JP5358949B2 - 摩擦材用組成物及びこれを使用した摩擦材 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車などの制動に用いられるディスクブレーキパッド、ブレーキライニング等の摩擦材に適した摩擦材用組成物及びこれを用いた摩擦材に関する。
自動車などには、その制動のためにディスクブレーキパッドやブレーキライニング等の摩擦材が使用されている。前記摩擦材は、制動のために相手材、例えばディスクローターやブレーキドラム等と摩擦することにより制動の役割を果たしており、そのため、高い摩擦係数と、その摩擦係数の安定性が求められている。
前記摩擦材は、繊維基質、結合材、充填材等を配合した組成物を成形加工することにより製造される。特に、前記繊維基質は、摩擦材の骨格を形成し、摩擦材の制動に関わる特性を付与する成分である。
従来、摩擦材において繊維基質にアスベスト材(石綿)が用いられてきたが、人体へ悪影響を及ぼす物質として認知されて以来、各国法規制等により、これに替わるものが製造されてきた。
そこで、アスベスト材に替わる繊維基質として無機繊維、金属繊維、有機繊維等の複数の繊維を配合した摩擦材が提案されている(特開2001−072961号公報等)。
なかでも代替品として挙げられるセラミック繊維は、摩擦材における強度増加に優れることが知られている。前記セラミック繊維は、1000℃以上の耐熱性を有する人工の無機繊維であり、具体的にはシリカ繊維、アルミナ繊維、アルミナ−シリカ系繊維、アルミナ−シリカ−ジルコニア系繊維等が挙げられる。
ところで、アスベスト材の人体への有害性は、その繊維径が細かいこと、および体内で溶解せずに滞留することにより生じるものであり、代替品としての、繊維径が細かくアスペクト比の大きい無機繊維や、体内で溶解しない繊維に関しても、アスベスト材と同様に体内への悪影響が懸念されている。そのような観点から、摩擦材に使用されるセラミック繊維として、生体溶解性のセラミック繊維を使用した摩擦材が提案されている(特開2003−301878号公報等)。
しかしながら生体溶解性のセラミック繊維を使用した摩擦材は、生体非溶解性のセラミック繊維を使用した摩擦材と比べて相手材の錆落とし時の摩擦材の摩耗が多く錆落とし性に劣るという問題点がある。
本発明は、人体に悪影響を及ぼすことなく、また、錆落とし性能が高い摩擦材に使用する摩擦材用組成物と、これを用いた摩擦材を提供することを目的とする。
前記課題を解決する本発明は、アスベストや生体非溶解性のセラミック繊維のような人体に悪影響を及ぼす繊維を含まない繊維基質、結合材、及び充填材を含んでなる摩擦材用組成物であり、該繊維基質中に、繊維長が異なる少なくとも2種類の生体溶解性のセラミック繊維を含む摩擦材用組成物に関する。
また、一つの態様として、該繊維基質中に、200μmより短い生体溶解性のセラミック繊維と400μmより長い生体溶解性のセラミック繊維とを含む摩擦材用組成物に関する。
さらに一つの態様として、本発明は、前記摩擦材用組成物中に、繊維長が400μm以上の生分解性のセラミック繊維を1〜3重量%、および繊維長が50〜200μmの生体溶解性のセラミック繊維を4〜10重量%を含む、摩擦材用組成物に関する。
さらに一つの態様として本発明は、粒径45μm以上のショットを0.2重量%以上含有する摩擦材用組成物に関する。
さらに一つの態様として本発明は、前記繊維長が50〜200μmの生体溶解性のセラミック繊維がアルミナ成分を含む摩擦材用組成物に関する。
また本発明は、上記の摩擦材用組成物を用いて加熱加圧成形してなる摩擦材に関する。
本願の開示は、2006年1月13日に出願された特願2006−005939号に記載の主題と関連しており、それらの開示内容は引用によりここに援用される。
以下本発明の摩擦材用組成物について詳述する。
本発明の摩擦材用組成物は、アスベスト材と生体非溶解性のセラミック繊維とを除く繊維基質、結合材、および充填材を含み、該繊維基質として、生体溶解性のセラミック繊維を含有し、前記生体溶解性のセラミック繊維が繊維長が異なる少なくとも2種類の生体溶解性のセラミック繊維を含有することを特徴とする摩擦材用組成物であり、繊維長の異なる前記生体溶解性のセラミック繊維を用いることで摩擦材用組成物を均一に分散、保持させ、これを用いた摩擦材の補強効果が増し、相手材との錆落とし性に優れた効果を発揮する。前記繊維長が異なる少なくとも2種類の生体溶解性セラミック繊維には、200μmより短い生体溶解性のセラミック繊維と400μmより長い生体溶解性のセラミック繊維であることが錆落し性の観点で好ましい。
本発明の摩擦材用組成物において使用される繊維基質は、上記特徴を有する生体溶解性のセラミック繊維のみからなる繊維基質か、前記生体溶解性のセラミック繊維と通常摩擦材に使用される無機繊維、有機繊維、金属繊維等の繊維を単独または2種類以上を組み合わせて含有することができる。ただし、本発明の摩擦材用組成物においては、無機繊維であるアスベスト材および生体非溶解性のセラミック繊維を含まない。ここにおいて前記生体非溶解性のセラミック繊維とは、生体内において溶解せず、化学組成がアルカリ酸化物、アルカリ土類酸化物総量(ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、バリウムの酸化物の総量)が18%未満であるセラミック繊維を意味する。そのような生体非溶解性の繊維は、例えばSiO2繊維、Al2O3繊維、Al2O3−SiO2系繊維、Al2O3−SiO2−ZrO2系繊維等が挙げられる。
本発明の摩擦材用組成物において繊維基質として使用される生体溶解性のセラミック繊維は、人体内に取り込まれた場合でも短時間で分解され体外に排出される特徴を有するセラミック繊維であり、化学組成がアルカリ酸化物、アルカリ土類酸化物総量(ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、バリウムの酸化物の総量)が18%以上でかつ、呼吸による短期バイオ永続性試験で、20μm以下の繊維の重量半減期が10日以内または気管内注入時の短期バイオ永続性試験で、20μm以上の繊維の重量半減期が40日以内、または腹膜内試験で過度の発癌性の証拠が無いかまたは長期呼吸試験で関連の病原性や腫瘍発生が無いことを満たすセラミック繊維を意味する(EU指令97/69/EC のNota Q(発癌性適用除外))。このような生体溶解性のセラミック繊維として、具体的にはSiO2−CaO−MgO系繊維やSiO2−CaO−MgO−Al2O3系繊維等が挙げられる。本発明においては、耐熱性や補強効果の点でアルミナを含むSiO2−CaO−MgO−Al2O3系繊維が好ましい。
また、これらの生体溶解性のセラミック繊維は、セラミックを一般に使用される溶融紡糸法等により繊維化して製造される。
本発明においては、このような生体溶解性のセラミック繊維を、繊維長が異なる生体溶解性のセラミック繊維として2種以上を組み合わせて用いることにより、繊維物の分散性と補強効果とが両立し、錆除去時の摩擦材摩耗が低減し、優れた錆落とし性を有する摩擦材を得ることができる。組み合わせには、繊維長が300μmより短い生体溶解性のセラミック繊維(以後「短繊維のセラミック繊維」あるいは単に「短繊維」ということもある)と、繊維長が300μmより長い生体溶解性のセラミック繊維(以後「長繊維のセラミック繊維」あるいは単に「長繊維」ということもある)との組み合わせがあり、これら組み合わせる生体溶解性のセラミック繊維の間には、200μm以上程度の繊維長の差があることが好ましい。また、組み合わせて使用する場合における短繊維のセラミック繊維および長繊維のセラミック繊維としては、短繊維のセラミック繊維および長繊維のセラミック繊維とも、それぞれ1種あるいは2種以上のセラミック繊維を用いることができる。
なお、本明細書において、「繊維長」および「粒径」の値は全て該当する繊維の平均値を示しており、例えば200μmの繊維長の繊維とは、光学顕微鏡で繊維長を50個測定した繊維長の平均値が200μmmであることを示す。
ところでセラミック繊維は一般に、製造過程で繊維にならなかったショット(粒状物)を発生し、これらのショットがセラミック繊維中に含まれている。セラミック繊維を用いた場合、摩擦材用組成物においてショット量が多いほど、摩擦材の錆除去性が良くなり、相手材の錆落とし性が向上する。
本発明の摩擦材用組成物は、摩擦材用組成物中に0.2重量%以上のショットを含むような摩擦材用組成物でもあり、さらに0.2〜3.0重量%のショットであることが好ましい。ショットの量が3.0重量%を超えると相手材の摩耗が大きくなり、ローターの偏摩耗に起因するジャダー等の音振性能が悪化する傾向がある。
前記のようにショットとは、セラミック繊維の製造過程で生成してセラミック繊維中に含有するものであるが、本発明の摩擦材用組成物は、ショットを添加する方法としてセラミック繊維中に含有された状態のものでも、セラミック繊維から分離されたショットの状態のものを添加しても構わない。一方、ショットを含まない生体溶解性のセラミック繊維を用いることも可能であり、また、ショットの代わりに、ショット成分に似た酸化物球状粒を用いることもできる。
また、本発明の摩擦材用組成物においてより好ましい態様として、前記生体溶解性のセラミック繊維は、具体的には、長繊維の生体溶解性のセラミック繊維が400〜700μm、かつ前記短繊維の生体溶解性のセラミック繊維が繊維長50〜200μmであることが繊維の分散性起因の補強効果、錆落とし性の点で好ましい。前記範囲内の長繊維および短繊維の生体溶解性のセラミック繊維を用いることで、本発明の摩擦材用組成物をより均一に分散させ保持させることができる。ここにおいて前記長繊維のセラミック繊維および前記短繊維のセラミック繊維として、同一または異なる組成または繊維径のセラミック繊維を使用してよい。
以下、本発明の摩擦材用組成物に使用される生体溶解性のセラミック繊維のうち、2種類のセラミック繊維、すなわち長繊維および短繊維について説明するが、本発明においてはこれ以外の生体溶解性のセラミック繊維を含んでよく、この2種類に限定されるものではない。
本発明の摩擦材用組成物に使用される長繊維のセラミック繊維は、市販品であるSuper wool(新日本サーマルセラミックス社製)のSW607MAX−D(組成: SiO2 : MgO : CaO = 66 : 19 : 15)、等を用いることができる。また、前記長繊維のセラミック繊維は、繊維径が8μm以下であることが補強効果の点で好ましい。
また、前記長繊維のセラミック繊維の含有量は、摩擦材用組成物において1〜3重量%であることが好ましく、さらに1〜2重量%が好ましい。1重量%未満であると摩擦材とした場合に十分な補強効果が得られず、摩耗し易く錆落とし性が低下する傾向がある。また、3重量%を超えると、摩擦材中での繊維の分散性が悪化する傾向がある。
本発明の摩擦材用組成物に使用される短繊維のセラミック繊維は、補強効果、錆落とし性の点でアルミナを含むものであることが好ましい。前記アルミナの含有量は、短繊維のセラミック繊維全体において1〜3重量%が好ましい。そのような短繊維のセラミック繊維として、具体的に、ファインフレックス−E バルクファイバーT(ニチアス社製)(組成:Si O2 : MgO+CaO : Al2O3 = 75〜80 : 19〜25 : 1〜3)等を用いることができる。また、短繊維のセラミック繊維は繊維径が8μm以下であることが補強効果の点で好ましい。
また、前記短繊維のセラミック繊維の含有量は、摩擦材用組成物中において4〜10重量%であることが好ましく、さらに2〜6重量%であることが好ましい。4重量%未満であると、摩擦材において十分な補強効果が得られず、磨耗し易く錆落とし性が低下する傾向がある。また10重量%を超えると、摩擦材中での繊維の分散性が悪化する傾向がある。
本発明の摩擦材用組成物に含まれる上述した生体溶解性のセラミック繊維以外の繊維基質として使用される無機繊維は、ロックウール、チタン酸カリウム繊維、ガラス繊維、ウォラストナイト等が挙げられるが、環境負荷物質低減の点でチタン酸カリウム繊維、ガラス繊維を含有しないことが好ましい。また、本発明の摩擦材用組成物に含まれる上述した生体溶解性のセラミック繊維以外の繊維基質として使用される有機繊維は、アラミド繊維、炭素繊維、ポリイミド繊維、セルロース繊維、アクリル繊維、フェノール樹脂繊維等が挙げられる。
また、本発明の摩擦材用組成物に含まれる上述した生体溶解性のセラミック繊維以外の繊維基質として使用される金属繊維は、銅、真鍮、青銅、アルミニウム、スチール等が挙げられるが、相手材攻撃性や鳴き性能の点で銅または真鍮または青銅の繊維が好ましい。また、スチールは、重量が重く、錆易いこと、鳴き特性が悪化すること、また相手材を損傷し磨耗させやすい性質から実用性を考慮すると、本発明に使用される場合は少量であることが好ましい。
以上詳述した本発明の摩擦材用組成物に含まれる繊維基質は、繊維状または粉末状であってよく、その含有量は、本発明の摩擦材用組成物中に5〜50重量%、さらに好ましくは10〜30重量%であることが好ましい。このうち、本発明で使用される生体溶解性のセラミック繊維の全含有量は、本発明の摩擦材用組成物中に5〜30重量%、好ましくは5〜10重量%であることが好ましい。また、本発明の摩擦材用組成物に含まれる繊維基質は、本発明の摩擦材用組成物を調製する際に、摩擦材用組成物を構成する他の材料と共に直接配合し、調製することができる。
本発明の摩擦材用組成物に含まれる結合材は、通常、摩擦材に用いられる熱硬化性樹脂を用いることができる。熱硬化性樹脂としては、例えば、フェノール樹脂、アクリル変性フェノール樹脂、シリコーン変性フェノール樹脂、カシュ−変性フェノール樹脂、エポキシ変性フェノール樹脂、アルキルベンゼン変性フェノール樹脂等の各種変性フェノール樹脂などが挙げられ、特にフェノール樹脂、アクリル変性フェノール樹脂、シリコーン変性フェノール樹脂が好ましく、これらを単独でまたは2種類以上を組み合わせて使用することができる。
本発明の摩擦材用組成物に含まれる充填材は、有機充填材および無機充填材を使用することができる。前記有機充填材として、例えばカシュ−ダスト、タイヤゴム粉、アクリルゴム粉、イソプレンゴム、NBR、SBR等が挙げられ、単独でまたは2種類以上を組み合わせて使用される。前記有機充填材の含有量は、摩擦材用組成物において2〜20重量%であることが好ましく、5〜10重量%であることがより好ましい。
また、前記無機充填材として、例えば三硫化アンチモン、硫化スズ、二硫化モリブデン、硫化鉄、硫化ビスマス、硫化亜鉛、窒化ホウ素、酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、コークス、黒鉛、マイカ、酸化鉄、バーミキュライト、チタン酸カリウム、硫酸カルシウム、酸化ジルコニウム、ジルコンサンド、アルミナ、板状チタン酸カリウム、珪藻土、タルク、クレー、ムライト、ゼオライト、等が挙げられ、これらを単独でまたは2種類以上を組み合わせて使用することができる。また、前記無機充填材の含有量は、摩擦材用組成物において30〜80重量%であることが好ましく、50〜70重量%であることがより好ましい。
本発明の摩擦材用組成物を使用することにより、人体に悪影響を与えることなく、相手材の錆落とし性が優れた摩擦材を提供することができる。
本発明の摩擦材用組成物は、前記の繊維基質、結合材、充填材を配合し、レディーゲミキサー、アイリッヒミキサー、等の混合機を用いて混合することにより作製することができる。また、本発明の摩擦材用組成物は、前記の材料以外に、必要に応じてその他の材料を配合することができ、例えば銅粉、亜鉛粉、黄銅粉等の金属粉末等を配合することができる。
本発明の摩擦材用組成物は、自動車等のディスクブレーキパットやブレーキライニング等の摩擦材として、または本発明の摩擦材用組成物を目的形状に成形、加工、貼り付け等の工程を施すことによりクラッチフェーシング、電磁ブレーキ、保持ブレーキ等の摩擦材材としても使用することができる。また、本発明の摩擦材用組成物は、例えば摩擦材の製造において、または摩擦材の使用において、前記摩擦材用組成物が飛散して人体に吸入された場合でも、アスペクト比の大きい生体溶解性セラミック繊維が生体内にて溶解し体外に排出されるため、人体に悪影響を及ぼさない。さらに本発明の摩擦材用組成物は、摩擦材として使用した場合、これを使用した自動車等における制動時に相手材の錆の除去時に発生する錆摩耗粉よる摩擦材の摩耗が少なく、錆落し性に優れる効果を有する。
本発明の摩擦材は、本発明の摩擦材用組成物を用いてなる摩擦材であり、相手材に対する錆落とし性に優れる特徴を有する。
また、本発明の摩擦材は、自動車等のディスクパッド、ブレーキライニング、クラッチフェーシング、電磁ブレーキ、保持ブレーキ等に使用することができる。
また、本発明の摩擦材は、一般に使用されている方法を用いて製造することができ、本発明の摩擦材用組成物を加熱加圧成形して製造される。詳細には、本発明の摩擦材用組成物をレディーゲミキサー、加圧ニーダー等の混合機を用いて均一に混合し、この混合物を成形金型にて予備成形し、得られた予備成形物を成形温度130〜160℃、成形圧力20〜50MPaの条件で2〜10分間で成形し、得られた成形物を150〜250℃で2〜10時間熱処理する。また、必要に応じて塗装、スコーチ処理、研磨処理を行なう。
本発明の摩擦材は、本発明の摩擦材用組成物を使用することにより、補強効果が増して、相手材の錆落とし時の摩擦材の耐摩耗性および錆落とし性に優れた摩擦材である。
本発明の摩擦材用組成物について、実施例を用いてさらに説明する。
(ディスクブレーキパッドの作製)
本発明の摩擦材用組成物を用いて摩擦材であるディスクブレーキパッドを作製した(実施例1〜6)。
実施例1
長繊維として平均繊維長625μmの生体溶解性のセラミック繊維(B)(商品名SW607MAX−D、新日化サーマルセラミックス(株)社製、アルミナ成分非含有、粒径45μm以上のショット含有量:長繊維のセラミック繊維中に17重量%)を摩擦材用組成物全体に対して1.4重量%、短繊維として平均繊維長100μmの生体溶解性のセラミック繊維(E)(商品名ファインフレックス−E バルクファイバーT、ニチアス(株)社製、アルミナ成分含有量 :短繊維のセラミック繊維中に2重量%、粒径45μm以上のショット含有量:短繊維のセラミック繊維中に9重量%)を摩擦材用組成物全体に対して5.9重量%と、表2に示す材料を配合し摩擦材用組成物を得た(摩擦組成物中の含有量:長繊維のセラミック繊維1.4重量%、短繊維のセラミック繊維5.9重量%、粒径45μm以上のショット含有量0.8重量%)。
この摩擦材用組成物をレディーゲミキサー(株式会社マツボー社製、商品名 レディーゲミキサーM20)で混合し、この混合物を成形プレス(王子機械工業株式会社製)で予備成形し、得られた予備成形物を成形温度145℃、成形圧力40MPaの条件で6分間成形プレス(三起精工社製)を用いて加熱加圧成形し、得られた成形品を200℃で4.5時間熱処理し、ロータリー研磨機を用いて研磨し、500℃のスコーチ処理を行なってディスクブレーキパッドを得た。
実施例2
長繊維として平均繊維長625μmの生体溶解性のセラミック繊維(B)(商品名SW607MAX−D、新日化サーマルセラミックス(株)社製、アルミナ成分非含有、粒径45μm以上のショット含有量:長繊維のセラミック繊維中に17重量%)を摩擦材用組成物全体に対して5.5重量%、短繊維として平均繊維長118μmの生体溶解性のセラミック繊維(D)(商品名SM90−SAB−T40、新日化サーマルセラミックス(株)社製、アルミナ成分非含有、粒径45μm以上のショット非含有)を摩擦材用組成物全体に対して1.8重量%と、表2に示す材料を配合し摩擦材用組成物を得た(摩擦組成物中の含有量:長繊維のセラミック繊維5.5重量%、短繊維のセラミック繊維1.8重量%、粒径45μm以上のショット含有量0.9重量%)。
この摩擦材用組成物を実施例1と同様の方法にてディスクブレーキパッドを作製した。
実施例3
長繊維として平均繊維長625μmの生体溶解性のセラミック繊維(B)(商品名SW607MAX−D、新日化サーマルセラミックス(株)社製、アルミナ成分非含有、粒径45μm以上のショット含有量:長繊維のセラミック繊維中に17重量%)を摩擦材用組成物全体に対して1.4重量%、短繊維として平均繊維長50μmの生体溶解性のセラミック繊維(G)(商品名ファインフレックス−E バルクファイバーT、ニチアス(株)社製、アルミナ成分含有量:短繊維のセラミック繊維中に2重量%、粒径45μm以上のショット含有量:短繊維のセラミック繊維中に9重量%)を摩擦材用組成物全体に対して5.9重量%と、表2に示す材料を配合し摩擦材用組成物を得た(摩擦組成物中の含有量:長繊維のセラミック繊維1.4重量%、短繊維のセラミック繊維5.9重量%、粒径45μm以上のショット含有量0.8重量%)。
この摩擦材用組成物を実施例1と同様の方法にてディスクブレーキパッドを作製した。
実施例4
長繊維として平均繊維長625μmの生体溶解性のセラミック繊維(B)(商品名SW607MAX−D、新日化サーマルセラミックス(株)社製、アルミナ成分非含有、粒径45μm以上のショット含有量:長繊維のセラミック繊維中に17重量%)を摩擦材用組成物全体に対して2.2重量%、短繊維として平均繊維長100μmの生体溶解性のセラミック繊維(F)(商品名ファインフレックス−E バルクファイバーT、ニチアス(株)社製、アルミナ成分含有量(短繊維のセラミック繊維中に2重量%)、粒径45μm以上のショット含有量:短繊維のセラミック繊維中に1重量%)を摩擦材用組成物全体に対して5.1重量%と、表2に示す材料を配合し摩擦材用組成物を得た(摩擦組成物中の含有量:長繊維のセラミック繊維2.2重量%、短繊維のセラミック繊維5.1重量%、粒径45μm以上のショット含有量0.4重量%)。
この摩擦材用組成物を実施例1と同様の方法にてディスクブレーキパッドを作製した。
実施例5
長繊維として平均繊維長625μmの生体溶解性のセラミック繊維(B)(商品名SW607MAX−D、新日化サーマルセラミックス(株)社製、アルミナ成分非含有、粒径45μm以上のショット含有量:長繊維のセラミック繊維中に17重量%)を摩擦材用組成物全体に対して2.2重量%、短繊維として平均繊維長50μmの生体溶解性のセラミック繊維(H)(商品名ファインフレックス−E バルクファイバーT、ニチアス(株)社製、アルミナ成分含有量(短繊維のセラミック繊維中に2重量%)、粒径45μm以上のショット含有量:短繊維のセラミック繊維中に1重量%)を摩擦材用組成物全体に対して5.1重量%と、表2に示す材料を配合し摩擦材用組成物を得た(摩擦組成物中の含有量:長繊維のセラミック繊維2.2重量%、短繊維のセラミック繊維5.1重量%、粒径45μm以上のショット含有量0.4重量%)。
この摩擦材用組成物を実施例1と同様の方法にてディスクブレーキパッドを作製した。
実施例6
長繊維として平均繊維長625μmの生体溶解性のセラミック繊維(B)(商品名SW607MAX−D、新日化サーマルセラミックス(株)社製、アルミナ成分非含有、粒径45μm以上のショット含有量:長繊維のセラミック繊維中に17重量%)を摩擦材用組成物全体に対して1.4重量%、短繊維として平均繊維長118μmの生体溶解性のセラミック繊維(D)(商品名SM90−SAB−T40、新日化サーマルセラミックス(株)社製、アルミナ成分非含有、粒径45μm以上のショット非含有)を摩擦材用組成物全体に対して5.9重量%と、表2に示す材料を配合し摩擦材用組成物を得た(摩擦組成物中の含有量:長繊維のセラミック繊維1.4重量%、短繊維のセラミック繊維5.9重量%、粒径45μm以上のショット含有量0.2重量%)。
この摩擦材用組成物を実施例1と同様の方法にてディスクブレーキパッドを作製した。
比較例として、生体非溶解性のセラミック繊維、または1種類のみの生体溶解性のセラミック繊維を用いた摩擦材を作製した。
比較例1
平均繊維長600μmの生体非溶解性のセラミック繊維(A)(商品名FIBERFRAXR-Zエンジニアードファイバー ZFC600/90、東芝モノフラックス(株)社製、化学組成:Al2O3 : SiO2 : ZrO2 : 30 : 53 : 16、45μm以上のショット含有量:セラミック繊維中に14重量%)を摩擦材用組成物全体に対して7.3重量%と、表2に示す材料を配合し、摩擦材用組成物を得た(摩擦材用組成物中の含有量:セラミック繊維7.3重量%、45μm以上のショット含有量1.0重量%)。
この摩擦材用組成物を実施例1と同様の方法にてディスクブレーキパッドを作製した。
比較例2
平均繊維長625μmの生体溶解性のセラミック繊維(B)(商品名SW607MAX−D、新日化サーマルセラミックス(株)社製、アルミナ成分非含有、45μm以上のショット含有量:セラミック繊維中に17重量%)を摩擦材用組成物全体に対して7.3重量%と、表2に示す材料を配合し、摩擦材用組成物を得た(摩擦材用組成物中の含有量:セラミック繊維7.3重量%、45μm以上のショット含有量1.2重量%)。
この摩擦材用組成物を実施例1と同様の方法にてディスクブレーキパッドを作製した。
比較例3
平均繊維長285μmの生体溶解性のセラミック繊維(C)(商品名SM90−SAZ−P15、新日化サーマルセラミックス(株)社製、アルミナ成分非含有、45μm以上のショット含有量:セラミック繊維中に3重量%)を摩擦材用組成物全体に対して7.3重量%と、表2に示す材料を配合し、摩擦材用組成物を得た(摩擦材用組成物中の含有量:セラミック繊維7.3重量%、45μm以上のショット含有量0.2重量%)。
この摩擦材用組成物を実施例1と同様の方法にてディスクブレーキパッドを作製した。
比較例4
平均繊維長118μmの生体溶解性のセラミック繊維(D)(商品名SM90−SAZ−T40、新日化サーマルセラミックス(株)社製、アルミナ成分非含有、45μm以上のショット非含有)を摩擦材用組成物全体に対して7.3重量%と、表2に示す材料を配合し、摩擦材用組成物を得た(摩擦材用組成物中の含有量:セラミック繊維7.3重量%、45μm以上のショット非含有)。
この摩擦材用組成物を実施例1と同様の方法にてディスクブレーキパッドを作製した。
比較例5
平均繊維長100μmの生体溶解性のセラミック繊維(E)(商品名ファインフレックス−E バルクファイバーT、ニチアス(株)社製、アルミナ成分含有量:短繊維のセラミック繊維中に2重量%、粒径45μm以上のショット含有量:セラミック繊維中に9重量%)を摩擦材用組成物全体に対して7.3重量%と、表2に示す材料を配合し、摩擦材用組成物を得た(摩擦材用組成物中の含有量:セラミック繊維7.3重量%、45μm以上のショット含有量0.7重量%)。
この摩擦材用組成物を実施例1と同様の方法にてディスクブレーキパッドを作製した。
本発明の摩擦材における錆落とし試験
実施例1〜6、および比較例1〜5の摩擦材における相手材に対する錆落とし性について試験を行い、その評価を行なった。
試験方法
評価はすべて富士重工業株式会社製 フォレスターの慣性モーメントにて試験を行った。試験に用いたローターはキリウ社製ディスクローター(FC250)を用いた。
ダイナモメーターでJASO C427に準拠したすり合わせ(初速度50km/h、減速度0.3G、制動前ブレーキ温度100℃, 制動回数200回)を行ったあと、ディスクローターの錆び付けを行った。錆び付け手順は、JIS Z2371に準拠した塩水噴霧でディスクローターを塩水噴霧試験機内に1時間放置し、100℃で1時間乾燥し、JIS D4419の恒温高湿試験に準拠して温度50±1℃、湿度95%±1%に保たれた恒温高湿槽中で10時間放置し、室温大気中に24時間放置した。この一連の錆び付け条件を3回繰り返し、ディスクローターの錆び付けを行った。
上記の方法で作為的に作成した錆付きローターを、実施例1〜6または比較例1〜5の摩擦材のそれぞれを用いて、JASO C427のすり合わせ条件(初速度50km/h、 減速度0.3G、 制動前ブレーキ温度100℃)で制動し、摩擦材の錆落とし性について、制動10回目及び500回目における錆落し率を以下の基準で評価した。
◎ : 90%以上 ○ : 80%以上 △ : 60%以上 × : 60%未満
錆落し率 = 落ちた錆の厚さ/錆付け時の錆の厚さ×100(%)
錆付け後の錆厚み = 錆び付け後のディスクローター厚み − すり合わせ後のディスクローター厚み
錆落とし試験後の錆厚み = 制動後(10回、500回)のディスクローター厚み − すり合わせ後のディスクローター厚み
落ちた錆の厚さ = 錆付け後の錆厚み − 錆落とし試験後の錆厚み
上記の試験による摩擦材の錆落とし性を表1に示す。
Figure 0005358949
Figure 0005358949
これらの結果から、繊維長の異なる2種類の生体溶解性のセラミック繊維を含む摩擦材用組成物を用いて作製された摩擦材は、対面材のディスクローターにおいて優れた錆落とし性を発揮し、これは生体非溶解性のセラミック繊維の錆落とし性能と同等であることが示された。また、短繊維にアルミナを含む摩擦材は、より錆落とし性能を優れ、さらに、ショットを含む摩擦材においてもより錆落とし性能が優れることが示された。さらに本開発品は従来の生体非分解性のセラミック繊維を用いた摩擦材組成物と比較して環境負荷が少なく人体有害性が少ない。

Claims (5)

  1. 繊維基質、結合材、および充填材を含んでなる摩擦材用組成物であり、該繊維基質中に、繊維長が異なる少なくとも2種類の生体溶解性のセラミック繊維を含み、
    繊維長が異なる2種類の生体溶解性のセラミック繊維が、繊維長50〜200μmの生体溶解性のセラミック繊維と、繊維長400〜700μmの生体溶解性のセラミック繊維とである摩擦材用組成物。
  2. 前記摩擦材用組成物中に、前記繊維400〜700μm生体溶解性のセラミック繊維を1〜3重量%、および前記繊維50〜200μmの生体溶解性のセラミック繊維を4〜10重量%む、請求項1に記載の摩擦材用組成物。
  3. 前記繊維長50〜200μm生体溶解性のセラミック繊維がアルミナ成分を含む、請求項1または2記載の摩擦材用組成物。
  4. さらに、粒径45μm以上のショットを0.2重量%以上含有してなる請求項1〜3のいずれかに記載の摩擦材用組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の摩擦材用組成物を加熱加圧成形してなる摩擦材。
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