JP5371473B2 - セルロース誘導体、樹脂組成物、成形体並びに電気・電子機器用筺体 - Google Patents
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Description
本発明の目的は、良好な熱可塑性、強度及び耐熱性を有し、成形加工に適したセルロース誘導体及び樹脂組成物を提供することである。
すなわち、上記課題は以下の手段により達成することができる。
〔1〕
セルロースに含まれる水酸基の水素原子の少なくとも一部が、メチル基及び炭素数7〜9の脂肪族アシル基に置換されたセルロース誘導体(但し、ヒドロキシプロピルメチルセルロースカプリレートを除く。)。
〔2〕
前記脂肪族アシル基が、2−メチルヘキサノイル基、3−メチルヘキサノイル基、4−メチルヘキサノイル基、5−メチルヘキサノイル基、2,2−ジメチルペンタノイル基、2,3−ジメチルペンタノイル基、3,3−ジメチルペンタノイル基、2−エチルペンタノイル基、ノナノイル基、2−メチルオクタノイル基、3−メチルオクタノイル基、4−メチルオクタノイル基、5−メチルオクタノイル基、6−メチルオクタノイル基、2,2−ジメチルヘプタノイル基、2,3−ジメチルヘプタノイル基、3,3−ジメチルヘプタノイル基、2−エチルヘプタノイル基、又は、2−プロピルヘキサノイル基である、〔1〕に記載のセルロース誘導体。
〔3〕
前記脂肪族アシル基が分岐構造を有する、〔1〕又は〔2〕に記載のセルロース誘導体。
〔4〕
前記脂肪族アシル基が2−プロピルペンタノイル基、2−エチルヘキサノイル基又は2−メチルヘプタノイル基である、〔1〕又は〔3〕に記載のセルロース誘導体。
〔5〕
前記メチル基による置換度DSBが1.5〜2.5である、〔1〕〜〔4〕のいずれか1項に記載のセルロース誘導体。
〔6〕
前記脂肪族アシル基による置換度DSCが0.3〜1.5である、〔1〕〜〔5〕のいずれか1項に記載のセルロース誘導体。
〔7〕
前記水酸基の水素原子による置換度DSA(無置換の水酸基の割合)が0.2〜1.2である、〔1〕〜〔6〕のいずれか1項に記載のセルロース誘導体。
〔8〕
〔1〕〜〔7〕のいずれか1項に記載のセルロース誘導体を含有する樹脂組成物。
〔9〕
〔1〕〜〔7〕のいずれか1項に記載のセルロース誘導体又は〔8〕に記載の樹脂組成物を成形して得られる成形体。
〔10〕
〔9〕に記載の成形体から構成される電気・電子機器用筺体。
〔11〕
〔1〕〜〔7〕のいずれか1項に記載のセルロース誘導体の製造方法であって、セルロースエーテルに、塩基存在下、酸クロリド又は酸無水物を反応させる工程を含む、セルロース誘導体の製造方法。
本発明は、前記〔1〕〜〔11〕に係る発明であるが、以下、それ以外の事項(例えば、下記1〜9)についても記載している。
1.セルロースに含まれる水酸基の水素原子の少なくとも一部が、炭素数1〜7の炭化水素基及び炭素数4〜11の脂肪族アシル基に置換されたセルロース誘導体。
2.前記脂肪族アシル基が分岐構造を有する、上記1に記載のセルロース誘導体。
3.前記脂肪族アシル基の炭素数が7〜9である、上記1又は2に記載のセルロース誘導体。
4.前記炭化水素基がメチル基又はエチル基である、上記1〜3のいずれかに記載のセルロース誘導体。
5.前記炭化水素基がメチル基である、上記1〜3のいずれかに記載のセルロース誘導体。
6.上記1〜5のいずれかに記載のセルロース誘導体を含有する樹脂組成物。
7.上記1〜5のいずれかに記載のセルロース誘導体又は上記6に記載の樹脂組成物を成形して得られる成形体。
8.上記7に記載の成形体から構成される電気・電子機器用筺体。
9.上記1〜5のいずれかに記載のセルロース誘導体の製造方法であって、セルロースエーテルに、塩基存在下、酸クロリド又は酸無水物を反応させる工程を含む、セルロース誘導体の製造方法。
1.セルロース誘導体
本発明のセルロース誘導体は、セルロース((C6H10O5)n)に含まれる水酸基の水素原子の少なくとも一部が、炭素数1〜7の炭化水素基及び炭素数4〜11の脂肪族アシル基に置換されている。
すなわち、本発明のセルロース誘導体は、下記一般式(1)で表される重合単位を有する。
化水素基、又は炭素数4〜11の脂肪族アシル基を表す。但し、R2、R3、及びR6の少なくともいずれかが、炭素数1〜7の炭化水素基又は炭素数4〜11の脂肪族アシル基である。
また、「セルロースに含まれる水酸基」とは、セルロースのグルコース環における2位、3位、6位の炭素原子に結合している水酸基を指す。
例えば、(1)R2、R3及びR6の一部が炭化水素基で置換されている単量体と、R2、R3及びR6の一部が脂肪族アシル基で置換されている単量体とから構成される重合体であってよいし、(2)ひとつの重合単位のR2、R3及びR6に炭化水素基及び脂肪族アシル基の両方が置換されている単一の単量体から構成される重合体であってもよい。さらには、(3)一般式(1)で表される重合単位であって異なる種類の重合単位が、ランダムに重合されている重合体であってもよい。
なお、重合体の一部には、無置換の重合単位(すなわち、前記一般式(1)において、R2、R3及びR6すべてが水素原子である重合単位)を含んでいてもよい。
具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基等が挙げられる。好ましくはメチル基又はエチル基であり、より好ましくはメチル基である。これらは1種単独のものでもよいし、2種以上が組み合わされたものでもよい。
具体的には、ブチリル基、イソブチリル基、ペンタノイル基、2−メチルブタノイル基、3−メチルブタノイル基、ピバロイル基、ヘキサノイル基、2−メチルペンタノイル基、3−メチルペンタノイル基、4−メチルペンタノイル基、2,2−ジメチルブタノイル基、2,3−ジメチルブタノイル基、3,3−ジメチルブタノイル基、2−エチルブタノイル基、ヘプタノイル基、2−メチルヘキサノイル基、3−メチルヘキサノイル基、4−メチルヘキサノイル基、5−メチルヘキサノイル基、2,2−ジメチルペンタノイル基、2,3−ジメチルペンタノイル基、3,3−ジメチルペンタノイル基、2−エチルペンタノイル基、シクロヘキサノイル基、オクタノイル基、2−メチルヘプタノイル基、3−メチルヘプタノイル基、4−メチルヘプタノイル基、5−メチルヘプタノイル基、6−メチルヘプタノイル基、2,2−ジメチルヘキサノイル基、2,3−ジメチルヘキサノイル基、3,3−ジメチルヘキサノイル基、2−エチルヘキサノイル基、2−プロピルペンタノイル基、ノナノイル基、2−メチルオクタノイル基、3−メチルオクタノイル基、4−メチルオクタノイル基、5−メチルオクタノイル基、6−メチルオクタノイル基、2,2−ジメチルヘプタノイル基、2,3−ジメチルヘプタノイル基、3,3−ジメチルヘプタノイル基、2−エチルヘプタノイル基、2−プロピルヘキサノイル基、2−ブチルペンタノイル基、デカノイル基、2−メチルノナノイル基、3−メチルノナノイル基、4−メチルノナノイル基、5−メチルノナノイル基、6−メチルノナノイル基、7−メチルノナノイル基、2,2−ジメチルオクタノイル基、2,3−ジメチルオクタノイル基、3,3−ジメチルオクタノイル基、2−エチルオクタノイル基、2−プロピルヘプタノイル基、2−ブチルヘキサノイル基、2−プロピルオクタノイル基等が挙げられる。これらは1種単独のものでもよいし、2種以上が組み合わされたものでもよい。
分岐の脂肪族部位を有する脂肪族アシル基としては、2−プロピルペンタノイル基、2−エチルヘキサノイル基、2−メチルヘプタノイル基等が特に好ましい。
脂肪族アシル基がさらなる置換基を有し、その置換基に炭素が含まれる場合、その置換基の炭素数は、脂肪族アシル基の炭素数として含めないものとする。
例えば、炭化水素基の置換度DSB(重合単位中、β−グルコース環の2位、3位及び6位の水酸基に対する炭化水素基の数)は、通常1.0程度以上、好ましくは1.5〜2.5程度とすればよい。
脂肪族アシル基の置換度DSC(重合単位中、β−グルコース環のセルロース構造の2位、3位及び6位の水酸基に対する脂肪族アシル基の数)は通常0.1程度以上、好ましくは0.3〜1.5程度とすればよい。このような範囲の置換基とすることにより、耐熱性、脆性等を向上させることができる。
水素原子の置換度DSA(重合単位中、2位、3位及び6位の水酸基が無置換である割合)は通常0.01〜1.5程度、好ましくは0.2〜1.2程度とすればよい。DSAを0.01以上とすることにより、樹脂組成物の流動性を向上させることができる。また、DSAを1.5以下とすることにより、樹脂組成物の流動性を向上させたり、熱分解の加速・成形時の樹脂組成物の吸水による発泡等を抑制させたりできる。
なお、各置換度の総和(DSA+DSB+DSC)は3である。
本発明における、数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)及び分子量分布(MWD)の測定は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)を用いて行うことができる。具体的には、テトラヒドロフランを溶媒とし、ポリスチレンゲルを使用し、標準単分散ポリスチレンの構成曲線から予め求められた換算分子量較正曲線を用いて求めることができる。
本発明のセルロース誘導体の製造方法は特に限定されず、セルロースを原料とし、セルロースをエーテル化及びエステル化することにより本発明のセルロース誘導体を製造することができる。セルロースの原料としては限定的でなく、例えば、綿、リンター、パルプ等が挙げられる。
好ましい製造方法の態様は、セルロースエーテル(β−グルコース環の2位、3位及び6位の水酸基の水素原子の少なくとも一部が、炭化水素基に置換されたセルロース誘導体)に、塩基存在下、酸クロリド又は酸無水物等を反応させることにより、エステル化する工程を含むものである。
具体的には、メチルセルロース、エチルセルロース、プロピルセルロース、ブチルセルロース、アリルセルロース、ベンジルセルロース等が挙げられる。
本発明の樹脂組成物は、本発明のセルロース誘導体を含有しており、必要に応じてその他の添加剤を含有することができる。
樹脂組成物に含まれる成分の含有割合は、特に限定されない。セルロース誘導体を75質量%程度以上、好ましくは80質量%程度以上、より好ましくは80〜100質量%程度である。
本発明の樹脂組成物は、本発明のセルロース誘導体のほか、必要に応じて、フィラー、難燃剤等の種々の添加剤を含有していてもよい。
具体的には、無機フィラーとしては、ガラス繊維、炭素繊維、グラファイト繊維、金属繊維、チタン酸カリウムウイスカー、ホウ酸アルミニウムウイスカー、マグネシウム系ウイスカー、珪素系ウイスカー、ワラステナイト、セピオライト、スラグ繊維、ゾノライト、エレスタダイト、石膏繊維、シリカ繊維、シリカ・アルミナ繊維、ジルコニア繊維、窒化硼素繊維、窒化硅素繊維および硼素繊維等の繊維状の無機フィラーや;ガラスフレーク、非膨潤性雲母、カーボンブラック、グラファイト、金属箔、セラミックビーズ、タルク、クレー、マイカ、セリサイト、ゼオライト、ベントナイト、ドロマイト、カオリン、微粉ケイ酸、長石粉、チタン酸カリウム、シラスバルーン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、酸化ケイ素、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、石膏、ノバキュライト、ドーソナイト、白土等の板状や粒状の無機フィラーが挙げられる。
難燃剤は、特に限定されず、常用のものを用いることができる。例えば、臭素系難燃剤、塩素系難燃剤、リン含有難燃剤、ケイ素含有難燃剤、窒素化合物系難燃剤、無機系難燃剤等が挙げられる。これらの中でも、樹脂との複合時や成形加工時に熱分解してハロゲン化水素が発生して加工機械や金型を腐食させたり、作業環境を悪化させたりすることがなく、また、焼却廃棄時にハロゲンが気散したり、分解してダイオキシン類等の有害物質の発生等によって環境に悪影響を与える可能性が少ないことから、リン含有難燃剤およびケイ素含有難燃剤が好ましい。
これらのリン含有難燃剤は、1種単独でも2種以上を組み合わせて用いてもよい。
原子、置換または非置換の脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基で置換または修飾されたもの、いわゆるシリコーンオイル、または変性シリコーンオイルが挙げられる。
これらのケイ素含有難燃剤は1種単独でも2種以上を組み合わせて用いてもよい。
他の成分としては、例えば、前記セルロース誘導体以外のポリマー、可塑剤、安定剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤など)、離型剤(脂肪酸、脂肪酸金属塩、オキシ脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪族部分鹸化エステル、パラフィン、低分子量ポリオレフィン、脂肪酸アミド、アルキレンビス脂肪酸アミド、脂肪族ケトン、脂肪酸低級アルコールエステル、脂肪酸多価アルコールエステル、脂肪酸ポリグリコールエステル、変成シリコーン)、帯電防止剤、難燃助剤、加工助剤、ドリップ防止剤、抗菌剤、防カビ剤等が挙げられる。さらに、染料や顔料を含む着色剤などを添加することもできる。
これらのポリマーは、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
が挙げられる。
成形方法としては、例えば、射出成形、押し出し成形、ブロー成形等が挙げられる。
加熱温度は、通常160〜260℃程度であり、好ましくは180〜240℃程度である。
より具体的には、自動車の構成部品としては、例えば、ドアートリム、ピラー、インストルメントパネル、コンソールボックス、ロッカーパネル、アームレスト、ドアーパネル、スペアタイヤカバー、ステリング、シフトノブ、カーナビゲーション、エアコン吹出口、メーター、各種スイッチ、安全ベルト部品、エアバッグおよびエアバッグカバー、トルクコントロールレバー、レジスターブレード、ウォッシャーレバー、ウインドレギュレーターハンドルおよびそのノブ、パッシングライトレバー、サンバイザー、オーバーヘッドコンソール、バックミラー、各種モーターハウジング、ETC等の内装部品等、
通信機器としては、固定電話機、携帯電話、携帯情報端末、各種通信用端末のハウジング、無線アンテナ、TVアンテナ、パラボラアンテナ、GPSナビゲーション機器等の内外装部品等に適用することができる。
メカニカルスターラー、温度計、冷却管、滴下ロートをつけた5Lの三ツ口フラスコにメチルセルロース(和光純薬製:メチル置換度1.8)80g、メチレンクロリド1000mL、ピリジン1000mLを量り取り、室温で攪拌した。ここに無水酪酸1000mLをゆっくりと滴下し、さらにジメチルアミノピリジン(DMAP)約0.2gを加えて、3時間還流した。反応後、室温に戻し、氷冷下、メタノール200mLを加えてクエンチした。反応溶液をメタノール/水(10L/10L)へ激しく攪拌しながら投入すると、白色固体が析出した。白色固体を吸引ろ過によりろ別し、大量の水で3回洗浄を行った。得られた白色固体を100℃で6時間真空乾燥することにより目的のセルロース誘導体(P−1)(メチルセルロースブタノエート、置換度は表2に記載)を白色粉体として得た(85.0g)。
メカニカルスターラー、温度計、冷却管、滴下ロートをつけた3Lの三ツ口フラスコにメチルセルロース(和光純薬製:メチル置換度1.8)80g、ピリジン1500mLを量り取り、室温で攪拌した。ここに水冷下、n−オクタノイルクロリド160mLをゆっくりと滴下し、さらに60℃で6時間攪拌した。反応後、室温に戻し、氷冷下、メタノール200mLを加えてクエンチした。反応溶液を水12Lへ激しく攪拌しながら投入すると、白色固体が析出した。白色固体を吸引ろ過によりろ別し、大量のメタノール溶媒で3回洗浄を行った。得られた白色固体を100℃で6時間真空乾燥することにより目的のセルロース誘導体(P−2)(メチルセルロースオクタノエート、置換度は表2に記載)を白色粉体として得た(93.3g)。
合成例2においてn−オクタノイルクロリドを2−エチルヘキサノイルクロリドに変更した以外は同様にして目的のセルロース誘導体(P−3)(メチルセルロース−2−エチルヘキサノエート、置換度は表2に記載)を白色粉体として得た(91.4g)。
合成例3においてメチルセルロース(和光純薬製:メチル置換度1.8)をメチルセルロース(合成品:メチル置換度2.1)に変更した以外は同様にして目的のセルロース誘導体(P−4)(メチルセルロース−2−エチルヘキサノエート、置換度は表2に記載)を白色粉体として得た(88.0g)。
合成例3において2−エチルヘキサノイルクロリドを2−メチルヘプタノイルクロリドに変更した以外は同様にして目的のセルロース誘導体(P−5)(メチルセルロース−2−メチルヘプタノエート、置換度は表2に記載)を白色粉体として得た(92.0g)。
合成例4において2−エチルヘキサノイルクロリドを2−プロピルペンタノイルクロリドに変更した以外は同様にして目的のセルロース誘導体(P−6)(メチルセルロース−2−プロピルペンタノエート、置換度は表2に記載)を白色粉体として得た(89.6g)。
メカニカルスターラー、温度計、冷却管、滴下ロートをつけた3Lの三ツ口フラスコにエチルセルロース(アルドリッチ製:エトキシ置換度2.4)80g、ピリジン1500mLを量り取り、室温で攪拌した。ここに水冷下、3−メチルブタノイルクロリド40mLをゆっくりと滴下し、さらに60℃で6時間攪拌した。反応後、室温に戻し、氷冷下、メタノール200mLを加えてクエンチした。反応溶液を水12Lへ激しく攪拌しながら投入すると、白色固体が析出した。白色固体を吸引ろ過によりろ別し、大量のメタノール/水(1/1(v/v))溶媒で3回洗浄を行った。得られた白色固体を100℃で6時間真空乾燥することにより目的のセルロース誘導体(P−7)(エチルセルロース−3−メチルブタノエート、置換度は表2に記載)を白色粉体として得た(79.6g)。
合成例7において3−メチルブタノイルクロリドを2−エチルヘキサノイルクロリドに変更した以外は同様にして目的のセルロース誘導体(P−8)(エチルセルロース−2−
エチルヘキサノエート、置換度は表2に記載)を白色粉体として得た(88.5g)。
メカニカルスターラー、温度計、冷却管、滴下ロートをつけた3Lの三ツ口フラスコにセルロース(日本製紙製:KCフロックW100)50g、ジメチルアセトアミド1800mL量り取り120℃で2時間攪拌した。次いでリチウムクロライド150gを添加しさらに1時間撹拌した。反応液を室温まで戻した後、室温下で2−エチルヘキサノイルクロライド150g滴下し、さらに90℃で2時間撹拌した。反応溶液をメタノール10Lへ激しく攪拌しながら投入すると、白色固体が析出した。白色固体を吸引ろ過によりろ別し、大量のメタノールで3回洗浄を行った。得られた白色個体を100℃で6時間真空乾燥することにより目的のセルロース誘導体(H−1)(2−エチルヘキサノイルセルロース、2−エチルヘキサノイル置換度2.1)を白色粉体として得た(92.1g)。
メカニカルスターラー、温度計、冷却管、滴下ロートをつけた3Lの三ツ口フラスコにメチルセルロース(和光純薬製:メチル置換度1.8)100g、ジメチルアセトアミド2000mLを量り取り室温で攪拌した。ここに、粉末水酸化ナトリウム100gを加えて60℃で1時間撹拌後、反応液を冷却し水冷下でヨウ化メチル80mLを滴下し、50℃で3時間撹拌した。反応溶液をメタノール12Lへ激しく攪拌しながら投入すると、白色固体が析出した。白色固体を吸引ろ過によりろ別し、大量のイソプロパノールで3回洗浄を行った。得られた白色個体を100℃で6時間真空乾燥することにより目的のセルロース誘導体(H−2)(メチルセルロース、メチル置換度2.1)を白色粉体として得た(85.3g)。
得られたセルロース誘導体について、数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)、分子量分布(MWD)、ガラス転移温度(Tg)、200℃におけるメルトフローレート(MFR)を表1に示す。なお、これらの測定方法は以下の通りである。
[分子量及び分子量分布]
数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)、分子量分布(MWD)の測定は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)を用いた。具体的には、テトラヒドロフランを溶媒とし、ポリスチレンゲルを使用し、標準単分散ポリスチレンの構成曲線から予め求められた換算分子量較正曲線を用いて求めた。GPC装置は、HLC−8220GPC(東ソー社製)を使用した。
[ガラス転移温度(Tg)]
示差走査熱量計(品番:DSC6200、セイコー電子社製)を用いて10℃/分で昇温して測定した。なお表中、“−”と表示されているものは熱可塑性を示さなかったことを意味する。
[メルトフローレート]
ISO1133に準拠してMELTINDEXER((株)東洋精機製作所製)において荷重2kgにて測定した。
<実施例1:セルロース誘導体からなる成形体の作製>
[試験片作製]
上記で得られたセルロース誘導体(P−1)を射出成形機((株)井元製作所製、半自動射出成形機)に供給してシリンダー温度190℃、金型温度30℃、射出圧力1.5kgf/cm2にて4×10×80mmの多目的試験片(衝撃試験片および熱変形試験片)を成形した。
ポリマー成形におけるシリンダー温度はメルトフローレートが6〜9g/10minの範囲となる温度に設定した。金型温度は30℃とした。
実施例1と同様にして、セルロース誘導体(P−2)〜(P−8)、比較化合物としてセルロース誘導体(H−1)、(H−2)、(H−3)(和光純薬製:メチルセルロース、メチル置換度1.8)、(H−4)(アルドリッチ製:エチルセルロース、エチル置換度2.4)を用いて、表2の成形条件に従って成形し試験片を作製した。
得られた試験片について、下記の方法にしたがってシャルピー衝撃強度および熱変形温度(HDT)を測定した。結果を表2に示す。
[シャルピー衝撃強度]
ISO179に準拠して、射出成形にて成形した試験片に入射角45±0.5°、先端0.25±0.05mmのノッチを形成し、23℃±2℃、50%±5%RHで48時間以上静置した後、シャルピー衝撃試験機((株)東洋精機製作所製)によってエッジワイズにて衝撃強度を測定した。
[熱変形温度(HDT)]
ISO75に準拠して、試験片の中央に一定の曲げ荷重(1.8MPa)を加え(フラ
ットワイズ方向)、等速度で昇温させ、中央部のひずみが0.34mmに達したときの温度を測定した。
即ち、本発明のセルロース誘導体によれば、熱可塑性の発現と耐衝撃性及び耐熱性の両立という予期せぬ効果が得られることがわかる。
Claims (11)
- セルロースに含まれる水酸基の水素原子の少なくとも一部が、メチル基及び炭素数7〜9の脂肪族アシル基に置換されたセルロース誘導体(但し、ヒドロキシプロピルメチルセルロースカプリレートを除く。)。
- 前記脂肪族アシル基が、2−メチルヘキサノイル基、3−メチルヘキサノイル基、4−メチルヘキサノイル基、5−メチルヘキサノイル基、2,2−ジメチルペンタノイル基、2,3−ジメチルペンタノイル基、3,3−ジメチルペンタノイル基、2−エチルペンタノイル基、ノナノイル基、2−メチルオクタノイル基、3−メチルオクタノイル基、4−メチルオクタノイル基、5−メチルオクタノイル基、6−メチルオクタノイル基、2,2−ジメチルヘプタノイル基、2,3−ジメチルヘプタノイル基、3,3−ジメチルヘプタノイル基、2−エチルヘプタノイル基、又は、2−プロピルヘキサノイル基である、請求項1に記載のセルロース誘導体。
- 前記脂肪族アシル基が分岐構造を有する、請求項1又は2に記載のセルロース誘導体。
- 前記脂肪族アシル基が2−プロピルペンタノイル基、2−エチルヘキサノイル基又は2−メチルヘプタノイル基である、請求項1又は3に記載のセルロース誘導体。
- 前記メチル基による置換度DSBが1.5〜2.5である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のセルロース誘導体。
- 前記脂肪族アシル基による置換度DSCが0.3〜1.5である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のセルロース誘導体。
- 前記水酸基の水素原子による置換度DSA(無置換の水酸基の割合)が0.2〜1.2である、請求項1〜6のいずれか1項に記載のセルロース誘導体。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載のセルロース誘導体を含有する樹脂組成物。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載のセルロース誘導体又は請求項8に記載の樹脂組成物を成形して得られる成形体。
- 請求項9に記載の成形体から構成される電気・電子機器用筺体。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載のセルロース誘導体の製造方法であって、セルロースエーテルに、塩基存在下、酸クロリド又は酸無水物を反応させる工程を含む、セルロース誘導体の製造方法。
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