JP5356846B2 - 鍋等用箸置き具 - Google Patents
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Description
この取り箸の置き場所としては、一般には箸を食品用鍋等の上に直接に置いたり、箸先部を食品用鍋等の内部に突き入れたり、食品用鍋等の周囲のテーブル上に単に置くだけであったり、特に置き場所を設けるといったことは行われていない。
なお、本発明(請求項1)のような、取り箸を食品用鍋等に取り付けるための用具である鍋等用箸置き具については、従来から知られていない。
しかしながら、食品用鍋等の内部で取り箸を垂直に立てるものでは、取り箸の箸手元部までもが食品用鍋等の内側に位置した姿勢になるため、食品用鍋等から立ち上る湯気で箸手元部、即ち箸の握り部分が濡れてしまい、そこを複数の人が握ることになるため、非常に不衛生になるし、湯気によって加熱されるため、箸手元部を含めて取り箸の全体が熱くなってしまうという問題があった。
食品用鍋等(9)に取り付けて使用する箸置き具であって、
前記食品用鍋等(9)の周縁部(90)を跨ぐ状態で該食品用鍋等(9)の周壁(91)に着脱可能に取り付ける固定部(1)と、取り箸(8)をその箸先部(80)が前記食品用鍋等(9)の周縁部(90)よりも内部に位置すると共に箸手元部(81)が食品用鍋等(9)の周縁部(90)よりも外方に出る姿勢に載置させ、かつ取り箸8の箸先部80を係止する先端係止部21が形成されている箸支持部(2)を備え、
前記固定部(1)上に箸支持部(2)が取り付けられている構成とした。
イ)この鍋等用箸置き具を介して取り箸を食品用鍋等に取り付けることができるため、取り箸の置き場所に困らないし、その置き場所が一目で判り、誰でもが手に取り易く使いやすい。
ロ)取り箸をその取り箸の箸先部が食品用鍋等の周縁部よりも内部に位置すると共に箸手元部が食品用鍋等の周縁部よりも外方に出る姿勢に載置させるため、取り箸についた雫は食品用鍋等の内部に滴下し、雫が食品用鍋等の外部にこぼれることはない。
また、箸手元部、即ち箸の握り部分が湯気で濡れたり、熱くなったりすることがなく、衛生的かつ安全に使用できる。
ハ)食品用鍋等の周壁に着脱可能に取り付けられるため、その周壁のどこにでも取り付けることができ、また、必要に応じて着脱できるため調理の際などに邪魔にならないし、邪魔にならない場所を任意に選んで取り付けることができる。
なお、以下に述べる各実施例において、同様の構成部分については図面の符号を同一にする。
この実施例では帯状鋼板を用い、これを食品用鍋等9の周縁部90を跨ぐ形状に湾曲形成させ、その一端に食品用鍋等9の外面に当接させる外面当接部11が形成され、他端に食品用鍋等9の内面に当接させる内面当接部12が形成されている。
前記外面当接部11及び内面当接部12には、安定よく接触させるために、図2に示すように、左右2ヶ所に接触点を形成させている。
この実施例では帯状鋼板を用い、その先端を上向きに折り返すことで前記先端係止部21が形成され、その先端係止部21との間に雫排出用の横向き開放部22を保持させる状態にして、その両側縁に脱落防止用の側壁23が立設されている。
また、前記取り箸8は、その箸先部80が下側になる傾斜状態で箸支持部2上に載置され、この場合、取り箸8が箸支持部2の上を滑るのを先端係止部21によって受け止め、また、取り箸8が箸支持部2の側方に脱落するのを側壁23によって受け止めることができる。
この場合、箸支持部2としては、載置対象物を載置することが可能な形状や構造にする必要がある。
この箸置き具Gは、食品用鍋等9に取っ手94が有る場合に、この取っ手94の部分に取り付けることができるように、固定部1の内部空間13を大きく(いわゆる懐を深く)形成させた例である。
この箸置き具Hは、固定部1における外面当接部11の位置を調節可能にしたもので、その調節手段としてアジャストネジ11aを用いている。このアジャストネジ11aを用いることで鍋等の厚さや形状の違いによる取付を容易にすると共に、箸置の設置も容易に変えられる。
この箸置き具Iは、固定部1における内面当接部12の位置を調節可能にしたもので、その調節手段として複数(実施例では3個)の内面当接部12a,12b,12cを階段状に形成させている。
この場合、図13(イ)で示すように先端部の内面当接部12aを使用すると箸支持部2を緩角度に傾斜させることができ、図13(ハ)で示すように奥端部の内面当接部12cを使用すると箸支持部2を急角度に傾斜させることができ、図13(ロ)で示すように中間の内面当接部12bを使用すると箸支持部2を中間の角度に傾斜させることができるようになっている。
なお、固定部1において前記した外面当接部11の位置調節手段(例えば、アジャストネジ11a)と、内面当接部12の位置調節手段(例えば、階段状の内面当接部12a,12b,12c)の両方を備える構造に形成できる。
この箸置き具Jは、固定部1に前記箸支持部2が、その箸支持部2の長手方向と直交する方向の回転軸25を中心として回転可能に形成されている。
このように箸支持部2を回転可能に形成させると、使用者にとって使い易い方向に箸支持部2を向けることができ、使い勝手がよくなる。
この箸置き具Kは、箸支持部2の先端部に取り箸8に付着した汁等の雫を溜めるための雫受け部26が形成された例で、雫が食品用鍋等9の内部に滴下するのを好まない場合に有効である。
この箸置き具Lは、箸支持部2の先端部に取り箸8に付着した汁等の雫を食品用鍋等9の内部に滴下させるための滴下空間27が形成された例で、前記図16で示した箸置き具Kとは逆に雫が箸支持部2に溜まるのを好まない場合に有効である。
この箸置き具Mは、固定部1に箸支持部2が立ち上げ片28を介して取り付けられたもので、これにより箸支持部2の位置を食品用鍋等9の周縁部90から上方に離すことができ、箸置き具Mを食品用鍋等9に取り付けたまま蓋95を被せることができる。
この箸置き具Nは、固定部1と箸支持部2を陶器によって一体成形で形成させたものである。
なお、本発明の箸置き具にあっては、固定部1と箸支持部2の着脱式も可能である。
また、前記したように、固定部1と箸支持部2を別部材で形成して、両者を後加工で一体化させてもよいし、固定部1と箸支持部2を当初から一体成形で形成させてもよい。
この箸置き具Oは、固定部1が鋏式クリップによって形成された例で、食品用鍋等9の外面に当接させる外面当接部11が一方の腕部材18に形成され、食品用鍋等9の内面に当接させる内面当接部12とが他方の腕部材19に形成され、この腕部材18,19の支軸14に箸支持部2が取り付けられると共に、両腕部材18,19間に弾性体15(スプリング)が装着されている。
従って、弾性体15による付勢で外面当接部11と内面当接部12で食品用鍋等9の周壁91を挟圧して固定させることができるし、弾性体15に抗して両腕部材18,19を対向方向に近づければ食品用鍋等9から取り外すことができる。
この箸置き具Sは、固定部1がスライド式クリップによって形成された例で、食品用鍋等9の内面に当接させる内面当接部12が箸支持部2に形成され、箸支持部2の下面にスライド板13aがスライド可能に設けられると共に、このスライド板13aに食品用鍋等9の外面に当接させる外面当接部11が形成され、前記外面当接部11と内面当接部12とで食品用鍋等の周壁91を挟圧するように、前記スライド板13aが弾性体15(スプリング)により付勢されている。
従って、弾性体15による付勢で外面当接部11と内面当接部12で食品用鍋等9の周壁91を挟圧して固定させることができるし、弾性体15に抗してスライド板13aを後退させれば食品用鍋等9から取り外すことができる。
本発明の箸置き具は、食品用鍋等9の周縁部90を跨ぐ状態で取り付けられるため、このままでは蓋95を被せる際に、蓋95が箸置き具(図面では箸置き具Aを示すが、箸置き具A〜箸置き具O,Sのいずれでもよい)に干渉して被せることができない。
これに対処するため、蓋95の外周部の一部に切欠部95aを形成させ、この切欠部95aによって箸置き具Aとの干渉を回避し、蓋95を被せることが可能になる。
なお、このような蓋95は、この蓋95を備えた食品用鍋等9と、本発明の箸置き具とを組み合わせてセット販売する際に好適である。
なお、複数個の箸置き具Aを食品用鍋等9の周縁部90(取っ手94を含む)に取り付けることもあるため、これに対応するために、前記切欠部95aを蓋95の外周部の複数個所に形成してもよい。
本発明の箸置き具は、食品用鍋等9の周縁部90を跨ぐ状態で取り付けられるため、このままでは蓋95を被せる際に、蓋95が箸置き具Aに干渉して被せることができない。
これに対処するため、食品用鍋等9の周縁部90の一部に外方への張り出し部96を形成させ、この張り出し部96の周縁部96aに箸置き具Aを取り付けることによって、この箸置き具Aと蓋95との干渉を回避し、蓋95を被せることが可能になる。
なお、このような食品用鍋等9は、本発明の箸置き具とを組み合わせてセット販売する際に好適である。
なお、食品用鍋等9の取っ手94の部分を前記張り出し部96として形成させ、その周縁部96aに箸置き具Aを取り付けることもできるし、また、張り出し部96を食品用鍋等9の周縁部複数個所に形成してもよい。
11 外面当接部
11a アジャストネジ
12 内面当接部
12a 内面当接部
12b 内面当接部
12c 内面当接部
13 内部空間
14 支軸
15 弾性体
18 腕部材
19 腕部材
2 箸支持部
2a 管材
2b 小板材
2c 開放部
21 先端係止部
22 開放部
23 側壁
24 後端
25 回転軸
26 雫受け部
27 滴下空間
28 立ち上げ片
7 スプーン
8 取り箸
80 箸先部
81 箸手元部
9 食品用鍋等
90 周縁部
91 周壁
94 取っ手
95 蓋
95a 切欠部
96 張り出し部
96a 周縁部
A 鍋等用箸置き具
B 鍋等用箸置き具
C 鍋等用箸置き具
D 鍋等用箸置き具
E 鍋等用箸置き具
F 鍋等用箸置き具
G 鍋等用箸置き具
H 鍋等用箸置き具
I 鍋等用箸置き具
J 鍋等用箸置き具
K 鍋等用箸置き具
L 鍋等用箸置き具
M 鍋等用箸置き具
N 鍋等用箸置き具
O 鍋等用箸置き具
Claims (1)
- 食品用鍋等(9)に取り付けて使用する箸置き具であって、
前記食品用鍋等(9)の周縁部(90)を跨ぐ状態で該食品用鍋等(9)の周壁(91)に着脱可能に取り付ける固定部(1)と、取り箸(8)をその箸先部(80)が前記食品用鍋等(9)の周縁部(90)よりも内部に位置すると共に箸手元部(81)が食品用鍋等(9)の周縁部(90)よりも外方に出る姿勢に載置させ、かつ取り箸8の箸先部80を係止する先端係止部21が形成されている箸支持部(2)を備え、
前記固定部(1)上に箸支持部(2)が取り付けられていることを特徴とする鍋等用箸置き具。
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JP2009021034A JP5356846B2 (ja) | 2009-01-31 | 2009-01-31 | 鍋等用箸置き具 |
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