JP5361457B2 - プラズマ処理装置及びプラズマ処理装置用の電極 - Google Patents

プラズマ処理装置及びプラズマ処理装置用の電極 Download PDF

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Description

本発明は、プラズマ処理装置に用いられる電極の構造及びその電極を用いたプラズマ処理装置に関する。より詳しくは、平行平板型の電極間においてプラズマの生成に消費される高周波による電界強度分布を制御するためのプラズマ処理装置用の電極の構造に関する。
プラズマの作用により被処理体上にエッチングや成膜等の微細加工を施す装置としては、容量結合型(平行平板型)プラズマ処理装置、誘導結合型プラズマ処理装置、マイクロ波プラズマ処理装置等が実用化されている。このうち、平行平板型プラズマ処理装置では、対向して設けられた上部電極及び下部電極の少なくともいずれかに高周波電力を印加し、その電界エネルギーによりガスを励起させてプラズマを生成し、生成された放電プラズマによって被処理体を微細加工する。
近年の微細化の要請に伴い、たとえば100MHzの比較的高い周波数を持つ電力を供給し、高密度プラズマを生成することが不可欠になってきている。供給される電力の周波数が高くなると、高周波の電流が、表皮効果により電極のプラズマ側の表面を端部側から中心側に向かって流れる。これによれば、電極の中心側の電界強度が電極の端部側の電界強度より高くなる。このため、電極の中心側にてプラズマの生成に消費される電界エネルギーは、電極の端部側にてプラズマの生成に消費される電界エネルギーよりも大きくなり、電極の端部側よりも電極の中心側にてガスの電離や解離が促進される。この結果、中心側のプラズマの電子密度Nは、端部側のプラズマの電子密度Nより高くなる。プラズマの電子密度Nが高い電極の中心側ではプラズマの抵抗率が低くなるため、対向電極においても電極の中心側に高周波(電磁波)による電流が集中して、さらにプラズマ密度の不均一が高まる。
これに対して、プラズマ密度の均一性を高めるために、電極のプラズマ面の中心部分にセラミックス等の誘電体を埋設することが提案されている(たとえば、特許文献1を参照)。
プラズマの均一性をより高めるために、誘電体をテーパ状に形成し、誘電体の厚みを中心から周辺に向かって薄くする方法も提案されている。図16には、平行平板型プラズマ処理装置の上部電極の構成A〜Dに対する電界強度の分布をシミュレーションした結果が示されている。上部電極900の構成としては、(A)アルミニウム(Al)等の金属により形成された基材905のプラズマ側の表面にアルミナ(Al)やイットリア(Y)の絶縁層910を溶射した場合、(B)基材905及び絶縁層910に加え、基材910の中心に比誘電率ε=10で直径240mm、厚さ10mmの円柱状の誘電体915を埋め込んだ場合、(C)誘電体915をテーパ状(中心の厚み10mm、端部の厚み3mm)に形成した場合、(D)誘電体915を段差状(一段目の直径80mm、二段目の直径160mm、三段目の直径240mm)に形成した場合についてシミュレーションした。この結果、(A)の誘電体がない場合、誘電体の中心部の電界強度は電極端部の電界強度より高くなった。これを、図17Aを参照しながら説明する。各条件での電界強度の最大値をEmaxとしたときの電界強度分布をE/Emaxとすると、電極900の端部側から中心側に流れる高周波の電流に対して、電極900のプラズマ側の電界強度分布E/Emaxは、中心部で強くなっていることが分かる。
一方、図16の(B)に示した円柱状の誘電体915の場合、誘電体の下方の電界強度分布E/Emaxが低くなった。これを、図17Bを参照しながら説明すると、誘電体915のキャパシタンス成分Cと図示しないシースのキャパシタンス成分により分圧が生じ、電極900の中心部の電界強度分布E/Emaxが低下していることが分かる。ただし、誘電体915の端部にて電界強度分布E/Emaxに不均一が生じている。
図16の(C)のテーパ状の誘電体915を設けた場合、電極の端部から中央に向けて電界強度分布E/Emaxの均一性が高められた。これを、図17Cを参照しながら説明すると、誘電体915の端部では中心部よりキャパシタンス成分が小さくなるため、フラットな誘電体915を設けた場合より誘電体915の端部にて電界強度分布E/Emaxが低下しすぎず、均一な電界強度分布が得られたと考えられる。
図16の(D)の段差状の誘電体915を設けた場合、図16の(C)のテーパ状の誘電体915の場合に比べて電界強度分布E/Emaxに段差が生じるが、図16の(B)の円形状の誘電体915の場合に比べて均一な電界強度分布に制御できた。シミュレーションの結果、テーパ状の誘電体を設けた場合の電界強度分布E/Emaxが最も均等であるため、プラズマが最も均一に生成される。
特開2004−363552号公報
しかしながら、基材905にテーパ状の誘電体915を埋め込む場合、次のような課題が生じる。誘電体915と基材905との接合には、接着剤やネジが用いられる。このとき、基材905はアルミニウム等の金属から形成され、誘電体915はセラミックス等から形成されるため、線熱膨張差が生じる。これを考慮して部材間に適当な隙間を設ける必要がある。
ここで、誘電体915がテーパ状であると、機械加工上の精度によりテーパ部分での寸法精度が悪くなる。この結果、熱膨張差による応力集中が生じる。接合界面の寸法公差のバラツキや誘電体の厚みの違いにより熱伝導差が生じることによっても応力集中が生じる。この応力集中により接合界面の接着剤が剥離する。前記物質の熱膨張係数の違いによれば、熱膨張差による隙間管理が困難であるため、剥離した接着剤が隙間から出てくることによりコンタミの原因となる。また、セラミックス等の誘電体915の表面へ溶射された絶縁層910とアルミニウム等の基材905の表面へ溶射された絶縁層910とでは、アドヒジョン差によりセラミックス表面に溶射された物質の方が剥がれやすい。この結果、誘電体915に溶射された物質が剥離することによってもコンタミが発生する。
上記問題に鑑み、本発明は、平行平板型の電極のプラズマ側の面の電界強度分布を制御することが可能なプラズマ処理装置及びプラズマ処理装置用の電極を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様によれば、内部にて被処理体をプラズマ処理する処理容器と、前記処理容器の内部にて互いに対向し、その間に処理空間を形成する上部電極及び下部電極と、前記上部電極及び前記下部電極の少なくとも上部電極に接続され、前記処理容器内に高周波電力を出力する高周波電源と、を備えるプラズマ処理装置であって、前記上部電極及び前記下部電極の少なくとも上部電極は、金属により形成された基材と、前記基材のプラズマ側の中央部に設けられ、縦断面形状が矩形状の第1の誘電体と、前記第1の誘電体とプラズマとの間に設けられ、金属により所定のパターンに形成された第1の抵抗体と、を含み、前記第1の抵抗体は、前記第1の誘電体のプラズマ側の面に密着して設けられた第2の誘電体に埋設されているプラズマ処理装置が提供される。
これによれば、高周波の電流が基材の金属表面を流れる際、電極の中心部に設けられた第1の誘電体の容積に応じたキャパシタンスにより高周波のエネルギーに分散が生じる。この結果、誘電体を設けた場合、電極の中心部において高周波の伝搬により発生する電磁界の電界強度は、誘電体を設けなかった場合に比べて低くなる。これに加えて、本発明に係る電極によれば、第1の誘電体とプラズマとの間に所定のパターンの第1の抵抗体が設けられる。これにより、高周波の電流は、基材の金属表面を流れるとともに第1の抵抗体の表皮にも流れる。高周波のエネルギーの一部は、電流が第1の抵抗体を流れる間に第1の抵抗体の抵抗値に応じたジュール熱に変換され、消費され、電流と抵抗に応じた電位分布が発生する。これにより、第1の抵抗体が配置された位置では、高周波の電界強度を徐々に下げることができる。
電極側のインピーダンスが大きければ大きいほど、プラズマに消費可能な電界エネルギーは小さくなる。よって、本発明に係る電極によれば、電極の中心側のインピーダンスを電極の端部側のインピーダンスより徐々に大きくするように、第1の誘電体の配置位置と容積(キャパシタンスC)の大きさ及び第1の抵抗体の配置位置と抵抗(レジスタンスR)の大きさを定める。これにより、電極の下部にて電界強度を均一にすることができ、プラズマ密度Nが均一なプラズマを生成することができる。
これによれば、第1の誘電体をテーパ状にする必要がないので、機械的加工の点でコストを低減することができる。また、従来、テーパ部分での寸法公差のバラツキや誘電体の厚みの違いにより、応力集中が生じて接着剤や溶射物質が剥離してコンタミの原因となっていた。しかしながら、かかる構成によれば、第1の誘電体をテーパ状にする必要がないので、接着剤や溶射物質の剥離を低減しコンタミを抑制することができる。
前記第1の誘電体は、板状であってもよい
前記第1の抵抗体のシート抵抗値は、20Ω/□〜2000Ω/□の範囲の値を有していてもよい。
前記第1の抵抗体は、所定の間隔に離隔された複数のリング状の部材又は所定の間隔に離隔された複数の島状の部材を有していてもよい。
前記所定の間隔は、該間隔のインピーダンス1/Cωが前記第1の抵抗体の抵抗Rより大きくなるように設定されてもよい。
前記第1の誘電体とプラズマとの間に金属の第2の抵抗体をさらに備え、前記第2の抵抗体は、前記第2の誘電体から露出した状態で該第2の誘電体のプラズマ側の面に設置されるか、または前記第1の誘電体と前記第2の誘電体のプラズマ側の面との間に設置されていてもよい。
前記第1の抵抗体と前記第2の抵抗体とのシート抵抗値の総和は、20Ω/□〜2000Ω/□の範囲の値であってもよい。
前記離隔された第1の抵抗体の間には、前記第1の抵抗体の厚さより薄い第3の抵抗体が嵌入されていてもよい。
前記上部電極及び前記下部電極の少なくとも上部電極に13MHz〜100MHzの範囲内のプラズマ生成用の高周波電力を供給されていてもよい。
記第1の抵抗体の離隔された部分にガス供給管を通してもよい。
上記課題を解決するために、本発明の他の態様によれば、印加された高周波電力によりガスからプラズマを生成し、生成されたプラズマを用いて被処理体をプラズマ処理するプラズマ処理装置用の電極であって、前記電極は、互いに対向し、その間にプラズマ処理空間を形成する上部電極及び下部電極の少なくとも上部電極であり、金属により形成された基材と、前記基材のプラズマ側の中央部に設けられ、縦断面形状が矩形状の第1の誘電体と、前記第1の誘電体とプラズマとの間に設けられ、金属により所定のパターンに形成された第1の抵抗体と、を有し、前記第1の抵抗体は、前記第1の誘電体のプラズマ側の面に密着して設けられた第2の誘電体に埋設されているプラズマ処理装置用の電極が提供される。
前記第1の誘電体とプラズマとの間に設けられ、前記第2の誘電体と一体化して形成された第2の抵抗体をさらに備え、前記第2の抵抗体は、前記第2の誘電体から露出した状態で該第2の誘電体のプラズマ側の面に設置されるか、または前記第1の誘電体と前記第2の誘電体のプラズマ側の面との間に設置されていてもよい。
前記プラズマ処理装置用の電極は、前記上部電極及び前記下部電極であり、前記下部電極の前記第2の抵抗体は、静電チャックとしても機能することとしてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、平行平板型の電極のプラズマ側の面の電界強度分布を制御することができる。
本発明の一実施形態にかかるRIEプラズマエッチング装置10の縦断面図である。 上記装置にかかる高周波の電流を説明するための図である。 抵抗体の抵抗値に応じた電界強度分布を示した図である。 低抵抗の抵抗体を設けた場合の電界強度分布を示した図である。 中抵抗の抵抗体を設けた場合の電界強度分布を示した図である。 高抵抗の抵抗体を設けた場合の電界強度分布を示した図である。 パターン化された抵抗体を設けた場合の電界強度分布を示した図である。 抵抗体のパターン化の一例を示した図である。 第1の抵抗体(パターン化された抵抗体)及び第2の抵抗体(一体型抵抗体)を設けた場合の電界強度分布を示した図である。 第1の抵抗体及びび第3の抵抗体(継ぎ目の抵抗体)を設けた場合の電界強度分布を示した図である。 第1の抵抗体(0.5Ω/□)、100MHzに対して第3の抵抗体の厚みを変化させた場合の電界強度分布を示した図である。 第1の抵抗体(5Ω/□)、100MHzに対して第3の抵抗体の厚みを変化させた場合の電界強度分布を示した図である。 第1の抵抗体(50Ω/□)、100MHzに対して第3の抵抗体の厚みを変化させた場合の電界強度分布を示した図である。 第1の抵抗体(5Ω/□)、13MHzに対して第3の抵抗体の厚みを変化させた場合の電界強度分布を示した図である。 第1の抵抗体(50Ω/□)、13MHzに対して第3の抵抗体の厚みを変化させた場合の電界強度分布を示した図である。 第1の抵抗体の中央を開口させた場合の電界強度分布を示した図である。 第1の抵抗体の有無及び誘電体の形状を変化させた場合の電界強度分布を示した図である。 誘電体の形状を変化させた場合の電界強度分布を示した従来例である。 誘電体及び抵抗体がない場合の電界強度分布を示した従来例である。 誘電体があって抵抗体がない場合の電界強度分布を示した従来例である。 テーパ状の誘電体があって抵抗体がない場合の電界強度分布を示した従来例である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の各実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明及び添付図面において、同一の構成及び機能を有する構成要素については、同一符号を付することにより、重複説明を省略する。
なお、以下に示す順序に従って本発明に係る実施形態について説明する。
〔1〕プラズマ処理装置の全体構成
〔2〕抵抗体と電界強度分布との関係
〔2−1〕誘電体及び抵抗体がない場合
〔2−2〕抵抗体がない場合
〔2−3〕抵抗体が低抵抗の場合
〔2−4〕抵抗体が中抵抗の場合
〔2−5〕抵抗体が高抵抗の場合
〔3〕抵抗体の形状や組合せと電界強度分布との関係
〔3−1〕第1の抵抗体(パターン化された抵抗体)の場合
〔3−2〕第1の抵抗体と第2の抵抗体(一体型抵抗体)の場合
〔3−3〕第1の抵抗体と第3の抵抗体(継ぎ目抵抗体)の場合
〔3−3−1〕周波数を変化させた場合の電界強度分布
〔3−3−2〕厚み違い抵抗体(第1及び第3の抵抗体)の電界強度分布
〔3−4〕中央が開口された第1の抵抗体の場合
〔4〕誘電体の形状と抵抗体と電界強度分布との関係
〔1〕プラズマ処理装置の全体構成
まず、本発明の一実施形態に係る電極を有するプラズマ処理装置の全体構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る電極を上部電極に用いたRIEプラズマエッチング装置(平行平板型プラズマ処理装置)を示す。RIEプラズマエッチング装置10は、高周波のエネルギーによりプラズマを生成し、ウエハWをプラズマ処理するプラズマ処理装置に相当する。
RIEプラズマエッチング装置10は、ゲートバルブVから搬入したウエハWを内部にてプラズマ処理する処理容器100を有する。処理容器100は、小径の上部円筒状チャンバ100aと大径の下部円筒状チャンバ100bとから形成されている。処理容器100は、たとえばアルミニウム等の金属から形成され、接地されている。
処理容器の内部には、上部電極105及び下部電極110が対向して配設され、これにより、一対の平行平板電極を構成している。上部電極105は、基材105a、第1の誘電体105b、絶縁層105c及び第1の抵抗体105dを有している。基材105aは、たとえばアルミニウム、チタン、タングステン等の金属から形成されている。第1の誘電体105bは、円柱状の平板であって、たとえばアルミナやイットリア等のセラミックスから形成されている。第1の誘電体105bは、基材105aのプラズマ側の中央部に設けられている。基材105aと第1の誘電体105bとは、接着剤により接合されている。
絶縁層105cは、基材105a及び第1の誘電体105bの下面に溶射によりアルミナ又はイットリアを吹き付けて形成される。溶射の際、第1の誘電体105bが露出された部分の近傍にて絶縁層105cの中に第1の抵抗体105dが埋め込まれる。第1の抵抗体105dは、リング状に3分割されたシート状の抵抗体である。第1の抵抗体105dは、たとえばアルミニウム、チタン、タングステン等の金属から形成されている。なお、第1の抵抗体105dは、絶縁層105cから露出した状態で絶縁層105cのプラズマ側の面に密着して設けられていてもよい。
上部電極105の表面には、アルミナが溶射されている。上部電極105には、複数のガス穴105eが貫通していてシャワープレートとしても機能するようになっている。つまり、ガス供給源115から供給されたガスは、処理容器内のガス拡散空間Sにて拡散された後、複数のガス穴105eから処理容器内に導入される。なお、図1では、上部電極105の端部側のみにガス穴105eを設けているが、当然に中心部側にもガス穴105eが設けられている。その際は、基材105a、第1の誘電体105b、絶縁層105c及び第1の抵抗体105dを貫通するようにガス穴105eが設けられる。
下部電極110は、基材110aを有している。基材110aは、アルミニウム等の金属から形成されていて、絶縁層110bを介して支持台110cにより支持されている。これにより、下部電極110は電気的に浮いた状態になっている。なお、支持台110cの下方部分は、カバー115にて覆われている。支持台110cの下部外周には、バッフル板120が設けられていて、ガスの流れを制御する。
基材110aには、冷媒室110a1が設けられていて、冷媒導入管110a2のイン側から導入された冷媒が、冷媒室110a1を循環し、冷媒導入管110a2のアウト側から排出されることにより、基材110aを所望の温度に制御するようになっている。
基材110aの上面には、静電チャック機構125が設けられていて、その上にウエハWを載置するようになっている。静電チャック機構125の外周には、たとえばシリコンにて形成されたフォーカスリング130が設けられていて、プラズマの均一性を維持する役割を果たしている。静電チャック機構125は、アルミナ等の絶縁部材125aに金属シート部材の電極部125bを介在させた構成を有する。電極部125bには、直流電源135が接続されている。直流電源135から出力された直流電圧が電極部125bに印加されることにより、ウエハWは下部電極110に静電吸着される。
基材110aは、第1の給電線140を介して第1の整合器145及び第1の高周波電源150に接続されている。処理容器内のガスは、第1の高周波電源150から出力された高周波の電界エネルギーにより励起され、これにより生成された放電型のプラズマによってウエハWにエッチング処理が施される。
図2に示したように、第1の高周波電源150から、たとえば100MHzの高周波電力が下部電極110に印加されると、表皮効果により高周波の電流は、下部電極110の表面を伝搬して、下部電極110の上部表面を端部から中央部に向けて伝搬する。これによれば、下部電極110の中心側の電界強度が下部電極110の端部側の電界強度より高くなり、下部電極110の中心側では端部側よりガスの電離や解離が促進される。この結果、下部電極110の中心側のプラズマの電子密度Nは、端部側のプラズマの電子密度Nより高くなる。プラズマの電子密度Nが高い下部電極110の中心側ではプラズマの抵抗率が低くなるため、対向する上部電極105においても上部電極105の中心側に高周波による電流が集中して、さらにプラズマ密度の不均一が高まる。しかしながら、本実施形態に係るプラズマエッチング装置10では、上部電極105に第1の誘電体105b及び第1の抵抗体105dが設けられている。これにより、第1の誘電体105bのキャパシタンス成分とシースのキャパシタンス成分とにより分圧し、中心部のプラズマ密度が周辺部のプラズマ密度より高い上記現象を解消し、プラズマ密度の均一性を図ることができる。このメカニズムについては後述する。なお、上部電極105の金属面を伝搬した高周波の電流は、処理容器100を通ってグラウンドに流れる。
再び図1に戻って、第1の給電線140から分岐した第2の給電線155には、第2の整合器160及び第2の高周波電源165が接続されている。第2の高周波電源165から出力された、たとえば3.2MHzの高周波はバイアス電圧として下部電極110へのイオンの引き込みに使われる。
処理容器100の底面には排気口170が設けられ、排気口170に接続された排気装置175を駆動することにより、処理容器100の内部を所望の真空状態に保つようになっている。上部チャンバ100aの周囲には、マルチポールリング磁石180a、180bが配置されている。マルチポールリング磁石180a、180bは、複数の異方性セグメント柱状磁石がリング状の磁性体のケーシングに取り付けられていて、隣接する複数の異方性セグメント柱状磁石同士の磁極の向きが互いに逆向きになるように配置されている。これにより、磁力線が隣接するセグメント磁石間に形成され、上部電極105と下部電極110との間の処理空間の周辺部のみに磁場が形成され、処理空間にプラズマを閉じこめるように作用する。
〔2〕抵抗体と電界強度分布との関係
次に、上部電極105に設けられた第1の誘電体105b及び第1の抵抗体105dの機能について説明する。前述したように、第1の抵抗体105dは、第1の誘電体105bのプラズマ側の面の近傍にて絶縁層105c(第2の誘電体に相当)に埋設されている。第1の抵抗体105dは、上部電極105の下部の電界強度分布に次のような影響を及ぼす。これを証明するために発明者が行ったシミュレーションの結果を図3に示す。なお、シミュレーション条件としては、全てのシミュレーションに対してプラズマの抵抗ρを1.5Ωmに設定した。また、特に言及がない限り、供給される高周波電力の周波数を100MHzに設定した。また、以下において抵抗体のシート抵抗は、シート状の抵抗体の単位面積当たりの抵抗値(Ω/□)にて表わされる。
発明者は、第1の誘電体105b及び第1の抵抗体105dを有しない場合、第1の抵抗体105dが低抵抗(0.002Ω/□、2Ω/□)の場合、第1の抵抗体105dが中抵抗(200Ω/□)の場合、第1の抵抗体105dが高抵抗(20,000Ω/□)の場合についてシミュレーションを実行した。
〔2−1〕誘電体及び抵抗体がない場合
本実施形態に係る上部電極105の構成の作用及び効果について説明する前に、第1の誘電体105b及び第1の抵抗体105dが存在しない従来の電極の場合(図17A)の電界強度分布について説明する。以下では、各条件での電界強度の最大値をEmaxとしたときの電界強度分布をE/Emaxで示す。図3のAグループに属する誘電体なし/抵抗体なしの場合のシミュレーション結果からも明らかなように、上部電極900の端部側から中心側に流れる高周波の電流に対して上部電極の下部の電界強度分布E/Emaxは中心部で強くなる。
〔2−2〕抵抗体がない場合
誘電体915のみが設けられ、抵抗体が存在しない従来の電極の場合(図17B)、誘電体なし/抵抗体なしの場合に比べて上部電極900の中央部の電界強度分布E/Emaxは低くなった。これによれば、高周波の電流が上部電極900の金属表面を流れる際、上部電極900の中心部に設けられた誘電体915の容積に応じたキャパシタンス成分とシースのキャパシタンス成分とにより分圧が生じ、誘電体下部にて高周波の電界強度に分散が生じたためである。
電界強度分布を改善するために、図16の(C)に示したように、誘電体915をテーパ状にすることは既に提案され、既知の技術となっている。この場合、図17Cに示したように、上部電極900の端部から中央に向けて電界強度分布E/Emaxの均一性が高められた。これは、誘電体915の端部では中心部よりキャパシタンス成分Cが小さくなるため、フラットな誘電体915を設けた場合より誘電体915の端部にて電界強度分布E/Emaxが低下しすぎず、均一な分布が得られたと考えられる。
しかしながら、誘電体915をテーパ状に形成すると、アルミニウムの基材に対する誘電体の熱膨張差が大きく、接合面にて応力が集中し、また接合界面の寸法公差のバラツキによる熱伝導のバラツキが生じて接合面の隙間からゴミが生じる。また、誘電体面と金属面の違いにより溶射の付着性の差が生じて溶射物が剥がれる。これらはコンタミの原因となり、製品の歩留まりを低下させていた。そこで、発明者は、誘電体915をテーパ状に形成する替わりに、フラット形状の第1の誘電体105bに加え、絶縁層105cに第1の抵抗体105dを設けた。第1の抵抗体105dの作用及び効果について以下に説明する。
〔2−3〕抵抗体が低抵抗の場合
第1の抵抗体105dが低抵抗(0.02Ω/□、2Ω/□)の場合、図3のシミュレーション結果では、誘電体及び抵抗体がない場合と同じAグループの結果となった。この場合、図4Aに示したように、高周波の電流Iは、上部電極105の基材105aの金属表面を端部から中心部に向かって流れる。これと同時に、高周波の電流Iは、第1の抵抗体105dの金属表面を端部から中心部に向かって流れる。
ここで、基材105aの金属表面から第1の抵抗体105dの端部までの間隔は、高周波電力のスキンデプスより小さい。スキンデプスとは、導電体の表面部分を実質的に高周波の電流が通過する表皮の厚さを示す。よって、本実施形態のように基材105aから第1の抵抗体105dまでのギャップがスキンデプスより小さければ、高周波の電流Iは、第1の抵抗体105dの表面を流れることができる。一方、前記ギャップがスキンデプスを超えれば、高周波の電流Iは、第1の抵抗体105dの表面を流れることができない。なお、スキンデプスは次の式から定義される。
δ=(2/ωσμ)1/2
ただし、ω=2πf(f:周波数)、σ:導電率、μ:透磁率
第1の抵抗体105dは低抵抗であるため、第1の抵抗体105dの中心位置PCと端部位置PEとはほぼ等電位になり、第1の抵抗体105dの金属表面を流れる電流量は、基材105aの金属表面を流れる電流量とほぼ同等となると考えられる。この結果、プラズマ側から見ると、基材105aと第1の抵抗体105dとは一体として見え、第1の誘電体105bは存在しないに等しくなる。つまり、第1の誘電体105bは、第1の抵抗体105dにより遮断されるため、第1の誘電体105bのキャパシタンス成分Cによっては高周波の電界強度分布E/Emaxを低下させることができず、第1の誘電体105b及び第1の抵抗体105dがない場合(図17A)と同様の電界強度分布E/Emaxとなる。
〔2−4〕抵抗体が中抵抗の場合
一方、第1の抵抗体105dが中抵抗(200Ω/□)の場合、図3のシミュレーション結果では、テーパ状の誘電体が存在する場合(図17C)と同じBグループの結果となった。この場合、図4Bに示したように、高周波の電流Iは、上部電極105の基材105aの金属表面を端部から中心部に向かって流れる。これと同時に、高周波の電流Iは、第1の抵抗体105dの金属表面を端部から中心部に向かって流れる。
このとき、第1の抵抗体105dは中抵抗である。このため、第1の抵抗体105dの中心位置PCと端部位置PEとには電位差が生じ、高周波のエネルギーの一部は、電流が第1の抵抗体105dを流れる間に第1の抵抗体105dの抵抗値Rに応じたジュール熱に変換され、消費され、電流と抵抗に応じた電位分布が発生する。このようにして、第1の抵抗体105dが中抵抗である場合、高周波の電界強度分布E/Emaxを徐々に下げることができる。
つまり、第1の抵抗体105dを設けたことにより、上部電極105の中心側のインピーダンスZ(=C+R)を上部電極105の端部側のインピーダンスZ(=C)より徐々に大きくすることができる。電極側のインピーダンスが大きければ大きいほど、プラズマに消費可能な電界エネルギーは小さくなる。これにより、図4Bに示したように、上部電極105の中心側と端部との電界強度分布E/Emaxを均一にすることができる。この結果、テーパ状の誘電体を使用しなくても、円柱状の第1の誘電体105b及び第1の抵抗体105dを用いて、テーパ状の誘電体を用いた場合と同じように電子密度Nが一様なプラズマを生成することができる。
また、本実施形態に係る上部電極105では、第1の誘電体105bをテーパ状にする必要がないので、機械的な加工精度を上げる必要がなくコストを低減することができるとともに、接着剤や溶射物質の剥離を低減しコンタミを抑止することができる。
〔2−5〕抵抗体が高抵抗の場合
第1の抵抗体105dが高抵抗(20,000Ω/□)の場合、図3のシミュレーション結果では、誘電体があって抵抗体が存在しない場合(図17B)と同じCグループの結果となった。この場合、図4Cに示したように、高周波の電流Iは、上部電極105の基材105aの金属表面を端部から中心部に向かって流れる。しかし、第1の抵抗体105dが高抵抗であるため、第1の抵抗体105dは絶縁物と同様に作用し、高周波の電流Iは、第1の抵抗体105dの金属表面を流れない。この結果、プラズマ側からは、図17Bの誘電体のみが存在する場合と同様に第1の誘電体105bのキャパシタンス成分Cだけが見え、電界強度分布E/Emaxは電極中央にて低くなり、誘電体端部にて不均一になる。
以上の結果から、発明者は、第1の抵抗体105dのシート抵抗値を、低抵抗(2Ω/□)より大きく、高抵抗(20000Ω/□)より小さい値として、20Ω/□〜2000Ω/□の中抵抗値に設定されると第1の誘電体105bをテーパ状にした構造と同等の効果を得ることができると結論付けた。
〔3〕抵抗体の形状や組合せと電界強度分布との関係
次に、発明者は、抵抗体の形状や組合せの適正化を図るために、抵抗体の形状や組合せが電界強度分布にどのように影響を与えるかのシミュレーションを実行した。
〔3−1〕第1の抵抗体(パターン化された抵抗体)の場合
初めに、発明者は、第1の抵抗体105dを図5及び図6(a)に示したようにパターン化した。図5の1−1断面は、図6(a)の右半分を示す。第1の抵抗体105dは、リング状に3分割されている。外側のリング状部材105d1の直径φは240mmであり、中央のリング状部材105d2の直径φは160mmであり、内側の円形部材105d3の直径φは80mmである。各部材は、所定の間隔だけ等間隔に離隔されている。所定の間隔は、該間隔のインピーダンス1/Cωが第1の抵抗体105dの抵抗Rより大きくなるように設定される。
図5(b)のシミュレーション結果によれば、第1の抵抗体105dが低抵抗(0.002Ω/□、2Ω/□)及び中抵抗(200Ω/□)の場合、図16の(D)に示した段付きの誘電体915を設けた場合に近い電界強度分布になった。プラズマ側からは、第1の誘電体105bのキャパシタンス成分C、第1の抵抗体105dの抵抗成分R1及び絶縁層105cの金属間に生じるリアクタンス成分X1が見え、これにより、上部電極105の中央部分の電界強度分布E/Emaxを低下させることによって分布全体を図5(b)に示したように均一に分布させ、均一なプラズマを生成することができる。第1の抵抗体105dが高抵抗(20,000Ω/□)の場合、低抵抗及び中抵抗の場合より第1の誘電体105bの端部付近にて電界強度分布E/Emaxの不均一が見られた。これによれば、特に、第1の誘電体105bの厚み等に制約がある場合、第1の抵抗体105dのパターン化により電界強度分布E/Emaxの状態を補正することができる。
なお、第1の抵抗体105dは、図6(a)に示したように、所定の間隔に離隔された複数のリング状部材として形成される替わりに、図6(b)のように所定の間隔に離隔された略正方形の複数の島状部材であってもよく、図6(c)のように所定の間隔に離隔された円形の複数の島状部材であってもよい。いずれの場合も、前述したとおり、所定の間隔は、該間隔のインピーダンス1/Cωが第1の抵抗体105dの抵抗Rより大きくなるように設定される。
〔3−2〕第1の抵抗体と第2の抵抗体(一体型抵抗体)の場合
次に、発明者は、図7に示したように、リング状に三分割した第1の抵抗体105dに加え、第1の誘電体105bとプラズマの間に一体型(シート状)の第2の抵抗体105fを設けた。図7では、第2の抵抗体105fは、第1の抵抗体105dの下方にて絶縁層105cに埋設されているが、第1の抵抗体105dの上方にて絶縁層105cに埋設されていてもよい。第2の抵抗体105fは、絶縁層105cから露出した状態で絶縁層105cのプラズマ側の面に密着して設けられていてもよい。
これによれば、第2の抵抗体105fが低抵抗(0.01Ωm)の場合、図7(a)に示したように、プラズマ側からは、第1の誘電体105bのキャパシタンス成分C、第1の抵抗体105dの抵抗成分R1、第1の抵抗体105dのギャップ部分のリアクタンス成分X1及び第2の抵抗体105fの抵抗成分R2が見える。これにより、図7(b)の上のグラフに示したように、上部電極105の中央部分の電界強度分布E/Emaxをなだらかに低下させることができる。特に、第1の誘電体105bの厚み等に制約がある場合、第2の抵抗体にて電界強度分布E/Emaxの状態を補正することができる。
また、第2の抵抗体105fが高抵抗(1Ωm)の場合にも、図7(b)の下のグラフに示したように、上部電極105の中央部分の電界強度分布E/Emaxを低下させることによって分布全体を均一にすることができる。第2の抵抗体105fが高抵抗の場合、抵抗成分R2が大きいため、第2の抵抗体105fが低抵抗の場合に比べて、プラズマ側からは第2の抵抗体105fが絶縁物化して見えている。なお、第2の抵抗体105fを高抵抗なものと低抵抗なものとを複数組み合わせて用いてもよい。
このように、第1の誘電体105bとプラズマとの間に、第1の抵抗体105dとともに一体型の第2の抵抗体105fを設けた場合、第1の抵抗体105dと第2の抵抗体105fとのシート抵抗値の総和を低抵抗(2Ω/□)より大きく、高抵抗(20000Ω/□)より小さい値として、20Ω/□〜2000Ω/□にすると好ましい。
〔3−3〕第1の抵抗体と第3の抵抗体(継ぎ目抵抗体)の場合
〔3−3−1〕周波数を変化させた場合の電界強度分布
つぎに、第1の抵抗体と第3の抵抗体(継ぎ目抵抗体)との組合せ電極において周波数を変化させた場合の電界強度分布E/Emaxの変化について説明する。発明者は、図8(a)に示したように、リング状に三分割した第1の抵抗体105dに加え、三分割された第1の誘電体105bのギャップに第3の抵抗体105gを嵌入した。つまり、第3の抵抗体105gは、第1の抵抗体105dの継ぎ目に設けられ、隣接する第1の抵抗体105d同士を連結する。
このときの条件としては、第1の抵抗体105dは、幅D1=200μm、直径φ=160mm,240mm、80mmのリング状又は円形状部材であって、その抵抗値を2Ω/□に設定した。第3の抵抗体105gの抵抗値は、200Ω/□、2000Ω/□、20000Ω/□を設定し、それぞれの場合についてシミュレーションを行った。その結果を図8(b)に示す。図8(b)には、プラズマ励起用の第1の高周波電源150から出力される高周波電力の周波数を100MHz、13MHz、2MHzに設定した場合が示されている。
これによれば、周波数が2MHz→13MHz→100MHzと高くなるにつれ、上部電極105の中央部分の電界強度分布E/Emaxは低下する傾向を示している。この傾向は、第3の抵抗体105gの抵抗値を200Ω/□、2000Ω/□、20000Ω/□と変化させても変わらなかった。これについて考察すると、キャパシタンスCは1/jωCで示され、周波数f(ω=2πf)に依存するのに対して、レジスタンスRは、周波数に依存しない。よって、第1の誘電体105bのキャパシタンス成分CによるインピーダンスZは、周波数が上がると減少する。一方、レジスタンスRは、周波数に拘わらず一定である。よって、全体のインピーダンスZの周波数特性は、周波数が上がると減少し、第1の抵抗体105d及び第3の抵抗体105gに高周波の電流が流れやすくなる。図8(b)の結果では、第3の抵抗体105gが高抵抗であるほど、キャパシタンスC及びレジスタンスRによる電界強度の低下が発揮され、上部電極105の中央部分の電界強度分布E/Emaxは低下する。また、周波数が高いほど第1及び第3の抵抗体に高周波の電流が流れて、電界強度の低下が発揮され、第3の抵抗体105gの抵抗値が低くなっても上部電極105の中央部分の電界強度分布E/Emaxは低下し、電極下方での分布全体の均一性を図ることができる。
〔3−3−2〕厚み違い抵抗体(第1及び第3の抵抗体)の電界強度分布
次に、発明者は、図9(a)に示したように、リング状に三分割した第1の抵抗体105dの幅L(ギャップ)を変化させるとともに、第3の抵抗体105gの厚さD2を変化させてシミュレーションを行った。このときの条件としては、第1の抵抗体105dは、幅D1=200μm、直径φ=160,240mmのリング状及び直径φ=80の円形状であって、その抵抗値を0.5Ω/□に設定した。高周波電力の周波数は、100MHzである。第3の抵抗体105gの厚さは、0.1mm、0.05mm、0.01mmと可変に設定した。
その結果を図9(b)に示す。第1の抵抗体105dの幅Lについては、上のグラフから2mm、10mm、20mmに設定された結果を示している。これを見るといずれの場合にも、上部電極105の中央部分の電界強度分布E/Emaxは低下せず、電極下方での電界強度分布E/Emaxの均一性を図ることはできなかった。
そこで、発明者は、図9に示したシミュレーションと同じ構成であって、第1の抵抗体105dの抵抗値のみをより高抵抗の5Ω/□に設定した。高周波電力の周波数は100MHz、第3の抵抗体105gの厚さD2を0.1mm、0.05mm、0.01mmに設定した。
その結果を図10に示す。これを見ると、幅Lが2mmの場合、上部電極105の中央部分の電界強度分布E/Emaxは低下しなかった。一方、幅Lが10mm及び20mmの場合、第3の抵抗体105gの厚みが薄いほど上部電極105の中央部分の電界強度分布E/Emaxが低下する傾向が見られた。
さらに、発明者は、上記構成であって、第1の抵抗体105dの抵抗値のみをより高抵抗の50Ω/□に設定した。高周波電力の周波数は100MHz、第3の抵抗体105gの厚さD2を0.1mm、0.05mm、0.01mmに設定した。
その結果を図11に示す。これを見ると、幅Lが2mm、10mm及び20mmのすべての場合において、上部電極105の中央部分の電界強度分布E/Emaxが低下する傾向が見られ、第3の抵抗体105gの厚みが薄いほどこの傾向は顕著に見られた。
次に、発明者は、上記構成であって、第1の抵抗体105dの抵抗値を5Ω/□、高周波電力の周波数を13MHzに変更し、第3の抵抗体105gの厚さD2を0.1mm、0.05mm、0.01mmに設定した。
その結果を図12に示す。これを見ると、幅Lが2mm、10mm及び20mmのすべての場合において、上部電極105の中央部分の電界強度分布E/Emaxは低下せず、電極下方での電界強度分布E/Emaxの均一性を図ることはできなかった。
そこで、発明者は、上記構成であって、第1の抵抗体105dの抵抗値をより高い50Ω/□に変更し、高周波電力の周波数を13MHz、第3の抵抗体105gの厚さD2を0.1mm、0.05mm、0.01mmに設定した。
その結果を図13に示す。これによれば、幅Lが大きくなるにつれ、上部電極105の中央部分の電界強度分布E/Emaxが低下し、電極下方での電界強度分布E/Emaxの均一性を図ることができた。
以上の結果から、装置に13MHz〜100MHzの範囲内の高周波電力を供給するとともに、第1の抵抗体105dのシート抵抗値を5Ω/□〜50Ω/□の範囲に設定した場合、リング状の第1の抵抗体105dの所定の間隔を10mm〜20mmの範囲に設計することが好ましいことがわかる。
〔3−4〕中央が開口された第1の抵抗体の場合
次に、発明者は、図14(a)に示したように、第1の抵抗体105dを中央にて開口した1つのリング状部材とした場合についてシミュレーションを行った。このときの条件としては、最初に、第1の抵抗体105dの中央開口をφ=160mmに設定し、その抵抗値を0.002Ω/□、2Ω/□、200Ω/□、20,000Ω/□に設定した。また、高周波電力の周波数を100MHzに設定した。その結果を、図14(b)に示す。これによれば、第1の抵抗体105dの開口径に応じて開口した部分近傍の上部電極の電界強度分布E/Emaxが低下した。
そこで、発明者は、第1の抵抗体105dの中央開口をφ=80mmに変更した場合についてシミュレーションを行った。その結果、やはり、第1の抵抗体105dの開口径に応じて開口した部分近傍の上部電極105の電界強度分布E/Emaxが低下した。図14(b)の結果から、金属の抵抗体(第1の抵抗体105d)の開口径は、第1の誘電体105bに段差部を設けたり、テーパ状にすることと同様の効果を奏することがわかった。
〔4〕誘電体の形状と抵抗体と電界強度分布との関係
最後に、第1の誘電体105bのテーパ部分の角度を変えた場合、一体型の第1の抵抗体105dがある場合とない場合で電界強度分布E/Emaxの低下にどの程度の効果の違いがあるかをシミュレーションした。
このときの条件としては、図15(a)に示したように、比誘電率εが10、直径φ240mm、中心部の高さが10mmの第1の誘電体105bを用いた。また、第1の誘電体105bの端部の高さtは1mm、5mm、10mm、15mmと変化させた。また、高周波電力の周波数を100MHzに設定した。なお、上下電極のギャップは5mmである。
その結果を、図15(b)に示す。上図は第1の抵抗体105dを設けなった場合、下図は第1の抵抗体105dを設けた場合である。どちらも、高さtが大きくなるほど第1の誘電体105b端部のキャパシタンス成分Cが大きくなるため、電界強度分布E/Emaxの低下が大きくなった。しかしながら、第1の抵抗体105dを設けた場合には、設けなかった場合に比べて、上部電極105の電界強度分布E/Emaxがなめらかに変化した。この結果、第1の誘電体105bとプラズマとの間に第1の抵抗体105dを挟むと、第1の誘電体105bの形状のみに依存しない均一な電界強度分布を得ることができることがわかった。
以上に説明したように、上記実施形態にかかる電極によれば、第1の誘電体105bの容量と単数又は複数の抵抗体の抵抗値とにより、上部電極105のプラズマ面に形成されるシース電界に影響を及ぼし、これにより、プラズマを生成するための電界強度分布E/Emaxを低下させることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
たとえば、本発明に係る電極の第1の抵抗体は、第1の誘電体とプラズマとの間に設けられ、金属により所定のパターンに形成されていればよく、たとえば、絶縁層に埋設しておらず、プラズマ側に露出していてもよい。
また、本発明に係る電極は、上部電極に限られず下部電極であってもよい。上部電極及び下部電極の両方に適用してもよい。このとき、上述した第2の抵抗体は、直流電圧が印加されることにより下部電極上に載置されたウエハWを静電吸着する静電チャックの機能と兼用していてもよい。
第1の抵抗体がパターン化された場合に、ギャップ部分に上記電極を貫通する複数のガス穴を通してもよい。
被処理体は、200mmや300mm以上のシリコンウエハであってもよく、730mm×920mm以上の基板であってもよい。
10 プラズマエッチング装置
105 上部電極
105a,110a 基材
105b 第1の誘電体
105c、110b 絶縁層
105d 第1の抵抗体
105f 第2の抵抗体
105g 第3の抵抗体
110 下部電極
150 第1の高周波電源
165 第2の高周波電源
W ウエハ

Claims (13)

  1. 内部にて被処理体をプラズマ処理する処理容器と、前記処理容器の内部にて互いに対向し、その間に処理空間を形成する上部電極及び下部電極と、前記上部電極及び前記下部電極の少なくとも上部電極に接続され、前記処理容器内に高周波電力を出力する高周波電源と、を備えるプラズマ処理装置であって、
    前記上部電極及び前記下部電極の少なくとも上部電極は、
    金属により形成された基材と、
    前記基材のプラズマ側の中央部に設けられ、縦断面形状が矩形状の第1の誘電体と、
    前記第1の誘電体とプラズマとの間に設けられ、金属により所定のパターンに形成された第1の抵抗体と、を含み、
    前記第1の抵抗体は、前記第1の誘電体のプラズマ側の面に密着して設けられた第2の誘電体に埋設されているプラズマ処理装置。
  2. 前記第1の誘電体は、板状である請求項1に記載されたプラズマ処理装置。
  3. 前記第1の抵抗体のシート抵抗値は、20Ω/□〜2000Ω/□の範囲の値である請求項1又は請求項2のいずれかに記載されたプラズマ処理装置。
  4. 前記第1の抵抗体は、所定の間隔に離隔された複数のリング状の部材又は所定の間隔に離隔された複数の島状の部材を有する請求項1〜3のいずれかに記載されたプラズマ処理装置。
  5. 前記所定の間隔は、該間隔のインピーダンス1/Cωが前記第1の抵抗体の抵抗Rより大きくなるように設定される請求項4に記載されたプラズマ処理装置。
  6. 前記第1の誘電体とプラズマとの間に金属の第2の抵抗体をさらに備え
    前記第2の抵抗体は、前記第2の誘電体から露出した状態で該第2の誘電体のプラズマ側の面に設置されるか、または前記第1の誘電体と前記第2の誘電体のプラズマ側の面との間に設置される請求項1〜5のいずれかに記載されたプラズマ処理装置。
  7. 前記第1の抵抗体と前記第2の抵抗体とのシート抵抗値の総和は、20Ω/□〜2000Ω/□の範囲の値である請求項6に記載されたプラズマ処理装置。
  8. 前記離隔された第1の抵抗体の間には、前記第1の抵抗体の厚さより薄い第3の抵抗体が嵌入されている請求項4〜7のいずれかに記載されたプラズマ処理装置。
  9. 前記上部電極及び前記下部電極の少なくとも上部電極に13MHz〜100MHzの範囲内のプラズマ生成用の高周波電力を供給する請求項8に記載されたプラズマ処理装置。
  10. 前記第1の抵抗体の離隔された部分にガス供給管を通す請求項4〜7のいずれかに記載されたプラズマ処理装置。
  11. 印加された高周波電力によりガスからプラズマを生成し、生成されたプラズマを用いて被処理体をプラズマ処理するプラズマ処理装置用の電極であって、
    前記電極は、互いに対向し、その間にプラズマ処理空間を形成する上部電極及び下部電極の少なくとも上部電極であり、
    金属により形成された基材と、
    前記基材のプラズマ側の中央部に設けられ、縦断面形状が矩形状の第1の誘電体と、
    前記第1の誘電体とプラズマとの間に設けられ、金属により所定のパターンに形成された第1の抵抗体と、を有し、
    前記第1の抵抗体は、前記第1の誘電体のプラズマ側の面に密着して設けられた第2の誘電体に埋設されているプラズマ処理装置用の電極。
  12. 前記第1の誘電体とプラズマとの間に設けられ、前記第2の誘電体と一体化して形成された第2の抵抗体をさらに備え
    前記第2の抵抗体は、前記第2の誘電体から露出した状態で該第2の誘電体のプラズマ側の面に設置されるか、または前記第1の誘電体と前記第2の誘電体のプラズマ側の面との間に設置される請求項11に記載されたプラズマ処理装置用の電極。
  13. 前記プラズマ処理装置用の電極は、前記上部電極及び前記下部電極であり、
    前記下部電極の前記第2の抵抗体は、静電チャックとしても機能する請求項12に記載されたプラズマ処理装置用の電極。
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