JP5364074B2 - パンク修理キット - Google Patents

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本発明は、パンクしたタイヤにパンクシーリング剤と圧縮空気とを順次注入してパンクを応急的に修理するタイヤのパンク修理キットに関する。
に関する。
パンクを応急的に修理するパンク修理キットとして、パンクしたタイヤにパンクシーリング剤と圧縮空気とを順次注入してポンプアップし、その後、この状態でタイヤを走行させることにより、パンクシーリング剤がタイヤ内腔面を全周に亘って被覆しパンク穴を応急的にシールするものが、例えば特許文献1などに提案されている。
この種の修理キットは、図12に示すように、圧縮空気を発生させるコンプレッサ装置a、及びパンクシーリング剤を収容したボトル容器bの口部にキャップcを取り付けたボトルユニットdを具える。又前記キャップcには、圧縮空気をボトル容器内へ送り込む空気取入れ口部c1と、この圧縮空気の送り込みによりボトル容器bからパンクシーリング剤と圧縮空気とを順次取り出すシーリング剤・圧縮空気取出し口部c2とが形成されるとともに、前記空気取入れ口部c1には、コンプレッサ装置aからのホースe1が接続され、かつシーリング剤・圧縮空気取出し口部c2には、一端にタイヤTの空気バルブTvに接続可能な接続金具が取り付くホースe2の他端が接続される。
この修理キットの場合、2本のホースe1、e2が必要となるため、誤配管しやすく、又ボトルユニットdの安定性が悪いため、作業中にボトルユニットdが転倒して、必要量のパンクシーリング剤が注入できなくなるという問題がある。
そこで本発明者は、ボトルユニットdの空気取入れ口部c1を、コンプレッサ装置aに直接接続可能に構成することを提案した。これにより、ボトルユニットdとコンプレッサ装置aとが一体化してその重心を低く下げることができ、安定性を増して転倒を抑制しうるとともに、空気取入れ側のホースe1が不要となるため、誤配管の恐れを無くすことができる。図11(A)は、その時の内部構造の一部を示す概念図であり、図中の符号fは、圧縮空気を発生させるポンプ室、gはそのピストン、hはリリーフバルブ、iは圧力計、jはボトル容器bからのパンクシーリング剤がコンプレッサ装置a側に逆流するのを防止する一方弁、kはポンプ室fの出口f1から一方弁jに至る通路を示す。
しかし、ボトルユニットdとコンプレッサ装置aとを直接接続した場合、例えば図11(B)に示すようにコンプレッサ装置aの圧力計iが表示する圧縮空気の表示圧力Piと、この圧縮空気によって充填されたタイヤTの実際の内圧Ptとの間に大きな乖離Dが生じてしまうことが判明した。即ち、コンプレッサ装置aのスイッチを入れっぱなしにし、パンク修理したタイヤをリリーフバルブhのリリーフ圧までポンプアップしようとした場合、実際のタイヤの内圧Ptは、圧力計iの表示圧力Piよりも、例えば90kPa程度高くなってしまうという問題がある。このとき、コンプレッサ装置aの能力以上には、タイヤに圧力がかからないため、安全上の問題はないものの、使用者に不信感や不安感を与える恐れを招く。
そこで発明者が、この乖離Dの発生原因について研究した。その結果、前記乖離Dは、
(a) 前記ピストンgの往復運動によって生じる圧縮空気の圧力変動;
(b) ボトル容器bからのパンクシーリング剤がコンプレッサ装置a側に逆流するのを防止する前記一方弁j;及び
(c) 前記直接接続したことによる、前記通路kの容積低下;
が原因していることが判明した。
即ち、前記通路kの容積低下により、この通路k内における圧縮空気の圧力変動が大きくなる。そして前記一方弁jの形成により、大きくなった前記圧力変動のうち、リリーフ圧より高い高圧側の圧縮空気が、一方弁jを通過してタイヤ側に流れることとなる。他方、圧力計iでは、圧力変動のうちで残された低圧側の圧縮空気によって圧力が表示されるため、前記乖離Dが発生すると考えられる。従って、この乖離Dを低減するためには、通路kにおける圧縮空気の圧力変動巾をできるだけ小さく抑えることが必要である。なお一方弁jが形成されない場合には、このような乖離Dは生じないが、直接接続の場合、通路kが短いため、パンクシーリング剤がボトル容器bから逆流してコンプレッサ装置aを損傷させるという恐れを招く。
特開2000−108215号公報
そこで本発明は、コンプレッサ装置に、ポンプ室からの圧縮空気を貯えるチャンバーを設けることを基本として、通路内における圧縮空気の圧力変動巾を小さく抑えることができ、コンプレッサ装置の圧力計の表示圧力と、実際のタイヤ内圧との差を低減しうるパンク修理キットを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本願請求項1の発明は、圧縮空気を吐出させる圧縮空気吐出口部を具えるコンプレッサ装置と、パンクシーリング剤を収容したボトル容器の口部にキャップを取り付けたボトルユニットとを具えるパンク修理キットであって、
前記キャップは、前記圧縮空気吐出口部に直接接続できかつ該圧縮空気吐出口部からの圧縮空気をボトル容器内へ第1の流路をへて送り込む空気取入れ口部と、この圧縮空気の送り込みにより前記ボトル容器からパンクシーリング剤と圧縮空気とを第2の流路をへて順次取り出すシーリング剤・圧縮空気取出し口部とを具え、
かつ前記第1の流路に、パンクシーリング剤がコンプレッサ装置側に逆流するのを防止する一方弁を配するとともに、
前記コンプレッサ装置は、ピストンの往復運動により空気を圧縮させるポンプ室と、このポンプ室からの圧縮空気を受け取る分岐室とを有するシリンダを具え、
しかも前記分岐室に、該分岐室から圧縮空気を前記圧縮空気吐出口部に送り出す空気送給路と、圧縮空気の圧力を測定する圧力計と、リリーフバルブとを接続させるとともに、
前記分岐室に、前記ポンプ室からの圧縮空気を貯えて圧縮空気の圧力変動を抑えるチャンバーを接続したことを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記チャンバーの容積は、前記ポンプ室におけるピストンのストローク容積の1.0倍以上であることを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記チャンバーは、前記分岐室に一端が接続されるホース体と、その他端に接続されるバッファタンクとからなることを特徴としている。
又請求項4の発明では、前記チャンバーは、前記分岐室に一端が接続されかつ他端が閉止されるホース体からなることを特徴としている。
又請求項5の発明では、前記ホース体は、ニップル金具を介して分岐室に接続されるとともに、
前記ニップル金具は、前記シリンダに設けられかつ前記分岐室に連なるネジ孔に螺着される外ネジ部と、前記ホース体を嵌着するホース連結部と、その間に配される大径のフランジ部とを有する金具本体、及び前記フランジ部の外ネジ部側の側面に凹設された周方向溝に配されるゴムパッキンを具えることを特徴としている。
本発明は叙上の如く、コンプレッサ装置において、ピストンの往復運動により空気を圧縮させるポンプ室と、そこからの圧縮空気を受け取る分岐室とを有するシリンダの前記分岐室に、チャンバーを接続している。このチャンバーは、ポンプ室の出口から一方弁までの容積を高めることにより、通路内における圧縮空気の圧力変動巾を小さく抑えることができ、コンプレッサ装置の圧力計の表示圧力と、タイヤの実際の内圧との差を低減することができる。
本発明のパンク修理キットを用いてパンク修理を行う場合を示する斜視図である。 ボトルユニットを示す断面図である。 ボトルユニットとコンプレッサ装置との接続前の状態を示す部分断面図である。 キャップの内部構造を分解して示す断面図である。 (A)、(B)は、弁座ケースを示す側面図及び斜視図である。 コンプレッサ装置の内部構造を示す平面図である。 コンプレッサ本体を示す分解斜視図である。 その主要部を示す部分断面図である。 シリンダとチャンバーとの接続状態を拡大して示す部分断面図である。 チャンバーの容積を変化させた時の、分岐室の圧縮空気の圧力変動における最高圧と最低圧の変化を示すグラフである。 (A)はボトルユニットとコンプレッサ装置とを直接接続した修理キットの内部構造の一部を示す概念図、(B)はその時の問題点を示す表示圧力Piとタイヤ内圧Ptとのグラフである。 従来のパンク修理キットを説明する斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態のパンク修理キット1は、コンプレッサ装置2とボトルユニット3とを具えるとともに、前記ボトルユニット3は、パンクシーリング剤を収容したボトル容器4と、その口部5(図3に示す)に取り付くキャップ6とから構成される。前記コンプレッサ装置2とボトルユニット3とは、パンク修理現場において、ホース類を介在させることなく直接接続されるとともに、前記ボトルユニット3に設けるシーリング剤・圧縮空気取出し口部7には、一端がタイヤTの空気バルブTvに接続される送給ホース29の他端が連結されている。この送給ホース29は、保管時には、前記シーリング剤・圧縮空気取出し口部7に連結された状態で、前記キャップ6の周囲に巻き付けられている。
前記ボトル容器4は、図2に示すように、胴部30の下端に、パンクシーリング剤を出し入れしうる小径円筒状の口部5を突出している。
又前記キャップ6は、前記圧縮空気吐出口部8に直接接続できかつ該圧縮空気吐出口部8からの圧縮空気をボトル容器4内へ送り込む空気取入れ口部27と、この圧縮空気の送り込みにより前記ボトル容器4からパンクシーリング剤と圧縮空気とを順次取り出すシーリング剤・圧縮空気取出し口部7とを具える。
具体的には、前記キャップ6は、底面をなす底板部分31と、前記ボトル容器4の口部5を取り付けるボトル取付部分32と、その間に配されるくびれ部分33とを一体に具えるキャップ本体6Aを有する。又このキャップ本体6A内には、前記空気取入れ口部27からボトル容器4の前記口部5内にのびる第1の流路35と、シーリング剤・圧縮空気取出し口部7からボトル容器4の前記口部5内にのびる第2の流路36とが形成される。
前記ボトル取付部分32は、前記口部5を固定する取付け凹部32Aと、この取付け凹部32Aの底面から隆起するボス部32Bとを有する。前記取付け凹部32Aは、その内壁面に設ける内ネジにより前記口部5を螺着しうる。又前記ボス部32Bの上面では、前記第1の流路35の上端をなす第1流路上開口部37と、前記第2の流路36の上端をなす第2の流路上開口部38とがそれぞれ開口している。
そして前記第1の流路35には、パンクシーリング剤がコンプレッサ側に逆流するのを防止する一方弁14が配される。
前記第1の流路35は、前記第1流路上開口部37から下方にのびる縦流路部35Aと、前記空気取入れ口部27から横向きにのびる横流路部35Bと、その間を継ぐL字状の継ぎ流路部35Cとから構成される。図4に示すように、前記キャップ6には、前記第1流路上開口部37から下方に向かって内径を段階的に増加させた段付き状の縦孔50が形成される。この縦孔50は、前記第1流路上開口部37から下方にのびる第1の縦孔部50Aと、この第1の縦孔部50Aに第1の段差面S1を介して連なる第2の縦孔部50Bと、この第2の縦孔部50Bに第2の段差面S2を介して連なる第3の縦孔部50Cと、この第3の縦孔部50Cに第3の段差面S3を介して連なりかつ下端がキャップ本体6Aの底面で開口するととも下端側に周方向にのびる係止溝51を設けた第4の縦孔部50Dとを含んで形成される。
そして前記第1〜3の縦孔部50A〜50Cによって、前記縦流路部35Aが形成される。又前記第4の縦孔部50D内には、弁座ケース52が該第4の縦孔部50Dの下端から挿入されて保持される。
前記弁座ケース52は、前記第4の縦孔部50D内に挿入される円柱状の基部53を有し、該基部53の上端には、弁座63を取り付ける弁座取付凹部53aが凹設される。又基部53の下端側には、前記係止溝51と係合して第4の縦孔部50Dからの抜け留めを行う抜け留め手段54が設けられる。前記弁座63は、弁孔63Hを有するリング状体からなる。この弁座63は、本例では硬質のゴム弾性体からなり、前記第3の段差面S3と弁座取付凹部53aの底面との間で挟まれて保持される。
又前記基部53には、前記継ぎ流路部35Cが形成される。この継ぎ流路部35Cは、前記弁座取付凹部53aの底面で開口し前記弁孔63Hを介して前記縦流路部35Aと導通する縦の継ぎ流路部分35Caと、その下端で折れ曲がりかつ前記基部53の外周面上で開口するとともに前記横流路部35Bと導通する横の継ぎ流路部分35Cbとからなる。又基部53の周囲には、前記横の継ぎ流路部分35Cbの開口部よりも上側及び下側の各位置に、それぞれ前記基部53と第4の縦孔部50Dとの間をシールするOリング55を取り付ける断面半円弧状のOリング取付溝53b、53bが形成される。これにより、横流路部35Bと継ぎ流路部35Cとが密に接続される。
又前記抜け留め手段54は、図5に示すように、前記基部53の下端から軸心に沿って上方にのびる中心孔部56と、この中心孔部56によってその周囲に形成される環状の周壁部53cを周方向の複数の扇状片53c1に分割しうる小巾の複数本のスリット57と、各前記扇状片53c1の外周面に突設され前記係止溝51と係合しうる周方向の係止リブ58とを具える。
前記中心孔部56は、前記継ぎ流路部35Cよりも下方で終端する。又前記スリット57は、前記基部53の下端から上方に向かって放射状にのび、これにより前記周壁部53cを半径方向内外に弾性変形可能な複数の扇状片53c1に分割している。又、本例の抜け留め手段54は、前記中心孔部56に嵌着される嵌入軸59を含む。この嵌入軸59は、前記扇状片53c1の半径方向内方への弾性変形を阻止し、前記係止溝51からの係止リブ58の係合外れを防止する。又前記弁座ケース52は、前記基部53の外周面から突出する例えばレバー状の突起60により廻り止めされ、弁座ケース52を縦孔50に挿入する際の、横流路部35Bの開口と、横の継ぎ流路部分35Cbの開口との位置合わせが行われる。
又一方弁14は、前記図4の如く、前記弁座63と、前記第3の縦孔部50C内に遊挿されかつ前記弁座63の弁孔63Hを開閉しうるボール状の球体弁64と、前記第2の縦孔部50Bに配されかつ前記球体弁64を弁座63に向かって付勢する付勢バネ65とを具える。
次に、前記空気取入れ口部27は、前記図2の如く、本例では、前記くびれ部分33から前記圧縮空気吐出口部8に向かって突出する接続ノズル41であって、この接続ノズル41が前記圧縮空気吐出口部8である嵌合凹部28に嵌り合うことにより直接接続される。
前記接続ノズル41は、図3に示すように、外径一定のノズル本体41Aの先端側に、先細コーン状のテーパ面部41Bを具えるとともに、前記ノズル本体41Aの外周には、嵌合凹部28の内周面との間をシールするOリング43が装着される。なお消耗品である前記Oリング43を、ボトルユニット3側に配することで、コンプレッサ装置2をメンテナンスすることなく繰り返し使用することが可能となる。
又本例のパンク修理キット1では、パンク修理中に、前記圧縮空気吐出口部8と空気取入れ口部27との接続が外れてパンクシーリング剤が周囲を汚損するのを防止するための固定手段34が設けられる。
この固定手段34は、前記キャップ6に形成される係止手段34Aと、前記コンプレッサ装置2に形成される抜け留め手段34Bとからなる。前記係止手段34Aは、本例では、前記接続ノズル41の両側(本例では上下)で、コンプレッサ装置2に向かって突出するとともに先端に直角三角形状のフック部を設けた一対の係止爪45からなる。又抜け留め手段34Bは、本例では、前記係止爪45と向き合う位置に配され、かつ前記係止爪45と係合して抜け止めしうる爪係合穴46を有する。
次に、前記コンプレッサ装置2は、図6に示すように、収納ケース9に、モータMと、該モータMに連結されるピストン10との間でポンプ室11を形成するシリンダ12とを有するコンプレッサ本体13を少なくとも収納している。
前記図1に示す如く、前記収納ケース9は、小高さの偏平略直方体状の箱体をなし、上下のケース部に分解可能に形成されている。又前記モータMとしては、自動車の12V直流電源で作動する市販の種々のDCモータが採用できる。このモータMには、自動車のシガーライターソケットに接続可能な電源プラグ15を先端に設けた電源コードが、前記収納ケース9の上板部に取り付く電源スイッチを介して接続されている。なお電源プラグ15は、前記下板部に設ける凹所(図示しない)内に取り出し自在に収納される。
又前記コンプレッサ本体13は、図7、8に示すように、前記モータMにクランク機構17を介して連結されるピストン10と、このピストン10を往復運動可能に収容するとともに前記ピストン10との間で空気を圧縮するポンプ室11を形成するシリンダ12とを具える。前記ピストン10には、このピストン10をその軸芯方向に貫通してのびる吸気孔19Aと、この吸気孔19Aをポンプ室側からバネ性を有して閉じる、例えばゴム、合成樹脂、金属等の弾性体などの弁19Bとを用いた吸気弁19が形成される。
前記シリンダ12は、前記ポンプ室11を形成する円筒状のシリンダ本体12Aの端部に、前記ポンプ室11からの圧縮空気を受け取る分岐室21を形成するシリンダ副部12Bを一体に具える。前記ポンプ室11と分岐室21とは、小孔12hを介して導通される。なお小孔12hには、一方弁(図示しない。)を設けてもよい。前記分岐室21の容積V1は、前記ポンプ室11におけるピストン10のストローク容積V0よりも小であって、本例ではストローク容積V0の40%以下として、シリンダ12をコンパクトに形成している。なおストローク容積V0とは、ピストン10が最も後退した状態から、最も前進した状態までの間のポンプ室11の容積差を意味する。
そして、前記分岐室21には、この分岐室21から圧縮空気を前記圧縮空気吐出口部8に送り出す空気送給路39と、圧縮空気の圧力を測定する周知の圧力計22と、周知のリリーフバルブ23とが接続される。
前記空気送給路39は、図3に示すように、シリンダ副部12Bから収納ケース9を貫通してのびる円筒状部25の中心孔として形成されるとともに、その開口端側に、圧縮空気吐出口部8である嵌合凹部28を形成している。この嵌合凹部28は、内径一定の平行孔部28Aの前後に、シリンダ副部12Bに向かって先細コーン状をなす前後のテーパ面部28B、28Cを連設している。前記後のテーパ面部28Cは、前記接続ノズル41先端のテーパ面部41Bとほぼ同傾斜をなし、直接接続、前記テーパ面部41Bと当接することにより接続ノズル41と嵌合凹部28とを同心かつ正確な位置に位置決めしうる。なお前記前のテーパ面部28Bは、接続ノズル41を挿入する際のガイドとして機能する。
次に、コンプレッサ装置2とボトルユニット3とを直接接続したパンク修理キット1では、ポンプ室11の出口(小孔12h)から前記一方弁14までの通路kの容積が小となる。そのため、通路k内では、ピストン10の往復運動によって生じる圧縮空気の圧力変動が緩和されず、該通路k内の圧縮空気に大きな圧力変動が発生する。しかも、前記キャップ6に一方弁14が設けられる。そのため、前記大きな圧力変動うちの高圧側の圧縮空気のみが、一方弁14を通過してタイヤ側に流れてしまい、圧力計22では、圧力変動のうちの低圧側の圧縮空気によって圧力が測定されることとなる。その結果、ポンプアップされたタイヤの実際の内圧Ptと、圧力計22の表示圧力Piとの間に大きな圧力差(乖離D)が発生する。
そこで本実施形態では、図6〜8に示すように、前記分岐室21に、前記ポンプ室11からの圧縮空気を貯えて圧縮空気の圧力変動を抑えるチャンバー70を接続している。図10は、チャンバー70の容積V2を変化させた時の、分岐室21内の圧縮空気の圧力変動における最高圧と最低圧の変化を示すグラフであり、容積V2を増加することにより、最高圧と最低圧との差である圧力変動巾を減じうるのが確認できる。
本例では、チャンバー70は、前記分岐室21に一端が接続されるホース体71と、その他端に接続されるバッファタンク72とから形成される。又前記ホース体71は、ニップル金具73を介して分岐室21に接続される。
具体的には、前記シリンダ12の側壁に、前記分岐室21に連なるネジ孔75が形成される。又前記ニップル金具73は、図9に拡大して示すように、前記ネジ孔75に螺着する外ネジ部76と、前記ホース体71を嵌着する例えば竹の子状のホース連結部77と、その間に配される大径のフランジ部78とを有する金具本体79、及び前記フランジ部78の外ネジ部76側の側面に凹設された周方向溝81に配される例えばOリング等の環状のゴムパッキン80を具える。このようなニップル金具73を用いることで、構造簡易にかつコンパクトに、前記ホース体71をシリンダ12に気密に取り付けることができる。
又前記バッファタンク72は、耐圧タンクであって、本例では、前記ニップル金具73を介してホース体71と連結される。
前記チャンバー70の容積V2は、ピストン10の前記ストローク容積V0の1.0倍以上であることが好ましい。前記容積V2が、ストローク容積V0の1.0倍を下回ると、前記通路k内での圧縮空気の圧力変動が充分に緩和されず、圧力計22の表示圧力Piと実際のタイヤ内圧Ptとの間の乖離Dを充分に減じることができなくなる。このような観点から、前記容積V2は、ストローク容積V0の2.0倍以上、さらには3.0倍以上ががより好ましい。なお容積V2の上限は、収納ケース9内のスペースに応じて制限される。又チャンバー70の容積V2と分岐室21の容積V1との和(V1+V2)を、前記ストローク容積V0の4.0倍以上とするのも好ましい。
前記チャンバー70としては、前記分岐室21に一端が接続されかつ他端が閉止されるホース体71によって形成することもできる。即ち、バッファタンク72を用いることなく、例えば前記ニップル金具73を介して取り付けたホース体71のみで形成してもよい。この場合、ホース体71の直径、及び長さによって、前記容積V2が調整される。なおホース体71のみで形成する場合、安価であり、かつ収納ケース9内の空きスペースに応じてチャンバー70を自在な位置に形成しうるという利点がある。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
本発明の効果を確認するため、図2に示す構造のボトルユニットと、図6に示すコンプレッサ装置とを用いたパンク修理キットを表1の仕様で試作し、コンプレッサ装置のスイッチを入れっぱなしにし、パンク修理したタイヤをリリーフバルブのリリーフ圧までポンプアップした。そしてその時の、実際のタイヤ内圧Ptと、圧力計が示す表示圧力Piとを時間の経過とともに計測し、その圧力差Pi−Ptを比較した。比較例及び実施例は、チャンバーの容積以外は、実質的に同仕様である。
ポンプ室におけるピストンのストローク容積V0−−−4.0cc
分岐室の容積V1−−−13cc
Figure 0005364074
表の如く、実施例は、分岐室にチャンバーを接続することにより、コンプレッサ装置の圧力計の表示圧力と、実際のタイヤ内圧との差を低減することができる。
1 パンク修理キット
2 コンプレッサ装置
3 ボトルユニット
4 ボトル容器
5 口部
6 キャップ
7 シーリング剤・圧縮空気取出し口部
8 圧縮空気吐出口部
10 ピストン
11 ポンプ室
12 シリンダ
14 一方弁
21 分岐室
22 圧力計
23 リリーフバルブ
27 空気取入れ口部
35 第1の流路
36 第2の流路
39 空気送給路
70 チャンバー
71 ホース体
72 バッファタンク
73 ニップル金具
75 ネジ孔
76 外ネジ部
77 ホース連結部
78 フランジ部
79 金具本体
80 ゴムパッキン
81 周方向溝

Claims (5)

  1. 圧縮空気を吐出させる圧縮空気吐出口部を具えるコンプレッサ装置と、パンクシーリング剤を収容したボトル容器の口部にキャップを取り付けたボトルユニットとを具えるパンク修理キットであって、
    前記キャップは、前記圧縮空気吐出口部に直接接続できかつ該圧縮空気吐出口部からの圧縮空気をボトル容器内へ第1の流路をへて送り込む空気取入れ口部と、この圧縮空気の送り込みにより前記ボトル容器からパンクシーリング剤と圧縮空気とを第2の流路をへて順次取り出すシーリング剤・圧縮空気取出し口部とを具え、
    かつ前記第1の流路に、パンクシーリング剤がコンプレッサ装置側に逆流するのを防止する一方弁を配するとともに、
    前記コンプレッサ装置は、ピストンの往復運動により空気を圧縮させるポンプ室と、このポンプ室からの圧縮空気を受け取る分岐室とを有するシリンダを具え、
    しかも前記分岐室に、該分岐室から圧縮空気を前記圧縮空気吐出口部に送り出す空気送給路と、圧縮空気の圧力を測定する圧力計と、リリーフバルブとを接続させるとともに、
    前記分岐室に、前記ポンプ室からの圧縮空気を貯えて圧縮空気の圧力変動を抑えるチャンバーを接続したことを特徴とするパンク修理キット。
  2. 前記チャンバーの容積は、前記ポンプ室におけるピストンのストローク容積の1.0倍以上であることを特徴とする請求項1記載のパンク修理キット。
  3. 前記チャンバーは、前記分岐室に一端が接続されるホース体と、その他端に接続されるバッファタンクとからなることを特徴とする請求項1又は2記載のパンク修理キット。
  4. 前記チャンバーは、前記分岐室に一端が接続されかつ他端が閉止されるホース体からなることを特徴とする請求項1又は2記載のパンク修理キット。
  5. 前記ホース体は、ニップル金具を介して分岐室に接続されるとともに、
    前記ニップル金具は、前記シリンダに設けられかつ前記分岐室に連なるネジ孔に螺着される外ネジ部と、前記ホース体を嵌着するホース連結部と、その間に配される大径のフランジ部とを有する金具本体、及び前記フランジ部の外ネジ部側の側面に凹設された周方向溝に配されるゴムパッキンを具えることを特徴とする請求項3、又は4記載のパンク修理キット。
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