータと、スラグの移動を制御するコントローラとを有するものを用い、コントローラが、前記一対のスラグを同間隔に保ったままマイクロ波の1/2波長の長さ範囲内で移動させ、かつ前記一対のスラグの何れか一方を他方に対して1/4波長の長さ範囲内で移動させるように前記アクチュエータを制御するようにしたので、スラグの移動範囲を従来よりも1/4波長短くすることができ、その分マイクロ波導入機構を小型化することができ、マイクロ波プラズマ源のコンパクト化に寄与する。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るマイクロ波導入機構を有するマイクロ波プラズマ源が搭載されたプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図であり、図2は図1のマイクロ波プラズマ源の構成を示す構成図である。
プラズマ処理装置100は、ウエハに対してプラズマ処理として例えばエッチング処理を施すプラズマエッチング装置として構成されており、気密に構成されたアルミニウムまたはステンレス鋼等の金属材料からなる略円筒状の接地されたチャンバ1と、チャンバ1内にマイクロ波プラズマを形成するためのマイクロ波プラズマ源2とを有している。チャンバ1の上部には開口部1aが形成されており、マイクロ波プラズマ源2はこの開口部1aからチャンバ1の内部に臨むように設けられている。
チャンバ1内には被処理体であるウエハWを水平に支持するためのサセプタ11が、チャンバ1の底部中央に絶縁部材12a介して立設された筒状の支持部材12により支持された状態で設けられている。サセプタ11および支持部材12を構成する材料としては、表面をアルマイト処理(陽極酸化処理)したアルミニウム等が例示される。
また、図示はしていないが、サセプタ11には、ウエハWを静電吸着するための静電チャック、温度制御機構、ウエハWの裏面に熱伝達用のガスを供給するガス流路、およびウエハWを搬送するために昇降する昇降ピン等が設けられている。さらに、サセプタ11には、整合器13を介して高周波バイアス電源14が電気的に接続されている。この高周波バイアス電源14からサセプタ11に高周波電力が供給されることにより、ウエハW側にイオンが引き込まれる。
チャンバ1の底部には排気管15が接続されており、この排気管15には真空ポンプを含む排気装置16が接続されている。そしてこの排気装置16を作動させることによりチャンバ1内が排気され、チャンバ1内が所定の真空度まで高速に減圧することが可能となっている。また、チャンバ1の側壁には、ウエハWの搬入出を行うための搬入出口17と、この搬入出口17を開閉するゲートバルブ18とが設けられている。
チャンバ1内のサセプタ11の上方位置には、プラズマエッチングのための処理ガスをウエハWに向けて吐出するシャワープレート20が水平に設けられている。このシャワープレート20は、格子状に形成されたガス流路21と、このガス流路21に形成された多数のガス吐出孔22とを有しており、格子状のガス流路21の間は空間部23となっている。このシャワープレート20のガス流路21にはチャンバ1の外側に延びる配管24が接続されており、この配管24には処理ガス供給源25が接続されている。
一方、チャンバ1のシャワープレート20の上方位置には、リング状のプラズマガス導入部材26がチャンバ壁に沿って設けられており、このプラズマガス導入部材26には内周に多数のガス吐出孔が設けられている。このプラズマガス導入部材26には、プラズマガスを供給するプラズマガス供給源27が配管28を介して接続されている。プラズマガスとしてはArガス等の希ガスが好適に用いられる。
プラズマガス導入部材26からチャンバ1内に導入されたプラズマガスは、マイクロ波プラズマ源2からチャンバ1内に導入されたマイクロ波によりプラズマ化され、このArプラズマがシャワープレート20の空間部23を通過しシャワープレート20のガス吐出孔22から吐出された処理ガスを励起し、処理ガスのプラズマを形成する。
マイクロ波プラズマ源2は、チャンバ1の上部に設けられた支持リング29により支持されており、これらの間は気密にシールされている。図2に示すように、マイクロ波プラズマ源2は、複数経路に分配してマイクロ波を出力するマイクロ波出力部30と、マイクロ波出力部30から出力されたマイクロ波をチャンバ1に導き、チャンバ1内に放射するためのアンテナユニット40とを有している。
マイクロ波出力部30は、電源部31と、マイクロ波発振器32と、発振されたマイクロ波を増幅するアンプ33と、増幅されたマイクロ波を複数に分配する分配器34とを有している。
マイクロ波発振器32は、所定周波数(例えば、2.45GHz)のマイクロ波を例えばPLL発振させる。分配器34では、マイクロ波の損失ができるだけ起こらないように、入力側と出力側のインピーダンス整合を取りながらアンプ33で増幅されたマイクロ波を分配する。なお、マイクロ波の周波数としては、2.45GHzの他に、8.35GHz、5.8GHz、1.98GHz等を用いることができる。
アンテナユニット40は、分配器34で分配されたマイクロ波を導く複数のアンテナモジュール41を有している。各アンテナモジュール41は、分配されたマイクロ波を主に増幅するアンプ部42と、マイクロ波導入機構43とを有している。また、マイクロ波導入機構43は、インピーダンスを整合させるためのチューナ44と、増幅されたマイクロ波をチャンバ1内に放射するアンテナ部45とを有している。そして、このようにマイクロ波導入機構43のアンテナ部45からチャンバ1内にマイクロ波を放射してチャンバ内空間でマイクロ波を合成するようになっている。
アンプ部42は、位相器46と、可変ゲインアンプ47と、ソリッドステートアンプを構成するメインアンプ48と、アイソレータ49とを有している。
位相器46は、スラグチューナによりマイクロ波の位相を変化させることができるように構成されており、これを調整することにより放射特性を変調させることができる。例えば、各アンテナモジュール毎に位相を調整することにより指向性を制御してプラズマ分布を変化させることや、後述するように隣り合うアンテナモジュールにおいて90°ずつ位相をずらすようにして円偏波を得ることができる。ただし、このような放射特性の変調が不要な場合には位相器46は設ける必要はない。
可変ゲインアンプ47は、メインアンプ48へ入力するマイクロ波の電力レベルを調整し、個々のアンテナモジュールのばらつきを調整またはプラズマ強度調整のためのアンプである。可変ゲインアンプ47を各アンテナモジュール毎に変化させることによって、発生するプラズマに分布を生じさせることもできる。
ソリッドステートアンプを構成するメインアンプ48は、例えば、図3に示すように、入力整合回路61と、半導体増幅素子62と、出力整合回路63と、高Q共振回路64とを有する構成とすることができる。半導体増幅素子62としては、E級動作が可能となる、GaAsHEMT、GaNHEMT、LD(Laterally Diffused)−MOSを用いることができる。特に、半導体増幅素子62として、GaNHEMTを用いた場合には、可変ゲインアンプ47は一定値になり、E級動作アンプの電源電圧を可変とし、パワー制御を行う。
アイソレータ49は、アンテナ部45で反射してメインアンプ48に向かう反射マイクロ波を分離するものであり、サーキュレータとダミーロード(同軸終端器)とを有している。サーキュレータは、アンテナ部45で反射したマイクロ波をダミーロードへ導き、ダミーロードはサーキュレータによって導かれた反射マイクロ波を熱に変換する。
本実施形態では、複数のアンテナモジュール41を設け、各アンテナモジュールのマイクロ波導入機構43からチャンバ1内に導入したマイクロ波を空間合成するので、アイソレータ49は小型のものでよく、メインアンプ48に隣接して設けることが可能である。
次に、マイクロ波導入機構43について、図4を参照しながら詳細に説明する。図4に示すように、このマイクロ波導入機構43は、本体容器50を有している。そして、本体容器50の先端部にアンテナ部45が配置され、本体容器50のアンテナ部45よりも基端側の部分がチューナ44によるインピーダンス調整範囲となっている。本体容器50は金属製であり円筒状をなしており、同軸管の外側導体を構成している。また、本体容器50内には同軸管の内側導体52が垂直に延びている。この内側導体52は棒状または筒状に形成されている。そして、本体容器50と内側導体52との間にマイクロ波伝送路が形成される。
アンテナ部45は、平面状をなしスロット51aを有する平面スロットアンテナ51を有しており、上記内側導体52はこの平面スロットアンテナ51の中心部に接続されている。
本体容器50の基端側には図示しない給電変換部が取り付けられており、給電変換部は同軸ケーブルを介してメインアンプ48に接続されており、同軸ケーブルの途中にはアイソレータ49が介在されている。メインアンプ48はパワーアンプであって大電力を取り扱うので、E級等高効率の動作をするが、その熱は数十〜数百Wに相当するため放熱の観点からアンテナ部45に直列に装着する。
アンテナ部45は、平面スロットアンテナ51の上面に設けられた遅波材55を有している。遅波材55は、真空よりも大きい誘電率を有しており、例えば、石英、セラミックス、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂やポリイミド系樹脂により構成されており、真空中におけるマイクロ波の波長よりもその波長を短くしてプラズマを調整する機能を有している。遅波材55は、その厚さによりマイクロ波の位相を調整することができ、平面スロットアンテナ51が定在波の「はら」になるようにその厚さを調整する。これにより、反射が最小で、平面スロットアンテナ51の放射エネルギーが最大となるようにすることができる。
また、平面スロットアンテナ51の下面には、真空シールのための誘電体部材、例えば石英やセラミックス等からなる天板56が配置されている。そして、メインアンプ48で増幅されたマイクロ波が内側導体52と本体容器50の周壁の間を通って平面スロットアンテナ51のスロット51aから天板56を透過してチャンバ1内の空間に放射される。
本実施形態では、スロット51aは、図5に示すように分割された円弧の形状で4個均等に形成されている。これにより、円周方向にほぼ均一なスロット51aが形成されるので、伝搬してきたマイクロ波が平面スロットアンテナ51にて反射されることが抑制され、後述するように不整合領域を減少させるまたは実質的になくすことができる。このスロット51aは、それ自体の長さを低減できコンパクト化できることから扇形のものが好ましい。また、天板56は、図6に示すように、四角い形状(直方体)、あるいは本体容器50よりも径の大きな丸い形状(円柱)であることが好ましい。これにより、マイクロ波をTEモードで効率的に放射させることができる。
図4に示すように、チューナ44は、本体容器50のアンテナ部45より基端側の部分に、2つのスラグ58を有し、スラグチューナを構成している。スラグ58は誘電体からなる板状体として構成されており、内側導体52と本体容器50の外壁の間に円環状に設けられている。そして、コントローラ60からの指令に基づいてアクチュエータ59によりこれらスラグ58を上下動させることによりインピーダンスを調整するようになっている。コントローラ60は、終端が例えば50Ωになるようにインピーダンス調整を実行させる。2つのスラグ58のうち一方のみを動かすと、スミスチャートの原点を通る円の軌跡を描き、両方同時に動かすと反射係数の位相のみが回転する。本実施形態では、後述のようにコントローラ60のアルゴリズムによりスラグ58の動作を制御することにより、マイクロ波の管内波長をλとした場合に、一対のスラグを同時に移動させる範囲をλ/2とし、一方を固定して他方を移動させる範囲をλ/4とすることにより、全ての領域においてインピーダンス調整を行うようにすることができる。これにより、後述するように一対のスラグ58のトータルの移動範囲を(3/4)λとすることができ、従来よりもスラグ58の移動範囲をλ/4小さくすることができる。
本実施形態では、スラグ58を構成する誘電体として高純度アルミナを用いている。高純度アルミナは、比誘電率が10であり、従来から使用されている石英の3.88やテフロン(登録商標)の2.03よりも遙かに高いため、より薄いものとすることができ、整合範囲を拡げることができる。また、高純度アルミナは石英やテフロン(登録商標)に比べてtanδが小さく損失を小さくすることができ、歪みも小さいという利点が得られる。さらに、高純度アルミナは熱に強いという利点もある。高純度アルミナとしては、純度99.9%以上のアルミナ焼結体であることが好ましく。具体的な商品名としては、SAPPHAL(コバレントマテリアル株式会社製)を挙げることができる。単結晶アルミナ(サファイア)であってもよい。
本実施形態において、メインアンプ48と、チューナ44と、平面スロットアンテナ51とは近接配置している。そして、チューナ44と平面スロットアンテナ51とは1/2波長内に存在する集中定数回路を構成しており、かつこれらは共振器として機能する。
プラズマ処理装置100における各構成部は、マイクロプロセッサを備えた制御部70により制御されるようになっている。制御部70はプロセスレシピを記憶した記憶部や、入力手段およびディスプレイ等を備えており、選択されたレシピに従ってプラズマ処理装置を制御するようになっている。
次に、以上のように構成されるプラズマ処理装置における動作について説明する。
まず、ウエハWをチャンバ1内に搬入し、サセプタ11上に載置する。そして、プラズマガス供給源27から配管28およびプラズマガス導入部材26を介してチャンバ1内にプラズマガス、例えばArガスを導入しつつ、マイクロ波プラズマ源2からマイクロ波をチャンバ1内に導入してプラズマを形成する。
次いで、処理ガス、例えばClガス等のエッチングガスが処理ガス供給源25から配管24およびシャワープレート20を介してチャンバ1内に吐出される。吐出された処理ガスは、シャワープレート20の空間部23を通過してきたプラズマにより励起されてプラズマ化し、このように形成された処理ガスのプラズマによりウエハWにプラズマ処理、例えばエッチング処理が施される。
この場合に、マイクロ波プラズマ源2では、マイクロ波出力部30のマイクロ波発振器32から発振されたマイクロ波はアンプ33で増幅された後、分配器34により複数に分配され、分配されたマイクロ波はアンテナユニット40において複数のアンテナモジュール41に導かれる。アンテナモジュール41においては、このように複数に分配されたマイクロ波を、ソリッドステートアンプを構成するメインアンプ48で個別に増幅し、マイクロ波導入機構43のマイクロ波伝送路53を通って平面スロットアンテナ51から個別に放射し、チャンバ1内に導入した後、これらを空間で合成するので、大型のアイソレータや合成器が不要となる。また、マイクロ波導入機構43は、アンテナ部45とチューナ44とが一体となって設けられているのでコンパクトである。さらに、メインアンプ48、チューナ44および平面スロットアンテナ51が近接して設けられ、特にチューナ44と平面スロットアンテナ51とは集中定数回路を構成し、かつ共振器として機能することにより、インピーダンス不整合が存在する平面スロットアンテナ取り付け部分においてチューナ44によりプラズマを含めて高精度でチューニングすることができ、反射の影響を確実に解消することができる。
さらに、このようにチューナ44と平面スロットアンテナ51とが近接し、集中定数回路を構成してかつ共振器として機能することにより、平面スロットアンテナ51に至るまでのインピーダンス不整合を高精度で解消することができ、実質的に不整合部分をプラズマ空間とすることができるので、チューナ44により高精度のプラズマ制御が可能となる。さらに平面スロットアンテナ51に装着する天板56を四角状または円柱状にすることにより、マイクロ波をTE波として高効率で放射することができる。
ところで、マイクロ波導入機構43は、チューナ44のスラグ58を移動してインピーダンス調整を行う関係上、スラグ58の移動マージン分の長さを確保する必要がある。従来は、マイクロ波の管内波長をλとした場合に、一対のスラグ58を同時にλ/2の範囲内で移動させることにより、図7で示すように例えばスミスチャート上のA点の反射係数の位相を360°変化させることができ(破線で示す円Bの軌跡)、また、一方のスラグ58のみを他方に対してλ/2の範囲内で移動させることにより、原点およびA点を通る円Cを描かせることができるので、これらの組み合わせにより全ての点におけるインピーダンス調整を行っていた。したがって、図8に示すように、一対のスラグ58の可動範囲はλ/2+λ/2=λとなる。
これに対して、本実施形態では、一方のスラグ58に対するもう一方のスラグ58の可動範囲をλ/4と半分にする。具体的には、例えば図7の円Cの可動範囲を図9の斜線に示す範囲とする。この場合に、A点は円Cの可動範囲外にあるから、例えばコントローラ60はA点と原点を通る円としてC′の円を選択するように動作する。このようにすればA点は円C′の可動範囲に沿って原点まで移動可能であり、λ/4の可動範囲でインピーダンス調整することができる。したがって、図10に示すように、一対のスラグ58の可動範囲はλ/2+λ/4=(3/4)λとなり、従来よりもλ/4だけスラグ58の可動範囲を短くすることができる。このため、その分マイクロ波導入機構43の本体容器50の長さを短くすることができ、これにより、マイクロ波プラズマ源2のさらなるコンパクト化を達成することができる。
また、本実施形態では、スラグ58を構成する誘電体として誘電率の高い高純度アルミナを用いているので、スラグ58をより薄いものとすることができる。すなわち、スラグ58の厚さdはマイクロ波の実効波長(スラグ58中でのマイクロ波の波長)をλgとするとd=λg/4であるが、空気中のマイクロ波の波長をλ、スラグの比誘電率をεとするとλg=λ/ε 1/2であるから、スラグ58は比誘電率が高いほど薄くすることができるが、高純度アルミナは、比誘電率が10であり、従来から使用されている石英の3.88やテフロン(登録商標)の2.03よりも遙かに高いため、薄いものとすることができ、従来の石英製のスラグの2/3程度の厚さとすることができる。具体的には石英製スラグでは厚さが16mmであったものを10mmとすることができる。このため、結果としてマイクロ波導入機構43の本体容器50の長さを12mm程度短くすることができ、その分マイクロ波プラズマ源2をコンパクト化することができる。
また、このように誘電率の高い材料を用いることにより、整合範囲を拡げることができる。図11は分布定数回路の計算手法で計算した各材料のスラグを用いた場合の負荷整合範囲を示すスミスチャートであるが、高純度アルミナを用いた場合に、石英やテフロン(登録商標)を用いた場合よりも負荷整合範囲が大きくなり、調整マージンを広げることができる。
スラグ58の誘電率が大きくなると減衰定数が大きくなるので、損失が大きくなる懸念があるが、スラグの厚さ自体を薄くすることができるので、これにより損失が相殺される。しかも、高純度アルミナはtanδが小さいので、全体として見れば、石英やテフロン(登録商標)よりも損失を小さくすることができる。具体的には、従来の石英製のスラグの場合、マッチング可能な定在波比(VSWR)が最大20程度であるのに対し、スラグに高純度アルミナを用いることにより70程度に上昇させることが可能となる。
また、高純度アルミナは石英やテフロン(登録商標)に比べて熱に強いという利点もあり、1500℃という高温でも変形等が生じない。
さらに、本実施形態においては、スロットアンテナ51のスロット51aが4個均等に形成されているので、マイクロ波をより均等に放射することができ、結果としてアンテナ部45直近の不整合領域を減少させるまたはなくすことができる。すなわち、2つのスロットを設けた場合には、平面スロットアンテナ51からのマイクロ波の放射均一性が必ずしも高くなく、図12に示すように、本体容器50のアンテナ部45の直近のλ/4の領域は不整合領域となり、この不整合領域はスラグ58によるインピーダンス調整には用いることができなかったが、スロット51aを4個均等に形成することにより、この不整合領域を減少させるまたはなくすことができ、その領域をスラグ58によるインピーダンス調整に用いることができる。したがって、マイクロ波導入機構43の本体容器50の長さをさらに最大λ/4短くすることができ、その分マイクロ波プラズマ源2をコンパクト化することができる。
以上のように、スラグ58の移動をコントローラ60のアルゴリズムで制御することにより、マイクロ波導入機構43の本体容器50の長さをλ/4短くすることができ、また、スラグ58を構成する材料を高純度アルミナとすることにより、従来の石英製のスラグを用いた場合よりも本体容器50の長さを12mm程度短くすることができ、さらに、平面スロットアンテナ51のスロット51aを4個均等に設けることにより、本体容器50の長さを最大λ/4短くすることができるので、これらのうちの単独でマイクロ波プラズマ源2のコンパクト化を図ることができることはもちろんのこと、これらのいずれか2つまたは3つ全部を組み合わせることにより、これらの効果の組み合わせで、マイクロ波プラズマ源2をよりコンパクト化することができる。特に、これら3つを組み合わせた場合には、λが12.2cmであるから、本体容器50の長さを最大7.3cm短くすることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく、本発明の思想の範囲内において種々変形可能である。例えば、マイクロ波出力部30の回路構成やアンテナユニット40、メインアンプ48の回路構成等は、上記実施形態に限定されるものではない。具体的には、平面スロットアンテナから放射されるマイクロ波の指向性制御を行ったり円偏波にしたりする必要がない場合には、位相器は不要である。また、アンテナユニット40は、必ずしも複数のアンテナモジュール41で構成する必要はなく、リモートプラズマ等、小さいプラズマ源で十分な場合には1個のアンテナモジュールで十分である。
さらに、上記実施形態では、スラグ58の移動をコントローラ60で制御することによる本体容器50の長さの短縮、スラグ58を構成する材料を高純度アルミナとすることによる本体容器50の長さの短縮、平面スロットアンテナ51のスロット51aを4個均等に設けたことによる本体容器50の長さの短縮を全て行っているが、これらのうちの単独またはこれらのいずれか2つを行うようにしてもよい。これらの場合は、残余の要件は従来と同様とすることができる。
また、上記実施形態ではアンテナ51のスロット51aを4個均等に設けた場合について示したが、5個以上均等に設けてもよいし、効率は若干低下するが1〜3個設けてもよい。また、平面スロットアンテナ51に形成されるスロットは、それ自体の長さを低減できコンパクト化できることから扇形が好ましいが、これに限るものではない。
さらに、上記実施形態においては、プラズマ処理装置としてエッチング処理装置を例示したが、これに限らず、成膜処理、酸窒化膜処理、アッシング処理等の他のプラズマ処理にも用いることができる。また、被処理基板は半導体ウエハWに限定されず、LCD(液晶ディスプレイ)用基板に代表されるFPD(フラットパネルディスプレイ)基板や、セラミックス基板等の他の基板であってもよい。
本発明の一実施形態に係るマイクロ波導入機構を有するマイクロ波プラズマ源が搭載されたプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図。 図1のマイクロ波プラズマ源の構成を示す構成図。 メインアンプの回路構成の例を示す図。 図1のマイクロ波プラズマ処理装置におけるマイクロ波導入機構を示す断面図。 平面スロットアンテナの好ましい形態を示す平面図。 四角状の天板を有するアンテナ部を示す斜視図。 従来のスラグによるインピーダンス調整の際のスラグの可動範囲を説明するためのスミスチャート。 従来のスラグによるインピーダンス調整の際のスラグの可動範囲を示す図。 本発明におけるスラグによるインピーダンス調整の際のスラグの可動範囲を説明するためのスミスチャート。 本発明における、スラグによるインピーダンス調整の際のスラグの可動範囲を示す図。 スラグの材質による整合範囲を示すスミスチャート。 従来のマイクロ波導入機構におけるアンテナ部直近の不整合領域を示す図。
符号の説明
1;チャンバ
2;マイクロ波プラズマ源
11;サセプタ
12;支持部材
15;排気管
16;排気装置
17;搬入出口
20;シャワープレート
21;ガス流路
22;ガス吐出孔
23;空間部
25;処理ガス供給源
26;プラズマガス導入部材
27;プラズマガス供給源
30;マイクロ波出力部
32;マイクロ波発振器
34;分配器
40;アンテナユニット
41;アンテナモジュール
42;アンプ部
43;マイクロ波導入機構
44;チューナ
45;アンテナ部
46;位相器
47;可変ゲインアンプ
48;メインアンプ
49;アイソレータ
50;本体容器
51;平面スロットアンテナ
51a;スロット
52;内側導体
55;遅波材
56;天板
58;スラグ
59;アクチュエータ
60;コントローラ
62;半導体増幅素子
70;制御部
100;プラズマ処理装置
W;半導体ウエハ

Claims (9)

  1. チャンバ内にマイクロ波プラズマを形成するためのマイクロ波プラズマ源に用いるマイクロ波導入機構であって、
    筒状をなす本体容器と、
    前記本体容器内に同軸的に設けられ、前記本体容器との間にマイクロ波伝送路を形成する筒状または棒状をなす内側導体と、
    前記マイクロ波伝送路におけるインピーダンス調整を行うチューナと、
    前記マイクロ波伝送路を伝送されたマイクロ波を前記チャンバ内に放射するマイクロ波放射アンテナを有するアンテナ部と
    を具備し、
    前記チューナは、前記内側導体に沿って移動可能な一対の誘電体からなるスラグと、これらスラグを移動させるアクチュエータと、スラグの移動を制御するコントローラとを有し、
    前記コントローラは、前記一対のスラグを同間隔に保ったままマイクロ波の1/2波長の長さ範囲内で移動させ、かつ前記一対のスラグの何れか一方を他方に対して1/4波長の長さ範囲内で移動させるように前記アクチュエータを制御することを特徴とするマイクロ波導入機構。
  2. 前記一対のスラグは、高純度アルミナで構成されていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波導入機構。
  3. 前記マイクロ波放射アンテナは、マイクロ波を放射するスロットが形成された平面状のスロットアンテナであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のマイクロ波導入機構。
  4. 前記スロットは分割された円弧の形状を有することを特徴とする請求項3に記載のマイクロ波導入機構。
  5. 前記アンテナ部は、前記アンテナから放射されたマイクロ波を透過する誘電体からなる天板と、前記アンテナの天板とは反対側に設けられ、前記アンテナに到達するマイクロ波の波長を短くする誘電体からなる遅波材とを有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のマイクロ波導入機構。
  6. 前記チューナと前記アンテナとは集中定数回路を構成していることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のマイクロ波導入機構。
  7. 前記チューナと前記アンテナとは共振器として機能することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のマイクロ波導入機構。
  8. マイクロ波を生成するマイクロ波生成機構および生成されたマイクロ波をチャンバ内に導入するマイクロ波導入機構を有し、前記チャンバ内にマイクロ波を導入して前記チャンバ内に供給されたガスをプラズマ化するマイクロ波プラズマ源であって、
    前記マイクロ波導入機構として、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のマイクロ波導入機構を用いることを特徴とするマイクロ波プラズマ源。
  9. 被処理基板を収容するチャンバと、
    前記チャンバ内にガスを供給するガス供給機構と、
    マイクロ波を生成するマイクロ波生成機構および生成されたマイクロ波を前記チャンバ内に導入するマイクロ波導入機構を有し、前記チャンバ内にマイクロ波を導入して前記チャンバ内に供給されたガスをプラズマ化するマイクロ波プラズマ源と
    を具備し、
    前記チャンバ内の被処理基板に対してプラズマにより処理を施すマイクロ波プラズマ処理装置であって、
    前記マイクロ波導入機構として、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のマイクロ波導入機構を用いることを特徴とするマイクロ波プラズマ処理装置。
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