JP5369777B2 - 情報処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、メッセージを送受信する情報処理装置に関する。
従来、電子メール(以下、単に「メール」と表記する)の送受信機能を備えた情報処理装置がある。そのような情報処理装置は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC),PDA(Personal Digital Assistants),携帯電話である。
パーソナルコンピュータの分野では、メールの送信先でメールが読まれた場合に、当該メールの送信元に対し、当該メールが読まれたことを示す既読メールを送信するメーラがあった。メーラとは、メールの作成や送受信、受信されたメールの保存・管理を行うソフトウェアである。
特開2003−44416号公報
上述した従来技術では、既読メールの受信によってメールの送信元がメールの送信先で当該メールが読まれたことを知ることができる。しかしながら、送信元は、既読メールから、送信先が当該メールに対する応答メールを編集中か否かを知ることができなかった。
本発明の一態様の目的は、メールの送信先が応答メールを編集中か否かをメールの送信元が知ることができる情報処理装置を提供することである。
本発明の態様の一つは、情報処理装置であって、電子メールの送受信部と、
前記送受信部で受信された電子メールに対する返信メールの編集中に、返信メールの編集中であることを示すメッセージを前記送受信部を介して当該電子メールの送信元に送信する制御部とを含む。
本発明の一態様によれば、メールの送信先が応答メールを編集中か否かをメールの送信元が知ることができる。
情報処理装置の第1実施形態の構成例を示す図である。 情報処理装置の第1実施形態の構成例を示す図である。 メールの送信元の情報処理装置で実行されるメール送信時の処理を示すフローチャートである。 図3Aに図示した送信メール編集処理の例を示すフローチャートである。 図3Aに図示したメール送信処理の例を示すフローチャートである。 図3Aに示した「編集中」通知チェック処理の例を示すフローチャートである。 図3Aに示した送信メールリスト及び「編集中」表示処理を示すフローチャートである。 メールの送信先の情報処理装置で実行されるメール受信時の処理を示すフローチャートである。 図4Aに示した「編集中」通知(通知メール)の送信処理の例を示すフローチャートである。 図4Aに示した応答メール編集処理の例を示すフローチャートである。 第1実施形態の動作例の説明図である。 受信メールリストのデータ構造例を示す図である。 「編集中」通知の電子メールの例を示す。 情報処理装置の第2実施形態としての携帯電話端末の構成例を示す図である。 第2実施形態におけるメールの送信元の携帯電話端末で実行されるメール送信時の処理を示すフローチャートである。 第2実施形態における「編集中」通知(通知メッセージ)の送信処理の例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について説明する。下記の実施形態の構成は例示であり、本発明は、実施形態の構成に限定されない。
情報処理装置の実施形態は、情報処理装置間でメッセージを送受信する。メッセージの形式は、例えば、電子メール又はショートメッセージである。但し、本発明は、電子メール又はショートメッセージ以外のメッセージ交換形式についても適用が可能である。
また、情報処理装置の実施形態では、メッセージの送信先は、メッセージ送信元に対し、応答メッセージの「編集中」であることを示す「編集中」通知を送信する。このような「編集中」通知、すなわち「編集中」メッセージの送信方法として、例えば、電子メール,又はショートメッセージを適用することができる。或いは、相手先の端末への発呼信号に「編集中」メッセージを付加して発信することもできる。送信される「編集中」メッセージは、メッセージの内容自体(例えば、テキスト,イメージ,ビデオ)であっても良く、コード内容から受信側がメッセージを再生可能なメッセージの識別コードであっても良い。
<第1実施形態>
<<情報処理装置の構成>>
図1は、情報処理装置の第1実施形態を示す。情報処理装置10は、例えば、携帯電話,PC,PDA,カーナビゲーション装置のような、電子メール(以下、単に「メール」という)の送受信機能を有する様々な電子機器である。
図1において、情報処理装置10は、入力装置1と、出力装置2と、記憶装置3と、無線部4と、これらの入力装置1,出力装置2,記憶装置3,及び無線部4と接続されたプロセッサ(すなわち、演算処理装置)5とを備えている。無線部4には、送受信アンテナ6が接続されている。
入力装置1は、複数のキー及びボタン(以下、キー及びボタンを区別しない場合には、単に「キー」と表記)を含む。複数のキーは、データや情報の入力キー,カーソルキー,決定キー(すなわち、エンターキー)のような様々なキーを含む。入力装置1は、複数のキーの他、マウスのようなポインティングデバイスを含むことができる。
出力装置2は、表示装置2Aとスピーカ2Bとを含む。表示装置2Aは、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)CRT(陰極線管)であり、プロセッサ5によるプログラムの実
行結果に基づく情報やデータを表示する。スピーカ2Bは、音声を出力する。
記憶装置3は、主記憶装置及び二次記憶装置を含むコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。主記憶装置は、例えば、メモリと呼ばれるRAM(Random Access Memory)や、ROM(Read Only Memory)を備える。また、記憶装置3は、二次記憶装置として、例えば、HDD(hard disc drive),EPROM(Erasable Programmable ROM)の少なくとも一
つを含むことができる。さらに、記憶装置3は、二次記憶装置として、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)のような可搬性を有するディスク記録媒体の駆動装置を含むことができる。二次記憶装置として、可搬性を有する記録媒体であるUSB(Universal Serial Bus)メモリが適用されることが可能である。
記憶装置3には、オペレーティングシステム(OS)及び複数のアプリケーションプログラムが格納(インストール)されている。また、記憶装置3には、プログラムの実行に際して使用されるデータが格納されている。複数のアプリケーションプログラムは、情報処理装置10を電子メール装置として機能させるためのプログラム,例えば、電子メールの送信,受信,保存,管理などを行う電子メール用プログラム(メーラと呼ばれる)を含んでいる。
無線部4は、プロセッサ5によって生成されたデータ信号(電気信号)を無線信号に変調して送受信アンテナ6から送信する。また、無線部4は、送受信アンテナ6から受信された無線信号をデータ信号(電気信号)に復調してプロセッサ5に渡す。
なお、図1に示す情報処理装置10は、無線部4を用いた無線通信により基地局B1(図2)を介してネットワークN(図2)との接続を行い、電子メールの送受信を行う。もっとも、情報処理装置10が、LAN(Local Area Network)インタフェースのような通信インタフェース装置を備え、通信ケーブルを介してネットワークと接続され、電子メールを送受信するようにしても良い。
プロセッサ5は、例えば、CPU(Central Processing Unit)又はDSP(Data Signal Processor)のようなプロセッサ装置である。プロセッサ5は、図示しない複数の入出力ユニット(I/Oユニット)を介して入力装置1,出力装置2,記憶装置3及び無線部4と接続されている。
プロセッサ5は、記憶装置3に格納(インストール)された様々なプログラムを記憶装置3のメモリ(RAM)にロードして実行することを通じて入力装置1,出力装置2,記憶装置3及び無線部4の動作を制御する。これによって、所定の目的に合致した機能が実現される。ここでは、情報処理装置10は、プロセッサ5によるプログラムの実行を通じて、電子メールの送受信及び管理を行う電子メール装置として機能する。
図2は、プロセッサ5が記憶装置3にインストールされた少なくとも1つのプログラムを実行することによって実現される電子メール装置としての機能を模式的に示す図である。
プロセッサ5によるプログラムの実行を通じて、図2に示すような、呼制御部11,無線制御部12,メール送受信部13,メール管理部14,制御部15,出力制御部16,及び入力制御部17が実現される。
また、プログラムの実行によって、記憶装置3の記憶領域上には、メールデータベース(メールDB)18が作成される。メールDB18は、送受信された電子メール,受信メール一覧(受信メールリスト)18A,送信メール一覧(送信メールリスト)18Bを保
存・管理するためのデータベースである。
無線制御部12は、無線部4の制御を通じてネットワークN上の基地局B1との間で無線通信用のパスを確立する。呼制御部11は、ネットワークNに接続されたメールサーバM1とパケット通信用の呼接続を行う。
メール送受信部13は、メール送受信処理を行う。すなわち、メール送受信部13は、メール送信要求に応じて送信対象のメールをSMTP(Simple Mail Transfer Protocol
)のような送信用プロトコルを用いてメールサーバM1にアップロードする処理、すなわち、メール送信処理を行う。また、メール送受信部13は、メール受信要求、又は自動メール受信設定に従って、メールサーバM1のメールボックスに到着したメールをPOP(Post Office Protocol)のような受信用プロトコルを用いてダウンロードする処理、すなわちメール受信処理を行う。
メール管理部14は、メールDB18へのメールの登録及び管理を行う。情報処理装置10から送信された送信メールのリスト、すなわち送信メールリスト18Bを作成してメールDB18に格納する。また、メール管理部14は、メールDB18に格納された受信メールのリスト、すなわち受信メールリスト18Aを作成してメールDB18に格納する。
さらに、メール管理部14は、リスト表示要求に応じて、メールDB18から受信メールリスト18A又は送信メールリスト18Bを読み出して出力制御部16に渡す。受信メールリスト18A又は送信メールリスト18Bは、出力制御部16によって表示装置2Aのスクリーン上で表示される。リスト表示要求は、受信メールリスト18Aの表示を要求する受信リスト表示要求,又は、送信メールリスト18Bの表示を要求する送信リスト表示要求である。
制御部15は、メールを編集(作成)するための処理を中心とした、メールに関する様々な処理を司る。例えば、制御部15は、入力制御部17からのメール表示要求に応じて、メールDB18から受信メール又は送信メールをメール管理部14を介して読み出し、出力制御部16に渡す。出力制御部16は、受信メール又は送信メールを表示装置2Aのスクリーンに表示する。メール表示要求は、受信メールの表示を要求する受信メール表示要求,又は、送信メールの表示を要求する送信メール表示要求である。
また、制御部15は、例えば、入力制御部17からのメール編集要求に応じて、出力制御部16に対し、表示装置2Aのスクリーン上に編集用画面を表示することを指示する。メール編集要求は、受信メールに対する返信メールを編集(作成)するための返信メール編集要求と、受信メール又は送信メールに対する転送メールを編集(作成)するための転送メール編集要求と、新規の送信メールを編集(作成)するための新規メール編集要求とを含む。制御部15は、出力制御部16及び入力制御部17との連携において、情報処理装置10のユーザに対してメールの作成環境を提供する。また、制御部15は、編集が終了した送信メール(返信メール,転送メール,又は新規メール)の送信をメール送受信部13に指示する。
さらに、制御部15は、返信メール編集要求を受け取った場合に、返信メールの宛先、すなわち返信メールに対応する受信メールの送信元へ、返信メールが編集中であることを示すメッセージを周期的に送信する処理(メッセージ送信処理)を行う。
出力制御部16は、メール管理部14,制御部15,入力制御部17からの指示に応じた情報及びデータを含む画面データを作成し、表示装置2Aのスクリーンに表示する制御
を行う。例えば、出力制御部16は、受信メールリスト画面,送信メールリスト画面,編集用画面,メール表示画面のような様々な表示画面データを作成し、表示画面データに基づく表示内容を表示装置2Aのスクリーンに表示する。また、出力制御部16は、入力装置1から入力された文字,図形,記号のようなデータを入力制御部17からの指示に応じてスクリーンに表示する。さらに、出力制御部16は、記憶装置3に予め格納された音声データに基づく音声再生処理を行い、再生音声をスピーカ2Bから出力する。
入力制御部17は、入力装置1から入力された様々な要求を、メール管理部14,制御部15に送る。また、入力制御部17は、入力装置1から入力されたデータの表示要求を出力制御部16に送る。さらに、入力制御部17は、表示装置2Aの表示内容に応じて、入力装置1が備える複数のキーに対する機能割り当てを変更することができる。
以上のような様々な機能が実現されることによって、情報処理装置10は、ネットワークNを介して、他の情報処理装置20とメールを送受信することができる。
<<動作例>>
次に、上述した電子メール装置として機能する情報処理装置10の動作例として、電子メールの送信時及び受信時における処理について説明する。動作例として、情報処理装置20がメールを送信し、情報処理装置10が情報処理装置20からのメールを受信する場合における情報処理装置10及び20の動作について説明する。ここに、情報処理装置20は、図1及び図2に示した情報処理装置10と同様の構成を備えている。
図3Aは、動作例における情報処理装置20、すなわちメールの送信元の全体的な処理例を示すフローチャートである。図4Aは、動作例における情報処理装置10、すなわちメールの送信先の全体的な処理例を示すフローチャートである。また、図5は、動作例の説明図である。
<<メール送信元での処理>>
図3Aに示すフローチャートは、例えば、情報処理装置20のユーザAが情報処理装置20の入力装置1からメール編集要求を入力することによって開始する。なお、図3Aの処理において、メール送受信部14は、メールサーバM1のメールボックスに到着したメールを受信メールとして随時ダウンロード(受信)する自動メール受信設定状態である。
図3AのステップS001では、メール編集要求に従った送信メール編集処理が行われる。図3Bは、送信メール編集処理の例を示すフローチャートである。図3Bにおいて、制御部15は、出力制御部16に対し、送信メールの編集用画面の表示指示を発行する。この表示指示に従って、出力制御部16は、編集用画面を表示装置2Aに表示する(ステップS011)。このとき、制御部15は、編集用画面に対し、送信元メールアドレスすなわちユーザAのメールアドレスを組み込む。
編集用画面は、例えば、送信先メールアドレス、すなわち情報処理装置10のユーザであるユーザBのメールアドレスの入力画面又は入力欄、メールの題名(subject)の入力
画面又は入力欄、及びメール本文の入力画面又は入力欄を含む。
制御部15は、入力制御部16に対して、編集用キーの割り当て指示を与える(ステップS012)。入力制御部16は、割り当て指示に従って、所定の複数のキーを、メール送信キー(すなわち編集終了キー),文字入力キー,キャンセルキーとして割り当てる。
入力制御部17は、文字入力キーを通じて入力される送信先メールアドレス,メールの題名,及びメール本文の文字入力を待ち受ける(ステップS013)。文字が入力された
場合(S013;YES)には、入力制御部16は、入力結果を出力制御部16に渡し、出力制御部16は、表示装置2Aの制御を通じて入力結果を表示装置2Aの表示内容に反映する(ステップS014)。図5には、編集用画面101が例示されている。編集用画面101には、ユーザAによって入力された送信先メールアドレス,メールの題名,及びメール本文が表示される。
文字入力が行われる毎に、制御部15は、メール送信キー102(図5)が押されたか否かを判定する(ステップS015)。このとき、メール送信キー102が押された場合(S015;YES)には、送信メール編集処理が終了し、処理が図3AのステップS002に進む。これに対し、メール送信キー102が押されていない場合(S015;NO)には、処理がステップS013に戻る。
ステップS013〜S015のループ処理において、表示装置2A上の編集用画面101には、ユーザAによって入力された送信先メールアドレス,メールの題名及びメール本文が表示される。例えば、図5に示すように、編集用画面101には、例えば、送信先メールアドレス(“A”)、送信元メールアドレス(“B”),メールの題名(“please send answers”),及びメール本文("Hello…")が表示される。編集終了時点での編集用画面101は、編集内容確認画面として機能する。
送信メールの編集が終了した時点で、ユーザAがメール送信キー102を押すと、ステップS015で“YES”の判定が行われ、送信メール編集処理が終了し、処理がステップS002(図3)に進む。
ステップS002では、メール送信処理が実行される。図3Cは、メール送信処理の例を示すフローチャートである。メール送信キー102が押されると、入力制御部17は、制御部15にメール送信要求を与える。制御部15は、メール送信要求を受け取ると、編集されたメール、すなわち送信メールデータをメール送受信部13に渡す。
メール送受信部13は、送信メールデータに対し、メールの識別情報、すなわちメールIDを付与する(ステップS021)。メールIDは、メール番号とも呼ばれる。
続いて、メール送受信部13は、無線制御部12に対し、無線路の確立要求を発行する。無線制御部14は、無線部4を制御して、情報処理装置20の通信エリア内にある基地局B1との無線路を確立する(ステップS022)。
また、メール送受信部13は、呼制御部11に、呼確立要求を発行する。呼制御部11は、メール送信用のパケット呼をネットワークN上のメールサーバM1との間で確立する(ステップS023)。
パケット呼が確立されると、メール送受信部13は、送信メールを送信する(ステップS024)。すなわち、メール送受信部13は、メールIDを含む送信メールデータを含む1以上のパケットを生成する。1以上のパケットは、無線部4,及び送信アンテナ6を経て送信され、基地局B1で受信される。その後、1以上のパケットは、ネットワークNを経てメールサーバM1に到着する。1以上のパケットから送信メールデータが組み立てられる。このようにして、送信メールデータ,すなわち送信メールがメールサーバM1に送信される。
その後、メールサーバM1に到着した送信メールは、送信先メールアドレス“A”に従ってネットワークN内を転送され、最終的にユーザBのメールサーバM2のメールボックス内に到着する。
メール送受信部13によるメール送信が完了すると、送信メール登録処理が行われる。制御部15は、メール送受信部13によるメール送信が完了すると、メール管理部14に対し、送信メール登録要求を発行する。メール管理部14は、送信メール登録要求に従って、送信メールをメールDB18に格納する。また、メール管理部14は、送信メールをメールDB18中の送信メールリスト18Bに登録する。送信メール及び送信メールリスト18Bに登録された送信メールは、送信メールに付与されたメールIDで管理(識別)される。ステップS025の処理が終了すると、メール送信処理が終了し、処理がステップS003(図3A)に進む。
メール送信処理(S002)が完了すると、制御部15は、メールの送信先からの「編集中(editing)」通知を待つための第1のタイマの計時をスタートする(ステップS0
03)。第1のタイマの計時時間は適宜設定可能である。
第1のタイマの計時が終了すると(S003;終了)、制御部15は、第1のタイマの計時時間中に送信元からの「編集中」通知がメール送受信部13によって受信されているか否かを判定する(ステップS004)。
ステップS004にて「編集中」通知が受信されていない場合(S004;通知なし)には、メール送信時におけるメールの送信元の処理が終了する。これに対し、「編集中」通知が受信されている場合(S004;通知あり)には、処理がステップS005に進む。
図3Dは、ステップS003及びS004の処理(「「編集中」通知チェック処理」と称する)の詳細を例示するフローチャートである。図3Dにおいて、制御部15は、例えば、メール送受信部13によるメール送信が完了した時点で、制御部15が有する第1のタイマを起動する(ステップS031)。第1のタイマは、送信メールの送信先からの1回目の「編集中」通知を待ち受けるためのタイマである。
メール送受信部13は、自動メール受信設定に従ってメールサーバM1にアクセスし、メールボックスに受信メールがあるか否かを判定する(ステップS032)。このとき、受信メールがない場合(S032;NO)には、処理がステップS036に進む。
これに対し、受信メールがある場合(S032;YES)には、メール送受信部13は、メールサーバM1から受信メールを受信して制御部15に渡す。制御部15は、受信メールが「編集中」通知のメール(以下、通知メールと呼ぶ)であるか否かを判定する(ステップS033)。
「編集中」通知は、送信メールの送信先が送信メールに対する応答メールの編集中であることを示す通知である。通知メールは送信メールの送信先から送信される。通知メールは、特殊コードを含んでいる。制御部15は、受信メール中に、通知メールであることを示す特殊コードが含まれているか否かを判定することによって、受信メールが通知メールか否かを判定することができる。特殊コードとして、例えば、送信メールのメールIDが使用される。送信メールのメールIDは、通知メールの識別情報として利用されるとともに、対応する送信メールを特定するために使用される。
受信メールが通知メールでない場合、すなわち、受信メールが送信メールのメールIDを含んでいない場合(S033;NO)には、制御部35は後述する通知フラグをオフにすることを決定し(ステップS034)、処理をステップS036に進める。
これに対し、受信メールが通知メールである場合、すなわち、受信メールが送信メールのメールIDを含んでいる場合(S033;YES)には、制御部15は、通知フラグをオンにすることを決定し(ステップS035)、処理をステップS036に進める。
ステップS036では、受信メール登録処理が実行される。すなわち、制御部15は、受信メールと、通信フラグのオン/オフの決定結果とをメール管理部14に通知する。メール管理部14は、受信メールをメールDB18に登録するとともに、受信メールリスト18Aに登録する。
図6は、受信メールリスト18Aのデータ構造例を示す。図6に示すように、受信メールリスト18Aは、当該リストに登録された受信メール毎のレコードを有する。レコードは、受信メールのメールID,送信元メールアドレス,メールの題名,通知フラグ,受信時刻(タイムスタンプ)を含む。レコードは、送信先メールアドレスを含むこともできる。
メール管理部14は、受信メールリスト18A上に受信メールの新たなレコードを作成し、メールID,送信元メールアドレス,メールの題名,受信時刻を登録する。このとき、メール管理部14は、通知フラグのオン/オフの決定結果に従って、新たなレコードに対し、通信フラグの状態、すなわちオン(“1”)又はオフ(“0”)を設定する。通信フラグがオンにされる場合には、フラグ値が送信メールのメールIDの値に設定される。これに対し、通知フラグがオフに設定される場合には、フラグ値がオフを示す値、例えばオールゼロが設定される。
受信メールリスト18Aに登録された受信メールは、メールIDで特定される。また、受信メールのレコード中の通知フラグのオン又はオフによって、受信メールが通知メールか否かを識別することができる。なお、受信メールリスト18Aに登録された通知メールは、通知フラグに基づき、表示装置2Aに表示されないようにすることができる。
なお、送信メールリスト18Bのデータ構造は、上述した通知フラグを格納しない点を除き、受信メールリスト18Aと同じデータ構造を採用することができる。このため、送信メールリスト18Bの図示は省略する。
通知フラグの設定が済むと、メール管理部14は、制御部15に対し、受信メール登録完了を通知する。すると、制御部15は、第1のタイマが満了したか否かを判定する(ステップS037)。
第1のタイマが満了していなければ(S037;NO)、処理がステップS033に戻る。これに対し、第1のタイマが満了していれば(S037;YES)、編集処理部15が、メール管理部14に受信メールリスト18A(図6)の読み出し指示を与える。メール管理部14は、制御部15からの指示に基づいて、メールDB18から受信メールリスト18A(図6)を読み出し、制御部15に与える(ステップS038)。
制御部15は、受信メールリスト18A中に通知メールがあるか否かを判定する(ステップS039)。すなわち、制御部15は、受信時刻が第1のタイマの開始時刻と満了時刻との間にあり、且つ通知フラグがオンであるという条件を満たすレコードを検索する。このような条件を満たすレコードは、通知メールのレコードである。
通知メールのレコードが見つかった場合には(S039;YES)、制御部15は、第2のタイマを起動する(ステップS040)。第2のタイマは、送信メールの送信先から周期的に送信される通知メールを待ち受けるためのタイマ、すなわち通知メールの周期監
視タイマである。第2のタイマ(周期監視タイマ)の計時時間は、例えば、数十秒〜数分であり、例えば30秒である。第2のタイマの計時時間は、上記した第1のタイマと同じであっても良く、異なっていても良い。例えば、第1のタイマは、送信メールが送信先に到着するまでの時間を考慮して、第2のタイマの計時時間よりも長く設定される。
ステップS040の処理が終了すると、「編集中」通知チェック処理が終了し、処理がステップS005(図3A)に進む。これに対し、通知メールのレコードが見つからなかった場合(S039;NO)には、「編集中」通知チェック処理が終了し、送信元での処理も終了する。
図3AのステップS005へ処理が進んだ場合には、送信メール一覧の自動表示処理が実行されるとともに、「編集中」表示処理(ステップS006)が実行される。図3Eは、送信メールリスト自動表示処理(S005)及び「編集中」表示処理(S006)の例を示すフローチャートである。ステップS005及びS006の処理をまとめて「送信メールリスト及び「編集中」表示処理」と呼ぶ。ステップS005及びS006において、制御部15は報知制御部として機能する。
ステップS039(S004)にて、通知メールのレコードが見つかった場合には、制御部15は、そのレコード中の通知フラグ値を抽出する(ステップS041)。次に、制御部15は、メール管理部14に対し、送信メールリスト18Bの読み出し指示を与える。メール管理部14は、送信メールリスト18BをメールDB18から読み出して制御部15に与える(ステップS042)。
制御部15は、ステップS041で抽出した通知フラグ値と同一のメールIDを有する送信メールリスト18B中の送信メールレコードを特定する(ステップS043)。制御部15は、制御部15は、出力制御部16に対し、送信メールリスト18Bの表示指示とともに、特定された送信メールを特別表示することを指示する(ステップS044)。このとき、制御部15は、送信メールリスト18Bと、特定した送信メールのレコードの情報とを出力制御部16に与える。
出力制御部16は、表示装置2Aを制御して送信メールリスト18Bを表示装置2Aに表示する(ステップS045、S005に対応)。表示装置2Aには、送信メールリスト18Bとして、例えば、送信メールの送信先メールアドレス及びメールの題名を含むレコードが送信メール毎に表示される。
このとき、通知メールに対応する送信メールのレコードは、特別表示指示に応じた出力制御部16での画像処理によって、他の送信メールのレコードと異なる特別な表示態様で表示される(ステップS046、S006に対応)。
図5には、送信メールリスト18Bの表示画面103が例示されている。通知メールに対応する送信メールに関して、例えば、送信先メールアドレスの近傍に、応答メールの「編集中」であることを示すアイコン又はシンボル(図5中では“*”)が表示される。アイコン又はシンボルは点灯表示又は点滅表示が可能である。
或いは、当該送信メールを示す文字が強調文字で表示されることができる。或いは、当該送信メールを示す文字が斜体文字で表示されることができる。或いは、当該送信メールのレコードがハイライトや反転表示のような際だつ態様で表示されることができる。或いは、当該送信メールのレコードが異なる色で表示されることができる。
ステップS046の処理が終了すると、処理がステップS007(図3A)に進む。ス
テップS007では、制御部15は、第2のタイマが満了したか否かを判定する。第2のタイマが満了していない場合(S007;NO)には、制御部15は、第2のタイマが満了するのを待つ。第2のタイマが満了した場合(S007;YES)には、処理がステップS004に戻り、通知メールが第2のタイマの計時時間内に新たに受信されたか否かが判定される。具体的には、処理が図3DのステップS038へ戻り、通知メールの有無に応じたステップS039〜S041の処理が行われる。
このようにして、メールの送信元の情報処理装置20では、メールを送信すると、その送信メールの送信先が応答メールの編集中であることを示す「編集中」通知、すなわち通知メールを周期的に受信する。「編集中」通知が受信されると、その送信メールは、送信メールリスト18Bにおいて、特別な表示態様で表示される。これによって、情報処理装置20のユーザAは、送信先が応答メールの編集中であることを認識することができる。
なお、上述した処理例では、ステップS005及びS006の処理によって送信メールリスト画面103(図5)が表示されると、ステップS004で“NO”の判定が行われるまで、送信メールリスト画面103の表示が継続される。もっとも、ステップS006の処理が終了してから所定時間が経過すると、送信メールリスト18Aの表示が解除されるようにしても良い。この場合、周期的に送信メールリスト画面103が表示される。
図3A〜図3Eに図示した処理が終了すると、表示装置2Aにおける送信メールリスト18Bの表示がキャンセルされる。この場合、二つのケースが想定される。ケースの一つは、応答メールの送信先から送信された場合である。この場合には、図3A〜図3Eに図示した処理が終了してからまもなく、応答メールがメールサーバMS1に到着する。
すると、メール送受信部13が応答メールをメールサーバMS1から自動的にダウンロードする。メール受信に応じて、制御部15は、出力制御部16の制御を通じて、表示装置2Aに応答メールの受信を報知する表示を出力したり、スピーカ2Bから応答メールの受信を示す音声を出力したりする。これによって、情報処理装置20のユーザAは、応答メールの受信を知ることができる。
図3A〜図3Eの処理が終了するもう一つのケースは、送信メールの送信先で応答メールの編集がキャンセルされた場合である。この場合、応答メールはメールサーバMS1に到着しないので、応答メールの自動受信は行われない。よって、ユーザAは、送信メールリスト18Bの表示がキャンセルされてからしばらくたっても応答メールが受信されない場合に、応答メールの編集がキャンセルされたことを推測することができる。
なお、送信メールリスト18Bの表示の代わりに、又は当該表示に加えて、スピーカ2Bから音声を出力することで、ユーザに「編集中」を知らせることができる。また、情報処理装置20(10)がバイブレータを搭載している場合には、音声出力の代わりに、又は音声出力に加えて、バイブレータによる振動を発生させることができる。
また、上述したメール送信元の処理は、編集対象のメールが、新規メール,転送メール,及び返信メールすなわち応答メールのいずれであっても同様に実行される。但し、上記した新規メール,転送メール,及び返信メールから選択される少なくとも1つに対して、図3A〜図3Eに示したフローチャートが実行されるようにすることができる。
<<メール送信先での処理>>
図4Aに示すフローチャートは、図3AのステップS002(S024)で送信された送信メールを、情報処理装置10のメール送受信部13(図2)がメールサーバMS2(図2)から受信することによって開始される。
例えば、情報処理装置10のメール送受信部13は、自動メール受信設定に従って、メールアドレス“B”のメールボックスを保管するメールサーバM2にアクセスし、メールボックス中のメールをダウンロードする。これによって、情報処理装置10は、ユーザA,すなわち情報処理装置20からの送信メールを受信することができる。なお、メール受信に際して、無線制御部12による無線路確立処理、及び呼制御部11によるパケット呼確立処理が実行される。
メール送受信部13は、受信された送信メール、すなわち受信メールを制御部15に与える。制御部15は、メール管理部14に、受信メールの登録指示を与える。メール管理部14は、受信メールをメールDB18に格納するとともに、受信メールリスト18A(図6)に登録する(受信メール登録処理、ステップS101)。
次に、制御部15は、受信メールリスト表示処理を実行する(ステップS102)。すなわち、制御部15は、受信メールリスト18Aの読み出し指示をメール管理部14に指示する。メール管理部14は、受信メールリスト18AをメールDB18から読み出して制御部14に与える。制御部15は、受信メールリスト18Aを出力制御部16に与える。出力制御部16は、受信メールリスト18Aの表示画面、すなわち受信メールリスト画面104(図5)を表示装置2Aに表示する。
図5に示すように、受信メールリスト画面104では、受信メールの送信元アドレス及びメールの題名が受信メール毎に表示される。このとき、未読状態の受信メールは、既読メールと異なる態様で表示される。
ユーザBは、カーソルキー操作によって、受信メールリスト18Aからメールを選択することができる。或る受信メールが受信メールリスト画面104から選択された状態で、ユーザBが表示キー105を押すことで、選択された受信メールを表示装置2Aに呼び出すことができる。
すなわち、表示キー105が押されると、受信メール内容表示処理が実行される(ステップS103)。すなわち、制御部15は、選択された受信メールのメールIDを有する受信メールを、メール管理部14を介してメールDB18から取得する。制御部15は、当該受信メールを出力制御部16に与える。出力制御部16は、当該受信メールの表示画面、すなわち受信メール画面を表示装置2Aに表示する。図5に示すように、受信メール画面106には、送信先メールアドレス“A”,送信元メールアドレス“B”,メールの題名,及びメール本文が表示される。
ユーザBは、受信メール画面106に表示された受信メールを読み、応答メールを直ちに編集及び送信するか否かを判断する。応答メールを直ちに編集する場合には、返信キー107を押すことで、応答メール編集要求を入力することができる。なお、応答メールを直ちに編集しない場合には、キャンセルキー(図示せず)を押すことで、受信メール画面106の表示がキャンセルされる。
受信メール画面106が表示されると、制御部15は、受信メール画面106に対する入力装置1からの入力を待ち、入力制御部17を介して通知される入力が応答メール編集要求か否かを判定する(ステップS104)。入力が応答メール編集要求でない場合、例えば、キャンセルキーが押された場合(S104;NO)には、メール送信先の処理が終了する。
これに対し、入力が応答メール編集要求である場合(S104;YES)には、制御部
15は、メールの送信先、すなわちユーザBが応答メールを編集中であることを示す「編集中」通知のメール、すなわち通知メールの送信処理を実行する(ステップS105)。
図4Bは、通知メール送信処理(S105)の例を示すフローチャートである。応答メール編集要求を受け取った制御部15は、情報処理装置10の内部処理として通知メールを作成する。すなわち、通知メールの送信先メールアドレスとして受信メールの送信元メールアドレス“A”を設定する(ステップS111)。さらに、制御部15は、通知メールに対し、通知メール自体のメールIDを付加し(ステップS112)、当該メールが通知メールであることを示す特殊コードとして、受信メールのメールIDを付加する(ステップS113)。さらに、選択的なステップとして、制御部15は、ユーザBのメールアドレス“B”を送信元メールアドレスとして設定する(ステップS114)。
図7は、通知メール、すなわち「編集中」通知メッセージの例を模式的に示す図である。
図7に示すように、通知メールには、メールID"XXXXXXX",特殊コード(受信メールの
メールID)"YYYYYYYY",送信先メールアドレス“A”,送信元メールアドレス“B”を含む。送信元メールアドレスはオプションであり、省略可能である。また、通知メールの題名及び本文に対する記載はない。しかし、予め指定された文字列を題名又は本文として追加することができる。
制御部15は、通知メールの作成を完了すると、通知メールの送信をメール送受信部13に指示する。メール送受信部13は、ステップS002(図3A,図3C)と同様の手法で通知メールを送信する(ステップS115)。これによって、通知メール、すなわち「編集中」通知メッセージが、受信メールの送信元である情報処理装置20へネットワークNを介して送信される。
ステップS115の処理が終了すると、編集制御部15は、周期監視タイマT(後述)が起動中か否かを判定する(ステップS116)。周期監視タイマTが起動中でなければ(S116;NO)、通知メール送信処理が終了し、処理がステップS106(図4A)へ進む。これに対し、周期監視タイマTが起動中であれば(S116;YES)、処理が図4CのステップS124へ進む。
ステップS106では、応答メールの編集処理が実行される。図4Cは、応答メール編集処理の例を示すフローチャートである。図4Cにおいて、制御部15は、制御部15が有するタイマT(図5参照)を起動する(ステップS121)。
タイマTは、通知メールの送信周期を監視するためのタイマ(周期監視タイマ)である。タイマTの計時時間は、例えば数十秒〜数分であり、例えば30秒である。タイマTの計時時間は、通知メールの送信先における第2のタイマの計時時間を考慮し、両者が同期するように計時時間が決定されることができる。
次に、制御部15は、応答メールの編集用画面の表示処理を行う(ステップS122)。ステップS122の処理は、図3Bに示したステップS011の編集用画面表示処理とほぼ同様であるので、詳細な説明は省略する。但し、表示装置2Aに表示される応答メール用の編集用画面では、送信先メールアドレスの入力欄に受信メールの送信元アドレスが予め記載される。また、メールの題名の入力欄に、受信メールの題名に応答メールであることを示す文字列、例えば“Re:”が追加された文字列が予め記載される。さらに、メールの本文の記載欄に受信メールの本文の記載内容が予め記載される。ユーザAは、受信メール本文の記載を引用して応答メールの本文を作成することができる。
ステップS123〜S125の処理は、図3Bに示したS012〜S014の処理と同様であるので、説明を省略する。ステップS123〜S125によって、ユーザAの入力内容が表示内容に反映される。ステップS125が終了すると、処理が図4AのステップS107に進む。
ステップS107では、ステップS121で起動したタイマTが満了したか否かを制御部15が判定する。このとき、タイマTが満了していない場合(S107;NO)には、制御部15は、タイマTが満了するのを待つ。タイマTが満了すると(S107;YES)、制御部15は、応答メールの編集が完了したか否かを判定する(ステップS108)。
応答メールの編集は、編集用画面108に対して送信キー102が押された場合に完了する。制御部15は、送信キー102が押されたことが入力制御部17から通知されると、応答メールの編集が完了したと判定し(S108;YES)、編集用画面108の表示内容を含む応答メールの送信指示をメール送信部13に与える。
メール送信部13は、応答メールの送信処理を行う(ステップS109)。ステップS109の処理は、ステップS002のメール送信処理(図3A,図3B)と同じであるので説明を省略する。応答メールの送信処理が終了すると、図4Aに図示するメールの送信先の処理が終了する。
これに対し、ステップS108において、制御部15は、応答メール編集のキャンセルキーが押されたことが入力制御部17から通知されると、応答メール編集がキャンセルされたと判定し(S108;キャンセル)、メールの送信先の処理を終了する。
これに対し、ステップS108において、制御部15は、送信キー及びキャンセルキーが押されたことが入力制御部17から通知されない場合には、応答メールの編集が完了していないと判定し(S108;NO)、処理をステップS105(図4B)に戻し、周期的な通知メールの送信を行う。このようにして、応答メール編集が開始されてから送信キー又はキャンセルキーが押されるまでの期間において、周期監視タイマTが満了する毎に、通知メールが送信される。
以上説明した送信先の処理によれば、応答メールの編集が決定された場合に、送信先が応答メールの編集中であることを示す通知メールが作成され、受信メールの送信元に送信(返信)される。通知メールは、タイマTによる監視周期で、応答メールの編集が完了又はキャンセルされるまでの間、継続的に送信される。これによって、受信メールの送信元、すなわちユーザAは、上述した送信メールリスト18B上の特別表示から、ユーザBが応答メールを編集中であることを容易に知ることができる。
情報処理装置10が携帯電話やスマートフォンのような可搬性を有する小型端末装置である場合には、キー又はボタン数の制約,キー又はボタンの大きさなどが要因となって、文書編集環境がPCに比べて劣る。このため、応答メールの作成に要する時間が、PCを利用する場合に比べて長い。従って、メールを送信したユーザAが、メールの送信先であるすなわちユーザBが応答メールを編集しているか否かを判断することは容易でない。
上述した実施形態によれば、ユーザAは、メールを送信してから短い期間中に、ユーザBが応答メールを編集しているか否かを通知メールにより知ることができる。これによって、ユーザBが応答メールを編集しているにもかかわらず、ユーザAが再度のメール作成及び送信を行ったり、ユーザBに電話をかけたりすることを防止することができる。従って、ユーザA及びユーザBが無駄な作業を行うことを防止することができる。
なお、上述した第1の実施形態では、「編集中」通知の伝達手段として電子メールを利用する例を説明した。これに代えて、情報処理装置10及び20がショートメッセージサービス(SMS)をサポートしているのであれば、「編集中」通知をショートメッセージで伝達することが可能である。
<第2実施形態>
次に、情報処理装置の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態との共通点を含むので、共通点については説明を省略し、主として相違点について説明する。
第2実施形態は、メールを送受信する情報処理装置同士が携帯電話端末である場合について説明する。送信メールに対する応答メールを送信すべき携帯電話端末は、「編集中」通知の伝達手段として、「編集中」通知のメッセージが付加された発呼信号を送信メールの送信元の携帯電話端末に送信する。
なお、テキストメッセージを含む発呼信号を送信先に送り、送信先の携帯情報端末で着信報知とともに表示装置にメッセージを表示するサービスは、例えば、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモが「着もじ」サービスとして実施されている。以下、このようなサービスを本明細書中において「メッセージ付加サービス」と称する。
図8は、情報処理装置、すなわち携帯電話端末の構成例を示す。図8において、携帯電話端末30は、図2に示した情報処理装置20と以下の点で異なっている。
携帯電話端末30のプロセッサ5は、プログラムの実行によって、着信文字制御部21を実現する。また、記憶装置3の記憶領域には、電話帳22が格納される。電話帳22には、メールアドレスに対応する電話番号が登録されている。
以下、動作例として、図8に示したユーザAの携帯電話端末40が、ユーザBの携帯電話端末30にメールを送信した場合について説明する。携帯電話端末40は、図8に示した携帯電話端末30と同様の構成及び機能を有する。
図9は、メールの送信元の携帯電話端末におけるフローチャートである。図9に示す処理は、携帯電話端末40で実行される。図9に示す処理のうち、ステップS001及びS002の処理は、第1実施形態と同じである(図3A,図3B,図3C)ので説明を省略する。
その後、ステップS201において、呼制御部11が、携帯電話端末30からの発呼信号を受信する。すなわち、携帯電話端末30からの発呼信号、すなわち信号“SETUP”が
携帯電話端末40に着信する。
着信文字制御部21は、発呼信号に含まれているテキストメッセージデータを取得し、出力制御部16に与える(ステップS202)。また、出力制御部16は、発呼信号の着信に基づく着信音指示を例えば呼制御部11から受け取る。
出力制御部16は、スピーカ2Bから着信音を出力させるとともに、表示装置2Aに、テキストメッセージデータに基づくメッセージ、例えば「応答メール編集中」、又は「XX秒間応答メール編集中」との所定のメッセージを表示する(ステップS203)。
着信文字制御部21は、出力制御部16から「編集中」メッセージの表示処理が完了し
たことを示す通知を受け取る。すると、着信文字制御部21は、呼切断指示を呼制御部11に与える。呼制御部11は、例えば、信号CLEARのような通話の切断又は解放する信号
を携帯電話端末30へ向けて送信する(ステップS204)。なお、携帯電話端末40は、切断又は解放信号を受信すると、呼設定処理を中止する。
ステップS204の処理が終了すると、図9に示す処理が終了する。なお、その後に、携帯電話端末30から「編集中」通知メッセージを含む発呼信号が周期的に受信される毎に、ステップS201〜S204の処理が実行される。従って、携帯電話端末20の表示装置2Aには、周期的にユーザBからの「編集中」メッセージが表示される。従って、ユーザAは、ユーザBが応答メールを編集していることを容易に知ることができる。
一方、メールの送信先であるユーザBの携帯電話端末30における処理は、図4Aに示した処理と同様である。但し、ステップS105、すなわち「編集中」通知処理の内容が、第1実施形態(図4B)と異なる。
図10は、第2実施形態における「編集中」通知処理、すなわち通知メッセージ送信処理の例を示すフローチャートである。図10に示す処理が開始されると、編集制御部15は、応答メールの送信先、すなわち受信メールの送信元のメールアドレスを、着信文字制御部21に与える。
着信文字制御部21は、記憶装置3上の電話帳22にアクセスし、メールアドレスに対応する電話番号を検索する(ステップS211)。次に、着信文字制御部21は、記憶装置3の記憶領域に予め用意されている「編集中」通知のテキストデータ、すなわち通知メッセージのデータを読み出し、電話番号とともに発呼制御部11に渡す(ステップS212)。
ここに、「編集中」通知メッセージは、例えば「応答メール編集中」、「XX秒応答メール編集中」のような、メール送信者(ユーザA)に編集中であることを知らせる内容のテキストメッセージである。テキスト内容は、発呼信号に付加できる制限内であれば、自由に決定することができる。
呼制御部11は、電話番号及びメッセージテキストを受け取ると、携帯電話端末40を呼び出すための発呼信号を生成する。このとき、発呼信号にメッセージテキストを付加する(ステップS213)。その後、呼制御部11は、通知メッセージを含む発呼信号を送信する(ステップS214)。
発呼信号は、基地局B1で受信され、ネットワークNを介して基地局B2に到達し、最終的に携帯電話端末30に着信する。このような通知メッセージを含む発呼信号は、周期監視タイマTが満了する毎に、周期的に携帯電話端末40へ送信される。
以上説明したように、第2実施形態では、「編集中」通知メッセージが、発呼信号に付加されて伝達され、当該通知メッセージのテキストが表示装置2Aに表示される。これによって、メール送信元は、メール送信先が応答メールの編集中であることを知ることができる。また、着信音が鳴ることで、通知メッセージをユーザが参照する契機を提供することができる。着信音の代わりに、バイブレータの振動が適用されることができる。
なお、第2実施形態では、メール送信先が、「編集中」メッセージのテキストデータをメール送信元に送信する。これに代えて、メール送信先が「編集中」メッセージのテキストを特定するコードを含み、メール送信元が、そのコード又はフラグに基づいて、予めメール送信元で記憶されたメッセージテキストを表示装置2Aに表示するようにしてもよい
B1,B2・・・基地局
M1,M2・・・メールサーバ
N・・・ネットワーク
1・・・入力装置
2・・・出力装置
2A・・・表示装置
2B・・・スピーカ
3・・・記憶装置
4・・・無線部
5・・・プロセッサ
6・・・送受信アンテナ
10,20・・・情報処理装置
11・・・呼制御部
12・・・無線制御部
13・・・メール送受信部
14・・・メール管理部
15・・・制御部
16・・・出力制御部
17・・・入力制御部
18・・・メールデータベース
18A・・・受信メールリスト
18B・・・送信メールリスト
21・・・着信文字制御部
22・・・電話帳

Claims (5)

  1. 電子メールの送受信部と、
    前記送受信部で受信された電子メールに対する返信メールの編集中であることを通知する電子メールである「編集中」メールを前記送受信部を介して前記受信された電子メールの送信元に送信する制御部とを含み、
    前記「編集中」メールは、電子メールが「編集中」メールであることを前記送信元で識別するための特殊コードを含む
    情報処理装置。
  2. 前記制御部は、前記返信メールが編集されている間、前記「編集中」メールを周期的に前記送信元へ送信する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記送受信部から或る電子メールを送信した後に受信された電子メールが前記或る電子メールの送信先にて返信メールを編集中であることを通知する電子メールである「編集中」メールであることを示す特殊コードを含む場合に、前記「編集中」メールに基づいて、前記送信先が返信メールの編集中であることを報知する報知制御部をさらに含む請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 電子メールの送受信部と、
    前記送受信部から或る電子メールを送信した後に受信された電子メールが前記或る電子メールの送信先にて返信メールを編集中であることを通知する電子メールである「編集中」メールであることを示す特殊コードを含む場合に、前記受信された電子メールが前記「編集中」メールであることを識別する制御部と、
    前記「編集中」メールに基づいて、記送信先が返信メールを編集中であることを報知する報知制御部と
    を含む情報処理装置。
  5. 前記報知制御部は、前記或る電子メールの送信先から周期的に前記「編集中」メールを受信する
    請求項4に記載の情報処理装置。
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