JP5359256B2 - 非磁性一成分現像方法及び現像装置 - Google Patents

非磁性一成分現像方法及び現像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5359256B2
JP5359256B2 JP2008324099A JP2008324099A JP5359256B2 JP 5359256 B2 JP5359256 B2 JP 5359256B2 JP 2008324099 A JP2008324099 A JP 2008324099A JP 2008324099 A JP2008324099 A JP 2008324099A JP 5359256 B2 JP5359256 B2 JP 5359256B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developing
magnetic
developing roller
roller
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008324099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010145824A (ja
Inventor
洋一 玉川
俊明 金村
秀樹 高橋
雄一郎 家垣
英好 新沼
郷史 三井
克己 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2008324099A priority Critical patent/JP5359256B2/ja
Publication of JP2010145824A publication Critical patent/JP2010145824A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5359256B2 publication Critical patent/JP5359256B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、非磁性一成分現像剤(トナー)を用いる電子写真式の画像形成装置における現像方法及び現像装置に係わり、更に詳しくは非磁性一成分現像剤(トナー)の搬送性に優れた非磁性一成分現像方法及び現像装置に関する。
従来、電子写真式の画像形成装置において、非磁性一成分現像剤のトナーを現像ローラに供給し、規制部材により、上記現像ローラにトナーの薄層を形成すると共にバイアス電圧を印加して、そのトナーの薄層を、静電潜像担持体に形成されている静電潜像に転移させ、静電潜像にトナー像を顕在化させて現像を行う非磁性一成分トナーによる現像法が知られている。
このような電子写真式の画像形成装置に用いられる現像ローラにおいては、トナーの搬送量を上げるため、ゴムローラ鏡面仕上げ機などの研磨機を用いて、ローラ表面を加工する技術は従来から知られている。そして、現像ローラは、その表面状態(研磨状態)の差が印刷画像に多大な影響を及ぼしていた。
そして、現像ローラの表面粗さを、Rz(十点平均粗さ)で1.0〜15μmとした導電性ゴムローラの表面に10〜60μmの導電性外装皮膜を設けることで、表面粗さを長期に渡って好適な状態で維持でき、かつ外層厚さが薄いにも拘わらず耐用寿命の長い現像ローラが提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
ところで、現像ローラに十分なトナー搬送性を付与するためには、現像ローラの表面粗さを増大させればよいと考えられる。そこで、物性の表面粗さを示す基準として上述したようにRzがある。
上記の特許文献1の技術のように、現像ローラの表面粗さをRzだけで規定して、この現像ローラに非磁性1成分のトナーを搬送させるタイプの電子写真方式においては、印字率3%〜10%前後の印字サンプルにおいては問題は生じない。つまり通常の画像は印字率が5%前後であるので、印字率3%〜10%前後の印字サンプルで問題が無ければ、通常の使用では何ら支障はない。
ところが、ベタ黒(印字率100%近辺)の画像を印字すると、不均一画像が発生し、極端な場合には白紙に近いカスレが部分的に発生する場合がある。この不均一画像が発生する状態を、トナーの追従不良といっている。このトナーの追従不良は、上記のように現像ローラの表面粗さをRzだけで規定していたのでは解消しない。
そこで、ゴムローラ鏡面仕上げ機による表面研磨加工で現像ローラの表面を面積比S/S0 (凹凸部表面積S÷測定平面面積S0 )が2.37以上となるように仕上げると、Rzとは関係なくベタ印字時のトナー追従性が良くなるという非磁性一成分現像方法及び現像装置が提案されている。(例えば、特許文献2参照。)
また、上記の他にも、トナーの追従不良を解消するために、現像ローラや供給ローラ等の処理速度を調整する、現像ローラや供給ローラ間のバイアス電圧を調整する、ドクターブレードや現像ローラ間のバイアス電圧を調整する、更にはトナーの外添剤等を調整する等の方法で画像の均一化をはかる方法があることは良く知られている。
特開平07−084443号公報 特開2006−276563号公報
ところで、最近、プリンタは小型化、高速化の傾向にある。プリンタが小型化されると、これに伴って現像器が小型化し、現像ローラや供給ローラ等の径が細くなり、機械的な力に対しより変形しやすくなるという問題が発生する。
このため、感光ドラムと現像ローラ、及び供給ローラと現像ローラの均一な接触が保てなくなり、画像の白抜けや、濃度ムラ等の不具合が発生する。この不具合を避けるため、各部品をより強い圧力で接触させるという傾向が見られるようになっている。
このような部材間の圧力が、トナーに対しストレスとなっており、トナーの変形、トナーからの外添剤の脱落等の発生を促進させる傾向が発現するようになってきた。
このようにトナーから脱落した外添剤は、印字枚数が増えるに従い、静電潜像の担持体である感光体ドラムに強く押し当てられることにより、感光体ドラムの表面にフィルミング現象を発生させる。また、これとともに、トナーの流動性を悪化させる等の不具合を発生させる。
また、プリンタの高速化においても、同様にトナーがストレスをより受けやすくなっており、トナーの変形、外添剤の脱落等を促進させる傾向が出てきて、上述したと同様な悪影響を及ぼす現象を発生させている。そして、これらを要因としてトナーの追従不良が更に悪化している。
ここで、詳細に追従不良と上記一連の要因の関連性を検討した結果、外添剤が剥離することにより、トナーの流動性が悪化することが判明する。外添剤はトナーの流動性を良くするために添加されているものであるから、外添剤が剥離するとトナーの流動性が悪化するのは当然のことといえる。
また、ドラムフィルミング現象を解消させるため、一般的に外添剤に離型性等の処理をしているがこの処理が更にトナーの流動性を悪化させている。
この2重の要因による流動性の更なる悪化が、現像器内のトナーの動きにおいて、巨視的な視点では流動しているが、微視的な視点では停滞しており、いたるとこで小空隙を発生させて、この小空隙が追従性を失わせる原因となっているのが判明する。
この小空隙の存在は、現像ローラ上のトナー層を不均一化させ、特に現像ローラに均一で大量なトナー層を必要とするベタ画像において、顕著な濃度ムラを発生させる原因となる。従って、この小空隙の発生を解消することができれば追従性を解消することが可能であると考えられる。
この解決方法としては、直ちに考えられるのは、一つには外添剤を増加させること、2つには攪拌装置をつけることがある。しかしながら、外添剤を増加させると、更に脱落する外添剤が増加し、ドラムフィルミング現象が増加して問題がある。更には、脱落した外添剤が現像器内に滞留し、画像スジ等を発生させるという問題もある。
また、攪拌装置をつけるのは、攪拌装置の羽の動きとともに羽が通過する直前のトナーの密な部分、羽が通過した直後のトナーの疎な部分が交互に発生し、この粗密のムラが供給ローラや現像ローラへのトナー付着量に影響を与え、現像ローラ上のトナー層のムラを引き起こす要因となる。
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、簡単な方法により非磁性一成分現像剤(トナー)の追従性を向上させ現像ローラによる優れた搬送性を実現する非磁性一成分現像方法及び現像装置を提供することである。
先ず、本発明の非磁性一成分現像方法は、少なくとも、非磁性一成分現像剤を収容する現像器と、該現像器の下部に配置され、該現像器の上記非磁性一成分現像剤を現像部へ回転しつつ磁力に依らずに搬送し、該現像部において像担持体の静電潜像を上記非磁性一成分現像剤で現像する現像ローラと、上記現像器内において上記現像ローラに接し該現像ローラと同一回転方向に回転して該現像ローラの周面に圧摺接しながら該現像ローラに上記非磁性一成分現像剤を供給する現像剤供給ローラと、該現像剤供給ローラよりも上記現像ローラの搬送方向下流側で上記現像ローラに接触すべく配設され、上記現像ローラにより回転搬送される上記非磁性一成分現像剤の層厚を規制するドクターブレードと、を備える非磁性一成分現像装置における現像方法であって、上記ドクターブレードが上記現像ローラに接触する位置を含む水平面と、該水平面と上記現像剤供給ローラの交差部と、上記現像ローラ及び上記現像剤供給ローラの圧摺接部と、で形成される断面がほぼ三角形を成す領域に、上記非磁性一成分現像剤の個々の粒体よりも重量と粒径が大きいアルミナまたはジルコニアを含む非磁性体のボール体を滞留させるように構成される。
そして、上記ボール体は、例えば、上記現像ローラ及び上記現像剤供給ローラの回転力を伝達されて上記断面がほぼ三角形を成す領域内で無作為的に回転し、該領域内の上記非磁性一成分現像剤間の小空隙の閉成を解消させて上記現像ローラ周面上への追従不良を解消させ、上記現像ローラ周面上への上記非磁性一成分現像剤の付着量を安定した薄層とする、ように機能する。
この非磁性一成分現像方法において、上記ボール体は、例えば、形状は球形であり、球形の直径φは「0.5mm≦φ<2.0mm」であることが好まく、また、例えば、その素材の比重Rは「3.8g/cm^3≦R≦6.0cm^3」であることが好ましい。
次に、本発明の非磁性一成分現像装置は、上記の非磁性一成分現像方法を用いて上記非磁性一成分現像剤の上記現像ローラへの供給と上記像担持体への現像を行うように構成される。
本発明によれば、簡単な方法により非磁性一成分現像剤(トナー)の追従性を向上させ現像ローラによる優れた搬送性を実現する非磁性一成分現像方法及び現像装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1における非磁性1成分トナーを用いる現像装置を備えたカラー画像形成装置(以下、単にプリンタという)の内部構成を説明する断面図である。
図1に示すプリンタ1は、電子写真式で二次転写方式のタンデム型のカラー画像形成装置であり、画像形成部2、中間転写ベルトユニット3、給紙部4、及び両面印刷用搬送ユニット5で構成されている。
上記画像形成部2は、同図の右から左へ4個の画像形成ユニット6(6M、6C、6Y、6K)を多段式に並設した構成からなる。
上記4個の画像形成ユニット6のうち上流側(図の右側)の3個の画像形成ユニット6M、6C及び6Yは、それぞれ減法混色の三原色であるマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の色トナーによるモノカラー画像を形成し、画像形成ユニット6Kは、主として文字や画像の暗黒部分等に用いられるブラック(K)トナーによるモノクロ画像を形成する。
上記の各画像形成ユニット6は、トナー容器(トナーカートリッジ)に収納されたトナーの色を除き全て同じ構成である。したがって、以下ブラック(K)用の画像形成ユニット6Kを例にしてその構成を説明する。
画像形成ユニット6は、最下部に感光体ドラム7を備えている。この感光体ドラム7は、その周面が例えば有機光導電性材料で構成されている。この感光体ドラム7の周面近傍を取り巻いて、クリーナ8、帯電ローラ9、光書込ヘッド11、及び現像器12の現像ローラ13が配置されている。
現像器12は、上部のトナー容器に同図にはM、C、Y、Kで示すようにマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)のいずれかのトナーを収容し、中間部には下部へのトナー補給機構を備えている。
また、現像器12の下部には側面開口部に上述した現像ローラ13を備え、内部にトナー撹拌部材、現像ローラ13にトナーを供給するトナー供給ローラ、現像ローラ13上のトナー層を一定の層厚に規制するドクターブレード等を備えている。
中間転写ベルトユニット3は、本体装置のほぼ中央で図の左右のほぼ端から端まで扁平なループ状になって延在する無端状の転写ベルト14と、この転写ベルト14を掛け渡されて転写ベルト14を図の反時計回り方向に循環移動させる駆動ローラ15と従動ローラ16を備えている。
上記の転写ベルト14は、トナー像を直接ベルト面に転写(一次転写)されて、そのトナー像を更に用紙に転写(二次転写)すべく用紙への転写位置まで搬送するので、ここではユニット全体を中間転写ベルトユニットといっている。
この中間転写ベルトユニット3は、上記扁平なループ状の転写ベルト14のループ内にベルト位置制御機構17を備えている。ベルト位置制御機構17は、転写ベルト14を介して感光体ドラム7の下部周面に押圧する導電性発泡スポンジから成る一次転写ローラ18を備えている。
ベルト位置制御機構17は、マゼンタ(M)、シアン(C)及びイエロー(Y)の3個の画像形成ユニット6M、6C及び6Yに対応する3個の一次転写ローラ18を鉤型の支持軸を中心に同一周期で回転移動させる。
そして、ベルト位置制御機構17は、ブラック(K)の画像形成ユニット6Kに対応する1個の一次転写ローラ18を上記3個の一次転写ローラ18の周期と異なる回転移動周期で回転移動させて転写ベルト14を感光体ドラム7から離接させる。
すなわち、ベルト位置制御機構17は、中間転写ベルトユニット3の転写ベルト14の位置を、フルカラーモード(4個全部の一次転写ローラ18が転写ベルト14に当接)、モノクロモード(画像形成ユニット6Kに対応する一次転写ローラ18のみが転写ベルト14に当接)、及び全非転写モード(4個全部の一次転写ローラ18が転写ベルト14から離れる)に切換える。
上記の中間転写ベルトユニット3には、上面部のベルト移動方向最上流側の画像形成ユニット6Mの更に上流側に、ベルトクリーナユニットが配置され、下面部のほぼ全面に沿い付けるように平らで薄型の廃トナー回収容器19が着脱自在に配置されている。
給紙部4は、上下2段に配置された2個の給紙カセット21を備え、2個の給紙カセット21の給紙口(図の右方)近傍には、それぞれ用紙取出ローラ22、給送ローラ23、捌きローラ24、待機搬送ローラ対25が配置されている。
待機搬送ローラ対25の用紙搬送方向(図の鉛直上方向)には、転写ベルト14を介して従動ローラ16に圧接する二次転写ローラ26が配設されて、用紙への二次転写部を形成している。
この二次転写部の下流(図では上方)側にはベルト式熱定着装置27が配置されて、ベルト式熱定着装置27の更に下流側には、定着後の用紙をベルト式熱定着装置27から搬出する搬出ローラ対28、及びその搬出される用紙を装置上面に形成されている排紙トレー29に排紙する排紙ローラ対31が配設されている。
両面印刷用搬送ユニット5は、上記搬出ローラ対28と排紙ローラ対31との中間部の搬送路から図の右横方向に分岐した開始返送路32a、それから下方に曲がる中間返送路32b、更に上記とは反対の左横方向に曲がって最終的に返送用紙を反転させる終端返送路32c、及びこれらの返送路の途中に配置された4組の返送ローラ対33a、33b、33c、33dを備えている。
上記終端返送路32cの出口は、給紙部4の下方の給紙カセット21に対応する待機搬送ローラ対25への搬送路に連絡している。また、本例において中間転写ベルトユニット3の上面部には、クリーニング部35及び取り込みローラ36が配置されている。
クリーニング部35は、転写ベルト14の上面に当接して廃トナーを擦り取って除去し、取り込みローラ36はクリーニング部35が除去した廃トナーを引き継いで、図示を省略したベルトクリーナユニットの一時貯留部に溜め込み、その溜め込まれた廃トナーを搬送スクリューにより落下筒内を上部まで搬送し、落下筒を介して廃トナー回収容器19に送り込んでいる。
また、上記のクリーニング部35を適度の圧力で転写ベルト14に圧接させるために、中間転写ベルトユニット3側には、下方から転写ベルト14をクリーニング部35に向けて押圧する押圧ローラ37が設けられている。
図1に示すように、この画像形成装置1は、従来の用紙に直接トナー像を転写する方式ではなく、待機搬送ローラ対25により二次転写部まで鉛直方向に搬送される用紙に中間転写ベルト14を介してトナー像を転写する方式となっている。
したがって、用紙の搬送路に発生する用紙ジャム等の不具合を回復するメンテナンス処理時には、図1の右側を開放するのみで対処できるようになっている。
そして、用紙ジャム等の不具合はキット類の配設部では発生しないので、図1の左側に集中するキット類などの消耗品の着脱の操作は、長手方向に入れ替え操作するだけの小さなスペースで良いように構成されている。
これにより、キット間の寸法は、可及的に縮小されており、装置本体全体の小型化が図られている。また、光書込みヘッド自体も小型化され、感光体ドラムに、より近接している構成となっている。
図2は、画像形成ユニット6を示す断面図である。尚、図2には、図1と同一の構成部分には図1と同一の番号を付与して示している。
図2に示すように、図1に示した現像器12は上部トナーホッパー38と下部トナーホッパー39からなるトナーカートリッジ40と、外装フレーム41を備えた現像器42とから成る。
そして、外装フレーム41により、トナーカートリッジ40、現像器42、及びドラムユニット43が合体して一体となり、画像形成ユニット6を構成している。
図3は、図2に示した画像形成ユニット6の現像器42とドラムユニット43の部分のみを簡略に模式的に示す図である。図1及び図2に示す現像器42は、特には図示していないが、上部のトナーカートリッジ40から供給される非磁性一成分現像剤を収容している。
図1でも簡単に説明したが、ここで、現像器42全体の構成と基本動作を改めて説明する。現像ローラ13は、現像器42の下部に配置され、現像器42の非磁性一成分現像剤(以下、単にトナーという)を、感光体ドラム7との対向部で形成される現像部へと回転搬送する。
像担持体としての感光体ドラム7の周面上には、図1に示した光書込ヘッド11により静電潜像が形成されている。現像ローラ13は、現像部において感光体ドラム11の静電潜像をトナーで現像する。
現像器42内には、現像ローラ13に接して現像剤供給ローラ44が配設されている。現像剤供給ローラ44は、矢印a及びbで示すように、現像ローラ13と同一回転方向となる反時計回り方向に回転して、現像ローラ13の周面に圧摺接し、圧摺接しながら現像ローラ13の周面に現像器42内のトナーを供給する。
現像剤供給ローラ44よりも現像ローラ13の搬送方向(回転方向)下流側に、ドクターブレード45が現像ローラ13に接触すべく配設されている。ドクターブレード45は、現像ローラ13により回転搬送されるトナーの層を一定の厚さに規制する。
これらの現像ローラ13、現像剤供給ローラ44、及びドクターブレード45の上方、つまり、図2に示すトナーカートリッジ40のトナー供給口に近接する位置に、トナーを攪拌する攪拌部材46が配設されている。
この攪拌部材46は、トナーカートリッジ40から供給又は補給されるトナーを、滞りなく下方の現像ローラ13、現像剤供給ローラ44、及びドクターブレード45が協働する位置に送るために配置されている。
図4(a),(b) は、本発明の実施形態に関わる非磁性一成分のトナーによる現像方法を説明する図である。図4(a) はトナーの特殊領域を説明する図であり、同図(b) は、その領域を含む拡大図である。
図4(a) に示すように、現像ローラ13、現像剤供給ローラ44、及びドクターブレード45の3部材の間には、ドクターブレード45が現像ローラ13に接触する位置を含む水平面と、現像ローラ13及び現像剤供給ローラ44の圧摺接部とで形成される断面がほぼ三角形を成す、トナーが特に密集する特殊領域49が形成されている。
図4(b) に示すように、本例においては、現像器42のトナー47内には、トナー47の個々の粒体よりも重量と粒径が大きいボール体48が混入されている。これらのボール体48は、自重によりトナーの下方に沈んで上記の特殊領域49に滞留する。
図5(a) 〜(d) は、本発明の実施形態に関わる非磁性一成分のトナーによる現像方法の実際例を説明する図である。上記の図4(b) に示すように特殊領域49に滞留したボール体48は、図5(a) に示すように、現像ローラ13及び現像剤供給ローラ44の、矢印a及びbで示す同一回転方向となる反時計回り方向、つまり相互の圧摺接部では反対方向の向きとなる回転方向の回転力を伝達される。
これにより、ボール体48は、上記の特殊領域49の中で、あたかも水中に入れた笊の中で洗われる芋の如く、無作為的にぶつかり合い且つ回転する。このボール体48の無作為的な衝突と回転は、特殊領域49内に存在するトナー47に対しトナー間に形成される小空隙を解消させる。
小空隙を作ることのなくなった特殊領域49内のトナー47は、流動性と均一性を与えられて現像ローラ13周面上への追従不良を解消され、安定した薄層の付着量となって現像ローラ13の周面上に付着する。
このように機能するボール体48を、特殊領域49に滞留させておくには、ボール体48の粒径が小さ過ぎると、図5(b) に示すように現像ローラ13と現像剤供給ローラ44との圧摺接部から下方に漏れ出して、特殊領域49内のボール体48が適量以下となって上述した機能が弱まる。
逆に、ボール体48の粒径が大き過ぎると、図5(c) に示すように、ドクターブレード45と現像剤供給ローラ44との間に形成されている間隙を下方に通過できず、この場合は、上述した機能が全く発揮できない。
したがって、図4(a) のように、ボール体48を特殊領域49内に、程よく滞留させておくためには、ボール体48の大きさは、現像ローラ13と現像剤供給ローラ44との圧摺接部から下方に漏れ出ないように適度に大きく、且つドクターブレード45と現像剤供給ローラ44との間に形成されている図5(d) に示す間隙wを下方に通過できるように適度に小さくなければならない。
上述したボール体48の無作為的な衝突と回転が特殊領域49内に存在するトナー47に対してトナー間に形成される小空隙を解消させ、且つそのような機能を継続的に発揮できるボール体48の素材と形状と大きさを見出すまでには、本発明の発明者は各種の実験を行った。
図6は、ボール体48の特殊領域49内においてトナー間に形成される小空隙を解消させる機能を調査した実験結果を示す図表である。同図に示す図表50には、左から右へ、ボール体48のボール径(mm)の欄51、材料の欄52、特殊領域49内への充填量(g)の欄53、テスト結果の欄54、及び材料の比重の欄55から成る。
また、上記の各欄に対応する各行には、ボール径(mm)の欄51の上から下に見て、ボールなしに対応する行56、φ0.3に対応する行57、φ0.5に対応する行58、59、及び60、φ1.5に対応する行61、φ2に対応する行62から成る。
このテストにおいて使用されたボール体48は、いずれも形状は球形である。図表50の行の最初にあるボール径(mm)の欄51のボールなしの行56は、比較の上で念のため表記したものであり、当然ながら、材料の欄52は空欄、充填量(g)の欄53は0、比重の欄55は空欄で、テスト結果の欄54に記載された評価は「×」である。
次の行57のボール径(mm)の欄51のφ0.3に対応する行には、材料の欄52には、ジルコニア、充填量(g)の欄53には、50、テスト結果の欄54には、評価が「初期改善途中から再発」、比重の欄55には、6と記述されている。
次の行58のボール径(mm)の欄51のφ0.5に対応する行には、材料の欄52には、ジルコニア、充填量(g)の欄53には、50、テスト結果の欄54には、評価が「○」、比重の欄55には、6と記述されている。
次の行59のボール径(mm)の欄51のφ0.5に対応する行には、材料の欄52には、アルミナ、充填量(g)の欄53には、30、テスト結果の欄54には、評価は「○」、比重の欄55には、3.8と記述されている。
次の行60のボール径(mm)の欄51のφ0.5に対応する行には、材料の欄52には、P.P.、充填量(g)の欄53には、10、テスト結果の欄54には、評価は「×」、比重の欄55には、0.9と記述されている。
次の行61のボール径(mm)の欄51のφ1.5に対応する行には、材料の欄52には、ジルコニア、充填量(g)の欄53には、50、テスト結果の欄54には、評価は「○」、比重の欄55には、6と記述されている。
最後の行62のボール径(mm)の欄51のφ2に対応する行には、材料の欄52には、アルミナ、充填量(g)の欄53には、30、テスト結果の欄54には、評価は「×」、比重の欄55には、3.8と記述されている。
これらのテスト結果を総合すると、ボール体48の球形の直径φは0.5mm以上で且つ2mm未満、すなわち「0.5mm≦φ<2.0mm」であれば良いことが分かる。この径の構成で、現像ローラ13と現像剤供給ローラ44との圧摺接部から下方に漏れることなく且つドクターブレード45と現像剤供給ローラ44との間に形成されている間隙wを通過できることが判明した。
また、ボール体48の素材としては、上記の径の範囲であれば、アルミナ又はジルコニアを用いてよく、アルミナの場合は比重は3.8g/cm^3、また、ジルコニアの場合であれば比重は6g/cm^3である。
これらのことから、素材の硬度が十分に硬く、比重が3.8〜6g/cm^3の範囲のものであれば、素材としてはアルミナ又はジルコニアでなくても良いことが予測される。
実施形態1における非磁性1成分トナーを用いる現像装置を備えたプリンタの内部構成を説明する断面図である。 実施形態1におけるプリンタの画像形成ユニットを示す断面図である。 実施形態1におけるプリンタの画像形成ユニットの現像部とドラムユニットの部分のみを簡略に模式的に示す図である。 (a),(b) は実施形態1におけるプリンタの非磁性一成分のトナーによる現像方法を説明する図である。 (a) 〜(d) は実施形態1におけるプリンタの非磁性一成分のトナーによる現像方法の実際例を説明する図である。 実施形態1におけるプリンタのボール体の特殊領域内においてトナー間に形成される小空隙を解消させる機能を調査した実験結果を示す図表である。
符号の説明
1 画像形成装置(プリンタ)
2 画像形成部
3 中間転写ベルトユニット
4 給紙部
5 両面印刷用搬送ユニット
6(6M、6C、6Y、6K) 画像形成ユニット
7(7m、7c、7y、7k) 感光体ドラム
8 クリーナ
9 帯電ローラ
11 光書込ヘッド
12 現像器
13 現像ローラ
14 転写ベルト
15 駆動ローラ
16 従動ローラ
17 ベルト位置制御機構
18 一次転写ローラ
19 廃トナー回収容器
21 給紙カセット
22 用紙取出ローラ
23 給送ローラ
24 捌きローラ
25 待機搬送ローラ対
26 二次転写ローラ
27 ベルト式熱定着装置
28 搬出ローラ対
29 排紙トレー
31 排紙ローラ対
32a 開始返送路
32b 中間返送路
32c 終端返送路
33a、33b、33c、33d 返送ローラ対
35 クリーニング部
36 取り込みローラ
37 押圧ローラ
38 上部トナーホッパー
39 下部トナーホッパー
40 トナーカートリッジ
41 外装フレーム
42 現像器
43 ドラムユニット
44 供給ローラ
45 ドクターブレード
46 攪拌部材
47 非磁性一成分現像剤(トナー)
48 ボール体
49 特殊領域
50 図表
51 ボール径(mm)欄
52 材料欄
53 充填量(g)欄
54 テスト結果欄
55 比重欄
56 ボール径(mm)欄ボールなしに対応する行
57 ボール径(mm)欄φ0.3に対応する行
58 ボール径(mm)欄φ0.5に対応する行
59 ボール径(mm)欄φ0.5に対応する行
60 ボール径(mm)欄φ0.5に対応する行
61 ボール径(mm)欄φ1.5に対応する行
62 ボール径(mm)欄φ2に対応する行

Claims (5)

  1. 少なくとも、非磁性一成分現像剤を収容する現像器と、
    該現像器の下部に配置され、該現像器の前記非磁性一成分現像剤を現像部へ回転しつつ磁力に依らずに搬送し、該現像部において像担持体の静電潜像を前記非磁性一成分現像剤で現像する現像ローラと、
    前記現像器内において前記現像ローラに接し該現像ローラと同一回転方向に回転して該現像ローラの周面に圧摺接しながら該現像ローラに前記非磁性一成分現像剤を供給する現像剤供給ローラと、
    該現像剤供給ローラよりも前記現像ローラの搬送方向下流側で前記現像ローラに接触すべく配設され、前記現像ローラにより回転搬送される前記非磁性一成分現像剤の層厚を規制するドクターブレードと、
    を備える非磁性一成分現像装置における現像方法であって、
    前記ドクターブレードが前記現像ローラに接触する位置を含む水平面と、該水平面と前記現像剤供給ローラの交差部と、前記現像ローラ及び前記現像剤供給ローラの圧摺接部と、で形成される断面がほぼ三角形を成す領域に、前記非磁性一成分現像剤の個々の粒体よりも重量と粒径が大きいアルミナまたはジルコニアを含む非磁性体のボール体を滞留させる、
    ことを特徴とする非磁性一成分現像方法。
  2. 前記ボール体は、前記現像ローラ及び前記現像剤供給ローラの回転力を伝達されて前記断面がほぼ三角形を成す領域内で無作為的に衝突し且つ回転し、該領域内の前記非磁性一成分現像剤間の小空隙の形成を解消させて前記現像ローラ周面上への追従不良を解消させ、前記現像ローラ周面上への前記非磁性一成分現像剤の付着量を安定した薄層とする、ことを特徴とする請求項1記載の非磁性一成分現像方法。
  3. 前記ボール体は、形状は球形であり、球形の直径φは「0.5mm≦φ<2.0mm」である、ことを特徴とする請求項1又は2記載の非磁性一成分現像方法。
  4. 前記ボール体は、その素材の比重Rは「3.8g/cm^3≦R≦6.0cm^3」である、ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の非磁性一成分現像方法。
  5. 請求項1乃至4に記載のいずれか1項又は全項に記載の非磁性一成分現像方法を用いて前記非磁性一成分現像剤の前記現像ローラへの供給と前記像担持体への現像を行う、ことを特徴とする非磁性一成分現像装置。
JP2008324099A 2008-12-19 2008-12-19 非磁性一成分現像方法及び現像装置 Expired - Fee Related JP5359256B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008324099A JP5359256B2 (ja) 2008-12-19 2008-12-19 非磁性一成分現像方法及び現像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008324099A JP5359256B2 (ja) 2008-12-19 2008-12-19 非磁性一成分現像方法及び現像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010145824A JP2010145824A (ja) 2010-07-01
JP5359256B2 true JP5359256B2 (ja) 2013-12-04

Family

ID=42566312

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008324099A Expired - Fee Related JP5359256B2 (ja) 2008-12-19 2008-12-19 非磁性一成分現像方法及び現像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5359256B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54123958A (en) * 1978-03-18 1979-09-26 Canon Inc Developing apparatus
JPS5949568A (ja) * 1982-09-14 1984-03-22 Canon Inc 画像形成装置
JPH0384577A (ja) * 1989-08-29 1991-04-10 Canon Inc 現像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010145824A (ja) 2010-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9229399B2 (en) Image forming apparatus and method having a forcible toner consumption process
JP2007133122A (ja) 現像装置および画像形成装置
US8428477B2 (en) Image forming apparatus
US20110076053A1 (en) Image forming apparatus and image forming method
JP2001343861A (ja) 画像形成装置
JP5359256B2 (ja) 非磁性一成分現像方法及び現像装置
JP4472561B2 (ja) 画像形成装置
JP2009008854A (ja) クリーニング装置および画像形成装置
JP2003029532A (ja) 現像装置及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2011017847A (ja) 画像形成装置
JP2009025493A (ja) 現像装置および画像形成装置
JP2014010340A (ja) バイアス制御装置、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2011033950A (ja) 非磁性一成分現像装置
JP5668578B2 (ja) 画像形成ユニット及び画像形成装置
JP7353885B2 (ja) 現像装置、カートリッジ、画像形成装置
JP7183661B2 (ja) 画像形成装置
JP7166810B2 (ja) 画像形成装置
JP2007219077A (ja) 画像形成装置
JP4807993B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP5381425B2 (ja) 画像形成装置
JP2009058895A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2008257114A (ja) 画像形成装置
JP2001066866A (ja) 現像装置
JP4355452B2 (ja) 回転型現像装置、これを用いた画像形成装置
JP5326388B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110428

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120918

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130819

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees