JP5367352B2 - コイル付きステータコア - Google Patents

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Description

本発明は、モータ等の回転電機に用いられるステータコア及び該ステータコアにコイルを挿入してなるコイル付きステータコアに関する。
従来より、モータを小型化しつつ、能力をより高めるために、ステータコアに挿入されるコイルのコア端面から突出する部分(コイルエンド)をできるだけコンパクトにして、モータのトルク発生に寄与する磁束密度を増大させる種々の工夫がなされている。
このような工夫の一つとして、下記特許文献1には、複数の電磁鋼板を積層して構成されたステータコア(固定子)であって、ティースを構成する鉄心部の周方向に沿った幅が端面方向に向かうにつれて減少し、ティースの両肩部が丸みを帯びた形状のステータコアが提案されている。そして、このステータコアを用いると、巻線や巻線の絶縁被覆層が損傷してしまうことを防止しつつ、ステータコアと巻線渡り部との間に形成される空間を小さくして、モータのトルク発生に寄与する磁束密度を増大させることができると記載されている。
一方、下記特許文献2には、固定子コアのスロットに各相のコイルを波巻で挿入する多相回転機の固定子巻線方法において、前記各相のコイルを構成する導体を夫々複数に分けて分束コイルを形成し、これらの分束コイルを各相並行に順次前記スロットに挿入して成形することを特徴とする多相回転機の固定子巻線方法が開示されている。このような波巻でコイルが巻かれたモータは、ループ状のコイルを挿入した重ね巻のモータに比べて、インダクタンスが小さく、駆動電流の変化に対するモータの出力の応答性がよく、電流変動が小さいなどの利点があるとされている。
また、下記特許文献3、4には、上記のような波巻コイルをステータコアに挿入するコイル挿入装置が開示されている。コイル巻線及び挿入操作においても、波巻コイルは、複数極を同時に巻け、ループ状コイルどうしを連結するような渡り線がいらないという優れた特徴を有している。
特開2005−348553号公報 特開平7−163074号公報 特許第2513351号公報 特許第2541381号公報
上記特許文献1に記載のステータコアにおいては、ティースの両肩部が丸みを帯びた形状をなすので、コイルとティースの両肩部との接触部における密着性は改善されるが、ステータコアの半径方向に重なり合うコイルエンドどうしをコンパクトな形状にすることは難しかった。特に、上記特許文献2〜4に記載されたような波巻のコイルを挿入する場合は、コイルエンドどうしのばらつきによって性能が低下するので、コイルエンドをステータコアに密着させて均一に形成することが要求されていた。
したがって、本発明の目的は、コイルエンドをよりコンパクトな形状にすることができるステータコア及び該ステータコアにコイルを挿入してなるコイル付きステータコアを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のコイル付きステータコアは、複数の電磁鋼板を積層して形成された筒状壁部と、該筒状壁部の内周又は外周から所定間隔で突設された複数のティースと、これらのティースの間に形成されたスロットとを有するステータコアのスロット内周に絶縁層が設けられ、この絶縁層を介して前記スロットにコイルが挿入されたコイル付きステータコアにおいて、前記ステータコアは、前記ティースの両側端面角部及び前記スロットの奥方端面角部が、スロットの端面側開口部に向けて前記電磁鋼板の幅を徐々に減少させて積層することにより、曲面状又はテーパ状に面取りされた形状をなし、前記絶縁層は、前記ティースの両側端面角部及び前記スロットの奥方端面角部の曲面状又はテーパ状に面取りされた形状に沿って形成されており、前記コイルは、前記ステータコアの端面方向から見て、各コイルのコイルエンドが螺旋状に重なるように、前記スロットに挿入されていることを特徴とする。
上記発明によれば、ティースの両側端面角部だけでなく、スロットの奥方端面角部においても、曲面状又はテーパ状に面取りされた形状をなしているので、コイルエンドどうしがステータコアの半径方向に重なり合う場合、外側のコイルエンドをスロットの奥方端面角部に形成された曲面状又はテーパ状に面取りされた部分に沿って、ステータコアの端面に密着する状態で外方に寄せることができるので、コイルエンドをよりコンパクトな形状にすることができる。また、ステータコアの端面方向から見て、各コイルのコイルエンドが螺旋状に重なるように、スロットに挿入されているので、コイルエンドがよりコンパクトとなると共に、各相における特性のばらつきがなくなり、優れた特性のモータを作ることができる。
本発明のコイル付きステータコアの1つの態様においては、スロットの一方の端面から挿入されて他方の端面から挿出され、次いで極数に応じて定められる数だけ先のスロットの他方の端面から挿入されて一方の端面から挿出されることを繰り返すことにより、波形をなして進行する3相のコイルが、前記スロットに挿入されていることが好ましい。
上記態様によれば、いわゆる波巻のコイルを挿入することができるので、インダクタンスが小さいモータを得ることができる。
本発明のコイル付きステータコアの別の態様においては、前記コイルは、各極毎に形成されたループ状をなす3相のコイルからなり、各コイルの両側が所定のスロット間に挿入されていることが好ましい。
この態様においても、ステータコアが前述した形状をなすことにより、コイルエンドをコンパクトな形状にすることができる。
本発明の更に好ましい態様においては、前記コイルは、複数本の導線を並列させて進行するコイルからなる。
上記態様によれば、並列した複数本の導線を通して電流を流すことによって抵抗値を小さくすることができるので、比較的低電圧の電源でも、大電流を流すことによって高い出力を得ることができる。
本発明のステータコアによれば、ティースの両側端面角部だけでなく、スロットの奥方端面角部においても、曲面状又はテーパ状に面取りされた形状をなしているので、コイルエンドをよりコンパクトな形状にすることができる。
また、本発明のコイル付きステータコアによれば、コイルエンドがステータコアに密着してコンパクトとなるので、優れた特性のモータを製造することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1〜5には、本発明によるステータコアの一実施形態が示されている。図1に示すように、このステータコア10は、筒状をなす本体11の内周に、複数、この実施形態の場合36個のティース(歯)12が形成され、これらのティース12どうしの間には、コイルを挿入するためのスロット13が形成されている。なお、図2におけるSは、コイルが挿入される空間を示し、15はコイルが挿入された後にティース12どうしの内周側開口部を塞ぐようにスロット13に挿入されるウェッジ(絶縁シート)を示している。
図2〜5に示すように、このステータコア10は、複数枚の電磁鋼板14を積層して形成されている。この場合、ティース12の両側端面角部12aにおいては、スロット13の端面側開口部に向けて前記電磁鋼板14の幅を徐々に減少させて積層することにより、曲面状又はテーパ状に面取りされた形状をなしている(図3参照)。
また、スロット13の奥方端面角部11aにおいても、スロット13の端面側開口部に向けて前記電磁鋼板14の半径方向の幅を徐々に減少させて積層することにより、同じく曲面状又はテーパ状に面取りされた形状をなしている(図4参照)。
その結果、スロット13の端面側開口部内周は、ティース12の両側端面角部12a及びスロット13の奥方端面角部11aのいずれの箇所も、曲面状又はテーパ状に面取りされた形状をなしている(図5参照)。
図6〜8には、上記ステータコア10に3相の波巻コイルCU、CV、CWを挿入してなる、本発明のコイル付きステータコアの一実施形態が示されている。なお、図6において、各スロットに付された番号は、便宜的に付与したスロットの順番を示す番号である。本明細書中では、各部材を示す番号と混同しないように、上記スロットの番号を括弧書きで記載することとする。
なお、ステータコア10のスロット13の内周面には、図示しない絶縁層が予め形成される。この絶縁層としては、絶縁性のある樹脂材料からなる塗料を塗布して形成した絶縁塗膜や、スロット13の内周面及びティース12の軸方向端面を覆うように被せられた樹脂製又は紙製の絶縁カバーなどを使用することができる。ただし、ティース12の両側端面角部12a及びスロット13の奥方端面角部11aに形成された曲面状又はテーパ状に面取りされた形状に沿って、絶縁層が形成されることが好ましい。
また、この実施形態では、波巻コイルCU,CV,CWとして、複数本の導線を並列させて巻いたコイル(パラ巻コイル)が使用されている。
そして、このコイル付きステータコア20においては、図6に示すように、例えばU相のコイルを形成する波巻コイルCUは、スロット(33)の一方の端面(図6の紙面に対して裏側方向に位置する端面)から挿入され、他方の端面(図6の紙面に対して表側方向に位置する端面)から挿出された後、3つ先のスロット(36)の他方の端面から挿入され、一方の端面から挿出される。更に、3つ先のスロット(3)の一方の端面から挿入され、他方の端面から挿出され、このように3つずつ先のスロットに順次挿入されて、最後にスロット(30)の一方の端面から取出される。
同様に、V相のコイルを形成する波巻コイルCVは、スロット(35)の一方の端面から挿入され他方の端面から挿出された後、3つ先のスロット(2)の他方の端面から挿入され、一方の端面から挿出される。更に、3つ先のスロット(5)の一方の端面から挿入され、他方の端面から挿出され、このように3つずつ先のスロットに順次挿入されて、最後にスロット(32)の一方の端面から取出される。
同様に、W相のコイルを形成する波巻コイルCWは、スロット(1)の一方の端面から挿入され他方の端面から挿出された後、3つ先のスロット(4)の他方の端面から挿入され、一方の端面から挿出される。波巻コイルCWは、更に3つ先のスロット(7)の一方の端面から挿入され、他方の端面から挿出され、このように3つずつ先のスロットに順次挿入されて、最後にスロット(34)の一方の端面から取出される。
そして、本発明においては、上記波巻コイルCU,CV,CWのステータコア10の両端面から突出するコイルエンドの形状が、図6,7に示すように、螺旋状に重なるように形成されている。すなわち、例えば図6の紙面側の端面から見たとき、波巻コイルCUが所定のスロットから挿出されるとき、波巻コイルCVのコイルエンドの外周側から引出され、3つ先のスロットに挿入されるとき、波巻コイルCWのコイルエンドの内周側に挿入される。同様に、波巻コイルCVが所定のスロットから挿出されるとき、波巻コイルCWのコイルエンドの外周側から引出され、3つ先のスロットに挿入されるとき、波巻コイルCUのコイルエンドの内周側に挿入される。同様に、波巻コイルCWが所定のスロットから挿出されるとき、波巻コイルCUのコイルエンドの外周側から引出され、3つ先のスロットに挿入されるとき、波巻コイルCVのコイルエンドの内周側に挿入される。
なお、この実施形態では、各波巻コイルCU,CV,CWが、3つずつ先のスロットに順次挿入されるようになっているが、いくつ先のスロットに挿入するかは、極数に応じて設定されることとなり、例えば2層6極モータの場合には、5つずつ先のスロットに順次挿入されることになる。
こうして螺旋状をなす各相の波巻コイルCU,CV,CWのコイルエンドは、図6〜8に示すように、それぞれ外径側に寄せられ、しかもステータコア10の端面にできるだけ密接するように成形される。このとき、本発明では、前述したように、ティース12の両側端面角部12a及びスロット13の奥方端面角部11aが曲面状又はテーパ状に面取りされた形状をなしているので、コイルが上記角部12a,11aに接触して損傷することが防止され、かつ、コイルエンドがステータコア10の端面に、より密接するように成形することができる。
なお、ティース12の両側端面角部12a及びスロット13の奥方端面角部11aが曲面状又はテーパ状に面取りされた形状をなしているので、ステータコア10のスロットに挿入する際のコイルのループも比較的短くすることができ、それによってコイルエンドがステータコア10の端面により密接する。
そして、各相のコイルのコイルエンドが、ステータコアの端面方向から見て螺旋状に重なるように、スロット13に挿入されているので、コイルエンドがよりコンパクトになると共に、各相における特性のばらつきが少なくなり、優れた特性のモータを作ることができる。
こうして得られたコイル付きステータコア20を用いたモータ、発電機等の回転電機は、コイルエンドにおける磁気損失が少なくなり、優れた性能を発揮する。
図9、10には、本発明によるステータコアの他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には、同符号を付してその説明を簡略化することとする。
図9に示すように、この実施形態のステータコア10aは、本体11の外周に、この実施形態の場合36個のティース12が形成され、これらのティース12どうしの間には、コイルを挿入するためのスロット13が形成されている。
図10に示すように、このステータコア10aは、前記実施形態と同様に、複数枚の電磁鋼板14を積層して形成されている。この場合、ティース12の両側端面角部12aにおいては、スロット13の端面側開口部に向けて前記電磁鋼板14の幅を徐々に減少させて積層することにより、曲面状又はテーパ状に面取りされた形状をなしている。
また、スロット13の奥方端面角部11aにおいても、スロット13の端面側開口部に向けて前記電磁鋼板14の半径方向の幅を徐々に減少させて積層することにより、同じく曲面状又はテーパ状に面取りされた形状をなしている。
その結果、スロット13の端面側開口部内周は、ティース12の両側端面角部12a及びスロット13の奥方端面角部11aのいずれの箇所も、曲面状又はテーパ状に面取りされた形状をなしている。
図11には、上記ステータコア10aに3相の波巻コイルCU、CV、CWを挿入してなる、本発明のコイル付きステータコアの他の実施形態が示されている。なお、図11において、各スロットに付された番号は、便宜的に付与したスロットの順番を示す番号である。本明細書中では、各部材を示す番号と混同しないように、上記スロットの番号を括弧書きで記載することとする。
なお、ステータコア10aのスロット13の内周面には、前記実施形態と同様に、図示しない絶縁層が予め形成される。この絶縁層としては、前述した絶縁塗膜や、樹脂製又は紙製の絶縁カバーなどを使用することができる。また、ティース12の両側端面角部12a及びスロット13の奥方端面角部11aに形成された曲面状又はテーパ状に面取りされた形状に沿って、絶縁層が形成されることが好ましい。
そして、このコイル付きステータコア20においては、図11に示すように、例えばU相のコイルを形成する波巻コイルCUは、スロット(33)の一方の端面(図11の紙面に対して裏側方向に位置する端面)から挿入され、他方の端面(図11の紙面に対して表側方向に位置する端面)から挿出された後、3つ先のスロット(36)の他方の端面から挿入され、一方の端面から挿出される。更に、3つ先のスロット(3)の一方の端面から挿入され、他方の端面から挿出され、このように3つずつ先のスロットに順次挿入されて、最後にスロット(30)の一方の端面から取出される。
同様に、V相のコイルを形成する波巻コイルCVは、スロット(35)の一方の端面から挿入され他方の端面から挿出された後、3つ先のスロット(2)の他方の端面から挿入され、一方の端面から挿出される。更に、3つ先のスロット(5)の一方の端面から挿入され、他方の端面から挿出され、このように3つずつ先のスロットに順次挿入されて、最後にスロット(32)の一方の端面から取出される。
同様に、W相のコイルを形成する波巻コイルCWは、スロット(1)の一方の端面から挿入され他方の端面から挿出された後、3つ先のスロット(4)の他方の端面から挿入され、一方の端面から挿出される。波巻コイルCWは、更に3つ先のスロット(7)の一方の端面から挿入され、他方の端面から挿出され、このように3つずつ先のスロットに順次挿入されて、最後にスロット(34)の一方の端面から取出される。
そして、本発明においては、上記波巻コイルCU,CV,CWのステータコア10aの両端面から突出するコイルエンドの形状が、図11に示すように、螺旋状に重なるように形成されている。すなわち、例えば図11の紙面側の端面から見たとき、波巻コイルCUが所定のスロットから挿出されるとき、波巻コイルCWのコイルエンドの内周側から引出され、3つ先のスロットに挿入されるとき、波巻コイルCVのコイルエンドの外周側に挿入される。同様に、波巻コイルCVが所定のスロットから挿出されるとき、波巻コイルCUのコイルエンドの内周側から引出され、3つ先のスロットに挿入されるとき、波巻コイルCWのコイルエンドの外周側に挿入される。同様に、波巻コイルCWが所定のスロットから挿出されるとき、波巻コイルCVのコイルエンドの内周側から引出され、3つ先のスロットに挿入されるとき、波巻コイルCUのコイルエンドの外周側に挿入される。
なお、各波巻コイルCU,CV,CWをいくつ先のスロットに順次挿入するかは、前述したように、極数に応じて定められる。
こうして螺旋状をなす各相の波巻コイルCU,CV,CWのコイルエンドは、図11に示すように、それぞれ外径側に寄せられ、しかもステータコア10の端面にできるだけ密接するように成形される。このとき、本発明では、前述したように、ティース12の両側端面角部12a及びスロット13の奥方端面角部11aが曲面状又はテーパ状に面取りされた形状をなしているので、コイルが上記角部12a,11aに接触して損傷することが防止され、かつ、コイルエンドがステータコア10の端面に、より密接するように成形することができる。
なお、ティース12の両側端面角部12a及びスロット13の奥方端面角部11aが曲面状又はテーパ状に面取りされた形状をなしているので、ステータコア10のスロットに挿入する際のコイルのループも比較的短くすることができ、それによってコイルエンドがステータコア10の端面により密接する。
こうして得られたコイル付きステータコア20aを用いたモータ、発電機等の回転電機は、コイルエンドにおける磁気損失が少なくなり、優れた性能を発揮する。
図6〜11に示した上記各実施形態は、波巻コイルに適用されたものであるが、本発明のステータコアは、通常のループ巻きコイルにも適用することができる。以下の各実施形態における図1〜5に示したステータコアと同様であるのでその説明を省略し、ループ巻きコイルを挿入した状態だけを説明することにする。
図12に示すコイル付きステータコアは、図1〜5に示したステータコア10に、ループ巻きされた三相コイルを通常の方法で挿入したものである。図12において、U1〜U6はU相のコイル、W1〜W6はW相のコイル、V1〜V6はV相のコイルを表し、半径方向に見て、U相のコイルは外周に、W相のコイルは中間にV相のコイルは内周に配置されている。
このようなループ巻きされたコイルを通常の方法で挿入した場合でも、ステータコア10として、図1〜5に示したものを用いることにより、コイルエンドがステータコアに密着してコンパクトとなり、各相のコイルエンドの配置がほぼ完全に均一となるので、優れた特性のモータを製造することが可能となる。
図13,14に示すコイル付きステータコアは、図1〜5に示したステータコア10に、ループ巻きされた三相コイルを、コイルエンドが螺旋状に重なるように挿入したものである。
図13に示すように、各スロット13には、半径方向外方(奥方)と半径方向内方(手前)とに、それぞれ別のコイルの一側が挿入されている。例えば、1つのスロット13aには「U1U12」と記載されているが、これは半径方向外方にU1のコイルの一側が挿入され、半径方向内方にU12のコイルの一側が挿入されていることを意味している。そして、例えばU1のコイルについて見ると、U1のコイルの他側は、上記スロット13aに対して5つ離れたスロット13bに「V2U1」として、すなわち該スロットの半径方向内方に挿入されている。このように、各コイルは、その一側をいずれかのスロット13の半径方向外方に挿入され、他側をそれより5つ離れたスロットの半径方向内方に挿入されている。こうして、U相としてU1〜U12、V相としてV1〜V12、W相としてW1〜W12のそれぞれ12個ずつのコイルが挿入されている。
そして、各コイルのコイルエンドは、図14に示すように、互いに螺旋状に重なるように形成されている。このコイル付きステータコアにおいても、ステータコア10として、図1〜5に示したものを用いることにより、コイルエンドがステータコアに密着してコンパクトとなり、優れた特性のモータを製造することが可能となる。
本発明によるステータコアの一実施形態を示す平面図である。 同ステータコアの部分拡大平面図である。 図2におけるIII-III矢示線に沿った断面図である。 図4におけるIV-IV矢示線に沿った断面図である。 同ステータコアの部分拡大斜視図である。 本発明によるコイル付きステータコアの一実施形態を示す模式平面図である。 同コイル付きステータコアの斜視図である。 同コイル付きステータコアの正面図である。 本発明によるステータコアの他の実施形態を示す平面図である。 同ステータコアの部分拡大平面図である。 本発明によるコイル付きステータコアの他の実施形態を示す模式平面図である。 本発明によるコイル付きステータコアの他の実施形態を示す平面図である。 本発明によるコイル付きステータコアの他の実施形態を示す平面から見た説明図である。 同コイル付きステータコアの平面図である。
符号の説明
10,10a ステータコア
11 本体
11a スロットの奥方端面角部
12 ティース
12a ティース12の両側端面角部
13 スロット
14 電磁鋼板
20,20a コイル付きステータコア
CU U相の波巻コイル
CV V相の波巻コイル
CW W相の波巻コイル
U1〜U12 U相のコイル
V1〜V12 V相のコイル
W1〜W12 W相のコイル

Claims (4)

  1. 複数の電磁鋼板を積層して形成された筒状壁部と、該筒状壁部の内周又は外周から所定間隔で突設された複数のティースと、これらのティースの間に形成されたスロットとを有するステータコアのスロット内周に絶縁層が設けられ、この絶縁層を介して前記スロットにコイルが挿入されたコイル付きステータコアにおいて、
    前記ステータコアは、前記ティースの両側端面角部及び前記スロットの奥方端面角部が、スロットの端面側開口部に向けて前記電磁鋼板の幅を徐々に減少させて積層することにより、曲面状又はテーパ状に面取りされた形状をなし、
    前記絶縁層は、前記ティースの両側端面角部及び前記スロットの奥方端面角部の曲面状又はテーパ状に面取りされた形状に沿って形成されており、
    前記コイルは、前記ステータコアの端面方向から見て、各コイルのコイルエンドが螺旋状に重なるように、前記スロットに挿入されていることを特徴とするコイル付きステータコア。
  2. スロットの一方の端面から挿入されて他方の端面から挿出され、次いで極数に応じて定められる数だけ先のスロットの他方の端面から挿入されて一方の端面から挿出されることを繰り返すことにより、波形をなして進行する3相のコイルが、前記スロットに挿入されている請求項1記載のコイル付きステータコア。
  3. 前記コイルは、各極毎に形成されたループ状をなす3相のコイルからなり、各コイルの両側が所定のスロット間に挿入されている請求項1記載のコイル付きステータコア。
  4. 前記コイルは、複数本の導線を並列させて進行するコイルからなる請求項1〜3のいずれか1つに記載のコイル付きステータコア。
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