JP5364494B2 - 除電装置 - Google Patents

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本発明は、例えば、電子部品等の静電気を除去するための除電装置に関するものである。
従来、電子部品等への塵埃の付着を防止すべく、電子部品等の製造ラインや作業台等には静電気を除去するための除電装置が固定される。このような除電装置としては、放電電極と高圧電源部(高電圧発生回路)とそれらを支持する支持体とでユニットを構成し、該ユニットを、ファンを有するハウジングに着脱可能としたものがある(例えば、特許文献1参照)。このような除電装置では、放電電極を備えたユニットをハウジングから取り外すことができるので、放電電極の清掃や交換等のメンテナンスが容易となる。
特開2004−253192号公報
ところで、上記のような除電装置では、ユニットが装着された状態か否かを検知するために、ハウジング側にそれのみで機械的な外力によりオン・オフされる押しボタン式スイッチ等、スイッチとして確立している市販品等のスイッチ部材が設けられている。しかしながら、このようなスイッチ部材は、小型化を図る上で邪魔となり、除電装置の大型化の原因となる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、放電針のメンテナンスを容易とすべく放電針を備えた放電ユニットを、ファンを備えたハウジングに対して着脱可能とし、且つ、小型化を図りながら、放電ユニットが装着された状態か否かを検知することができる除電装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、吹出口を有するハウジングと、前記ハウジング内に収容保持され前記吹出口から空気を吹き出すためのファンと、前記吹出口に設けられる放電針と、前記放電針と離間するように前記吹出口に設けられる対向電極とを備え、高電圧を前記放電針に印加してコロナ放電を発生させることで前記放電針の先端の周囲の空気をイオン化し、該イオン化された空気を前記ファンにて吹き出す除電装置であって、前記放電針及び前記対向電極は、絶縁性のユニットケースに保持されて該ユニットケースと共に放電ユニットを構成し、前記ハウジングには、前記放電ユニットを着脱可能とするユニット装着部が形成され、前記ユニット装着部には、前記放電ユニットが装着されることで該放電ユニットに設けられた導電性部材にて電気的に接続される第1の端子及び第2の端子が設けられ、前記ハウジングには、前記第1の端子と前記第2の端子とが電気的に接続された状態か否かを検知して検知信号を出力可能なユニット検知手段が設けられ、前記第1の端子及び前記第2の端子の内の一方はグランドに接続され、前記導電性部材は、前記対向電極に一体形成され、前記放電ユニットが前記ユニット装着部に装着された状態で前記第1の端子及び前記第2の端子の内の他方もグランドに接続することを要旨とする。
同構成によれば、放電針及び対向電極は絶縁性のユニットケースに保持されて該ユニットケースと共に放電ユニットを構成し、ハウジングには放電ユニットを着脱可能とするユニット装着部が形成されるため、放電針の清掃や交換等、放電針のメンテナンスが(放電ユニットをハウジングから取り外して行うことで)容易となる。
しかも、ユニット装着部には、放電ユニットが装着されることで該放電ユニットに設けられた導電性部材にて電気的に接続される第1の端子及び第2の端子が設けられ、ハウジングには、第1の端子と第2の端子とが電気的に接続された状態か否かを検知して検知信号を出力可能なユニット検知手段が設けられる。よって、小型化を可能としながら放電ユニットが装着された状態か否かを検知することができる。即ち、従来のように、それのみで機械的な外力によりオン・オフされる押しボタン式スイッチ等、スイッチとして確立している市販品等のスイッチ部材をハウジング側に設けると、該スイッチ部材が小型化を図る上で邪魔となるが、本発明では、ハウジング側に第1の端子及び第2の端子を設け、放電ユニット側に導電性部材を設ける構成としたため、大型化の原因となる市販品等のスイッチ部材を用いずに小型化を図りながら、放電ユニットが装着された状態か否かを検知することが可能となる。
同構成によれば、第1の端子及び第2の端子の内の一方はグランドに接続され、前記導電性部材は、対向電極に一体形成され放電ユニットがユニット装着部に装着された状態で第1の端子及び第2の端子の内の他方もグランドに接続するものであるため、部品点数を少なくすることができる。即ち、元々設けられる対向電極に、導電性部材を一体形成して兼用の部品としたため、導電性部材が部品点数を増加させることがない。又、対向電極に電気的に接続される第1の端子及び第2の端子の内の一方はグランドに接続されるものであるため、その端子や配線も兼用のものとなる。即ち、対向電極を別の系統でグランドに接続しようとすると、対向電極専用の端子や配線を別に設けるといった必要があるが、これを回避することができ、ひいては部品点数の低減や更なる小型化を図ることができる。
請求項に記載の発明では、請求項1に記載の除電装置において、前記ユニット検知手段にて前記第1の端子と前記第2の端子とが電気的に接続されていない状態であると判断された場合に、前記検知信号に基づいて前記放電ユニットが装着されていないことを外部に報知する報知手段を備えたことを要旨とする。
同構成によれば、ユニット検知手段にて第1の端子と第2の端子とが電気的に接続されていない状態であると判断された場合には、前記検知信号に基づいて報知手段にて放電ユニットが装着されていないことが外部に報知されるため、作業者はその状態を容易に認識することができる。
請求項に記載の発明では、請求項1又は2に記載の除電装置において、前記ハウジング内に収容保持されるとともに前記放電ユニットが装着された状態で前記放電針と電気的に接続される高電圧を発生するための高電圧発生回路と、前記ユニット検知手段にて前記第1の端子と前記第2の端子とが電気的に接続されていない状態であると判断された場合に、前記検知信号に基づいて前記高電圧発生回路から前記放電針への高電圧の印加を禁止する禁止手段とを備えたことを要旨とする。
同構成によれば、ユニット検知手段にて第1の端子と第2の端子とが電気的に接続されていない状態であると判断された場合には、前記検知信号に基づいて禁止手段にて高電圧発生回路から前記放電針への高電圧の印加が禁止されるため、放電針の接続されていない状態での予期せぬ誤放電及びそれによる感電等が防止される。
請求項に記載の発明では、請求項に記載の除電装置において、前記禁止手段は、前記ユニット検知手段にて前記第1の端子と前記第2の端子とが電気的に接続されていない状態であると判断された場合に、前記検知信号に基づいて更に前記ファンの駆動も禁止することを要旨とする。
同構成によれば、ユニット検知手段にて第1の端子と第2の端子とが電気的に接続されていない状態であると判断された場合には、前記検知信号に基づいて禁止手段にて更にファンの駆動も禁止されるため、放電ユニットが装着されておらず吹出口が大きく開放された状態でのファンの駆動が防止されるとともに、無駄な電力消費を抑えることができる。
本発明によれば、放電針のメンテナンスを容易とすべく放電針を備えた放電ユニットを、ファンを備えたハウジングに対して着脱可能とし、且つ、小型化を図りながら、放電ユニットが装着された状態か否かを検知することができる除電装置を提供することができる。
本実施形態における除電装置の斜視図。 本実施の形態における上側ケースを除く除電装置の平面図。 本実施形態における除電装置の正面図。 本実施形態における除電装置の分解正面図。 本実施形態における除電装置の分解斜視図。 本実施形態における除電装置の分解斜視図。 本実施形態におけるユニット検知部を説明するための回路図。 別例における除電装置の分解斜視図。 別例における除電装置の正面図。 別例における除電装置の分解正面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の除電装置は、下側ケース11と上側ケース12(図1参照)とからなるハウジング13と、該ハウジング13内に収容保持されるファンとしてのシロッコファン14(図2参照)とを備える。
下側ケース11と上側ケース12とからなるハウジング13は、上面と下面が略正方形で側面が略長方形の扁平箱状に形成され、その上面(上側ケース12)の中央に円形の吸引口13aが形成され、図5に示すように、その一側面(除電装置の正面)に前記吸引口13aと直交する方向に開口した吹出口13bが形成されている。尚、吹出口13bは、下側ケース11の一側面と上側ケース12の一側面とにそれぞれ形成された切り欠き部が合わせられて1つの開口として形成されている。又、吹出口13bは、ハウジング13の一側面(図2中、下側の側面)において、隣り合う他の側面(図2中、左側の側面)寄りに形成されている。又、前記吸引口13aには、ハウジング13内部への塵埃の吸引を阻止するための防塵フィルター15が固定されている。
シロッコファン14は、ファンケース14aと、ファンケース14a内に収容されたファン部材14bと、ファン部材14bを回転駆動するための図示しないモータとがユニット化されたものである。ファンケース14aは、ファン部材14bの軸中心上にある上面に円形開口部14cが形成された略円盤中空状に形成されるとともに、その外周の一部から(内部と連通して)接線方向の一方に延びる吹出筒部14dを有する。
そして、シロッコファン14は、円形開口部14cが前記吸引口13aと対応するように、且つ吹出筒部14dが前記吹出口13bと対応するようにボルト16(図2参照)等によってハウジング13内に収容保持されている。シロッコファン14は、駆動されると、前記吸引口13aを介して一方(上方)の空気を吸引しつつ、前記吹出口13bを介して吸引した方向と直交する方向(側方)に空気を吹き出すように動作する。
又、除電装置は、図2に示すように、ハウジング13内に収容保持され高電圧を発生するための圧電トランス21と、ハウジング13内に収容保持され圧電トランス21を駆動制御するための制御回路部を含む制御回路基板22とを備える。尚、本実施の形態では、圧電トランス21と制御回路基板22(その一部)とが高電圧発生回路を構成している。
詳しくは、ハウジング13の前記一側面(図2中、下側の側面)において前記吹出口13bより隣り合う前記他の側面(図2中、左側の側面)側には、前記吹出口13bの開口方向(図2中、下方向)に前記他の側面(図2中、左側の側面)を延長するとともに前記ハウジング13の内部を延長するように膨出した膨出収容部13cが形成されている。又、膨出収容部13cにおいて、前記一側面(図2中、下側の側面)から直角に延びる面には、図5に示すように、ハウジング13の内外を連通した接続用スリット13dが形成されている。
一方、圧電トランス21は、長尺の略直方体形状に形成され、トランス用基板23上に実装されている。
そして、圧電トランス21は、前記トランス用基板23と共に、その一部であって高電圧側の端部21aが前記膨出収容部13cに収容されるように、前記ハウジング13の1つの辺(シロッコファン14の軸線方向(上方)から見た1つの辺であって、前記他の側面(図2中、左側の側面))に沿って、シロッコファン14の周囲に配置されている。又、本実施の形態の圧電トランス21は、図3及び図4に示すように、ハウジング13の上下方向(前記シロッコファン14の軸線方向)における中央に配置されている。又、圧電トランス21の低電圧側の端部21bは、ハウジング13の内部において前記一側面(図2中、下側の側面)と対向する対向側面(図2中、上側の側面)の近傍位置まで延びて配置されている。
又、本実施の形態のトランス用基板23において、前記接続用スリット13dから覗く位置には、圧電トランス21の高電圧側に接続されるばね端子23aが固定されている。ばね端子23aは、前記接続用スリット13dの貫通方向(図2中、左右方向)に可撓性を有し、図4に示すように、ハウジング13の上下方向(シロッコファン14の軸線方向)に沿って圧電トランス21を挟むように一対設けられている。尚、図2では、ばね端子23aが接続用スリット13d側からの(図中、左方向に向かう)外力により撓められた状態を図示している。又、前記接続用スリット13dの幅は、外部から作業者の指等がばね端子23aに達するまで侵入し難くなるように考慮されて設定されている。
又、制御回路基板22は、圧電トランス21を駆動制御するための制御回路部用の素子の他にも、例えば、外部電源からの外部コネクタ24と嵌合可能なコネクタ25や、電源表示用の発光ダイオード26や、エラー表示用の報知手段としての発光ダイオード27や、電源スイッチ28や、後述するユニット検知手段としてのユニット検知部29(図7参照)用の素子等、種々の素子が実装されてなる。
そして、制御回路基板22は、前記ハウジング13の1つの辺(シロッコファン14の軸線方向(上方)から見た1つの辺であって、前記対向側面(図2中、上側の側面))に沿って、シロッコファン14の周囲に配置されている。そして、制御回路基板22は、圧電トランス21に屈曲されたピンヘッダー31及び前記トランス用基板23を介して電気的に接続されている。尚、前記電源表示用の発光ダイオード26や、エラー表示用の発光ダイオード27は、ハウジング13に収容された状態で、図1及び図5に示すように、ハウジング13(上側ケース12)の外部に露出するようになっている。
又、除電装置は、図2に示すように、前記ハウジング13において前記吹出口13bが形成された前記一側面(図2中、下側の側面)に固定されるグランド用基板32と、該グランド用基板32と前記制御回路基板22とを電気的に接続する検知グランド用導線33とを備える。この検知グランド用導線33は、前記ハウジング13の1つの辺(シロッコファン14の軸線方向(上方)から見た1つの辺であって、圧電トランス21が配置される側と反対側の側面(図2中、右側の側面))に沿って、前記シロッコファン14の周囲に配置されている。又、本実施の形態の検知グランド用導線33は一対設けられ、グランド用基板32には検知グランド用導線33とそれぞれ接続された第1の端子34a及び第2の端子34bが設けられている。この第1の端子34a及び第2の端子34bは、図6に示すように、ハウジング13の前記一側面(図2中、下側の側面)に形成されたグランド用窓13eから外部に突出するとともに、その突出方向に沿った可撓性を有して設けられている。
又、除電装置は、図1〜図3に示すように、放電針41と、該放電針41と離間するように設けられる対向電極(接地電極)42と、放電針41及び対向電極42とを保持し前記吹出口13bと連通する貫通孔43aを有する絶縁性の樹脂材よりなるユニットケース43とから構成されて前記ハウジング13に装着される放電ユニット44を備える。
放電ユニット44は、ハウジング13に対して空気を吹き出す方向(即ち、吹出口13bの貫通方向)と直交する方向であって、前記接続用スリット13dの貫通方向(図2〜図4中、左右方向)に沿って着脱(装着及び取り外し)可能に構成されている。
本実施の形態の放電ユニット44は、ユニットケース43がハウジング13と機械的に係合することで該ハウジング13に着脱可能とされ、同ハウジング13に装着される。
詳しくは、前記ハウジング13の前記一側面(前記吹出口13bが形成された側面)において、吹出口13bの上側及び下側には、図5に示すように、前記膨出収容部13cと連続するとともにその膨出方向に突出したハウジング上壁13fとハウジング下壁13gとが形成されている。ハウジング上壁13f及びハウジング下壁13gの突出方向の各先端部には、互いに対向する方向に僅かに突出したガイドとしての把持爪13h,13iが形成されている。
又、ハウジング上壁13f及びハウジング下壁13gの前記膨出収容部13cと離間した側において互いに対向する面には、図3〜図6に示すように、相反する方向に凹設された上壁係合凹部13j及び下壁係合凹部13kが形成されている。上壁係合凹部13jは、図4に示すように、吹出口13bの貫通方向から見て、方形状に凹設され、下壁係合凹部13kは、吹出口13bの貫通方向から見て、底部ほど幅が狭くなる三角形状に凹設されている。尚、本実施の形態では、これら(ハウジング13の前記一側面(前記吹出口13bが形成された側面)、ハウジング上壁13f、ハウジング下壁13g、把持爪13h,13i、上壁係合凹部13j及び下壁係合凹部13k等)によって、ユニット装着部が構成されている。
一方、ユニットケース43は、前記吹出口13bと連通する前記貫通孔43aを構成すべく、上下で平行に延びる板状の上壁部43b及び下壁部43cと、該上壁部43bの第1端部(図3及び図4中、左側端部)と下壁部43cの第1端部とを連結し放電針41を保持する針側連結部43dと、上壁部43bの第2端部(図3及び図4中、右側端部)と下壁部43cの第2端部とを連結し対向電極42を保持する接地側連結部43eとを有する。
そして、図5に示すように、上壁部43b及び下壁部43cにおいて、前記把持爪13h,13iと対応した角の位置には、該把持爪13h,13iにて把持可能に凹設された把持凹部43f,43gが形成されている。即ち、ユニットケース43は、その把持凹部43f,43gが把持爪13h,13iと係合することで、前記空気を吹き出す方向と直交する方向に移動可能とされるとともに、前記空気を吹き出す方向に移動不能とされる。
又、上壁部43b及び下壁部43cには、針側連結部43d側が開放したコ字状にスリットが形成されることで、該コ字状の内側に可撓性を有する上壁片43h及び下壁片43iが形成されている。そして、上壁片43hにおいて前記上壁係合凹部13jと対応した位置には、該上壁係合凹部13jに嵌る上壁係合凸部43jが形成され、下壁片43iにおいて前記下壁係合凹部13kと対応した位置には、該下壁係合凹部13kに嵌る下壁係合凸部43kが形成されている。上壁係合凸部43jは、図4に示すように、貫通孔43aの貫通方向から見て、抜け止めのエッジを有する直角三角形形状に凸設され、下壁係合凸部43kは、貫通孔43aの貫通方向から見て、頂部ほど幅が狭くなる三角形状に凸設されている。又、本実施の形態の接地側連結部43eの上側(上壁部43b側)には、針側連結部43dと離間する方向に膨出した膨出把持部43lが形成され、該膨出把持部43l側まで延びる上壁片43hの先端部には、下方に押圧することで上壁片43h(及び上壁係合凸部43j)を下方に撓ませるための係合解除操作部としての係合解除用凸部43mが形成されている。即ち、ユニットケース43には、上壁係合凸部43j、下壁係合凸部43k、及び係合解除用凸部43mが形成された上壁片43h及び下壁片43i等によってハウジング13への着脱を可能とする所謂スナップフィット構造が構成されている。そして、これらの構成により、放電ユニット44(ユニットケース43)は、ハウジング13(前記ユニット装着部)に対して空気を吹き出す方向(即ち、吹出口13bの貫通方向)と直交する方向であって、前記接続用スリット13dの貫通方向(図2〜図4中、左右方向)に沿って着脱(装着及び取り外し)可能とされている。
又、本実施の形態では、ユニットケース43がハウジング13に装着された状態で該ハウジング13と機械的に係合する範囲H(図3参照)であって、把持凹部43f,43gが把持爪13h,13iにて把持される範囲H(即ち把持爪13h,13iの範囲H)が、放電ユニット44の装着方向の直交方向から見て放電ユニット44がハウジング13との機械的な係合が解除される係合解除位置(図4参照)まで取り外し方向に(スライド)移動された際に、該放電ユニット44がハウジング13の端部(前記取り外し方向の端部であって、図4中、右側端部)から突出しないように設定されている。
又、前記放電針41は、その長手方向が前記空気を吹き出す方向(即ち、吹出口13b及び貫通孔43aの貫通方向)と直交する方向(図2〜図4中、左右方向)に沿って設けられるように、且つ、その尖った先端側が貫通孔43a内に配置され、その基端側が外部に突出するように、前記針側連結部43dに固定ブッシュ45を介して固定されている。又、放電針41は、貫通孔43aにおける貫通方向(空気を吹き出す方向)の中間部であって、略中心位置に配置されている。
又、本実施の形態の放電針41は、図3に示すように、前記接続用スリット13d(図5参照)及び一対の前記ばね端子23aと対応して、ハウジング13の上下方向(シロッコファン14の軸線方向)に沿って圧電トランス21を挟むように一対設けられている。即ち、本実施の形態の放電針41は、放電ユニット44がハウジング13に装着されることでばね端子23aを撓ませつつ該ばね端子23aと押圧接触し電気的に接続されるように設けられている。
又、前記対向電極42は、放電針41の先端と該放電針41の長手方向に対向して設けられるように、前記接地側連結部43eに固定されている。又、本実施の形態の対向電極42は、接地側連結部43eの膨出把持部43lにおいてハウジング13の前記一側面(図2中、下側の側面)と対向する側であって第1の端子34a及び第2の端子34bと対応した位置に屈曲して延びる導電性部材としての接触片42aを有している。即ち、本実施の形態の対向電極42の接触片42aは、放電ユニット44がハウジング13に装着されることで第1の端子34a及び第2の端子34bと押圧接触し電気的に接続されるように設けられている。又、接触片42aは、放電ユニット44がハウジング13に装着された状態で第1の端子34aと第2の端子34bを電気的に接続する役目を果たし、制御回路基板22のユニット検知部29(図7参照)における第1の端子34aと第2の端子34bとが電気的に接続された(即ち放電ユニット44が装着された)状態か否かの検知を可能としている。又、本実施の形態の対向電極42は、接触片42aの先端から更に屈曲して延びる固定片42b(図1参照)がねじ止めされることで接地側連結部43e(膨出把持部43l)に固定されている。
ここで、本実施の形態の前記ユニット検知部29の構成及び動作を、図7を用いて詳述する。
図7に示すように、ユニット検知部29は、PチャネルMOSトランジスタ(以下、単にトランジスタという)Tr、抵抗R1,R2、及び前記電源スイッチ28等を備える。トランジスタTrのソースは電源(外部電源であって、例えば、24v)に接続され、同トランジスタTrのドレインは禁止手段を含む検知制御部35に接続されている。又、トランジスタTrのゲートは、抵抗R1を介して電源(ソース)に接続されるとともに、抵抗R2及び電源スイッチ28を介して前記第1の端子34a(詳しくは、第1の端子34aに接続された検知グランド用導線33)に接続されている。又、前記第2の端子34b(詳しくは、第2の端子34bに接続された検知グランド用導線33)は、グランド(0v)に接続されている。
このように構成されたユニット検知部29では、電源スイッチ28がオンされた状態で、且つ、第1の端子34aと第2の端子34bとが対向電極42(接触片42a)にて電気的に接続されている状態では、トランジスタTrのゲートがほぼ0v(Lレベル)となりトランジスタTrはオン状態(ドレインがHレベル(検知信号))となる。
すると、検知制御部35は、第1の端子34aと第2の端子34bとが電気的に接続された(即ち放電ユニット44が装着された)状態であると判断して、前記制御回路部と圧電トランス21にて高電圧を発生させ、該高電圧を放電針41に供給(印加)させるとともに、シロッコファン14に電源を供給する。これにより、除電装置が駆動される。
又、電源スイッチ28がオンされた状態であっても、第1の端子34aと第2の端子34bとが対向電極42(接触片42a)にて電気的に接続されていない状態では、トランジスタTrのゲートがほぼ24v(Hレベル)となりトランジスタTrはオフ状態(ドレインがLレベル)となる。
すると、検知制御部35は、第1の端子34aと第2の端子34bとが電気的に接続されていない(即ち放電ユニット44が装着されていない)状態であると判断して、前記制御回路部と圧電トランス21による高電圧の発生を禁止するとともに、シロッコファン14への電源の供給を禁止して、その駆動を禁止する。又、このとき、本実施の形態の検知制御部35は、(電源スイッチ28がオンされた状態であるのに)放電ユニット44が装着されていないことを外部の作業者等に報知すべく、エラー表示用の発光ダイオード27を点灯させる。
又、ユニットケース43には、(貫通方向から見て)前記貫通孔43aを区画して空気の流れを制御するための、詳しくは、空気の流れの乱れを整えたり、空気の流れの量や方向を設定するための板状の流体制御板43nが形成(一体成形)されている。この流体制御板43nは、前記貫通孔43aにおける貫通方向の全域に渡って(端から端まで)形成されている。
又、流体制御板43nは、放電針41の長手方向と平行に形成されている。又、流体制御板43nは、放電針41毎に貫通孔43aを区画すべく、本実施の形態では2つ形成されている。詳しくは、本実施の形態の2つの流体制御板43nは、貫通孔43aを上下方向に略均等に3つに区画し、3つに区画された内の上側と下側とにそれぞれ放電針41が配置されている。尚、流体制御板43nが配設される間隔は、作業者の指等が貫通孔43aの貫通方向の両方から放電針41(その先端)に達するまで侵入し難くなるように考慮されて設定されている。
このように構成された除電装置では、圧電トランス21にて発生された高電圧が放電針41に印加されてコロナ放電が発生されることで放電針41の先端の周囲の空気がイオン化され、該イオン化された空気がシロッコファン14の送風動作にて吹き出され、例えば、電子部品等への塵埃の付着が防止される。
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)放電針41及び対向電極42は絶縁性のユニットケース43に保持されて該ユニットケース43と共に放電ユニット44を構成し、ハウジング13には放電ユニット44を着脱可能とするユニット装着部(ハウジング上壁13f、ハウジング下壁13g等)が形成されるため、放電針41の清掃や交換等、放電針41のメンテナンスが(放電ユニット44をハウジング13から取り外して行うことで)容易となる。
しかも、ユニット装着部には、放電ユニット44が装着されることで該放電ユニット44に設けられた接触片42aにて電気的に接続される第1の端子34a及び第2の端子34bが設けられ、ハウジング13には、第1の端子34aと第2の端子34bとが電気的に接続された状態か否かを検知して検知信号を出力可能なユニット検知部29が設けられる。よって、小型化を可能としながら放電ユニット44が装着された状態か否かを検知することができる。即ち、従来のように、それのみで機械的な外力によりオン・オフされる押しボタン式スイッチ等、スイッチとして確立している市販品等のスイッチ部材をハウジング側に設けると、該スイッチ部材が小型化を図る上で邪魔となるが、本発明では、ハウジング13側に第1の端子34a及び第2の端子34bを設け、放電ユニット44側に接触片42aを設ける構成としたため、大型化の原因となる市販品等のスイッチ部材を用いずに小型化を図りながら、放電ユニット44が装着された状態か否かを検知することが可能となる。
(2)第2の端子34bはグランド(0v)に接続され、前記接触片42aは、対向電極42に一体形成され放電ユニット44がユニット装着部に装着された状態で第1の端子34aもグランドに接続するものであるため、部品点数を少なくすることができる。即ち、元々設けられる対向電極42に、接触片42aを一体形成して兼用の部品としたため、接触片42a(導電性部材)が部品点数を増加させることがない。又、対向電極42に電気的に接続される第2の端子34bはグランドに接続されるものであるため、その端子や配線(本実施の形態では、検知グランド用導線33)も兼用のものとなる。即ち、対向電極42を別の系統でグランドに接続しようとすると、対向電極42専用の端子や配線を別に設けるといった必要があるが、これを回避することができ、ひいては部品点数の低減や更なる小型化を図ることができる。
(3)ユニット検知部29(検知制御部35)にて第1の端子34aと第2の端子34bとが電気的に接続されていない状態であると判断された場合には、エラー表示用の発光ダイオード27の点灯にて放電ユニット44が装着されていないことが外部に報知されるため、作業者はその状態を容易に認識することができる。
(4)ユニット検知部29(検知制御部35)にて第1の端子34aと第2の端子34bとが電気的に接続されていない状態であると判断された場合には、禁止手段を含む検知制御部35にて高電圧発生回路(圧電トランス21と制御回路基板22の一部)による高電圧の発生が禁止される。これにより、高電圧発生回路(圧電トランス21と制御回路基板22の一部)から放電針41への高電圧の印加が禁止されることになり、放電針41の接続されていない状態での予期せぬ誤放電及びそれによる感電等が防止される。又、本実施の形態では、高電圧の発生自体が禁止されるため、無駄な電力消費を抑えることができる。
(5)ユニット検知部29(検知制御部35)にて第1の端子34aと第2の端子34bとが電気的に接続されていない状態であると判断された場合には、禁止手段を含む検知制御部35にて更にシロッコファン14の駆動も禁止される。これにより、放電ユニット44が装着されておらず吹出口13bが大きく開放された状態でのシロッコファン14の駆動、詳しくはファン部材14bの回転駆動が防止されるとともに、無駄な電力消費を抑えることができる。
(6)放電針41はその長手方向が空気を吹き出す方向と直交する方向に沿って設けられ、対向電極42は放電針41の先端と該放電針41の長手方向、即ち空気を吹き出す方向と直交する方向に対向して設けられるため、放電針41の長手方向が空気を吹き出す方向に沿って設けられるものに比べて、空気を吹き出す方向に小型化することができる。
又、放電ユニット44は、ハウジング13に対して前記空気を吹き出す方向と直交する方向に沿って着脱可能に構成されるため、放電針41のメンテナンスが容易となる。詳しくは、シロッコファン14を備えた除電装置は、その送風能力に基づいて一般的にワーク(作業台)との距離が近く設定されて固定されるため、放電針を吹き出し方向に抜き出す作業はスペース上、困難となるがそれを回避することができる。即ち、放電ユニット44は、ハウジング13に対して空気を吹き出す方向と直交する方向に沿って着脱可能に構成されるため、ワーク(作業台)との距離が近く設定されて固定されていても、吹き出し方向に大きなスペースを必要とせず、容易に取り外してメンテナンスを行うことができる。又、例えば、放電ユニットを、ハウジング13に対して空気を吹き出す方向に沿って着脱可能とすると、振動及び送風力等によって放電ユニットがワーク(作業台)側に脱落し易い構造となってしまうが、吹き出す方向と直交する方向に沿って着脱可能に構成したため、放電ユニット44がワーク(作業台)側に脱落し難い構造とすることができる。
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、上壁係合凸部43jは、抜け止めのエッジを有する直角三角形形状に凸設され、係合解除用凸部43mを下方に押圧することで上壁片43h(上壁係合凸部43j)を下方に撓ませて機械的な係合を解除し放電ユニット44をハウジング13に対して取り外す構成としたが、これに限定されず、他の構成で着脱可能としてもよい。
例えば、図8〜図10に示すように、上記実施の形態の上壁係合凸部43jを下壁係合凸部43kと同様に、貫通孔43aの貫通方向から見て、頂部ほど幅が狭くなる三角形状に凸設した上壁系合凸部43pとしてもよい。尚、図8〜図10においては、上記実施の形態とほぼ同様の部分については同様の符号を付している。
詳しくは、この例(図8〜図10参照)では、ハウジング上壁13f及びハウジング下壁13gがハウジング13の前記一側面の(図9及び図10中、左右方向の)ほぼ全範囲に形成されている。そして、ハウジング上壁13f及びハウジング下壁13gの(図9及び図10中、左右方向の)略中央において互いに対向する面には、相反する方向に凹設された上壁係合凹部13j及び下壁係合凹部13kが形成されている。又、ハウジング上壁13f及びハウジング下壁13gの突出方向の各先端部(図9及び図10中、紙面手前側端部)には、互いに対向する方向に僅かに突出したガイドとしての把持爪13l,13mが形成されている。この例の把持爪13l,13mは、図9及び図10に示すように、それぞれ左右一対に(途切れた部分を有して)形成されている。即ち、この例では、上記構成によって、ユニット装着部が構成されている。
一方、この例(図8〜図10参照)におけるユニットケース43では、上記実施の形態の把持凹部43f,43gに換えて、前記把持爪13l,13mと対応した位置に、該把持爪13l,13mにて把持可能に凸設された把持凸部43q,43rがそれぞれ一対形成されている。即ち、この例では、把持爪13l,13mにて把持される箇所が図9及び図10に示すように、それぞれ左右一対に分割され、ユニットケース43におけるその中間部は、把持(係合)が解除された(即ち、取り外した)際に前記空気を吹き出す方向に沿って放電ユニット44(ユニットケース43)を取り出すことが可能となるように、把持凸部43q,43rが途切れて形成されている。そして、上壁片43h(図8参照)において前記上壁係合凹部13jと対応した先端位置には、上記した上壁系合凸部43pが形成されている。
又、この例では、前記貫通孔43aの貫通方向から見て(図9及び図10参照)、前記接地側連結部43eに滑り止め用溝43sが形成されている。尚、この例では上下方向に延びる滑り止め用溝43sが左右方向に3本並設されているが、勿論、他の形状としてもよい。又、勿論、この例においても、上記実施の形態のユニット検知部29や対向電極42(接触片42a)が同様に設けられている。
このように構成された除電装置では、例えば、図9に示す状態から、作業者が前記滑り止め用溝43sの部分を(図9中、紙面奥方向に)軽く押さえながら放電ユニット44(ユニットケース43)を、前記空気を吹き出す方向と直交する方向に沿ってスライド移動させることで各係合を解除して放電ユニット44を取り外すことができる(図10参照)。尚、この際、上壁系合凸部43p及び下壁係合凸部43kは、自身の斜面によって凹む方向に反作用を受け、前記上壁片43h及び下壁片43iが撓むことで(図10参照)前記上壁係合凹部13j及び下壁係合凹部13kとの係合が解除されることになる。
このようにしても、上記実施の形態の効果と同様の効果を得ることができる。
・上記実施の形態では、第2の端子34bはグランド(0v)に接続され、前記接触片42aは、対向電極42に一体形成されるものであるとしたが、これに限定されず、接触片42a(導電性部材)を対向電極42と別に独立して設けてもよい。尚、この場合、勿論、それぞれの端子や配線を設ける必要がある。
・上記実施の形態では、ユニット検知部29(検知制御部35)が第1の端子34aと第2の端子34bとが電気的に接続されていない状態であると判断した場合には、発光ダイオード27を点灯させるとしたが、これに限定されず、他の報知手段(例えばブザー等)で放電ユニット44が装着されていないことを報知するようにしてもよい。又、勿論、複数の報知手段を組み合わせて設けてもよいし、報知手段を1つも有さない構成としてもよい。
・上記実施の形態では、ユニット検知部29(検知制御部35)が第1の端子34aと第2の端子34bとが電気的に接続されていない状態であると判断した場合には、禁止手段を含む検知制御部35にて高電圧発生回路(圧電トランス21と制御回路基板22の一部)による高電圧の発生を禁止するとしたが、これに限定されない。例えば、上記報知手段(発光ダイオード27やブザー等)による報知を行うのみとしてもよい。
・上記実施の形態では、ユニット検知部29(検知制御部35)が第1の端子34aと第2の端子34bとが電気的に接続されていない状態であると判断した場合には、禁止手段を含む検知制御部35にて更にシロッコファン14の駆動も禁止するとしたが、これに限定されず、シロッコファン14の駆動を禁止しなくてもよい。
・上記実施の形態では、放電針41はその長手方向が空気を吹き出す方向と直交する方向に沿って設けられ、対向電極42は放電針41の先端と該放電針41の長手方向に対向して設けられるとしたが、これに限定されず、例えば、放電針41の長手方向が空気を吹き出す方向に沿って設けられたものとしてもよい。
・上記実施の形態では、放電ユニット44は、ハウジング13に対して前記空気を吹き出す方向と直交する方向に沿って着脱可能に構成、言い換えると、ハウジング13には、放電ユニット44を前記空気を吹き出す方向と直交する方向に沿って着脱可能とするユニット装着部が形成されるとしたが、着脱可能な方向を他の方向とした構成としてもよい。
・上記実施の形態では、放電ユニット44は、ユニットケース43がハウジング13と機械的に係合することでハウジング13に装着されるものとしたが、これに限定されず、例えば、放電針41や対向電極42を係合(嵌着して接続等)させることで装着されるものとしてもよい。
・上記実施の形態のユニット検知部29は、第1の端子34aと第2の端子34bとが電気的に接続された状態か否かを検知可能であれば、勿論、他の回路構成に変更してもよい。
・上記実施の形態では、放電針41は、接続用スリット13dを介してハウジング13内に配置されて該ハウジング13内で圧電トランス21(そのばね端子23a)に電気的に接続されるとしたが、これに限定されず、ハウジング13の外部(露出した位置)で圧電トランス21(その接続端子)に接続されるようにしてもよい。
・上記実施の形態では、放電針41と電気的に接続される圧電トランス21の接続端子を、放電ユニット44の装着方向に可撓性を有するばね端子23aとしたが、放電ユニット44がハウジング13に装着されることで放電針41と電気的に接続されれば、他の構成の接続端子に変更してもよい。
上記各実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項1乃至5のいずれか1項に記載の除電装置において、前記ハウジングは、前記吹出口と直交する方向に開口した吸引口を有し、前記ファンは、前記吸引口を介して一方の空気を吸引しつつ、前記吹出口を介して吸引した方向と直交する方向に空気を吹き出すためのシロッコファンであり、前記放電針は、その長手方向が前記空気を吹き出す方向と直交する方向に沿って設けられ、前記対向電極は、前記放電針の先端と該放電針の長手方向に対向して設けられ、前記放電ユニットは、前記ハウジングに対して前記空気を吹き出す方向と直交する方向に沿って着脱可能に構成されたことを特徴とする除電装置。
同構成によれば、放電針はその長手方向が空気を吹き出す方向と直交する方向に沿って設けられ、対向電極は放電針の先端と該放電針の長手方向、即ち空気を吹き出す方向と直交する方向に対向して設けられるため、放電針の長手方向が空気を吹き出す方向に沿って設けられるものに比べて、空気を吹き出す方向に小型化することができる。
又、放電ユニットは、ハウジングに対して前記空気を吹き出す方向と直交する方向に沿って着脱可能に構成されるため、放電針のメンテナンスが容易となる。詳しくは、シロッコファンを備えた除電装置は、その送風能力に基づいて一般的にワーク(作業台)との距離が近く設定されて固定されるため、放電針を吹き出し方向に抜き出す作業はスペース上、困難となるがそれを回避することができる。即ち、放電ユニットは、ハウジングに対して空気を吹き出す方向と直交する方向に沿って着脱可能に構成されるため、ワーク(作業台)との距離が近く設定されて固定されていても、吹き出し方向に大きなスペースを必要とせず、容易に取り外してメンテナンスを行うことができる。又、例えば、放電ユニットを、ハウジングに対して空気を吹き出す方向に沿って着脱可能とすると、振動及び送風力等によって放電ユニットがワーク(作業台)側に脱落し易い構造となってしまうが、吹き出す方向と直交する方向に沿って着脱可能に構成することで、放電ユニットがワーク(作業台)側に脱落し難い構造とすることができる。
13…ハウジング、13b…吹出口、14…シロッコファン(ファン)、21…高電圧発生回路の一部を構成する圧電トランス、22…高電圧発生回路の一部を構成する制御回路基板、27…発光ダイオード(報知手段)、29…ユニット検知部(ユニット検知手段)、34a…第1の端子、34b…第2の端子、35…検知制御部(禁止手段)、41…放電針、42…対向電極、42a…接触片(導電性部材)、43…ユニットケース、44…放電ユニット。

Claims (4)

  1. 吹出口を有するハウジングと、
    前記ハウジング内に収容保持され前記吹出口から空気を吹き出すためのファンと、
    前記吹出口に設けられる放電針と、
    前記放電針と離間するように前記吹出口に設けられる対向電極と
    を備え、高電圧を前記放電針に印加してコロナ放電を発生させることで前記放電針の先端の周囲の空気をイオン化し、該イオン化された空気を前記ファンにて吹き出す除電装置であって、
    前記放電針及び前記対向電極は、絶縁性のユニットケースに保持されて該ユニットケースと共に放電ユニットを構成し、
    前記ハウジングには、前記放電ユニットを着脱可能とするユニット装着部が形成され、
    前記ユニット装着部には、前記放電ユニットが装着されることで該放電ユニットに設けられた導電性部材にて電気的に接続される第1の端子及び第2の端子が設けられ、
    前記ハウジングには、前記第1の端子と前記第2の端子とが電気的に接続された状態か否かを検知して検知信号を出力可能なユニット検知手段が設けられ
    前記第1の端子及び前記第2の端子の内の一方はグランドに接続され、
    前記導電性部材は、前記対向電極に一体形成され、前記放電ユニットが前記ユニット装着部に装着された状態で前記第1の端子及び前記第2の端子の内の他方もグランドに接続することを特徴とする除電装置。
  2. 請求項1に記載の除電装置において、
    前記ユニット検知手段にて前記第1の端子と前記第2の端子とが電気的に接続されていない状態であると判断された場合に、前記検知信号に基づいて前記放電ユニットが装着されていないことを外部に報知する報知手段を備えたことを特徴とする除電装置。
  3. 請求項1又は2に記載の除電装置において、
    前記ハウジング内に収容保持されるとともに前記放電ユニットが装着された状態で前記放電針と電気的に接続される高電圧を発生するための高電圧発生回路と、
    前記ユニット検知手段にて前記第1の端子と前記第2の端子とが電気的に接続されていない状態であると判断された場合に、前記検知信号に基づいて前記高電圧発生回路から前記放電針への高電圧の印加を禁止する禁止手段とを備えたことを特徴とする除電装置。
  4. 請求項に記載の除電装置において、
    前記禁止手段は、前記ユニット検知手段にて前記第1の端子と前記第2の端子とが電気的に接続されていない状態であると判断された場合に、前記検知信号に基づいて更に前記ファンの駆動も禁止することを特徴とする除電装置。
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