JP5356654B2 - 郵便物自動区分システム - Google Patents
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Description
この種の郵便物自動区分システムは、イメージスキャナを有する郵便物区分機械と、イメージスキャナがスキャンしたイメージから郵便物の宛名・住所を読み取るOCR装置とを備えており、OCR装置が宛名・住所の読み取りに成功した場合は、OCR装置の認識結果にもとづいて郵便物の区分が実行される。
一方、OCR装置が読み取りに失敗した場合は、そのイメージが複数の打鍵端末に分配されるようになっている。そして、オペレータにより本来の正しい宛名・住所の打鍵(キーボードによる文字入力)が行われたら、その打鍵結果にもとづいて郵便物の区分が実行される。
つまり、上記従来の誤読イメージの収集方法は、郵便物区分機械で言えば、誤区分された郵便物を調査者が一通ずつ目視で探し出す作業に相当し、しかも、誤読イメージの収集は、一般的に相当期間にわたって実施する必要があるので、その労力は膨大なものとなってしまう。
これにより、作業者の負担を増大させたり郵便物の区分処理の作業効率を損なうことなく、誤読イメージ情報を的確に収集・蓄積することが可能となる。
具体的には、前記イメージサンプリング手段が、前記OCR装置の読み取り信頼度にもとづいて、誤読の可能性が高いイメージを特定する構成としてある。
また、前記イメージサンプリング手段が、前記OCR装置の認識結果に特定文字・特定単語が含まれているか否かにもとづいて、誤読の可能性が高いイメージを特定する構成としてある。
これによって、取得された全イメージをサンプリングしたり、一定数のイメージを無作為にサンプリングする場合に比べ、効率良く誤読イメージを収集できるので、打鍵者の負担を軽減することができる。
このようにすると、打鍵端末の稼働台数に応じて、打鍵端末に分配するイメージ数を増減させ、打鍵者の作業量を調整することができる。
これにより、打鍵作業を有効に利用しつつ、効率よく誤読イメージを収集・蓄積することができる。
このようにすると、打鍵端末の未処理イメージ数に応じて、打鍵端末に分配するイメージ数を増減させ、打鍵者の作業量を調整することができる。
これにより、打鍵作業を有効に利用しつつ、効率よく誤読イメージを収集・蓄積することができる。
[第一実施形態]
図1は、本発明の第一実施形態に係る郵便物自動区分システムの構成を示すブロック図である。
図2は、本実施形態に係る郵便物自動区分システムの動作を示すフローチャートであり、図3は、同じく本実施形態に係る郵便物自動区分システムのイメージサンプリング処理を示すフローチャートである。
イメージスキャナ101は、郵便物の表面を光学的に走査して、郵便物の住所面のイメージ(画像)を生成する。
区分制御部102は、OCR装置200の認識結果又は打鍵端末400の打鍵結果にしたがって、郵便物の区分を行う。
イメージ受信部201は、イメージスキャナ101からイメージを受信する。
OCR202は、イメージから文字を読み取り、読み取った文字のコード及び読取信頼性(信頼度)を出力する。
ここで、OCR202における読取信頼性(信頼度)とは、例えば、OCRによって住所の文字列数がXと判断され、そのうち読めた文字数をY、読めなかった文字数をX−Yとし、そのような不読文字をいくつか含む住所文字列を住所データベースと比較し、ユニークな住所が得られることによって結果的にその住所が読めた場合、全体の住所文字数に比較していくつかの文字数は推定によって得られたため、その確かさの度合(Z)をZ=Y÷Xと、数量化して表現できる。そのような数値が読取信頼性(信頼度)である。
結果送信部204は、OCR装置200の読取結果又は打鍵端末400の打鍵結果を区分制御部102に送る。
イメージ一時格納部301は、イメージスキャナ101からのイメージを一時的に格納する。
イメージ分配制御部302は、イメージ一時格納部301に格納されたイメージを複数の打鍵端末400に分配させる。
打鍵結果格納部303は、打鍵端末400の打鍵結果を格納する。
この打鍵端末400は、図1に示すように、複数備えられ、打鍵作業を複数の端末で分散して行うことができるようになっている。
この打鍵端末400の設置数は、打鍵の作業量や作業者数等に応じて適宜増減できるものであり、打鍵端末400が一つの場合もあり得る。
ここで、読取信頼性値とは、前述のOCR202が出力する読取信頼性(信頼度)を指す。
ここで、誤読が発生しやすい特定の文字、単語とは、例えばアラビア数字の1とアルファベットのl、アラビア数字の8とアルファベットのB、POboxとPO604などがある。
ここで、間引き判定部503におけるサンプリングの所定条件としては、例えば、OCRの読取信頼性(信頼度)を利用した場合、読取信頼度が1を最高数値として0.7未満の場合は読めなかったものとして棄却、0.7以上は読めたものとして採用するような判定基準である場合、読取信頼度が0.7〜0.8の範囲で読めたと判断されたものはサンプルし、0.8以上の読取信頼度で読めたと判断されたものは十分な信頼性があるとしてサンプルしない、という条件が考えられる。
誤読イメージ・結果蓄積部505は、誤読と判定されたイメージとともに誤読認識結果及び打鍵結果を蓄積する。
まず、従来の処理の流れを図6に沿って説明する。
図6において、郵便物が郵便物区分機100に供給されると、イメージスキャナ101が郵便物の住所面のイメージを取得する。
取得されたイメージは、イメージ受信部201が受信し、イメージ一時格納部301に格納される。
同時にイメージは、OCR202に渡され、住所の読み取りが試みられる。
その結果は、OCR読取結果格納部203に格納される。
住所の読み取りができなかった場合は、OCR読取結果格納部203がイメージ分配制御部302にOCR読み取り不可を通知する。
イメージ分配制御部302は、イメージ一時格納部301のイメージを打鍵端末400に分配する。
打鍵端末400で打鍵が行われると、その打鍵結果は打鍵結果格納部303に格納される。
結果送信部204は、打鍵結果格納部303から打鍵結果を取得し、区分制御部102に送信する。
区分制御部102は、打鍵結果にしたがって郵便物を区分する。
通常処理では、前述の説明通り、OCR202は、読取結果をOCR読取結果格納部203に格納するが、それと同時に、OCR202の認識過程で得られた信頼性情報及び特定文字・特定単語情報をOCR信頼性格納部501及びOCR特定文字単語格納部502に格納する。
間引き判定部503は、これらの情報がある閾値を超えているかを判定する。この判定は、OCR装置200の誤読の可能性の高低の判定であり、OCR装置200の読取信頼度が低かったり、特定文字や単語が似通っていて誤読を引き起こした可能性があるイメージであるかを判断する。
また、OCR特定文字単語格納部502に特定文字単語が格納された場合は、その誤認ランク数値と誤認ランク閾値とを比較し(S13)、誤認ランク数値が誤認ランク閾値を超えている場合、誤読の可能性があると判定する(S12)。
なお、この場合、読み取り結果はすでに読み取り結果格納部203から結果送信部204により区分制御部102に送られ、当該郵便物の区分はその結果を用いての区分が完了している。したがって、この場合は、結果送信部204は打鍵結果格納部303に格納された打鍵結果は使用しないことになる。
一致すれば、OCR装置200の誤読はなく、この認識結果に関する処理は完了する。
一方、不一致であれば、誤読判定部504は、イメージ分配部302に誤読結果情報、すなわちOCR読取結果と打鍵結果を渡すとともに、当該イメージの格納を指示する。
イメージ分配制御部302は、イメージ一時格納部301から当該イメージを取り出し、誤読結果情報と共に誤読イメージ・結果蓄積部505に格納する。
この一連の処理の繰り返しにより、OCR誤読イメージがその誤読結果情報と共に、誤読イメージ・結果蓄積部505に収集・蓄積されることになる。
また、OCR装置200による誤読の可能性が高いイメージのみをサンプリングし、打鍵端末400に打鍵を求めるので、イメージを無作為にサンプリングする場合に比べ、効率良く誤読イメージを収集し、打鍵者の負担を軽減することができる。
つぎに、本発明の第二実施形態に係る郵便物自動区分システムについて、図4及び図6を参照して説明する。ただし、第一実施形態と共通の構成は、第一実施形態と同じ符号を付けることにより、第一実施形態の説明を援用する。
これらの図に示すように、本実施形態の郵便物自動区分システムは、打鍵管理端末701及び間引き頻度閾値制御部702を有する打鍵端末管理装置(打鍵端末管理手段)700が追加された点が前記実施形態と相違している。
打鍵管理端末701は、複数台ある打鍵端末400のうち、現在何台が稼動、すなわち何人の打鍵者によって打鍵が行われているか、打鍵端末総計の打鍵スループットがいくらであるかなどを計算し、表示する。
また、未打鍵のまま分配待機しているイメージ、いわゆる未打鍵イメージ通数が何通残存しているかを表示する。
OCR誤読イメージ収集は、打鍵者にOCR装置200が読んだイメージの打鍵を行わせるので、打鍵者には負荷がかかるが、図4に示すシステムでは、打鍵者の数と未打鍵イメージ残通数によって、OCR誤読チェックのための打鍵イメージ数を増減させる調整を自動的に行うことにより、打鍵者の負荷を可及的に一定にする。
このときイメージ残通数が非常に多い、或いは打鍵端末400の稼働台数が少ないと打鍵管理端末701が判断した場合(S22)、或いはその逆の判断をした場合(S23)、打鍵管理端末701はその判断を間引き頻度閾値制御部702に送る。
この判断を受けて、間引き頻度閾値制御部702は、間引きの間隔を変更すべく閾値のランクアップ又はランクダウンを行い(S24、S25)、間引き判定部503に対して新たな閾値を設定する。
これにより間引き判定部503からイメージ分配制御部302へのOCR誤読調査用イメージ分配の指示が低減又は増大し、打鍵者への負荷が均等化される。
200 OCR装置
300 イメージ分配装置
400 打鍵端末
500 OCR誤読イメージ収集装置
600 ネットワーク
700 打鍵端末管理部
Claims (4)
- イメージスキャナを有する郵便物区分機械と、
前記イメージスキャナがスキャンしたイメージから郵便物の宛名・住所を読み取るOCR装置と、
前記OCR装置が読み取りに失敗したイメージが分配され、オペレータによる宛名・住所の打鍵が行われる複数の打鍵端末と、
を備える郵便物自動区分システムにおいて、
前記OCR装置による読み取りが行われたイメージを所定の条件でサンプリングするイメージサンプリング手段と、
サンプリングされたイメージを前記打鍵端末に分配するイメージ分配手段と、
前記OCR装置の認識結果と前記打鍵端末の打鍵結果とを比較し、前記OCR装置の誤読を判定する誤読判定手段と、
誤読と判定されたイメージを蓄積する誤読イメージ蓄積手段と、を備え、
前記イメージサンプリング手段が、
前記OCR装置の文字読取の確かさの度合いを数量化した数値からなる所定の読み取り信頼度にもとづいて、当該読み取り信頼度を所定の閾値と比較して誤読の可能性が高いイメージを特定するとともに、
前記OCR装置の認識結果に特定文字・特定単語が含まれているか否かにもとづいて、誤読の可能性が高いイメージを特定することを特徴とする郵便物自動区分システム。 - 前記イメージサンプリング手段が、前記OCR装置による誤読の可能性が高いイメージをサンプリングすることを特徴とする請求項1記載の郵便物自動区分システム。
- 前記打鍵端末の稼働台数に応じて、前記イメージサンプリング手段のサンプリング閾値を自動的に調整する打鍵端末管理手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の郵便物自動区分システム。
- 前記打鍵端末の未処理イメージ数に応じて、前記イメージサンプリング手段のサンプリング閾値を自動的に調整する打鍵端末管理手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の郵便物自動区分システム。
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