JP5367538B2 - 複合樹脂パネル及びその製造方法 - Google Patents
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Description
1.着色透明の第1樹脂からなる基板と、
前記基板に設けられ、不透明の第2樹脂からなる帯板と、を備え、
前記帯板の端縁は前記基板の表面に露出しており、
前記基板及び前記帯板の色目の違いによるグラデーション模様を表示可能な化粧部材であり、該化粧部材は、テレビジョン受信機、パーソナルコンピュータ又はゲーム機の化粧部材であることを特徴とする複合樹脂パネル。
2.前記基板には、該基板の平面に傾斜して互いに平行に複数の前記帯板が設けられている上記1.記載の複合樹脂パネル。
3.前記第1樹脂及び前記第2樹脂のそれぞれは、光拡散剤を含んでいる上記1.又は2.に記載の複合樹脂パネル。
4.前記基板の表面には不透明又は着色透明の加飾部材が積層されている上記2.記載の複合樹脂パネル。
5.家電製品の外装材として用いられる上記1.乃至4.のいずれか一項に記載の複合樹脂パネル。
6.前記第1樹脂及び前記第2樹脂を同時に押出成形して成形されている上記1.乃至5.のいずれか一項に記載の複合樹脂パネル。
7.前記第1樹脂及び前記第2樹脂は、それぞれ独立して、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ASA樹脂及びAES樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種である上記1.乃至6.のいずれか一項に記載の複合樹脂パネル。
8.前記基板の厚さ(t1)は0.5〜10mmであり、前記帯板の厚さ(t2)は10μm〜3mmである上記1.乃至7.のいずれか一項に記載の複合樹脂パネル。
9.前記複数の帯板のうちの隣接する一対の帯板のそれぞれの端部は前記基板の平面方向に離間しており、その離間間隔(s1)は0を超えて10mm以下である上記2.記載の複合樹脂パネル。
10.前記複数の帯板のうちの隣接する一対の帯板のそれぞれの端部は前記基板の平面方向に重なっており、その重なり間隔(s2)は0〜5mmである上記2.記載の複合樹脂パネル。
11.前記帯板の前記基板の平面に対する傾斜角度(θ)は10〜70度である上記1.乃至10.のいずれか一項に記載の複合樹脂パネル。
12.上記1.乃至11.のいずれか一項に記載の複合樹脂パネルの製造方法であって、
第1押出機から押し出される前記第1樹脂と第2押出機から押し出される前記第2樹脂とを金型内で合流させ、該金型から押し出される合流物をサイジングダイを通過させて前記複合樹脂パネルを得ることを特徴とする樹脂複合パネルの製造方法。
また、前記第1樹脂が着色透明樹脂であり、前記第2樹脂が不透明樹脂であるので、着色透明の基板と不透明の帯板との重なりによって、より明確なグラデーション模様が表現され意匠性を更に高めることができる。
また、前記基板に、該基板の平面に傾斜して互いに平行に複数の前記帯板が設けられている場合は、各帯板に対応して複数のグラデーション模様が連続して表現され意匠性を更に高めることができる。
また、前記基板の表面に、不透明又は着色透明の加飾部材が積層されている場合は、基板をみる角度によっては、隣接する一対の帯板の間に形成される隙間を介して加飾部材がみえ、表面模様として縞模様が加わって表示される。そのため、表面模様の意匠性を更に高めることができる。
また、家電製品の外装材として用いられる場合は、家電製品の外装材として好適な複合樹脂パネルを提供することができる。
また、前記第1樹脂及び前記第2樹脂を同時に押出成形して成形される場合は、更に生産性を高めることができる。
また、前記第1樹脂及び前記第2樹脂が、それぞれ独立して、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ASA樹脂及びAES樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種である場合は、耐候性に優れる複合樹脂パネルとすることができる。
また、前記基板の厚さ(t1)が0.5〜10mmであり、前記帯板の厚さ(t2)が10μm〜3mmである場合は、樹脂使用量を抑えつつより明確なグラデーション模様を表現できる。
また、前記複数の帯板のうちの隣接する一対の帯板のそれぞれの端部は前記基板の平面方向に離間しており、その離間間隔(s1)が0を超えて10mm以下である場合は、各帯板の端部の離間により遮光効果を抑えて可視効果をより高めることができる。
また、前記複数の帯板のうちの隣接する一対の帯板のそれぞれの端部は前記基板の平面方向に重なっており、その重なり間隔(s2)が0〜5mmである場合は、各帯板の端部の重なりにより可視効果を抑えて遮光効果をより高めることができる。
さらに、前記帯板の前記基板の平面に対する傾斜角度(θ)が10〜70度である場合は、遮光効果と可視効果とのバランスを幅広く設定することができる。
本実施形態1.に係る複合樹脂パネルは、着色透明又は無色透明の第1樹脂からなる基板と、この基板に設けられ、不透明(着色不透明)又は着色透明の第2樹脂からなる帯板と、を備え、この帯板の端縁は基板の表面に露出していることを特徴とする。
上記(1)〜(5)形態では、例えば、複合樹脂パネルの背面側に光源を配置すれば、複合樹脂パネルをイルミネーション部材として好適に使用することができる。また、上記(1)〜(5)形態では、例えば、基材の厚さ方向の一方の表面側に帯板を設け、基材の厚さ方向の他方の表面側を光源からの光を導く導光部として用いれば、複合樹脂パネルをイルミネーション部材として好適に使用することができる(例えば、図8参照)。この場合、導光部として用いる他方の表面側の表面に遮光層(例えば、蒸着層など)を設けることが好ましい。
この第1樹脂を形成する樹脂としては、例えば、アクリル樹脂(PMMA等のメタクリル酸メチル系樹脂等)、ポリカーボネート樹脂(PC)、ASA樹脂(ASA)、AES樹脂(AES)、MAS樹脂(MAS)、ポリエチレン樹脂(PE)、EVA樹脂(EVAC)、ポリプロピレン樹脂(PP)、塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリスチレン樹脂(PS)、AS樹脂(SAN)、ABS樹脂(ABS)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、塩化ビニリデン樹脂(PVDC)、ポリアミド樹脂(PA)、ポリアセタール樹脂(POM)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)等を挙げることができる。
また、上記第1樹脂として、エラストマー系樹脂を用いることもできる。このエラストマー系樹脂としては、例えば、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ウレタン系エラストマー、シリコーン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー等が挙げられる。
これらの樹脂は、単独であるいは2つ以上を組み合わせて用いることができる。特に、上記複合樹脂パネルが家電製品の外装材として用いられる場合には、第1樹脂として、アクリル樹脂(特にPMMA)、ポリスチレン樹脂(PS)、MAS樹脂(MAS)等を採用することが好ましい。
これらの着色材料うち、酸化チタン、カーボンブラック及び群青等が好ましい。
上記の光拡散剤のうち、均一な光拡散性能を有し、しかも全光透過率がよく、機械的強度に優れていることから、有機微粒子が好ましい。この有機粒子としては、架橋ポリメチルメタクリレート、架橋ポリスチレン、架橋メチルメタクリレート−スチレン共重合体及びシリコン等の有機重合体粉体が挙げられる。
上記第2樹脂を形成する樹脂としては、例えば、アクリル樹脂(PMMA等のメタクリル酸メチル系樹脂等)、ポリカーボネート樹脂(PC)、ASA樹脂(ASA)、AES樹脂(AES)、MAS樹脂(MAS)、ポリエチレン樹脂(PE)、EVA樹脂(EVAC)、ポリプロピレン樹脂(PP)、塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリスチレン樹脂(PS)、AS樹脂(SAN)、ABS樹脂(ABS)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、塩化ビニリデン樹脂(PVDC)、ポリアミド樹脂(PA)、ポリアセタール樹脂(POM)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)等を挙げることができる。
また、上記第2樹脂として、エラストマー系樹脂を用いることもできる。このエラストマー系樹脂としては、例えば、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ウレタン系エラストマー、シリコーン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー等が挙げられる。
これらの樹脂は、単独であるいは2つ以上を組み合わせて用いることができる。特に、上記複合樹脂パネルが家電製品の外装材として用いられる場合には、第2樹脂として、アクリル樹脂(特にPMMA)、ポリスチレン樹脂(PS)、ABS樹脂等を採用することが好ましい。
これらの着色材料うち、酸化チタン、カーボンブラック及び群青等が好ましい。
上記の光拡散剤のうち、均一な光拡散性能を有し、しかも全光透過率がよく、機械的強度に優れていることから、有機微粒子が好ましい。この有機粒子としては、架橋ポリメチルメタクリレート、架橋ポリスチレン、架橋メチルメタクリレート−スチレン共重合体及びシリコン等の有機重合体粉体が挙げられる。
更に、上記第2樹脂には、メタリック顔料を添加することができる。第2樹脂にメタリック顔料を含有させることにより、所謂メタリック調の樹脂にすることができる。このメタリック顔料としては、アルミニウム微粉末及びパールマイカ等が挙げられる。これらは単独であるいは2つ以上を組み合わせて用いることができる。
また、樹脂と着色材料との配合割合は、複合樹脂パネルの用途に応じて適宜選択することができる。
上述の形態において、上記複数の帯板としては、例えば、(1)隣接する一対の帯板のそれぞれの端部が基板の平面方向に離間しており、その離間間隔(s1)が0を超えて10mm以下(好ましくは0.5〜5mm、特に1〜2mm)である形態(例えば、図3参照)、(2)隣接する一対の帯板のそれぞれの端部が基板の平面方向に重なっており、その重なり間隔(s2)が0〜5mm(好ましくは0.05〜2mm、特に0.1〜0.5mm)である形態(例えば、図5参照)等を挙げることができる。
本実施形態2.に係る複合樹脂パネルの製造方法は、上記実施形態1.の複合樹脂パネルの製造方法であって、第1押出機から押し出される上記第1樹脂と第2押出機から押し出される上記第2樹脂とを金型内で合流させ、この金型から押し出される合流物をサイジングダイを通過させて上記複合樹脂パネルを得ることを特徴とする(例えば、図10及び図11参照)。
(1)テレビジョン受信機の構成
本実施例に係るテレビジョン受信機1は、図1に示すように、正面矩形状の表示部本体2と、この表示部本体2を支持する支持スタンド3と、を備えている。この表示部本体2は、液晶パネル4により構成される表示画面4aと、この表示画面4aの外周部を覆い液晶パネル4を支持する外枠5と、を有している。この外枠5は、図2に示すように、外枠本体7(本発明に係る「加飾部材」として例示する。)と、この外枠本体7の前面側に取り付けられる平板状の複合樹脂パネル10と、を有している。この外枠本体7は、黒色系の着色材料として、カーボンブラックを加えてなる黒色不透明のアクリル樹脂からなっている。
また、各帯板12は、メタクリル酸メチル系樹脂に、白色系の着色材料として、酸化チタンを加えてなる白色不透明のアクリル樹脂(本発明に係る「第2樹脂」として例示する。)からなっている。また、各帯板12の端縁は基板11の両側の表面に露出している。
次に、上記構成のテレビジョン受信機1の作用について説明する。
テレビジョン受信機1を利用する利用者が外枠5を正面からみると(図3中に破線矢印で示す。)、複合樹脂パネル10において、傾斜状の複数の帯板12により十分な視界制御機能が発揮されて利用者の視界から外枠本体7が隠された状態となる。そして、青色透明の基板11と傾斜状の白色不透明の各帯板12との重なりによって、基板11を表面からみて各帯板12毎において帯板12の視界側にある基板11の量が増える方向Pに向かって段々と濃くなるグラデーション模様m1(図3及び図4参照)が表示される。
以上より、本実施例の複合樹脂パネル10によると、白色不透明の帯板12を、その端縁が青色透明の基板11の表面に露出するように基板11に設けたので、青色透明の基板11と白色不透明の帯板12との重なりによって、基板11を表面からみて十分な視界制御機能を発揮させ得るとともに、基板11と帯板12との色目の違いにより奥行感のある立体的で明確なグラデーション模様m1が表現され意匠性に優れる。特に、本実施例では、基板11に、この基板11の平面に傾斜して互いに平行に複数の帯板12を設けたので、各帯板12に対応して複数のグラデーション模様m1が連続して表現され意匠性を更に高めることができる。
(1)フェンスの構成
本参考例に係るフェンス1’は、図5に示すように、複合樹脂パネル10’を具備している。この複合樹脂パネル10’は、平板状の基板11’と、この基板11’に基板11’の平面に傾斜して互いに平行に設けられる平板状の複数(図中に6つ)の帯板12’と、を備えている。この基板11’は、無色透明の樹脂(本発明に係る「第1樹脂」として例示する。)からなっている。また、各帯板12’は、不透明又は着色透明の樹脂(本発明に係る「第2樹脂」として例示する。)からなっている。また、各帯板12’の端縁は基板11’の両側の表面に露出している。
次に、上記構成のフェンス1’の作用について説明する。
図6(a)に示すように、フェンス1’即ち複合樹脂パネル10’を正面から真っ直ぐにみると(図5中に破線矢印で示す。)、各帯板12’の間に隙間がないため各帯板12’により遮光効果と視界制御機能とが発揮されて利用者の視界からフェンス1’の向こう側が隠された状態となる。一方、図6(b)に示すように、フェンス1’即ち複合樹脂パネル10’を正面やや下方から見上げてみると、各帯板12の間に形成される隙間を介して光が多く取り入れられると共にフェンス1’の向こう側が見える。
以上より、本参考例の複合樹脂パネル10’によると、複数の帯板12’のうちの隣接する一対の帯板12’のそれぞれの近接する端部を基板11の平面方向に重ならせ、その重なり間隔s2を約0.1mmとしたので、各帯板12’の端部の重なりにより可視効果を抑えて遮光効果をより高めることができる。
ここで、図13を用いて、実験例1〜3の複合樹脂パネル及び比較例1の樹脂パネルについて透過率とあおり角度との相関を示す測定結果について説明する。なお、本測定では、図12に示すように、変角分光光度計(村上色彩研究所製)を用いてパネルのあおり角度を−65°から65°まで5°刻みで変えて各角度毎の透過率を測定した。
Claims (12)
- 着色透明の第1樹脂からなる基板と、
前記基板に設けられ、不透明の第2樹脂からなる帯板と、を備え、
前記帯板の端縁は前記基板の表面に露出しており、
前記基板及び前記帯板の色目の違いによるグラデーション模様を表示可能な化粧部材であり、該化粧部材は、テレビジョン受信機、パーソナルコンピュータ又はゲーム機の化粧部材であることを特徴とする複合樹脂パネル。 - 前記基板には、該基板の平面に傾斜して互いに平行に複数の前記帯板が設けられている請求項1記載の複合樹脂パネル。
- 前記第1樹脂及び前記第2樹脂のそれぞれは、光拡散剤を含んでいる請求項1又は2に記載の複合樹脂パネル。
- 前記基板の表面には不透明又は着色透明の加飾部材が積層されている請求項2記載の複合樹脂パネル。
- 家電製品の外装材として用いられる請求項1乃至4のいずれか一項に記載の複合樹脂パネル。
- 前記第1樹脂及び前記第2樹脂を同時に押出成形して成形されている請求項1乃至5のいずれか一項に記載の複合樹脂パネル。
- 前記第1樹脂及び前記第2樹脂は、それぞれ独立して、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ASA樹脂及びAES樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1乃至6のいずれか一項に記載の複合樹脂パネル。
- 前記基板の厚さ(t1)は0.5〜10mmであり、前記帯板の厚さ(t2)は10μm〜3mmである請求項1乃至7のいずれか一項に記載の複合樹脂パネル。
- 前記複数の帯板のうちの隣接する一対の帯板のそれぞれの端部は前記基板の平面方向に離間しており、その離間間隔(s1)は0を超えて10mm以下である請求項2記載の複合樹脂パネル。
- 前記複数の帯板のうちの隣接する一対の帯板のそれぞれの端部は前記基板の平面方向に重なっており、その重なり間隔(s2)は0〜5mmである請求項2記載の複合樹脂パネル。
- 前記帯板の前記基板の平面に対する傾斜角度(θ)は10〜70度である請求項1乃至10のいずれか一項に記載の複合樹脂パネル。
- 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の複合樹脂パネルの製造方法であって、
第1押出機から押し出される前記第1樹脂と第2押出機から押し出される前記第2樹脂とを金型内で合流させ、該金型から押し出される合流物をサイジングダイを通過させて前記複合樹脂パネルを得ることを特徴とする樹脂複合パネルの製造方法。
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