JP5357741B2 - 蒸気タービンおよび蒸気タービンの運転方法 - Google Patents
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Description
これは、タービン車室の壁面における表面温度と、壁面の中位温度との温度差によって、タービン車室に過大な熱応力がかかるのを防止するためである。
船舶の主機として用いられている蒸気タービンの場合には、船舶の減速時に蒸気タービンの出力を減少させる制御(減速運転)が行われる。具体的には、蒸気タービンの状態を監視することなく、ブリッジからの指令に基づいて蒸気タービンの出力を一意に減少させる制御が行われていた。
港湾航行において、舶用主機として用いられる蒸気タービンは、常に、増減速運転による柔軟な操作が求められ、また運行スケジュールの調整や外洋航行から港湾入港時等、減速運転が行われる頻度は陸用の事業用蒸気タービンと比べても非常に多い。
つまり、舶用主機として用いられる蒸気タービンの車室における動特性シミュレーションおよび非定常FEM解析を実施した結果、車室に流入する主蒸気温度および再熱蒸気温度の変化の影響により、車室の内面温度が低下して外面温度などよりも低くなることが分かった。これにより、蒸気漏れにつながる車室の継ぎ手面における面圧低下を引き起こす可能性が極めて高くなるという問題があった。
しかしながら、ボルト配置や車室構造による方法のみでは限界があり、面圧低下を防止する十分な効果が期待できず、車室の継ぎ手面からの蒸気漏れを防止または抑制することは困難であるという問題があった。
本発明の蒸気タービンは、内部にタービンを収納する空間を有するとともに、分割面を有する車室と、前記タービンに供給される蒸気流量を調節する調節部と、前記タービンに供給される蒸気流量を減少させる場合には、前記分割面における前記空間に隣接した領域の面圧が所定面圧以上になるように、前記調節部に対して前記蒸気流量の変化率を調節する制御を行う制御部と、が設けられ、前記制御部は、前記調節部に対して前記蒸気流量の変化を保留することにより、前記蒸気流量の変化率を調節する制御を行うことを特徴とする。
これらのことから、タービンの出力を減少させる場合などのように、タービンに供給される蒸気流量が減少されるときには、上記空間に隣接した領域の面圧が低下する。
そこで、調節部によって調節される蒸気流量の変化率を調節する制御を行う。
これらのことから、蒸気流量の減少率を抑制する前と比較して、分割面における空間に隣接した領域の面圧が高くなり、タービンに供給された蒸気が外部に漏れにくくなる。
また、本発明によれば、蒸気流量の減少を保留することにより蒸気流量の減少率を調節する制御が行われる。言い換えると、タービンに供給される蒸気流量および蒸気温度が、上記空間に隣接した領域の面圧が所定面圧未満であると判断された時点での蒸気流量および蒸気温度に大よそ固定される。
すると、タービンに供給される蒸気温度が大よそ一定に保たれ、上述の車室壁面における外側部分およびボルトの熱収縮量と、車室壁面の空間に隣接した部分の熱収縮量との間の熱収縮量差が縮まる。これは、例えば蒸気流量の減少率を抑制する場合であって、タービンに供給される蒸気温度が緩やかに減少するときに、上述の熱収縮量差が縮まる時間と比較して、より短い時間で熱収縮量差が縮まる。
これらに基づいて上記領域の面圧に関する押しつけ力の変化を考慮した上記領域の面圧を求めることができ、上記領域の面圧が所定面圧よりも小さいか否かを判断できる。
実際には、運転状態における内部圧力も考慮する必要があるが、プラントの運転状況を動特性シミュレーションで予測できる場合には、予め車室内外温度と面圧との関係情報を大よそ得る事ができ、上述の判断をすることが可能となる。
この発明の第1の実施形態に係る蒸気タービンについて、図1から図10を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る蒸気タービンの概略構成を説明する模式図である。図2は、図1の高圧タービンおよび中圧タービンを収納する車室の構成を説明する模式図である。
本実施形態に係る蒸気タービン1は船舶の主機として用いられるものであって、高圧タービン2Hから排出された蒸気を加熱する再熱器4Rを備えた再熱タービンである。
車室3は、高圧タービン2Hおよび中圧タービン2Mを内部に収納するとともに、蒸気が導入されるものである。
車室3には、図2から図4に示すように、高圧タービン2Hおよび中圧タービン2Mを内部に収納する空間Sと、車室3を上下に2分割する分割面SPと、高圧側入口内壁温度センサ(面圧情報取得手段、温度測定部)31Hと、高圧側入口外壁温度センサ(面圧情報取得手段、温度測定部)32Hと、中圧側入口内壁温度センサ31Mと、中圧側入口外壁温度センサ32Mと、が主に設けられている。
中圧タービン2Mは、再熱器4Rから再熱蒸気の供給を受けて回転駆動力を発生させるものである。
上車室3Uおよび下車室3Lは、上車室3Uに設けられたボルト孔41に挿通されたボルト42によって一体に締め付けられている。さらに、下車室3Lには、高圧側入口内壁温度センサ31H、高圧側入口外壁温度センサ32H、中圧側入口内壁温度センサ31Mおよび中圧側入口外壁温度センサ32Mが設けられている。
さらに、高圧側入口内壁温度センサ31Hは、上述の内壁面の温度に係る測定信号を制御部6に出力するものである。
さらに、中圧側入口内壁温度センサ31Mは、上述の内壁面の温度に係る測定信号を制御部6に出力するものである。
中圧側入口ボルト温度センサ35Mは、再熱蒸気が中圧タービン2Mに流入する領域近傍の温度を測定するものである。さらに、中圧側入口ボルト温度センサ35Mは、上述のボルト42の温度に係る測定信号を制御部6に出力するものである。
中圧側出口ボルト温度センサ36Mは、再熱蒸気が中圧タービン2Mから流出する領域近傍の温度を測定するものである。さらに、中圧側出口ボルト温度センサ36Mは、上述のボルト42の温度に係る測定信号を制御部6に出力するものである。
主ボイラ4Hには、主バーナ41と、主バーナ用燃料調節部42と、過熱器43と、温度制御部44と、が設けられている。
主バーナ41としては公知の構成のバーナを用いることができ、特に限定するものではない。
過熱器43には、高圧タービン2Hや後進タービン2Bに供給される過熱蒸気の温度を調節する温度制御部44が設けられている。
温度制御部44は、制御部6の制御信号に基づいて、高圧タービン2Hや後進タービン2Bに供給される過熱蒸気の温度を調節するものである。
再熱器4Rには、再熱バーナ45と、再熱バーナ用燃料調節部46と、が設けられている。
再熱バーナ45としては公知の構成のバーナを用いることができ、特に限定するものではない。
なお、主ボイラ4Hおよび再熱器4Rとしては、公知のものを用いることができ、特に限定するものではない。
なお、主ガバナ5Hとしては公知のものを用いることができ、特に限定するものではない。
制御部6は、船舶の船橋からの指令や、高圧側入口内壁温度センサ31Hなどの測定信号に基づき、主ガバナ5Hなどを制御し、かつ、主ボイラ4H及び再熱器4Rを制御する制御部7にガバナ開度指示値を出力するものである。
制御部6には、図5に示すように、船橋からの指令や、高圧側入口内壁温度センサ31H、高圧側入口外壁温度センサ32H、中圧側入口内壁温度センサ31M、中圧側入口外壁温度センサ32Mの測定信号が主に入力されている。
その他にも、制御部6に高圧側入口ボルト温度センサ35H、中圧側入口ボルト温度センサ35M、高圧側出口ボルト温度センサ36Hおよび中圧側出口ボルト温度センサ36Mの測定信号が入力されていてもよい。
なお、制御部6による制御方法の詳細については後述する。
高圧タービン排気温度センサ73は、高圧タービン2Hから排出され、再熱器4Rに供給される蒸気の温度を測定するセンサである。中圧タービン排気温度センサ74は、中圧タービン2Mから排出され、低圧タービン2Lに供給される蒸気の温度を測定するセンサである。
後進タービン2Bは、船舶を後進させる際に、主ボイラ4Hの過熱器43から過熱蒸気である主蒸気の供給を受けて回転駆動力を発生させるものである。
なお、後進ガバナ5Bとしては公知のものを用いることができ、特に限定するものではない。
減速歯車21は、図1に示すように、回転軸2HMや回転軸2LBの回転駆動力を出力軸22に伝達する歯車であり、回転軸2HMや回転軸2LBの回転数をプロペラ23の駆動に適した回転数にまで減速するものである。
出力軸22は、減速歯車21からプロペラ23に回転駆動力を伝達するものである。
プロペラ23は出力軸22により回転駆動されるものであり、回転駆動されることにより推進力を発生させるものである。
復水器9としては、公知の構成のものを用いることができ、特に限定するものではない。
主ボイラ4Hでは、主バーナ41から噴出された燃料が燃焼され、燃焼熱を用いて蒸気が生成される。蒸気は過熱器43においてさらに加熱されて過熱蒸気となる。過熱蒸気は、主蒸気主蒸気として車室3内の高圧タービン2Hに供給される。このとき、主ボイラ4Hに供給される燃料の流量は制御部7および主バーナ用燃料調節部42によって制御されている。
さらに、主ボイラ4Hから高圧タービン2Hに供給される主蒸気の流量は制御部6から制御信号(指令)が入力された主ガバナ5Hにより制御されている。
再熱器4Rでは、再熱バーナ45から噴出された燃料が燃焼され、燃焼熱を用いて排出された主蒸気の加熱が行われる。再熱バーナ45から噴出される燃料の流量は、制御部7により制御されている。
このとき、高圧タービン2Hおよび中圧タービン2Mを収納する車室3は、内部に供給される主蒸気および再熱蒸気により温められている。
最初に従来の減速制御、および、その問題点について説明し、その後に本実施形態の減速制御、および、その効果について説明する。
言い換えると、蒸気タービン1の車室温度などを考慮したガバナリフトの制御は行われていない。
図7は、図6減速制御を行った場合における蒸気タービンの出力変動、主蒸気の温度および再熱蒸気の温度の変化を説明するグラフである。
図7における横軸は、減速制御を開始してからの経過時間を分単位で示すものであり、高圧タービン2Hの入口温度つまり主蒸気の温度、および、中圧タービン2Mの入口温度つまり再熱蒸気の温度を示すものである。さらに、蒸気タービン1の出力は符号Pが付されたグラフで、主蒸気の温度は符号THが付されたグラフで、再熱蒸気の温度は符号TRが付されたグラフで示している。
主蒸気の温度THおよび再熱蒸気の温度TRの低下は、減速制御の開始から5分程度が経過してから始まる。再熱蒸気の温度TRと比較して主蒸気の温度THは先行して低下し、主蒸気の温度THと再熱蒸気の温度TRとの逆転が発生する。この逆転は減速制御の開始から30分程度が経過するまで維持される。
図8は、本実施形態における減速制御を説明するフローチャートである。
まず、船橋から制御部6に対して、船舶の航行速度を減速させる指示が入力される。例えば、船舶を入港させるために外洋航行モードから港湾航行モードに切り替える(減速させる)指示が入力される(制御オーダーステップS1)。このとき同時に、船舶を指示された航行速度までに減速させる所要時間も入力される。
同時に制御部6の指示値、主蒸気及び再熱蒸気状態により、制御部7は、主ボイラ4Hおよび再熱器4Rに供給される燃料の流量を減少させる制御を行う。そのため、主ボイラ4Hから供給される主蒸気温度および再熱器4Rから供給される再熱蒸気温度が低下する。
その時点における主ガバナ5Hのリフト量がオーダーリフト量と等しくない場合には、上述のガバナ制御ステップS2に戻り、タイムスケジュールに従った主ガバナ5Hのリフト量制御が継続される。
その一方で、その時点における主ガバナ5Hのリフト量がオーダーリフト量と等しい場合には、制御部6による減速制御が終了する。
リフト量の保持は所定の期間、例えば10分程度継続される。
そのため、上述の車室3の壁面における外側部分およびボルト42における熱収縮量と、車室3の壁面における空間Sに隣接した部分(内側部分)の熱収縮量との間の熱収縮量差をより短い時間で小さくすることができる。
第2温度比較ステップS6を行うに際して、車室3の内壁温度に第1所定温度α1を加えた温度が、外壁面温度未満か否かに基づいて判断を行うのは次の理由による。
その時点における主ガバナ5Hのリフト量がオーダーリフト量と等しくない場合には、上述のガバナ制御再開ステップS7に戻り、タイムスケジュールに従った主ガバナ5Hのリフト量制御が継続される。
その一方で、その時点における主ガバナ5Hのリフト量がオーダーリフト量と等しい場合には、制御部6による減速制御が終了する。
図9は、図8の減速制御を行った場合の蒸気タービンにおける出力の変化を説明するグラフである。図10は、図8の減速制御を行った場合の車室内壁面および外壁面の温度の変化を説明するグラフである。
ここでは、説明を容易にするために、高圧タービン2Hの入口近傍における内壁面の温度HIおよび外壁面の温度HOの変化について説明する。
蒸気タービン1における出力Pは、図9に示すように、ほぼ一定に保たれている。
すると、図10に示すように、内壁面温度HIおよび外壁面温度HOの低下が再び急になる。このとき、外壁面温度HOよりも内壁面温度HIの温度が高い状態を保ちつつ温度が低下する。
蒸気タービン1における出力Pの低下は、図9に示すように、再開される。
これらのことから、蒸気タービン1の出力を減少させる場合などのように、高圧タービン2Hに供給される蒸気流量が減少されるときには、分割面SPにおける空間Sに隣接した領域の面圧が低下する。
このようにして発生した面圧の低下が所定面圧よりも小さくなると、高圧タービン2Hに供給された主蒸気が、分割面SPからボルト孔41などを介して外部に漏れるおそれがある。
これらのことから、蒸気流量の減少を保留する前と比較して、分割面SPにおける空間Sに隣接した領域の面圧が高くなり、高圧タービン2Hに供給された蒸気が外部に漏れにくくなる。
これらに基づいて押しつけ力の変化を考慮した分割面SPの内壁面部分の面圧を求めることができ、分割面SPの内壁面部分の面圧が所定面圧よりも小さいか否かを判断できる。
あるいは、内壁面温度および外壁面温度と、分割面SPの内壁面部分の面圧の関係を予め取得しておくことにより、内壁面温度および外壁面温度に基づき、蒸気流量の減少を保留する制御を行うか否かを、面圧を求める演算を行うことなく判断することもできる。
このようにすることで、内壁面温度が外壁面温度未満か否かに基づいて判断する場合と比較して、より早い時期に蒸気流量を減少させる制御を再開することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について図11および図12を参照して説明する。
本実施形態の蒸気タービンの基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、規定値α0の設定方法が異なっている。よって、本実施形態においては、図11および図12を用いて規定値α0の設定方法のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図11は、本実施形態の蒸気タービンにおける減速制御を説明するフローチャートである。図12は、規定値α0と負荷との関係を説明するグラフである。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
船橋から制御部6に対して、船舶の航行速度を減速させる指示が入力される制御オーダーステップS1から主ガバナ5Hのリフト量制御を行うガバナ制御ステップS2までは第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
このとき規定値α0の値は、図12に示すように、船橋入力された航行速度などの指令値である負荷に基づいて決定される。
次に、本発明の第3の実施形態について図13から図15を参照して説明する。
本実施形態の蒸気タービンの基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、主ガバナの制御方法が異なっている。よって、本実施形態においては、図13から図15を用いて主ガバナの制御方法を説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
船橋から制御部6に対して、船舶の航行速度を減速させる指示が入力される制御オーダーステップS1から、内壁面温度と外壁面温度との温度差(内壁面温度−外壁面温度)が規定値α0以上か、未満かを判定する第1温度比較ステップS3までは、第1の実施形態と同一であるため、その説明を省略する。
このとき、蒸気タービン1の出力Pは、図14に示すように、主蒸気の蒸気流量の増加に伴い、一時的に増加する。
このように主蒸気の蒸気流量を一時的に増加させた後、再び蒸気流量を減少させる制御が行われた場合であっても、蒸気タービン1の出力Pが、一時的にであっても増加することを防止できる。つまり、主蒸気の蒸気流量が一時的に増加すると、蒸気タービン1の出力Pも一時的に増加するが、この出力Pの増加分は軸発電機8における発電に消費される。そのため、出力Pを減少させる制御を行っている期間は、蒸気タービン1から外部に供給される出力Pは、一時的にであっても増加することがない。
2H 高圧タービン(タービン)
3 車室
4H 主ボイラ(ボイラ)
5H 主ガバナ(調節部)
6 制御部
7 制御部
S 空間
SP 分割面
31H 高圧側入口内壁温度センサ(面圧情報取得手段、温度測定部)
32H 高圧側入口外壁温度センサ(面圧情報取得手段、温度測定部)
S2 ガバナ制御ステップ(流量変化ステップ)
S3,S13 第1温度比較ステップ(比較ステップ)
S5,S25 リフト量保持ステップ(変化率調節ステップ)
Claims (9)
- 内部にタービンを収納する空間を有するとともに、分割面を有する車室と、
前記タービンに供給される蒸気流量を調節する調節部と、
前記タービンに供給される蒸気流量を減少させる場合には、前記分割面における前記空間に隣接した領域の面圧が所定面圧以上になるように、前記調節部に対して前記蒸気流量の変化率を調節する制御を行う制御部と、
が設けられ、
前記制御部は、前記調節部に対して前記蒸気流量の変化を保留することにより、前記蒸気流量の変化率を調節する制御を行うことを特徴とする蒸気タービン。 - 前記所定面圧は、前記タービンに対する負荷に基づいて変化することを特徴とする請求項1記載の蒸気タービン。
- 少なくとも、前記分割面における前記空間に隣接した領域の面圧に関する情報を取得する面圧情報取得手段が設けられ、
前記制御部は、取得された前記面圧に関する情報に基づいて、前記分割面における前記空間に隣接した領域の面圧が所定面圧以上になるように、前記蒸気流量の変化率を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の蒸気タービン。 - 前記面圧情報取得手段は、前記分割面における前記空間に隣接した領域の温度、および、前記分割面における外側の温度を測定する温度測定部であり、
前記制御部は、前記空間に隣接した領域の温度、および、前記外側の温度に基づいて、前記分割面における前記空間に隣接した領域の面圧が所定面圧以上になるように、前記蒸気流量の変化率を制御することを特徴とする請求項3記載の蒸気タービン。 - 前記制御部は、前記蒸気流量の変化率制御を所定期間だけ行った後、
前記空間に隣接した領域の温度に所定温度を加えた温度が、前記外側の温度未満である
場合には、前記蒸気流量の変化率制御を終了し、
前記空間に隣接した領域の温度に所定温度を加えた温度が、前記外側の温度以上である場合には、前記蒸気流量の変化率制御を継続することを特徴とする請求項4記載の蒸気タービン。 - 前記タービンの出力を外部に伝達する出力軸に発電部が設けられ、
前記タービンに供給される蒸気流量を減少させる場合に、一時的に前記蒸気流量を増加させ、その後に前記蒸気流量を減少させるとき、
前記発電部は、前記蒸気流量の増加による前記タービンの出力増加分を用いて発電することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の蒸気タービン。 - 内部にタービンを収納する空間を有する車室と、
前記タービンに供給される蒸気流量を調節する調節部と、
前記車室の内側と外側の温度差が規定値以上となるように前記調節部に対して前記蒸気流量の変化率を調節する制御を行う制御部と、
が設けられ、
前記制御部は、前記調節部に対して前記蒸気流量の変化を保留することにより、前記蒸気流量の変化率を調節する制御を行うことを特徴とする蒸気タービン。 - 外部からの指示に基づき、タービンに供給する蒸気流量を変化させる流量変化ステップと、
前記タービンを内部に収納する車室における分割面の面圧に関する情報を取得し、取得した前記面圧情報に基づいて推定される面圧が、所定面圧よりも小さいか否か比較する比較ステップと、
前記推定される面圧が前記所定の面圧よりも小さい場合には、前記蒸気流量の変化率を調節する変化率調節ステップと、
を有し、
前記変化率調節ステップは、前記蒸気流量の変化を保留することにより、前記蒸気流量の変化率を調節する変化率保留ステップを有することを特徴とする蒸気タービンの運転方法。 - 外部からの指示に基づき、タービンに供給する蒸気流量を変化させる流量変化ステップと、
前記タービンを内部に収納する車室の内側と外側の温度を検知し、検知した内側の前記温度と外側の前記温度の差である温度差が、規定値よりも小さいか否か比較する比較ステップと、
前記温度差が前記規定値よりも小さい場合には、前記蒸気流量の変化率を調節する変化率調節ステップと、
を有し、
前記変化率調節ステップは、前記蒸気流量の変化を保留することにより、前記蒸気流量の変化率を調節する変化率保留ステップを有することを特徴とする蒸気タービンの運転方法。
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