JP5359674B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

液体吐出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5359674B2
JP5359674B2 JP2009187286A JP2009187286A JP5359674B2 JP 5359674 B2 JP5359674 B2 JP 5359674B2 JP 2009187286 A JP2009187286 A JP 2009187286A JP 2009187286 A JP2009187286 A JP 2009187286A JP 5359674 B2 JP5359674 B2 JP 5359674B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
vibration
discharge
preliminary vibration
preliminary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009187286A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011037160A (ja
Inventor
淳 廣田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2009187286A priority Critical patent/JP5359674B2/ja
Publication of JP2011037160A publication Critical patent/JP2011037160A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5359674B2 publication Critical patent/JP5359674B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、ノズル付近のインクを微振動させて撹拌する予備振動を行う液体吐出装置に関する。
インクジェット記録装置において、ノズル付近のインク増粘を解消するために、インクを微振動させて攪拌する予備振動が行われることがある。例えば、特許文献1では、直前のインク吐出動作終了時からの経過時間のうちキャッピング動作が行なわれていない時間であるアンキャッピング時間を特定し、このアンキャッピング時間に応じて微振動回数を変更する技術が開示されている。
特開2006−130828号公報
また、インクジェット記録装置が吐出するインクには、従来とは異なったある特性を有するものがある。以下、従来と異なるこのインクについて図1及び図2を参照して説明する。
図1は、予備振動の繰り返し実行回数による、予備振動後に最初に吐出されるインク吐出速度比の違いを示したものであって、点線が従来のインクを用いたときの結果である(直前のインク吐出からの放置時間=1s)。なお、インク吐出速度比とは、最も望ましいインク吐出速度に対する実際の速度比である。これを参照すると、従来のインクを使用するインクジェット記録装置においては、予備振動後に最初に吐出されるインク吐出速度は、予備振動の繰り返し実行回数が増加するに伴って増加する。また、当該実行回数がある回数未満の場合は、予備振動後に最初に吐出されるインク吐出速度比が0%となる。
これに対し、図1における3本の線が、従来と異なるインクを用いたときの結果である。これらの3本の線は、直前のインク吐出からの放置時間がそれぞれ1s、20s、60sと異なったものである。これを参照すると、予備振動後に最初に吐出されるインク吐出速度は、当該放置時間によらず、ある回数(500回程度)未満では予備振動の繰り返し実行回数が増加するに伴って増加し、ある回数以上では予備振動の繰り返し実行回数が増加するに伴って減少することが分かる。
また、図2は、予備振動後のインク吐出回数による、インク吐出速度比の違いを示したものであって、7本の線は、予備振動の繰り返し実行回数がそれぞれ100回、300回、500回、1000回、2000回、4000回、6000回と異なったものである。なお、インクの吐出は5ms間隔で行われる。これを参照すると、予備振動後に最初に吐出されるインク吐出速度は、当該実行回数が500回であった場合が最も高くなり、500回以上では当該実行回数が多いほど減少することが分かる。また、当該実行回数が500回以上の場合、当該実行回数が多いほど、予備振動後の最初の吐出から吐出速度の飽和する吐出までのインク吐出速度の上昇率が高くなることが分かる。
このような従来のインクとは異なる特性を持ったインクを使用するインクジェット記録装置において予備振動を行う場合、例えば、予備振動後に最初に吐出されるインク吐出速度比のみを考慮すると、予備振動の繰り返し実行回数を500回にすることが望ましい。しかしこの場合、予備振動後のインク吐出における吐出速度の上昇率が低いため最高到達吐出速度が低くなり、印字画質が低下するという問題がある。また、予備振動後のインク吐出における吐出速度の上昇率のみを考慮すると、当該実行回数を6000回にすることが望ましい。しかしこの場合、予備振動後に最初に吐出されるインク吐出速度比が0%となり、印字画質が大きく低下するという問題がある。
本発明の主な目的は、上述したような特性を持つインクを用いたときに、予備振動後に最初に吐出されるインク吐出速度が比較的高く、且つ、予備振動後のインク吐出における最高到達速度が高いインクジェット記録装置を提供することである。
本発明の液体吐出装置は、圧力室を経て吐出口に達する個別液体流路、及び、前記圧力室の容積を変化させることによって前記圧力室内の液体に吐出エネルギーを付与するアクチュエータを有する液体吐出ヘッドを備えた液体吐出装置であって、前記液体吐出ヘッドが吐出する液体は、(a)前記吐出口から液体が吐出されない範囲での前記アクチュエータの駆動である予備振動後に最初に吐出される液体の吐出速度が、予備振動の繰り返し実行回数に関する臨界回数未満では予備振動の繰り返し実行回数の増加に伴って増加し、前記臨界回数以上では予備振動の繰り返し実行回数の増加に伴って減少する、及び、(b)予備振動の繰り返し実行回数が前記臨界回数以上の場合、予備振動の繰り返し実行回数が多いほど、予備振動後の最初の吐出から吐出速度の飽和する吐出までの液体の吐出速度の上昇率が高い、という特性を持っており、前記液体吐出装置は、前記アクチュエータが、前記吐出口から液体が吐出されない範囲でのM回(M:任意の自然数)の等間隔な第1予備振動と、前記第1予備振動後における休止期間t0と、休止期間t0後における、前記吐出口から液体が吐出されない範囲でのN回(N:M以下の自然数)の等間隔な第2予備振動とからなる第1パターンで振動するように、前記アクチュエータを制御する予備振動制御手段と、前記アクチュエータが前記予備振動制御手段の制御に基づいて振動した後に、前記吐出口から液体が吐出される吐出振動を前記アクチュエータが行うように、前記アクチュエータを制御する吐出制御手段とをさらに備えている。
上記の構成によると、増粘したメニスカス付近の液体が第1予備振動によって低粘度化し、第2予備振動によってメニスカス皮膜が弛緩して強度が低下する。そのため、第2予備振動後に最初に吐出される液体の吐出速度が比較的高く、しかも、2回目以降の液体吐出における最高到達吐出速度が高いものとなる。したがって、印字画質が向上する。
前記予備振動制御手段は、前記アクチュエータが、前記第1パターン、及び、前記吐出口から液体が吐出されない範囲でのP回(P:M以下の自然数)の等間隔な第3予備振動である第2パターンのいずれかで振動するように、前記アクチュエータを制御することが好ましい。このように、液体を必要な場合にだけ第1パターンで予備振動させることで、消費電力を低減することができる。
本発明の液体吐出装置は、記録開始からの若しくは前記第1パターン実行直後の記録からの経過時間、又は、前記第1パターンを間に挟まずに前記第2パターンが連続して実行された回数である切換パラメータを導出する第1導出手段をさらに備えており、前記予備振動制御手段は、前記第1導出手段が導出した切換パラメータが所定値に達したときには、前記アクチュエータが前記第1パターンで振動し、前記第1導出手段が導出した切換パラメータが前記所定値に達していないときには、前記アクチュエータが前記第2パターンで振動するように、前記アクチュエータを制御することが好ましい。このように、切換パラメータを用いることで、第1パターンと第2パターンとをより的確に選択することができる。
前記予備振動制御手段は、前記第1導出手段が導出した切換パラメータが大きいほどPを大きくする第1調整手段を含んでいることが好ましい。このように、切換パラメータの増大に伴って第3予備振動の回数を増やすことで、増粘したメニスカス付近の液体を必要な程度まで低粘度化させ且つメニスカス皮膜の強度を必要な程度まで低下させることができる。
本発明の液体吐出装置は、前記液体吐出ヘッドが一又は複数の前記吐出口を有しており、これら一又は複数の前記吐出口のなかで直近の記録媒体への吐出回数が最小である前記吐出口に係る当該吐出回数を抽出する抽出手段をさらに備えており、前記第1調整手段は、前記抽出手段が抽出した吐出回数が少ないほどM、N及びPを大きくすることが好ましい。このように、最小吐出回数の減少に伴って第1〜第3予備振動の回数を増やすことで、増粘したメニスカス付近の液体を必要な程度まで低粘度化させ且つメニスカス皮膜の強度を必要な程度まで低下させることができる。
本発明の液体吐出装置は、前記液体吐出ヘッドの周囲の温度を検知する温度センサをさらに備えており、前記予備振動制御手段は、前記温度センサが検知した温度が高いほどM、N及びPを大きくする第2調整手段を含んでいることが好ましい。また本発明の液体吐出装置は、前記液体吐出ヘッドの周囲の湿度を検知する湿度センサをさらに備えており、前記予備振動制御手段は、前記湿度センサが検知した湿度が低いほどM、N及びPを大きくする第3調整手段を含んでいることが好ましい。
このように、温度上昇又は湿度低下に伴って第1〜第3予備振動の回数を増やすことで、増粘したメニスカス付近の液体を必要な程度まで低粘度化させ且つメニスカス皮膜の強度を必要な程度まで低下させることができる。
前記予備振動制御手段は、M回の前記第1予備振動とN回の前記第2予備振動とで互いに等しい駆動波形を前記アクチュエータに供給することが好ましい。これによると、制御が容易である。
本発明の液体吐出装置は、前記吐出口が連続して液体を吐出しない不吐出期間を導出する第2導出手段をさらに備えており、前記予備振動制御手段は、前記第2導出手段が導出した不吐出期間が長いほどMを大きくする第4調整手段を含んでいることが好ましい。このように、不吐出期間の長期化に従って第1予備振動の回数を増やすことで、増粘したメニスカス付近の液体を必要な程度まで低粘度化することができる。
前記予備振動制御手段の制御に基づく前記アクチュエータの予備振動が、各記録媒体への記録の直前だけに行われることが好ましい。これによると、制御が容易である。
前記第1パターンにおけるMは、前記臨界回数以上であって、前記予備振動がM回繰り返し行われた直後に前記吐出振動を行った場合に、最初の前記吐出振動によって液体が吐出されない回数であることが好ましい。これによると、印字画質がさらに向上する。
増粘したメニスカス付近の液体が第1予備振動によって低粘度化し、第2予備振動によってメニスカス皮膜が弛緩して強度が低下する。そのため、第2予備振動後に最初に吐出される液体の吐出速度が比較的高く、しかも、2回目以降の液体吐出における最高到達吐出速度が高いものとなる。したがって、印字画質が向上する。
予備振動の繰り返し実行回数による、予備振動後に最初に吐出されるインク吐出速度比の違いを示した図である。 予備振動後のインク吐出回数による、インク吐出速度比の違いを示した図である。 本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの内部構成を概略的に示す模式図である。 図3のヘッド本体の平面図である。 図4において隣り合う2つのアクチュエータユニットに跨る部分の拡大図である。 図5に示すIV−IV線に沿った流路ユニットの断面図である。 図7(a)は図5中に一点鎖線で示した領域の拡大断面図である。図7(b)は個別電極の平面図である。 図3に示すインクジェットプリンタの機能ブロック図である。 図9(a)は本発明の一実施形態に係る第1パターンを示した図であり、図9(b)は本発明の一実施形態に係る第2パターンを示した図である。 第1パターンでの振動後のインク吐出回数による、インク吐出速度比の違いを示した図である。 図3に示すインクジェットプリンタの印字処理を表したフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図3は、本発明の一実施の形態に係るインクジェットヘッドを含むインクジェットプリンタの内部構成を示す模式図である。図3に示すように、インクジェットプリンタ101は直方体形状の筐体101aを有している。筐体101a内には、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックのインクをそれぞれ吐出する4つのインクジェットヘッド1(液体吐出ヘッド;以下、ヘッド1とする)、及び、搬送機構16が配置されている。筐体101aの天板内面には、ヘッド1や搬送機構16等の動作を制御する制御部100が取り付けられている。また、天板の上部には、排紙部15が設けられており、画像が形成された用紙Pが排出される。搬送機構16の下方には、筐体101aに対して着脱可能な給紙ユニット101bが配置されている。給紙ユニット101bの下方には、筐体101aに対して着脱可能なインクタンクユニット101cが配置されている。
インクジェットプリンタ101の内部には、図3に示す太矢印に沿って用紙搬送経路が形成されており、用紙Pが給紙ユニット101bから排紙部15に向けて搬送される。給紙ユニット101bは、給紙トレイ11と、給紙ローラ12とを有している。給紙トレイ11は、上方に向かって開口した箱形状を有しており、複数枚の用紙Pが積層された状態で収納される。給紙ローラ12は、給紙トレイ11の最も上方にある用紙Pを送り出す。送り出された用紙Pは、ガイド13a、13bによりガイドされ且つ送りローラ対14によって挟持されつつ搬送機構16へと送られる。
搬送機構16は、2つのベルトローラ6、7と、搬送ベルト8と、テンションローラ10と、プラテン18とを有している。搬送ベルト8は、両ローラ6、7の間に巻回されたエンドレスのベルトである。テンションローラ10は、搬送ベルト8の下側ループにおいて、その内周面に接触しつつ下方に付勢されており、搬送ベルト8にテンションを付加している。プラテン18は、搬送ベルト8の内側領域に配置され、ヘッド1と対向する位置において、搬送ベルト8が下方に撓まないように搬送ベルト8を支持している。ベルトローラ7は、駆動ローラであって、その軸にモータ19から駆動力が与えられることで、図3中時計回りに回転する。ベルトローラ6は、従動ローラであって、ベルトローラ7の回転により搬送ベルト8が走行することによって、図3中時計回りに回転する。なお、モータ19の駆動力は、図3に示すように、複数のギアを介してベルトローラ7に伝達される。
搬送ベルト8の外周面8aは、シリコーン処理が施されることによって粘着性を有している。ベルトローラ6と対向する位置には、ニップローラ4が配置されている。ニップローラ4は、給紙ユニット101bから送り出された用紙Pを搬送ベルト8の外周面8aに押さえ付ける。用紙Pは、その粘着力によって外周面8a上に保持されながら用紙搬送方向(図3中右方であって副走査方向)へと搬送される。
ベルトローラ7と対向する位置には、剥離プレート5が設けられている。剥離プレート5は、用紙Pを外周面8aから剥離する。剥離された用紙Pは、ガイド29a、29bによりガイドされ、且つ二組の送りローラ対28によって挟持されつつ搬送される。そして用紙Pは、筐体101aの上部に形成された排出口22から、筐体101aの天板上面に設けられた排紙凹部(排紙部)15へと排出される。
4つのヘッド1は、互いに異なる色のインク(マゼンタ、イエロー、シアン、ブラック)を吐出する。これら4つのヘッド1は、主走査方向に長尺な略直方体形状を有している。また、4つのヘッド1は、用紙Pの搬送方向Aに沿って並べて固定されている。つまり、このプリンタ101はライン式のプリンタであり、搬送方向Aと主走査方向とは互いに直交する関係にある。
ヘッド1の下部には、インクを吐出する複数の吐出口108(図5参照)が形成されたヘッド本体33が設けられている。これらの吐出口108は、ヘッド本体33の下面である吐出面2aに開口している。搬送される用紙Pが4つのヘッド1のすぐ下方を通過する際に、用紙Pの上面に向けて吐出口108から各色のインクが順に吐出されることにより、用紙Pの上面、すなわち、印刷面に所望のカラー画像が形成される。
各ヘッド1は、インクタンクユニット101c内のインクタンク17と接続されている。4つのインクタンク17には互いに異なる色のインクが貯留されている。各インクタンク17からは、チューブ(図示せず)を介してヘッド1にインクが供給される。
4つのヘッドの中で最も上流に位置するヘッド1とニップローラ4との間には、反射型光学センサである用紙センサ31が配置されている。用紙センサ31は、搬送経路を搬送される用紙の先端が用紙センサ31の直下に到達したときに、その検出信号を出力する。
また、4つのヘッドの中で最も下流に位置するヘッド1よりも僅かに下流の位置には、ヘッド1の周囲の温度を検知する温度センサ72、及び、湿度を検出する湿度センサ73が配置されている。温度センサ72及び湿度センサ73は、制御部100に対して、検出した温度及び湿度をそれぞれ出力する。
以下、ヘッド本体33について説明する。図4はヘッド本体33の平面図である。図5は、図4において隣り合う2つのアクチュエータユニット21に跨る部分の拡大図である。図6は、図5に示すIV−IV線に沿った流路ユニット9の部分断面図である。また、図7(a)及び図7(b)は、図6中に一点鎖線で示した領域の拡大断面図及び個別電極の平面図である。なお、図5において、図面を分かりやすくするために、破線で描くべきアパーチャ112を実線で描いている。
ヘッド本体33は、図4に示すように、流路ユニット9、及び、流路ユニット9の上面9aに固定された4つのアクチュエータユニット21を含んでいる。図5に示すように、流路ユニット9は、圧力室110を含むインク流路が内部に形成されている。アクチュエータユニット21は、各圧力室110に対応した複数のアクチュエータを含んでおり、圧力室110内のインクに選択的に吐出エネルギーを付与する機能を有する。
流路ユニット9の上面9aには、インクタンク17からのインクが流入する、計10個のインク供給口105bが開口している。流路ユニット9の内部には、図4及び図5に示すように、インク供給口105bに連通するマニホールド流路105及びマニホールド流路105から分岐した副マニホールド流路105aが形成されている。マニホールド流路105は、平面視でアクチュエータユニット21の台形の斜辺に沿って延びている。アクチュエータユニット21の下方には4本の副マニホールド流路105aが主走査方向に沿って延びている。これら4本の副マニホールド流路105aは、アクチュエータユニット21の一方の斜辺側においてマニホールド流路105から分岐し、主走査方向に沿って延び、他方の斜辺側において別のマニホールド流路105と合流している。流路ユニット9の吐出面2aには、図5及び図6に示すように、多数の吐出口108がマトリクス状に配置されている。
圧力室110は流路ユニット9の表面に開口している。圧力室110は、流路ユニット9の長手方向(主走査方向)に沿って並んでおり、これによって複数の圧力室列が形成されている。これらの圧力室列は、副走査方向に等間隔に16列配列されている。圧力室列のそれぞれに含まれる圧力室110の数は、アクチュエータユニット21の外形形状(台形)に対応して、その長辺側(下底側)から短辺側(上底側)に向かって次第に少なくなるように配置されている。
吐出口108も、上記の圧力室列と対応する16列の吐出口列を形成するように配置されている。これらの吐出口列は、平面視で副マニホールド流路105aを避けるように互いに平行に配列されている。
流路ユニット9は、図6に示すように、9枚のステンレス鋼からなる金属製のプレート122〜130から構成されている。これらプレート122〜130を互いに位置合わせしつつ積層することによって、インク供給口105bに連通するマニホールド流路105、マニホールド流路105から副マニホールド流路105a、そして副マニホールド流路105aの出口から圧力室110を経て吐出口108に至る多数の個別インク流路132が形成される。個別インク流路132において、副マニホールド流路105aへの出口から吐出口108までの経路のほぼ中心に圧力室110が配置されている。
流路ユニット9におけるインクの流れについて説明する。図4〜図6に示すように、インク供給口105bを介して流路ユニット9内に供給されたインクは、マニホールド流路105から副マニホールド流路105aに分配される。副マニホールド流路105a内のインクは、各個別インク流路132に流れ込み、絞りとして機能するアパーチャ112及び圧力室110を介して吐出口108に至る。
次に、アクチュエータユニット21について説明する。図4に示すように、4つのアクチュエータユニット21は、インク供給口105bを避けるよう千鳥状に配置されている。さらに、各アクチュエータユニット21の平行対向辺は流路ユニット9の長手方向に沿っており、隣接するアクチュエータユニット21の斜辺同士は流路ユニット9の幅方向(副走査方向)に関して互いにオーバーラップしている。
図7(a)に示すように、アクチュエータユニット21は、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系のセラミックス材料からなる3枚の圧電シート141〜143から構成されている。圧電シート141〜143は、いずれも複数の圧力室110に跨る形状とサイズを有した一枚のシートからなっている。最下層の圧電シート143の下面が流路ユニット9に固定される固定面となっている。また、最上層の圧電シート141の上面は、平型の柔軟基板であるCOF(Chip On Film)50と対向している。圧電シート141の上面の圧力室110に対向する位置には、個別電極135が形成されている。COF50は、後述のように個別電極135に接続される。圧電シート141とその下側の圧電シート142との間には、これらのシートの全面に亘って一体に形成された共通電極134が介在している。
個別電極135は、図7(b)に示すように、圧力室110と相似な略菱形の平面形状を有する。平面視で、個別電極135の大部分は、圧力室110の領域内にある。個別電極135の菱形形状における鋭角部の一方は圧力室110の外に延出されている。延出方向の先端には、上方に突出した個別バンプ136が設けられ、個別電極135と電気的に接続されている。圧電シート141上には、共通電極用の個別バンプも形成されている。共通電極134は、圧電シート141に形成されたスルーホール内の導電体(図示せず)を介して上記の個別バンプと電気的に接続されている。
共通電極134には、上記の個別バンプを介して、すべての圧力室110に対応する領域において等しくグランド電位が付与されている。一方、個別電極135は、COF50を介して図示しないドライバICの各出力端子と電気的に接続されており、ドライバICからの駆動信号が選択的に供給されるようになっている。
圧電シート141はその厚み方向に分極されている。個別電極135を共通電極134と異なる電位にして圧電シート141に対してその分極方向に電界を印加すると、個別電極135に対応した電界印加部分が圧電効果により歪む活性部として働く。つまり、アクチュエータユニット21には、圧力室110の数に対応した複数のアクチュエータが作り込まれており、個別電極135と圧力室110とで挟まれた各部分が個別のアクチュエータとして働く。例えば、分極方向と電界の印加方向とが同じであれば、活性部は分極方向と直交する方向(平面方向)に縮む。
このように、アクチュエータユニット21は、圧力室110から離れた上側1枚の圧電シート141を活性部が含まれる層とし、且つ圧力室110に近い下側2枚の圧電シート142、143を非活性層とした、いわゆるユニモルフタイプのアクチュエータである。非活性層は、活性層とは対照的に、電界の印加に対して自発的な歪みを生じない。図7(a)に示すように、圧電シート141〜143は圧力室110を区画するプレート122の上面に固定されているため、圧電シート141における電界印加部分とその下方の圧電シート142、143との間で平面方向への歪みに差が生じると、圧電シート141〜143全体が圧力室110側へ凸になるように変形(ユニモルフ変形)する。これにより圧力室110内のインクに圧力(吐出エネルギー)が付与され、圧力室110内に圧力波が発生する。そして、発生した圧力波が圧力室110から吐出口108まで伝播することによって吐出口108からインク滴が吐出される。
このようにアクチュエータユニット21を駆動することによって、吐出口108からインクが吐出される。また、吐出口108に対しては、吐出口108付近のインクの増粘を解消するために、吐出口108からインクが吐出されない範囲でアクチュエータユニット21を振動させる予備振動を行うことが可能である。
図3に戻って、インクジェットプリンタ101は、制御部100を含んでいる。制御部100は、インクジェットプリンタ101の各部の動作を制御する。制御部100は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random AccessMemory)、ROM(Read Only Member)などの複数のハードウェアから構成されている。ROMには、インクジェットプリンタ101を制御する各種のソフトウェアが格納されている。そして、そのソフトウェアと制御部100内のハードウェアとが協働することによって、制御部100内には、図8に示すように、印字データ記憶部44、搬送制御部62、パラメータ導出部43、不吐出期間導出部47、抽出部41、予備振動制御部42、及び、吐出制御部45が構築されている。また、制御部100は、これら以外の部分において、これらが行う処理以外の各種処理を行う。本実施の形態において、制御部100は、図示しないドライバICを含んでいるとする。
なお、ここでは便宜上、4つのインクジェットヘッド1のうちの1つからのみ吐出が行われることを前提に説明を行うが、他の3つのインクジェットヘッド1に関しても、以下の処理が同様に適応される。
印字データ記憶部44は、図示しないホストコンピュータから送られる印字命令に含まれる印字データを記憶する。印字データには、印字枚数、及び、各印字において用紙Pに印字されるべき画像にかかる画像データなどが含まれている。画像データは、吐出制御部45がアクチュエータユニット21を駆動するために用いられる駆動データの形式となっている。駆動データは、各吐出口108から各印字周期に吐出されるインク量がゼロ、小量、中量、大量の4種類のいずれかであるかを示している。印字周期は、副走査方向の印字解像度に対応する単位距離つまり最小ドット間隔だけ用紙が搬送されるのに要する時間として定義される。
搬送制御部62は、ベルトローラ7の駆動源であるモータ19を制御する。また、印字命令に対応して、給紙ローラ12を駆動し、給紙トレイ11から用紙Pを繰り出す。
パラメータ導出部43は、後述の予備振動制御部42が第1パターン及び第2パターンのいずれの振動を行うよう制御するかに関わる切換パラメータを導出する。パラメータ導出部43は、第1パターンを間に挟まずに第2パターンが連続して実行された回数を記憶する第2パターンカウンタ43aを含んでいる。即ち本実施形態における切換パラメータとは、第1パターンを間に挟まずに第2パターンが連続して実行された回数であり、パラメータ導出部43は、第2パターンカウンタ43aによって切換パラメータを導出可能である。
不吐出期間導出部47は、吐出口108が連続してインクを吐出しない不吐出期間を導出する。本実施形態における不吐出期間とは、直近に印字が施された用紙Pの印字終了から次に印字が施される用紙Pへの印字開始までの待ち時間である。具体的には、不吐出期間導出部47は、プリンタ101が複数の用紙Pへの印字を行う旨の印字命令を受信しており、直近に印字された用紙Pの印字終了後に次の用紙Pに連続して印字が施される場合には、これら2枚の用紙Pに係る所定間隔(前の用紙Pの印字終了地点から次の用紙Pの印字開始地点までの距離)を搬送速度で除算して得られる値を導出する。また、不吐出期間導出部47は、直近に印字された用紙Pが当該印字命令に係る最後に印字される用紙Pであって、次の用紙Pに連続して印字が施されない場合には、直近に印字された用紙Pの印字終了時刻から次に印字命令を受信した時刻までの時間に、印字命令を受信してから始められる印字準備に要する準備時間を含んで時間を導出する。
抽出部41は、直近の一用紙Pへの印字における各吐出口108からのインク吐出回数をそれぞれ記憶するカウンタ41−1〜41−jを含んでいる。なお、用紙P上にはi列×j行(i、jは自然数)のドットを形成可能であり、同列に属すドットは全て、同一の吐出口108から吐出されたインクによって形成されるものである。よって、これらのカウンタは、用紙P上に形成可能なドット列の数であるj個分設けられており、それぞれが各吐出口108に対応している。抽出部41は、これらのカウンタ41−1〜41−jを参照し、直近の用紙Pへの吐出回数が最小である吐出口108に係る当該最小吐出回数を抽出する。
予備振動制御部42は、パラメータ導出部43が導出した切換パラメータの値に基づいて、アクチュエータユニット21が行う予備振動の形態を指示する。さらに予備振動制御部42は、導出された切換パラメータが所定値に達したときには、第1パターンで予備振動が行われ、切換パラメータが所定値に達していないときには、第2パターンの予備振動が行われるように、アクチュエータユニット21を制御する。いずれの場合も、アクチュエータユニット21の制御は、搬送制御部62によるモータ19の制御と同期しながら、用紙センサ31により用紙Pの先端が検出された時点を基準にして開始される。また、いずれの予備振動も、用紙Pの印字可能範囲の最下流位置がヘッド1の最上流位置にある吐出口108の真下に位置した時点で終了する。
図9(a)及び図9(b)は上述の2つの予備振動の形態に対応し、個別電極135に供給されるそれぞれの駆動信号を示したものである。第1パターンとは、図9(a)に示すような、吐出口108からインクが吐出されない範囲でのM回(M:任意の自然数)の等間隔な第1予備振動と、第1予備振動後における休止期間t0(ms)と、休止期間t0後における、吐出口108からインクが吐出されない範囲でのN回(N:M以下の自然数)の等間隔な第2予備振動とからなるものである。休止期間t0は、第1及び第2予備振動のパルス間隔よりも十分に長い時間である。また、第2パターンとは、図9(b)に示すような、吐出口108からインクが吐出されない範囲でのP回(P:M以下の自然数)の等間隔な第3予備振動である。なおこのとき、予備振動制御部42は、M回の第1予備振動、N回の第2予備振動、及び、P回の第3予備振動それぞれにおいて、互いに等しい駆動波形をアクチュエータユニット21に供給する。
また、予備振動制御部42は、調整部42aを含んでいる。調整部42aは、第1パターンにおけるM及びN、並びに、第2パターンにおけるPの値に対して以下のような調整を行う。
1)パラメータ導出部43が導出した切換パラメータが大きいほどPを大きくする。
2)抽出部41が抽出した最小吐出回数が少ないほどM、N及びPを大きくする。
3)温度センサ72が検知した温度が高いほどM、N及びPを大きくする。
4)湿度センサ73が検知した湿度が低いほどM、N及びPを大きくする。
5)不吐出期間導出部47が導出した不吐出期間が長いほどMを大きくする。
調整部42aは、図示しない参照テーブル1〜5を参照して上述のような調整を行う。具体的には、調整部42aは、予め定められたMの基準値、Nの基準値、及びPの基準値に対して、以下のような加減を行う。
1)調整部42aは、参照テーブル1を参照することで、導出された切換パラメータの値に対応して、Pの基準値(第3予備振動の基準振動回数)に対する加減値(以下P加減値と称する)を1つに決定する。なお、参照テーブル1では、切換パラメータの値とP加減値とが1対1に関連づけられている。例えば、P加減値とは+100、−200などであり、参照テーブル1は、切換パラメータが大きいほどP加減値が正に大きくなるように定められている。そして、決定されたP加減値によって、Pの基準値に対して加減を行う。例えば、Pの基準値=1000、決定されたP加減値=−500であった場合、Pの値=1000−500=500となる。
2)調整部42aは、参照テーブル2を参照することで、抽出された最小吐出回数に対応して、Mの基準値(第1予備振動の基準振動回数)に対する加減値(以下M加減値と称する)、Nの基準値(第2予備振動の基準振動回数)に対する加減値(以下N加減値と称する)、及び、P加減値をそれぞれ1つ決定する。なお、参照テーブル2では、最小吐出回数に対して、M加減値、N加減値、及び、P加減値がそれぞれ1対1に関連づけられている。参照テーブル2は、最小吐出回数が少ないほどM加減値、N加減値、及び、P加減値がそれぞれ正に大きくなるように定められている。そして、決定された加減値によって、Mの基準値、Nの基準値、Pの基準値に対してそれぞれ加減を行う。例えば、Mの基準値=4000、決定されたM加減値=+1000、Nの基準値=100、決定されたN加減値=+100、Pの基準値=500、決定されたP加減値=+500、であった場合、Mの値=4000+1000=5000、Nの値=100+100=200、Pの値=500+500=1000となる。
3)調整部42aは、参照テーブル3を参照することで、検出された温度に対応して、M加減値、N加減値、及び、P加減値をそれぞれ1つ決定する。なお、参照テーブル3では、検出温度に対して、M加減値、N加減値、及び、P加減値がそれぞれ1対1に関連づけられている。参照テーブル3は、温度が高いほどM加減値、N加減値、及び、P加減値がそれぞれ大きくなるように定められている。そして、決定された加減値によって、Mの基準値、Nの基準値、Pの基準値に対してそれぞれ加減を行う。
4)調整部42aは、参照テーブル4を参照することで、検出された湿度に対応して、M加減値、N加減値、及び、P加減値をそれぞれ1つ決定する。なお、参照テーブル4では、検出湿度に対して、M加減値、N加減値、及び、P加減値がそれぞれ1対1に関連づけられている。参照テーブル4は、湿度が低いほどM加減値、N加減値、及び、P加減値がそれぞれ大きくなるように定められている。そして、決定された加減値によって、Mの基準値、Nの基準値、Pの基準値に対してそれぞれ加減を行う。
5)調整部42aは、参照テーブル5を参照することで、導出された不吐出期間に対応して、M加減値を1つ決定する。なお、参照テーブル5では、不吐出期間に対して、M加減値が1対1に関連づけられている。参照テーブル5は、不吐出期間が長いほどM加減値が大きくなるように定められている。そして、決定されたM加減値によって、Mの基準値に対して加減を行う。
なお、上述の調整のうち、3)および4)に関しては、調整部42aはいずれか1つのみの調整を行うようにしてもよいし、2つの調整を行うようにしてもよい。
吐出制御部45は、アクチュエータユニット21が行う吐出振動を印字データに基づいて制御する。吐出制御部45は、予備振動制御部42の制御による予備振動が終了した時点からこの吐出振動を開始し、搬送される用紙Pに対して画像を形成する。吐出振動は、搬送制御部62によるモータ19の制御と同期しながら、用紙センサ31による用紙Pの先端が検出された時点を基準にして開始される。なお、予備振動の終了時点とは、上述のように、用紙Pの印字可能範囲の最下流位置がヘッド1の最上流位置にある吐出口108の真下に位置した時点である。
ここで、アクチュエータユニット21が第1パターンで振動した後のインク吐出回数による、インク吐出速度比の違いの一例を図10に示す。このとき、1回目のインク吐出は、第1パターンによるアクチュエータユニット21の振動が終了した時点に行われ、それ以降のインク吐出は5ms毎に行われた。また、このときのMの値=6000、t0の値=10、Nの値=100である。これを参照すると、第1パターンによるアクチュエータユニット21の振動後に最初に吐出されるインク吐出速度が比較的高いものとなっており、しかも、2回目以降のインク吐出における最高到達吐出速度が高いものとなっていることが分かる。
これは、等間隔な予備振動が連続的に行われるとき、吐出口内のインクに段階的に以下のような現象が起こっているためであると考えられる。インクが大気に開放されると、吐出口付近で増粘が進み、メニスカス表面には増粘インクによる皮膜が生長する。ここで、予備振動が繰り返されることによってまず、インクの皮膜が弛緩と収縮を繰り返して一時的に強度が低下すると共に、吐出口内の増粘したインクが分散される。次の段階では、皮膜から露出したインクが大気に触れることによって、新たな皮膜の再形成が進み、先に形成されていた皮膜も加えて次第に全体的な強度が上昇する。その一方で、予備振動がさらに繰り返されインクの攪拌が繰り返されていることによって、吐出内の増粘したインクがさらに分散され、粘度がより低下する。
図1及び図2に示されているように、予備振動を6000回も繰り返すと、予備振動後の最初のインクは吐出されないが、予備振動後の最初の吐出から吐出速度の飽和する吐出までのインクの吐出速度の上昇率が高くなっている。これは、上述のように、吐出口108に皮膜が再形成されたために最初の吐出が不可能となっているが、一方で吐出口内のインクは十分に攪拌され粘度が低くなっているため、一旦皮膜が破壊されてインクの吐出が可能になれば、より短時間で最高のインク吐出速度に達することができると考えられる。このように予備振動の回数が多い程、インク吐出再開後のインク吐出速度の上昇率が高くなる。
そこで、第1パターンによる予備振動処理では、上述の現象に対応して、第1予備振動が主に吐出口内の増粘インクの攪拌を目的に行われ、この間に皮膜の振動による一時的な破損(弛緩)と新たな形態での再生が進む。再生された皮膜によって、仮に第1予備振動直後に吐出振動を行っても、初めからはインクが吐出されない。第1予備振動に続く休止期間t0では、吐出口108内の第1予備振動による残留振動がなくなり、一種の安定状態となる。この間、第1予備振動中に再生された皮膜によって、吐出口内部のインクの増粘はほとんど進行しない。休止期間t0に続く第2予備振動は、インクの攪拌効果よりも再生された皮膜の再破損を目的に行われる。第2予備振動の開始時では、第1予備振動開始時とは異なるインクの増粘具合や皮膜の形態となっており、同じ条件下で振動が始まらないので、振動によって皮膜の破損が再び進む。この皮膜の再破損は、第2予備振動直後の吐出振動において初めからインクが吐出される程度であればよい。第2予備振動は、第1予備振動のように長く振動を継続する必要はない。
また、第2パターンによる予備振動処理では、上述の現象に対応して、第3予備振動が、皮膜の破損に加えて吐出口内の増粘インクの攪拌を目的に行われる。そのため、第1パターンの第2予備振動よりも長く振動が継続される。なお、この予備振動処理では、第1予備振動のように皮膜が再生される程に振動を継続することがないので、増粘インクが攪拌されても第1予備振動後の攪拌状態とはならない。つまり、この予備振動処理ではインクの増粘が次第に進行し、所定回数だけ第3予備振動を繰り返した後では、第1予備振動のような振動を含む予備振動処理(第1パターンによる予備振動処理)が必要となる。
このように、印字を行う前にアクチュエータユニット21を第1パターンで振動させることは、印字画質向上の点において効果的である。また、このようにMの値=6000、t0の値=10、Nの値=100とすることが特に効果的であることが確認された。さらに、印字前に第2パターンで振動させても、印字画質向上の観点で効果的である。なお、Pの値=500とするとよい。
次に、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1の印字処理について、図11のフローチャートを参照して説明する。ここでは便宜上、一インクジェットヘッド1に対する処理のみを記載し、他の3つのインクジェットヘッド1に対する処理を省略する。また、本実施形態では、湿度センサ73を用いず、温度センサ72のみを用いる。また、第1パターンにおける休止期間t0(ms)の値、Mの基準値、Nの基準値、及び、Pの基準値は、予め定められているものとし、第1パターン及び第2パターンのいずれの振動が行われるかの判断基準である切換パラメータの所定値は5とする。
なお、プリンタ101の電源を投入したとき、図示しないポンプによって吐出口108内のインクを強制的に排出させるパージ処理が行われるものとする。プリンタ101への電源投入以降一度も印字処理が行われていない場合における第2パターンカウンタ43aの値は0である。
まずステップS1において、制御部100が、ホストから印字命令を受信したか否かを判断する。印字命令を受信したと判断された場合(S1:YES)、ステップS2に進む。そして、印字命令を受信していないと判断された場合(S1:NO)、再びステップS1に戻る。
ステップS2では、印字命令に含まれる印字データが印字データ記憶部44に格納される。印字データには、印字枚数、及び、各印字において用紙Pに印字されるべき画像にかかる画像データなどが含まれている。その後、ステップS3に進む。ステップS3では、制御部100が、温度センサ72によって検出された温度を取得する。その後、ステップS4に進む。
ステップS4では、制御部100が、ステップS2にて格納された印字データに基づいて、未だ印字されていない用紙があるか否かを判断する。即ち、ステップS2にて格納された印字データに含まれる印字枚数分の印字が全て行われたか否かを判断している。未印字の用紙があると判断された場合(S4:YES)、搬送制御部62がモータ19の回転や給紙ローラの駆動を制御することによって一用紙Pの搬送を行い、ステップS5に進む。未印字の用紙がないと判断された場合(S4:NO)、ステップS1に戻る。
ステップS5では、抽出部41が、カウンタ41−1〜41−jを参照し、直近の用紙Pへの印字において吐出回数が最小であった吐出口108に係る当該最小吐出回数を抽出する。そしてステップS6に進む。なお、プリンタ101への電源投入以降一度も印字処理が行われていない場合は、抽出部41が、パージ処理にて排出されたインク量によって最小吐出回数の値を適宜決定する。
ステップS6では、不吐出期間導出部47が、直近に印字が施された用紙Pへの印字終了から後述のステップS13において印字が開始されるまでの待ち時間を導出する。その後、ステップS7に進む。
ステップS7では、予備振動制御部42が、Mの値、Nの値、及び、Pの値を設定する。具体的には、調整部42aがまず、予め定められたMの基準値、Nの基準値、及びPの基準値に対して、以下のような調整を行う。なお以下の調整は順番に行われるものとし、Mの基準値、Nの基準値、及びPの基準値は各調整においてそれぞれ加減されることにより値が更新される。即ち、最初に行われる調整以外においては、その前の調整によって調整された後の値に対して加減を行うものとする。
1)調整部42aは、第2パターンカウンタ43aの値及び参照テーブル1を参照し、当該第2パターンカウンタ43aの値に対するP加減値を決定する。そして、決定されたP加減値によって、Pの基準値に対して加減を行う。これにより、新規にPの基準値が設定される。
2)調整部42aは、参照テーブル2を参照し、ステップS5において抽出された最小吐出回数に対するM加減値、N加減値、及び、P加減値をそれぞれ決定する。そして、決定された加減値によって、Mの基準値、Nの基準値、Pの基準値に対してそれぞれ加減を行う。これにより、新規にM、N、及び、Pの基準値が設定される。
3)調整部42aは、参照テーブル3を参照し、ステップS3において取得した温度に対するM加減値、N加減値、及び、P加減値をそれぞれ決定する。そして、決定された加減値によって、Mの基準値、Nの基準値、Pの基準値に対してそれぞれ加減を行う。これにより、新規にM、N、及び、Pの基準値が設定される。
4)調整部42aは、参照テーブル5を参照し、ステップS6において導出された待ち時間に対するM加減値を決定する。そして、決定されたM加減値によって、Mの基準値に対して加減を行う。これにより、新規にMの基準値が設定される。
そして、全ての調整が行われた後のMの基準値、Nの基準値、及び、Pの基準値がそれぞれ設定値となる。その後、ステップS8に進む。
ステップS8では、予備振動制御部42が、第2パターンカウンタ43aの値が5以上であるか否かを判断する。第2パターンカウンタ43aの値が5以上であると判断された場合(S8:YES)、ステップS9に進む。第2パターンカウンタ43aの値が5未満であると判断された場合(S8:NO)、ステップS11に進む。
ステップS9では、予備振動制御部42が、アクチュエータユニット21が行う予備振動処理として、第1パターンでの予備振動処理を指示する。さらに、アクチュエータユニット21は、予備振動制御部42によって、用紙Pの印字可能範囲の最下流位置がヘッド1の最上流位置にある吐出口108の真下に位置した時点でこの予備振動処理が終了するように制御される。なお、アクチュエータユニット21の制御は、搬送制御部62によるモータ19の制御と同期しながら、用紙センサ31により用紙Pの先端が検出された時点を基準にして開始される。具体的には、予備振動制御部42は、等間隔な予備振動がステップS7において設定されたM回だけ行われ(第1予備振動)、その後、予め定められたt0ms経過するまでは予備振動が行われずに休止し、その後、等間隔な予備振動がステップS7において設定されたN回だけ行われる(第2予備振動)ように、アクチュエータユニット21を制御する。その後、ステップS10に進み、第2パターンカウンタ43aの値=0とする。そして、ステップS13に進む。
ステップS11では、予備振動制御部42が、アクチュエータユニット21が行う予備振動処理として、第2パターンでの予備振動処理を指示する。さらに、アクチュエータユニット21は、予備振動制御部42によって、用紙Pの印字可能範囲の最下流位置がヘッド1の最上流位置にある吐出口108の真下に位置した時点でこの予備振動処理が終了するように制御される。なお、アクチュエータユニット21の制御は、搬送制御部62によるモータ19の制御と同期しながら、用紙センサ31により用紙Pの先端が検出された時点を基準にして開始される。具体的には、予備振動制御部42は、等間隔な予備振動がステップS7において設定されたP回だけ行われる(第3予備振動)ように、アクチュエータユニット21を制御する。その後、ステップS12に進み、第2パターンカウンタ43aの値に1を加算する。そして、ステップS13に進む。
ステップS13では、一用紙Pへの印字を行う。具体的には、吐出制御部45が、ステップS2で格納された一画像データに基づいて、アクチュエータユニット21に吐出振動を行わせる。アクチュエータユニット21による吐出振動は、搬送制御部62によるモータ19の制御と同期しながら、用紙センサ31により用紙Pの先端が検出された時点を基準にして開始される。また、吐出振動は、吐出制御部45によって、用紙Pの印字可能範囲の最下流位置がヘッド1の最上流位置にある吐出口108の真下に位置した時点で開始されるように制御される。なお、この時点は、いずれかの予備振動処理が終了した時点でもある。またこのとき、抽出部41は、この印字における各吐出口108からのインク吐出回数によってカウンタ41−1〜41−jの値を更新する。その後、ステップS4に戻る。
以上説明した実施形態によると、増粘したメニスカス付近のインクが第1予備振動によって低粘度化し、第2予備振動によって皮膜が弛緩して強度が低下する。そのため、第2予備振動後に最初に吐出されるインクの吐出速度が比較的高く、しかも、2回目以降のインク吐出における最高到達吐出速度が高いものとなる。したがって、印字画質が向上する。
また、必要な場合にだけ吐出口108付近のインクを第1パターンで予備振動させることで、消費電力を低減することができる。
また、切換パラメータを用いることで、第1パターンと第2パターンとをより的確に選択することができる。
また、切換パラメータの増大に伴って第3予備振動の回数を増やすことで、増粘したメニスカス付近のインクを必要な程度まで低粘度化させ且つ皮膜の強度を必要な程度まで低下させることができる。
また、最小吐出回数の減少に伴って第1〜第3予備振動の回数を増やすことで、増粘したメニスカス付近のインクを必要な程度まで低粘度化させ且つ皮膜の強度を必要な程度まで低下させることができる。
また、温度上昇又は湿度低下に伴って第1〜第3予備振動の回数を増やすことで、増粘したメニスカス付近のインクを必要な程度まで低粘度化させ且つ皮膜の強度を必要な程度まで低下させることができる。
また、不吐出期間の長期化に従って第1予備振動の回数を増やすことで、増粘したメニスカス付近のインクを必要な程度まで低粘度化することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更を上述の実施形態に施すことが可能である。
上述の実施形態では、切換パラメータとは、第1パターンを間に挟まずに第2パターンが連続して実行された回数であるが、切換パラメータはこれに限られない。例えば、切換パラメータは、記録開始、即ちプリンタ101への電源投入時からの、若しくは、第1パターン実行直後の印字からの経過時間であってもよい。
また、本実施形態においては、アクチュエータユニット101の予備振動が各用紙Pへの印字の直前だけに行われるが、用紙Pへの印字中にもこのような予備振動を行うようにしてもよい。例えば、連続した印字周期にインク吐出が行われる場合を除き、各吐出口108からのインク吐出の直前に毎回予備振動を行うようにしてもよい。その場合、不吐出期間が、直近のインク吐出から次のインク吐出までの時間であってよい。即ち、本実施形態において、不吐出期間は、直近に印字が施された用紙Pへの印字終了から次に印字が施される用紙Pへの印字開始までの待ち時間であるが、不吐出期間はこれに限られない。予備振動を各用紙Pへの印字の直前には行わず、用紙Pへの印字中だけに行うようにしてもよい。
また、本実施形態において、調整部42aは、参照テーブル1〜5を参照してM、N、及び、Pの値の調整を行うが、得られた切換パラメータ、最小吐出回数、温度、湿度、不吐出期間、の値を用いて所定の演算を行うことによって、M、N、及び、Pの値の調整を行うようにしてもよい。調整部42aによる調整を行わなくてもよい。
また、本実施形態では、アクチュエータユニット101の予備振動が、搬送中の用紙Pにおける印字可能範囲のうち最も下流に位置する部分がヘッド1における最も上流に位置する吐出口108の真下に位置した時点において終了するように行われるが、予備振動が終了するタイミングはこれに限られない。予備振動が終了するタイミングは用紙Pへの印字開始よりも前であって且つ印字開始に比較的近い時点(例えば1印字周期前)であればよい。
1 インクジェットヘッド
9 流路ユニット
16 搬送機構
21 アクチュエータユニット
41 抽出部
42 予備振動制御部
43 パラメータ導出部
44 印字データ記憶部
45 吐出制御部
47 不吐出期間導出部
72 温度センサ
73 湿度センサ
108 吐出口

Claims (11)

  1. 圧力室を経て吐出口に達する個別液体流路、及び、前記圧力室の容積を変化させることによって前記圧力室内の液体に吐出エネルギーを付与するアクチュエータを有する液体吐出ヘッドを備えた液体吐出装置であって、
    前記液体吐出ヘッドが吐出する液体は、
    (a)前記吐出口から液体が吐出されない範囲での前記アクチュエータの駆動である予備振動後に最初に吐出される液滴の吐出速度が、予備振動の繰り返し実行回数に関する臨界回数未満では予備振動の繰り返し実行回数の増加に伴って増加し、前記臨界回数以上では予備振動の繰り返し実行回数の増加に伴って減少する、及び、
    (b)予備振動の繰り返し実行回数が前記臨界回数以上の場合、予備振動の繰り返し実行回数が多いほど、予備振動後の最初の吐出から吐出速度の飽和する吐出までの液滴の吐出速度の上昇率が高い、
    という特性を持っており、
    前記液体吐出装置は、
    前記アクチュエータが、前記吐出口から液体が吐出されない範囲でのM回(M:任意の自然数)の等間隔な第1予備振動と、前記第1予備振動後における休止期間t0と、休止期間t0後における、前記吐出口から液体が吐出されない範囲でのN回(N:M以下の自然数)の等間隔な第2予備振動とからなる第1パターンで振動するように、前記アクチュエータを制御する予備振動制御手段と、
    前記アクチュエータが前記予備振動制御手段の制御に基づいて振動した後に、前記吐出口から液体が吐出される吐出振動を前記アクチュエータが行うように、前記アクチュエータを制御する吐出制御手段とをさらに備えていることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記予備振動制御手段は、前記アクチュエータが、前記第1パターン、及び、前記吐出口から液体が吐出されない範囲でのP回(P:M以下の自然数)の等間隔な第3予備振動である第2パターンのいずれかで振動するように、前記アクチュエータを制御することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 記録開始からの若しくは前記第1パターン実行直後の記録からの経過時間、又は、前記第1パターンを間に挟まずに前記第2パターンが連続して実行された回数である切換パラメータを導出する第1導出手段をさらに備えており、
    前記予備振動制御手段は、前記第1導出手段が導出した切換パラメータが所定値に達したときには、前記アクチュエータが前記第1パターンで振動し、前記第1導出手段が導出した切換パラメータが前記所定値に達していないときには、前記アクチュエータが前記第2パターンで振動するように、前記アクチュエータを制御することを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記予備振動制御手段は、前記第1導出手段が導出した切換パラメータが大きいほどPを大きくする第1調整手段を含んでいることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記液体吐出ヘッドが一又は複数の前記吐出口を有しており、これら一又は複数の前記吐出口のなかで直近の記録媒体への吐出回数が最小である前記吐出口に係る当該吐出回数を抽出する抽出手段をさらに備えており、
    前記第1調整手段は、前記抽出手段が抽出した吐出回数が少ないほどM、N及びPを大きくすることを特徴とする請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記液体吐出ヘッドの周囲の温度を検知する温度センサをさらに備えており、
    前記予備振動制御手段は、前記温度センサが検知した温度が高いほどM、N及びPを大きくする第2調整手段を含んでいることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  7. 前記液体吐出ヘッドの周囲の湿度を検知する湿度センサをさらに備えており、
    前記予備振動制御手段は、前記湿度センサが検知した湿度が低いほどM、N及びPを大きくする第3調整手段を含んでいることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  8. 前記予備振動制御手段は、M回の前記第1予備振動とN回の前記第2予備振動とで互いに等しい駆動波形を前記アクチュエータに供給することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  9. 前記吐出口が連続して液体を吐出しない不吐出期間を導出する第2導出手段をさらに備えており、
    前記予備振動制御手段は、前記第2導出手段が導出した不吐出期間が長いほどMを大きくする第4調整手段を含んでいることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  10. 前記予備振動制御手段の制御に基づく前記アクチュエータの予備振動が、各記録媒体への記録の直前だけに行われることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  11. 前記第1パターンにおけるMは、前記臨界回数以上であって、前記予備振動がM回繰り返し行われた直後に前記吐出振動を行った場合に、最初の前記吐出振動によって液滴が吐出されない回数であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
JP2009187286A 2009-08-12 2009-08-12 液体吐出装置 Active JP5359674B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009187286A JP5359674B2 (ja) 2009-08-12 2009-08-12 液体吐出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009187286A JP5359674B2 (ja) 2009-08-12 2009-08-12 液体吐出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011037160A JP2011037160A (ja) 2011-02-24
JP5359674B2 true JP5359674B2 (ja) 2013-12-04

Family

ID=43765448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009187286A Active JP5359674B2 (ja) 2009-08-12 2009-08-12 液体吐出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5359674B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3440964B2 (ja) * 1995-07-20 2003-08-25 セイコーエプソン株式会社 インクジェット式記録装置
JP3613297B2 (ja) * 1996-01-29 2005-01-26 セイコーエプソン株式会社 インクジェット式記録装置
JP3659023B2 (ja) * 1998-10-08 2005-06-15 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録装置
JP2006240262A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Fuji Photo Film Co Ltd 液体吐出ヘッド及び画像形成装置
JP5151473B2 (ja) * 2007-12-28 2013-02-27 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011037160A (ja) 2011-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5151473B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5195797B2 (ja) 液体吐出装置
CN100443304C (zh) 液滴喷出装置及其驱动方法
WO2011052691A1 (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた液体吐出装置、ならびに記録装置
US20120327148A1 (en) Liquid ejection apparatus
JP4935418B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5338542B2 (ja) 液体吐出装置
JP4588618B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5388737B2 (ja) 液体吐出素子およびそれを用いた液体吐出ヘッドおよび記録装置
JP2009233941A (ja) 液体吐出ヘッド
JP5183547B2 (ja) 記録装置
JP4911192B2 (ja) 記録装置
US8220893B2 (en) Image forming apparatus
JP5225253B2 (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた液体吐出装置、ならびに記録装置
JP5225249B2 (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた液体吐出装置、ならびに記録装置
JP5687002B2 (ja) 液体吐出ヘッドの駆動方法および記録装置
JP5258600B2 (ja) 液体吐出ヘッドおよびそれを用いた記録装置
JP5546110B2 (ja) 液体吐出ヘッドおよび記録装置
JP5359674B2 (ja) 液体吐出装置
JP5434332B2 (ja) 記録装置
JP2010167601A (ja) 記録装置
JP5473559B2 (ja) 液体吐出ヘッドの駆動方法および記録装置
JP5225250B2 (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた液体吐出装置、ならびに記録装置
JP5347754B2 (ja) 液体吐出装置
JP2022154957A (ja) 液体吐出ヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130319

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130520

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130819

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5359674

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150