JP5361304B2 - 瓦把持機構 - Google Patents

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Description

本発明は、複数枚の瓦を纏めて把持することが可能な瓦把持機構に関する。この把持機構を利用して複数枚の瓦を把持し、例えば地面から屋根へと瓦を搬送する。
屋根瓦(以下単に「瓦」という。)を地面から屋根へと搬送する場合、例えば、地面から屋根へと梯子形状のレールを敷設し、瓦を、当該レール上を移動可能な荷台に載置することより搬送がなされる。またその他にも、束ねて纏められた複数の瓦(以下単に「瓦群」という。)を把持可能な瓦把持機構が利用される。例えば瓦把持機構をクレーンの先端から吊り下げて取り付け、当該瓦把持機構にて瓦群を把持した上で、地面から屋根へと一気に搬送がなされる場合もある。
この瓦把持機構に関し、従来、図17にて示している瓦把持機構100が公知である(特許文献1参照)。
この瓦把持機構100は、上下に略平行に配置された一対の主軸(上部主軸102、下部主軸104)を中心として所謂パンタグラフ構造によって上下の把持爪(支持腕)106、108を開閉し、瓦群110を所望のタイミングで把持することが可能な構成とされている。
特開平5−319772号公報
しかしながら、把持しようとする瓦には様々な規格のものが存在するため、単一の把持機構で全ての瓦を把持して搬送することは困難である。
把持する状態での瓦の横方向(水平方向)の長さW(図17参照)の多少の相違は、上下の把持爪106、108の開閉の程度を調整することによってある程度対応することが可能である。しかしながら、特に、把持する状態での瓦の高さ方向H(図17参照)の違いは、上下の把持爪106、108の開閉の程度の調整では対応することが不可能であり、全てのサイズに対応するには、瓦の高さ(把持状態での高さ)が異なる毎にこのような瓦把持機構を用意する必要が生じる。しかしこれでは設備投資が過大となる他、異なる規格の瓦の搬送にあたって段取り替え(瓦把持機構自体の取替え)が頻繁に発生し、作業効率が低下する。
さらに、瓦自体の規格は変わらずとも、瓦を把持する状態を微調整することによって、把持搬送時の瓦の損傷を防止したり、瓦を把持する精度を向上させて搬送時の瓦落下の危険性を低減したいといった要望もある。
そこで本発明は、瓦を把持する状態をより細かく調整することの可能な瓦把持機構を提供することをその課題としている。
本発明は、第1軸と、この第1軸の略中央部に所定間隔を空けて取り付けられたところの吊上げワイヤー用の一方のワイヤリンクを取り付ける一対の主軸用リンク部材と、前記第1軸の両側に回転可能に取り付けられた一対の円筒体と、この円筒体のそれぞれの一端部に前記主軸用リンク部材とクロスさせて取り付けられたところの前記吊上げワイヤー用の他方のワイヤリンクを取り付ける一対の円筒体用リンク部材と、前記円筒体のそれぞれの他端部に取り付けられた略くの字形状を呈した一対の第1アームと、前記第1軸の両端部に取り付けられた一対の第2アームと、前記各第1アームの屈曲部に取り付けられた瓦上部押え部材と、前記各第1アームの先端に上下方向へスライド調節可能に取り付けられた下部把持爪と、前記各第2アームの先端に取り付けられた上部把持爪と、前記各主軸用リンク部材と前記上部把持爪との間に弾設したコイルバネと、前記一対の第1アームの下端部と前記下部把持爪との間に設けたスライド機構と、前記瓦上部押え部材と前記上部把持部材との間に設けられたロック機構とから成り、このロック機構を、連結棒と、前記上部把持爪上に取り付けられ前記連結棒の一端部側を一方向へ摺動付勢させつつその一端部側を搖動可能に取り付けた連結棒固定部材と、前記瓦上部押え部材の側に回転可能にその一端部側を取り付けると共に、他端部側に前記連結棒の他端部側を連結させたロックレバーとで構成したことを特徴とする
このような構成を採用することによって、瓦の規格が異なり、把持する状態での瓦(瓦群)の高さ方向の大きさが異なる場合でも、適切に把持することが可能となる。
本発明はまた、前記各円筒体用リンク部材にフランジ突起部を設け、このフランジ突起部間に前記主軸用リンク部材に当該主軸用リンク部材の開閉角度により当接するピンを取り付けたことを特徴とする。
また、前記ロック機構が、前記瓦上部押え部材または前記上部把持爪の少なくとも一方に設けられ且つ前記第1軸と平行な第2軸を中心に回動可能な操作部を有し、前記連結棒の一端が前記操作部における前記第2軸以外の位置に係合し、且つ、前記操作部の回動位置を少なくとも一箇所以上で固定支持可能な固定支持機構を備えるように構成すれば、当該操作部を回動させて固定支持機構により固定支持するという簡単な操作によってロック作用を発揮させることが可能となる。
また、この連結棒の長さ調整が可能な調整機構を備えることによって上部把持爪と下部把持爪との把持力を間接的に調整することが可能となるため、把持状態の微調整を容易に行うことが可能となる。
本発明を適用することにより、瓦把持機構の調整自由度を広く確保することができるため、適切に把持して搬送できる瓦の種類が増加し設備投資を低減できる。また頻繁な段取り替えも不要であり、作業効率が向上する。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態の一例について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態の一例である瓦把持機構によって瓦群を把持した状態を示した斜視図(一部構成省略)である。図2は、瓦把持機構の分解斜視図(一部構成省略)である。図3は、図1における主軸周辺拡大図(一部構成省略)である。図4は、下部把持爪の第1の係止状態を示した図である。図5は、下部把持爪の第2の係止状態を示した図である。図6は、図1におけるロック機構を示した図(一部構成省略)である。図7は、ロック機構におけるロックレバーの動作状態を示した図であって、ロック状態を示した側面図である。図8は、図7における矢視M−M線方向端面図である。図9は、ロック機構におけるロックレバーの動作状態を示した図であって、ロック解除状態を示した側面図である。図10は、瓦(瓦群)がパレット上に載置された状態を示した図である。図11は、瓦把持機構によって瓦群を把持した状態を示す側面図である。図12は、車両に搭載されたクレーン装置により瓦群を搬送している状態を示した図である。図13は、ロック機構によるロックが解除されている状態を示した図(一部構成省略)である。図14は、ロック機構によるロックを発揮させるための動作を示した図(一部構成省略)である。図15は、主軸用リンク部材のストッパー手段を説明する説明図である。図16は、ロック機構の他の実施例を示す説明図である。
<瓦把持機構の構成>
瓦把持機構Xの概略的な構成は、主軸(第1軸)1を中心として上部把持爪8および下部把持爪7が回動することによって、当該上部把持爪8および下部把持爪7によって瓦群30を対角方向から把持することが可能な構成となっている(図1参照)。
図2において詳細に示すとおり、主軸1には、その長手方向略中央に、2つの主軸用リンク部材20が所定の間隔を保って固定されている。この2つの主軸用リンク部材20の先端にはそれぞれ貫通孔20Aが形成されている。また、2つの主軸用リンク部材20の間には、ローラ16が軸支されている。このローラ16の軸支は、主軸1の長手方向から、ボルト36、平ワッシャ37、38、スプリングワッシャ39、ナット40(以下単に「ボルト類」という場合がある。)によってローラ用軸部材17を介して行われている(図3も併せて参照)。なお、このローラ16には、クレーン装置(図示していない)の先端に繋がるワイヤリンク18が係合される。なお、上記では主軸用リンク部材20が合計2本で構成されているが、例えば、先端側のみが2本に枝分かれした態様であれば、1本のリンク部材で足りる。
また主軸1には、主軸用リンク部材20を境に2つの円筒体2が嵌合し、それぞれ主軸1に対してガタつくことなく回転可能とされている。各円筒体2の一端(主軸用リンク部材20側の一端)には、円筒体用リンク部材3がそれぞれ固定されている。この円筒体用リンク部材3は、主軸用リンク部材20の延在方向と逆方向(主軸1を基準にして鏡像となる方向)に延在している。この2つの円筒体用リンク部材3の先端にはそれぞれ貫通孔3Aが形成されている。また、これら2つの円筒体用リンク部材3の間にも、ローラ16が軸支されている(図3も併せて参照)。この軸支もまた、主軸1の長手方向から、ボルト41、平ワッシャ42、スプリングワッシャ43、ナット44にてローラ用軸部材17を介して行われている。またここでは、ボルト41、平ワッシャ42、スプリングワッシャ43、ナット44によってローラ用軸部材17を固定するにあたり、コイルバネ係止部材15も併せて固定されている。なお、このローラ16にも、クレーン装置(図示していない)の先端に繋がるワイヤリンク18が係合する。
円筒体2の他の一端(円筒体用リンク部材3が固定されている端の反対側の端)には、それぞれ、「くの字」形状の第1アーム(第1のアーム部材)5が固定されている。また、主軸1の先端(両端)は、各円筒体2を貫通して突出しており、当該突出した先端部分に第2アーム(第2のアーム部材)4がボルト21によって締結固定されている(図3も併せて参照)。
2つの第1アーム5には、それぞれ「くの字」形状に屈曲した屈曲部5Aが形成されており、当該屈曲部5Aには、ボルト孔5Bが形成されている。このボルト孔5Bを利用して、ボルト52、平ワッシャ53、スプリングワッシャ54、ナット55により、瓦上部押え部材(押え部材)6が連結固定されている。即ち、瓦上部押え部材6によって2つの第1アーム5が主軸1の長手方向に連結され、剛性を高める構造とされている。またこの瓦上部押え部材6は、その長手方向に直交する方向の断面が「L字」形状とされており、自身の剛性を高く維持していると共に、瓦群30の上面側に位置する他の一辺(後述する上部把持爪8が把持する一辺と異なる一辺)に対して適切にフィットすることが可能となっている。勿論、把持しようとする瓦群30の形状に応じて、L字形状以外の形状を採用することも可能である。また当該瓦上部押え部材6の瓦群30へのフィット面に、例えば、ゴム材などを配置することによって、瓦群30を把持する能力を高めたり(滑り難くなる)、瓦群30を保護する役目を発揮させることも可能である。なお、符号6A、6Bは、瓦上部押え部材6を第1アーム5に取付固定するための取付フランジである。
第1アーム5の下端(図2において下端)付近には、上下方向に複数のボルト孔5Cが設けられている。一方、下部把持爪7には、スライドフランジ7A、7Bが形成されている。各スライドフランジ7A、7Bには、上下一列に複数のフランジ孔7Cが形成されている。このフランジ孔7Cは、前述したボルト孔5Cに対応する。スライドフランジ7A、7Bと第1アーム5とは、フランジ孔7Cおよびボルト孔5Cを介して、ボルト48、平ワッシャ49、スプリングワッシャ50、ナット51にて連結固定される。この際、図4および図5にて示しているように、所望の位置(高さ)に取り付け位置を決定することが可能である。これらボルト孔5C、スライドフランジ7A、7Bおよびボルト48、平ワッシャ49、スプリングワッシャ50、ナット51によりスライド機構Zが構成されている。なお、本実施形態においては、複数のボルト孔5Cを設けることによって第1アーム5に対する下部把持爪7を上下方向にスライドすることが可能とされているが、このような構成以外にも、例えば、複数の凹凸を形成してその噛合位置をずらすことでスライド機構を実現してもよい。
第1アーム5の下端付近に取り付けられる下部把持爪7は、瓦群30の下面側の一辺に適切にフィットし、瓦群30をしっかりと安定して支えることが可能となっている。そのため、当該下部把持爪7の長手方向に直交する方向の断面が、所謂「L字」形状とされている。勿論、把持しようとする瓦群30の形状に応じて、L字形状以外の形状を採用することも可能である。なお、図面上は示していないが、当該下部把持爪7の表面に例えばゴム材などを貼り付けることによって、瓦群30を把持する能力を高めたり(滑り難くなる)、瓦群30を保護する役目を発揮させることも可能である。
一方、第2アーム4の下端には上部把持爪8が連結固定されている。この第2アーム4は第1アーム5に比較して短く構成されているため、結果的に、その下端に連結固定される上部把持爪8は、第1アーム5の下端に固定された下部把持爪7よりも上部に位置することとなる。その結果、上部把持爪8が瓦群30の上面側の特定の一辺を把持するのに対して、下部把持爪7は丁度対角に位置する対角辺を把持することとなる(図1参照)。なお、上部把持爪8においても、当該上部把持爪8の長手方向に直交する方向の断面が、所謂「L字」形状とされている。勿論、把持しようとする瓦群30の形状に応じて、L字形状以外の形状を採用することも可能である。なお、ここでも当該上部把持爪8の表面に例えばゴム材などを貼り付けることによって、瓦群30を把持する能力を高めたり(滑り難くなる)、瓦群30を保護する役目を発揮させることも可能である。
また、上部把持爪8の長手方向略中央部の上面には、連結棒固定部材9がボルトにより設置固定されている。この連結棒固定部材9には、後述する連結棒12を貫通させるための連結棒用貫通孔9Aおよびコイルバネ19を係止させるためのコイルバネ係止用孔9Bが形成されている。
連結棒固定部材9に形成された連結棒用貫通孔9Aには連結棒12が通される。また連結棒12の表面にはネジ山が形成されており、コイルバネ13および平ワッシャ45が通された上で2つのナット25、46が螺合している。なお、これらコイルバネ13や平ワッシャ45、ナット25、46は連結棒用貫通孔9Aを通過することはできない。
一方、瓦上部押え部材6の長手方向略中央部の上面には、ロックレバー回動支持部材6Cが固定されている。またこのロックレバー回動支持部材6Cには貫通孔が設けられており、当該貫通孔にロックレバー(操作部)10に形成されたピン(第2軸)10Aが貫通し、更に当該ピン10Aの先端にコイルバネ14が挿嵌しおよびナット24が螺合してロックレバー10全体をガタつくことなく回動可能に支持している。
このロックレバー10は、並列に配置される2つの枠体10Dを握り部10Cが懸架する態様で構成されている。この2つの枠体10Dの一方には、貫通孔10Eが形成されており、当該貫通孔10Eを介して、調整ノブ支持部材22がボルト23によって回動可能な状態で支持固定されている(図8を併せて参照)。また、調整ノブ支持部材22には、連結棒12を自由に回転可能な状態で貫通させるための貫通孔22Aが形成されている。連結棒12は、この貫通孔22Aを通過した上で、調整ノブ11に連結固定されている(図7を併せて参照)。即ち、調整ノブ11を回転させる(捻る)ことによって、連結棒12が連動して回転する構成となっている。よって、上部把持爪8の上面に固定された連結棒固定部材9の位置にて連結棒12に螺合しているナット25、46をレンチ等にて固定した上で、当該調整ノブ11を捻ることで、連結棒12の長さ(有効長さ)を調整することが可能となっている。なお、この調整ノブ11自体は必須の構成要素ではなく、例えば調整ノブ支持部材22が連結棒12を回動可能に支持していてもよい。
また、ロックレバー10における調整ノブ支持部材22の取り付け位置は、ピン(第2軸)10Aと異なる位置に形成されているため、ロックレバー10を(ピン10Aを中心に)回動させることによって、連結棒12を介して固定されている上部把持爪8を引き寄せたり、押しやることが可能となっている(図7および図9を併せて参照)。
また、ロックレバー10の下げ位置には、一方の枠体10Dを挟持する態様で立設部6Dが設けられ、当該立設部6Dの内側にそれぞれ球状突起6Eが形成されている。一方、ロックレバー10を構成する枠体10Dには、円形の凹部10Bが形成されており、ロックレバー10の下げ位置において、当該凹部10Bに球状突起6Eが嵌合し、ロックレバー10の回動位置を固定することが可能となっている。即ち、凹部10B、立設部6Dおよび球状突起6Eによってロックレバー(操作部)10の固定支持機構60が構成されている。なお、図7乃至図9は、説明容易のため部分的に構成比率を誇張して表現しているため、他の図面と整合しない表現となっている部分がある。
このように、ロックレバー10の回動位置を固定支持機構60にて固定することによって、結果的に、上部把持爪8と下部把持爪7の(主軸1を中心とした)回動位置を固定することが可能となっている。またこのとき調整ノブ11の調整によって、上部把持爪8と下部把持爪7の(主軸1を中心とした)回動位置、更には把持力を間接的に調整することも可能となっている(調整機構62)。なお、上記した連結棒固定部材9、ロックレバー10、凹部10B、調整ノブ11、立設部6D、球状突起6E、連結棒12およびナット25、46などによりロック機構Yが構成されている。
またこのとき、図16に示したように、ロックレバー10をロックした状態における貫通孔10Eの形成位置が、ピン10Aの位置よりも低くなるように構成すれば、上記立設部6Dや球状突起6E等を用いずとも、自然なロック機構(固定支持機構)を実現できる(なお、図16においては調整ノブ11が備わっていない実施例として説明している。)。
また、上記のように、上部把持爪8と瓦上部押え部材6とを(連結棒12によって)連結することによって、上部把持爪8と下部把持爪7との主軸1を中心とした回動位置を固定できる構成とすれば、簡易な構成でロック機構Yを実現でき、ロック機構Yの設置のための追加コストを低く抑えることが可能となっている。また、ロックレバー10を回動させるという簡単な操作によってロック機能を発揮させることが可能であり、ロック操作が簡易且つ容易である。
なお、上部把持爪8に固定される連結棒固定部材9と、円筒体用リンク部材3に備わるコイルバネ係止部材15とはコイルバネ19にて連結されており、自由状態において、上部把持爪8と下部把持爪7とを開く方向に作用する構成とされている。なお、コイルバネ19が、コイルバネ係止部材15を介さずに直接的に円筒体用リンク部材3に係合していてもよい。
なお、上記説明した実施形態においては、ロックレバー10が、瓦上部押え部材6側に設置されているが、例えば、上部把持爪8側に設置するような構成を採用することも可能である。
また、上記実施例には備わっていないが、図15に示しているように、円筒体用リンク部材3にフランジ突起部3S、3Tを設け、このフランジ突起部3S、3T同士をピン3Lで連結するような構成を採用すれば、上部把持爪8と下部把持爪7との回動可能範囲を当該ピン3Lによって規制することが可能となる。即ち、上部把持爪8と下部把持爪7の閉じ過ぎや開き過ぎを未然に防止することができる。
また、この瓦把持機構Xの主軸は1本であり、従来例として示した瓦把持機構100のように上下に2本の主軸を有していない。即ち、構造が簡単であり低コストで実現することが可能となっている。また、構造が簡単な分だけ計量且つコンパクトに構成することが可能であり、クレーン等にて吊り下げた状態においてもそのハンドリングが容易といった利点がある。
<瓦把持機構の作用>
図10にて示しているように、屋根に搬送される前の瓦は、一定の枚数ごとに束ねられた状態(瓦群30)で、パレット31上に積載されている。このとき各瓦群30は、複数枚の瓦が水平方向に積層された状態となっている。図11においては、束ねられた瓦群30が「3列×2段」の状態で載置されている。このような状態の瓦群30を瓦把持機構Xによって把持し、建物34の屋根35へと搬送する(図12参照)。
自由状態においては、コイルバネ19の作用により、上部把持爪8と下部把持爪7とは開いた状態が保たれている(図13参照)。このとき当然ロックレバー10は、開放されている。その状態で、例えば、車両32に搭載されたクレーン装置33を操作し、瓦把持機構Xを所望の位置へと移動させる。その上で、作業員の手によって、瓦把持機構Xを位置決めする。即ち、上部把持爪8を瓦群30の上面側に位置する特定の一辺に対応させ、更に、下部把持爪7を当該瓦群30の下面側の一辺(上面側の一辺と丁度対角に位置する一辺)に対応させる。この状態でロックレバー10をロック方向へと回動させると、連結棒12を介して上部把持爪8が第1アーム5側(瓦上部押え部材6側)に引き寄せられて瓦群30が把持されると共に、ロックレバー10に形成された凹部10Bに立設部6Dの球状突起6Eが嵌合することによって当該把持状態がロックされる。このようにロック機構Yの存在によって、運搬時に誤って把持状態が解除され、瓦群30が落下する等の危険性を防止することが可能となっている。
更に、瓦把持機構Xにおいては、連結棒12の長さ(有効長さ)を調整ノブ11によって調整することが可能であり、当該調整によって上部把持爪8と下部把持爪7との把持力を間接的に調整することが可能となっている。そのため、瓦群30の把持状態の微調整を容易に行うことが可能となっている。換言すると、当該調整ノブ11による調整によって、把持状態での瓦群の水平方向(幅方向)の大きさが多少変化した場合でも、適切な把持状態を実現することが容易に可能となっている。
また、把持しようとする状態での瓦群30の高さ方向の大きさが変化する場合においても、本発明を適用した瓦把持機構Xであれば、容易且つ柔軟に対応することが可能となっている。即ち、瓦群30の高さに応じてスライド機構Zを調整する(第1アーム5に対する下部把持爪7の位置を適宜上下方向にスライドさせる)ことによって、適切な把持状態を実現することが可能となっている。
なお、上記の説明においては、当該瓦把持機構Xによる瓦群30の搬送は、地面(地上面)から屋根への搬送であった。しかしながらこのような搬送はあくまでもその一例である。例えば、トラックなどの車両に対する瓦群30の積み下ろし、更には、瓦を製造する工場内での瓦群30の搬送等に幅広く使用することが可能である。
本発明は、主として瓦(瓦群)を地面から屋根へと搬送する際に使用されるが、その他にも、瓦(瓦群)の車両への積載や積み下ろし、更には、瓦製造工場での搬送などにも利用することが可能である。
本発明の実施形態の一例である瓦把持機構によって瓦群を把持した状態を示した斜視図(一部構成省略) 瓦把持機構の分解斜視図(一部構成省略) 図1における主軸周辺拡大図(一部構成省略) 下部把持爪の第1の係止状態を示した図 下部把持爪の第2の係止状態を示した図 図1におけるロック機構を示した図(一部構成省略) ロック機構におけるロックレバーの動作状態を示した図であって、ロック状態を示した側面図 図7におけるM−M線方向端面図 ロック機構におけるロックレバーの動作状態を示した図であって、ロック解除状態を示した側面図 瓦(瓦群)がパレット上に載置された状態を示した図 瓦把持機構によって瓦群を把持した状態を示す側面図 車両に搭載されたクレーン装置により瓦群を搬送している状態を示した図 ロック機構によるロックが解除されている状態を示した図(一部構成省略) ロック機構によるロックを発揮させるための動作を示した図(一部構成省略) 主軸用リンク部材のストッパー手段を説明する説明図 ロック機構の他の実施例を示す説明図 特許文献1に記載されている瓦把持機構
符号の説明
X…瓦把持機構
Y…ロック機構
Z…スライド機構
1…主軸(第1軸)
2…円筒体
3…円筒体用リンク部材
4…第2アーム
5…第1アーム
5A…屈曲部
6…瓦上部押え部材
6A、6B…取付フランジ
6C…ロックレバー回動支持部材
6D…立設部
6E…球状突起
7…下部把持爪
7A、7B…スライドフランジ
8…上部把持爪
9…連結棒固定部材
9A…連結棒用貫通孔
9B…コイルバネ係止用孔
10…ロックレバー
10A…ピン(第2軸)
10B…凹部
10C…握り部
10D…枠体
11…調整ノブ
12…連結棒
13、14、19…コイルバネ
15…コイルバネ係止部材
16…ローラ
17…ローラ用軸部材
18…ワイヤリンク
20……主軸用リンク部材
21…ボルト
22…調整ノブ支持部材
22A…貫通孔
23…ボルト
24、25…ナット
30…瓦(瓦群)
30A…切欠部
31…パレット
32…車両
33…クレーン装置
34…建物
35…屋根
60…固定支持機構
62…調整機構

Claims (4)

  1. 第1軸と、この第1軸の略中央部に所定間隔を空けて取り付けられたところの吊上げワイヤー用の一方のワイヤリンクを取り付ける一対の主軸用リンク部材と、前記第1軸の両側に回転可能に取り付けられた一対の円筒体と、この円筒体のそれぞれの一端部に前記主軸用リンク部材とクロスさせて取り付けられたところの前記吊上げワイヤー用の他方のワイヤリンクを取り付ける一対の円筒体用リンク部材と、前記円筒体のそれぞれの他端部に取り付けられた略くの字形状を呈した一対の第1アームと、前記第1軸の両端部に取り付けられた一対の第2アームと、前記各第1アームの屈曲部に取り付けられた瓦上部押え部材と、前記各第1アームの先端に上下方向へスライド調節可能に取り付けられた下部把持爪と、前記各第2アームの先端に取り付けられた上部把持爪と、前記各主軸用リンク部材と前記上部把持爪との間に弾設したコイルバネと、前記一対の第1アームの下端部と前記下部把持爪との間に設けたスライド機構と、前記瓦上部押え部材と前記上部把持部材との間に設けられたロック機構とから成り、このロック機構を、連結棒と、前記上部把持爪上に取り付けられ前記連結棒の一端部側を一方向へ摺動付勢させつつその一端部側を搖動可能に取り付けた連結棒固定部材と、前記瓦上部押え部材の側に回転可能にその一端部側を取り付けると共に、他端部側に前記連結棒の他端部側を連結させたロックレバーとで構成したことを特徴とする、瓦把持機構。
  2. 前記各円筒体用リンク部材にフランジ突起部を設け、このフランジ突起部間に前記主軸用リンク部材に当該主軸用リンク部材の開閉角度により当接するピンを取り付けたことを特徴とする、請求項1に記載の瓦把持機構。
  3. 記ロック機構が、前記瓦上部押え部材または前記上部把持爪の少なくとも一方に設けられ且つ前記第1軸と平行な第2軸を中心に回動可能な操作部を有し、
    前記連結棒の一端が前記操作部における前記第2軸以外の位置に係合し、且つ、前記操作部の回動位置を少なくとも一箇所以上で固定支持可能な固定支持機構を備えることを特徴とする、請求項1に記載の瓦把持機構。
  4. 記ロック機構には、前記連結棒の長さ調整が可能な長さ調整機構が備わっていることを特徴とする、請求項1に記載の瓦把持機構。
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