JP5376245B2 - バージによる海上輸送方法および海上輸送用バージ - Google Patents

バージによる海上輸送方法および海上輸送用バージ Download PDF

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Description

この発明は、原子力又は火力発電所などで使用されるガスタービン又は蒸気タービンや発電機、変圧器などの大型重量物を海上輸送するためのバージによる海上輸送方法、およびこの海上輸送に使用するための、台船もしくはハシケ(艀)と称される駆動装置を有しない海上輸送用バージに関するものである。
原子力又は火力発電所の多くは、建設に際する資材の輸送や、稼動時における原材料などの供給の利便性を考慮して、沿岸に建設される。
そのため、ガスタービン又は蒸気タービンや発電機、変圧器などの大型重量物は、工場で生産されたのち、大型車両を使用して最も近い港からバージに積み替え、大型重量物を載せたバージを、タグボートによって目的地まで曳航し、海上クレーンなどを使用して建設現場に搬入する手段が採用されている。
前記大型重量物において、例えば、ガスタービンなどは、高さ約5.5m×幅約6.0m×長さ約13.8mの大きさを有し、総重量は400tを超えるもの(因みに、LPタービン;高さ約6.0m×幅約8.2m×長さ約10.2m×総重量約290t,発電機;高さ約5.2m×幅約4.8m×長さ約13.2m×総重量約380t,変圧器;高さ約6.5m×幅約5.6m×長さ約10.2m×総重量約250t)である。
かかる大型重量物の輸送方法としては、例えば、特許第3280228号公報(特許文献1)や特開2001−334989号公報(特許文献2)、さらには特開2009−78688号公報(特許文献3)などがある。
前記特許文献1に記載の発明は、高さが50m、径が30m程度の巨大な鋼製の筒状巨大構造物(具体的には、原子炉格納容器)であって、工場内で原子炉格納容器がトレーラ等の台車上で輸送用架台上に作製され、この原子炉格納容器の上端に天秤機構付き屋根体が、吊りボルトとナットによって固定される。
かくして、製作および梱包がなされた原子炉格納容器は、台車によって工場から搬出され、図4(a)、図4(b)に示すように、港湾において台車とともに、筏(バージ)に移載され、その筏によって、原子炉格納容器の設置場所に近い港湾まで海上輸送され(図4(c))、そこで台車44とともに陸揚げされる(図3(d))ことが開示されている。
この巨大構造物の海上輸送に際しては、特に塩害に注意する必要があるので、筒状巨大構造物全体は、前述したように防水シートで覆うなど、海水がかからないような養生が必要不可欠である。
また、特許文献2に記載の発明は、簡単な構造で、バージの傾きを抑制することができる、バージでの重量物移載方法に関するものである。
具体的には、岸壁に昇降用傾斜部材を介して接続されるバージの甲板上に、水平方向に移動可能な重量台車を配置しておき、重量物を積載して自走する重量物搬送台車をバージと岸壁との間で移載するときの動きに合わせて、甲板上の重量台車を移動させ、バージの傾きを制御することによって重量物の移載を行うというものである。
しかしながら、大型重量物の海上輸送で最も大切なことは、特許文献1に開示されているように、大型重量物(搬送物)に海水がかからないような養生することであるが、前記特許文献1では、巨大な鋼製の筒状巨大構造物全体を養生材で覆っているので、その作業自体がきわめて大変な労力を有し、作業能率が悪く、輸送経費のコストアップに繋がっている。
そこで、特許文献3においては、積載前の防潮対策準備作業等を不要にした防潮対策台船が提案されている。
この台船は、長さ約60m×幅約22mの甲板上に、長さ方向に沿って、1棟の大きさが長さ約58m×幅約5.5m×高さ約6.8mの、船長方向にスライド可能なテントを配置したものである。
このテントは、甲板に船長方向に敷設されたレール上に沿ってスライド可能なもので、複数の移動テントで構成されている。
かかる台船は、台船の大きさに合わせて、前記伸縮可能なテントを、図2で示されるように幅方向に複数配置したものである。
したがって、大型重量物の積載に際しては、テントを一方側に押し遣って縮小させて、甲板面を露出させたのち、クレーンで大型重量物を甲板上に移動させて固定し、しかるのち、テントを他端側に伸長させて大型重量物全体を覆うとともに、前後の開口部を固定テントで閉止したのち、目的地まで台船を曳航するものである。
そのため、周囲を養生材で被覆された大型重量物は、海水に触れることなく、目的地まで移動させることができるものである。
特許第3280228号公報(請求項2,図4) 特開2001−334989号公報(請求項1) 特開2009−78688号公報(図3,図9〜10)
前記特許文献1に開示された筒状巨大構造物の海上搬送は、図4で明らかなように、バージを使用して行なわれるもので、筒状巨大構造物の全体を養生材で覆ったのち、バージに積み込みされる。
しかしながら、筒状巨大構造物の全体を養生材で覆うことは、きわめて重労働で、搬送コストを押し上げる要因となるとともに、養生材の除去も大変な作業となる。
特許文献3に記載の台船は、大型重量物を台船上に搭載したのち、その全体を伸縮可能なテントで覆うように構成されているので、防潮機能は十分達成され、前記特許文献1に比較して、作業も容易であるなどの利点を有するものと思われる。
しかしながら、甲板上にあらかじめ伸縮可能な構造物を構築するため、テントの大きさが制限されるもので、無制限化しようとすると、多くの種類(サイズ)のテントを設けた台船をあらかじめ準備する必要があるため、必然的に積み込む大型重量物の幅や高さの制限は、避けられないものである。
この発明はかかる現状に鑑み、バージの甲板上に搭載可能な大型重量物であれば、長さや幅あるいは高さに対して大きな自由度を有し、大型重量物を完全に海水に触れさせることなく搬送可能なバージによる海上輸送方法と、この海上輸送方法に使用するための海上輸送用バージを提供せんとするものである。
前記目的を達成するため、この発明の請求項1に記載の発明は、
所要の大きさを有するバージの甲板上に、搬入せんとする大型重量物を内蔵するのに十分な大きさを有する防潮壁を、複数の空のコンテナによって平面視がコ字状になるよう構築する工程と、
前記防潮壁内に、前記大型重量物を搬入する工程と、
前記防潮壁内に、前記大型重量物を搬入したのち、その開口部に複数の空のコンテナによって開閉部を構築する工程と、
前記防潮壁の上部開口部を防潮テントで覆う工程と、
目的地において、前記防潮テントを除去したのち、大型重量物をバージの甲板から搬出する工程からなるもので、
前記コ字状の防潮壁の開口部に構築される開閉部は、
左右一対の防潮壁から構成され、それぞれ左右方向に可動可能に配置されていること
を特徴とするバージによる海上輸送方法である。
この発明の請求項に記載の発明は、
請求項に記載のバージによる海上輸送方法において、
前記空のコンテナは、
海上コンテナであること
を特徴とするものである。
この発明の請求項に記載の発明は、
請求項1又は2に記載のバージによる海上輸送方法において、
前記防潮壁内への大型重量物の搬入、搬出作業は、
埠頭に配置されたクレーンで行なわれること
を特徴とするものである。
この発明の請求項に記載の発明は、
請求項に記載のバージによる海上輸送方法において、
前記コ字状の防潮壁内への大型重量物を搬入、搬出作業は、
前記防潮壁内の開口部を利用し、トレーラを使用して行なわれること
を特徴とするものである。
この発明の請求項に記載の発明は、
請求項1〜のいずれかに記載のバージによる海上輸送方法において、
前記防潮壁の上部開口部を覆う防潮テントは、
外周部をシート状の養生材で覆われた断面が山型状のもので、前記上部開口部全体を覆うことが可能な大きさを有し、クレーンを使用して防潮壁上に着脱自在に装着できるものであること
を特徴とするものである。
この発明の請求項に記載の発明は、
請求項1〜のいずれかに記載のバージによる海上輸送方法において、
前記防潮壁の上部開口部を覆う防潮テントは、
長手方向において相対する前記防潮壁の上部に配置されるレール上をスライド移動可能な、外周部がシート状の養生材で覆われた伸縮機構を有するアーチ状のものであって、クレーンを使用して防潮壁上に着脱自在に装着できるものであること
を特徴とするものである。
この発明の請求項に記載の発明は、
複数の空のコンテナによって構成される防潮壁が、甲板上に着脱自在に配置されるバージ本体と、前記防潮壁の上部空間部を覆う、着脱自在な防潮テントとから構成される海上輸送用バージであって、
前記防潮壁は、
平面視がコ字状の防潮壁と、この防潮壁の開口部を開閉するための左右一対の防潮壁とから構成されていること
を特徴とする海上輸送用バージである。
この発明の請求項に記載の発明は、
請求項に記載の海上輸送用バージにおいて、
前記防潮壁は、
平面視が矩形状であること
を特徴とするものである。
この発明の請求項に記載の発明は、
請求項7又は8に記載の海上輸送用バージにおいて、
前記着脱自在な防潮テントは、
前記防潮壁で形成される空間部の、上部開口部全体を覆うことが可能な大きさを有するものであること
を特徴とするものである。
この発明の請求項10に記載の発明は、
請求項7又は8に記載の海上輸送用バージにおいて、
前記着脱自在な防潮テントは、
相対する前記防潮壁の上部に、その長手方向に沿って配置されるレール上をスライド移動可能な、外周部がシート状の養生材で覆われた伸縮機構を有するアーチ状のものであること
を特徴とするものである。
この発明の請求項11に記載の発明は、
請求項に記載の海上輸送用バージにおいて、
前記バージ本体は、
その甲板上に、大型重量物内蔵するのに適した大きさに形成された防潮壁が複数配置されていること
を特徴とするものである。
この発明のバージによる海上輸送方法は、バージ本体の甲板にあらかじめ大型重量物を内蔵するに充分な大きさの防潮壁を、空のコンテナを複数使用して着脱自在に構成するとともに、この防潮壁によって形成された空間部内に大型重量物を搬入したのち、前記空間部の上部開口部を防潮テントで覆って、大型重量物を海上輸送するものである。
特に、この発明においては、前記防潮壁を、平面視がコ字状の防潮壁と、その開口部を開閉自在に閉止する左右一対の防潮壁となる開閉材で構成する。
したがって、前記空間部内に大型重量物を、クレーン又はトレーラによって搬入もしくは搬出させることができるので、搬入および搬出の際の自由度が増し、大型重量物に適合した搬入および搬出作業を行うことが可能となる。
また、当初から平面視がコ字状の防潮壁と、その開口部を開閉自在に閉止する左右一対の防潮壁となる開閉材で構成する場合には、一つの空間内に複数の大型重量物をクレーンで搬入・搬出させることができるので、バージ本体の甲板状への防潮壁を容易に形成することが可能となる。
海上で受ける波による塩害は、空のコンテナによる大型重量物を囲う防潮壁と、この防潮壁によって形成される空間部の上部開口部を覆う防潮テントによって完全に防止することができる。
防潮壁を構成する空のコンテナは、バージに防潮壁を構築するとき以外は、何時でも海上コンテナとして使用することができるため、効率的なコンテナの使用を行うことが可能となる。
防潮テントは、空のコンテナからなる防潮壁で形成される空間部の上部開口部のみを覆うため、従来のように積込んだ大型重量物の外周部をすべて覆う必要がないので、防潮テントの構造を大幅に簡略化することができ、取扱いがきわめて容易になるので作業効率が向上し、コストダウン化ができるなどの効果を奏するものである。
さらに、この発明にかかる海上輸送用バージは、前記効果を奏する他に、甲板上の防潮壁は、大型重量物を海上輸送するとき以外は、防潮壁をバージ本体から容易に撤去することができるので、通常のバージとしても利用できるため、バージの使用効率を向上させることができる。
甲板上に構築される防潮壁は、その都度、大型重量物を内蔵するのに適した大きさに形成することができるので、バージ本体への防潮壁の構築は、常に最適の面積で実施することでき、甲板上を効率的に使用することができるなど実用上多大の利点を有するものである。
この発明にかかる海上輸送用バージの一例を示す概略説明図である。 図1における海上輸送用バージの、使用形態の一例を示す概略説明図である。 図2における防潮テントの一例を示す概略説明図である。 図2における防潮テントの、他の例を示す概略説明図である。 この発明にかかる海上輸送用バージの、他の例を示す概略説明図である。 図5における海上輸送用バージの、使用形態の一例を示す概略説明図である。
以下、この発明にかかる海上輸送用バージの実施例を、添付の図面を参照しながら具体的に説明する。
この発明の海上輸送用バージ1は、バージ本体2の甲板3上に着脱自在に構築される防潮壁と、この防潮壁の上部空間部を覆う防潮テントとで構成されるものである。
図1に示す海上輸送用バージ1は、例えば、幅22mm×長さ75m×高さ4mのバージ本体2の甲板3上に、外周部が防水処理されている空の海上コンテナ4,5によって、平面視がコ字状の防潮壁6が、その開口部Xが甲板3の中央部に向かって開口するように構築されたものである。
なお、図1においては、前記平面視がコ字状の防潮壁6が、互いの開口部Xを相対させて2つ形成されている。
この防潮壁6を構成する海上コンテナ4,5は、ISO規格の長さ20フィート(6,058mm)と、長さ40フィート(12,192mm)のものである。
いずれも、その幅は8フィート(2,438mm)、高さは8フィート6インチ(2,591mm)が基本であるが、9フィート6インチ(2,896mm)の背高コンテナや、前記以外の長さや高さを有するものを使用することも可能である。
なお、図中、4は長さ20フィートの海上コンテナを、5は長さ40フィートの海上コンテナを表わす。
これら海上コンテナ4,5は、前記防潮壁6で形成される空間部内に内蔵する大型重量物の大きさに合わせて、クレーンを使用しながら甲板3上に、平面視がコ字状になるよう積み重ねて防潮壁6とするものである。
その際、特に、最下段の海上コンテナは、バージ本体2の揺れによっても移動しないように、甲板3上にボルトなどを使用して仮固定することが好ましいが、完全に固定することも当然可能なものである。
なお、積層される海上コンテナ同士を、ボルトなどで仮固定もしくは完全に固定することもできる。
図1に示す実施例において、図中、左側の防潮壁6は、左右方向において相対する防潮壁6a,6bを、40フィートの海上コンテナ1個と20フィートの海上コンテナ2個を直列状に3段積みして構成したもので、長さ24,308mm×高さ7,773mm×幅2,591mmである。
また、閉止部6cは、40フィートの海上コンテナを3段積みして構成されたもので、長さ12,192mm×高さ7,773mm×幅2,438mmである。
さらに、防潮壁の一部を形成する左右一対の開閉部7,7は、それぞれ20フィートの海上コンテナを3段積みして構成したものであって、各々長さ6,058mm×高さ7,773mm×幅2,438mmである。
なお、図面上、右側の防潮壁6は、長手方向における20フィートの海上コンテナを1つ少なくして形成したもので、図示しないが、その開口部には、防潮壁の一部を形成する左右一対の開閉部が設けられる。
前記バージ本体2の甲板3上に、平面視コ字状の防潮壁6が形成されると、この平面視コ字状の防潮壁6で形成される空間部S内に、目的とする大型重量物を内蔵する。
なお、使用する海上コンテナは、その外周部が防水処理されたものが好ましいが、防水処理されていないものでも、十分に防潮機能を奏するものである。
前記した大型重量物を、前記防潮壁6の空間部S内に内蔵する一つの手段としては、トレーラなどに乗せられて埠頭まで搬送された大型重量物、この実施例においては、ガスタービンGT(図2の左側)と、発電機G(図2の右側)を、ホイストクレーンあるいは埠頭に装置されたガントリークレーンなどを使用して持ち上げたのち、防潮壁6内の甲板3上に吊り下ろす方法である。
他の手段は、ロールオン/ロールオフシステムによる方法である。
この方法は、前記開閉部7,7を構築する前、あるいは構築された開閉部7,7を開放した状態で、大型重量物を搭載したトレーラの荷台部分を、防潮壁6内の甲板3上に搬送し、その荷台を、甲板3上に予め配置した一対のレール状の支持台(図示せず)にジャッキアップして乗せたのち、台車のみをバージ本体2外に移動させるものである。
なお、目的地での積み下ろしは、逆の操作を行うもので、この場合は、バージ本体2の甲板3上に形成される平面視コ字状の防潮壁6は、一つが基本である。
このバージ本体2の、平面視がコ字状の防潮壁6内に、大型重量物が積み込まれると、図1に示すように、前記防潮壁6の開口部Xを、複数の海上コンテナ4からなる左右一対の防潮壁となる開閉部7,7によって閉止する。
なお、この開閉部7,7は、防潮壁6の一部を構成するものであって、前記コ字状の防潮壁6と同じ高さを有し、前記コ字状の防潮壁6とで、最終的に、平面視が矩形状の防潮壁を構成するものである。
この実施例においては、20フィートの海上コンテナ4を使用して構成したものであるが、40フィートのものを使用することも当然可能である。
この開閉部7,7は、大型重量物をクレーンによって、コ字状の防潮壁6内に積み込みし、かつ積下ろしする場合には、あらかじめコ字状の防潮壁6の開口部Xに配置し、全体を平面視が矩形状の防潮壁6による大型重量物の収納部としてもよい。
この開閉部7,7を、前記開口部Xに事前に設けた場合には、防潮壁6内に搬入した大型重量物を搬出する必要上、それぞれ左右方向にスライド移動できることが好ましい。
このスライド移動を行うための機構については、特段の制限がないが、レール上をスライド移動させることが好ましい。
また、前記開閉部7,7をクレーンによって、甲板3上から取り除く手段であってもよい。
このように大型重量物を、平面視がコ字状の防潮壁6の空間部S内に内蔵させたのち、前記防潮壁6と開閉部7,7とによる平面視が矩形状の防潮壁が完成すると、この防潮壁の上部に必要に応じて板状の架台8を、長手方向で相対する防潮壁6a,6b間に架け渡したのち、図2に示すように、前記架台8上に防潮テント9を設ける。
この防潮テント9には、2種類があるので、適宜選択して使用することができる。
すなわち、図3に示すように、一つの防潮テント9Aは、平面視が矩形状の、防潮壁6の上部開口部の全体を覆うことのできる大きさを有し、断面形状が山型の構造体の表面部をシート状の養生材で被覆して構成したもので、クレーンによって着脱するものである。
他の一つの防潮テント9Bは、図4に示すように、長手方向に沿って伸縮可能に形成されたアーチ状の支柱を所要間隔で配置し、左右方向において隣接する垂直な支柱間および上部の前後方向において隣接する水平な支柱間をそれぞれX状のリンクによって連結して構成した伸縮機構と、この伸縮機構の表面部を被覆するシート状の養生材とからなるものである。
この伸縮機構は、前記架台8に相対させて設けたレール(図示せず)上に装着され、基本的には、前記防潮壁6の開口部X側から閉止部6c方向にスライド移動させることによって、前記防潮壁6の上部開口部の開放し、反対側にスライド移動させることによって、開口部全体を閉止するように構成されている。
なお、この伸縮機構の構成については特段の制限がなく、大型重量物を収納する空間部の上部開口部全体を覆うことができるものであればよい。
この防潮テント9Bは、全体が防潮壁6の長手方向に沿って伸縮自在に構成されているので、コ字状の防潮壁6の閉止部6c上にあらかじめ装着しておくこともできる。
かくしてバージ本体2上に積み込んだ大型重量物の周縁部を、開閉部7,7を含む防潮壁6で囲い、かつ上部開口部も防潮テント9で覆われたバージは、タグボートによって目的地まで曳航される。
その際、大型重量物の周縁部はすべて防潮材で覆われているので、海水を被ることによる大型重量物の塩害を全く生じさせること無く、海上輸送することができる。
なお、図6における防潮テント9は、例示のため、開閉部7側の半分を、前記した伸縮機構を有する防潮テント9Bで、閉止部6c側の半分を、防潮壁6の上部開口部の半分を覆うことのできる大きさを有し、断面形状が山型の構造体の表面部をシート状の養生材で被覆して構成した防潮テント9Aで示しているが、いずれか一方に統一してもよいことは当然である。
目的地にバージ1が到着すると、まず、クレーンで防潮テント9Aを取り除くか、あるいは防潮テント9Bを開放し、しかるのち、開閉部7,7を開放してロールオフシステムによって、あるいは開放することなくクレーンによって、大型重量物を防潮壁6内から搬出するものである。
図5に示す実施例は、平面視がコ字状の防潮壁6を、全て40フィートの海上コンテナ5を上下に3段積みして構成したもので、左右の防潮壁6a,6bは、長さ約61.0m×高さ約8.6m×幅約2.6mである。
このコ字状の防潮壁6の開口部は、20フィートの海上コンテナを上下に3段積みして構成した左右一対の開閉部7,7で開閉可能としたものであるが、前記閉止部6cと同様に40フィートの海上コンテナ5を使用して、当初から平面視矩形状の防潮壁6としてもよい。
かかる長さの長い防潮壁6を構築したバージ1には、図6に示すように、2台のガスタービンGTと、1台の発電機Gを同時に、クレーン又はロールオン方式で積み込んだものである。
この発明にかかる海上輸送用コンテナは、バージの甲板上に空のコンテナを利用して防潮壁を構成し、四周を防潮壁に囲まれた空間部内に大型重量物を内蔵するように構成しているが、外周部が防水処理され、かつ軽量なコンテナを利用することによって、小さなバージであっても、小型重量物を容易に搬送することができるので、あらゆる製品の海上輸送に対応することが可能である。
1 海上輸送用バージ
2 バージ本体
3 甲板
4 20フィートの海上コンテナ
5 40フィートの海上コンテナ
6 平面視がコ字状の防潮壁
6a,6b コ字状の防潮壁の相対する防潮壁
7,7 矩形状の防潮壁を構成する開閉部
8 架台
9 防潮壁の上部開口部全体を覆う防潮テント
9A 伸縮機構を有する防潮テント
X 開口部
S 空間部

Claims (11)

  1. 所要の大きさを有するバージの甲板上に、搬入せんとする大型重量物を内蔵するのに十分な大きさを有する防潮壁を、複数の空のコンテナによって平面視がコ字状になるよう構築する工程と、
    前記防潮壁内に、前記大型重量物を搬入する工程と、
    前記防潮壁内に、前記大型重量物を搬入したのち、その開口部に複数の空のコンテナによって開閉部を構築する工程と、
    前記防潮壁の上部開口部を防潮テントで覆う工程と、
    目的地において、前記防潮テントを除去したのち、大型重量物をバージの甲板から搬出する工程からなるもので、
    前記コ字状の防潮壁の開口部に構築される開閉部は、
    左右一対の防潮壁から構成され、それぞれ左右方向に可動可能に配置されていること
    を特徴とするバージによる海上輸送方法。
  2. 前記空のコンテナは、
    海上コンテナであること
    を特徴とする請求項に記載のバージによる海上輸送方法。
  3. 前記防潮壁内への大型重量物の搬入、搬出作業は、
    埠頭に配置されたクレーンで行なわれること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のバージによる海上輸送方法。
  4. 前記コ字状の防潮壁内への大型重量物を搬入、搬出作業は、
    前記防潮壁内の開口部を利用し、トレーラを使用して行なわれること
    を特徴とする請求項に記載のバージによる海上輸送方法。
  5. 前記防潮壁の上部開口部を覆う防潮テントは、
    外周部をシート状の養生材で覆われた断面が山型状のもので、前記上部開口部全体を覆うことが可能な大きさを有し、クレーンを使用して防潮壁上に着脱自在に装着できるものであること
    を特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のバージによる海上輸送方法。
  6. 前記防潮壁の上部開口部を覆う防潮テントは、
    長手方向において相対する前記防潮壁の上部に配置されるレール上をスライド移動可能な、外周部がシート状の養生材で覆われた伸縮機構を有するアーチ状のものであって、クレーンを使用して防潮壁上に着脱自在に装着できるものであること
    を特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のバージによる海上輸送方法。
  7. 複数の空のコンテナによって構成される防潮壁が、甲板上に着脱自在に配置されるバージ本体と、前記防潮壁の上部空間部を覆う、着脱自在な防潮テントとから構成される海上輸送用バージであって、
    前記防潮壁は、
    平面視がコ字状の防潮壁と、この防潮壁の開口部を開閉するための左右一対の防潮壁とから構成されていること
    を特徴とする海上輸送用バージ。
  8. 前記防潮壁は、
    平面視が矩形状であること
    を特徴とする請求項に記載の海上輸送用バージ。
  9. 前記着脱自在な防潮テントは、
    前記防潮壁で形成される空間部の、上部開口部全体を覆うことが可能な大きさを有するものであること
    を特徴とする請求項7又は8に記載の海上輸送用バージ。
  10. 前記着脱自在な防潮テントは、
    相対する前記防潮壁の上部に、その長手方向に沿って配置されるレール上をスライド移動可能な、外周部がシート状の養生材で覆われた伸縮機構を有するアーチ状のもの
    を特徴とする請求項7又は8に記載の海上輸送用バージ。
  11. 前記バージ本体は、
    その甲板上に、大型重量物内蔵するのに適した大きさに形成された防潮壁が複数配置されていること
    を特徴とする請求項に記載の海上輸送用バージ。
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