JP5356940B2 - 端末装置、文字入力方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、限られた数の入力キーで利便性よく文字入力操作を行うことが出来る端末装置、文字入力方法及びプログラムに関する。
従来、携帯電話機などの端末装置では、少数の入力キーで文字入力を行うために、操作部にひとつのキーに複数の文字を割り当てた文字キーを複数備えると共に、これら複数の文字キーによって入力されている文字の文字状態を変化させるための文字変化キーを備え、これら文字キーと文字変化キーとを入力キーとして操作することにより文字入力を行っている。
具体的例を挙げると、「あ、い、う、え、お」を割り当てた「あ」キー、「は、ひ、ふ、へ、ほ」を割り当てた「は」キー、「A、B、C」を割り当てた「A」キーなどの文字キーと、入力されている文字を濁音文字や半濁音文字に変化させる濁点半濁点キー、大文字を小文字に変化させる小文字キーなどの文字変化キーを操作部は備えている。他にも、平仮名を片仮名に、片仮名を平仮名に、全角文字を半角文字に、半角文字を全角文字に、それぞれ変化させる文字変化キーを備えている場合もある。
このような入力キーを使用した文字入力方式では、文字キーのひとつを操作して文字を入力した後に、同じキーを操作すると、入力されている文字に代えて、次の順番の文字が入力されるようになっている(例えば、「は」⇒「ひ」、「A」⇒「B」など)。以降、同じキーを操作するたびに、入力されている文字に代えて、その操作回数に応じた順番の文字が入力されるようになっている(「は」⇒「ひ」⇒「ふ」⇒「へ」⇒「ほ」⇒「は」⇒「ひ」…など)。このような技術は、例えば、下記特許文献1に記載されている。
特開2005−182395号公報
しかしながら、上述のように、ひとつの文字キーを操作するたびに、入力されている文字に代えて、その操作回数に応じた順番の文字を入力する文字入力方式では、操作する回数を間違えることによる誤入力が起こりやすい。
例えば、操作する回数を間違えたままの状態で、濁点半濁点キーなどの文字変化キーを操作して入力されている文字の文字状態を変化させてしまったり、句読点(「、」「。」)、促音(「っ」)や長音(「−」)を入力してしまったりすると、入力した文字が確定してしまい、入力されている文字に代えて、次の順番や前の順番の文字が入力できなくなり、入力された文字を削除してから改めて入力し直さなければならなくなってしまう。
具体的には、例えば「ぼ」を入力しようとして「は」キーを5回操作してから濁点半濁点キーを操作したつもりが、「は」キーを4回しか操作していなかったため「べ」が入力されてしまったということが起こりやすい。ここでユーザが誤操作に気付いて、「は」キーをもう1回操作しても、濁点半濁点キーの操作によって「べ」が確定してしまっているために入力位置が1文字分進み、「べは」と入力されてしまう。この場合には、入力された文字を削除した後、改めて「ぼ」を入力するための操作をし直さなければならない。
又、別の事例で説明すると、「すぐ」と入力するつもりで、2文字目「ぐ」の入力時、「か」キーの操作回数を間違えて「き」表示の時に濁点半濁点キーを操作してしまった場合には、「ぎ」が確定される。この場合には「ぎ」をいったん削除してから、改めて「ぐ」を入力するための操作を行わなければならない。
句読点を入力する場合にも同様に、「ほ、」を入力しようとして、「は」キーを5回操作してから句読点キーを操作したつもりが、「は」キーを6回も操作してしまった場合は、「は、」が入力されてしまったということが起こりやすい。ここでユーザが誤操作に気付いて、文字を前の順番の文字「ほ」に戻すための戻るキーを操作しても、「は」が確定して入力位置が「、」の位置に移動しているために「ほ、」には戻らない。この場合には、少なくとも入力位置を一文字分戻し、且つ「は」をいったん削除してから「ほ」を入力し直さなければならない。
更に別の事例で説明すると、「きょうね、」と入力するつもりで、4文字目「ね」の入力時、「な」キーの操作回数を間違えて、句読点キーを操作してしまった場合には、例えば「きょうの、」と入力される。この場合には、入力位置を1つ戻して、確定してしまっている「の」を削除してから改めて「ね」を入力するか、「の、」を削除して「ね、」を入力し直す操作を行わなければならない。
また、促音や長音を入力する場合にも、句読点入力時と同様のことが起こりやすい。「おっ」と入力するつもりで「えっ」と入力してしまったり、「ユーザ」の「ユー」部分を「ヨー」と誤入力して入力文字が確定してしまうケースである。
以上のように、従来の文字入力方法では、濁点半濁点キーなどの文字変化キーや、句読点、促音や長音を伴う文字を入力するとき、単に操作回数を間違えただけで煩雑な操作を強いられるものであった。
本発明は、上記の課題の少なくとも一つを解決するためになされたもので、誤入力などがあった場合でも直ちに正確な入力を成し得る利便性の高い文字入力操作を実現する端末装置、文字入力方法及びプログラムを提供することを目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の端末装置は、それぞれに複数の文字が順序付けして割り当てられた複数の文字キーを備えた操作部を制御する端末装置であって、前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが繰り返し操作された場合に、この文字キーに割り当てられた複数の文字を前記順序付けに従った順番で順次入力位置に入力する文字入力手段と、句点、読点、促音または長音の少なくとも何れか1つを前記入力位置に入力する句読点促音長音入力手段と、この句読点促音長音入力手段によって前記入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが操作された場合に、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字が、前記操作された文字キーに割り当てられている文字か否かを判別する文字判別手段と、この文字判別手段によって割り当てられている文字であると判別された場合に、前記1文字分前の位置に入力されている文字に代えて、この文字の次の順番の文字を前記入力位置の1文字分前の位置に入力する文字送り手段とを備えることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項の発明において、前記入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字に代えて、この文字の前の順番の文字を前記入力位置の1文字分前の位置に入力する文字戻し手段を更に備えることを特徴とする
上記の課題を解決するために、本発明の請求項3に記載の端末装置は、それぞれに複数の文字が順序付けして割り当てられた複数の文字キーと、入力されている文字の文字状態を変化させるための文字変化キーとを備えた操作部を制御する端末装置であって、前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが繰り返し操作された場合に、この文字キーに割り当てられた複数の文字を前記順序付けに従った順番で順次入力位置に入力する文字入力手段と、句点、読点、促音または長音の少なくとも何れか1つを前記入力位置に入力する句読点促音長音入力手段と、この句読点促音長音入力手段によって入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記文字変化キーが操作された場合に、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字の文字状態を変化させる文字変化手段と、前記入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが操作された場合に、前記入力位置の1文字分前に入力されている文字が、この操作された文字キーに割り当てられている文字か否かを判別する文字判別手段と、この文字判別手段によって割り当てられている文字であると判別された場合に、この文字の文字状態が変化しているか否かを判別する状態判別手段と、この状態判別手段によって文字状態が変化していると判別された場合に、この文字に代えて、変化している文字状態を維持したままで、この文字の次の順番の文字を前記入力位置の1文字分前の位置に入力する文字送り手段と、を備えることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項の発明において、前記入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字の文字状態が変化している場合に、前記入力位置の前に入力されている文字に代えて、変化している文字状態を維持したままで、この文字の前の順番の文字を前記入力位置の1文字分前の位置に入力する文字戻し手段を更に備えることを特徴とする。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項5に記載の端末装置は、 それぞれに複数の文字が順序付けして割り当てられた複数の文字キーと、入力されている文字の文字状態を変化させるための文字変化キーとを備えた操作部を制御する端末装置であって、前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが繰り返し操作された場合に、この文字キーに割り当てられた複数の文字を前記順序付けに従った順番で順次入力位置に入力する文字入力手段と、句点、読点、促音または長音の少なくとも何れか1つを前記入力位置に入力する句読点促音長音入力手段と、この句読点促音長音入力手段によって入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記文字変化キーが操作された場合に、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字の文字状態を変化させる文字変化手段と、前記入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字の文字状態が変化している場合に、前記入力位置の前に入力されている文字に代えて、変化している文字状態を維持したままで、この文字の前の順番の文字を前記入力位置の1文字分前の位置に入力する文字戻し手段と、を備えることを特徴とする。
請求項の文字入力方向の発明は、それぞれに複数の文字が順序付けして割り当てられた複数の文字キーを操作することによって文字入力を行う文字入力方法であって、前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが繰り返し操作された場合に、この文字キーに割り当てられた複数の文字を前記順序付けに従った順番で順次入力位置に入力する文字入力過程と、句点、読点、促音または長音の少なくとも何れか1つを前記入力位置に入力する句読点促音長音入力過程と、この句読点促音長音入力過程によって前記入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが操作された場合に、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字が、前記操作された文字キーに割り当てられている文字か否かを判別する文字判別過程と、この文字判別過程によって割り当てられている文字であると判別された場合に、前記1文字分前の位置に入力されている文字に代えて、この文字の次の順番の文字を前記入力位置の1文字分前の位置に入力する文字送り過程とを含むことを特徴とする。
請求項の文字入力方法の発明は、それぞれに複数の文字が順序付けして割り当てられた複数の文字キーと、入力されている文字の文字状態を変化させるための文字変化キーとを操作することによって文字入力を行う文字入力方法であって、前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが繰り返し操作された場合に、この文字キーに割り当てられた複数の文字を前記順序付けに従った順番で順次入力位置に入力する文字入力過程と、句点、読点、促音または長音の少なくとも何れか1つを前記入力位置に入力する句読点促音長音入力過程と、この句読点促音長音入力過程によって入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記文字変化キーが操作された場合に、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字の文字状態を変化させる文字変化過程と、前記入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが操作された場合に、前記入力位置の1文字分前に入力されている文字が、この操作された文字キーに割り当てられている文字か否かを判別する文字判別過程と、この文字判別過程によって割り当てられている文字であると判別された場合に、この文字の文字状態が変化しているか否かを判別する状態判別過程と、この状態判別過程によって文字状態が変化していると判別された場合に、この文字に代えて、変化している文字状態を維持したままで、この文字の次の順番の文字を前記入力位置の1文字分前の位置に入力する文字送り過程と、を含むことを特徴とする。
請求項8の文字入力方法の発明は、それぞれに複数の文字が順序付けして割り当てられた複数の文字キーと、入力されている文字の文字状態を変化させるための文字変化キーとを操作することによって文字入力を行う文字入力方法であって、前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが繰り返し操作された場合に、この文字キーに割り当てられた複数の文字を前記順序付けに従った順番で順次入力位置に入力する文字入力過程と、句点、読点、促音または長音の少なくとも何れか1つを前記入力位置に入力する句読点促音長音入力過程と、この句読点促音長音入力過程によって入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記文字変化キーが操作された場合に、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字の文字状態を変化させる文字変化過程と、前記入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字の文字状態が変化している場合に、前記入力位置の前に入力されている文字に代えて、変化している文字状態を維持したままで、この文字の前の順番の文字を前記入力位置の1文字分前の位置に入力する文字戻し過程と、を含むことを特徴とする。
請求項の発明によるプログラムは、それぞれに複数の文字が順序付けして割り当てられた複数の文字キーを操作することによって文字入力を行う機能を実現させるためのプログラムであって、コンピューターに、前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが繰り返し操作された場合に、この文字キーに割り当てられた複数の文字を前記順序付けに従った順番で順次入力位置に入力する文字入力機能と、句点、読点、促音または長音の少なくとも何れか1つを前記入力位置に入力する句読点促音長音入力機能と、この句読点促音長音入力機能によって前記入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが操作された場合に、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字が、該操作された文字キーに割り当てられている文字か否かを判別する文字判別機能と、この文字判別機能によって割り当てられている文字であると判別された場合に、前記1文字分前の位置に入力されている文字に代えて、この文字の次の順番の文字を前記入力位置の1文字分前の位置に入力する文字送り機能とを実現させることを特徴とする。
請求項10の発明によるプログラムは、それぞれに複数の文字が順序付けして割り当てられた複数の文字キーと、入力されている文字の文字状態を変化させるための文字変化キーとを操作することによって文字入力を行う機能を実現させるためのプログラムであって、コンピューターに、前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが繰り返し操作された場合に、この文字キーに割り当てられた複数の文字を前記順序付けに従った順番で順次入力位置に入力する文字入力機能と、句点、読点、促音または長音の少なくとも何れか1つを前記入力位置に入力する句読点促音長音入力機能と、この句読点促音長音入力機能によって入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記文字変化キーが操作された場合に、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字の文字状態を変化させる文字変化機能と、前記入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが操作された場合に、前記入力位置の1文字分前に入力されている文字が、この操作された文字キーに割り当てられている文字か否かを判別する文字判別機能と、この文字判別機能によって割り当てられている文字であると判別された場合に、この文字の文字状態が変化しているか否かを判別する状態判別機能と、この状態判別機能によって文字状態が変化していると判別された場合に、この文字に代えて、変化している文字状態を維持したままで、この文字の次の順番の文字を前記入力位置の1文字分前の位置に入力する文字送り機能と、を実現させることを特徴とする。
請求項11の発明によるプログラムは、それぞれに複数の文字が順序付けして割り当てられた複数の文字キーと、入力されている文字の文字状態を変化させるための文字変化キーとを操作することによって文字入力を行う機能を実現させるためのプログラムであって、コンピュータに、前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが繰り返し操作された場合に、この文字キーに割り当てられた複数の文字を前記順序付けに従った順番で順次入力位置に入力する文字入力機能と、句点、読点、促音または長音の少なくとも何れか1つを前記入力位置に入力する句読点促音長音入力機能と、この句読点促音長音入力機能によって入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記文字変化キーが操作された場合に、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字の文字状態を変化させる文字変化機能と、前記入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字の文字状態が変化している場合に、前記入力位置の前に入力されている文字に代えて、変化している文字状態を維持したままで、この文字の前の順番の文字を前記入力位置の1文字分前の位置に入力する文字戻し機能と、を実現させることを特徴とする。
本発明によれば、容易且つ直感的な操作で、利便性の高い文字入力操作を実現することができる。
本発明の実施形態による携帯電話機の利用環境を示すシステム構成図。 本発明の実施形態による携帯電話機のブロック図。 操作部12に含まれるキーの一部を示す図。 本発明の第1の実施の形態による文字キー情報の記憶状態図。 本発明の第1の実施の形態による長音、促音及び文字変化キー情報の記憶状態図。 本発明の実施形態による携帯電話機のメインルーチンを示すフローチャート図。 図6の入力処理(ステップS10)の内容を示すフローチャート図。 図7の文字入力処理(ステップS30)の詳細なフローチャート図。 図8の続きを示すフローチャート図。 図7の文字状態変化処理(ステップS31)の詳細なフローチャート図。 図10の続きを示すフローチャート図。 図7の文字戻し処理(ステップS32)の詳細なフローチャート図。 図12の続きを示すフローチャート図。 本発明の第1の実施の形態による濁音文字の入力例図。 本発明の第1の実施の形態による句読点を含む入力例図。 本発明の第1の実施の形態による句読点を含む半濁音文字の入力例図。 本発明の第2の実施の形態による文字キー情報の記憶状態図。 本発明の第3の実施の形態による文字キー情報の記憶状態図。 本発明の第4の実施の形態による文字キー情報の記憶状態図。 本発明の第2の実施の形態による入力例図。 本発明の第3の実施の形態による入力例図。 本発明の第4の実施の形態による入力例図。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の端末装置の一例としての携帯電話機1と、この携帯電話機1の利用環境を示すためのシステム構成を示した図である。携帯電話機1は他の電話機(図示ぜず)との移動無線通信機能、メール送受信機能及びWeb閲覧機能を備える。
移動無線通信機能を用いて通話する場合、携帯電話機1は、位置登録している基地局2を介して交換機3に発呼する。交換機3は、発呼に応じて、無線通信網4中に設けられている加入者登録サーバ(図示せず)から問い合せた着番号(加入者番号)及び位置登録情報に基づき着信側の基地局2を介して着信側の電話機(図示せず)を呼出し、これに応じて着信側が着呼応答すると、発信側携帯電話機1と着信側の電話機とのリンクが確立して通話可能になる。
また、メール送受信機能を用いて携帯電話機1から送信されるメールは、基地局2、交換機3及び無線通信網4中に設けられるゲートウェイサーバ(図示せず)を経てインターネット5上のメールサーバ(図示せず)に伝送される。メールサーバは、上述とは逆の経路で宛先のメールアドレスを有する携帯電話機(図示せず)にメールを送る。
又、携帯電話ではなく、インターネット5に接続されている宛先のメールアドレスを有するパーソナルコンピュータ等の任意の端末にもメールを送ることが出来る。
更に、携帯電話機1は、移動無線通信機能を用い、基地局2、交換機3及び無線通信網4を経由してインターネット5上のWebサイト(図示せず)にアクセスできる。携帯電話機1は、例えばWebサイトに検索文字やコンテンツ要求文字などを送信することによって、Webサイトから各種コンテンツ(画像、動画、文字、音楽)データを受信する機能を有する。
次に、図2の回路ブロック図を参照して携帯電話機1の構成を説明する。
図2において、無線通信部6は、アンテナ7を介して図1に示した基地局2とデータの送受信を行い、受信時には受信データを復号して中央制御部22にデータを出力すると共に、送信時には中央制御部22から出力されたデータを符号化してアンテナ7から送出する。
音声信号処理部8は、スピーカ9及びマイク10を備え、中央制御部22から供給される音声データを音声信号にD/A変換してスピーカ9から発音させ、マイク10から出力される音声信号を音声データにA/D変換して中央制御部22に供給する。
表示部11は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro
Luminescence)等の表示デバイスと表示ドライバから構成され、中央制御部22の制御の下に、電波強度や電池残量などの端末状態、メール文書、動画及び静止画などのアプリケーションに係るデータ、その他携帯電話機1の機能を利用するために必要な画面を表示する。
操作部12は、ダイヤル入力を兼用する文字入力用キー、通話やメール等各種アプリケーション機能の操作を開始または終了させるための機能キーなどからなり、電話番号や、各種文字、機能の動作指示などを入力する。
RTC13は、現在の日付情報や時刻情報を計時して、この現在の日付時刻情報を中央制御部22に出力するリアルタイムクロック回路である。
報知部14は、着信などを報知するサウンドスピーカ15、LED(発光ダイオード)16及び振動モータ17を備え、電話やメール着信時に中央制御部22により駆動されて着信報知を行うほか、RTC13で得られた時刻情報が予め設定されたアラーム時刻に一致したときにも報知駆動される。
記憶部18はプログラム記憶部19、各種情報一時記憶部20及び入力情報記憶部21から構成されている。プログラム記憶部19には、中央制御部22により実行される各種機能のアプリケーションプログラムや各種画面データなど携帯電話機1の機能を実行するために必要な情報が格納されている。各種情報一時記憶部20はフラグ情報、カウンタ情報、タイマ情報や表示部11に表示させるための情報など、携帯電話機1が動作するために必要な各種の情報を一時的に記憶する。入力情報記憶部21は文字入力用キーで文字入力操作が行われたとき、一時的に入力データを記憶する。
中央制御部22は、操作部12から供給されるキー操作イベントに応じて、上述した各部の動作を所定のプログラムに従って制御する。
電池部23は、充電可能な二次電池及び充電用端子からなり、上述した各部へ動作用の電力を供給する。
図3は操作部12に含まれるキーの一部を示したものである。以下の説明に必要な文字入力用キー31乃至46のみを図示している。これらの文字入力用キー31乃至46は、通例の如く、携帯電話機1において、動作モードを切り替えることによってダイヤル入力等を兼用できるものであるが、以降では文字入力に関する機能に限って説明する。なお、操作部12は、これらのキー以外にも、図示されていない、削除キー、変換キー、決定キー、通話キーや終了キーなど、各種のキーを備えている。
図3において、「←」キー31及び「→」キー32は、夫々操作することによって、表示部11に表示された文字入力位置を、それぞれ1文字分左及び右に移動させるカーソル移動キーである。
「あ」キー33乃至「わ」キー42は、操作することによって、文字が入力される文字キーである。
「−」キー43は長音「−」を入力するための長音キーである。本実施の形態では、「−」キー43の操作によって「−」入力の後、更に「−」キー43を繰り返して操作することによって、句読点「、」「。」を順次入力することもできるようになっている。
「っ」キー44は、操作することによって促音「っ」が入力される促音キーである。
「゛゜」キー45は、文字キー33乃至42を操作することによって入力された文字に、濁点「゛」または半濁点「゜」を付加するための濁点半濁点キーである。
以上のキーを操作して、文字送りを行うことにより、すべてのかな文字を入力できる。なお、文字送りについては後述する。また、「戻」キー46は文字戻し(文字の逆送り)を行うためのキーである。文字戻しについても後述する。
ここで、以降の説明のために、上述のキー33乃至45を分類し再定義しておく。「あ」キー33乃至「わ」キー42を以降では「文字キー」と総称し、これ以外のキー(下記の「句読点促音長音キー」及び「文字変化キー」)は「文字キー」に含めないものとする。
「−」キー(長音キー)43及び「っ」キー(促音キー)44を以降では「句読点促音長音キー」と総称する。
「゛゜」キー45は、文字状態を変化させるので、「文字変化キー」と称呼する。
なお、携帯電話機1は、実用上は、例えば「わ」キー42に句読点の入力を兼用させることも可能である。その場合には、「わ」キー42で句読点以外の文字を入力するときは「文字キー」、句読点を入力するときには「句読点促音長音キー」のように、機能で区別するとよい。
図4及び図5は、上記各文字入力用キー夫々に於いて、夫々の入力キーの操作回数によって順次入力される複数の文字の割り当て順を示した図である。
図4において、文字キー項目51は文字キー33乃至42に対応しており、文字状態項目52はそれぞれの文字キー33乃至42で入力される文字を変化させた場合の文字状態を示している。また、N番目項目53はそれぞれの文字キー33乃至42の操作回数N及び該当する回数だけ繰り返し操作した場合に入力される文字を表す。フラグ項目54は文字キー33乃至42が操作された場合に変化する文字キーのフラグ状態を示す。この文字キーフラグの機能や動作については後述する。
また、図5には、長音キー43を操作した場合の操作回数に応じて入力される記号を表す長音キー情報55、促音キー44を操作した場合の操作回数に応じて入力される記号を表す促音キー情報56及び濁点半濁点キー45を操作した場合の操作回数に応じて文字が変化する順番を示す濁点半濁点キー情報57が図示されている。
図4に示したフラグ項目54を除く情報及び図5に示した情報はプログラム記憶部19に保存されており、図4のフラグ項目54に示す文字キーフラグの状態は中央制御部22の制御によって各種情報一時記憶部20に一時記憶される。
なお、本実施の形態で各文字が取り得る文字状態は、図4の文字状態項目52に示しているように、清音、濁音または半濁音のいずれかである。また、清音を基本の文字状態とし、濁音または半濁音を文字が変化している状態としている。
文字キー33乃至42や「戻」キー46の操作で変化するNの値は、各種情報一時記憶部20に設けられているカウンタ(不図示)が保持するようになっている。このカウンタは、各文字キー33乃至42に対応して、文字送り可能な文字数を最大値とするリングカウンタとして機能し、文字キー33乃至42や「戻」キーが操作される毎に随時更新され、入力される文字をN番目項目53の文字の中から選択するポインタの役割を有する。
フラグ項目54の各文字キーフラグは、対応する文字キーが直前に操作されたかどうかを判別するためのもので、既に何らかの文字が入力されているときは、直前に操作された文字キーに対応していずれか1つがオンになる。文字の入力が行われていないとき、カーソル移動キー31または32が操作されたとき及び文字入力の初期状態ではすべてオフである。また、文字入力中において、カーソル移動キー31または32が操作された場合を除き、文字キー33乃至42以外のキー操作は、文字キーフラグに影響を与えないようになっている。
具体例で説明すると、入力位置に文字が何も入力されていない状態で、例えば「あ」キー33を操作すると「あ」が入力され、表示部11の入力位置(カーソル位置)に「あ」が表示される。このとき「あ」キーに対応する文字キーフラグ61がオンになり、その他の文字キーフラグはオフである。「あ」キーに対応する文字キーフラグ61がオンの状態で、「あ」キー33を更に繰り返して操作すると、その操作回数に応じて順次「い」、「う」、「え」、「お」、「ぁ」、「ぃ」…のように入力文字の表示が切り替わり、「あ」行の任意の文字を50音に従った順序付けで、「あ」キー33で入力できる。このように、操作回数に応じて文字を切り替えることを文字送りと称呼する。尚、10回目の操作で「ぉ」(小文字の「お」)が表示された後の次の操作では「あ」(大文字)が表示される。又、「あ」行の文字には濁音、半濁音がないので、濁点半濁点キー(文字変化キー)45は無効である。
また、「か」キー34に対応する文字キーフラグ62がオフの状態で「か」キー34を操作すると「か」が入力され、文字キーフラグ62がオンになり、その他の文字キーフラグはオフになる。この状態で更に繰り返して「か」キー34を操作すると、その操作回数に応じて入力文字の表示が「き」、「く」…「こ」、「か」…のように切り替わり、「か」行の任意の清音文字を文字送りして入力できる。また、例えば「き」を表示している状態で、濁点半濁点キー45を操作すると、濁音文字「ぎ」を入力できる。「か」行の文字には半濁音がないので、濁点半濁点キー45による半濁音文字の入力操作は無効である。
更に、「は」キー38を操作すると、上記と同様に「は」行の清音文字を文字送りして入力できる。また、例えば「ほ」を表示している状態で、濁点半濁点キー(文字変化キー)45を操作すると、濁音文字「ぼ」が入力される。「ぼ」を入力した状態で、更に濁点半濁点キー45を操作すると、半濁音文字「ぽ」を入力できる。
濁点半濁点キー45の操作回数によって、文字が変化する変化順は図5の濁点半濁点キー情報57に示されている通りである。即ち、濁点半濁点キー45は操作する毎に濁点→半濁点→清音→濁点のように変化するようになっている。また、変化の対象になる文字に濁音文字或いは半濁音文字がない場合には、その操作はスキップされる。例えば、「き」が入力されている状態で濁点半濁点キー45を操作すると、操作する毎に、「ぎ」、「き」、「ぎ」のように変化する。
図5の長音キー情報55には長音キー43で入力される記号の種類と順序が定義されている。即ち、本実施の形態では、長音キー43を操作する毎に、長音「−」、読点「、」、句点「。」の順で入力位置に記号が表示され入力できる。
また、促音キー情報56は促音キー44で入力される促音文字を示している。図示の如く、促音キー44で入力されるのは、操作回数にかかわらず、促音文字「っ」のみである。
次に、上述の操作機能を実現するための携帯電話機1の動作について、図6乃至図13のフローチャートを用いて説明する。
図6は携帯電話機1のメインルーチンを示すフローチャートである。図6において、まず電源オン操作が行われたかどうかを判別する(ステップS1)。電源オン操作が行われていない場合には、そのまま待機する(ステップS1でNO)。電源オン操作が行われたと判別すると(ステップS1でYES)、待受処理をおこない(ステップS2)、携帯電話機1は待ち受け状態になる。
次に入力開始操作が行われたかどうかを判別する(ステップS3)。入力開始操作が行われていないと判別すると(ステップS3でNO)、電話着信があるかどうかを判別し(ステップS4)、電話着信があったとき(ステップS3でYES)は通話処理を行い(ステップS5)、その後待ち受け状態に戻る。
上記ステップS4で電話着信がないと判別された場合は(ステップS4でNO)、電源オフ操作が行われたかどうかを判別する(ステップS6)。電源オフ操作が行われたと判別すると(ステップS6でYES)、電源オフ処理を行い(ステップS7)、処理を終了する。
上記ステップS6で電源オフ操作が行われていないと判別すると(ステップS6でNO)、文字入力以外のその他の操作が行われたかどうかを判別する(ステップS8)。その他の操作が行われたと判別すると(ステップS8でYES)、該当する処理を行い(ステップS9)、該当する処理を終了すると待ち受け状態に戻る。その他の操作が行われていないと判別した場合は(ステップS8でNO)、そのまま待ち受け状態に戻る。
上記ステップS3の入力開始操作の判別は、例えばメール機能においてメール文書作成のために文字入力を開始させるためのキー操作が行われたか否か、或いはWeb検索等において検索のために文字入力を開始させるためのキー操作が行われたか否か等を判別するものであり、ステップS3において、入力開始操作が行われたと判別すると(ステップS3でYES)、以下の入力処理(ステップS10)を行い、入力処理を終了すると、待ち受け状態に戻る。
図7は上記入力処理(図6のステップS10)の処理内容を示すフローチャートである。図7の入力処理では、まず、表示部11に入力画面を表示する(ステップS21)。この入力画面表示処理は、文字が入力される位置に後述するカーソルK等を表示させるものである。次に、文字キー33乃至42が操作されたかどうかを判別する(ステップS22)。文字キー33乃至42が操作されていないと判別したときは(ステップS22でNO)、文字変化キー45が操作されたかどうかを判別する(ステップS23)。文字変化キー45が操作されていないと判別したときは(ステップS23でNO)、「戻」キー46が操作されたかどうかを判別する(ステップS24)。「戻」キー46が操作されていないと判別したときは(ステップS24でNO)、入力終了操作が行われたかどうかを判別する(ステップS25)。入力終了操作とは、例えば、決定キー(不図示)や終了キー(不図示)の操作により、入力した文字列を確定し、文字入力を終了させる操作である。
上記ステップS25で入力終了操作が行われたと判別したときは(ステップS25でYES)、入力されている文字列を入力情報記憶部21に保存し(ステップS26)、入力画面の表示を終了させて(ステップS27)、入力処理を終了する。保存した文字列は、例えば、文字入力に先立ち予めメール作成モードが選択されていた場合、図6のステップS9のその他の処理の中で、メール文として送信されるものである。
上記ステップS25で入力終了操作が行われていないと判別したときは(ステップS25でNO)、その他の操作が行われたかどうかを判別する(ステップS28)。なお、ここでのその他の操作とは、入力処理に関わる操作であり、句読点、促音や長音の入力、入力文字の削除、入力位置の変更(カーソル移動)或いは、かな漢字変換などの操作のことである。その他の操作が行われていないと判別したときは(S28でNO)、入力画面表示状態に戻り、その他の操作が行われていると判別したときは(S28でYES)、該当する処理を行い(ステップS29)、その後ステップS22に戻る。
ステップS22において、文字キー33乃至42が操作されたと判別したときは(ステップS22でYES)、図8及び図9に示す文字入力処理を行う(ステップS30)。文字入力処理の処理内容については後述する。文字入力処理を終了すると、ステップS22に戻る。
ステップS23に戻り、文字変化キー45が操作されたと判別したときは(ステップS23でYES)、図10及び図11に示す文字状態変化処理を行う(ステップS31)。文字状態変化処理の処理内容については後述する。文字状態変化処理を終了すると、ステップS22に戻る。
ステップS24に戻り、「戻」キー46が操作されたと判別したときは(ステップS24でYES)、図12及び図13に示す文字戻し処理を行う(ステップS32)。文字戻し処理の処理内容については後述する。文字戻し処理を終了すると、ステップS22に戻る。
図8及び図9は上記文字入力処理(図7のステップS30)の処理内容を示すフローチャートである。文字入力処理ではまず入力位置(カーソル位置)に文字が入力されているかどうかを判別する(ステップS101)。
上記ステップS101で入力位置に文字が入力されていないと判別したときは(ステップS101でYES)、操作された文字キー(33乃至42のいずれか1つ)のフラグをオンし(ステップS102)、それ以外の文字キーのフラグをオフする(ステップS103)。
更に、操作された文字キーの何番目の文字かを記憶するためのカウンタNを1にセットし(ステップS104)、該当する文字(N=1の文字)を入力位置に表示して(ステップS105)、処理を終了する。
図4を用いて上記ステップS102乃至S105の具体例を説明すると、例えば、操作されたキーが「か」キー34であった場合には、「か」キー34に対応する文字キーフラグ62がオンになり、文字キーフラグがオンである「か」行が選択され、文字状態が変化していない(初期値の)清音が選択され、且つNが1番目の文字「か」が入力されることになる。
図14はキー入力された際の表示部11の表示状態の具体例を示すものである。カーソルKで示されている入力位置に文字が入力されていない状態で、上述のように「か」キー34が操作されると、表示状態A1の如く文字入力位置に「か」が入力されて表示される。
ステップS101に戻り、入力位置に文字が入力されていると判別したときは(ステップS101でNO)、それが、句読点、促音或いは長音かどうかを判別する(ステップS106)。
入力位置の文字が句読点、促音或いは長音ではないと判別したときは(ステップS106でNO)、操作された文字キーのフラグがオンかどうかを判別する(ステップS107)。
ステップS107において、操作された文字キーのフラグがオンであると判別したときは(ステップS107でYES)、文字送りするためにカウンタNに1を加算し(ステップS109)、更に、文字状態が変化しているかどうか、即ち、入力位置の文字が濁音または半濁音文字であるかどうかを判別する(ステップS110)。
ステップS110において、入力位置の文字が濁音または半濁音文字ではないと判別したときは(ステップS110でYES)、入力位置に表示されている文字を消去し(ステップS111)、操作された文字キーのN番目に該当する文字を入力位置に表示して(ステップS112)、処理を終了する。即ち、操作された文字キーによって文字送りされた清音文字が入力位置に表示される。
上記過程を図14の事例で説明すると、表示状態A1の時に、再度「か」キー34が操作されると、その操作は図7のステップS22で検出され、図8のステップS101、S106乃至S111の処理を経て、ステップS112で「か」キー34に対応する清音で且つNが2番目の文字である「き」が図14の表示状態A2の如く入力されて表示されるものである。
上述の処理により、更に「か」キー34を繰り返し操作することによって、「か」キー34に対応する清音文字「く」、「け」及び「こ」を順次入力できる。また、「か」行に関わらず、図4のように定義してプログラム記憶部19に記憶されているすべての清音文字の入力を行うことが可能となる。
一方、ステップS107で操作された文字キーのフラグがオンでないと判別したときは(ステップS107でNO)、入力位置の文字とは異なる文字キーが操作されたことを意味するので、入力位置を1文字分右に移動して新たな入力位置とし(ステップS108)、ステップS102からステップS105の処理を実行して文字入力処理を終了する。即ち、該当する文字キーの文字状態が変化していない(本実施の形態では清音)最初の順番(N=1)の文字を、新たな入力位置に表示して処理を終了する。
具体例で説明すると、例えば図14の表示状態A1の時に「あ」キー33が操作されると、カーソルKが既に入力されている「か」の1文字分後ろに移動し、その位置に「あ」が入力されて表示されるものである(不図示)。
ステップS110において、文字状態が変化している、即ち、入力位置の文字が濁音または半濁音文字であると判別したときは(ステップS110でNO)、入力位置に表示されている文字を消去して(ステップS113)、変化している文字状態を維持したままで、即ち、濁音または半濁音の状態を代えずに、操作された文字キーのN番目に該当する文字を入力位置に表示して(ステップS114)、処理を終了する。従って、操作された文字キーによって文字送りされた濁音または半濁音文字が入力位置に表示される。
上記の処理によれば、例えば図14において、表示状態A3の如く「ぎ」と入力されている状態で、「か」キー34が再操作されると、表示状態A4に示すように「ぐ」と入力される。なお、図14で表示状態A2の「き」と入力されている状態からA3の如く「ぎ」と入力されている状態へ文字状態を変化させる処理については後述する。
このように、誤って「ぎ」を入力したとしても、入力文字を削除することなく、次の順番の濁音文字である「ぐ」を容易に入力できる。更に、上記の処理によって、「か」キー34を繰り返し操作すると、図4に示す「か」キー34に対応する濁音文字「げ」、「ご」及び「が」を順次文字送りして入力することも可能となる。なお、図4を参照すると理解できるように、半濁音文字についても同様であり、例えば「ぴ」と入力した後、「ぷ」、「ぺ」、「ぽ」或いは「ぱ」に容易に変更可能である。
ステップS106において、入力位置の文字が句読点、促音または長音であると判別したときは(ステップ106でYES)、図9のステップに移り、入力位置の1文字前の位置に文字が入力されているかどうかを判別する(図9のステップS115)。
図9のステップS115において、入力位置の1文字前の位置に文字が入力されていないと判別したときは(ステップS115でNO)、そのまま処理を終了する。
入力位置の1文字前の位置に文字が入力されていると判別したときは(ステップS115でYES)、操作された文字キーのフラグがオンかどうかを判別する(ステップS116)。
ステップS116において、操作された文字キーのフラグがオンであると判別したときは(ステップS116でYES)、入力位置の1文字前の位置の文字と同じ文字キーが操作されたことを意味するので、文字送りするためにカウンタNに1を加算し(ステップS118)、更に、入力位置の1文字前の位置の文字の文字状態が変化しているかどうか、即ち、入力位置の1文字前の位置の文字が濁音または半濁音文字であるかどうかを判別する(ステップS119)。
ステップS119において、入力位置の1文字前の位置の文字の文字状態が変化していないと判別したときは(ステップS119でYES)、入力位置の1文字前の位置に表示されている文字を消去し(ステップS120)、操作された文字キーのN番目に該当する文字を入力位置の1文字前の位置に表示して(ステップS121)、処理を終了する。即ち、操作された文字キーによって文字送りされた清音文字が入力位置の1文字前の位置に表示される。
図15は句読点を入力した後で、その前の文字を変更する入力例である。入力位置にカーソルKのみが表示され、何も文字が入力されていない状態で「さ」キー35を操作すると「さ」が入力される(表示状態B1)。続けて「さ」キー35を操作すると「し」が入力される(表示状態B2)。ここで長音キー43を3回操作して句点「。」を入力する(表示状態B3)。ここでは、長音キー43を1回操作した時点で、入力位置(カーソルKの位置)は1文字分右に進み、「し−」と表示され、更に続けて長音キー43を2回操作すると、図5の長音キー情報55に基づいて「し。」と入力される。その後「さ」キー35を操作すると、上述のステップS116、S118乃至S121の処理によって「す。」と入力できる(表示状態B4)。
このように、誤って「し。」と入力したとしても、入力した句点「。」や「し」を削除することなく、入力位置にある句点「。」の前の位置の文字である「し」を、「さ」キー35に対応する次の順番の文字である「す」に容易に変更して入力できる。なお、この操作機能については句点「。」の代わりに読点「、」や長音「−」としても同様であり、また、表示状態B2で促音キー44を操作して、「しっ」と入力した場合でも同様である。例えば「しっ」と入力した後、「すっ」に容易に変更可能である。
また、図15の表示状態B4で「さ」キー34が繰り返し操作された場合には、上述の処理によって、「さ」キー35に対応する清音文字が「せ。」、「そ。」或いは「さ。」のように順次文字送りされる。更に、「さ」行に関わらず、図4のように定義してプログラム記憶部19に記憶されているすべての清音文字について同様な操作が可能となる。
即ち、上述の処理によって、誤って続けて操作しがちな句読点促音長音キーに分類されるキー操作が行われた場合には、句読点、促音或いは長音が入力されている入力位置の1文字前の位置の文字の文字送りを容易に行うことができる。
ステップS116において、操作された文字キーのフラグがオンでないと判別したときは(ステップS116でNO)、入力位置の1文字前の位置の文字とは異なる文字キーが操作されたことを意味するので、入力位置を1文字分右に移動して新たな入力位置とし(ステップS117)、図8のステップS102からステップS105の処理を実行して文字入力処理を終了する。
上記の処理は、例えば図15において、ステップB3で「し。」と入力されている状態で、例えば「た」キー36が操作され、「し。た」のように入力される場合に相当する。
ステップS119において、文字状態が変化している、即ち、入力位置の1文字前の位置の文字が濁音または半濁音文字であると判別したときは(ステップS119でNO)、入力位置の1文字前の位置に表示されている文字を消去して(ステップS122)、変化している文字状態を維持したままで、即ち、濁音または半濁音の状態を代えずに、操作された文字キーのN番目に該当する文字を入力位置の1文字前の位置に表示して(ステップS123)、処理を終了する。即ち、操作された文字キーによって文字送りされた濁音または半濁音文字が入力位置の1文字前の位置に表示される。
図16は句読点を入力した後で、その前の半濁音文字を変更する入力例である。入力位置にカーソルKのみが表示され、何も文字が入力されていない状態で「は」キー38を操作すると「は」が入力される(表示状態C1)。続けて「は」キー38を操作すると「ひ」が入力される(表示状態C2)。ここで濁点半濁点キー45を2回操作すると「ぴ」が入力される(表示状態C3)。この濁点半濁点キーの操作によって「ひ」を「ぴ」のように変化させる処理(文字状態変化処理)については後述する。更に、長音キー43を2回操作して読点「、」を入力する(表示状態C4)。ここでは、長音キー43を1回操作した時点で、入力位置は1文字分右に進み、「ぴ−」と表示され、更に続けて長音キー43を操作すると、図5の長音キー情報55に基づいて「ぴ、」と入力される。その後「は」キー38を操作すると、上述のステップS116、S118、S119、S122及びS123の処理によって「ぷ、」と入力できる(表示状態C5)。
このように、誤って「ぴ、」と入力したとしても、入力した読点「、」や変化させた文字である「ぴ」を削除することなく、入力位置にある読点「、」の前の文字である「ぴ」を、次の順番の文字の「ぷ」に容易に変更して入力できる。また、この操作は、図15でも説明したように、句読点促音長音キーに分類されるキー操作を伴う場合には同様に可能であり、本実施の形態では、例えば「ぴ−」、「ぴ。」や「ぴっ」と入力した場合にも、「ぷー」、「ぷ。」や「ぷっ」、或いは、「ぱー」、「ぱ。」や「ぱっ」に同様の操作で変更できる。
また、図16の表示状態C5で「は」キー38が繰り返し操作された場合には、上述の処理によって、「は」キー38に対応する半濁音文字が「ぷ、」、「ぽ、」或いは「ぱ、」のように順次文字送りして表示される。更に、「は」キー38に対応した半濁音文字に関わらず、図4のように定義してプログラム記憶部19に記憶されているすべての濁音文字についても同様の操作が可能となることは自明である。
図10及び図11は文字状態変化処理(図7のステップS31)の処理内容を示すフローチャートである。この処理は、図7で示した如く、文字変化キー45の操作が行われたことで実行される。まず、入力位置に文字が入力されているかどうかを判別する(図10のステップS201)。
ステップS201で入力位置に何も入力が行われていないと判別したときは(ステップS201でYES)、変化させる対象になる文字、即ち、濁音または半濁音を付与する文字が存在しないので、そのまま処理を終了する。
一方、ステップS201で入力位置に何らかの文字が入力されていると判別したときは(ステップS201でNO)、それが句読点、促音或いは長音であるかどうかを判別する(ステップS202)。
ステップS202において、入力位置の文字が句読点、促音或いは長音ではないと判別したときは(ステップS202でNO)、文字状態が変化しているかどうか、即ち、入力位置の文字に濁点または半濁点がついているかどうかを判別する(ステップS203)。
ステップS203で文字状態は変化していない、即ち、入力位置の文字が清音文字であると判別したときは(ステップS203でYES)、更に、文字状態を変化可能な文字であるかどうかを判別する(ステップS204)。
ステップS204で文字状態を変化可能な文字ではないと判別したときは(ステップS204でNO)、そのまま処理を終了する。図4では「あ」行や「わ」行の文字がこのケースに相当する。
一方、ステップS204で文字状態を変化可能であると判別したときは(ステップS204でYES)、入力位置に入力されている文字を消去して(ステップS205)、該当文字を変化させた文字、即ち、濁点の付いた文字を表示して(ステップ206)、処理を終了する。
この処理は、例えば図14の表示状態A2で「き」と表示されている時に濁点半濁点キー45が操作され、表示状態A3の「ぎ」に変化する処理に該当する。
ステップS203において、入力位置の文字の文字状態が変化している、即ち、入力位置の文字が濁音または半濁音文字であると判別したときは(ステップS203でNO)、入力位置に入力されている文字を消去し(ステップS207)、図4の濁点半濁点キー情報57に示す順序で、次の文字状態に変化させた文字を表示して(ステップS208)処理を終了する。即ち、濁音文字⇒半濁音文字⇒清音文字の順に変化させ、該当文字のない場合は変化順をスキップする。例えば、「ば」⇒「ぱ」、「ぱ」⇒「は」或いは「が」⇒「か」のように入力位置の文字が置き換えられる。
ステップS202において、入力位置の文字が句読点、促音または長音であると判別したときは(ステップS202でYES)、図11のステップに移り、入力位置の1文字前の位置に文字が入力されているかどうかを判別する(図11のステップS209)。
図11のステップS209において、入力位置の1文字前の位置に文字が入力されていないと判別したときは(ステップS209でNO)、そのまま処理を終了する。
一方、ステップS209において、入力位置の1文字前の位置に文字が入力されていると判別したときは(ステップS209でYES)、その文字の文字状態が変化しているかどうかを判別する(ステップS210)。
上記ステップS210で入力位置の1文字前の位置の文字の文字状態は変化していないと判別したときは(ステップS210でYES)、入力位置の1文字前の位置の文字は清音文字であり、更に、その文字が文字状態を変化可能な文字であるかどうかを判別する(ステップS211)。
ステップS211で文字状態を変化可能な文字ではないと判別したときは(ステップS211でNO)、そのまま処理を終了する。例えば、入力されている文字が、「い、」や「わ−」のような場合である。
一方、ステップS211で文字状態を変化可能であると判別したときは(ステップS211でYES)、入力位置の1文字前の位置に入力されている文字を消去して(ステップS212)、その文字を変化させた文字、即ち、濁点の付いた文字を表示して(ステップ213)、処理を終了する。
上記の処理によって、入力位置の文字が句読点、促音または長音である場合には、入力位置の1文字前の文字を、濁点半濁点キー(文字変化キー)45を操作することにより、例えば、「ひっ」⇒「びっ」、「か、」⇒「が、」のように変化させることが可能となる(不図示)。従って、誤って濁点を付け忘れて句読点、促音または長音を入力したとしても、入力した文字を削除することなく、入力位置の1文字前の清音文字を容易に濁音文字に変更して入力できる。
ステップS210において、入力位置の1文字前の位置の文字の文字状態が変化していると判別したときは(ステップS210でNO)、入力位置の1文字前の位置に入力されている文字を消去し(ステップS214)、その文字を図4の濁点半濁点キー情報57に示す順序で、次の文字状態に変化させた文字を表示して(ステップS215)処理を終了する。即ち、濁音文字⇒半濁音文字⇒清音文字の順に変化させ、該当文字のない場合には変化順をスキップする。例えば、「びっ」⇒「ぴっ」、「ぴっ」⇒「ひっ」或いは「が、」⇒「か、」のように文字が置き換えられる。
この処理によって、入力位置の文字が句読点、促音または長音である場合には、入力位置の1文字前の文字を、濁音のみならず、半濁音に変化させたり、更には清音文字に戻すことも可能となる。
図12及び図13は文字戻し処理(図7のステップS32)の処理内容を示すフローチャートである。この処理は、図7で示した如く、「戻」キー46の操作が行われたことで実行される。まず、入力位置に文字が入力されているかどうかを判別する(図12のステップS301)。
上記ステップS301で入力位置に何も入力が行われていないと判別したときは(ステップS301でYES)、そのまま処理を終了する。
一方、ステップS301で入力位置に何らかの文字が入力されていると判別したときは(ステップS301でNO)、それが句読点、促音或いは長音であるかどうかを判別する(ステップS302)。
ステップS302において、入力位置の文字が句読点、促音或いは長音ではないと判別したときは(ステップS302でNO)、文字戻しするためにカウンタNから1を減算し(ステップS303)、更に、文字状態が変化しているかどうか、即ち、入力位置の文字が濁音または半濁音文字であるかどうかを判別する(ステップS304)。
文字状態は変化していないと判別したときは(ステップS304でYES)、入力位置に表示されている文字を消去して(ステップS305)、操作された文字キーのN番目に該当する文字を入力位置に表示して(ステップS306)、処理を終了する。即ち、文字戻しされた清音文字が入力位置に表示されることになる。
上記ステップS304において、文字状態が変化している、即ち、入力位置の文字が濁音または半濁音文字であると判別したときは(ステップS304でNO)、入力位置に表示されている文字を消去し(ステップS307)、変化している文字状態を維持したままで、即ち、濁音または半濁音の状態を代えずに、操作された文字キーのN番目に該当する文字を入力位置に表示して(ステップS308)、処理を終了する。
この処理によれば、例えば図14の表示状態A3で「ぎ」と表示されている時に「戻」キー46を操作することによって、表示状態A5の「が」に変更することが可能となる。
ステップS302において、入力位置の文字が句読点、促音または長音であると判別したときは(ステップ302でYES)、図13のステップに移り、入力位置の1文字前の位置に文字が入力されているかどうかを判別する(図13のステップS309)。
上記図13のステップS309において、入力位置の1文字前の位置に文字が入力されていないと判別したときは(ステップS309でNO)、そのまま処理を終了する。
一方、ステップS309で、入力位置の1文字前の位置に文字が入力されていると判別したときは(ステップS309でYES)、文字戻しするためにカウンタNから1を減算し(ステップS310)、更に、文字状態が変化しているかどうか、即ち、入力位置の1文字前の位置の文字が濁音または半濁音文字であるかどうかを判別する(ステップS311)。
ステップS311において、文字状態が変化していないと判別したときは(ステップS311でYES)、入力位置の1文字前の位置に表示されている文字を消去して(ステップS312)、操作された文字キーのN番目に該当する文字を入力位置に表示して(ステップS313)、処理を終了する。即ち、文字戻しされた清音文字が入力位置の1文字前の位置に入力される。
この処理によれば、例えば図15の表示状態B3で「し。」と表示されている時に「戻」キー46を操作することによって、表示状態B5の「さ。」に変更することが可能となる。
ステップS311において、文字状態が変化している、即ち、入力位置の1文字前の位置の文字が濁音または半濁音文字であると判別したときは(ステップS311でNO)、入力位置の1文字前の位置に表示されている文字を消去して(ステップS314)、変化している文字状態を維持したままで、即ち、濁音または半濁音の状態を代えずに、操作された文字キーのN番目に該当する文字を入力位置の1文字前の位置に表示して(ステップS315)、処理を終了する。
この処理によれば、例えば図16の表示状態C4で「ぴ、」と表示されている時に「戻」キー46を操作することによって、表示状態C6の「ぱ、」に変更することが可能となる。
このように、文字戻しの機能を設けることで、図14乃至図16に示した如く、入力修正は更に容易になり利便性に沿うものとなる。
以上、説明したように、本実施の形態によれば、かな文字の入力操作を、容易且つ直感的に利便性良く行うことができる。特に、誤操作で入力修正が必要になった場合において、その誤操作で入力された文字に代えて、正しいかな文字を容易に入力し直すことができる。
以下では本実施形態の変形例について説明する。
(第2の実施の形態)
図17は第2の実施の形態における文字キー情報の記憶状態を説明するための図である。第1の実施の形態である上述の図4とはプログラム記憶部19で管理する文字状態52が異なる。また、この実施形態では、文字変化キー45は、第1の実施の形態で説明した濁点、半濁点の入力用キーではなく、清音平仮名71、清音片仮名72、濁音平仮名73、濁音片仮名74、半濁音平仮名75及び半濁音片仮名76への切り替えキーとして機能する。即ち、清音平仮名71を基本の文字状態とし、それ以外の文字状態72乃至76を変化している文字状態と定義する。文字変化キー45のキートップ表示はそれに合わせたものに適宜変更される(不図示)。
更に説明すると、文字変化キー45を操作する毎に、該当文字の文字状態は、清音平仮名71⇒清音片仮名72⇒濁音平仮名73⇒濁音片仮名74⇒半濁音平仮名75⇒半濁音片仮名76⇒清音平仮名71(以降繰り返し)の順に変化する。なお、該当する文字状態が存在しない場合には、第1の実施の形態と同様に、その文字変化状態はスキップされ、次の文字状態が選択される。例えば、「あ」行の文字の場合には、清音平仮名71⇒清音片仮名72⇒清音平仮名71(以降繰り返し)の順に変化する。
また、この第2の実施の形態での処理方法は第1の実施の形態で説明したものと同一(図6乃至図13のフローチャート)である。
図20を用いて第2の実施の形態における表示状態と操作例を説明する。
図20は第2の実施の形態における入力操作の一例である。入力位置に何も文字が表示されていない状態で「か」キー34を操作すると「か」が入力される(表示状態D1)。続けて「か」キー34を操作すると「き」が入力される(表示状態D2)。ここで文字変化キー45を操作すると、次の文字状態である清音片仮名「キ」が入力される(表示状態D3)。更に「か」キー34を操作すると図17で定義した順序に従って、変化している文字状態を維持したままで文字送りが行われ、「ク」を入力できる(表示状態D4)。また、表示状態D3で「戻」キー46を操作すると、文字戻しをおこなうことができ、「カ」を入力できる(表示状態D5)。
このように、誤って文字状態を変化させた「キ」を入力したとしても、入力文字を削除することなく、次の順番の清音片仮名文字72である「ク」や、前の順番の清音片仮名文字「カ」を容易に入力できる。また、特別に「カナ」モード等を設ける必要もない。なお、図17を参照すると理解できるように濁音片仮名文字74についても同様に、例えば「ビ」と入力した後、「ブ」または「バ」に容易に変更可能である。更にまた、半濁音片仮名文字76も例えば「ピ」と入力した後、「プ」または「パ」に容易に変更可能である。
(第3の実施の形態)
図18は第3の実施の形態における文字キー情報の記憶状態を説明するための図である。第1の実施の形態の図4とはプログラム記憶部19で管理する文字状態52が異なる。また、この実施形態では、文字変化キー45は、第1の実施の形態で説明した濁点、半濁点の入力用キーではなく、全角文字81または半角文字82への切り替えキーとして機能する。即ち、全角文字81を基本の文字状態とし、半角文字82を変化している文字状態と定義している。或いは、逆に半角文字82を基本の文字状態とし、全角文字81を変化している文字状態と定義することも可能である。
更に説明すると、文字変化キー45を操作する毎に、対象文字の文字状態は、全角文字81⇒半角文字82(以降繰り返し)の順に変化する。
また、この第3の実施の形態での処理方法は第1の実施の形態で説明したものと同一(図6乃至図13のフローチャート)である。
なお、第3の実施の形態では、携帯電話機等の端末装置で広く実施されているように、アルファベットを少数のキーで入力することを前提としている。即ち「A」キー(図示せず)で「A」乃至「C」を、「D」キーで「D」乃至「F」を(以下同様)入力するようになっている。
図21は第3の実施の形態における入力操作の一例である。入力位置に何も文字が表示されていない状態で「A」キー(図示せず)を操作すると全角文字「A」が入力される(表示状態E1)。続けて「A」キーを操作すると全角文字「B」が入力される(表示状態E2)。ここで文字変化キー45を操作すると半角文字「B」が入力される(表示状態E3)。更に「A」キーを操作すると図18で定義した順序に従って、変化している文字状態を維持したままで文字送りが行われ、半角文字「C」を入力できる(表示状態E4)。また、表示状態E3で「戻」キー46を操作すると、文字戻しをおこなうことができ、半角文字「A」を入力できる(表示状態E5)。
このように、誤って、変化した文字状態である半角文字「B」を入力したとしても、入力文字を削除することなく、次の順番の半角文字である「C」や、前の順番の半角文字「A」を容易に入力できる。
(第4の実施の形態)
図19は第4の実施の形態における文字キー情報の記憶状態を説明するための図である。第1の実施の形態の図4とはプログラム記憶部19で管理する文字状態52が異なる。また、この実施形態では、文字変化キー45は、第1の実施の形態で説明した濁点、半濁点の入力用キーではなく、大文字91または小文字92への切り替えキーとして機能する。即ち、大文字91を基本の文字状態とし、小文字92を変化している文字状態と定義している。或いは、逆に小文字92を基本の文字状態とし、大文字91を変化している文字状態と定義することも可能である。
更に説明すると、文字変化キー45を操作する毎に、対象文字の文字状態は、大文字91⇒小文字92(以降繰り返し)の順に変化する。
また、この第4の実施の形態での処理方法は第1の実施の形態で説明したものと同一(図6乃至図13のフローチャート)である。
なお、第4の実施の形態においても、第3の実施の形態と同様に、アルファベットを少数のキーで入力することを前提としている。即ち「A」キー(図示せず)で「A」乃至「C」を、「D」キーで「D」乃至「F」を(以下同様)入力するようになっている。
図22は第4の実施の形態における入力操作の一例である。入力位置に何も文字が表示されていない状態で「A」キー(図示せず)を操作すると大文字「A」が入力される(表示状態F1)。続けて「A」キーを操作すると大文字「B」が入力される(表示状態F2)。ここで文字変化キー45を操作すると小文字「b」が入力される(表示状態F3)。更に「A」キーを操作すると図19で定義した順序に従って、変化している文字状態を維持したままで文字送りが行われ、小文字「c」を入力できる(表示状態F4)。また、表示状態F3で「戻」キー46を操作すると、文字戻しをおこなうことができ、小文字「a」を入力できる(表示状態F5)。
このように、誤って、変化した文字状態である小文字「b」を入力したとしても、入力文字を削除することなく、次の順番の小文字である「c」や、前の順番の小文字「a」を容易に入力できる。
以上説明したように、上述の実施の形態(第1乃至第4の実施の形態)によれば、容易且つ直感的な操作で、利便性の高い文字入力操作を実現することができる。
即ち、入力されている文字の文字状態を変化させた後でも、その文字が割り当てられた文字キーが操作された場合には、その文字の文字状態を維持したままで、その文字に代えて、次の順番の文字を入力するようにしたので、文字状態を変化させた文字を、その文字状態を維持したままで、次の順番の文字に容易に変更することができる。従って、誤操作が起こりやすい文字入力において、その誤操作で入力された文字に代えて、正しい文字を容易且つ直感的な操作で入力することができるので、誤って入力した文字を削除するという操作を少なくすることが出来、利便性の高い文字入力操作を実現することができる。
また、入力されている文字の文字状態を変化させた後に、その文字が割り当てられた文字キー以外の文字キーが操作された場合には、入力位置を1文字分次の文字入力位置に移動するとともに、操作された文字キーに割り当てられた複数の文字のうち最初の順番の文字を移動した入力位置に入力するようにしたので、文字状態を変化させた文字の次の入力位置に、別の文字を容易に入力することができる。即ち、複数の文字を入力する操作が容易になり、利便性の高い文字入力操作を実現することができる。
更に、入力されている文字の文字状態を変化させていない状態で、その文字が割り当てられた文字キーが操作された場合には、その文字に代えて、その文字の次の順番の文字を入力するようにしたので、文字状態を変化させていない文字を、次の順番の文字に容易に変更することができる。
更に又、入力されている文字の文字状態を変化させた後に、変化している文字状態を維持したままで、その文字に代えて、その文字の前の順番の文字を入力できるようにしたので、文字状態を変化させた文字を、文字状態を維持したままで、前の順番の文字に容易に戻すことができる。
また、文字状態の変化として、清音文字から濁音文字、清音文字から半濁音文字、平仮名から片仮名、片仮名から平仮名、全角文字から半角文字、半角文字から全角文字、大文字から小文字、小文字から大文字の少なくともいずれか1つの文字状態の変化を行うようにしたので、清音文字から濁音文字に文字状態を変化させた後でも、ユーザは、その清音文字が割り当てられた文字キーを操作するだけで、その次の順番の濁音文字を容易に入力することができる。清音文字から濁音文字だけではなく、清音文字から半濁音文字、平仮名から片仮名、片仮名から平仮名、全角文字から半角文字、半角文字から全角文字、大文字から小文字、小文字から大文字についても同様である。
更に、文字の次に句読点、促音または長音のいずれかを入力した後でも、句読点、促音または長音の1文字前の位置の文字が割り当てられた文字キーが操作された場合に、その文字に代えて、次の順番の文字を入力するようにしたので、句読点、促音または長音の前に入力された文字を、次の順番の文字に容易且つ直感的な操作で変更することができる。従って、誤操作が起こりやすい句読点、促音または長音を伴う文字入力において、その誤操作で入力された文字に代えて、正しい文字を容易且つ直感的な操作で入力することができるので、誤って入力した文字を削除しなければならない機会が少なく、利便性の高い文字入力操作を実現することができる。
更にまた、文字の次に句読点、促音または長音のいずれかを入力した後でも、句読点、促音または長音の1文字前の位置の文字に代えて、その文字の前の順番の文字を入力できるようにしたので、句読点、促音または長音のいずれかの前に入力された文字を、前の順番の文字に容易に戻すことができる。
また、文字の次に句読点、促音または長音のいずれかを入力した後でも、文字変化キーが操作された場合に、句読点、促音または長音の1文字前の位置の文字の文字状態を変化させるようにしたので、句読点、促音、または長音のいずれかの前に入力された文字の文字状態を容易且つ直感的な操作で変化させることができる。従って、誤操作が起こりやすい句読点、促音または長音を伴う文字入力において、その誤操作で入力された文字の文字状態を容易且つ直感的な操作で変化させることができるので、誤って入力した文字を削除しなければならない機会が少なく、利便性の高い文字入力操作を実現することができる。
更に、文字状態を変化させた文字の次に句読点、促音または長音のいずれかを入力した後でも、句読点、促音または長音の1文字前の位置の文字が割り当てられた文字キーが操作された場合に、その文字の文字状態を維持したまま、その文字に代えて、次の順番の文字を入力するようにしたので、句読点、促音、または長音のいずれかの前に入力されていて文字状態を変化させた文字を、その文字状態を維持したままで、次の順番の文字に容易且つ直感的な操作で変更することができる。
また、文字状態を変化させた文字の次に句読点、促音または長音のいずれかを入力した後でも、句読点、促音または長音の1文字前の位置の文字状態を維持したままで、その文字に代えて、前の順番の文字を入力できるようにしたので、句読点、促音、または長音のいずれかの前に入力されていて文字状態を変化させた文字を、その文字状態を維持したままで、前の順番の文字に容易に戻すことができる。
なお、上述の実施の形態では携帯電話機について説明したが、本発明を利用できる端末装置は携帯電話機に限らない。パーソナルコンピュータ、PDA、デジタルカメラ、電子辞書、音楽プレイヤーなど、任意の端末装置でよい。
また、文字入力に用いる操作部は、端末装置に備えられた操作部に限らない。端末装置と通信ケーブルで接続された外部キーボードや、端末装置と無線通信を行う外部キーボードなど、端末装置に備えられていない外部操作部でもよい。
更に、文字キーなどのキーは、押下操作を検出するためのスイッチ機構を備えた所謂ハードキー、タッチ操作を検出するためのタッチパネルを備えた所謂ソフトキー、或いは三次元空間で行われる非接触操作を検出するための検出器を備えたキーなど、任意の構造のキーでよい。
また、上述の実施の形態では、句読点の入力を、長音キー「−」43の操作で文字送りして入力するようにしたが、例えば「わ」キーの操作によって、文字送りで句読点を入力するようにしてもよい。或いは、句読点キーが独立していてもよいし、また、句点キーと読点キーがそれぞれ独立していてもよい。
更に、濁点半濁点を1つのキー操作で行うようにしているが、濁点キーと半濁点キーがそれぞれ独立していてもよい。
また、促音の入力を促音キーで行うようにしているが、促音を「た」キーに割り当てて(例えば「と」の次の順番とする)、「た」キー操作で行うようにしてもよい。
また、長音の入力を長音キーで行うようにしているが、何れかの文字キーに割り当ててもよい(たとえば、「わ」キー)。
更にまた、句読点は日本語の「。」「、」に限らず、英語などの「,」「.」(ピリオド、カンマ)でもよい。
また、上述の実施の形態では、カーソル移動キー31或いは32によって入力位置の移動が行われると文字送りを行うための文字キーフラグが初期状態になるようにしているが、カーソル移動後の入力位置の文字を判別することによって、任意の位置で文字送り、文字戻しが行えるようにしてもよい。
1 携帯電話機
11 表示部
12 操作部
18 記憶部
19 プログラム記憶部
20 各種情報一時記憶部
21 入力情報記憶部
22 中央制御部
31、32 カーソル移動キー
33乃至42 文字キー
43 長音キー
44 促音キー
45 文字変化キー
46 文字戻しキー
51 文字キー種別
52 文字状態種別
53 キー操作回数区分
54 文字キーフラグ

Claims (11)

  1. それぞれに複数の文字が順序付けして割り当てられた複数の文字キーを備えた操作部を制御する端末装置であって、
    前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが繰り返し操作された場合に、この文字キーに割り当てられた複数の文字を前記順序付けに従った順番で順次入力位置に入力する文字入力手段と、
    句点、読点、促音または長音の少なくとも何れか1つを前記入力位置に入力する句読点促音長音入力手段と、
    この句読点促音長音入力手段によって前記入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが操作された場合に、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字が、前記操作された文字キーに割り当てられている文字か否かを判別する文字判別手段と、
    この文字判別手段によって割り当てられている文字であると判別された場合に、前記1文字分前の位置に入力されている文字に代えて、この文字の次の順番の文字を前記入力位置の1文字分前の位置に入力する文字送り手段と、
    を備えることを特徴とする端末装置。
  2. 前記入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字に代えて、この文字の前の順番の文字を前記入力位置の1文字分前の位置に入力する文字戻し手段を更に備えることを特徴とする請求項に記載の端末装置。
  3. それぞれに複数の文字が順序付けして割り当てられた複数の文字キーと、入力されている文字の文字状態を変化させるための文字変化キーとを備えた操作部を制御する端末装置であって、
    前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが繰り返し操作された場合に、この文字キーに割り当てられた複数の文字を前記順序付けに従った順番で順次入力位置に入力する文字入力手段と、
    句点、読点、促音または長音の少なくとも何れか1つを前記入力位置に入力する句読点促音長音入力手段と、
    この句読点促音長音入力手段によって入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記文字変化キーが操作された場合に、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字の文字状態を変化させる文字変化手段と、
    前記入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが操作された場合に、前記入力位置の1文字分前に入力されている文字が、この操作された文字キーに割り当てられている文字か否かを判別する文字判別手段と、
    この文字判別手段によって割り当てられている文字であると判別された場合に、この文字の文字状態が変化しているか否かを判別する状態判別手段と、
    この状態判別手段によって文字状態が変化していると判別された場合に、この文字に代えて、変化している文字状態を維持したままで、この文字の次の順番の文字を前記入力位置の1文字分前の位置に入力する文字送り手段と、
    を備えることを特徴とする端末装置。
  4. 前記入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字の文字状態が変化している場合に、前記入力位置の前に入力されている文字に代えて、変化している文字状態を維持したままで、この文字の前の順番の文字を前記入力位置の1文字分前の位置に入力する文字戻し手段を更に備えることを特徴とする請求項に記載の端末装置。
  5. それぞれに複数の文字が順序付けして割り当てられた複数の文字キーと、入力されている文字の文字状態を変化させるための文字変化キーとを備えた操作部を制御する端末装置であって、
    前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが繰り返し操作された場合に、この文字キーに割り当てられた複数の文字を前記順序付けに従った順番で順次入力位置に入力する文字入力手段と、
    句点、読点、促音または長音の少なくとも何れか1つを前記入力位置に入力する句読点促音長音入力手段と、
    この句読点促音長音入力手段によって入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記文字変化キーが操作された場合に、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字の文字状態を変化させる文字変化手段と、
    前記入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字の文字状態が変化している場合に、前記入力位置の前に入力されている文字に代えて、変化している文字状態を維持したままで、この文字の前の順番の文字を前記入力位置の1文字分前の位置に入力する文字戻し手段と、
    を備えることを特徴とする端末装置。
  6. それぞれに複数の文字が順序付けして割り当てられた複数の文字キーを操作することによって文字入力を行う文字入力方法であって、
    前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが繰り返し操作された場合に、この文字キーに割り当てられた複数の文字を前記順序付けに従った順番で順次入力位置に入力する文字入力過程と、
    句点、読点、促音または長音の少なくとも何れか1つを前記入力位置に入力する句読点促音長音入力過程と、
    この句読点促音長音入力過程によって前記入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが操作された場合に、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字が、前記操作された文字キーに割り当てられている文字か否かを判別する文字判別過程と、
    この文字判別過程によって割り当てられている文字であると判別された場合に、前記1文字分前の位置に入力されている文字に代えて、この文字の次の順番の文字を前記入力位置の1文字分前の位置に入力する文字送り過程と、
    を含むことを特徴とする文字入力方法。
  7. それぞれに複数の文字が順序付けして割り当てられた複数の文字キーと、入力されている文字の文字状態を変化させるための文字変化キーとを操作することによって文字入力を行う文字入力方法であって、
    前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが繰り返し操作された場合に、この文字キーに割り当てられた複数の文字を前記順序付けに従った順番で順次入力位置に入力する文字入力過程と、
    句点、読点、促音または長音の少なくとも何れか1つを前記入力位置に入力する句読点促音長音入力過程と、
    この句読点促音長音入力過程によって入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記文字変化キーが操作された場合に、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字の文字状態を変化させる文字変化過程と、
    前記入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが操作された場合に、前記入力位置の1文字分前に入力されている文字が、この操作された文字キーに割り当てられている文字か否かを判別する文字判別過程と、
    この文字判別過程によって割り当てられている文字であると判別された場合に、この文字の文字状態が変化しているか否かを判別する状態判別過程と、
    この状態判別過程によって文字状態が変化していると判別された場合に、この文字に代えて、変化している文字状態を維持したままで、この文字の次の順番の文字を前記入力位置の1文字分前の位置に入力する文字送り過程と、
    を含むことを特徴とする文字入力方法。
  8. それぞれに複数の文字が順序付けして割り当てられた複数の文字キーと、入力されている文字の文字状態を変化させるための文字変化キーとを操作することによって文字入力を行う文字入力方法であって、
    前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが繰り返し操作された場合に、この文字キーに割り当てられた複数の文字を前記順序付けに従った順番で順次入力位置に入力する文字入力過程と、
    句点、読点、促音または長音の少なくとも何れか1つを前記入力位置に入力する句読点促音長音入力過程と、
    この句読点促音長音入力過程によって入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記文字変化キーが操作された場合に、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字の文字状態を変化させる文字変化過程と、
    前記入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字の文字状態が変化している場合に、前記入力位置の前に入力されている文字に代えて、変化している文字状態を維持したままで、この文字の前の順番の文字を前記入力位置の1文字分前の位置に入力する文字戻し過程と、
    を含むことを特徴とする文字入力方法。
  9. それぞれに複数の文字が順序付けして割り当てられた複数の文字キーを操作することによって文字入力を行う機能を実現させるためのプログラムであって、
    コンピュータに、
    前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが繰り返し操作された場合に、この文字キーに割り当てられた複数の文字を前記順序付けに従った順番で順次入力位置に入力する文字入力機能と、
    句点、読点、促音または長音の少なくとも何れか1つを前記入力位置に入力する句読点促音長音入力機能と、
    この句読点促音長音入力機能によって前記入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが操作された場合に、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字が、前記操作された文字キーに割り当てられている文字か否かを判別する文字判別機能と、
    この文字判別機能によって割り当てられている文字であると判別された場合に、前記1文字分前の位置に入力されている文字に代えて、この文字の次の順番の文字を前記入力位置の1文字分前の位置に入力する文字送り機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  10. それぞれに複数の文字が順序付けして割り当てられた複数の文字キーと、入力されている文字の文字状態を変化させるための文字変化キーとを操作することによって文字入力を行う機能を実現させるためのプログラムであって、
    コンピュータに、
    前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが繰り返し操作された場合に、この文字キーに割り当てられた複数の文字を前記順序付けに従った順番で順次入力位置に入力する文字入力機能と、
    句点、読点、促音または長音の少なくとも何れか1つを前記入力位置に入力する句読点促音長音入力機能と、
    この句読点促音長音入力機能によって入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記文字変化キーが操作された場合に、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字の文字状態を変化させる文字変化機能と、
    前記入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが操作された場合に、前記入力位置の1文字分前に入力されている文字が、この操作された文字キーに割り当てられている文字か否かを判別する文字判別機能と、
    この文字判別機能によって割り当てられている文字であると判別された場合に、この文字の文字状態が変化しているか否かを判別する状態判別機能と、
    この状態判別機能によって文字状態が変化していると判別された場合に、この文字に代えて、変化している文字状態を維持したままで、この文字の次の順番の文字を前記入力位置の1文字分前の位置に入力する文字送り機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  11. それぞれに複数の文字が順序付けして割り当てられた複数の文字キーと、入力されている文字の文字状態を変化させるための文字変化キーとを操作することによって文字入力を行う機能を実現させるためのプログラムであって、
    コンピュータに、
    前記複数の文字キーのうち何れかの文字キーが繰り返し操作された場合に、この文字キーに割り当てられた複数の文字を前記順序付けに従った順番で順次入力位置に入力する文字入力機能と、
    句点、読点、促音または長音の少なくとも何れか1つを前記入力位置に入力する句読点促音長音入力機能と、
    この句読点促音長音入力機能によって入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記文字変化キーが操作された場合に、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字の文字状態を変化させる文字変化機能と、
    前記入力位置に句点、読点、促音または長音の何れか1つが入力されている状態において、前記入力位置の1文字分前の位置に入力されている文字の文字状態が変化している場合に、前記入力位置の前に入力されている文字に代えて、変化している文字状態を維持したままで、この文字の前の順番の文字を前記入力位置の1文字分前の位置に入力する文字戻し機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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