JP2012039516A - 画像表示装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】動画像データ又は静止画像データを排他的に画像処理する画像表示装置において、動画像データのサムネイル画像を含むサムネイル一覧表示画像の表示中に静止画像データの画像処理を行うためにサムネイル一覧表示画像を静止画像として表示した場合に生じる違和感を抑制する。
【解決手段】所定のフレームレートでデータの書き込みと読み出しが可能なフレームメモリに記憶されたサムネイル一覧表示画像をフレームメモリから読み出して所定のグラフィックを合成して表示部に表示する制御において、サムネイル一覧表示画像に動画像データのサムネイル画像が含まれ、且つ、動画像データのサムネイル画像を動画像表示する必要が無いと判定される場合、フレームメモリに記憶されたサムネイル一覧表示画像を更新することなく同じサムネイル一覧表示画像を継続的に読み出して表示部に表示するとともに、その間、静止画像データに対する画像処理を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像表示装置及びその制御方法に関する。
近年のデジタルテレビは画素数1920×1080(FHD解像度)のハイビジョン動画像データの処理に対応したハードウェアを搭載している。このハードウェアは動画像の1秒当たりのフレーム数に追随してリアルタイムにFHDの画像データを処理できる能力を有している。
一方、デジタルカメラ等で撮影された静止画像データの画素数はFHDを超えるものも多い(例えば2000万画素等)。FHDを超える画素数の静止画像データをFHDのデジタルテレビで表示したりFHDに対応するハードウェアで処理したりするには、画像処理回路を増やしたりFHD以下の画素数に縮小する専用処理回路を設けたりする必要がある。
特許文献1には、静止画像を動画像の画素数と同一の画素数の複数の分割画像に分割し、各分割画像を動画像用の画像圧縮装置に入力して圧縮することにより、動画像と静止画像の圧縮処理を共通の画像圧縮装置で実行することが提案されている。
特開平11−355773号公報
特許文献1に記載の発明のように動画像データ用と静止画像データ用とで画像処理回路を共通化することが画像処理回路の規模を抑えるために有効であるが、この構成では動画像データと静止画像データの画像処理を排他的に行う必要がある。そのため、動画像データの表示や画像処理のために画像処理回路が占有されている場合には静止画像データの画像処理を行うことはできない。また、動画像データの表示中に静止画像データの画像処理を実行した場合、動画像のフレーム更新が行えなくなり同一画像が継続表示されることになるため、動画像を視聴中のユーザに違和感を与えてしまうことになる。
ところで、近年の画像表示装置には、複数の動画像データや静止画像データのサムネイル画像を一覧表示し、ユーザが所望の画像データを視聴対象や画像処理対象として選択することを支援する機能を有するものがある。動画像データのサムネイル画像を動画像として表示し、静止画像データのサムネイル画像を静止画像として表示することにより、ユーザが元の画像データの種類や内容を容易に判別できるようにすることもできる。
ユーザは、サムネイル画像の一覧表示において、各サムネイル画像にカーソルやポインタを合わせるといった操作をすることによって、所望の画像データを選択して全画面表示や画像処理の実行指示を画像表示装置に入力できる。
サムネイル画像の一覧表示の中からユーザが選択した静止画像データの画素数が画像表示装置の表示画素数を超える場合には、その静止画像データを画像表示装置の表示画素数以下の画素数に縮小する必要がある。そのため、ユーザがその静止画像データの表示を指示する操作を行ってから、実際にその静止画像データが画像表示装置に表示されるまでに
、縮小処理に係る処理待ち時間が生じる。
この処理待ち時間を低減するためには、サムネイル画像の一覧表示中にバックグラウンドで予め静止画像データの縮小処理を実行しておくことが好ましい。そうすれば、ユーザの操作に対して即座に縮小処理後の静止画像データを表示装置に出力することができるので、ユーザはデジタルカメラ等で作成された高画素数の静止画像データを快適に閲覧することができる。
しかしながら、動画像データのサムネイル画像を動画像として表示する場合、サムネイル画像の一覧表示画面自体が動画像となる。したがって、動画像のサムネイル画像が表示されている間は動画像データの処理のために画像処理回路が占有される。そのため、動画像データと静止画像データとで画像処理回路を共有する構成の画像表示装置では、サムネイル画像の一覧表示中にバックグラウンドで静止画像データの縮小処理を実行することができない。逆にバックグラウンドで静止画像データの縮小処理を行うことを優先した場合、サムネイル画像の一覧表示において動画像データのサムネイル画像が静止画表示されるため、動画像が一時的に停止してしまうことになり、ユーザに違和感を与えてしまう可能性がある。ここでは、フレームメモリに保持された同一の画像を出力し続けることによって静止画表示することをフリーズ表示、フリーズ処理などと表現する。通常、動画像表示では、フレーム画像をフレームレート単位でフレームメモリに書き込み、フレームメモリに保持されたフレーム画像をフレームレート単位でフレームメモリから読み出す処理を行っている。こうして、画面に表示されるフレーム画像をフレームレート単位で更新することで、動画像として表示が行われる。動画像データの表示においてフリーズ表示が行われた場合、動画像中の所定のフレーム画像が継続して出力表示され、見た目としては単なる静止画表示と同じとなる。動画像データが動画像として表示されているときに、一時的に静止画像として表示されると、視聴者は違和感を与える可能性がある。
本発明は、動画像データの画像処理及び静止画像データの画像処理を共通の画像処理部により排他的に行う画像表示装置において、動画像データのサムネイル画像を含むサムネイル一覧表示画像の表示中に、画像処理部で所定の静止画像データに対する画像処理を実行するために、動画像データのサムネイル画像の動画像表示を停止し、静止画像として表示する場合であっても、動画像表示が停止したことで生じる違和感を抑制することが可能な画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明は、動画像データに対する画像処理及び静止画像データに対する画像処理を共通の画像処理部によって排他的に行う画像処理装置であって、
動画像データ及び静止画像データのサムネイル画像を複数配置したサムネイル一覧表示画像を生成する生成部と、
所定のフレームレートでデータの書き込みと読み出しが可能であり、前記生成部で生成されたサムネイル一覧表示画像を記憶するフレームメモリと、
前記フレームメモリに記憶されたサムネイル一覧表示画像を当該フレームメモリから読み出し、読み出したサムネイル一覧表示画像に所定のグラフィックを合成して、表示部に表示する制御を行う制御部と、
前記サムネイル一覧表示画像に動画像データのサムネイル画像が含まれている場合、当該動画像データのサムネイル画像を動画像表示する必要があるか否かを判定する判定部と、
を有し、
前記判定部が、動画像データのサムネイル画像を動画像表示する必要が無いと判定した場合、前記制御部は、前記フレームメモリに記憶されたサムネイル一覧表示画像を新たなサムネイル一覧表示画像に更新することなく継続して同じサムネイル一覧表示画像を読み
出して前記表示部に表示する制御を行い、
継続して同じサムネイル一覧表示画像を前記フレームメモリから読み出している間、前記画像処理部が、所定の静止画像データに対する画像処理を実行することを特徴とする画像表示装置である。
本発明は、動画像データに対する画像処理及び静止画像データに対する画像処理を共通の画像処理部によって排他的に行う画像表示装置の制御方法であって、
動画像データ及び静止画像データのサムネイル画像を複数配置したサムネイル一覧表示画像を生成する生成工程と、
所定のフレームレートでデータの書き込みが可能であり前記生成工程で生成されたサムネイル一覧表示画像を記憶するフレームメモリから、記憶されたサムネイル一覧表示画像を読み出し、読み出したサムネイル一覧表示画像に所定のグラフィックを合成して表示部に表示する制御を行う制御工程と、
前記サムネイル一覧表示画像に動画像データのサムネイル画像が含まれている場合、当該動画像データのサムネイル画像を動画像表示する必要があるか否かを判定する判定工程と、
を有し、
前記判定工程において、動画像データのサムネイル画像を動画像表示する必要が無いと判定された場合、前記制御工程において、前記フレームメモリに記憶されたサムネイル一覧表示画像を新たなサムネイル一覧表示画像に更新することなく継続して同じサムネイル一覧表示画像を読み出して前記表示部に表示する制御を行い、
継続して同じサムネイル一覧表示画像を前記フレームメモリから読み出している間、前記画像処理部が、所定の静止画像データに対する画像処理を実行することを特徴とする画像表示装置の制御方法である。
本発明により、動画像データの画像処理及び静止画像データの画像処理を共通の画像処理部により排他的に行う画像表示装置において、動画像データのサムネイル画像を含むサムネイル一覧表示画像の表示中に、画像処理部で所定の静止画像データに対する画像処理を実行するために、動画像データのサムネイル画像の動画像表示を停止し、静止画像として表示する場合であっても、動画像表示が停止したことで生じる違和感を抑制することが可能となる。
実施例1に係る画像表示装置の構成を示すブロック図 実施例1に係るサムネイル一覧表示画像の例 実施例1に係るメニュー表示時のサムネイル一覧表示画像の例 実施例1に係るサムネイル一覧表示制御のフローチャート 実施例1に係る動画像表示要否判定処理のフローチャート
本発明に係る画像表示装置は、共通の画像処理部において動画像データに対する画像処理及び静止画像データに対する画像処理を行う。動画像データの画像処理を行う画像処理部を静止画像データの画像処理に転用可能に構成されていると言うこともできる。画像処理部における動画像データの画像処理と静止画像データの画像処理は排他的であり、両方を同時に行うことはできない。
画像表示装置における画像表示は、フレームメモリに記憶された画像データがフレームメモリから読み出され、適宜グラフィックが合成されて表示部に表示されることにより行われる。動画像データの表示を行う場合には、動画像データのフレームレートに従って、フレームメモリへ新たな画像データが書き込まれ、フレームメモリの保持する画像データ
はフレームレートに従って更新される。そしてフレームレートに従ってフレームメモリから画像データが読み出され、表示部に表示されることにより、動画像データが動画像として表示される。このとき、フレームメモリの保持する画像データをフレームレートに従って更新するために、画像処理部もフレームレートに従って動画像データの各フレーム画像の画像処理を行うために占有され、静止画像データの画像処理を行うことはできない。
一方、画像データを静止画像として表示する場合、フレームメモリに保持(記憶)される画像データの更新は行われず、フレームメモリが保持している同一の画像データを継続的に読み出して表示部に表示する制御が行われる。このようにフレームメモリから同一画像が継続的に読み出され、表示部における表示が静止画像となることを、本明細書ではフリーズ表示と呼ぶ。フリーズ表示が行われているときは、フレームメモリに新たな画像データを書き込む必要がないため、画像処理部を任意の画像データの画像処理のために開放することができる。
本発明の画像表示装置では、判定部により動画像データのサムネイル画像を動画像表示する必要が無いと判定された場合、フレームメモリから同一のサムネイル一覧表示画像を継続的に読み出すフリーズ表示が行われる。このとき、画像処理部は、静止画像データの画像処理を行うことが可能な状態となる。このことを利用して、本発明に係る画像表示装置は、フレームメモリから同一のサムネイル一覧表示画像が読み出されフリーズ表示を行う制御が行われている時に、バックグラウンドで所定の静止画像データに対する画像処理を実行する。画像処理とは、例えば縮小処理等である。所定の静止画像データとは、例えばカーソルが当たっているなどの状況から、ユーザの指示に従って全画面表示の実行指示の対象となる可能性があると予測される静止画像データである。
フレームメモリの保持するサムネイル一覧表示画像の更新を行わず、同一のサムネイル一覧表示画像を読み出している間は、動画像データのサムネイル画像も静止画像データのサムネイル画像も同様に静止画像として表示されることになる。本発明の画像表示装置では、サムネイル一覧表示画像の表示状態が、動画像データのサムネイル画像に対するユーザの注目度が低いと判断可能な所定の条件を満たす場合に、動画像データのサムネイル画像を静止画像として表示することができると判定する。すなわち、動画像データのサムネイル画像を動画像で表示する必要は無いと判定する。従って、動画像データのサムネイル画像を含むサムネイル一覧表示画像の表示中に、画像処理部で所定の静止画像データに対する画像処理を実行するために動画像データのサムネイル画像の動画像表示を停止した場合に生じる違和感を抑制することができる。よって、ユーザに違和感を与えることを抑制しつつ、サムネイル一覧表示画像の表示中にバックグラウンドで所定の静止画像データに対する画像処理を画像処理部により実行することができる。
図1は、本発明の一実施例である画像表示装置のブロック図である。表示制御部101(制御部)は、表示を行う画像データの生成、制御を行う。例えば、ユーザ操作、保持された動画像データ及び静止画像データの管理、システム全体の制御を行う。表示制御部101は、表示制御部用CPU105、表示制御部用メモリ104、表示制御部用バス108、その他各種入出力部により構成されている。表示制御部用CPU105は、主にソフトウェアによって行われる処理及び制御を担う。表示制御部用メモリ104は、プログラムデータや画像データを格納する。表示制御部用バス108は、各部間のデータやコマンド送受信等のデータフローを仲介するバスである。
操作入力部106は、リモコン110からのユーザ操作を受け付け、結果を表示制御部用バス108に送る。画像データ保持部109は、静止画像データや動画像データを格納している。表示制御部101は、ユーザの指示に応じて、画像データ保持部109から画像データを呼び出して、それを画像処理部111に送る。
表示画像生成部102は、画像データ保持部109から呼び出した画像データを用いて、最終的に表示部123に表示する画像データを、例えば画像データ、サムネイル画像、
メニュー画像等を用いて構成し生成する(生成部)。画像出力部103は、表示画像生成部102で生成した画像データを動画像データバス121を経由して画像処理部111に送出する。表示制御部101は、静止画像データ(例えばJPEG形式の静止画像データ)を画像処理部111に受け渡す際には、画像データ保持部109から静止画像データを呼び出して画像出力部103を通じて静止画像データバス122に送出し、画像処理部111に送る。
制御コマンド通信部107は、画像処理部111と表示制御部101が連携動作するための制御コマンドの受け渡しを行う。連携動作とは、例えば表示制御部101から送出する画像データの種類や内容等に応じて適宜、画像処理部111が画像データの画像処理や出力を行うことである。
画像処理部111は、表示制御部101から動画像データや静止画像データを受け取り、解像度変換処理や高画質化処理等を行って最終的に表示部123に出力する画像データを生成する。画像処理部111では、動画像データと静止画像データに対する画像処理を共通の画像処理回路(特徴検出部112、解像度変換部113、高画質化処理部114)を用いて行う。これらの画像処理回路は動画像データ用の画像処理回路であり、例えば1/60秒又は1/120秒間隔で送られてくるFHDの動画像データの各フレームの画像データに対して、解像度変換処理(画素数変換処理)や高画質化処理等を行うことができる。また、表示部123の表示可能な画素数(例えばFHD)を超える画素数の静止画像データを表示部123の表示性能に合わせてFHD以下の画素数に縮小する処理等の静止画像データに対する画像処理を行うこともできる。
動画像データを処理する場合、動画像データバス121を介して画像処理部111に入力された動画像データは、特徴検出部112、解像度変換部113、高画質化処理部114を通って第1のフレームメモリである画像処理用フレームメモリ118に格納される。格納された動画像データは、グラフィック合成部115へ読みだされて、第2のフレームメモリである画像処理用フレームメモリ119に格納される。特徴検出部112では、高画質化処理に必要となる動画像の輝度や階調毎のヒストグラム等の特徴量の検出を行う。解像度変換部113では動画像データの画素数と表示部123における表示画素数に応じて、動画像データの拡大や縮小を行う。高画質化処理部114では、特徴検出部112にて検出された各種特徴量の情報に従って、輝度や色の変換処理を行い、ユーザにとってより望ましい画質にする処理を行う。
静止画像データを処理する場合、圧縮符号化された静止画像データ(例えばJPEG形式の静止画像データ)が静止画像データバス122を介して画像処理部111に入力され、静止画像デコード部117がデコード処理をする。デコードされた静止画像データは、画像処理用フレームメモリ118に格納される。FHDを超える画素数の静止画像データは、表示部123の表示性能に合わせてFHD以下の画素数に縮小処理される。この縮小処理は、本実施例では、画像処理部111の動画像データ用の画像処理回路である特徴検出部112、解像度変換部113及び高画質化処理部114にて行われる。すなわち、動画像用処理回路を静止画像データの画像処理のために流用する。つまり、動画像データと静止画像データの画像処理を共通の画像処理回路を用いて実行している。これらの動画像用処理回路は、FHD以下の画素数の画像データを処理できる。この動画像用処理回路を用いてFHDを超える画素数の静止画像データの縮小処理を行う場合、画像処理用フレームメモリ118内の静止画像データを動画像用処理回路で処理可能なFHD以下の画素数の複数の画像データに分割する。そして、各分割画像データは特徴検出部112に送出され、解像度変換部113において各分割画像データの縮小処理が行われる。次に、高画質化処理部114において、特徴検出部112より取得した各種特徴量の情報に応じて、ユーザとってより望ましい画質にする処理が行われる。縮小処理及び高画質化処理された各
分割画像データは、再度、画像処理用フレームメモリ118内に格納される。このような分割処理及び縮小処理を静止画像データの分割数だけ繰り返す。画像処理用フレームメモリ118に格納された全ての縮小処理された分割画像データが結合され、元の静止画像データをFHD以下の画素数に縮小した静止画像データが生成される。縮小処理によって得られたFHDの静止画像データは、再度、特徴検出部112、解像度変換部113及び高画質化処理部114を含む動画像用処理回路を介してグラフィック合成部115に送られる。グラフィック合成部115にて表示制御部101の指示に従って、メニュー画面用のメニュー画像か後述するカーソル等のグラフィックが合成される。グラフィックが合成された最終的な表示画像データは、画像処理用フレームメモリ119に格納され、画像処理用フレームメモリ119内の表示画像データは表示部123に出力される。
本実施例では、このようにしてFHD以下の画素数の画像データを処理可能な動画像用処理回路を流用して、静止画像データの画像処理を行う。なお、本実施例では動画像用処理回路の処理可能な画像データの画素数をFHDとしたのは一例でありこれに限らない。また、動画像用処理回路で可能な静止画像データの画像処理は上述した縮小処理に限らず、種々の画像処理を行うことが可能である。動画像データと静止画像データの画像処理を共通の画像処理回路を用いて実行するよう構成したので、本実施例に係る画像表示装置は回路規模を抑制することができ、コスト削減に有利な構成となっている。
一方、このような構成では、動画像データの処理と静止画像データの処理とは排他的に行われる。例えば、動画像データの表示を行う場合、1/60秒毎や1/120秒毎といったフレームレートでフレーム画像を更新し、毎フレーム画像につき動画像用処理回路による画像処理を行う必要がある。そのため、動画像の表示中は、動画像用処理回路が動画像データの画像処理のために占有され、静止画像データの画像処理を行うための処理時間を確保できない。また、各フレームメモリは上記のフレームレートでフレーム画像の書き込みと読み出しを行うことになる。従って、動画像データの表示が行われている間は、静止画像データの縮小処理を行うことはできない。静止画像データの縮小処理は、動画像データの表示が行われていない間に行う必要がある。
画像処理部用CPU116は、動画像用処理回路を共用して行う動画像データ及び静止画像データの排他的な画像処理を制御し、共通の画像処理資源を動画像データ処理及び静止画像データ処理に適切に分配する。制御内容の詳細については後述する。画像処理部111での制御は、表示制御部101と連携して行われる。画像処理部用CPU116は、制御コマンド通信部107からの制御情報を受け取りこれに従って動作することで連携動作を実現する。
次に本実施例の画像表示装置においてサムネイル画像の一覧表示を行う場合の表示内容及び画像処理の制御例を、図2のサムネイル一覧表示画像の例を参照して説明する。図2において、サムネイル一覧表示画像201には、画像データ保持部109に保持された静止画像データ及び/又は動画像データのサムネイル画像(縮小画像)が1画面内に複数個(図2の例では3行4列の12個)一覧できるように複数配置される。
サムネイル画像には、元の画像データの種類に応じて、動画像サムネイルと静止画像サムネイルがある。図2のサムネイル一覧表示画像例では、動画像サムネイル(1)202から動画像サムネイル(4)205までが元の画像データが動画像データである動画像サムネイルである。静止画像サムネイル(1)206から静止画像サムネイル(8)213までが元の画像データが静止画像データである静止画像サムネイルである。
サムネイル画像は、元の画像データに関連付けられて画像データ保持部109内に保持されており、表示画像生成部102が画像データ保持部109内のサムネイル画像を組み
合わせてサムネイル一覧表示画像を構成し生成する。
ユーザは一覧表示されたサムネイル画像のうちから一つを選択して、選択したサムネイル画像に対応する画像データに関する処理(例えば全画面表示や再生、画質変換等)を指示することができる。一覧表示されたサムネイル画像のうち現在選択されているサムネイル画像は、サムネイル選択カーソル214によって示される。サムネイル選択カーソル214は、ユーザがリモコン110の矢印ボタン等を操作することにより、サムネイル一覧表示画像201内の他のサムネイル画像に移動することができる。
ユーザは所望の画像データのサムネイル画像までサムネイル選択カーソル214を移動した後、そのサムネイル画像に対応する元の画像データに対する処理を指示することができる。そのような指示は、例えばユーザのリモコン操作に対してインタラクティブに表示されるメニュー画面を介して表示制御部101に入力することができる。
図3にメニュー画面表示時のサムネイル一覧表示画像の例を、メニュー表示付きサムネイル一覧表示画像301として示す。図3の例では、ユーザが静止画像サムネイル(7)212にサムネイル選択カーソル303を移動させて、このサムネイル画像に対応する元の静止画像データの全画面表示を指示する操作を行った状態を示している。ユーザのこの操作に対して表示されるメニュー画像302の「OKボタン」を選択し決定する操作を行うと、静止画像サムネイル(7)212に対応する元の静止画像データを表示部123の画面全体に表示するための処理が実行される。この時、静止画像サムネイル(7)212に対応する元の静止画像データの画素数がFHDを超える場合には、画像処理部111の動画像用処理回路を利用した上述の縮小処理によってFHD以下の画素数に縮小された画像データが表示される。
サムネイル画像一覧表示における動画像サムネイルの表示について説明する。動画像サムネイルを動画像として表示することにより、その動画像サムネイルに対応する元の画像データが動画像データであることをユーザに示すことができる。また、元の動画像データの内容をユーザが把握しやすくすることができる。
動画像サムネイルにユーザが注目している場合、そのサムネイル画像が静止画表示されて動画像として表示されなくなると、ユーザが違和感を覚える可能性がある。従って、動画像サムネイルにユーザが注目している場合には、動画像サムネイルを動画像として表示することが望ましい。
一方、ユーザの注目度が低い動画像サムネイルについては、静止画表示されて動画像として表示されなくてもユーザが違和感を覚える可能性は低い。従って、動画像サムネイルに対するユーザの注目度が低いと判断可能の場合には、動画像サムネイルを動画像として表示する必要はない。
このことから、本実施例では、動画像サムネイルを動画像として表示することの要否を、ユーザの動画像サムネイルに対する注目度に基づいて判断する。そして、動画像データのサムネイル画像に対するユーザの注目度が低いと判断できる所定の条件が成立する場合に、動画像サムネイルを動画像表示する必要は無い判定し、サムネイル一覧表示画像をフリーズ表示する。なお、フリーズとの表現については、背景技術欄に上述したとおり、フレームメモリに記憶された同一の画像を継続的に出力し続ける状態を意味するものである。ここでは、フレームメモリに記憶されたサムネイル一覧表示画像を他の画像に書き換えることをせずに表示し続ける。
図2に示すサムネイル一覧表示画像の例では、ユーザがサムネイル選択カーソル214
を動画像サムネイル(3)204に合わせており、ユーザの動画像サムネイルに対する注目度が高いと考えられる。従って、この動画像サムネイル(3)204を動画像として表示する。この場合、動画像サムネイル(3)204を動画像として表示するための処理が動画像用処理回路により行われるため、サムネイル画像の一覧表示中に動画像用処理回路を利用して静止画像データの画像処理を行うことはできない。
一方、ユーザがサムネイル選択カーソル214を移動させて静止画像サムネイル(4)209を選択した場合、ユーザの動画像サムネイルに対する注目度は低いと考えられる。そのため、動画像サムネイルを動画像として表示せず静止画像として表示したとしても、ユーザが違和感を覚える可能性は低い。従って、動画像サムネイル(1)202〜(4)205を一時的に静止させた静止画像として表示する。この場合、静止画像サムネイル(1)206〜(8)213を含め、全てのサムネイル画像は静止画像として表示されることになるため、サムネイル画像の一覧表示は同一画像データを表示し続けるフリーズ表示とすることができる。この表示は、画像処理部用CPU116が画像処理用フレームメモリ118に対してフリーズ表示制御を行い、画像処理用フレームメモリ118内の同一画像データをグラフィック合成部115に継続出力することで実現する。この場合、サムネイル一覧表示画像は動画像として表示する必要がないので、サムネイル画像の一覧表示中であっても、画像処理用フレームメモリ118の保持する画像データを更新する必要がない。そのため、サムネイル画像の一覧表示中に動画像用処理回路を静止画像データの画像処理のために利用することができる。
なお、ユーザが動画像サムネイルに注目していないと判断できる状況としては、次のような場合も考えられる。例えば、大量のサムネイル画像を含むサムネイル一覧表示画像を表示している場合である。図2の例では、サムネイル一覧表示画像201に3行4列の計12個のサムネイル画像が表示される場合を示したが、一覧画面に含まれるサムネイル画像の個数をユーザの操作により変更することが可能な場合もある。一覧画面に含まれるサムネイル画像の個数が多くなるほど、各サムネイル画像のサイズは小さくなる。大量のサムネイル画像を含むサムネイル一覧表示画像を表示している場合、ユーザは各サムネイル画像から元の画像データの内容を正確に把握することよりも、多数の画像データの一覧性を優先していると考えられる。従って、動画像サムネイルを動画像として表示せず静止画表示してもユーザが違和感を覚える可能性は低い。
また、図3のメニュー表示付きサムネイル一覧表示画像301に示すように、メニュー画像302がサムネイル一覧表示画像にオーバーレイして表示されている状態では、ユーザはメニュー画像に注目しており、サムネイル画像には注目していないと考えられる。従って、背景となっているサムネイル一覧表示画像の中の動画像サムネイルが一時的に静止してもユーザが違和感を覚える可能性は低い。メニュー画面を静止画像により構成すれば、メニュー画面表示も静止画表示することができるので、メニュー表示付きサムネイル一覧表示画像301をフリーズ表示することが可能である。
次に、サムネイル一覧表示画像の表示中にバックグラウンドで静止画像データの画像処理を行う制御について説明する。FHDを超える画素数の静止画像データを表示部123に全画面表示するためには、静止画像データを表示画素数以下(FHD以下)の画素数にする縮小処理を行う必要がある。この縮小処理には時間がかかるので、静止画像データの全画面表示が指示されてからこの縮小処理を開始した場合、当該静止画像データの縮小処理後の静止画像データが実際に全画面表示されるまでに処理待ち時間が生じることになる。
ユーザに快適な閲覧体験を提供するためには、この処理待ち時間を短縮し又はなくすことが望ましい。そのために本実施例では、サムネイル一覧表示画像の表示中に、ユーザが
全画面表示を指示する対象となる可能性のある静止画像データを予測し、該予測した静止画像データの縮小処理を予め実行しておく先読み処理を行う。例えば、サムネイル一覧表示画像において現在サムネイル選択カーソルが位置している静止画像データを、ユーザが全画面表示を指示する対象の静止画像データと推定することができる。そして、その静止画像データの画素数に基づいて、先読み処理の要否を判断することができる。また、現在サムネイル選択カーソルが位置しているのが動画像サムネイルの場合には、先読み処理は不要と判断することもできる。
静止画像データの先読み処理を実行することにより、ユーザが実際に静止画像データの全画面表示を指示する操作を行った時点で既に当該静止画像データの縮小処理が完了した状態又は部分的に完了した状態になっているようにできる。従って、ユーザが全画面表示を指示する操作をしてから実際に縮小処理後の静止画像データが表示されるまでの処理待ち時間を短縮又はなくすことができる。
静止画像データの先読み処理は、動画像用処理回路を利用して行われる画像処理である。本実施例では、サムネイル一覧表示画像を動画像表示する必要がない場合、すなわち、サムネイル一覧表示画像をフリーズ表示できる条件が成立する場合に、静止画像データの先読み処理を実行する。つまり、本実施例では、ユーザが動画像サムネイルに注目していないと判断できる場合に、サムネイル一覧表示画像をフリーズ表示するとともに、バックグラウンドで静止画像データの先読み処理を実行する。従って、静止画像データの先読み処理の実行によりサムネイル一覧表示画像の動画像サムネイルが静止画表示されたとしても、ユーザに違和感を与える可能性は低い。
このように、本実施例では、動画像サムネイルを静止画表示してもユーザに違和感を与えにくい所定の条件が成立する場合に限って、動画像サムネイルを含むサムネイル一覧表示画像をフリーズ表示し、バックグラウンドで静止画像データの画像処理を行う。また、動画像サムネイルを静止画表示した場合にユーザに違和感を与える可能性がある条件が成立する場合には、サムネイル一覧表示画像のフリーズ表示を行わず、動画像サムネイルを動画像として表示する。このように、ユーザが動画像サムネイルに注目しているか否かの判断に基づいて画像処理資源を効率的に分配するので、動画像用処理回路を静止画像データの画像処理に流用する構成でもユーザにおける違和感の抑制と快適な閲覧体験の提供とを両立できる。
次に、本実施例の画像処理装置における上述したサムネイル一覧表示画像のフリーズ表示制御と静止画像データの先読み処理のフローを、図4のフローチャートを用いて説明する。
ステップS401において、ユーザがリモコン110によりサムネイル画像一覧表示の表示操作を行い、表示制御部101がこれを検知すると、表示画像生成部102が画像データ保持部109内のサムネイル画像データからサムネイル一覧表示画像を構成する。
次に、ステップS402において、動画像サムネイルを動画像として表示する必要があるか否かを判定する動画像表示要否判定を行う。この動画像表示要否判定の詳細な処理フローについては、図5を用いて後述する。
ステップS402において、動画像サムネイルを動画像表示することが必要と判定された場合、ステップS403に移り、表示画像生成部102は、サムネイル一覧表示画像を生成する。生成されたサムネイル一覧表示画像は、画像処理部111に送られ、グラフィック合成部115によってカーソルなどのグラフィックが合成され、画像処理用フレームメモリ119に書き込まれる。表示画像生成部102は、動画像サムネイルのフレームレ
ートで新しいサムネイル一覧表示画像を生成し、当該フレームレートで新しい画像が画像処理用フレームメモリ119に書き込まれる。これにより、動画像サムネイルのフレームレートで画像処理用フレームメモリ119の保持する画像データが更新され、当該フレームレートで画像処理用フレームメモリ119からサムネイル一覧表示画像が表示部123に出力される。こうして、サムネイル一覧表示画像は動画像として表示部123に表示される(ステップS404)。これらの制御を行う機能部が本発明の「制御部」として機能している。動画像サムネイルのフレームレートは、元の動画像データのフレームレートと等しくても良いし、元の動画像データのフレームレートと異なっていても良い。
ステップS402において、動画像サムネイルを動画像表示する必要は無いと判定された場合、ステップS405に移り、表示画像生成部102は、サムネイル一覧表示画像を生成する。生成されたサムネイル一覧表示画像は、画像処理部111に送られ、グラフィック合成部115によって、ユーザ操作に応じたメニュー画面やカーソルを構成するグラフィックが合成され、画像処理用フレームメモリ119に書き込まれる。
画像処理用フレームメモリ119に書き込まれたサムネイル一覧表示画像は、更新されることなく画像処理用フレームメモリ119に保持される。そして、このサムネイル一覧表示画像が継続的に画像処理用フレームメモリ119から読み出され、表示部123に出力される。すなわち、同一のサムネイル一覧表示画像が継続的に画像処理用フレームメモリ119から読み出され表示部123に表示されるため、見た目として静止画像表示と変わらないフリーズ表示となる(ステップS406)。この場合、画像処理用フレームメモリ119の保持するサムネイル一覧表示画像を更新しないため、新しいサムネイル一覧表示画像を画像処理用フレームメモリ119に書き込む必要がない。よって、画像処理用フレームメモリ118や動画像用処理回路(特徴検出部112、解像度変換部113、高画質化処理部114)は、画像処理用フレームメモリ119に書き込むためのサムネイル一覧表示画像の生成に占有されなくなる。従って、静止画像データの先読み処理のために動画像用処理回路を使用可能な状態になる。
次にステップS407において、静止画像データの先読み処理の実行要否を判定する。上述したように、表示画像生成部102はサムネイル一覧表示画像におけるカーソルの位置に基づいてユーザが全画面表示を指示する対象となる可能性のある静止画像データを推定する。なお、カーソル自体は操作入力部106で受けた操作信号に基づいて画像処理部用CPU116が位置や動作をグラフィック合成部115に伝えて描画させているものである。従って、表示画像生成部102は画像処理部用CPU116からカーソルの位置に関する情報を取得することでカーソルの位置を特定できる。もちろん、表示画像生成部102自体がカーソルの位置情報を生成することも可能である。推定した静止画像データの画素数が表示部123の表示画素数(FHD)を超える場合に、静止画像データの先読み処理が必要と判断し、ステップS408に進む。また、ユーザ操作により既に全画面表示の指示がなされ、図3に示すようなメニュー表示が行われている場合には、当該全画面表示指示の対象となっている静止画像データの画素数に基づいて、先読み処理の要否を判断する。推定された静止画像データや全画面表示指示の対象となっている静止画像データの画素数がFHD以下の場合や、現在のカーソル位置のサムネイル画像が動画像サムネイルの場合は、静止画像データの先読み処理は不要と判断して、ステップS413に進む。
ステップS408において、先読み処理対象の静止画像データの縮小処理が完了したか否か判定する。縮小処理が完了していないと判断される場合は、ステップS409において、表示制御部用CPU105は制御コマンド通信部107を介してフリーズ表示制御信号を画像処理部用CPU116に送出する。画像処理部用CPU116はこれを受けて、画像処理用フレームメモリ118に対してフリーズ表示制御を行う。
続くステップS410において、動画像用処理回路を利用して静止画像データの縮小処理を行う。縮小処理以外の画像処理を行うこともできる。静止画像データの縮小処理を開始してから、再びステップS402の動画像表示要否判定を行う。すなわち、動画像表示が不要と判定される限り、ステップS408で縮小処理が完了したと判断されるまで静止画像データの縮小処理を継続する。一方、静止画像データの縮小処理を開始した後、ステップS402で動画像表示が必要と判定された場合には、縮小処理を中断してステップS403及びステップS404を実行し、サムネイル一覧表示画像の動画像表示を行う。例えば、ユーザがサムネイル選択カーソルを移動してサムネイル選択カーソルがあたっている位置のサムネイル画像が動画像サムネイルになった場合、ステップS402で動画像表示が必要との判定がなされることになる。この場合、動画像用処理回路は、静止画像データの縮小処理から動画像サムネイルの動画像表示のための処理に切り替えられ、ユーザが注目している動画像サムネイルが動画像として表示されるので、ユーザに違和感を与えることを抑制できる。
ステップS408で縮小処理が完了したと判断されたら、ステップS411において静止画像データの縮小処理を終了する。これにより静止画像データの先読み処理のために動画像用処理回路を確保する必要がなくなるので、フリーズ表示制御は不要となる。従って、ステップS412において、画像処理部用CPU116から表示制御部用CPU105に対してフリーズ表示解除信号が送出される。同時に静止画像データ先読み処理の結果、画像処理用フレームメモリ118に格納された縮小処理された静止画像データの情報も合わせて表示制御部用CPU105に送出される。
ステップS413において、ユーザがリモコン110により静止画像データの全画面表示を指示する操作をするまで、上記ステップS402以降の処理を実行し、ユーザが全画面表示の指示操作をした場合、ステップS414に進む。
ステップS414において、表示制御部用CPU105が、全画面表示の対象となっている静止画像データに関して縮小処理された結果の静止画像データがあるか否かを判定する。先読み処理によりFHDへ縮小処理された静止画像データが既に画像処理用フレームメモリ118に格納されている場合、ステップS417にて当該FHDの静止画像データを読み出し、画像処理部111から表示部123に送出する。これにより、ユーザが指示した静止画像データが表示部123に全画面表示される。
先読み処理によりFHDへ縮小処理された静止画像データが未だ画像処理用フレームメモリ118に格納されていない場合には、全画面表示の対象となっている静止画像データの縮小処理を行う。上述のように縮小処理には処理時間がかかるので、ステップS415において処理待ち画面の表示を行い、ステップS416において縮小処理を実行する。縮小処理が完了するとステップS417に移り、縮小処理によって得られたFHDの静止画像データを表示部123に送出する。これによりユーザが全画面表示を指示した静止画像データの縮小処理後の静止画像データが表示部123に全画面表示される。
なお、全画面表示の対象となっている静止画像データの画素数がFHD以下の場合には、ステップS414の判定をスキップしてステップS417に進み静止画像データの表示を行っても良い。
本実施例によれば、ユーザが動画像サムネイルに注目していない時にサムネイル一覧表示画像がフリーズ表示されてバックグラウンドで高画素数の静止画像データの縮小処理が行われるので、ステップS414において縮小処理結果が有ると判定されやすい。よって、ユーザがデジタルカメラ等で作成した高画素数の静止画像データを閲覧する際にステップS415の処理待ち画面によって頻繁に待たされることを回避でき、快適な閲覧体験を
提供することが可能になる。
次に、ステップS402の動画像表示要否判定の詳細について、図5に示すフローチャートを用いて述べる。本フローの処理は、画像データ保持部109に格納された動画像データ及び静止画像データに基づいて、表示制御部101内部で実行される。表示制御部用CPU105(判定部)は各種画面状態の判断、サムネイル画像情報の取得及び判定を実行し、各種画像情報、判定結果は表示制御部用メモリ104に格納される。
まずステップS501において、サムネイル一覧表示画像を構成する複数のサムネイル画像(図2、図3の例では12個のサムネイル画像)のうちに動画像サムネイルが含まれているか否か判定する。動画像サムネイルが含まれていない場合、サムネイル一覧表示画像を動画像として表示する必要はないので、ステップS505にて動画像表示は不要と判定する。
一方、サムネイル画像のうちに動画像サムネイルが含まれている場合、ステップS502にてメニュー画面がサムネイル一覧表示画像にオーバーレイして表示されているか否か判定する。メニュー画面がサムネイル一覧表示画像にオーバーレイして表示されている場合は、ステップS505にて動画像表示は不要と判定する。
メニュー画面がサムネイル一覧表示画像にオーバーレイ表示されていない場合、ステップS503にて動画像サムネイルがサムネイル選択カーソルによって選択されているか否か判定する。動画像サムネイルが選択されている場合、すなわち動画像サムネイルにカーソルが当たっている場合、ステップS506にて動画像表示が必要と判定する。
動画像サムネイルが選択されていない場合、ステップS504にて動画像サムネイルの表示サイズが所定のしきい値以上か否か判定する。このしきい値としては、予め表示制御部101が保持する値を用いるようにしてもよいし、ユーザが任意の値を設定できるようにしてもよい。動画像サムネイルの表示サイズがしきい値以上の場合、ステップS506にて動画像表示が必要と判定する。動画像サムネイルの表示サイズがしきい値より小さい場合、ステップS505にて動画像表示は必要ないと判定する。或いは、サムネイル一覧表示画像を構成するサムネイル画像の個数がある閾値以上であれば動画像表示は必要ないという判定をすることもできる。
本実施例の画像表示装置によれば、動画像サムネイルが静止画として表示されてもユーザが違和感を覚えにくい状況、すなわち、ユーザの動画像サムネイルに対する注目度が低いと判断できる状況に限って、動画像サムネイルを静止画として表示する。動画像サムネイルを静止画として表示している間は、サムネイル一覧表示画像の表示のために動画像用処理回路が占有されないため、高解像度の静止画像データの縮小処理や高画質化処理のために動画像用処理回路を利用することができる。従って、静止画像データの処理用の専用回路を増設することなく、動画像用処理回路を流用して静止画像データの処理を行うことができ、且つ、ユーザが違和感を覚えるフリーズ表示を抑制することが可能になる。
なお、本実施例では、サムネイル一覧表示画像の表示中にバックグラウンドで行う画像処理として縮小処理を例示したが、拡大処理を含む解像度変換処理、輝度や彩度等の画質変換処理、歪曲やコントラストの補正処理等、種々の画像処理にも適用できる。
101:表示制御部、103:画像出力部、105:表示制御部用CPU、111:画像処理部

Claims (7)

  1. 動画像データに対する画像処理及び静止画像データに対する画像処理を共通の画像処理部によって排他的に行う画像表示装置であって、
    動画像データ及び静止画像データのサムネイル画像を複数配置したサムネイル一覧表示画像を生成する生成部と、
    所定のフレームレートでデータの書き込みと読み出しが可能であり、前記生成部で生成されたサムネイル一覧表示画像を記憶するフレームメモリと、
    前記フレームメモリに記憶されたサムネイル一覧表示画像を当該フレームメモリから読み出し、読み出したサムネイル一覧表示画像に所定のグラフィックを合成して、表示部に表示する制御を行う制御部と、
    前記サムネイル一覧表示画像に動画像データのサムネイル画像が含まれている場合、当該動画像データのサムネイル画像を動画像表示する必要があるか否かを判定する判定部と、
    を有し、
    前記判定部が、動画像データのサムネイル画像を動画像表示する必要が無いと判定した場合、前記制御部は、前記フレームメモリに記憶されたサムネイル一覧表示画像を新たなサムネイル一覧表示画像に更新することなく継続して同じサムネイル一覧表示画像を読み出して前記表示部に表示する制御を行い、
    継続して同じサムネイル一覧表示画像を前記フレームメモリから読み出している間、前記画像処理部が、所定の静止画像データに対する画像処理を実行することを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記判定部は、前記表示部に表示されたサムネイル一覧表示画像の表示状態が、前記サムネイル一覧表示画像に含まれる動画像データのサムネイル画像に対するユーザの注目度が低いと判断可能な所定の条件を満たす場合に、動画像データのサムネイル画像を動画像で表示する必要は無いと判定することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記所定の条件は、前記制御部によってサムネイル一覧表示画像にメニュー画面をオーバーレイして表示する制御が実行されていることであることを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 前記所定の条件は、前記制御部によってサムネイル一覧表示画像に含まれる静止画像データのサムネイル画像に、カーソルが当たっている場合であることを特徴とする請求項2項に記載の画像表示装置。
  5. 前記所定の条件は、サムネイル一覧表示画像に含まれるサムネイル画像の表示サイズが所定のしきい値より小さい場合であることを特徴とする請求項2項に記載の画像表示装置。
  6. 継続して同じサムネイル一覧表示画像を前記フレームメモリから読み出している間、前記画像処理部により画像処理が実行される所定の静止画像データは、ユーザの指示に従って全画面表示される可能性があると予測された静止画像データであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  7. 動画像データに対する画像処理及び静止画像データに対する画像処理を共通の画像処理部によって排他的に行う画像表示装置の制御方法であって、
    動画像データ及び静止画像データのサムネイル画像を複数配置したサムネイル一覧表示画像を生成する生成工程と、
    所定のフレームレートでデータの書き込みが可能であり前記生成工程で生成されたサム
    ネイル一覧表示画像を記憶するフレームメモリから、記憶されたサムネイル一覧表示画像を読み出し、読み出したサムネイル一覧表示画像に所定のグラフィックを合成して表示部に表示する制御を行う制御工程と、
    前記サムネイル一覧表示画像に動画像データのサムネイル画像が含まれている場合、当該動画像データのサムネイル画像を動画像表示する必要があるか否かを判定する判定工程と、
    を有し、
    前記判定工程において、動画像データのサムネイル画像を動画像表示する必要が無いと判定された場合、前記制御工程において、前記フレームメモリに記憶されたサムネイル一覧表示画像を新たなサムネイル一覧表示画像に更新することなく継続して同じサムネイル一覧表示画像を読み出して前記表示部に表示する制御を行い、
    継続して同じサムネイル一覧表示画像を前記フレームメモリから読み出している間、前記画像処理部が、所定の静止画像データに対する画像処理を実行することを特徴とする画像表示装置の制御方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015046686A (ja) * 2013-08-27 2015-03-12 株式会社リコー 表示システム、情報端末、送信制御プログラム及び送信制御方法
JP5919426B1 (ja) * 2015-07-16 2016-05-18 ヤフー株式会社 配信装置、端末装置、配信方法及び配信プログラム
CN107274821A (zh) * 2016-04-08 2017-10-20 三星显示有限公司 显示设备及其驱动方法

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