JP5354998B2 - 熱可塑性樹脂成形体の構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のボードやシェルフ等の平板状の自動車部材に用いられる平板状の熱可塑性樹脂成形体の構造に関するものである。
この種の熱可塑性樹脂成形体は、熱成形して金型から取り出し、強制か若しくは自然放置により常温まで冷却した後、二次加工・保管・輸送して、自動車に組み込まれる。そして、成形後の冷却、保管、輸送等にあたっては、熱可塑性樹脂成形体を多数積み重ねる態様で行われるのが一般的である。
自動車の内装用パネル等として使用される樹脂製パネルであってパネルの裏側に把手を固定する部材またはパネルの車体へ固定するクリップ等の突起が存在する成形体は(特許文献1参照)、それを積み重ねる際には、第一に表側の加飾シートを裏側の突起より保護することが要請されるため、通常、表側は表側と、裏側は裏側と重ね合わせて段積みされる。しかしながら、前記段積みにおいても、一方のパネルの裏側に出ている突起が、裏側と裏側を重ね合わせている他方の裏側表面を傷付けるおそれがある。したがって、前記の他方の裏側に傷が付くのを防ぐため、段積みする一方のパネルと他方のパネルの間に緩衝用の発泡体のシート等の冶具を挟むことことが行われていた。
特開2005−289229公報
しかしながら、このような従来の方法は、段積みする成形品と成形品の間に挟む緩衝用の発泡体やゴム状の柔らかなシート等の別部材を必要とするので、部材調達に余計な費用が増加して、成形体のコストが上昇する。さらに、シート部材を挟み込む作業が必要であることにより作業工程が増えてコストアップの要因となる。また、冷却するために放置する養生時に挟んだ発泡体等のシートは成形体間を流通する気流を妨げたり、断熱材として働き、冷却時間を増やすことになる。いずれにしても、生産時間を増やすか、冷却用の場所を余計に必要とし、投資に対するトータルとしてのコストアップの要因となる。
図6に見られるように、一方の成形体aの突起部bが他方の成形体cに接触した場合、一方の成形体aの先端部はdが突起部bの突起と介在させた緩衝用のシートeにより浮き上がり、他方の成型体cとの間に先端部だけ緩衝用のシートeを挟まないと、他方との間に少なからぬ空間が開く。そのため、成形体が充分に冷却されないうちに金型から離型された場合、突起部より先端部が湾曲する変形歪みが生じて規格を外れことになる。その修正や規格外排除の対応等のために、手間と材料の消費を増加させる。
そこで、本発明は、その目的が上記のような不都合を解消することにあり、そのために、熱可塑性樹脂成形体の裏側を互いに重ね合わせる態様において一方の熱可塑性樹脂成形体の突起により、他方の熱可塑性樹脂成形体の一方の熱可塑性樹脂成形体に対応する位置に傷が付くのを防止する熱可塑性樹脂成形体の構造を提供するものである。
上記目的を達成する本発明の熱可塑性樹脂成形体の構造は、中空二重壁構造の平板状でその裏面に少なくとも一組以上の突起部と凹状受け部を有する熱可塑性樹脂成形体において、前記突起部は表面と裏面とが溶着一体化されており、前記突起部と凹状受け部は、点対称の位置に配してあって、一方の熱可塑性樹脂成形体の凹状受け部が他方の熱可塑性樹脂成形体の突起部の受けとなるように構成されていることを特徴とするものである。
本発明による平板状の熱可塑性樹脂成形体は、その突起部が、熱可塑性樹脂成形体の表面側の凹状の窪みにより形成された裏面の凸状の突起であり、前記表面側の凹状の窪みは取手部または取手部材の取り付け部となるものである。また、平板状の熱可塑成形体の突起部は、車体との嵌合用のクリップ等となるものである。
本発明によれば、熱可塑性樹脂成形体の裏側を互いに重ね合わせる態様において一方の熱可塑性樹脂成形体の突起により、他方の熱可塑性樹脂成形体の一方の熱可塑性樹脂成形体に対応する位置に傷が付くのを防止することができるものである。
図1は本発明に係る熱可塑性樹脂成形体の図2におけるA−A線断面図、図2は同上裏面図、図3は図1に示す熱可塑性樹脂成形体を段積みした態様を示す断面図、図4は同上斜視図、図5は本発明に係る熱可塑性樹脂成形体からなるリアパ−セルシェルフとカーゴフロアボックスの蓋体を備えた自動車の部分斜視図である。
図1に示すように、本発明に係る熱可塑性樹脂成形体1は、ブロー成形により製造された中空二重壁構造の平板状で、その裏面2の一端側に突起部3を有しており、この突起部3は表面4を裏面2側に窪ませて裏面2に突出するように形成されている。前記突起部3を形成する表面4側の窪み15は、それ自体が手指を掛ける取手となるが、窪み15自体を取手とするものにあっては窪み15の手前側に手指を掛ける庇部を形成するとよい。また、表面4側の窪み15は、取手を取付けるための取手取付部とすることができる。熱可塑性樹脂成形体1は薄い平板状であるが、前記のように、突起部3は表面4を裏面2側に窪ませて裏面2に凸状に突出するように形成されているので、熱可塑性樹脂成形体1が薄いものであっても、表面4側の窪み15を取手または取手取付部として所要の深さを確保することができる。突起部3は表面4と裏面2とが溶着一体化されている部分となっていてその部分は強度が大となっている。また、熱可塑性樹脂成形体1の裏面2には、その他端側に凹状受け部5が形成されている。6が中空部、7、8は補強リブである。
前記突起部3と凹状受け部5は、図3および図4に示すように、前記熱可塑性樹脂成形体1を互いの裏面2、2を合わせる態様で段積みしたときに、一方の熱可塑性樹脂成形体1aに対して他方の熱可塑性樹脂成形体1bを点対称の位置、すなわち裏面と裏面の接触する位置が180度回った位置になるように配してあって、一方の熱可塑性樹脂成形体1aの凹状受け部5が他方の熱可塑性樹脂成形体1bの突起部3の受けとなるように構成されている。
したがって、図3に示すように、一方の熱可塑性樹脂成形体1aに対して他方の熱可塑性樹脂成形体1bを互いの裏面2、2を合わせる態様で段積みすれば、一方の熱可塑性樹脂成形体1aの突起部3が他方の熱可塑性樹脂成形体1bの凹状受け部5に、かつ他方の熱可塑性樹脂成形体1bの突起部3が一方の熱可塑性樹脂成形体1aの凹状受け部5に入り込んで互いの裏面2、2が接した態様で段積みされる。このため、緩衝シートなどを用いることなく複数の熱可塑性樹脂成形体1を安全かつ安定的に段積みしてブロー成形後の冷却、保管、輸送等にあたることができる。
本発明に係る熱可塑性樹脂成形体1は、ブロー成形によって製造されることに限定されず、圧空成形・真空成形・プレス成形・射出成形等の熱可塑性樹脂の各種成形方法によって製造されてもよい。
本発明に係る熱可塑性樹脂成形体1は、図5に示すように、自動車のリアパ−セルシェルフ9およびカーゴフロアボックスの蓋体10等の自動車の内装用パネルとして用いられるものである。図5に示すように、リアパ−セルシェルフ9の取手11、カーゴフロアボックスの蓋体10の取手12は、前記熱可塑性樹脂成形体1の突起部3に対応して表面4に形成される凹状の窪み15である。なお、本発明に係る熱可塑成形体1が自動車の内装用パネルである場合には突起部3を車体との嵌合用のクリップ等の凸部として利用することができる。また、図2に示すように車体との嵌合突起13を設けたものにあっては、それと点対称の位置に嵌合突起受け用窪み14を配している。
本発明に係る熱可塑性樹脂成形体は、自動車内装材に限定されず、テーブル・机の天板・天井材・床材・パレット等、平板状で裏面に係合用などのために突起を持つ平板状樹脂成形体をも含むものである。
本発明に係る熱可塑性樹脂成形体1は、ABS樹脂、変性ポリフェニレンオキサイド系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等の熱可塑性樹脂で構成され、ブロー成形されるものである。なお、必ずしもブロー成形に限定されないことは前述のとおりである。
本発明に係る熱可塑性樹脂成形体の図2におけるA−A線断面図である。 同上裏面図である。 図1に示す熱可塑性樹脂成形体を段積みした態様を示す断面図である。 同上斜視図である。 本発明に係る熱可塑性樹脂成形体からなるリアパ−セルシェルフとカーゴフロアボックスの蓋体を備えた自動車の部分斜視図である。 従来の熱可塑性樹脂成形体を段積みした態様を示す断面図である。
符号の説明
1 熱可塑性樹脂成形体
1a 一方の熱可塑性樹脂成形体
1b 他方の熱可塑性樹脂成形体
2 裏面
3 突起部
4 表面
5 凹状受け部
6 中空部
7、8 補強リブ
9 リアパ−セルシェルフ
10 カーゴフロアボックスの蓋体
11、12 取手
13 車体との嵌合突起
14 嵌合突起受け用窪み
15 窪み

Claims (3)

  1. 中空二重壁構造の平板状でその裏面に少なくとも一組以上の突起部と凹状受け部を有する熱可塑性樹脂成形体において、
    前記突起部は表面と裏面とが溶着一体化されており、
    前記突起部と凹状受け部は、点対称の位置に配してあって、一方の熱可塑性樹脂成形体の凹状受け部が他方の熱可塑性樹脂成形体の突起部の受けとなるように構成されている
    ことを特徴とする熱可塑性樹脂成形体の構造。
  2. 突起部は、熱可塑性樹脂成形体の表面側の凹状の窪みにより形成された裏面の凸状の突起であり、前記表面側の凹状の窪みは取手部または取手部材の取り付け部であることを特徴とする請求項1記載の熱可塑性樹脂成形体の構造。
  3. 平板状の熱可塑成形体の突起部は、車体との嵌合用のクリップ等であることを特徴とする請求項1記載の熱可塑性樹脂成形体の構造。
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