JP5362280B2 - 改質ペロブスカイト型複合酸化物、その製造方法及び複合誘電体材料 - Google Patents
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Description
従来、高誘電率材料としては、セラミック粉末を成形した後、これを焼成して得られるセラミック焼結体を用いているため、その寸法や形状は成形法により制約を受けた。また、焼結体は高硬度で脆性であるため、自由な加工が困難であり、任意の形状や複雑な形状を得るには困難を極めた。
一方、特許文献2〜6に記載されるように、樹脂中における分散性を向上させる目的で、チタン酸バリウム等の高誘電率の無機充填材をカップリング剤で表面処理することが知られている。
即ち、本発明は、ペロブスカイト型複合酸化物の粒子表面を、SiO2と、Al、Ti、Zr、Nd、La、Ce、Pr及びSmの群から選択される添加金属元素の少なくとも1種とで被覆した改質ペロブスカイト型複合酸化物であって、前記被覆が、加水分解性SiO2前駆体とAl、Ti、Zr、Nd、La、Ce、Pr及びSmの群から選択される添加金属元素の少なくとも1種の塩とを加水分解した後、焼成することにより形成されたものであり、前記被覆は、前記ペロブスカイト型複合酸化物に対して酸化物換算で0.05質量%〜20質量%の割合であり且つ前記被覆中に含まれる前記添加金属元素の量は、酸化物換算で全被覆量の5質量%〜95質量%であることを特徴とする改質ペロブスカイト型複合酸化物である。
被覆されるペロブスカイト型複合酸化物はABO3型であり、Aサイト元素がBa、Ca、Sr及びMgの群から選択される少なくとも1種であり、Bサイト元素がTi及びZrの群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
被覆されるペロブスカイト型複合酸化物のBET比表面積は、0.5m2/g〜12m2/gであることが好ましい。
上記溶媒は親水性有機溶媒であり、且つ上記触媒は有機アルカリ類であることが好ましい。
(改質ペロブスカイト型複合酸化物)
本発明の改質ペロブスカイト型複合酸化物は、ペロブスカイト型複合酸化物の粒子表面を、加水分解性SiO2前駆体と、Al、Ti、Zr、Nd、La、Ce、Pr及びSmの群から選択される金属元素(以下、単に「添加金属元素」と呼ぶ)の少なくとも1種の塩とを加水分解した後、焼成することにより生成される被覆層で被覆したものである。
本発明の改質ペロブスカイト型複合酸化物は、下記工程:
(A1)ペロブスカイト型複合酸化物粒子を溶媒に分散させてスラリーを調製する工程と、
(A2)(A1)で得られたスラリーに、加水分解性SiO2前駆体と、添加金属元素の塩とを添加し、触媒の存在下に前駆体及び塩の加水分解反応を行った後、スラリーを乾燥させる工程と、(A3)(A2)で得られた乾燥物を焼成する工程と
を含む方法により製造することができる。
親水性有機溶媒としては、例えば、グリコール、アルコール等が挙げられる。グリコールの具体例としては、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール等が挙げられる。また、アルコールの具体例としては、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、ペンタノール等が挙げられる。これらの溶媒は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの溶媒の中でも、ペロブスカイト型複合酸化物の分散性が良好であるという点で、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール及びn−ブタノールが特に好ましい。
なお、添加金属元素の塩は、1種又は2種以上で用いることができる。
焼成後、適宜冷却し、解砕処理を行うことにより、粒子表面がSiO2と、添加金属元素の酸化物で被覆された改質ペロブスカイト型複合酸化物を得ることができる。本発明の改質ペロブスカイト型複合酸化物は、解砕性が良好であるため、解砕処理は、通常、少スケールではフードミキサーやコーヒーミル、工業的にはヘンシェルミキサー等の常用の混合機で行えば十分である。
そのため、本発明の改質ペロブスカイト型複合酸化物は、特に熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、光感光性樹脂等の高分子材料と無機充填材とからなる複合誘電体材料用の無機充填材として好適に用いることができる他、トナーの外添剤等の用途にも適用可能である。
本発明の複合誘電体材料は、高分子材料と無機充填材としての上記改質ペロブスカイト型複合酸化物とを含有するものである。
本発明の複合誘電体材料は、後述する高分子材料に上記改質ペロブスカイト型複合酸化物を好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%〜90質量%含有させることで好ましくは15以上、より好ましくは20以上の比誘電率を有する材料であることが望ましい。
熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、メラミン樹脂、シアネート樹脂類、ビスマレイミド類、ビスマレイミド類とジアミンとの付加重合物、多官能性シアン酸エステル樹脂、二重結合付加ポリフェニレンオキサイド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリビニルベンジルエーテル樹脂、ポリブタジエン樹脂、フマレート樹脂等の公知のものが挙げられる。これらの熱硬化性樹脂は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。これら熱硬化性樹脂の中でも、耐熱性、加工性、価格等のバランスからエポキシ樹脂及びポリビニルベンジルエーテル樹脂が好ましい。
エポキシ樹脂硬化剤の配合量は、エポキシ樹脂に対して、当量比で好ましくは0.1〜10、より好ましくは0.7〜1.3の範囲である。
また、硬化の調整のために、ハイドロキノン、ベンゾキノン、銅塩等を配合してもよい。
本発明の複合誘電体材料において、改質ペロブスカイト型複合酸化物の配合量は、樹脂との複合時に占める割合として、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%〜90質量%である。この理由は60質量%未満では十分な比誘電率が得られない傾向があり、一方、90質量%を越えると粘度が増加し分散性が悪くなる傾向があるとともに、複合物の固形時に十分な強度が得られない等の懸念があるためである。上記配合により好ましくは15以上、より好ましくは20以上の比誘電率を有する材料であることが望ましい。
複合誘電体ペーストを基材上に塗布した後、乾燥することによりフィルム状に成形することができる。基材としては、例えば、表面に剥離処理がなされたプラスチックフィルムを用いることができる。剥離処理が施されたプラスチックフィルム上に塗布してフィルム状に成形した場合、一般には成形後、フィルムから基材を剥離して用いることが好ましい。基材として用いることができるプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリイミドフィルム、アラミド、カプトン、ポリメチルペンテン等のフィルムを挙げることができる。また、基材として用いるプラスチックフィルムの厚みとしては、1μm〜100μmであることが好ましく、さらに好ましくは1μm〜40μmである。また、基材表面上に施す離型処理としては、シリコーン、ワックス、フッ素樹脂等を表面に塗布する離型処理が好ましく用いられる。
押出成形した誘電体フィルムは、上記の基材上に押し出されるように成形されてもよい。また、基材として、金属箔を用いる場合、金属箔としては、銅、アルミニウム、真鍮、ニッケル、鉄等を材料とする箔の他、これらの合金の箔、複合箔等を用いることができる。金属箔には、必要時に応じて表面粗面化の処理や、接着剤の塗布等の処理を施しておいてもよい。
<ペロブスカイト型複合酸化物試料>
改質対象となるペロブスカイト型複合酸化物試料として、固相法により得られた市販の(Ba0.92Ca0.08)(Ti0.71Zr0.29)O3(平均粒径0.76μm、BET比表面積2.17m2/g)を用いた。なお、平均粒径はレーザー光散乱法により求めた。また、ペロブスカイト型複合酸化物4gを純水100mlに分散させて4質量%スラリーを調製し、25℃で1時間100rpmで攪拌後、pHメーターにて上澄み液のpHを測定した結果、pHは9.22であった。
エタノール150質量部に、ペロブスカイト型複合酸化物試料100質量部を添加し、十分に分散を行ないスラリーを調製した。
(A2工程)
A1工程で得られたスラリーにテトラエトキシシラン(加水分解性SiO2前駆体)を1質量部、酢酸アルミニウム(Alの塩)を2質量部(水で3倍希釈)となるように攪拌下に添加し、次いで20質量%水酸化テトラメチルアンモニア水溶液2質量部を添加して60℃で3時間加水分解反応を行った。加水分解反応終了後、常法に従って固液分離後、更に得られた分離ケーキをエタノール300質量部に分散し、1時間攪拌した後再度固液分離し、80℃で20時間乾燥し、解砕を行って、粒子表面に加水分解生成物が析出したペロブスカイト型複合酸化物を得た。
(A3工程)
A2工程で得られたペロブスカイト型複合酸化物を大気中1050℃で4時間焼成を行い、粒子表面がSiO2及びNdを含む材料で被覆された改質ペロブスカイト型複合酸化物を得た。得られ改質ペロブスカイト型複合酸化物試料の諸物性を表1に示した。なお、この改質ペロブスカイト型複合酸化物試料4gを純水100mlに分散させて4質量%スラリーを調製し、25℃で1時間100rpmで攪拌後、pHメーターにて上澄み液のpHを測定した結果、pHは8.18であった。被覆量はSiO2が0.09質量%、Al2O3が0.15質量%であった。
(A1工程)
n−ブタノール150質量部に、ペロブスカイト型複合酸化物試料100質量部を添加し、十分に分散を行ないスラリーを調製した。
(A2工程)
A1工程で得られたスラリーにテトラエトキシシラン(加水分解性SiO2前駆体)を1.46質量部、酢酸ネオジム1水和物(Ndの塩)を2.38質量部(水で6倍希釈)となるように攪拌下に添加し、次いで20質量%水酸化テトラメチルアンモニア水溶液10質量部を添加して90℃で3時間加水分解反応を行った。加水分解反応終了後、常法に従って固液分離後、更に得られた分離ケーキをエタノール300質量部に分散し、1時間攪拌した後再度固液分離し、80℃で20時間乾燥し、解砕を行って、粒子表面に加水分解生成物が析出したペロブスカイト型複合酸化物を得た。
(A3工程)
A2工程で得られたペロブスカイト型複合酸化物を大気中900℃で4時間焼成を行い、粒子表面がSiO2及びNdを含む材料で被覆された改質ペロブスカイト型複合酸化物を得た。得られ改質ペロブスカイト型複合酸化物試料の諸物性を表1に示した。なお、この改質ペロブスカイト型複合酸化物試料4gを純水100mlに分散させて4質量%スラリーを調製し、25℃で1時間100rpmで攪拌後、pHメーターにて上澄み液のpHを測定した結果、pHは7.73であった。被覆量はSiO2が0.31質量%、Nd2O3が1.09質量%であった。
ペロブスカイト型複合酸化物試料100質量部をコーヒーミルに仕込み、撹拌しながらシランカップリング剤(信越化学工業株式会社製;商品名 KBM−403)1.2質量部を1分間かけて添加し、更に2分間攪拌した後、処理した粉末を取り出し、再度コーヒーミルに仕込み2分間攪拌して処理粉末を取り出した。これによりシランカップリング剤の乾燥工程後の固着濃度は0.73質量%と計算される。この処理粉末を80℃にて20時間静置乾燥した。乾燥時にシランカップリング剤は加水分解、脱水縮合工程を経てシランカップリング剤で処理したペロブスカイト型複合酸化物試料を得た。得られたシランカップリング剤処理ペロブスカイト型複合酸化物試料の諸物性を表1に示した。なお、このシランカップリング剤処理ペロブスカイト型複合酸化物試料のpHを実施例1と同様に測定した結果、pHは5.73であった。
A2工程において、テトラエトキシシランを用いないで、エタノール150質量部、酢酸アルミニウム(Alの塩)を4.00質量部(水で4倍希釈)、20質量%水酸化テトラメチルアンモニア水溶液4.00質量部とし、加水分解反応条件を60℃3時間、焼成条件を650℃とした以外は実施例1と同様にして、Al2O3被覆ペロブスカイト型複合酸化物試料を得た。得られたAl2O3被覆ペロブスカイト型複合酸化物試料の諸物性を表1に示した。なお、このAl2O3被覆ペロブスカイト型複合酸化物試料のpHを実施例1と同様に測定した結果、pHは10.40であった。
実施例1〜2の改質ペロブスカイト型複合酸化物試料及び無処理のペロブスカイト型複合酸化物試料の各9gと、熱硬化性のエポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製、商品名:エピコート815、分子量約330、比重1.1、25℃での公称粘度9〜12P)3gと、硬化促進剤(1−イソブチル−2−メチルイミダゾール、25℃での公称粘度4〜12P)0.24gとを、脱泡機能を備えた攪拌機(THINKY社製、商品名:泡取り練太郎)を用いて混練し、エポキシ樹脂組成物を調製した。なお、混練条件は、撹拌運転5分、脱泡運転5分とした。
得られたエポキシ樹脂組成物それぞれを120℃、30分で硬化させて複合誘電体試料を作製し、常法に従って誘電特性を評価した。
実施例1〜2の改質ペロブスカイト型複合酸化物試料を用いた複合誘電体試料の誘電特性は、無処理のペロブスカイト型複合酸化物試料を用いたものと比べて、同等かそれ以上であることが確認された。
実施例1〜2及び比較例1〜2の改質ペロブスカイト型複合酸化物試料の各4gを純水100mlに分散させて4質量%スラリーを調製し、25℃で1時間100rpmで攪拌後、次いで、ろ過分離し、ろ液中のBa及びCaの濃度と被覆成分に由来するSi、Nd、Alの濃度をICP−AESで計測し、試料からの溶出分として定量した。結果を表2に示した。また、無処理のペロブスカイト型複合酸化物試料を比較例3として表2に併記した。
実施例1〜2及び比較例1〜2の改質ペロブスカイト型複合酸化物試料の各250gをフードミキサーに仕込み、10分間の解砕処理を施した。解砕処理後の試料の平均粒径をレーザー光散乱法により求め、無処理のペロブスカイト型複合酸化物試料の平均粒径を基準として、平均粒径の増加割合が50%以下のものを解砕性◎と評価し、50%を超え100%以下のものを解砕性○と評価し、100%を超え200%以下のものを解砕性△と評価し、200%を超えるものを×と評価した。結果を表2に示した。
実施例1〜2、比較例1〜3の改質ペロブスカイト型複合酸化物試料及び無処理のペロブスカイト型複合酸化物試料それぞれを、温度40℃及び湿度90%の環境下に24時間曝露した後、試料のBET比表面積を測定した。なお、無処理のペロブスカイト型複合酸化物試料を比較例3とする。曝露前のBET比表面積をS1とし、曝露後のBET比表面積をS2として、比表面積の変化率[%]を式:(S2−S1)/S1×100により求めた。比表面積の変化率が2%以下のものを◎と評価し、2%を超え5%以下のものを○と評価し、5%を超え10%以下のものを△と評価し、10%を超えるものを×と評価した。結果を表2に示した。なお、BET比表面積は、株式会社マウンテック社製Macsorb HM−1201を用いて秤量試料の全表面積を計測し、試料秤量値で規格化したものである。
Claims (6)
- ペロブスカイト型複合酸化物の粒子表面を、SiO2と、Al、Zr、Ti、Nd、La、Ce、Pr及びSmの群から選択される添加金属元素の少なくとも1種とで被覆した改質ペロブスカイト型複合酸化物であって、前記被覆が、加水分解性SiO2前駆体と、Al、Zr、Ti、Nd、La、Ce、Pr及びSmの群から選択される添加金属元素の少なくとも1種の塩とを加水分解した後、焼成することにより形成されたものであり、前記被覆は、前記ペロブスカイト型複合酸化物に対して酸化物換算で0.05質量%〜20質量%の割合であり且つ前記被覆中に含まれる前記添加金属元素の量は、酸化物換算で全被覆量の5質量%〜95質量%であることを特徴とする改質ペロブスカイト型複合酸化物。
- 前記ペロブスカイト型複合酸化物がABO3型であり、Aサイト元素がBa、Ca、Sr及びMgの群から選択される少なくとも1種であり、Bサイト元素がTi及びZrの群から選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の改質ペロブスカイト型複合酸化物。
- 前記ペロブスカイト型複合酸化物のBET比表面積が、0.5m2/g〜12m2/gであることを特徴とする請求項1又は2に記載の改質ペロブスカイト型複合酸化物。
- ペロブスカイト型複合酸化物の粒子表面を、SiO 2 と、Al、Zr、Ti、Nd、La、Ce、Pr及びSmの群から選択される添加金属元素の少なくとも1種とで被覆し、前記被覆は前記ペロブスカイト型複合酸化物に対して酸化物換算で0.05質量%〜20質量%の割合であり且つ前記被覆中に含まれる前記添加金属元素の量が酸化物換算で全被覆量の5質量%〜95質量%である改質ペロブスカイト型複合酸化物の製造方法であって、
(A1)ペロブスカイト型複合酸化物粒子を溶媒に分散させてスラリーを調製する工程と、
(A2)前記(A1)で得られたスラリーに、加水分解性SiO2前駆体と、Al、Ti、Zr、Nd、La、Ce、Pr及びSmの群から選択される添加金属元素の少なくとも1種の塩とを前記被覆割合となるように添加し、触媒の存在下に前記前駆体及び前記塩の加水分解反応を行った後、スラリーを乾燥させる工程と、
(A3)前記(A2)で得られた乾燥物を焼成する工程と
を含むことを特徴とする改質ペロブスカイト型複合酸化物の製造方法。 - 前記溶媒が親水性有機溶媒であり、且つ前記触媒が有機アルカリ類であることを特徴とする請求項4に記載の改質ペロブスカイト型複合酸化物の製造方法。
- 請求項1〜3の何れか1項に記載の改質ペロブスカイト型複合酸化物と高分子材料とを含むことを特徴とする複合誘電体材料。
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