JP5355507B2 - 鉄道車両用袖仕切り構造及びその製造方法 - Google Patents

鉄道車両用袖仕切り構造及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、鉄道車両の側壁に沿って配される腰掛の端部に設けられた鉄道車両用袖仕切り構造及びその製造方法に関する。
主として通勤車両等の在来線の鉄道車両においては、側壁に沿ってロングシート型の腰掛が配置され、その腰掛の両端部には、通常袖仕切りが設置されている。袖仕切りは、出入口付近の立客と着座客との干渉防止や、出入口から吹き込む風に対する防寒・防風のために設けられている。このような鉄道車両用袖仕切り構造は、従来から種々提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1に記載の鉄道車両用袖仕切りは、腰掛側の化粧板と出入口側の化粧板、2枚の化粧板が金属製の骨組みの両側に接着されて袖仕切りユニットを形成し、該袖仕切りユニットと車体側壁との間に弾性部材を介在させ、該袖仕切りユニットをネジ止めする構造である。
特許文献2に記載の鉄道車両用袖仕切りは、腰掛側の化粧板と出入口側の化粧板、2枚の化粧板が金属製の骨組みの両側に配し、これの周縁部に飾り縁を圧入により取付することにより、該2枚の化粧板を該骨組みに取り付ける構造である。
ところで、乗車率が高い地域の通勤車両においては、通勤時に車内が混雑するため、袖仕切りの面積を大きくして着座客と立客との接触を完全に避けたいというニーズがある。その反面、袖仕切りの面積を大きくした場合、車内の見通しが悪くなるため、安全(防犯)性やデザイン性が損なわれるといった課題が残る。
そこで、ガラスを用いた袖仕切り構造が採用されている例がある。従来のガラスを用いた袖仕切りは、ガラスの破損などの事故を防止するため、ガラスの周囲を剛な枠で囲む構造がとられ、さらにガラスを受けるフランジを枠に別途取り付け、ガラスを装着した後にガラス押さえをガラスの周囲に取り付ける構造としていた。
しかしながら、従来の構造では周囲の剛な枠とガラスのフチ材(ガラス受フランジ、ガラス押え)との形状を厳密に合せる必要がありコスト高となっており、作業にも手間がかかっていた。
特開2007−022313号公報 特開2007−153075号公報
上記のように従来の袖仕切り構造には、以下の点で改良すべき余地がある。
(1) 不透明な袖仕切りの場合、車内の見通しが悪くなり安全性(防犯)及びデザイン性が損なわれるという課題がある。
(2) 従来のガラスを用いた袖仕切りの場合、構造が複雑であるため部品点数が多く、調整が猥雑で、作業に手間がかかり製造コストもかかる。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、袖仕切りに光透過性の部材を用いた鉄道車両用袖仕切りであって、かつ、構造が簡単で作業性がよく製造コストを抑えうる鉄道車両用袖仕切り構造及び鉄道車両用袖仕切りの製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明に係る鉄道車両用袖仕切り構造は、車両長手方向に沿って側壁に設けられた腰掛の端部に配置される鉄道車両用袖仕切り構造であって、前記鉄道車両の内方側の一端に上枠貫通孔が設けられ、車幅方向に延びる上枠と、前記鉄道車両の内方側の一端に下枠貫通孔が設けられ、車幅方向に延びる下枠と、前記側壁側であって前記上枠と前記下枠の間に設けられ、車両上下方向に延びる縦枠と、前記上枠貫通孔及び前記下枠貫通孔に連通されるスタンションと、前記上枠と前記下枠と前記縦枠とにより保持される光透過性の仕切板と、を備え、前記上枠と前記下枠と前記縦枠は、前記仕切板側の端部に、断面視において前記仕切板側に延びて前記仕切板の一面側を直接または間接的に保持するフランジ部と、他面側に弾性部材が篏合される篏合溝とを有し、前記仕切板は、その一面側が各前記フランジ部により保持され、他面側が各前記弾性部材により保持される
この構成によれば、光透過性の仕切板を用いているため、車内の見通しがよい。ここで光透過性の仕切板とは、例えばガラス板やアクリル板などをいい、その他の透明や半透明な板を含む。
そして、この仕切板は、その端部が、枠のフランジ部と弾性部材により保持される構造であるため、枠への仕切板の取り付けが簡単で作業性がよい。さらに、仕切板の交換の際に枠を分解せずともよく、弾性部材を外せば仕切板を取り外せ、新しい仕切板に交換し弾性部材を取り付け仕切板を交換できる。また、上枠と下枠と縦枠とには、弾性部材が嵌合される嵌合溝と、フランジ部とが設けられているため、従来よりも部品点数を削減できる。上枠下枠、縦枠は、直線状でも湾曲状でもよい。
なお、仕切板の形状は枠に安定して取り付けられるよう、少なくとも3辺を有する形状が望ましい。例えば、矩形状や台形状など、3辺を有しそれ以外の辺が曲線を描く形状、もしくは3辺を有する多角形状のものである。また、本構造は仕切板がガラス材等の光透過性以外の素材にも適用でき、特に表面強度が高くなく、汚れやすい素材を袖仕切りに使用する場合に効果が大きい。
また、本発明に係る鉄道車両用袖仕切り構造は、前記弾性部材が、前記篏合溝に篏合された状態で、その一部が突出し、当該突出した部分は、断面視において扇形の形状を有し、前記仕切板は、他面側において前記扇形の直線部に接する
この構成によれば、上枠及び下枠の篏合溝に弾性部材を取り付けた状態で、弾性部材と、これに続く上枠と下枠の端部とが滑らかに繋がる。したがって、枠と弾性部材との隙間がほとんどなく、乗客の指入れを防止し、怪我を抑止できる。また、同時に乗客が隙間に指を入れて弾性部材を取り外すこと防止できる。また、弾性部材と上枠及び下枠との面が綺麗に繋がるため、見栄えもよい(図4(d)参照)。
また、本発明に係る鉄道車両用袖仕切り構造は、前記縦枠は、中空部を有する板状の中空により形成され、前記上枠及び前記下枠は、前記縦枠側に延び、前記中空部に篏合されて前記縦枠と締結される取付片をさらに有することが好ましい。
この構成によれば、上枠及び下枠と、縦枠との結合が簡単で、位置決めも容易にでき、作業性が向上する。また、従来は袖仕切りに化粧板を取り付ける場合、袖仕切りおもて面(出入口側)に接着剤で止めた後、化粧板の縁と切り口を覆うようにL字状の外枠を別途取り付ける必要があった。一般的に化粧板の縁や切り口は、その切断面が粗くひっかかりやすく、デザイン性が損なわれるのを防ぐために隠すものである。
なお、化粧板を取り付ける位置は、袖仕切りのおもて面に限定されず、腰掛側のうら面またはその両方に取り付けても良く、化粧板以外の補強板などを取り付けても良い。
また、本発明に係る鉄道車両用袖仕切り構造は、前記縦枠の他面側に、化粧板をさらに備え、前記縦枠は、他面側の端部に、車両上下方向に延び、前記化粧板の端部を隠す断面視L字状の突出片部をさらに有することが好ましい。この構成によれば、縦枠の端部に車体上下方向に伸びる断面L字状の突出片部を設けることで、従来のように別途L字状の外枠を取り付ける必要がなく、部品点数を削減できる。
また、本発明に係る鉄道車両用袖仕切り構造は、前記篏合溝が、断面視において鳩尾形状であるであることが好ましい。
この構成によれば、弾性部材の鳩尾状部分を嵌合溝に嵌合することで、弾性部材がしっかりと固定でき抜けづらい。ここで鳩尾状とは鳩の尾形状の末広がりの台形様の形状をいう。鳩尾形状とすることで、抜けづらく安定して固定できるだけでなく、嵌合溝と弾性部材の鳩尾部分との形状にある程度の誤差があっても、弾性部材抜けにく
また、本発明に係る鉄道車両用袖仕切りの製造方法は、車両長手方向に沿って側壁に設けられた腰掛の端部に配置される鉄道車両用袖仕切りの製造方法であって、縦枠の上下端部に、上枠と下枠とを固する第1工程と、前記上枠と前記下枠との間であって、前記縦枠と略平行に光透過性の仕切板を配置して、前記縦枠と前記上枠と前記下枠に形成された篏合溝に弾性部材を取り付け、前記仕切板を保持する第2工程と、前記上枠と前記下枠の端に形成された貫通孔にスタンションを連通させ固定する第3工程と、を備える。
この構成によれば、部品点数が少ないため、工数が少なく、簡単に袖仕切りを製造することができる。
以上のように、本発明に係る袖仕切り構造及び袖仕切りの製造方法は、上記の構成からなるため、車内見通しがよく安全性に優れ、かつ、部品点数が少なくコストを抑えられ、作業効率もよい。
本発明の鉄道車両用袖仕切り構造の概要を示す側面図である。 図1における仕切板と上枠との接続部を示すX−X線拡大断面図である。 (a)は、本発明の袖仕切り構造にかかる縦枠の斜視図である。(b)は、同縦枠に弾性部材、仕切板、化粧板を取り付けた状態の斜視図である。 (a)は、切り欠き部の端部拡大図である。(b)は、弾性部材を嵌合溝に取り付けた状態の端部拡大図である。(c)は、同側面図である。(d)は、鳩尾ゴム6の変形例である鳩尾ゴム6’を取り付けた状態の斜視図である。 本発明の鉄道車両用袖仕切りの製造方法における製造工程を示す説明図である。
以下、本発明に係る鉄道車両用袖仕切り構造及びその製造方法の実施形態について、図面に基づき説明する。なお、本発明は下記実施形態に限定されるものではない。
1.[鉄道車両用袖仕切りの構造]
図1に示すように、ロングシート型の腰掛10の端部に配置される鉄道車両用袖仕切り1は、略矩形のガラスの仕切板2、縦枠3、上枠4、下枠5とを主要な構成要素とする。具体的には、縦枠3の上下端に上枠4と下枠5とがそれぞれ取り付けられ、これにより形成されるコの字状枠(横向きU字状の枠)に仕切板2が嵌め込まれている。そして、仕切板2の周縁部の一部(コの字状枠に接する部分)が、弾性部材である鳩尾ゴム6とコの字状枠のフランジ部33,43,53とに挟持固定されている(図2参照)。また上枠4と下枠5の先端部には貫通孔45,55が設けられ、スタンション(手すり)7が連通されている。なお、スタンション7と仕切板2との間には隙間C1が設けられ、立客がスタンション7を握った際、指が入らない構成となっている。
(1)縦枠3
次に、鉄道車両用袖仕切り1の縦枠3について図3に基づき説明する。
縦枠3は、アルミの押し出し型材である。外形は板状で、内部に上下方向に延びる中空部34が設けられている。この中空部34に上枠4の取付片44、下枠の取付片54を嵌合して、縦枠3に上枠4と下枠5とが取り付けられる。
また、縦枠3の仕切板2側には断面略矩形の切り欠き部31が設けられ、仕切板2との接触面に軸方向断面が鳩尾形(仕切板との接触面側から車体側壁側にかけて広がる)の嵌合溝32が設けられている。そして、嵌合溝32に鳩尾ゴム6が嵌合され、この鳩尾ゴム6とフランジ部33とにより仕切板2が挟持される。ここで、仕切板2を取り付ける前にフランジ部33に沿って、断面L字状のライナー(黒ゴム)11を取り付ける。このようにすれば、仕切板2がライナー11を介してフランジ部33と鳩尾ゴム6とで挟持されるため、仕切板2を摩擦によって安定して挟持できる。なお、鳩尾ゴム6の形状詳細については後述する。
さらに、縦枠3のおもて面(車両出入口側面)には、仕切板2側端部に上下方向に延びる断面L字状の突出片部35が一体に設けられている。この突出片部35は、化粧板8を縦枠3に取り付ける際の位置決めの役割と、縦枠3のおもて面に化粧板8が取り付けられた状態で化粧板8の端部切り口を覆い隠す役割をする。
(2)上枠4と下枠5
続き、上枠4と下枠5とについて図3(b)及び図4に基づき説明する。
下枠5は鋳造により成形される。下枠5は棒形状で、縦枠3と当設する部分に上向きに突出する2つの取付片54が一体に設けられている。叙述の通り、取付片54は縦枠3の中空部34に嵌合し、縦枠3と締結される。このように構成されているため、別部品をネジ止めや溶接取付する必要がない。また、下枠5の先端部にはスタンション7を取り付けるための貫通孔55が設けられている。
図4(a)に示すように、下枠5の仕切板2が取り付けられる部分には、断面略矩形の切り欠き部51が設けられ、仕切板2との接触面に軸方向断面が鳩尾形の嵌合溝52が設けられている。この嵌合溝52に鳩尾ゴム6が嵌合され、鳩尾ゴム6とフランジ部53とにより仕切板2が挟持される。そして、縦枠3と同様、下枠5のフランジ部53についてもライナー11を貼り付けることで、仕切板2を安定して挟持できる。また、下枠5のおもて面側には、縦枠3との接合部及び化粧板8の下側端部を覆い隠すための被覆片56が一体に設けられている。なお、角部57は引っかかり防止と安全を考慮して、面取りし球面に形成している。
次に、下枠5に鳩尾ゴム6を取り付けた状態の図を、図4(b),(c)に示す。本実施形態においては、下枠5に鳩尾ゴム6を取り付けた状態で、鳩尾ゴム6の両端部に隙間C2が形成されるよう構成されている。この隙間C2は約5mmで、人の指が入らない寸法となっている。これは、いたずらによって鳩尾ゴム6が簡単に取り外しされないようにするためである。したがって、隙間C2を0mmとして鳩尾ゴム6の両端が下枠5に当接するよう構成してもよい。ただし、隙間C2に5mm程度の寸法をつけることで、鳩尾ゴム6を工具を用いて取り外す際に、下枠5に傷をつけずに取り外すことができる。なお、上枠4は下枠5と同様の構造であるため、説明を省略する。
(3)鳩尾ゴム6
鳩尾ゴム6とは、断面の一部に末広がりの鳩尾形状部分を有するゴムであって、扇形部6Aと鳩尾部6Bとが結合され、断面全体が2つ山様形状のゴムである。前述の通り、この鳩尾部6Bが縦枠3,上枠4,下枠5の各嵌合溝32,42,52に嵌合され、扇形部6Aがこの各嵌合溝より突出する形となっている(図2参照)。そして、仕切板2が、この扇形部6Aと各フランジ部33,43,53とにより挟み保持される。
鳩尾ゴム6が鳩尾部6Bを有する構成とすることで、鳩尾ゴム6が各嵌合溝32,42,52から、簡単に外れないようにしている。さらには、鳩尾部6Bと各嵌合溝32,42,52の断面形状に多少の寸法誤差があっても、矩形の場合に比べて外れにくいため、寸法誤差が許容され作業性がよい。
なお、図4(d)に示すように、鳩尾ゴム6の変形例として、断面が扇形部6A’と鳩尾部6B’とを結合した鳩尾ゴム6’を用いても良い。この鳩尾ゴム6’は、扇形部6A’の円弧状辺部を含む側面6a’が、下枠5の側面下部5aと、角部57の面と滑らかに繋がるよう形成しているため、見栄えがよく、人の指も入りづらい。
2.[鉄道車両用袖仕切りの製造方法]
次に、鉄道車両用袖仕切り1の製造方法について、図5の製造工程フロー図に基づき説明する。なお、図5(〇)は鉄道車両用袖仕切り1の主要構成部品を示す図であり、工程(I)〜工程(V)により鉄道車両用袖仕切り1を袖仕切りユニットとしてあらかじめ工場等で成形し、その状態で鉄道車両に取り付ける。以下、工程に沿って説明する。
(1)工程I
まず、縦枠3のおもて面に接着剤を塗布し、化粧板8の端部を縦枠3の突出片部35に差し込むように、縦枠3のおもて面に化粧板8を接着する。その後、縦枠3の中空部34に上枠4の取付片44を差し込み、縦枠3と上枠4とをネジで締結する。
(2)工程II
同様に、縦枠3の中空部34に下枠5の取付片54を差し込み、縦枠3と下枠5とをネジで締結する。
(3)工程III
続き、縦枠3の車体取付側の端部に袖取付金9をネジ止めする。なお、袖取付金9は、鉄道車両用袖仕切り1を車体に取り付けるための断面L字状の金具であって、化粧板8の車体側端部の切り口を覆う役目もする。
そして、縦枠3及び上枠4並びに下枠5のフランジ部33,43,53の仕切板2が当接する面に沿って、断面L字状のライナー11を取り付ける。ライナー11を取り付けることで、鳩尾ゴム6とライナー11との摩擦によって仕切板2を安定して挟持できる。
(4)工程IV
次に、縦枠3と上枠4と下枠5とにより形成されるコの字状枠に仕切板2を嵌め込み、各嵌合溝32,42,52に沿って、仕切板2の縁部3辺を囲むように鳩尾ゴム6を取り付ける。
(5)工程V
最後に、上枠4と下枠5に設けられた貫通孔45,55にスタンション7を差し込みネジ止めして、鉄道車両用袖仕切り1が完成する。そして、この鉄道車両用袖仕切り1を鉄道車両の車体へ取り付ける。
以上のとおり、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の追加、変更または削除が可能である。とくに、本実施形態においては、仕切板2が鳩尾ゴム6とコの字状枠のフランジ部33,43,53とに挟持固定される構成であるが、これに代えて、仕切板2を弾性接着剤を用いてコの字状枠に保持固定することも可能である。
本発明に係る鉄道車両用袖仕切り構造は、主として鉄道車両の袖仕切りに好適に用いることができる外、ガラスを利用したその他のパーティション構造にも適用可能である。
1 鉄道車両用袖仕切り
2 仕切板
3 縦枠
31 切り欠き部
32 嵌合溝
33 フランジ部
34 中空部
35 突出片部
4 上枠
41 切り欠き部
42 嵌合溝
43 フランジ部
44 取付片
45 貫通孔
46 被覆片
5 下枠
51 切り欠き部
52 嵌合溝
53 フランジ部
54 取付片
55 貫通孔
56 被覆片
5a 側面下部
6 鳩尾ゴム
6A 扇形部
6B 鳩尾部
6’鳩尾ゴム(変形例)
6A’扇形部
6B’鳩尾部
6a’側面
7 スタンション(手すり)
8 化粧板
9 袖取付金
10 腰掛
11 ライナー
C1 隙間
C2 隙間

Claims (6)

  1. 車両長手方向に沿って側壁に設けられた腰掛の端部に配置される鉄道車両用袖仕切り構造であって、
    前記鉄道車両の内方側の一端に上枠貫通孔が設けられ、車幅方向に延びる上枠と、
    前記鉄道車両の内方側の一端に下枠貫通孔が設けられ、車幅方向に延びる下枠と、
    前記側壁側であって前記上枠と前記下枠の間に設けられ、車両上下方向に延びる縦枠と、
    前記上枠貫通孔及び前記下枠貫通孔に連通されるスタンションと、
    前記上枠と前記下枠と前記縦枠とにより保持される光透過性の仕切板と、を備え、
    前記上枠と前記下枠と前記縦枠は、前記仕切板側の端部に、断面視において前記仕切板側に延びて前記仕切板の一面側を直接または間接的に保持するフランジ部と、他面側に弾性部材が篏合される篏合溝とを有し、
    前記仕切板は、その一面側が各前記フランジ部により保持され、他面側が各前記弾性部材により保持される、鉄道車両用袖仕切り構造。
  2. 前記弾性部材は、前記篏合溝に篏合された状態で、その一部が突出し、当該突出した部分は、断面視において扇形の形状を有し、
    前記仕切板は、他面側において前記扇形の直線部に接する、請求項1に記載の鉄道車両用袖仕切り構造。
  3. 前記縦枠は、中空部を有する板状の中空により形成され、
    前記上枠及び前記下枠は、前記縦枠側に延び、前記中空部に篏合されて前記縦枠と締結される取付片をさらに有する、請求項1−2にいずれか記載の鉄道車両用袖仕切り構造。
  4. 前記縦枠の他面側に、化粧板をさらに備え、
    前記縦枠は、他面側の端部に、上下方向に延び前記化粧板の端部を隠す断面L字状の突出片部をさらに有する、請求項1−3にいずれか記載の鉄道車両用袖仕切り構造。
  5. 前記篏合溝は、断面視において鳩尾形状である、請求項1−4にいずれか記載の鉄道車両の袖仕切り構造。
  6. 車両長手方向に沿って側壁に設けられた腰掛の端部に配置される鉄道車両用袖仕切りの製造方法であって、
    縦枠の上下端部に、上枠と下枠とを固する第1工程と、
    前記上枠と前記下枠との間であって、前記縦枠と略平行に光透過性の仕切板を配置して、前記縦枠と前記上枠と前記下枠に形成された篏合溝に弾性部材を取り付け、前記仕切板を保持する第2工程と、
    前記上枠と前記下枠の端に形成された貫通孔にスタンションを連通させ固定する第3工程と、を備え鉄道車両用袖仕切りの製造方法。
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