JP5373329B2 - 荷電粒子ビーム描画装置 - Google Patents
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(2)請求項2記載の発明は、Vをブランキング偏向電圧として|V|は次式に従わせることを特徴とする。
(2)請求項2記載の発明によれば、ブランキング時にビーム漏れを起こさない最小のブランキング偏向電圧でビームを遮断することができる。
(実施の形態1)
図1は本発明に係る荷電粒子ビーム装置の一実施の形態を示す構成図である。ここでは、荷電粒子ビームとして電子ビームを用いた場合を示している。図13にて使用された記号と同一記号が付されたものは同一構成要素である。図1に示す構成図は、基本的には図13に示す構成図と同じであるが、制限開口板21をブランカー14,15の前段に挿入した点が異なっている。
│h(z2)/h(z1)│・a1≧a2即ち
a1≧│h(z1)/h(z2)│・a2 (1)
と表せる。ここで、a1は制限開口板21の開口半径、a2は円25の半径、h(z)はh(z0)=0かつh'(z0)=1(h'(z)=dh(z)/dz)となる軌道である。図4は第1の成形開口板3の照明を示す図である。横軸はZ軸で、制限開口板21と第1の成形開口板3と、第2の成形開口板7とブランキング開口板17がこの順に並んでいる。図5はh(z)とs(z)とd(z)の軌道を示す図である。なお、s(z)及びd(z)軌道については後述する。z0は光源4のZ座標(物面のZ座標)、z1は制限開口板21のZ座標、z2は第1の成形開口板3のZ座標を示す。
余分なビーム電流の削減という観点からは、a1は(1)式より決まるa1の下限値
a1min=│h(z1)/h(z2)│・a2 (2)
に対して大きすぎない方がよい。ビーム電流が増えると、第1の成形開口板3の温度上昇(熱変形)の他、ベルシェ効果や、電子鏡筒内のコンタミ付着・帯電がより顕著になるからである。しかしながら、a1=a1minとすると、光源4の中心以外の点を起源とする光線は、その射出角によっては、制限開口板21によりけられる(通過できない)。その結果、投影図形11の電流密度分布の均一性が損なわれる。従って、a1>a1minとするのがよい。
│s(z3)│・a0+│h(z3)/h(z2)|・a2≦a3 (3)
である。図6はブランキング開口板17の通過を示す図である。即ち、
次に、制限開口板21によるクロスオーバの裾の制限に関する条件を求める。これは、物面においてZ軸を中心とする半径a0の円の外部を起源とする光線のうち、円25を通過し得る全ての光線が、その前に制限開口板21によりけられる条件である。図8は制限開口板21によるけられの説明図である。先ずは、半径a0の円周を起源とする光線のうち、円25を通過し得る全ての光線が、その前に制限開口板21によりけられる条件を定める。この条件は、
│h(z1)/s(z1)│を小さくするには、
(1+(1/│m│))・f(=lo)と表されることより分かる。つまり、│m│を変えないならば、像側焦点−像面間距離│m│・fを大きくするにはfを大きくする必要があるため、像側焦点−像面間距離│m│・fが大きくなるのに伴い、像側主面−像面間距離
(1+│m│)・fと物側主面−物面間距離(1+(1/│m│))・fも大きくなる。
なお、もし第2の光源の像16がブランキング開口板17と同じ位置(z=z3)にあれば、以上の式において、h(z3)=0、即ち│h(z3)/h(z2)│・a2=0となる。また、厳密にh(z3)=0とはならなくても、h(z3)が小さく、
│h(z3)/h(z2)│・a2<<a3であれば、│h(z3)/h(z2)│・a2は無視できる。
(実施の形態2)
基本的に実施の形態1の構成と同じとするが、図11に示すように、第1のレンズ2をブランカー14,15の前に配置する。制限開口板21の挿入位置は第1のレンズ2よりは前段とする。図11は本発明の第2の実施の形態の要部を示す構成図である。このように構成された装置の動作は実施の形態1と同じであるので、説明は省略する。
(実施の形態3)
基本的に実施の形態1,2と同じ構成とするが、第1のレンズ2をレンズ26,27の多段構成としたものである。図12は実施の形態3の構成例を示す図である。図12のレンズ26はブランカー14と制限開口板21の間に配置され、レンズ27はブランカー15の後段に配置されている。その他の構成は実施の形態1と同じである。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
(第1の光源の像5の位置までにg(z)軌道を二度Z軸と交わらせると、第1の光源の像5が反転する。これは、第1の光源の像5の位置の前段に光源の像ができることに相当する。)そして、レンズ26の像側焦点から第1の成形開口板3までの距離をできるだけ大きくとり、更にレンズ27の主面から第1の成形開口板3までの距離をできるだけ短かくすれば、g(z2)を負の向きに大きくすることができる。
(実施の形態4)
基本的には実施の形態1〜3の構成と同じであるが、制限開口板21を第1のレンズ2或いはレンズ26の前段ではなく、それらの後段(但しブランカー14,15より前段)に配置するようにしたものである。動作は実施の形態1〜3と同じである。
(実施の形態5)
基本的に実施の形態1〜4と同じであるが、第2の成形開口板7の開口の形状を単純な矩形ではなく、より複雑な図形としたものである。即ち、キャラクタープロジェクションが実施できる構成とする。動作は実施の形態1〜4と同じであるが、キャラクタープロジェクションを実施する。この場合もa2は第2の成形開口板7の開口の、第1の成形開口板3への写像と、第1の成形開口板3の開口とを重ねてできる開口(論理積)に外接する円の半径とすればよい。
(実施の形態6)
基本的に実施の形態1〜5の構成と同じであるが、電子ビームの代わりにイオンビームを用いるものである。動作は実施の形態1〜5と同じである。
1)第1の成形開口板より前段に制限開口板を配置する。
3)上記制限開口板を用いた上で、ブランキング電圧を
この結果、
特許文献2に示されているような、新たに設けたレンズによりビームを収束してクロスオーバ像を新たに結ぶ手法を用いることなく、クロスオーバ像の裾を制限し、ブランキング時のビーム漏れを防ぐことができるようになった。即ち、特許文献2に示されている手法を用いることで生じていたベルシェ効果を起こさずにクロスオーバ像の裾を制限することができるようになった。また、そのためのレンズが不要となった。
(1)荷電粒子ビームを出射する光源と、該光源からの荷電粒子ビームを偏向するブランカーと該荷電粒子ビームを集束する第1のレンズより構成される第1の荷電粒子ビーム制御手段と、該第1の荷電粒子ビーム制御手段を通過した荷電粒子ビームを受ける第1の成形開口板と、該第1の成形開口板を通過した荷電粒子ビームを集束する第2のレンズと、該第2のレンズを通過した荷電粒子ビームを受ける第2の成形開口板と、該第2の成形開口板を通過した荷電粒子ビームを受けるブランキング開口板と、該ブランキング開口板を通過した荷電粒子ビームを集束・偏向するレンズ・偏向器より構成される第2の荷電粒子ビーム制御手段とを具備し、該第2の荷電粒子ビーム制御手段の出力で材料上に投影図形を照射するように構成され、かつ、前記第1の成形開口板と前記第2のレンズとの間に第1の光源の像を結び、前記ブランキング開口板の位置またはその前後近傍に第2の光源の像を結ぶように構成された荷電粒子ビーム描画装置に対し、前記ブランカー及び第1のレンズより前段に、前記第2の成形開口板の開口の前記第1の成形開口板への写像と、前記第1の成形開口板の開口とを重ねてできる開口の大きさと、前記ブランキング開口板の開口の大きさから決められた大きさの開口を有する制限開口板を設け、該制限開口板と前記ブランキング開口板の開口は円形とし、前記制限開口板の開口半径a 1 は次式
(2)また、Vをブランキング偏向電圧として|V|は次式に従わせることにより、ブランキング時にビーム漏れを起こさない最小のブランキング偏向電圧でビームを遮断することができる。
2 第1のレンズ(照射レンズ)
3 第1の成形開口板
4 光源
5 像
6 第2のレンズ(成形レンズ)
7 第2の成形開口板
8 縮小レンズ
9 対物レンズ
10 材料
11 投影図形
12 成形偏向器
13 対物偏向器
14 ブランカー
15 ブランカー
16 像
17 ブランキング開口板
18 偏向支点
21 制限開口板
Claims (4)
- 荷電粒子ビームを出射する光源と、
該光源からの荷電粒子ビームを偏向するブランカーと該荷電粒子ビームを集束する第1のレンズより構成される第1の荷電粒子ビーム制御手段と、
該第1の荷電粒子ビーム制御手段を通過した荷電粒子ビームを受ける第1の成形開口板と、
該第1の成形開口板を通過した荷電粒子ビームを集束する第2のレンズと、
該第2のレンズを通過した荷電粒子ビームを受ける第2の成形開口板と、
該第2の成形開口板を通過した荷電粒子ビームを受けるブランキング開口板と、
該ブランキング開口板を通過した荷電粒子ビームを集束・偏向するレンズ・偏向器より構成される第2の荷電粒子ビーム制御手段と、
を具備し、
該第2の荷電粒子ビーム制御手段の出力で材料上に投影図形を照射するように構成され、
かつ、前記第1の成形開口板と前記第2のレンズとの間に第1の光源の像を結び、前記ブランキング開口板の位置またはその前後近傍に第2の光源の像を結ぶように構成され、
前記ブランカー及び第1のレンズより前段に、前記第2の成形開口板の開口の前記第1の成形開口板への写像と、前記第1の成形開口板の開口とを重ねてできる開口の大きさと、前記ブランキング開口板の開口の大きさから決められた大きさの開口を有する制限開口板が設けられ、
該制限開口板と前記ブランキング開口板の開口は円形とし、前記制限開口板の開口半径a 1 は次式に従わせることを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。
- Vをブランキング偏向電圧として|V|は次式に従わせることを特徴とする請求項1記載の荷電粒子ビーム描画装置。
- 前記光源はカソード及びアノードを有する電子銃のアノードより前段に位置するものとし、該アノードの直後に前記制限開口板を配置することを特徴とする請求項1又は2に記載の荷電粒子ビーム描画装置。
- 前記第1のレンズの像側焦点を前記第1の成形開口板より前段に位置させることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の荷電粒子ビーム描画装置。
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