JP5356768B2 - 廃液処理装置 - Google Patents

廃液処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5356768B2
JP5356768B2 JP2008262726A JP2008262726A JP5356768B2 JP 5356768 B2 JP5356768 B2 JP 5356768B2 JP 2008262726 A JP2008262726 A JP 2008262726A JP 2008262726 A JP2008262726 A JP 2008262726A JP 5356768 B2 JP5356768 B2 JP 5356768B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste liquid
fresh water
light emitting
filter
light receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008262726A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010089028A (ja
Inventor
幹 吉田
武 風呂中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Corp filed Critical Disco Corp
Priority to JP2008262726A priority Critical patent/JP5356768B2/ja
Publication of JP2010089028A publication Critical patent/JP2010089028A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5356768B2 publication Critical patent/JP5356768B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Description

本発明は、半導体ウエーハ等の被加工物を切削する切削装置等の加工装置に付設され、加工時に供給される加工液等の廃液を処理する廃液処理装置に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列されたストリートと呼ばれる分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。このように表面にデバイスが形成された半導体ウエーハをストリートに沿って切断することにより、デバイスが形成された領域を分割して個々の半導体デバイスを製造している。また、サファイヤ基板の表面に窒化ガリウム系化合物半導体等が積層された光デバイスウエーハもストリートに沿って切断することにより個々の発光ダイオード、レーザーダイオード等の光デバイスに分割され、電気機器に広く利用されている。
上述した半導体ウエーハや光デバイスウエーハ等のストリートに沿った切断は、通常、ダイサーと呼ばれる切削装置によって行われている。この切削装置は、半導体ウエーハ等の被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削するための切削ブレードを備えた切削手段と、切削ブレードに加工水を供給する加工水供給手段を具備し、該加工水供給手段によって切削水を回転する切削ブレードに供給することにより切削ブレードを冷却するとともに、切削ブレードによる被加工物の切削部に加工水を供給しつつ切削作業を実施する。
上述したように切削時に供給された加工液にはシリコンや窒化ガリウム系化合物半導体を切削することによって発生する切削屑が混入される。この半導体素材からなる切削屑が混入された廃液は環境を汚染することから、廃液処理装置を用いて切削屑を除去した後に、再利用したり廃棄している。(例えば、特許文献1参照。)
特開2004−230527号公報
上記廃液処理装置は、加工装置の加工の際に供給された加工液が加工によって生成された廃液を収容する廃液収容タンクと、該廃液収容タンクに収容された廃液を送給するポンプと、該ポンプによって送給された廃液を濾過して清水に精製するフィルターと、該フィルターによって精製された清水を貯留する清水貯水タンクと、該清水貯水タンクに貯留された清水を送給する清水送給ポンプと、該清水送給ポンプによって送給された清水を純水に精製するイオン交換手段を含む純水生成手段と、該純水生成手段によって精製された純水を所定の温度に調整する純水温度調整手段とを具備しており、該純水温度調整手段によって所定の温度に調整された純水を上記加工装置の加工液供給手段に循環せしめるように構成されている。
而して、フィルターが破損したりして廃液が清水に流れ込むと、その後の廃液処理経路に配設された清水送給ポンプやイオン交換手段等の寿命を著しく低下させるという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その技術課題は、フィルターによって精製された清水に廃液が流入したか否かを検出する検出手段を備えた廃液処理装置を提供することにある。
上記第1の技術課題を解決するため、本発明によれば、廃液を濾過して清水に精製するフィルターと、該フィルターによって精製された清水を貯留する清水貯水タンクと、を具備する廃液処理装置において、
該清水貯水タンクに貯留された清水の透明度を検出する透明度検出手段と、該透明度検出手段によって検出された清水の透明度が所定値以下の場合にはトラブルメッセージを表示手段に出力する制御手段と、を具備し、
該透明度検出手段は、該清水貯水タンク内に挿入して配設される検出棒と、該検出棒の上端部に装着され該清水貯水タンクに取り付けられる取り付け板と、該検出棒の下端部に配設された発光部を備えた発光手段と、該発光部と所定の間隔をもって対向して配設され該発光部が発光した光を受光する受光部を備え該受光部が受光した光量に対応する受光信号を該制御手段に出力する受光手段と、該発光手段の該発光部および該受光手段の該受光部を清掃するための清掃手段と、を備えており、
該清掃手段は、該取り付け板に設けられた案内穴に挿通して配設された清掃棒と、該掃棒の下端に装着された清掃部材とからなり、該清掃棒を上下に移動して該清掃部材を該発光部と該受光部間を上下動することにより該発光部と該受光部を清掃する、
ことを特徴とする廃液処理装置が提供される。
上記透明度検出手段は清水貯水タンク内に挿入して配設される検出棒と該検出棒の下端部に配設された発光部を備えた発光手段および該発光部と所定の間隔をもって対向して配設された受光部を備えた受光手段とからなり、該受光手段は受光した光量に対応する受光信号を上記制御手段に出力する。
上記透明度検出手段は、発光手段の発光部および受光手段の受光部を清掃するための清掃手段を備えていることが望ましい。
本発明による廃液処理装置は、フィルターによって精製された清水を貯留する清水貯水タンクに貯留された清水の透明度を検出する透明度検出手段と、該透明度検出手段によって検出された清水の透明度が所定値以下の場合にはトラブルメッセージを表示手段に出力する制御手段とを具備しているので、オペレータはトラブルメッセージによりフィルターが破損したことを感知することができる。従って、フィルターが破損したことを知らずに廃液処理作業を継続することにより、清水貯水タンクに貯留された清水を送給する清水送給ポンプや清水を純水に精製する純水生成手段を構成するイオン交換手段等の寿命を低下させるという問題を未然に防止することができる。
また、上記廃液処理装置を構成する透明度検出手段は、清水貯水タンク内に挿入して配設される検出棒と、検出棒の上端部に装着され清水貯水タンクに取り付けられる取り付け板と、検出棒の下端部に配設された発光部を備えた発光手段と、発光部と所定の間隔をもって対向して配設され発光部が発光した光を受光する受光部を備え受光部が受光した光量に対応する受光信号を制御手段に出力する受光手段と、発光手段の発光部および受光手段の受光部を清掃するための清掃手段とを備えており、清掃手段は、取り付け板に設けられた案内穴に挿通して配設された清掃棒と、清掃棒の下端に装着された清掃部材とからなり、清掃棒を上下に移動して清掃部材を発光部と受光部間を上下動することにより発光部と受光部を清掃するので、透明度検出手段を清水タンクから取り外すことなく、廃液処理装置を稼働させたまま発光手段の発光部および受光手段の受光部の清掃が可能であり、清掃作業を効率的に行うことができる。
以下、本発明に従って構成された廃液処理装置の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1には加工装置としての切削装置に隣接して配設された本発明による廃液処理装置の斜視図が示されている。
加工装置としての切削装置2は、略直方体状の装置ハウジング20を具備している。この装置ハウジング20内には、被加工物を保持するチャックテーブル21が切削送り方向である矢印Xで示す方向に移動可能に配設されている。チャックテーブル21は、上面である保持面上に被加工物を図示しない吸引手段を作動することによって吸引保持するようになっている。また、チャックテーブル21は、図示しない回転機構によって回転可能に構成されている。なお、チャックテーブル21には、被加工物として後述するウエーハをダイシングテープを介して支持する環状のフレームを固定するためのクランプ211が配設されている。このように構成されたチャックテーブル21は、図示しない切削送り手段によって、矢印Xで示す切削送り方向に移動せしめられるようになっている。
図1に示す切削装置2は、切削手段としてのスピンドルユニット22を具備している。スピンドルユニット22は、図示しない割り出し送り手段によって図1において矢印Yで示す割り出し送り方向に移動せしめられるとともに、図示しない切り込み送り手段によって図1において矢印Zで示す切り込み送り方向に移動せしめられるようになっている。このスピンドルユニット22は、図示しない移動基台に装着され割り出し方向である矢印Yで示す方向および切り込み方向である矢印Zで示す方向に移動調整されるスピンドルハウジング221と、該スピンドルハウジング221に回転自在に支持された回転スピンドル222と、該回転スピンドル222の前端部に装着された切削ブレード223とを具備している。スピンドルハウジング221の前端部には、切削ブレード223の上半部を覆うブレードカバー224が取り付けられており、このブレードカバー224に上記切削ブレード223に向けて加工液を噴射する加工液供給ノズル225が配設されている。なお、加工液供給ノズル225は、図示しない加工液供給手段に接続されている。
図1に示す切削装置2は、上記チャックテーブル21上に保持された被加工物の表面を撮像し、上記切削ブレード223によって切削すべき領域を検出するための撮像手段23を具備している。この撮像手段23は、顕微鏡やCCDカメラ等の光学手段からなっている。また、上記装置ハウジング20におけるカセット載置領域24aには、被加工物を収容するカセットを載置するカセット載置テーブル24が配設されている。このカセット載置テーブル24は、図示しない昇降手段によって上下方向に移動可能に構成されている。カセット載置テーブル24上には、被加工物としての半導体ウエーハWを収容するカセット25が載置される。カセット25に収容される半導体ウエーハWは、表面に格子状のストリートが形成されており、この格子状のストリートによって区画された複数の矩形領域にIC、LSI等のデバイスが形成されている。このように形成された半導体ウエーハWは、環状の支持フレームFに装着されたダイシングテープTの表面に裏面が貼着された状態でカセット25に収容される。
また、図示の実施形態における切削装置2は、カセット載置テーブル24上に載置されたカセット25に収容されている半導体ウエーハW(環状のフレームFにダイシングテープTを介して支持されている状態)を仮置きテーブル26に搬出する搬出・搬入手段27と、仮置きテーブル26に搬出された半導体ウエーハWを上記チャックテーブル21上に搬送する第1の搬送手段28と、チャックテーブル21上で切削加工された半導体ウエーハWを洗浄する洗浄手段29と、チャックテーブル21上で切削加工された半導体ウエーハWを洗浄手段29へ搬送する第2の搬送手段290を具備している。
図1に示す切削装置2は以上のように構成されており、以下その作用について簡単に説明する。
カセット載置テーブル24上に載置されたカセット25の所定位置に収容されている半導体ウエーハW(環状のフレームFにダイシングテープTを介して支持されている状態)は、図示しない昇降手段によってカセット載置テーブル24が上下動することにより搬出位置に位置付けられる。次に、搬出手段27が進退作動して搬出位置に位置付けられた半導体ウエーハWを仮置きテーブル26上に搬出する。仮置きテーブル26に搬出された半導体ウエーハWは、第1の搬送手段28の旋回動作によって上記チャックテーブル21上に搬送される。チャックテーブル21上に半導体ウエーハWが載置されたならば、図示しない吸引手段が作動して半導体ウエーハWをチャックテーブル21上に吸引保持する。また、半導体ウエーハWをダイシングテープTを介して支持する環状のフレームFは、上記クランプ211によって固定される。このようにして半導体ウエーハWを保持したチャックテーブル21は、撮像手段23の直下まで移動せしめられる。チャックテーブル21が撮像手段23の直下に位置付けられると、撮像手段23によって半導体ウエーハWに形成されているストリートが検出され、スピンドルユニット22を割り出し方向である矢印Y方向に移動調節してストリートと切削ブレード223との精密位置合わせ作業が行われる。
その後、切削ブレード223を矢印Zで示す方向に所定量切り込み送りし所定の方向に回転させつつ、半導体ウエーハWを吸引保持したチャックテーブル21を切削送り方向である矢印Xで示す方向(切削ブレード223の回転軸と直交する方向)に所定の切削送り速度で移動することにより、チャックテーブル21上に保持された半導体ウエーハWは切削ブレード223により所定のストリートに沿って切断される(切削工程)。この切削工程においては、図示しない加工液供給手段を作動して加工液供給ノズル225から加工液が切削ブレード223による加工部に向けて噴射される。このようにして、半導体ウエーハWを所定のストリートに沿って切断したら、チャックテーブル21を矢印Yで示す方向にストリートの間隔だけ割り出し送りし、上記切削工程を実施する。そして、半導体ウエーハWの所定方向に延在するストリートの全てに沿って切削工程を実施したならば、チャックテーブル21を90度回転させて、半導体ウエーハWの所定方向と直交する方向に延在するストリートに沿って切削工程を実行することにより、半導体ウエーハWに格子状に形成された全てのストリートが切削されて個々のチップに分割される。なお、分割されたチップは、ダイシングテープTの作用によってバラバラにはならず、環状のフレームFに支持されてウエーハの状態が維持されている。
上述したように半導体ウエーハWのストリートに沿って切削工程が終了したら、半導体ウエーハWを保持したチャックテーブル21は最初に半導体ウエーハWを吸引保持した位置に戻される。そして、半導体ウエーハWの吸引保持を解除する。次に、半導体ウエーハWは第2の搬送手段290によって洗浄手段29に搬送される。洗浄手段29に搬送された半導体ウエーハWは、ここで洗浄され乾燥される。このようにして洗浄・乾燥された半導体ウエーハWは、第1の搬送手段28によって仮置きテーブル26に搬送される。そして、半導体ウエーハWは、搬出・搬入手段27によってカセット25の所定位置に収納される。
上述した切削工程において、図示しない加工液供給手段によって加工液供給ノズル225から切削ブレード223による加工部に噴射された加工液は、切削ブレード223および加工部を冷却した後に廃液として回収され、切削装置2に隣接して配設された廃液処理装置10によって純水に精製されて再利用される。この廃液処理装置10について、図1乃至図5を参照して説明する。
図示の実施形態における廃液処理装置10は、装置ハウジング100を具備しており、この装置ハウジング100内に廃液処理装置の構成要素が配設されている。装置ハウジング100内に配設される廃液処理装置の構成要素の一実施形態について、図2を参照して説明する。
図2には、本発明に従って構成された廃液処理装置の構成要素が廃液の流れに従って示されている。図示の実施形態における廃液処理装置10は、上記切削装置2における加工時に加工液供給ノズル225から切削ブレード223による加工部に供給された加工液が加工によって生成された廃液を収容する廃液タンク3と、該廃液タンク3に収容された廃液を送給する廃液送給ポンプ30を具備している。廃液タンク3は、上記切削装置2に装備される廃液送出手段に配管31によって接続される。従って、廃液タンク3には切削装置2に装備される廃液送出手段から送られる廃液が配管31を介して導入される。この廃液タンク3の上壁に廃液を送給する廃液送給ポンプ30が配設されている。
上記廃液送給ポンプ30によって送給される廃液は、フレキシブルホースからなる配管32を介して廃液濾過手段4に送られる。廃液濾過手段4は、清水受けパン41と、該清水受けパン41上に配置される第1のフィルター42aおよび第2のフィルター42bを具備している。この第1のフィルター42aおよび第2のフィルター42bは、清水受けパン41上に着脱可能に配置される。なお、上記廃液送給ポンプ30と第1のフィルター42aおよび第2のフィルター42bとを接続する配管32には電磁開閉弁43aおよび電磁開閉弁43bが配設されている。電磁開閉弁43aが附勢(ON)して開路すると廃液送給ポンプ30によって送給された廃液が第1のフィルター42aに導入され、電磁開閉弁43bが附勢(ON)して開路すると廃液送給ポンプ30によって送給された廃液が第2のフィルター42bに導入されるようになっている。第1のフィルター42aおよび第2のフィルター42bに導入された廃液は、第1のフィルター42aおよび第2のフィルター42bによって濾過され廃液に混入している切削屑が捕捉されて清水に精製され清水受けパン41に流出する。この清水受けパン41はフレキシブルホースからなる配管44によって清水貯水タンク5に接続されており、従って清水受けパン41に流出した清水はフレキシブルホースからなる配管44を介して清水貯水タンク5に送られ貯留される。
上記配管32には、廃液濾過手段4の第1のフィルター42aおよび第2のフィルター42bに送給される廃液の圧力を検出する圧力検出手段33が配設されており、この圧力検出手段33は検出信号を後述する制御手段に送る。例えば、上記電磁開閉弁43aを附勢(ON)して廃液を第1のフィルター42aによって濾過している状態において、圧力検出手段33からの検出信号が所定圧力値以上に達したならば、後述する制御手段は第1のフィルター42aに加工屑が堆積してフィルターとしての機能が失われたと判断し、電磁開閉弁43aを除勢(OFF)して、電磁開閉弁43bを附勢(ON)する。そして、後述する制御手段は、第1のフィルター42aから第2のフィルター42bに切り換えたことを後述する操作盤に設けられた表示手段に表示する。このように表示手段に表示されたメッセージに基いてオペレータは第1のフィルター42aが寿命に達したことを感知し、フィルターを交換することができる。また、上記電磁開閉弁43bを附勢(ON)して廃液を第2のフィルター42bによって濾過している状態において、圧力検出手段33からの検出信号が所定圧力値以上に達したならば、後述する制御手段は第2のフィルター42bに加工屑が堆積してフィルターとしての機能が失われたと判断し、電磁開閉弁43bを除勢(OFF)して、電磁開閉弁43aを附勢(ON)する。そして、後述する制御手段は、第2のフィルター42bから第1のフィルター42aに切り換えたことを後述する操作盤に設けられた表示手段に表示する。
上記廃液濾過手段4からフレキシブルホースからなる配管44を介して送られ清水貯水タンク5に貯留された清水は、清水送給ポンプ50によって送給されフレキシブルホースからなる配管51を介して純水生成手段6に送られる。図示の実施形態における純水生成手段6は、支持台61と、該支持台61に立設された仕切り板611と、支持台61における仕切り板611の後側に配置された紫外線照射手段62と、支持台61における仕切り板611の前側に配置されたイオン交換樹脂を備えた第1のイオン交換手段63aおよび第2のイオン交換手段63bと、支持台61における仕切り板611の後側に配置された精密フィルター64を具備している。この第1のイオン交換手段63aおよび第2のイオン交換手段63bと精密フィルター64は、支持台61上に着脱可能に配置される。上記清水送給ポンプ50によって送給されフレキシブルホースからなる配管51を介して送られた清水は、紫外線照射手段62に導入され、ここで紫外線(UV)が照射されることによって殺菌される。紫外線照射手段62において殺菌処理された清水は、配管65を介して第1のイオン交換手段63aまたは第2のイオン交換手段63bに導入される。なお、配管65には電磁開閉弁66aおよび電磁開閉弁66bが配設されている。電磁開閉弁66aが附勢(ON)して開路すると殺菌処理された清水が第1のイオン交換手段63aに導入され、電磁開閉弁66bが附勢(ON)して開路すると殺菌処理された清水が第2のイオン交換手段63bに導入されるようになっている。第1のイオン交換手段63aまたは第2のイオン交換手段63bに導入された清水は、イオンが交換されて純水に精製される。このようにして清水がイオン交換されて精製された純水には、第1のイオン交換手段63aおよび第2のイオン交換手段63bを構成するイオン交換樹脂の樹脂屑等の微細な物質が混入されている場合がある。このため、図示の実施形態においては上述したように第1のイオン交換手段63aおよび第2のイオン交換手段63bによって清水がイオン交換されて精製された純水を配管67を介して精密フィルター64に導入し、この精密フィルター64によって純水に混入されているイオン交換樹脂の樹脂屑等の微細な物質を捕捉する。
なお、上記配管67には、第1のイオン交換手段63aおよび第2のイオン交換手段63bから精密フィルター64に送給される純水の圧力を検出する圧力検出手段68が配設されており、この圧力検出手段68は検出信号を後述する制御手段に送る。例えば、圧力検出手段68からの検出信号が所定圧力値以上に達したならば、後述する制御手段は精密フィルター64に樹脂屑等の微細な物質が堆積してフィルターとしての機能が失われたと判断し、後述する操作盤に設けられた表示手段に表示する。このように表示手段に表示されたメッセージに基いてオペレータは精密フィルター64が寿命に達したことを感知し、フィルターを交換することができる。
また、上記配管67には、第1のイオン交換手段63aまたは第2のイオン交換手段63bから精密フィルター64に送給される純水の比抵抗を検出するための比抵抗計69が配設されており、この比抵抗計69は検出信号を後述する制御手段に送る。後述する制御手段は、上記電磁開閉弁66aを附勢(ON)して清水を第1のイオン交換手段63aによって純水に精製している状態において、比抵抗計69からの検出信号が所定値(例えば10MΩ・cm)以下に達したならば、後述する制御手段は第1のイオン交換手段63aによる純水精製能力が低下したと判断し、電磁開閉弁66aを除勢(OFF)して、電磁開閉弁66bを附勢(ON)する。そして、後述する制御手段は、第1のイオン交換手段63aから第2のイオン交換手段63bに切り換えたことを後述する操作盤に設けられた表示手段に表示する。このように表示手段に表示されたメッセージに基いてオペレータは第1のイオン交換手段63aが寿命に達したことを感知し、第1のイオン交換手段63aのイオン交換樹脂を交換することができる。また、上記電磁開閉弁66bを附勢(ON)して第2のイオン交換手段63bによって清水を純水に精製している状態において、比抵抗計69からの検出信号が所定値(例えば10MΩ・cm)以下に達したならば、後述する制御手段は第2のイオン交換手段63bによる純水精製能力が低下したと判断し、電磁開閉弁66bを除勢(OFF)して、電磁開閉弁66aを附勢(ON)する。そして、後述する制御手段は、第2のイオン交換手段63bから第1のイオン交換手段63aに切り換えたことを後述する操作盤に設けられた表示手段に表示する。
上記純水生成手段6によって精製された純水は、フレキシブルホースからなる配管60を介して純水温度調整手段7に送られる。純水温度調整手段7に送られた純水は、ここで所定温度(例えば23℃)に調整され配管70を介して上記切削装置2に装備される加工液供給手段に循環せしめられる。
図2を参照して説明を続けると、図示の実施形態における廃液処理装置10は、上記清水貯水タンク5に貯留された清水を排水するための排水弁52を備えている。また、図示の実施形態における廃液処理装置10は、清水貯水タンク5に貯留された清水の透明度を検出する透明度検出手段53を具備している。この透明度検出手段53について、図3を参照して説明する。
図3に示す透明度検出手段53は、清水貯水タンク5内に挿入する検出棒531を具備している。この検出棒531の上端部には取り付け板532が装着されている。この取り付け板532には2個の取り付け穴532a、532bが設けられており、この2個の取り付け穴532a、532bに締結ボルト533、533が挿通するようになっていて、清水貯水タンク5に締結ボルト533、533で固定される。検出棒531の下端部には所定の間隔をもって互いに対向する検出面を有する一対の検出部531a、531bが設けられている。また、検出棒531には、上端面に開口するとともに上記一対の検出部531a、531bの検出面に互いに対向して開口する2本の挿通穴531c、531dが設けられている。図3に示す透明度検出手段53は、上記一方の検出部531aから検出用の光を照射する発光手段534および他方の検出部531bにおいて発光手段534によって照射された光を受光する受光手段537を具備している。発光手段534は、発光素子(LED)535と該発光素子(LED)535に一端が接続された光ファイバ536とからなっている。この光ファイバ536は、上記検出棒531に設けられた一方の挿通穴531cに挿通して配設され、その他端である発光部536aが一方の検出部531aの検出面に露出するように構成されている。上記受光手段537は、受光素子(HD)538と該受光素子(HD)538に一端が接続された光ファイバ539とからなっている。この光ファイバ539は、上記検出棒531に設けられた他方の挿通穴531dに挿通して配設され、その他端である受光部539aが他方の検出部531bの検出面に上記発光手段534を構成する光ファイバ536の発光部536aと所定の間隔をもって対向して露出するように構成されている。このように構成された透明度検出手段53は、発光手段534の発光素子(LED)535が作動すると光ファイバ536の発光部536aから光が照射され、この発光部536aから照射された光は受光手段537の光ファイバ539の受光部539aによって受光され受光素子(HD)538に送られる。なお、発光素子(LED)535と受光素子(HD)538を上記検出部531aと531bに発光面(発光部)と受光面(受光面)を対向して配設してもよい。このように構成された発光素子(LED)535は後述する制御手段によって作動せしめられ、受光素子(HD)539は受光した光量に対応する受光信号(電圧信号)を後述する制御手段に出力する。
図3に示す透明度検出手段53は、上記発光手段534を構成する光ファイバ536の発光部536aおよび受光手段537を構成する光ファイバ539の受光部539aを清掃するための清掃手段540を具備している。清掃手段540は、清掃棒541と、該清掃棒541の下端に装着された発泡ウレタン等からなる清掃部材542とを具備している。この清掃棒541は、取り付け板532に設けられた案内穴532cおよび検出棒531に設けられた案内部材531eに形成された案内穴531fを挿通して配設される。清掃棒541の下端に装着された清掃部材542は、上記一対の検出部531aと531bの検出面の間隔より僅かに厚い幅を有しており、従って清掃棒541を上下に移動することにより検出部531aの検出面に露出する発光手段534を構成する光ファイバ536の発光部536aおよび検出部531bの検出面に露出する受光手段537を構成する光ファイバ539の受光部539aを清掃することができる。清掃棒541の上端は、検出棒531の上端部に装着されたエアーシリンダ543のピストンロッドに連結されている。従って、図3に示す状態からエアーシリンダ543を作動して清掃棒541を下方に移動し、清掃部材542を発光部536aと受光部539aとの間に位置付け、上下に移動することにより、発光部536aと受光部539aを清掃することができる。このように構成された透明度検出手段53は、図2に示すように清水貯水タンク5の上壁に設けられた挿入穴(図示せず)を通して検出棒531を挿入し、取り付け板532に設けられた2個の取り付け穴532a、532bに挿通して配設された締結ボルト533、533を清水貯水タンク5の上壁に設けられた雌ネジに螺合することにより装着される。
上述した廃液タンク3、廃液濾過手段4、純水生成手段6、純水温度調整手段7および各配管等は、図1および図4に示す装置ハウジング100内に配置される。なお、図4には装置ハウジング100を構成する後述する各壁を透視し装置ハウジング100内に上記廃液タンク3、廃液濾過手段4、純水生成手段6、純水温度調整手段7および各配管等が配置された状態が示されている。図示の実施形態における装置ハウジング100は、直方体状の収容室を形成する枠体110と、該枠体110に装着される底壁121と上壁122と左側壁123と右側壁124と後壁125および枠体110の前側に装着され枠体110の前側に形成される前側開口101を開閉する開閉扉126とからなっている。
このように構成された装置ハウジング100の底壁121上には、上記廃液タンク2と清水貯水タンク5および純水生成手段6が配置される。廃液タンク3は装置ハウジング100の底壁121における後壁125側に配置され、清水貯水タンク5は廃液タンク3に隣接して底壁121の中央部に配置され、純水生成手段6は清水貯水タンク5に隣接して底壁121における前側開口101側(開閉扉126側)に配置される。
上記純水生成手段6は、図示の実施形態においては装置ハウジング100の前側開口101を通して引き出し可能に配置されている。即ち、装置ハウジング100を構成する左側壁123と右側壁124の内面下端部には、互いに対向して配設され底壁121の上面と平行に前後方向に延びる一対のガイドレール130、130が配設されている。この一対のガイドレール130、130上に純水生成手段6の支持台61を載置することにより、純水生成手段6は一対のガイドレール130、130に沿って装置ハウジング100の前側開口101を通して引き出し可能に支持される。従って、純水生成手段6を一対のガイドレール130、130に沿って装置ハウジング100の前側開口101を通して引き出すことにより、純水生成手段6を構成する支持台61に配置された第1のイオン交換手段63aおよび第2のイオン交換手段63bと精密フィルター64の交換を容易に実施することができる。
図示の実施形態における廃液処理装置10においては、装置ハウジング100内における上記純水生成手段6および清水貯水タンク5の上側に上記廃液濾過手段4が装置ハウジング100の前側開口101を通して引き出し可能に配置されている。即ち、装置ハウジング100を構成する左側壁123と右側壁124の内面中間部には、互いに対向して配設され上記底壁121の上面と平行(一対のガイドレール130、130と平行)に前後方向に延びる一対のガイドレール140、140が配設されている。この一対のガイドレール140、140上に廃液濾過手段4の清水受けパン41を載置することにより、廃液濾過手段4は一対のガイドレール140、140に沿って装置ハウジング100の前側開口101を通して引き出し可能に支持される。なお、廃液濾過手段4の引き出し操作を容易にするために、廃液濾過手段4を構成する清水受けパン41の前端には下方に突出する把手411が設けられている。従って、廃液濾過手段4を一対のガイドレール140、140に沿って装置ハウジング100の前側開口101を通して引き出すことにより、廃液濾過手段4を構成する清水受けパン41に着脱可能に配置された第1のフィルター42aおよび第2のフィルター42bの交換を容易に実施することができる。このように廃液濾過手段4が引き出し可能に配置されているために、廃液濾過手段4の清水受けパン41と上記清水貯水タンク5とを接続する配管はフレキシブルホースからなる配管44によって接続されている。
上述したように廃液濾過手段4の清水受けパン41と上記清水貯水タンク5とをフレキシブルホースからなる配管44によって接続することに関連して、装置ハウジング100における廃液濾過手段4の後壁125側にはフレキシブルホースからなる配管44を支持するホース支持板150が配設されている。このホース支持板150は、後壁125側に向けて高くなるように傾斜するとともに右側壁124側に向けて高くなるように傾斜する形状に構成されており、フレキシブルホースからなる配管44が自重により下方に湾曲するのを防止し、フレキシブルホースからなる配管44を清水受けパン41側が常に高い位置に位置付けられるように維持する。従って、清水受けパン41に流出した清水は、自重によりフレキシブルホースからなる配管44を通して清水貯水タンク5に流入することができる。
図示の実施形態における廃液処理装置10においては、装置ハウジング100内における上記ホース支持板150の上側に上記純水温度調整手段7が配置される。即ち、装置ハウジング100を構成する左側壁123と右側壁124に装着された図示しない支持部材上に純水温度調整手段7が載置され、適宜の固定手段によって固定される。
図示の実施形態における廃液処理装置10は、上記各構成手段の作動を制御する制御手段8と、該制御手段8に廃液処理開始情報等の処理情報を入力する操作盤9を具備している。この制御手段8と操作盤9は、図示の実施形態においては一体的に構成されている。このように構成された制御手段8および操作盤9は、装置ハウジング100における廃液濾過手段4の上側に配置される。即ち、装置ハウジング100を構成する左側壁123と右側壁124に装着された図示しない支持部材上に制御手段8と、該制御手段8および操作盤9が載置され、適宜の固定手段によって固定される。このとき、操作盤9が装置ハウジング100の前側(開閉扉126側に配置されている側)に位置付けられる。なお、操作盤9には処理情報等を入力する入力手段91と、制御手段8による処理情報を表示する表示手段92等が配設されている。
ここで、上記制御手段8について、図5を参照して説明する。
図4に示す制御手段8はコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)81と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)82と、後述する被加工物にパルスレーザー光線を照射する始点と終点のX,Y座標値のデータや演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)83と、入力インターフェース84および出力インターフェース85とを備えている。制御手段8の入力インターフェース84には、上記圧力検出手段33、透明度検出手段53を構成する発光手段534の受光素子(HD)538、圧力検出手段68、比抵抗計69、入力手段91等からの検出信号および入力信号が入力される。そして、制御手段8の出力インターフェース85からは、上記廃液送給ポンプ30、電磁開閉弁43a、電磁開閉弁43b、清水送給ポンプ50、透明度検出手段53を構成する受光手段537の発光素子(LED)538、電磁開閉弁66a、電磁開閉弁66b、清掃手段538のエアーシリンダ539、表示手段92等に制御信号を出力する。
図示の実施形態における廃液処理装置は以上のように構成されており、オペレータが操作盤9から廃液処理開始情報を入力すると、制御手段8は上記各構成手段を制御して上述したように廃液処理作業を実行する。そして、上述した廃液処理作業を実行している際に制御手段8は、上述したように圧力検出手段33からの検出信号に基いて廃液濾過手段4の電磁開閉弁43aを除勢(OFF)して電磁開閉弁43bを附勢(ON)した場合または電磁開閉弁43bを除勢(OFF)して電磁開閉弁43a附勢(ON)した場合には、第1のフィルター42aから第2のフィルター42bまたは第2のフィルター42bから第1のフィルター42aに切り換えたことを操作盤9の表示手段92に表示する。このように表示手段92に表示されたメッセージに基いてオペレータは、第1のフィルター42aまたは第2のフィルター42bが寿命に達したことを感知し、装置ハウジング10の開閉扉126を開け、廃液濾過手段4を一対のガイドレール140、140に沿って装置ハウジング10の前側開口101を通して引き出す。このとき、オペレータは廃液濾過手段4を構成する清水受けパン41に設けられた把手411を把持して引き出す。そして、オペレータは、表示手段92に表示されたメッセージに従って第1のフィルター42aまたは第2のフィルター42bを交換する。
また、上述した廃液処理作業を実行している際に制御手段8は、上記圧力検出手段68からの検出信号が所定圧力値以上に達したならば、精密フィルター64の機能が失われたと判断し、操作盤9の表示手段92に表示する。このように表示手段に表示されたメッセージに基いてオペレータは、精密フィルター64が寿命に達したことを感知し、装置ハウジング10の開閉扉126を開け、純水生成手段6を一対のガイドレール130、130に沿って装置ハウジング10の前側開口101を通して引き出す。このとき、オペレータは純水生成手段6を構成する支持台61に立設された仕切り板611に設けられた把手612を把持して引き出す。そして、オペレータは、表示手段92に表示されたメッセージに従って精密フィルター64を交換する。
更に、上述した廃液処理作業を実行している際に制御手段8は、上記比抵抗計69からの検出信号が所定値(例えば10MΩ・cm)以下に達し、純水生成手段6の電磁開閉弁66aを除勢(OFF)して電磁開閉弁66bを附勢(ON)した場合または電磁開閉弁66bを除勢(OFF)して電磁開閉弁66aを附勢(ON)した場合には、第1のイオン交換手段63aから第2のイオン交換手段63bまたは第2のイオン交換手段63bから第1のイオン交換手段63aに切り換えたことを操作盤9の表示手段92に表示する。このように表示手段92に表示されたメッセージに基いてオペレータは、第1のイオン交換手段63aまたは第2のイオン交換手段63bが寿命に達したことを感知し、装置ハウジング10の開閉扉126を開け、純水生成手段6を一対のガイドレール130、130に沿って装置ハウジング10の前側開口101を通して引き出す。このとき、オペレータは上述したように純水生成手段6を構成する支持台61に立設された仕切り板611に設けられた把手612を把持して引き出す。そして、オペレータは、表示手段92に表示されたメッセージに従って第1のイオン交換手段63aまたは第2のイオン交換手段63bのイオン交換樹脂を交換する。
上述した廃液処理作業を実行している際に第1のフィルター42aまたは第2のフィルター42bが破損したりして廃液が清水に流れ込むと、その後の廃液処理経路に配設された清水送給ポンプ50や純水生成手段6を構成する第1のイオン交換手段63aおよび第2のイオン交換手段63b等の寿命を著しく低下させるという問題がある。
そこで、図示の実施形態における廃液処理装置においては、廃液濾過手段4の第1のフィルター42aおよび第2のフィルター42bによって濾過され清水貯水タンク6に流入した清水の透明度を検出することにより第1のフィルター42aまたは第2のフィルター42bが破損等の故障が発生したか否かを検知する。即ち、廃液が第1のフィルター42aまたは第2のフィルター42bによって正常に濾過された清水は透明度が高く、第1のフィルター42aまたは第2のフィルター42bが破損して正常に濾過されない廃液が清水に混入すると透明度が低くなる。図示の実施形態における廃液処理装置においては、清水貯水タンク6に貯留されている清水の透明度を上記透明度検出手段53によって検出している。透明度検出手段53は、上述したように発光手段534の発光素子(LED)535が発光した光は光ファイバ536の発光部536aから照射され、この発光部536aから照射された光は受光手段537の光ファイバ538の受光部539aによって受光され受光素子(HD)538に送られる。受光部539aによって受光される光の光量は、発光部536aと受光部539aとの間に存在する清水の透明度によって変化する。従って、受光部539aによって受光された光が受光素子(HD)538に送られると、受光素子(HD)538は光の光量に対応する受光信号(電圧信号)を制御手段8に出力する。制御手段8は、受光素子(HD)538から入力した受光信号(電圧信号)が所定値(例えば5mV)以下である場合には、清水に廃液が混入されていると判断し、トラブルメッセージを操作盤9の表示手段92に出力する。このように表示手段92に表示されたメッセージに基いてオペレータは、第1のフィルター42aまたは第2のフィルター42bが破損したことを感知し、装置ハウジング10の開閉扉126を開け、廃液濾過手段4を一対のガイドレール140、140に沿って装置ハウジング10の前側開口101を通して引き出す。このとき、オペレータは廃液濾過手段4を構成する清水受けパン41に設けられた把手411を把持して引き出す。そして、オペレータは、第1のフィルター42aまたは第2のフィルター42bを点検し、破損している第1のフィルター42aまたは第2のフィルター42bを交換する。また、オペレータは、上記排水弁52を開けて清水貯水タンク5に貯留されている廃液が混入された清水を排水する。なお、上記トラブルメッセージは発光部536aおよび受光部539aの汚れで出力される場合があるので、トラブルメッセージが表示された際には清掃手段540を作動させて清掃部材542によって発光部536aおよび受光部539aを清掃して確認する。
以上のように図示の実施形態における廃液処理装置は、透明度検出手段53によって清水貯水タンク6に貯留された清水の透明度を検出し、透明度が所定値以下の場合には清水に廃液が混入されていると判断し、故障メッセージを操作盤9の表示手段92に出力するので、オペレータは第1のフィルター42aまたは第2のフィルター42bが破損したことを感知することができる。従って、第1のフィルター42aまたは第2のフィルター42bが破損したことを知らずに廃液処理作業を継続することにより、清水送給ポンプ50や第1のイオン交換手段63aおよび第2のイオン交換手段63b等の寿命を低下させるという問題を未然に防止することができる。また、図示の実施形態においては透明度検出手段53を構成する発光手段534の光ファイバ536の発光部536aおよび受光手段537の光ファイバ539の受光部539aを清掃するための清掃手段540を具備しているので、清掃手段540を定期的に作動して上記光発光部536aおよび受光部539aを清掃することにより、光発光部536aおよび受光部539aの汚れによる誤検出を防止することができる。
以上、本発明に従って構成された廃液処理装置を切削装置に適用した例を示したが、本発明による廃液処理装置は研削装置等の他の加工装置に適用しても同様の作用効果が得られる。
本発明に従って構成された廃液処理装置を加工装置としての切削装置に隣接して配設した状態を示す斜視図。 本発明に従って構成された廃液処理装置の構成要素の一実施形態を加工廃液の流れに従って示す説明図。 図2に示す廃液処理装置を構成する清水貯水タンクに貯留された清水の透明度を検出する透明度検出手段の斜視図。 図2に示す装置ハウジングを構成する各壁を透視し装置ハウジング内に廃液処理装置の構成要素を配置した状態を示す斜視図。 本発明に従って構成された廃液処理装置に装備される制御手段の構成ブロック図。
符号の説明
2:切削装置
21:チャックテーブル
22:スピンドルユニット
221:スピンドルハウジング
222:回転スピンドル
223:切削ブレード
225:加工液供給ノズル
3:廃液タンク
31:廃液送給ポンプ
4:廃液濾過手段
42a:第1のフィルター
42b:第2のフィルター
5:清水貯水タンク
50:清水送給ポンプ
53:透明度検出手段
531:検出棒
534:発光手段
537:受光手段
540:清掃手段
6:純水生成手段
7:純水温度調整手段
8:制御手段
9:操作盤
10:廃液処理装置
100:装置ハウジング

Claims (1)

  1. 廃液を濾過して清水に精製するフィルターと、該フィルターによって精製された清水を貯留する清水貯水タンクと、を具備する廃液処理装置において、
    該清水貯水タンクに貯留された清水の透明度を検出する透明度検出手段と、該透明度検出手段によって検出された清水の透明度が所定値以下の場合にはトラブルメッセージを表示手段に出力する制御手段と、を具備し、
    該透明度検出手段は、該清水貯水タンク内に挿入して配設される検出棒と、該検出棒の上端部に装着され該清水貯水タンクに取り付けられる取り付け板と、該検出棒の下端部に配設された発光部を備えた発光手段と、該発光部と所定の間隔をもって対向して配設され該発光部が発光した光を受光する受光部を備え該受光部が受光した光量に対応する受光信号を該制御手段に出力する受光手段と、該発光手段の該発光部および該受光手段の該受光部を清掃するための清掃手段と、を備えており、
    該清掃手段は、該取り付け板に設けられた案内穴に挿通して配設された清掃棒と、該掃棒の下端に装着された清掃部材とからなり、該清掃棒を上下に移動して該清掃部材を該発光部と該受光部間を上下動することにより該発光部と該受光部を清掃する、
    ことを特徴とする廃液処理装置。
JP2008262726A 2008-10-09 2008-10-09 廃液処理装置 Active JP5356768B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008262726A JP5356768B2 (ja) 2008-10-09 2008-10-09 廃液処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008262726A JP5356768B2 (ja) 2008-10-09 2008-10-09 廃液処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010089028A JP2010089028A (ja) 2010-04-22
JP5356768B2 true JP5356768B2 (ja) 2013-12-04

Family

ID=42252274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008262726A Active JP5356768B2 (ja) 2008-10-09 2008-10-09 廃液処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5356768B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130015362A1 (en) * 2011-07-12 2013-01-17 Sharp Kabushiki Kaisha Fluid purification and sensor system
JP2021122794A (ja) * 2020-02-06 2021-08-30 株式会社ディスコ 水循環装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000185276A (ja) * 1998-10-13 2000-07-04 Katayama Chem Works Co Ltd 水監視用部材およびそれを用いた水監視装置並びに水監視用部材の濾過装置
JP2008221133A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 排水処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010089028A (ja) 2010-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5461918B2 (ja) 加工廃液処理装置
JP5086123B2 (ja) 加工廃液処理装置
JP2009214193A (ja) 加工廃液処理装置
JP5399662B2 (ja) 切削装置
JP5149035B2 (ja) 加工廃液処理装置
JP5681029B2 (ja) 加工廃液処理装置
CN112299619A (zh) 废液处理装置
JP5356768B2 (ja) 廃液処理装置
JP5770004B2 (ja) 加工廃液処理装置
JP5373496B2 (ja) 切削溝検出装置および切削加工機
JP7068050B2 (ja) 純水リサイクルシステム
JP7139051B2 (ja) 処理装置
JP5086125B2 (ja) 加工廃液処理装置
JP2012223846A (ja) 加工廃液処理装置
JP5086124B2 (ja) 加工廃液処理装置
JP4788289B2 (ja) 液浸顕微鏡装置
KR20160098073A (ko) 절삭 장치
JP2006344630A (ja) 切削装置
CN112299618B (zh) 废液处理装置
JP2022103853A (ja) 純水生成装置
JP2022156547A (ja) 純水生成装置
JP2022122090A (ja) 純水生成装置
KR100828279B1 (ko) 판형 순수공급판을 갖춘 린스 베스
JP2004152923A (ja) 加工装置
JP2008241444A (ja) 加工装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110921

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130829

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5356768

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250