JP5376200B2 - ブロー成形容器と成形方法 - Google Patents
ブロー成形容器と成形方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5376200B2 JP5376200B2 JP2008170344A JP2008170344A JP5376200B2 JP 5376200 B2 JP5376200 B2 JP 5376200B2 JP 2008170344 A JP2008170344 A JP 2008170344A JP 2008170344 A JP2008170344 A JP 2008170344A JP 5376200 B2 JP5376200 B2 JP 5376200B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blow
- displacement
- twist
- container
- decorative resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
このパリソン押出成形時に色違いの合成樹脂を共押出して容器本体自体を加飾する方法も各種試みられている。
たとえば、主材樹脂層に色違いの加飾樹脂層を積層した多層パリソンにより、様々な態様で加飾することができ、円筒状の主材樹脂層に縦帯状の加飾樹脂層を積層することにより、壜体の縦方向に直線状にストライプ模様を現出させることができる。
ダイレクトブロー成形法による口筒部、肩部、胴部、底部から成る壜体状の合成樹脂製のブロー成形容器であって、
主材樹脂による基体層に縦帯状の加飾樹脂層を積層した積層構造を有し、
また、この容器は、加飾樹脂層を直線縦帯状に積層した容器のブロー成形後に、熱変形可能な温度範囲で、口筒部近傍の支持部を固定した状態で底部近傍の支持部を回動して中心軸を軸とした「ひねり」変位を付与したものであり、
この加飾樹脂層は、口筒部から胴部の所定の高さ位置に至る高さ領域h1では直線状に、その下の高さ領域h2では前記「ひねり」変位に起因する胴部の部分的な「ひねり」変位により容器の中心軸に沿ってその中心角度位置を螺旋状に変位させた状態で積層し、
高さ領域h1における直線部と高さ領域h2における湾曲部を有する縦ストライプ模様を現出する構成とする、と云うものである。
なお、1本の加飾樹脂層についてみると、縦方向にこの加飾樹脂層の厚さを変化させることにより、縦方向に色調をグラデーション状に変化させながら縦ストライプ模様を現出させることもできる。
高さ領域h2では加飾樹脂層が、右回りの螺旋状に変位した部分と左回りの螺旋状に変位した部分を連結状にした部分を有する、と云うものである。
本発明の成形方法は、上記説明した本発明のブロー成形容器を成形可能とするものであり、その主たる方法の一つは、
口筒部と筒状の胴部と底部を有するブロー成形容器の成形方法であり、次のような(1)〜(3)の工程から成る。
(1)共押出成形により筒状の主材樹脂製の基体層に縦帯状の加飾樹脂層を積層した積層構造を有する筒状のパリソンを成形する。
(2)このパリソンをブロー金型内でブロー成形する。
(3)このブロー成形による成形品を熱変形可能な温度範囲でブロー金型から離型し、この離型後の成形品に対して、この成形品の所定高さ位置間でこの成形品の中心軸を軸として「ひねり」変位を与え、この「ひねり」変位に伴なって、所定高さ位置間において、加飾樹脂層を中心軸に沿って中心角度位置を螺旋状に変位させた状態で形成する。(以下、この工程を「ひねり」工程と記す。)
ブロー成形による成形品を熱変形可能な温度範囲でブロー金型から離型し、この離型した成形品に対して、この成形品の所定高さ位置間で、成形品の中心軸を軸として所定の中心角度で「ひねり」変位を与することにより、この「ひねり」変位に伴なって、所定高さ位置間において、加飾樹脂層を中心軸に沿って中心角度位置を螺旋状に変位させた状態で形成することができる。
そして、「ひねり」変位を付与する際の成形品の温度や、「ひねり」変位を付与する速度により粘弾性効果を制御することができ、たとえばブロー金型の金型温度を、底部の冷却を強くする等、領域に分けて制御することにより、成形品のどの部位を大きく変位させるかの制御が可能となる。
加飾樹脂層を、容器の中心軸に沿ってその中心角度位置を螺旋状に変位させた状態で形成することにより、この加飾樹脂層により直線状部と湾曲部を有する今までにない縦ストライプ模様を現出することができる。
図1は本発明の合成樹脂製ブロー成形容器の一実施例を示す全体斜視図であり、図2(a)は図1のA−A線、(b)はB−B線に沿って示す図1の容器の平断面図ある。
この容器1は口筒部2、肩部3、円筒状の胴部4そして底部5から成っている。
ここで、直線部である高さ領域h1では図2(a)に示されるように2本の加飾樹脂層12はそれぞれ一定の中心角度位置THa1、THa2に形成されているが、湾曲部である高さ領域h2では、加飾樹脂層12の形成される中心角度位置は、容器1の中心軸に沿って螺旋状に変位しており、湾曲の頂点であるB−B線部分では図2(b)に示されるように中心角度位置THb1、THb2に形成されている。
(1)共押出成形により円筒状の主材樹脂製の基体層に縦帯状の加飾樹脂層を積層した積層構造を有する円筒状のパリソンを成形する。
(2)パリソンをブロー金型内でブロー成形する。
(3)ブロー成形による成形品を熱変形可能な温度範囲でブロー金型から離型し、この成形品に対して、成形品の所定高さ位置間で成形品の中心軸を軸として所定の中心角度で「ひねり」変位を与え、この「ひねり」変位に伴なって、加飾樹脂層を中心軸に沿ってその中心角度位置を螺旋状に変位させた状態で形成する。(以下、この工程を「ひねり}工程と記す。)
また、基体層31の外側に2本の縦帯状の加飾樹脂層32が中心軸Axに沿って直線状に積層している。
本実施例では、口筒部22近傍の支持部を固定した状態で底部25近傍の支持部を、図3(b)中の白抜き矢印で示されるように、底面からみて、まず左回りに30°、次に右回り30°戻すように回動するようにして「ひねり」変位を与えている。
従って、上記実施例のように底部25近傍を中心軸回りに回動変位させて「ひねり」変位を付与した際には、胴部24の上部より上方へは変位が伝わることなく、図1の容器1のように高さ領域h1では加飾樹脂層12は直線状のままとなる。
以上説明したように、本発明の成形方法の中の「ひねり」工程は合成樹脂の粘弾性的な性質を利用するものであり、樹脂温度や、変位の大きさ、変位を付与する速度(すなわち時間効果)を選択することによりさまざまな態様で縦ストライプ模様を現出させることができる。
たとえば、上記実施例では基材層の外側に加飾樹脂層を積層する例を説明したが、基材層を透明、あるいは半透明性とすれば加飾樹脂層を基材層の間に中間層として積層することもできる。
また本実施例では加飾樹脂層を2本としたが、全周方向に亘って多数の加飾樹脂層を並列形成するともでき、多数の加飾樹脂層の幅や色調をそれぞれ変えることもできる。
また、上記例では左回りに30°、次に右回り30°と云うように逆方向に連続して「ひねり」変位を付与したが、一方向だけでもよいし、連続して、あるいは、一定時間を挟んで数回変位を付与することもできる。
2 ;口筒部
3 ;肩部
4 ;胴部
5 ;底部
11;基体層
12;加飾樹脂層
21;(離型後の)成形品
22;口筒部
23;肩部
24;胴部
25;底部
26a;(口筒部の)バリ部
26b;(底部の)バリ部
31;基体層
32;加飾樹脂層
Ax;中心軸
h1、h2;高さ領域
M ;(縦ストライプ)模様
THa1、THa2、THb1、THb2;中心角度位置
Claims (6)
- ダイレクトブロー成形法による口筒部(2)、肩部(3)、胴部(4)、底部(5)から成る壜体状の合成樹脂製のブロー成形容器であって、主材樹脂による基体層(11)に縦帯状の加飾樹脂層(12)を積層した積層構造を有し、
該容器は、前記加飾樹脂層(12)を直線縦帯状に積層した容器のブロー成形後に、熱変形可能な温度範囲で、前記口筒部(2)近傍の支持部を固定した状態で底部(5)近傍の支持部を回動して中心軸(Ax)を軸とした「ひねり」変位を付与したものであり、
前記加飾樹脂層(12)は、口筒部(2)から胴部(4)の所定の高さ位置に至る高さ領域h1では直線状に、その下の高さ領域h2では前記「ひねり」変位に起因する前記胴部(4)の部分的な「ひねり」変位により前記容器の中心軸に沿って中心角度位置を螺旋状に変位させた状態で積層し、
前記高さ領域h1における直線部と高さ領域h2における湾曲部を有する縦ストライプ模様(M)を現出する構成としたブロー成形容器。 - 加飾樹脂層(12)を周方向に複数、並列状に積層した請求項1記載のブロー成形容器。
- 加飾樹脂層(12)が、右回りの螺旋状に変位した部分と左回りの螺旋状に変位した部分を連結状にした部分を有するものとした請求項1または2記載のブロー成形容器。
- 口筒部と筒状の胴部と底部を有するブロー成形容器の成形方法であり、共押出成形により筒状の主材樹脂製の基体層に縦帯状の加飾樹脂層を積層した積層構造を有する筒状のパリソンを成形し、該パリソンをブロー金型内でブロー成形し、該ブロー成形による成形品を熱変形可能な温度範囲で前記ブロー金型から離型し、該離型後の成形品(21)に対して、該成形品(21)の所定高さ位置間で該成形品(21)の中心軸(Ax)を軸として「ひねり」変位を与え、該「ひねり」変位に伴なって、前記所定高さ位置間において、前記加飾樹脂層を前記中心軸(Ax)に沿って中心角度位置を螺旋状に変位させた状態で形成することを特徴とする成形方法。
- 離型後の成形品(21)の口筒部(22)と底部(25)に付着しているバリ部(26a,26b)を利用して前記成形品(21)を支持し、前記口筒部(22)と底部(25)の間に「ひねり」変位を与える請求項4記載の成形方法。
- 右回り方向の「ひねり」変位と、左回り方向の「ひねり」変位を交互に与える請求項4または5記載の成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008170344A JP5376200B2 (ja) | 2008-06-30 | 2008-06-30 | ブロー成形容器と成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008170344A JP5376200B2 (ja) | 2008-06-30 | 2008-06-30 | ブロー成形容器と成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010005990A JP2010005990A (ja) | 2010-01-14 |
JP5376200B2 true JP5376200B2 (ja) | 2013-12-25 |
Family
ID=41587012
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008170344A Active JP5376200B2 (ja) | 2008-06-30 | 2008-06-30 | ブロー成形容器と成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5376200B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
PL2384984T3 (pl) * | 2010-05-06 | 2014-01-31 | Clariant Masterbatches Italia S P A | Sposób wytwarzania wielowarstwowych rozdmuchiwanych wewnątrz pustych wyrobów i taki wielowarstwowy rozdmuchiwany wyrób wewnątrz pusty |
JP5947987B1 (ja) * | 2015-03-12 | 2016-07-06 | 大商硝子株式会社 | 内面螺旋条付き容器、内面螺旋条付き容器の製造方法およびその製造装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5352574A (en) * | 1976-10-25 | 1978-05-13 | Kamaya Kagaku Kogyo Co Ltd | Method and device for producing hollow molded article with spiral pattern |
FR2730183B1 (fr) * | 1995-02-07 | 1997-03-14 | Oreal | Procede d'obtention d'un recipient comportant des bandes decoratives, machine de coextrusion pour la mise en oeuvre du procede et recipient obtenu par ce procede |
-
2008
- 2008-06-30 JP JP2008170344A patent/JP5376200B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010005990A (ja) | 2010-01-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5861919B2 (ja) | 二重壁構造を有する合成樹脂製ボトル | |
JP2009241526A (ja) | 合成樹脂製ブローボトル及びその製造方法 | |
TW201637818A (zh) | 複合容器、複合預形體、塑膠製構件及複合容器的製造方法 | |
JPWO2004022307A1 (ja) | 積層成形体及びその製造方法 | |
JP5376200B2 (ja) | ブロー成形容器と成形方法 | |
JP4391887B2 (ja) | 積層成形体 | |
CN102481993A (zh) | 带标签容器 | |
JP2008189314A (ja) | 合成樹脂ブロー成形容器及びその成形方法 | |
JP2006312485A (ja) | 多層構造樹脂容器 | |
JP2017140731A (ja) | ブロー成形装置、ブロー成形品およびブロー成形方法 | |
JP4683261B2 (ja) | 合成樹脂製加飾容器 | |
JP2001287260A (ja) | スケルトン容器およびその製造方法 | |
KR101258895B1 (ko) | 화장품용 이중용기 및 그 제조방법 | |
JP5561598B2 (ja) | 二重壁構造を有する合成樹脂製ボトル | |
JP2017094671A (ja) | 樹脂成形品の成形方法及び成形装置 | |
JP2009285661A (ja) | 微細凹凸模様付ブロー成形品の製法およびそれによって得られる微細凹凸模様付ブロー成形品 | |
JP3190111U (ja) | 射出成形複合容器およびその製造方法 | |
JP2016120681A (ja) | 複合容器およびその製造方法、複合プリフォームならびにプラスチック製部材 | |
JP6350491B2 (ja) | 樹脂成形品の成形方法 | |
JP5273528B2 (ja) | 合成樹脂製容器及びその成形方法 | |
JP2016117166A (ja) | 複合容器およびその製造方法、複合プリフォーム、ならびにプラスチック製部材 | |
JP6341185B2 (ja) | 樹脂成形品の成形方法及び当該成形に用いる一次成形品 | |
JP5557129B2 (ja) | 合成樹脂製壜体 | |
CA2210317C (en) | Method of decorating multi-layered plastic tubes | |
JP6620968B2 (ja) | ブロー成形方法、複合プリフォーム、複合容器、およびプラスチック製部材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110131 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120720 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120724 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120921 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130430 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130731 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20130807 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130910 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130911 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5376200 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |