JP5361472B2 - 映像表示装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、映像の表示サイズを変更する際の映像処理技術に関する。
従来、映像表示装置に個別に入力された映像を1つの画面内に複数表示すると共に、各映像のサイズを変更可能な映像表示装置がある。一方、1画面内の複数の指定した領域の映像に、それぞれ個別に、色補正(彩度や明るさの調整)、輪郭補正(輪郭の強調の調整)、ガンマ補正(輝度の調整)、ノイズ削減等を行うことで画質を向上させる高画質化処理を行うことが可能な映像表示装置がある。
更に、主映像と副映像の画面を合成し、表示画面を形成する復号化表示装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、副映像の表示位置および表示サイズに関する表示補助情報及び表示補助情報を適用する適用時刻情報を含む補助情報を用いることで、副映像の表示位置や表示サイズを1フレーム単位の精度で指定することができる。
特開2007−047232号公報
しかしながら、ある時点における1画面内の映像の領域を指定領域として高画質化処理を行う場合、各映像のサイズが変更されても、変更前の指定された領域の高画質化処理が行われてしまう。そのため、映像が縮小された場合には、縮小された映像の周りの背景領域まで高画質化してしまい、画面全体の映像としてはユーザに違和感を与えてしまうことがあった。
また、特許文献1に記載されているようにして1フレーム単位で指定された副映像の表示位置や表示サイズを、上述した高画質化を行う指定領域として1フレーム単位で同期させるためには、以下の処理が必要となる。即ち、同期対象のフレーム単位でのサイズ指定を行う副映像情報の作成処理、副映像情報を反映させるための基準時刻のカウンタとの比較処理、及び、副映像情報の解析処理などであり、これらは煩雑な処理であった。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、映像の表示サイズの変更時に、上記のように煩雑な処理を行うことなく、高画質化処理による画質劣化を低減することを目的とする。
上記目的を達成するために、映像を画面上に表示する本発明の映像表示装置は、前記映像の表示サイズを変更するサイズ変更手段と、前記映像に対して予め決められた画像処理を行うための、前記画面における処理領域を指定する指定手段と、前記指定手段により指定された処理領域に対して、前記予め決められた画像処理を行う処理手段とを有し、前記サイズ変更手段により前記映像の表示サイズが拡大される場合に、前記指定手段は、拡大処理開始時の前記映像の表示サイズ及び前記画面における位置を拡大処理中の前記処理領域として指定し直すとともに、拡大処理終了後、拡大された前記映像の表示サイズ及び前記画面における位置を前記処理領域として指定し直す。
本発明によれば、映像の表示サイズの変更時に、煩雑な処理を行うことなく、高画質化処理による画質劣化を低減することが可能となる。
第1の実施形態に係る映像表示装置の構成を示すブロック図。 2映像が同時に表示された画面の一例を示す図。 第1の実施形態に係る状態管理テーブルの一例を示す図。 第1の実施形態に係る画面のサイズと映像の表示位置を説明する図。 第1の実施形態に係る映像の表示サイズを変更する場合に高画質化領域を設定する概念を説明するための図。 第1の実施形態に係る高画質化領域の設定処理のフローチャート。 第2の実施形態に係る映像表示装置の構成を示すブロック図。 第2の実施形態に係る映像の表示サイズを変更する場合に高画質化領域を設定する概念を説明するための図。 第2の実施形態に係る高画質化領域の設定処理のフローチャート。 第3の実施形態に係る映像表示装置の構成を示すブロック図。 第4の実施形態に係る映像表示装置の構成を示すブロック図。 第4の実施形態に係る変更レート管理テーブルの一例を示す図。 第4の実施形態に係る高画質化領域更新情報の一例を示す図。 第4の実施形態に係る高画質化領域判断処理を説明するためのフローチャート。 第4の実施形態に係る高画質化領域の算出及び指定処理を説明するためのフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態に係る映像表示装置100の構成について、図1を参照して説明する。
映像表示装置100は、映像信号の入力を制御する映像信号入力制御部102と、入力された映像の高画質化処理を行う高画質化処理制御部103とを含む。本実施形態においては、それぞれ個別のLSI(第1の集積回路、第2の集積回路)にて構成されている。
最初に、映像信号入力制御部102の詳細構成について説明する。
映像入力部104、107は、図示しないアンテナやケーブルテレビ回線を介して入力されたデジタル放送信号を受信し、復調処理及び誤り訂正処理を施す。または、図示しないDVDプレーヤーやBDプレーヤー等の再生装置から入力された映像信号入力を行いフォーマット変換等の、映像表示装置100で表示可能な信号への変換処理を行う。
スケーラ105、108は、映像入力部104、107より入力された映像信号を、スケーリング率決定部109で決定されたスケーリング率に基づき拡大、縮小処理を行う。スケーリング率決定部109は、入力された映像信号をスケーラ105、108にて、表示サイズの拡大、縮小を行うための拡大率、縮小率の決定を行う。合成部106は、スケーラ105、108で縮小または拡大処理された2つ映像の映像信号を、1つの映像信号に合成し、高画質化処理制御部103へ合成された映像信号を送出する。図2の例では、スケーラ105で拡大または縮小された映像202とスケーラ108で拡大、縮小された映像203が、映像201で示すような1つの映像となるように、映像信号の合成を行う。これにより、2つの画像が同時に1つの画面上に表示されることになる。
画面状態管理部116は、画面表示状態が1映像表示状態であるのか2映像表示状態であるのかの管理と、2映像表示状態である場合に、合成部106で合成して得られた映像における各映像の表示サイズと表示位置の状態管理を行っている。図3の状態管理テーブルは画面状態管理部116が保有する各画面状態における映像の表示サイズと表示位置を示している。例えば、画面状態1は、映像1が表示され、映像2が表示されていない状態、つまり1映像表示状態を示している。画面状態2は、映像1と映像2が表示されている2映像表示状態である。このとき、映像1の横のサイズが1600画素、縦のサイズが900画素で、画面の左上の座標を(0,0)とした場合に映像1の左上の表示位置が(0,90)であることを示している。また、映像2の横のサイズが320画素、縦のサイズが180画素で、画面の左上の座標を(0,0)とした場合に映像2の左上の表示位置が(1600,450)であることを示している。この画面状態2の画面のイメージを示したものが図4の211であり、212は映像1、213は映像2を示している。
スケーリング率決定部109は、画面状態管理部116で管理されている情報に応じてスケーリング率を決定する。例えば、図3に示す画面状態2の場合、映像入力部104に入力される映像1の表示サイズが1600×900画素になるようにスケーラ105で用いるスケーリング率を決定を行う。また、映像入力部107に入力される映像2の表示サイズが320×180画素になるようにスケーラ108で用いるスケーリング率の決定を行う。また、画面状態の遷移中においては、状態遷移サイズ計算部117で算出された表示サイズに従ってスケーリング率の決定を行う。
状態遷移サイズ計算部117は、図3の状態管理テーブルに示す各画面状態間の遷移を行う場合に、合成部106で合成した後に出力する状態遷移中の各映像の表示サイズの計算を行う。例えば、図5(a)は、画面状態2から画面状態3への映像1の状態遷移時の表示サイズの変化を示しており、301は画面状態2の映像1の表示サイズ1600×900画素を示し、305は画面状態3の映像1の表示サイズ1280×720画素を示している。また、302、303、304は画面状態遷移中の映像1の表示サイズを示している。各画面状態間の遷移は、20フレームの間で均等に表示サイズが変化するように制御する。上述した例の場合、表示サイズは1フレーム間で、横方向に16画素(=(1280−1600)/20)、縦方向に9画素(=(720−900)/20)づつ小さくなるように変化する。従って、映像1の表示サイズ302は1584×891画素、映像1の表示サイズ303は1568×882画素となる。
また、画面状態遷移は、状態管理テーブルに示す直ぐ上または直ぐ下への画面状態間への遷移のみ可能である。つまり画面状態2から画面状態1、画面状態2から画面状態3への遷移は可能であるが、画面状態2から画面状態4等、状態を飛び越しての遷移は不可能である。
高画質化領域判断部110は、画面状態管理部116に格納されている状態管理テーブルが示す画面状態に応じて、各映像の高画質化処理を行う領域を決定する。状態遷移中でなければ、高画質化処理を行う処理領域として、状態管理テーブルで示される、各画面状態の映像の表示サイズと表示位置を指定する。高画質化領域指示送信部111は、高画質化領域判断部110で決定した高画質化領域のサイズと位置を、高画質化処理制御部103へ通知する。
ここで、高画質化領域判断部110における画面状態遷移中の高画質化領域の判断方法について説明する。最初に、状態変化により映像のサイズが小さくなる場合について説明するが、ここでは一例として、画面状態2から画面状態3へ変化する時の映像1に関して、図5(b)を参照して説明する。
図5(b)において、状態変化に伴い、映像の表示サイズの変化は312で始まり、315で完了する。斜線で示す領域310は高画質化領域判断部110が決定した、高画質化領域を示している。状態変化に伴い表示サイズが縮小する場合は、映像の表示サイズの変化が始まる前に、変化終了後の表示サイズ315と同じ大きさの領域310を高画質化領域として決定し、高画質化領域指示送信部111経由で高画質化領域310の指示を送信する。このように高画質化領域310を決定することで、表示サイズの変更が完了した際に、表示サイズ315と高画質化領域310とが一致することになる。そして、表示サイズの変更中は、高画質化領域310が表示サイズ311、312、313を超えることが無い。
次に、状態変化により映像の表示サイズが大きくなる場合の高画質化領域判断部110による高画質化領域の判断方法について説明するが、ここでは一例として、画面状態2から画面状態3へ変化する時の映像2に関して、図5(c)を参照して説明する。
図5(c)において、状態変化に伴い、表示サイズの変化は322で始まり、325で完了する。斜線で示す領域320は高画質化領域判断部110が決定した、表示サイズの変更中における高画質化領域を示している。状態変化に伴い表示サイズが拡大する場合は、表示サイズの変更中は、まず、変更開始時の表示サイズ321と同じ大きさの領域320を高画質化領域として決定し、高画質化領域指示送信部111経由で高画質化領域320の指示を送信する。そして、変更が完了した後に、サイズ変化最終の表示サイズ325と同じ大きさの領域330を、高画質化領域として決定し、高画質化領域指示送信部111経由で高画質化領域330の指示を送信する。このように高画質化領域を決定することで、表示サイズの変更中は、高画質化領域320が、表示サイズ323、324、325を超えることが無くなる。
高画質化領域指示受信部115は、高画質化領域指示送信部111より指示された高画質化領域を表す高画質化領域指示コマンドを受信する。高画質化領域指示コマンドに含まれる情報は、高画質化領域のサイズ及び位置である。高画質化領域指定部114は、高画質化領域指示受信部115が受信した高画質化領域指示コマンドに基づき、高画質化領域を高画質化処理部112に指定する。この時、複数の領域を高画質化領域として指定することが可能である。例えば、図2の場合、高画質化領域として、映像202と映像203の2つの映像の領域を高画質化領域として指定することが可能である。
高画質化処理部112は、合成部106で合成された映像信号の内、高画質化領域指定部114で指定された高画質化領域の映像信号に対して高画質化処理(画像処理)を施す。高画質化処理としては、色補正、輪郭補正、ガンマ補正、ノイズ削減等があるが、高画質化処理の種類としては、映像信号の高画質化を行う画像処理であればこれらに限定されない。出力処理部113が高画質化処理部112で高画質化処理が施された映像信号を不図示の表示デバイスへと出力する。
次に映像表示装置100で行われる、本第1の実施形態における画面状態の遷移処理について、図6のフローチャートを参照して説明する。
映像表示装置100は、高画質化領域の指定を行う際に、画面状態の変化により映像の表示サイズが変化するかどうかを判定する(S101)。表示サイズが変化しない場合(S101でNO)、画面状態管理部116の状態管理テーブルに基づいて、現在の画面状態で指定されている各映像の表示サイズ及び表示位置を、高画質化領域として指定する(S112)。例えば、画面状態が図3の画面状態3であれば、高画質化領域として、映像1の表示サイズ1280×720画素、表示位置(0、180)と、画面2の表示サイズ640×360画素、表示位置(1280、360)を指定する。
一方、画面状態の変化により映像の表示サイズが変化する場合(S101でYES)、映像毎に表示サイズが大きくなるか小さくなるかの判定を行う(S102)。表示サイズが小さくなる場合(S102でNO)、高画質化領域判断部110は、映像の縮小を始める前に、高画質化領域として変化後の最終映像の表示サイズ及び表示位置を指定する(S108)。例えば、画面状態3から画面状態4へ変化する場合、映像1の表示サイズは、1280×720画素から960×540画素へと変化する。従って、高画質化領域判断部110は、表示サイズ変更前に、高画質化領域として表示サイズ960×540画素と表示位置(0,270)を指定する。そして高画質化領域を指定後、スケーラ105またはスケーラ108において表示サイズの変更を開始する(S109)。画面状態の遷移は複数フレームかけて行われ、フレーム毎に表示サイズを変更していく(S110)。 表示サイズの変更が終了すると(S111でYES)、画面状態の遷移が完了する(S111がYES)。図5(b)を参照して上述したように、画面状態の遷移が完了した時には、S108で指定した高画質化領域と表示サイズが一致する。
また、画面状態の変化により表示サイズが大きくなる場合(S102でYES)、高画質化領域判断部110は、映像の拡大を始める前に、高画質化領域として現在の映像の表示サイズと表示位置を指定する(S103)。例えば、画面状態3から画面状態4へ変化する場合、映像2の表示サイズは、640×360画素から960×540画素へと変化する。従って、高画質化領域判断部110は、表示サイズ変更前に、高画質化領域として表示サイズ640×360画素と表示位置(1280,360)を指定する。そして高画質化領域を指定後、スケーラ105またはスケーラ108において表示サイズの変更を開始する(S104)。画面状態の遷移は複数フレームをかけて行われ、フレーム毎に表示サイズを変更する(S105)。表示サイズの変更が終了すると(S106でYES)、画面状態の遷移が完了する。画面状態の遷移が完了すると、高画質化領域判断部110は、高画質化領域として最終表示サイズ及び表示位置の指定を行う(S107)。
このように、高画質化領域判断部110は、映像を縮小する時は、表示サイズ変更前に、縮小処理後の映像の表示サイズ及び表示位置を高画質化領域として決定する。また、映像を拡大する時は、拡大処理中は、拡大処理開始時の映像の表示サイズ及び表示位置を拡大処理中の高画質化領域として決定し、拡大処理終了後に、拡大された映像の表示サイズ及び表示位置に変更する。このように制御することで、画面状態遷移中は、映像の一部分を高画質化領域として指定することになり、映像の領域をはみ出すことなく、表示サイズ内に高画質化領域を指定することが可能となる。そのため、高画質化領域が映像領域を超えてしまい、高画質化を行うべきでない領域に高画質化処理が行われてしまうことによる画質劣化を低減することが可能となる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態に係る映像表示装置100の構成について、図7を参照して説明する。上述した図1に示す映像表示装置100とは、図1に示す構成に一定フレーム後の映像サイズ取得部121を追加した点が異なり、これに伴って、高画質化領域判断部122における処理が上述した第1の実施形態と異なる。これら以外の構成は、図1を参照して説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。
一定フレーム後の映像サイズ取得部121は、高画質化領域判断部122にて要求される現映像に対して、指定フレーム数後(第2の複数フレーム後)の映像の表示サイズを取得し、高画質化領域判断部122に通知する。そして、高画質化領域判断部122は、画面状態管理部116の状態管理テーブルに格納されている画面状態に応じて、各映像の高画質化領域を決定する。状態遷移中でなければ、図3の状態管理テーブルで示される、各画面状態における映像の表示サイズと表示位置を高画質化領域として指定する。
次に、本第2の実施形態に係る高画質化領域判断部122による画面状態遷移中の高画質化領域の判断方法について説明する。最初に、状態変化により映像の表示サイズが小さくなる場合について説明するが、ここでは一例として、画面状態2から画面状態3へ変化する時の映像1に関して、図8(a)を参照して説明する。
図8(a)において、状態変化に伴い、表示サイズはフレーム401から410のように次第に縮小する。フレーム401〜410中、斜線の領域は、高画質化領域判断部122が決定した、高画質化領域を示している。高画質化領域判断部122は、状態変化に伴って表示サイズが縮小する場合に、一定フレーム先の表示サイズ及び表示位置を縮小処理中の高画質化領域として指定する。例えば、フレーム401の処理時に3フレーム先のフレーム404の表示サイズ及び表示位置を画質化領域として指定し、フレーム402の処理時には、高画質化領域を変更しない。同様に、フレーム403の処理時に3フレーム先のフレーム406の表示サイズ及び表示位置を高画質化領域として指定し、フレーム404の処理時には、高画質化領域を変更しない。
つまり、本第2の実施形態では、高画質化領域の指定は2フレーム毎(第1の複数フレーム毎)に、3フレーム先(第2の複数フレーム後)の表示サイズ及び表示位置を用いて行う。このように指定することにより、高画質化領域の指定と表示サイズの変更のタイミングが1〜2フレームずれた場合においても、高画質化領域が映像の領域を超えるのを防ぐことができる。
次に、状態変化により映像の表示サイズが大きくなる場合の高画質化領域判断部122による高画質化領域の判断方法について説明するが、ここでは一例として、画面状態2から画面状態3へ変化する時の映像2に関して、図8(b)を参照して説明する。
図8(b)において、状態変化に伴い、表示サイズはフレーム411から420のように次第に拡大する。図8(b)のフレーム411〜420中、斜線の領域は、高画質化領域判断部122が決定した、高画質化領域を示している。高画質化領域判断部122は、状態変化に伴って表示サイズが拡大する場合に、現フレームの表示サイズ及び表示位置を高画質化領域として指定する。従って、フレーム411の処理時に指定する高画質化領域として、フレーム411の表示サイズ及び表示位置を指定する。そして、フレーム412の処理時には高画質化領域を変更しない。また、次のフレーム413に対して指定する高画質化領域として、フレーム413の表示サイズ及び表示位置を指定し、次のフレーム414の処理時には高画質化領域を変更しない。
つまり、本第2の実施形態では、2フレーム毎に(第3の複数フレーム毎)、処理対象の映像の表示サイズ及び表示位置を、高画質化領域として指定する。このように指定することにより、高画質化領域の指定が、表示サイズの変更に対して遅れた場合においても、高画質化領域が映像の領域を超えることを防ぐことができる。
次に映像表示装置100で行われる、本第2の実施形態における画面状態の遷移処理について、図9のフローチャートを参照して説明する。
映像表示装置100は、高画質化領域の指定を行う際に、画面状態の変化により映像の表示サイズが変化するかどうかを判定する(S201)。表示サイズが変化しない場合(S201でNO)、画面状態管理部116の状態管理テーブルに基づいて、現在の画面状態で指定されている各映像の表示サイズ及び表示位置を、高画質化領域として指定する(S211)。例えば、画面状態が図3の画面状態3であれば、高画質化領域として、映像1の表示サイズ1280×720画素、表示位置(0、180)と、画面2の表示サイズ640×360画素、表示位置(1280、360)を指定する。
一方、画面状態の変化により映像の表示サイズが変化する場合(S201でYES)、映像毎に表示サイズが大きくなるか小さくなるかの判定を行う(S202)。表示サイズが小さくなる場合(S202でNO)、高画質化領域判断部122は、一定フレーム後の映像サイズ取得部121により3フレーム後の表示サイズ及び表示位置を取得する。そして、高画質化領域判断部122は、取得した3フレーム後の映像の表示サイズ及び表示位置を高画質化領域として指定する(S207)。図8(a)の例では、フレーム401の処理時には、3フレーム後のフレーム404の表示サイズ及び表示位置を高画質化領域として指定する。
そして高画質化領域判断部122が、高画質化領域を指定後、2フレーム分の表示サイズ変更中は、指定された高画質化領域の更新を行わない(S208)。つまり図8(a)の場合、フレーム401で高画質化領域を指定後、フレーム401、402では、フレーム401で指定した高画質化領域を適用する。そして、2フレーム分、表示サイズを変更した後(S208)、最終的な表示サイズまで映像の表示サイズ変更が終了したかどうかを判断する(S209)。終了していなければ(S209でNO)、高画質化領域判断部122は、一定フレーム後の映像サイズ取得部121により3フレーム後の表示サイズを取得し、取得した3フレーム後の表示サイズ及び表示位置を高画質化領域として指定する(S207)。そして、最終的な表示サイズまで映像のサイズ変更が終了すると(S209がYES)、画面状態の遷移が完了する。画面状態の遷移が完了すると、高画質化領域判断部122は、最終映像の表示サイズ及び表示位置を高画質化領域として指定する(S210)。
一方、画面状態の変化により表示サイズが大きくなる場合(S202でYES)、高画質化領域判断部122は、現在のフレームの映像の表示サイズ及び表示位置を高画質化領域として指定する(S203)。図8(b)の例ではフレーム411の処理時には、現フレーム411の表示サイズ及び表示位置を、高画質化領域として指定する。
そして、高画質化領域判断部122が高画質化領域を指定した後、2フレーム分の表示サイズ変更中は、指定された高画質化領域の更新を行わない(S204)。つまり図8(b)の場合、フレーム411の処理時に高画質化領域を指定後、フレーム411、412では、指定された高画質化領域を適用する。状態遷移に伴う2フレーム分の表示サイズ変更後(S205)、最終的な表示サイズまで映像のサイズ変更が完了していなければ(S205でNO)、高画質化領域判断部122は現フレームの表示サイズ及び表示位置を高画質化領域として指定する(S203)。最終的な表示サイズまで表示サイズの変更が終了すると(S205がでYES)、画面状態の遷移が完了する。画面状態の遷移の完了後、高画質化領域判断部122は、最終映像の表示サイズ及び表示位置を高画質化領域として指定する(S206)。
このように画面状態の遷移に伴い、映像を大きくするときは、複数フレーム毎に現在の映像の表示サイズ及び表示位置を高画質化領域として指定する。一方、映像を小さくする時は、複数フレーム毎に、一定フレーム先の映像の表示サイズ及び表示位置を高画質化領域として指定する。これにより、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、本第2の実施形態では、映像を小さくするときは3フレーム先の映像の表示サイズ及び表示位置を高画質化領域としたが、指定する高画質化領域は、複数フレーム先の映像の表示領域であれば良く、3フレーム先の映像に限定されない。また、本第2の実施形態では、2フレーム毎に高画質化領域の更新を行うものとして説明したが、高画質化領域が表示サイズを超えない範囲であれば、高画質化領域の更新タイミングは2フレームに限定されない。
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態に係る映像表示装置100の構成について、図10を参照して説明する。なお、第2の実施形態で上述した図7に示す映像表示装置100とは、図7に示す構成に、以下の4つの構成を追加した点が異なる。これらは、更新レート記憶部133、更新レート変更受付部135、指定フレーム記憶部134、指定フレーム変更受付部136である。以上4つの構成の追加に伴って、高画質化領域判断部132は、上述した第2の実施形態の高画質化領域判断部122とは異なる処理を行う。上記以外の構成は、図7を参照して説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。
図10において、更新レート変更受付部135は、不図示のリモコン等によりユーザから状態遷移に伴う高画質化領域の更新レート変更の受付を行い、受け付けた高画質化領域の更新レートを更新レート記憶部133へと格納する。高画質化領域の更新レートとは、上述した第2の実施形態では、状態遷移時に、高画質化領域のサイズの指定を例えば2フレーム毎に行うと説明したものであり、高画質化領域を指定する間隔を示すものである。例えば、図8(a)の例では、高画質化領域の更新レートを2フレームとすると、高画質化領域の更新をフレーム401、403、405…というように2フレーム毎に行うことになる。また、高画質化領域の更新レートが3フレームであれば、高画質化領域の更新をフレーム401、404、407…というように3フレーム毎に行うことになる。
指定フレーム変更受付部136は、不図示のリモコン等によりユーザから、状態遷移に伴う映像縮小時の高画質化領域のサイズを決定するために、何フレーム後の表示サイズを取得するかの変更の受付を行う。そして、受け付けた指定フレームを指定フレーム記憶部134に格納する。映像縮小時の高画質化領域指定フレームとは、上述した第2の実施形態では、状態遷移に伴い映像が縮小する時に、高画質化領域のサイズとして何フレーム先の表示サイズを適応するかを示すものである。例えば、図8(a)の例では、映像縮小時の高画質化領域の指定フレームが2フレームであれば、フレーム401で指定する斜線で示す高画質化領域のサイズはフレーム403の表示サイズとなる。また、画面縮小時の高画質化領域指定フレームが3フレームであれば、フレーム401で指定する斜線で示す高画質化領域のサイズはフレーム404の表示サイズとなる。
なお、本第3の実施形態における高画質化領域判断部132による画面状態遷移中の高画質化領域の判断方法は、上述した第2の実施形態で図9を参照して説明した処理と同様である。ただし、本第3の実施形態においては、映像拡大時にS204において表示サイズを変更するフレーム数は、更新レート記憶部133に記憶された高画質化領域の更新レートに基づいて決められる。また、映像縮小時にS207において参照するフレームの指定及びS208において表示サイズを変更するフレーム数は、指定フレーム記憶部134に記憶されている、高画質化領域の指定フレームに基づいて決められる。
上記の通り本第3の実施形態によれば、第2の実施形態と同様の効果に加え、画面の状態遷移に伴う高画質化領域の更新レートと画面縮小時の高画質化領域の指定フレームを変更可能とすることで、高画質化領域の調整が可能となる。
<第4の実施形態>
本発明の第4の実施形態に係る映像表示装置100の構成について、図11を参照して説明する。第1の実施形態で上述した図1に示す映像表示装置100とは、図1に示す構成の内、状態遷移サイズ計算部117が無い点、及び、画面状態管理部116の代わりに映像サイズ変更レート管理部141が追加された点が異なる。また、これに伴って、高画質化領域判断部142における処理が上述した第1の実施形態とは異なる。更に、高画質化処理制御部103に高画質化領域計算部143(第2の指定手段)が追加されている。これら以外の構成は、図1を参照して説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。
映像サイズ変更レート管理部141は、各映像の表示サイズや表示位置が変わる場合のフレームレート(変更レート)の管理を行っている。ここで、表示サイズや表示位置の変更とは、2映像表示時の各映像の大きさやPinP(Picture in Picture)、または、EPG等のユーザメニューに連動した映像の表示サイズや表示位置の切り換え等がある。また、ここで示す映像とは映像入力された信号を表示しているものに限定されない。例えば、アニメーションや不図示のJPEGデコーダによってデコードされ画面に表示された写真の拡大縮小等も含む。
図12は、映像サイズ変更レート管理部141で管理している表示サイズ及び表示位置の変更ケース毎の変更レート管理テーブルである。変更レート管理テーブルは、各変更ケース毎に、表示サイズまたは表示位置が1秒あたりに変更するフレーム数と、変更開始から完了までの時間を管理している。例えば、「2映像表示時の表示サイズの変更」の場合、1秒間に30回更新して、表示サイズの変更を行う。
高画質化領域判断部142は高画質化領域の判断を行い、その判断結果に基づいて高画質化領域指示送信部111を経由して高画質化処理制御部103へ通知する。高画質化領域判断部142は、映像の表示サイズや表示位置が変更される場合でなければ、スケーリング率決定部109により決定される映像の表示サイズと表示位置を高画質化領域として指定する。一方、映像の表示サイズや表示位置を変更する場合、高画質化領域判断部142は、映像サイズ変更レート管理部141で管理されている映像の表示サイズや表示位置の更新レートを、閾値と比較し、比較結果に応じて高画質化領域指示方法を切り換える。
ここで、本第4の実施形態における高画質化領域判断部142で行われる高画質化領域の表示サイズと表示位置の指示方法について説明する。本第4の実施形態では、高画質化領域のサイズと位置の指示方法には2つの指示方法があり、一つは、高画質化領域を表示サイズが変化する毎に指示する方法である(指示方法1)。もう一つの方法では、映像の表示サイズが変化する場合に、サイズ変化開始時の初期映像の表示サイズ及び表示位置、最終映像の表示サイズ及び表示位置、映像変化時間、映像変化時の変更レートを高画質化処理制御部103に通知する。そして、高画質化処理制御部103において、これらの情報を基にして、高画質化領域の計算と決定を行う(指示方法2)。
本第4の実施形態では、高画質化領域判断部142が保有する閾値を15フレーム/秒として説明を行う。図12の変更レート管理テーブルに示す例では、「2映像表示時の表示サイズ変更」時のフレームレートは30フレーム/秒である。これは、高画質化領域判断部142が保有する閾値15フレーム/秒以上であるため、表示サイズの変更開始時に初期映像の表示サイズ及び表示位置と、映像変更時間1秒、変更レート30フレーム/秒を高画質化処理制御部103に通知する(指示方法2)。また、「PinPのサブ映像拡大/縮小」時のフレームレートは20フレーム/秒である。これも、高画質化領域判断部142が保有する閾値15フレーム/秒以上であるため、表示サイズの変更開始時に初期画面の表示サイズ及び表示位置と、映像変更時間0.5秒、変更レート20フレーム/秒を高画質化処理制御部103に通知する(指示方法2)。また、「写真の拡大/縮小」時のフレームレートは10フレーム/秒である。これは、高画質化領域判断部142が保有する閾値15フレーム/秒未満であるため、高画質化領域判断部142は、写真の拡大/縮小に伴う表示サイズの更新毎に、高画質化領域のサイズと位置の指示を行う(指示方法1)。つまり、写真の拡大/縮小時は、2秒間に20回、高画質化領域のサイズと位置の指示を行うことになる。
高画質化領域計算部143には、高画質化領域指示受信部115を経由して、図13で示す高画質化領域更新情報が通知される。図13において、「自動計算」は、高画質化領域計算部143で高画質化領域を計算するか否の情報であり、Yの場合(指示方法2)には計算を行う。「自動計算」がN(指示方法2、または表示サイズに変化無し)であれば、高画質化領域計算部143は、「初期サイズ」と「初期位置」の領域を高画質化領域として指定する。「初期サイズ」は、初期状態での高画質化領域のサイズであり、Wsは高画質化領域の幅を示す画素数、Hsは高画質化領域の高さを示す画素数である。「初期位置」は、初期状態での高画質化領域の位置であり、出力処理部113から出力される映像の左上を原点と示している。「最終サイズ」は、表示サイズ変更完了時の高画質化領域のサイズであり、Weは高画質化領域の幅を示す画素数、Heは高画質化領域の高さを示す画素数である。「最終位置」は、表示サイズ変更完了時の高画質化領域の位置であり、出力処理部113から出力される映像の左上を原点と示している。「更新レート」は、1秒間に何フレームの表示サイズ更新を行うかを示す情報であり、「更新時間」は、表示サイズの変更開始から変更終了までの時間である。
高画質化領域計算部143は、このような高画質化領域更新情報を受けて、必要に応じて高画質化領域の計算を行い、高画質化領域指定部114へ通知する。具体的には、高画質化領域更新情報を受信し、「自動計算」の設定値がYであれば、高画質化領域計算部143は、最初のフレームの高画質化領域を位置(Xs、Ys)、サイズWs×Hsとする。そして、「更新レート」及び「更新時間」の値に基づいて、T/R秒毎に高画質化領域のサイズと位置の計算を行い、計算結果に基づいて、高画質化領域のサイズと位置の指定を行う。図13の例において、n回目に指定する高画質化領域のサイズをWn×Hnとすると、
Wn=Ws+(We−Ws)/(R×T)×n、
Hn=Hs+(He−Hs)/(R×T)×n
となる。また、n回目に指定する高画質化領域の位置を(Xn、Yn)とすると、
Xn=Xs+(Xe−Xs)/(R×T)×n
Yn=Ys+(Ye−Ys)/(R×T)×n
となる。
次に映像表示装置100で行われる、本第4の実施形態における高画質化領域判断処理について、図14のフローチャートを参照して説明する。
高画質化領域の指定を行う場合に、映像の表示サイズや表示位置の更新が発生しない場合は(S401でNO)、高画質化領域判断部142は、高画質化領域のサイズと位置を高画質化領域指示受信部115へ送信する(S409)。この時、図13の高画質化領域更新情報で指定する「自動計算」にNを設定することで、高画質化処理制御部103では、初期サイズと初期位置に基づいて、計算を行うことなく、高画質化領域のサイズと位置を指定する。
また、不図示のリモコン入力などのユーザ操作に応じて映像の表示サイズまたは表示位置の更新が発生すると(S401でYES)、S402に進む。S402では、高画質化領域判断部142は、当該更新による映像の表示サイズ及び表示位置の変更レートを映像サイズ変更レート管理部141に問い合わせる。そして、映像サイズ変更レート管理部141は、図12に示すような変更レート管理テーブルに基づき、変更レートの通知を行う。高画質化領域判断部142は、取得した変更レートが閾値15フレーム/秒以上であれば(S402でYES)、図13に示す高画質化領域更新情報に高画質化処理制御部103で高画質化領域を自動計算するためのデータを設定する。そして、設定した高画質化領域更新情報を高画質化領域指示送信部111を経由して、高画質化領域指示受信部115へ送信する。この時、高画質化領域更新情報で指定する「自動計算」にYを設定することで、高画質化処理制御部103で、高画質化領域の対象となる映像の表示サイズ及び表示位置の自動計算を行う(S403)。
一方、取得した変更レートが15フレーム/秒未満であれば(S402でNO)、高画質化領域判断部142により高画質化量領域を判断する。そして、高画質化領域が変更される度に、変更後の高画質化領域のサイズ及び位置を高画質化領域指示受信部115へ送信する(S404〜S408)。この時、表示サイズや表示位置が変更される度(S406)に、高画質化領域更新情報にて指定する「自動計算」にNを設定し、S406にて変更された映像の表示サイズと表示位置を、「初期サイズ」と「初期位置」に設定する。このように「自動計算」と「初期サイズ」と「初期位置」に値を設定した後、高画質化処理制御部103へ高画質化領域更新情報を送信することで、高画質化領域の指示を行う(S407)。高画質化処理制御部103では、「初期サイズ」と「初期位置」に基づいて、高画質化領域のサイズ及び位置を指定する。
次に映像表示装置100で行われる、本第4の実施形態における高画質化領域の算出及び指定処理について、図15のフローチャートを参照して説明する。
高画質化領域指示受信部115にて、図13の高画質化領域更新情報を受信し(S411)、「自動計算」がNであると、高画質化領域を自動計算しないと判断する(S412でNO)。その場合、高画質化領域指定部114は、高画質化領域更新情報の「初期サイズ」と「初期位置」が示す領域を、高画質化領域として高画質化処理部112へ指定する(S417)。
一方、高画質化領域更新情報の「自動計算」がYである場合、高画質化領域を自動計算すると判断し(S412でYES)、高画質化領域更新情報に基づく更新レートで、更新期間の間、高画質化領域を計算する(S413)。図13に示す高画質化領域更新情報の例では、T秒間、T/R秒毎に高画質化領域の計算を行い、高画質化領域の指定を行う。高画質化領域指定部114は、高画質化領域計算部143で計算した値を、高画質化領域として高画質化処理部112へ指定する(S414)。高画質化領域計算部143での計算方法は説明済みであるため、ここでは省略する。そして、高画質化領域の指定が終了したかどうかを判断し(S415)、終了していれば、高画質化領域の算出及び指定処理を終了する。
上記の通り本第4の実施形態によれば、映像の表示サイズの更新レートが低い場合には、映像信号入力制御部102(第1の集積回路内)において高画質化領域の判断及び指定を行う。一方、映像の表示サイズの更新レートが高い場合、つまり、一定期間に表示サイズまたは表示位置が頻繁に更新される場合、高画質化処理制御部103(第2の集積回路内)において高画質化領域の計算及び指定を行う。このように制御することで、更新レートが高い場合であっても、高画質化領域の指定タイミングのずれを低減することで画質の劣化を低減することが可能となる。
なお、上記第1乃至第4の実施形態では、映像に高画質化処理を行うものとして説明したが、本発明はこれに限るものではなく、映像に対して行う処理であれば、本発明を適用することが可能であることは言うまでもない。
また、本発明は、上記第1乃至第4の実施形態と同等の処理を、コンピュータプログラムでも実現できる。この場合、図1をはじめとする構成要素の各々を、関数、もしくはCPUが実行するサブルーチンで機能させることにより、上記第1乃至第4の実施形態に記載された映像表示装置として動作させれば良い。また、通常、コンピュータプログラムは、CD−ROM等のコンピュータ可読記憶媒体に格納されており、それを、コンピュータが有する読取り装置(CD−ROMドライブ等)にセットし、システムにコピーもしくはインストールすることで実行可能になる。従って、かかるコンピュータ可読記憶媒体も本発明の範疇にあることは明らかである。

Claims (14)

  1. 映像を画面上に表示する映像表示装置であって、
    前記映像の表示サイズを変更するサイズ変更手段と、
    前記映像に対して予め決められた画像処理を行うための、前記画面における処理領域を指定する指定手段と、
    前記指定手段により指定された処理領域に対して、前記予め決められた画像処理を行う処理手段とを有し、
    記サイズ変更手段により前記映像の表示サイズが拡大される場合に、前記指定手段は、拡大処理開始時の前記映像の表示サイズ及び前記画面における位置を拡大処理中の前記処理領域として指定し直すとともに、拡大処理終了後、拡大された前記映像の表示サイズ及び前記画面における位置を前記処理領域として指定し直すことを特徴とする映像表示装置。
  2. 記サイズ変更手段により前記映像の表示サイズを縮小する場合に、前記指定手段は、縮小処理後の映像の表示サイズ及び前記画面における位置を縮小処理中の前記処理領域として指定し直すことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 前記サイズ変更手段及び前記指定手段は、第1の集積回路内に構成され、
    前記処理手段は、第2の集積回路内に構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の映像表示装置。
  4. 前記指定手段により指定された前記処理領域の情報を前記第1の集積回路から前記第2の集積回路に送信する送信手段と、
    前記第1の集積回路から前記第2の集積回路に送信された前記処理領域の情報を受信する受信手段と、
    を更に有することを特徴とする請求項3に記載の映像表示装置。
  5. 前記第2の集積回路は、第2の指定手段を含み、
    前記サイズ変更手段により前記映像の表示サイズを変更する時に1秒あたりに変更するフレーム数を示す更新レートが予め設定された閾値以上である場合に、前記第2の指定手段により前記処理領域を指定し、前記閾値未満である場合に、前記指定手段により前記処理領域を指定することを特徴とする請求項に記載の映像表示装置。
  6. 前記処理領域の情報は、前記処理領域の初期サイズ(Ws×Hs)及び初期位置(Xs,Ys)、最終サイズ(We×He)及び最終位置(Xe,Ye)、1秒間に何フレームの表示サイズの更新を行うかを示す更新レートR、及び、表示サイズの変更開始から変更終了までの時間Tを含み、
    前記第2の指定手段は、n回目に指定する前記処理領域のサイズ(Wn×Hn)及び位置(Xn,Yn)を、
    Wn=Ws+(We−Ws)/(R×T)×n
    Hn=Hs+(He−Hs)/(R×T)×n
    Xn=Xs+(Xe−Xs)/(R×T)×n
    Yn=Ys+(Ye−Ys)/(R×T)×n
    により求めることを特徴とする請求項5に記載の映像表示装置。
  7. 前記予め決められた画像処理は、画質を上げる高画質化処理であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の映像表示装置。
  8. 映像を画面上に表示する映像表示方法であって、
    サイズ変更手段が、前記映像の表示サイズを変更するサイズ変更工程と、
    指定手段が、前記映像に対して予め決められた画像処理を行うための、前記画面における処理領域を指定する指定工程と、
    処理手段が、前記指定工程で指定された処理領域に対して、前記予め決められた画像処理を行う処理工程とを有し、
    記サイズ変更工程で前記映像の表示サイズが拡大される場合に、前記指定工程では、拡大処理開始時の前記映像の表示サイズ及び前記画面における位置を拡大処理中の前記処理領域として指定し直すとともに、拡大処理終了後、拡大された前記映像の表示サイズ及び前記画面における位置を前記処理領域として指定し直すことを特徴とする映像表示方法。
  9. 記サイズ変更工程で前記映像の表示サイズを縮小する場合に、前記指定工程では、縮小処理後の映像の表示サイズ及び前記画面における位置を縮小処理中の前記処理領域として指定し直すことを特徴とする請求項に記載の映像表示方法。
  10. 送信手段が、前記指定工程で指定された前記処理領域の情報を、前記サイズ変更手段及び前記指定手段を含む第1の集積回路から、前記処理手段を含む第2の集積回路に送信する送信工程と、
    受信手段が、前記第1の集積回路から前記第2の集積回路に送信された前記処理領域の情報を受信する受信工程と、
    を更に有することを特徴とする請求項8または9に記載の映像表示方法。
  11. 前記第2の集積回路は、第2の指定手段を含み、
    前記指定工程では、前記サイズ変更工程において前記映像の表示サイズを変更する時に1秒あたりに変更するフレーム数を示す更新レートが予め設定された閾値以上である場合に、前記第2の指定手段により前記処理領域を指定し、前記閾値未満である場合に、前記指定手段により前記処理領域を指定することを特徴とする請求項10に記載の映像表示方法。
  12. 前記処理領域の情報は、前記処理領域の初期サイズ(Ws×Hs)及び初期位置(Xs,Ys)、最終サイズ(We×He)及び最終位置(Xe,Ye)、1秒間に何フレームの表示サイズの更新を行うかを示す更新レートR、及び、表示サイズの変更開始から変更終了までの時間Tを含み、
    前記指定工程において、前記第2の指定手段は、n回目に指定する前記処理領域のサイズ(Wn×Hn)及び位置(Xn,Yn)を、
    Wn=Ws+(We−Ws)/(R×T)×n
    Hn=Hs+(He−Hs)/(R×T)×n
    Xn=Xs+(Xe−Xs)/(R×T)×n
    Yn=Ys+(Ye−Ys)/(R×T)×n
    により求めることを特徴とする請求項11に記載の映像表示方法。
  13. 前記予め決められた画像処理は、画質を上げる高画質化処理であることを特徴とする請求項乃至12のいずれか1項に記載の映像表示方法。
  14. コンピュータを、請求項1乃至のいずれか1項に記載の映像表示装置として動作させるためのプログラム。
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