JP5370996B2 - リパーゼ阻害剤 - Google Patents

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本発明は、新規なリパーゼ阻害剤に関する。
糖尿病などに代表される生活習慣病は、遺伝因子と環境因子の相乗作用により発症する。生活習慣病は動脈硬化症等の深刻な疾患に進行することが多い。このような状況下、生活習慣病の前症状であるメタボリックシンドローム段階での予防が注目されている。そのため、副作用が現れやすい合成または高純度に精製された治療薬を用いない方法で、メタボリックシンドロームの予防を目指すことが求められている。
メタボリックシンドロームの予防として重要なのが肥満対策である。問題となる内臓脂肪型肥満の主たる要因は、栄養脂肪の過剰摂取である。また、脂肪の過剰摂取は、肥満のみならず、肥満に起因する糖尿病、高脂血症、高血圧、動脈硬化等を発症させることが知られている。
肥満を予防するためには、食事制限により摂取カロリーを減らすことが有効な手段ではあるものの、日常生活において実行することは困難である場合が多い。そこで、食事由来の脂肪が体内に吸収されることを安全かつ健康的に抑制することは、肥満及びそれに関連する疾患の治療あるいは健康増進の目的で、現実的で有用な方策であると考えられる。
食餌中の脂肪分は、膵臓が分泌するリパーゼの作用により分解され、小腸から吸収される。そのため、膵臓リパーゼの酵素活性を阻害するリパーゼ阻害剤を用いて肥満等の病態を予防あるいは改善する種々の提案が行われてきた。
特許文献1には、茶に含まれる種々のポリフェノールのリパーゼ阻害活性を評価した結果、プロアントシアニジン類、特にガレート基を有するプロアントシアニジン類が強いリパーゼ阻害活性を有すると記載されている。特許文献2には、茶に含まれるエピガロカテインガレート(EGCG)の二量体がリパーゼ阻害活性を有すると記載されている。特許文献3にはクルクミンが開示されている。また、非特許文献1には、ヘスペリジンがリパーゼ阻害活性を有することが報告されている。
しかしながら、これらは天然物から精製されたものであり、製造に高度な精製工程が加わるため、製造にかかるコストが高くなりがちである。安全性を考えると、食品等として利用するには精製物よりも常食される天然物を原料としたほうが好ましい場合も考えられる。また、これらは独特の苦味・渋味等好ましからざる風味を有するものが多く、飲食品等への添加量が制限され十分効果が期待できる製品を作ることが難しい場合が多い。
天然物としては、特許文献4、特許文献5に各種植物抽出物のリパーゼ阻害活性が開示されている。
しかしながら、これら植物抽出物の中には安定的かつ安価に大量に調達することが困難なものが多く、また食経験等ヒトへの使用経験が不十分で安全性に問題があるものが多い。さらに、これら植物抽出物はほとんどが独特の苦味・渋味等好ましからざる風味を有し、飲食品等への添加量が制限され十分効果が期待できる製品を作ることが難しい。そのため、風味を改良するために加工すると、コストの増大を招く問題もある。
特開2006−1909号公報 特開2006−16367号公報 特開2004−137190号公報 特開2003−192605号公報 特開2005−8572号公報
K. Kawaguchi et al., Biosci. Biotechnol. Biochem. 61, 102 (1997)
本発明は、ヒトに対する使用経験が豊富で安全性が高く、安定的に大量に入手可能であり、優れた風味を有する天然素材を用いて、飲食品、医薬品、化粧料、香料、動物用飼料に添加することができるリパーゼ阻害剤を提供することを目的とする。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、バニラ豆がリパーゼを強く阻害するという新たな事実を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のリパーゼ阻害剤は以下の構成を有する。
(1) バニラ豆を有効成分とするリパーゼ阻害剤。
(2) 水または含水有機溶剤を用いてバニラ豆を抽出した抽出物を有効成分とするリパーゼ阻害剤。
(3) 前記バニラ豆がキュアリング処理されている上記(1)または(2)に記載のリパーゼ阻害剤。
(4) 前記含水有機溶剤が含水エタノールである上記(2)に記載のリパーゼ阻害剤。
(5) バニラ豆から香料あるいは香辛料抽出物を抽出したのちの残渣を有効成分とするリパーゼ阻害剤。
また、本発明は、上記(1)〜(5)のいずれかに記載のリパーゼ阻害剤を含有する脂質吸収阻害剤、抗肥満剤、皮膚保全剤を提供するものである。さらに、本発明は、上記リパーゼ阻害剤を含有する食品、医薬製剤、香料、動物飼料および化粧用剤を提供するものである。
本発明のリパーゼ阻害剤は、強いリパーゼ阻害活性を有するので、これを食品(飲食料等)、香料、医薬組成物、動物用飼料などに含有させることにより、脂質吸収阻害作用、抗肥満作用が発揮され、メタボリックシンドローム予防の手段として、特に肥満対策に有用であり、糖尿病、高脂血症、高血圧、動脈硬化および動脈硬化を原因とした脳血管障害、心臓病等を予防する効果が期待される。また、本発明のリパーゼ阻害剤は皮膚保全作用をも有するので、皮膚の保全を目的とする、化粧料または外用薬としても有用である。
また、本発明におけるリパーゼ阻害剤は、食品等として使用経験が豊富な天然物であるため安全性が高いという効果がある。入手が容易であり、香料や香辛料抽出物を製造後に発生する残渣を利用することもできるので安価に調達できる利点が挙げられる。香料等に用いられる素材であるので、他の天然物にくらべ風味がマイルドである点も有用である。
本発明のリパーゼ阻害剤はバニラ豆を有効成分とする。本発明に用いられるバニラ豆としては、採取されたバニラ豆、あるいはこれをキュアリング(熟成)処理したバニラ豆もしくは当該バニラ豆から香料製剤または香辛料抽出物を抽出したのちの残渣が用いられる。
キュアリング処理とは、通常、摘果したバニラ豆を加温して熟成を促進させた後、乾燥処理することであり、これにより独特の芳香を持つバニラ豆が得られる。また、本発明で使用するバニラ豆は、キュアリングが不十分であってもよく、また、香料原料として用いるには香質が不十分なものであってもよい。さらに、バニラ豆から香料または香辛料抽出物を製造後に発生する残渣を使用することもできる。このような残渣は、現状では廃棄されているが、未利用資源の有効利用という観点およびコストの面から残渣を使用するのが有利である。
本発明におけるキュアリング処理したバニラ豆としては、とくに限定されないが、前記したように摘果後キュアリングと呼ばれる熟成過程を経たのち、緑色が褪色して緑色から茶色等へ変色したものが用いられる。キュアリングの度合いは、とくに限定されず、緑色が残った状態(熟成の途上)のバニラ豆でも構わない。キュアリングして得られたバニラ豆をそのまま食品等に添加してもよく、とくに限定されないが、バニラ豆に含まれるリパーゼ阻害物質を効率よく取り出す、又は物理・化学的性質、風味等を改善するため、抽出・精製等の加工を加えることも考えられる。キュアリングしていないバニラ豆も同様の処理を加えるのがよい。
上記抽出操作は、特に制限されるものではなく、通常用いられる方法により製造することができる。また、抽出条件も特に制約はなく、原料をそのまま、または裁断、粉砕もしくは細紛した後、搾取または溶媒で抽出することにより製造される。
このうち、溶媒を用いた抽出は、一般に使用する溶媒に合わせて常圧〜加圧下で低温〜溶媒の沸点の温度条件下で10分〜1週間程度行えばよい。抽出に使用する溶媒としては、目的とする製品の形状や処理工程にあわせて通常用いられる溶媒を適宜選択して用いればよく、例えば、水やアルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール等の低級アルコール、又はプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール)、アセトン等のケトン類、ジエチルエーテル、ジオキサン、アセトニトリル、酢酸エチルエステル等のエステル類、その他キシレン、ベンゼン、クロロホルム等の有機溶媒が挙げられる。なお、食品として用いる場合のように、有機溶媒の残留が好ましくない場合は、特に水、エタノール、含水エタノール等を使用することが好ましい。これらの溶媒は単独で用いることもできるが、2種類以上を任意に組み合わせて使用することもできる。抽出方法としては、特に制限はなく、常温ホモジナイズ抽出、還流抽出、超臨界流体抽出、過熱水蒸気を用いる抽出等が使用可能である。
具体的には、例えば以下の方法が使用できる。すなわち、バニラ豆に抽出溶媒を1〜20倍量加え、常圧下、室温で1週間程度静置、又は40〜50℃にて数時間攪拌、又は抽出溶媒の沸点付近で10〜30分程抽出してから濾過して得られた濾液を減圧乾固あるいは凍結乾燥して抽出物を得る。
上記のようにして得られた抽出物はそのままの状態で使用することもできるが、必要に応じ、その効力に影響のない範囲で更に脱臭、脱色等の精製処理を加えても良い。このような精製処理としては、通常の手段を任意に選択して行えば良く、例えば濾過又はイオン交換樹脂や活性炭カラム等を用い、吸着・脱色・精製等を行なえば良い。更に、凍結乾燥又は濃縮処理等により溶液状、ペースト状、ゲル状、又は粉末状の精製物を得ることができる。
また、本発明では、バニラ豆が香料あるいは香辛料抽出物を抽出したのちの残渣を有効成分として用いることができる。この残渣は、上記と同様にして、そのまま、または裁断、粉砕もしくは細紛した後、搾取または溶媒で抽出することにより、本発明のリパーゼ阻害剤として使用される。抽出処理などは上記と同様であり、その使用量も上記と同様でよい。香料あるいは香辛料抽出物の抽出処理は、通常、各種有機溶媒で行われ、バニラエキストラクト等の形で市場に供給されている。
本発明に用いられる前記リパーゼ阻害剤は、食品、医薬品、化粧品、香料、動物用飼料等の原料に用いられるものであれば特に限定されないが、好ましくは水または含水エタノール抽出物が挙げられる。
本発明に係る前記リパーゼ阻害剤は、あらゆる飲食料に添加することができる。本発明に係る食品の具体例としては、ジュース等の清涼飲料、コーヒー、紅茶、リキュール、牛乳、乳清飲料、乳酸菌飲料、キャンデー、チューインガム、チョコレート、ビスケット、飴、グミ、ヨーグルト、アイスクリーム、プディング等が挙げられる。前記リパーゼ阻害剤は微量でも有効であり、香料としても利用できるので、食品への含有量は、0.01〜100mg/gの範囲が適当であるが、この範囲よりも多量に配合しても安全性や効果に問題はない。
本発明に係る前記リパーゼ阻害剤は、動物飼料にも含有させることができる。動物飼料の具体例としては、家畜用飼料、キャットフード、ドッグフード等のペットフード等が挙げられる。前記重合体の動物飼料への配合量は0.01〜100mg/gの範囲が適当であるが、この範囲よりも多量に配合しても安全性や効果に問題はない。
本発明に係る前記リパーゼ阻害剤は、あらゆる香料に添加することができる。本発明に係る香料の具体例としては、バニラのアイスクリーム、乳製品、チョコレート、ココア、コーヒー、プディング、ワイン等バニラ香の付与が好まれる食品に用いられる香料のほか、オリエンタル調調合香料等、香粧品香料にも含有することができる。
本発明に係る前記リパーゼ阻害剤は医薬品の形態で使用することもできる。医薬品として使用する際には、治療及び予防に有効な量の前記リパーゼ阻害剤が製薬学的に許容できる担体または希釈剤とともに製剤化されるとよい。製剤中の有効成分の量も限定されるものではないし、本発明の効果を損なわない範囲内で他の薬剤と併用することも可能である。
また、当該医薬品は経口または非経口のいずれでも投与できる。非経口投与として胃カテーテル、経皮吸収等の投与経路が挙げられる。投与量は年齢、個人差、病状等に依るので特に限定されないが、0.01〜500mg/kg(体重)、好ましくは0.1〜50mg/kg(体重)で、通常、一日量を1回又は数回に分けて投与する
本発明に係る前記リパーゼ阻害剤は、そのリパーゼ阻害機能に基づき、例えば微生物性のリパーゼを阻害してニキビ,皮膚炎,フケなどを抑制または予防する外用薬または化粧料として用いるのに好適である。すなわち、皮脂腺の肥大増殖や毛嚢孔の角化亢進等が原因となって皮脂が溜まると、毛嚢の毛漏斗に存在する皮膚常在菌のニキビ桿菌や皮膚ブドウ状球菌が増加し、これらの菌のリパーゼが皮脂を構成している皮質成分の内のトリグリセリドを分解して遊離脂肪酸に変え、この遊離脂肪酸が上皮に作用し、各種の酵素を産生して、ニキビ,皮膚炎,フケ等の要因になり得る。本発明のリパーゼ阻害用外用薬または化粧料は、局所適用等で微生物性リパーゼに対する阻害効果を有効に発揮し得る。
本発明に係る前記リパーゼ阻害剤を外用薬または化粧料として用いる場合、当該リパーゼ阻害剤に加えて、本発明の効果を損なわない範囲内で、通常の外用薬や化粧品に用いられる他の成分、例えば油性成分、界面活性剤、アルコール類、水、保湿剤、美白剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、各種皮膚栄養剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
また、外用薬や化粧料の形態は特に限定されるものではなく、溶液系、可溶化系、乳化系、粉末分散系、水−油二層系、水−油−粉末三層系、軟膏、ゲル等の任意の形態が適用される。具体的には、例えば化粧水、乳液、クリーム、パック、ファンデーション、毛髪用化粧料等に適用することができるが、これらに限定されるものではない。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
<抽出物の調製>
キュアリング処理されたマダガスカル島産バニラ豆500gを30%エタノール4.5kgで2時間還流を行い、室温冷却後、ろ過し、ろ液を一晩冷蔵放置した。ついで、ろ液をさらにろ過し、得られたろ液を減圧濃縮し、さらに凍結乾燥して抽出物を得た(収率20%)。
<抽出物の調製>
キュアリング処理されたレユニオン島産バニラ豆500gを30%エタノール4.5kgで2時間還流を行い、室温冷却後、ろ過し、ろ液を一晩冷蔵放置した。ついで、ろ液をさらにろ過し、得られたろ液を減圧濃縮し、さらに凍結乾燥して抽出物を得た(収率21%)。
<残渣を原料とした残渣再抽出物の調製>
工業的にバニラ香料の製造に用いられたレユニオン産バニラ豆の残渣500gを30%エタノール4.5kgで2時間還流を行い、室温冷却後、ろ過し、ろ液を一晩冷蔵放置した。ついで、ろ液をさらにろ過し、得られたろ液を減圧濃縮し、さらに凍結乾燥して抽出物を得た(収率8%)。
<評価試験>
これら実施例で得た各抽出物について、リパーゼ阻害活性を評価した。リパーゼ阻害活性は以下の方法にて評価した。
なお、比較のため、バニラ豆に多く含まれるとされるバニリン、およびリパーゼ阻害活性が報告されているαGヘスペリジンを用いて、実施例と同様にして評価した。なお、バニリンとαGヘスペリジンは市販品を用いた。
<リパーゼ阻害活性の評価>
リパーゼ活性の測定は、基質に蛍光性の4−メチルウンベリフェロンのオレイン酸エステル(4-UMO)を使用し、反応によって生成した4−メチルウンベリフェロンの蛍光を測定することにより実施した。測定にあたり、緩衝液は、150 mM NaCl、1.36 mM CaCl2を含む 13 mM Tris-HCl (pH 8.0) を用いた。基質である4-UMO(Sigma社製)は0.1 MのDMSO(ジメチルスルホキシド)溶液として調製し上記緩衝液で1000倍希釈したものを、また、リパーゼ(ブタ膵由来;TypeII; Sigma社製)は上記緩衝液を用い400 U/ml溶液として調製したものを酵素測定に供した。
酵素反応は、25 ℃条件下において、75 μlのリパーゼ溶液に75 μl の30 % DMSO(あるいは試料溶液)を添加し混合、25 ℃下5分間プレインキュベートした。150 μlの4-UMO溶液を添加し、30分間反応を行った。300 μlの0.1 M クエン酸緩衝液(pH 4.2)を添加して反応を停止させ、生成した4−メチルウンベリフェロンの蛍光(励起波長360 nm、蛍光波長460 nm)をJASCO社製 FP-777 Spectrofluorometerを用いて測定した。
被験試料の阻害活性は、IC50(対照〔30 % DMSO〕の活性に対して50%阻害を与える試料量)として求めた。
評価結果を表1に示す。
Figure 0005370996
表1から明らかなように、実施例1〜3で得られた抽出物は、強いリパーゼ阻害活性を有し、主な香気成分であるバニリンや、リパーゼ阻害活性が報告されているαGヘスペリジン(東洋精糖)よりも優れていることがわかる。
このことから本発明のリパーゼ阻害剤は、メタボリックシンドローム予防食品もしくは医薬品、または皮膚の保全作用が期待される化粧用素材として、幅広く利用することが期待される。

Claims (7)

  1. バニラ豆を有効成分とするリパーゼ阻害剤。
  2. 水または含水有機溶剤を用いてバニラ豆を抽出した抽出物を有効成分とするリパーゼ阻害剤。
  3. 前記バニラ豆がキュアリング処理されている請求項1または2に記載のリパーゼ阻害剤。
  4. 前記含水有機溶剤が含水エタノールである請求項2記載のリパーゼ阻害剤。
  5. バニラ豆から香料あるいは香辛料抽出物を抽出したのちの残渣を有効成分とするリパーゼ阻害剤。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のリパーゼ阻害剤を含有する脂質吸収阻害剤。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載のリパーゼ阻害剤を含有する抗肥満剤。
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