JP5354470B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信装置に関し、特に、複数のアンテナを用いてダイバーシティ方式で通信を行う無線通信装置に関する。
近年、無線LAN(Local Area Network)に対応するものを初めとする無線通信装置は、自由に移動させることができる利便性から、企業だけでなく、一般家庭にまで急速に普及している。
無線LANの規格のなかで、IEEE802.11bではDSSS(Direct Sequence Spread Spectrum)方式が規定され、IEEE802.11aではOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式が規定され、IEEE802.11gではこれらのDSSS方式とOFDM方式の両方式に対応する内容が規定されている。現在では、さらにスループットの向上と通信距離の長距離化を目指すためのIEEE802.11nドラフト規格に準拠した製品が広まりつつある。
ところが無線LANの通信距離については、通信距離の延長については頻繁に話題になるが、接近した極近距離における通信が難しいことはあまり知られていない。図8は、無線通信装置のアンテナ端における受信入力レベルとスループットの関係の一例を示す図である。この図から、受信入力レベルが低い時と非常に高い時にスループットが低下していることがわかる。さらに−5dBm以上の受信入力レベルと−84dBm以下の受信入力レベルでは全く通信できず、受信入力レベルが−15dBm〜−65dBmの間の時に最大スループットが得られることがわかる。
図9は5.2GHzの電波の自由空間における伝播特性を示した図である。ここで、縦軸が自由空間伝播損失(dB)、横軸が距離(m)である。この図に示すように、5.2GHzの電波では1m離れると約47dB、10cm離れると約27dB減衰する。
図10は一般的な無線LANのアクセスポイントと2台の無線通信端末との位置関係の一例を示した図である。例えば、アクセスポイント101から、+22dBmの送信パワーでパケットの送信を行うと、アクセスポイント101から1m離れている無線通信端末102では、図9より−25dBmの受信入力レベルのパケットを受信し、図8より最大スループットが得られることがわかる。一方、10cm離れている無線通信端末103では、図9より−5dBmの受信入力レベルのパケットを受信し、図8より全く通信できないことがわかる。このときフェージングやマルチパスの影響はないものと仮定する。
以上より、極近距離には通信ができない領域が存在することがわかる。しかし、ユーザの近ければ近いほどスループットが良いという誤った認識により、アクセスポイントと無線通信端末をより接近させたり、極近距離に設置したりすることがある。さらに、アクセスポイントは広い通信範囲を優先するために、ビーコンなどの管理フレームの送信パワーを大きく出力することがある。そういったアクセスポイントは特に、無線通信端末の距離が近すぎて接続できない、接続が切断されるといった問題が起こりやすい。
IEEE802.11a規格によれば、受信最大入力レベルは−30dBmであるが、実際には、アクセスポイントと無線通信端末を接近させて、通信を行うユーザがいるため、より大きな受信入力レベルのパケットを受信する場合がある。
図11は、アクセスポイント101と無線通信端末103のアンテナ101a、101bとの位置関係を示した図である。ここでは、アンテナ干渉の影響はないものと仮定する。図9に示したように、5.2GHzの電波では10cm離れると約27dB、30cm離れると約36dB減衰する。従って、例えば、アクセスポイント101から、+22dBmの送信パワーでパケットの送信を行うと、アクセスポイント101から10cm離れている無線通信端末103のアンテナ101bでは、図9より−5dBmの受信入力レベルのパケットを受信し、図8より全く通信できないことがわかる。一方、アクセスポイント101から30cm離れている無線通信端末103のアンテナ103aでは、図9より−14dBmの受信入力レベルのパケットを受信し、図8よりほぼ最高のスループットが得られることがわかる。
以上のように極近距離では、同じ無線通信端末でアンテナの設置位置によって、通信できたり、できなかったりする。この現象はアンテナの指向性やアンテナの設置位置によって、さらに顕著に現れてくる。
また、近年、無線LAN機能は、ノートPC(Personal Computer)や携帯電話といった様々な携帯端末に内蔵されつつあるが、現在市販されているこれらの製品の多くには、2つ以上のアンテナが設けられ、信号の受信パワーが高いアンテナを用いて通信する、いわゆる選択ダイバーシティ方式が採用されている。この選択ダイバーシティ方式は、無線LANに限らず、携帯電話機等のような移動無線通信分野で広く使われている。
移動無線通信分野における選択ダイバーシティ方式は、複数のアンテナの中で、受信信号を最も強い受信パワーで受けたアンテナを選択して受信する。無線LANにおいては、2本のアンテナを用いて、各パケットのプリアンブル信号の受信パワーがそれぞれ測定され、測定結果に基づいて、当該パケットを受信するためのアンテナが選択される。
IEEE802.11a/11gで使用されるOFDM方式におけるプリアンブル信号は、ショートプリアンブルとロングプリアンブルの2つを持つ。このうち、ショートプリアンブルは長さが8μsecと短く、この期間内にダイバーシティ動作、AGC(Automatic Gain Control)処理や相関検出と同期処理、周波数オフセットの粗調整を行わなくてはならない。さらに、AGC処理は、初期動作時には最も低い受信入力レベルの信号に適したゲインに調整され、パケット検出した後にゲインを下げ、より大きな受信入力レベルの信号に適したゲインに調整される。つまり、高い受信入力レベルの信号を受信した時の方が、低い受信入力レベルの信号を受信した時よりもAGC処理により時間が掛かる。そのため、高い受信入力レベルの時にはさらにプリアンブル期間中の処理を短期間で行わなくてはならなくなり、これらの精度を悪化させ、ひいてはパケット損失を引き起こし、スループットを低下させる原因になるという問題がある。
一方、適度に高い受信入力レベルの信号は、ダイバーシティによる効果があまり得られない。というのは、図8に示すように、−15dBm〜−65dBmの間の受信入力レベルならばスループットは変わらないからである。そこで、AGC処理の初期動作時に、パケットの受信入力レベルを推測し、受信入力レベルが低い(例えば−65dBm以下)と推測される時には最適なアンテナを選択するダイバーシティ動作を行い、受信入力レベルが高い(例えば−65dBm以上)と推測される時にはダイバーシティ動作を行わないという処理を行う。このように高い受信入力レベルの信号を受信した時にはダイバーシティ動作を省略し、その分AGC処理に時間をかけることでAGC処理の精度を確保することができる。
しかしこの動作を行うと、アクセスポイントと無線通信端末の距離が非常に近いとき、つまり受信入力レベルが非常に高い時(図8における−15dBm以上)にもダイバーシティ動作を行わなくなり、受信入力レベルが非常に高い時にダイバーシティ効果が得られないという問題がある。特に、アクセスポイントと無線通信端末が極近距離にある時(図8における−5dBm以上に対応)には、全く通信ができなくなるということが起こりうるため、大きな問題になる。
特許文献1に開示されている無線通信端末では、受信した信号から復調されたパケットの送信元アドレス及び宛先アドレスを解析し、送信元アドレスが接続中のアクセスポイントのアドレスであり、かつ、宛先アドレスが自局でないと判定した場合に、パケットの受信中にアンテナの受信状態を測定、アンテナの選択を行っている。しかし、この無線通信端末では、正しく復調できなければアドレスの判断ができない。アクセスポイントと無線通信端末が極近距離にあるときは、復調処理に失敗してしまうためにアドレスが解析できず、アンテナの受信状態の測定や選択といった動作を行うことができないために最適なアンテナ選択が行えないという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、複数のアンテナを用いてダイバーシティ方式で通信を行う無線通信装置において、通信相手装置との間が極近距離であっても安定した通信を可能にすることである。
本発明の無線通信装置は、複数のアンテナを用いたダイバーシティ方式で通信を行う無線通信装置において、複数のアンテナから受信に用いるアンテナを選択するアンテナ選択部と、該アンテナ選択部によって選択されたアンテナで受信されたパケットを復調する復調部と、前記受信されたパケットの受信パワーを測定する受信パワー測定部と、該復調部で該パケットの復調処理に失敗した場合に、該復調処理に失敗した前記パケットに含まれるフレームについて解析し、前記パケットに含まれるフレームの解析の結果に基づきパケットが復調可能なパケットか否かを判断する受信パケット・エラー解析部と、前記受信パケット・エラー解析部による判断結果及び前記受信パワー測定部による測定結果に基づいて、次のパケットを最初に受信するための待機アンテナを決定する待機アンテナ決定部と、を備えたことを特徴とする無線通信装置である。
本発明によれば、複数のアンテナを用いてダイバーシティ方式で通信を行う無線通信装置において、受信待機中に最適なアンテナを選択することによって、通信相手装置との間が極近距離であっても安定した通信を行うことができる。
本発明の実施形態の無線通信装置のブロック図である。 本発明の実施形態の無線通信装置における待機アンテナ選択処理の概要のフローチャートである。 IEEE802.11aにおけるパケットの基本フォーマットを示す図である。 図3に示すパケットにおけるPLCPヘッダの設定値を示す図である。 受信入力レベルとベースバンド信号から求められる1シンボル当たりの平均受信パワーの関係を示す図である。 ベースバンド信号のサンプルナンバーとデジタル値の関係の一例を示す図である。 受信入力レベルとベースバンド信号から求められる1シンボル当たりの平均飽和サンプル数の関係を示す図である。 無線通信装置のアンテナ端における受信入力レベルとスループットの関係の一例を示す図である。 5.2GHzの電波の自由空間における伝播特性を示す図である。 一般的な無線LANのアクセスポイントと2台の無線通信端末の位置関係の一例を示す図である。 図10における一台の無線通信端末の2つのアンテナとアクセスポイントの位置関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
〈無線通信装置の構成〉
図1に本発明の実施形態の無線通信装置のブロック図を示す。この無線通信装置は、図11に示す無線端末装置102、103と同様、アクセスポイントとの間で無線LANによる無線通信を行うものである。
この無線通信装置は、アンテナ1、アンテナ2、アンテナ1かアンテナ2かを切り替えるアンテナ切り替え部3、アンテナ切り替え部3で切り替えられたアンテナからRF(Radio Frequency)信号を受信するRF部4、及びベースバンド信号を処理するベースバンド部5で構成される。なお、ここには受信待機中(パケットを受信後(復調処理後、もしくは復調処理に失敗した後)から次のパケットを最初に受信するまでの間)にアンテナを決定する部分のみを示しており、受信や送信に関する機能部については省略してある。また、この図には、2つのアンテナ1、2を示したが、本発明に係る無線通信装置を構成するアンテナの数は3つ以上でもよい。
RF部4は、アンテナ1、アンテナ2を介して受信したRF信号をベースバンド信号(I信号、Q信号)にダウンコンバートし、ベースバンド部5に出力する。
ベースバンド部5は、I信号及びQ信号をデジタル化するADC(Analogue to Digital Converter)部6、デジタル化されたI信号及びQ信号のパケットの復調処理を行う復調部7、複数のアンテナ(ここではアンテナ1、2)から受信に用いる最適なアンテナを選択するアンテナ選択部8、復調部7で復調処理に失敗したパケットが復調可能なパケットか否かを解析する受信パケット・エラー解析部9、そのパケットの受信パワーを測定する受信パワー測定部10、並びに受信パケット・エラー解析部9による解析結果及び受信パワー測定部10による測定結果に基づいて、次のパケットを最初に受信するための待機アンテナを決定する待機アンテナ決定部11を備えている。
アンテナ選択部8、受信パケット・エラー解析部9、受信パワー測定部10及び待機アンテナ決定部11は、LSI(Large Scale Integration)等に実装された論理回路によって構成されている。なお、受信パケット・エラー解析部9及び待機アンテナ決定部11は、この図に示されるようにベースバンド部5に設けてもよいし、プロトコル層等の上位レイヤを処理する部分に設けてもよい。
アンテナ選択部8は、例えば、RSSI(Received Signal Strength Indicator)を測定することにより、アンテナ1、アンテナ2を介して受信された信号の受信パワーを測定するようになっている。また、アンテナ選択部8は、復調部7によってパケットが復調されると、このパケットのプリアンブル期間に、アンテナ切り替え部3に受信アンテナを順番に切り替えさせ、RSSIが最も高い信号を受信したアンテナを最適な受信アンテナとして選択するようになっている。この時、アンテナ選択部8は、1パケット毎にプリアンブル期間で最適な受信アンテナを調査してもよいし、数パケット毎に最適な受信アンテナを調査してもよい。
受信パケット・エラー解析部9は、例えば、プリアンブルの相関値を測定することにより、パケットが復調処理に失敗した要因を解析し、プリアンブルの相関値が所定の閾値以下であった場合にはノイズや隣接波のように元来、復調処理できないパケットと判断し、プリアンブルの相関値が所定の閾値よりも大きかった場合には復調可能であったがパケットの品質劣化により復調処理に失敗したと判断する。この動作の詳細については後述する。
受信パワー測定部10は、例えば、RSSIを測定することにより、復調処理に失敗したパケットの受信入力レベルを測定するようになっている。この動作の詳細についても後述する。
待機アンテナ決定部11は、受信パケット・エラー解析部9による解析結果及び受信パワー測定部10による測定結果に基づいて、次のパケットを最初に受信するための待機アンテナを決定する。例えば、受信パケット・エラー解析部9でプリアンブルの相関値が所定の閾値より大きく、パケットは復調可能であったがパケットの品質劣化により復調処理に失敗したと判断され、かつ受信パワー測定部10で受信入力レベルが所定の閾値より大きく、アクセスポイントと無線通信端末が接近していると判断された場合は、待機アンテナを現在アンテナ選択部8で選択されているアンテナから変更する。
〈待機アンテナ選択処理の概要〉
図2にベースバンド部5における待機アンテナ選択処理の概要を示した。ここで、スタート時の待機アンテナをアンテナ1とする。
復調部7は、ADC部6からのパケットを検出すると(ステップS1:YES)、復調処理を開始する(ステップS2)。この復調処理中に、アンテナ選択部8は最適なアンテナを調査してもよいし、受信パワー測定部10はパケットの受信パワーを測定してもよい。ここでは最適なアンテナとして、アンテナ1が選択されているとする。
次に復調部7がパケットの復調処理に失敗すると(ステップS3:YES)、そのパケットは復調可能であったか否かが受信パケット・エラー解析部9によって判断される(ステップS4)。復調可能であったと判断された場合には(S4:YES)、そのパケットの受信パワーは所定の閾値より大きいか否かが受信パワー測定部10によって判断される(ステップS5)。
受信パワーが所定の閾値より大きいと判断された場合には(S5:YES)、待機アンテナ決定部11によって待機アンテナがアンテナ1からアンテナ2へ変更される(ステップS6)。この場合には、無線通信装置が非常に大きな受信入力レベルのパケットを受信し、パケットがRF部4で歪み、パケットの品質が劣化している可能性が高いといえる。つまり、アクセスポイントと無線通信端末が接近しすぎているため、待機アンテナを変更することで、アクセスポイントからより遠いアンテナを探索する。
一方、受信パケット・エラー解析部9によって復調可能ではないと判断された場合(S4:NO)、もしくは、受信パワー測定部10によって受信パワーが所定の閾値以下と判断された場合には(S5:NO)、待機アンテナ決定部11によって待機アンテナがアンテナ1からアンテナ2へ変更されず、アンテナ1のままである。この場合は、アクセスポイントと無線通信端末が接近しすぎているわけではく、無線LAN以外の無線通信パケットを受信した、もしくは遠方の接続しないアクセスポイントが送信するパケットを受信したなどである。よって、待機アンテナを変更するとかえって最適ではないアンテナに変更される可能性があるため、待機アンテナは変更しない。
〈パケットのフォーマット〉
ここで、図3を参照してパケットのフォーマットを説明する。この図は、IEEE802.11におけるパケットの基本フォーマットを示している。図示のように、このパケットフォーマットは、ショートプリアンブルとロングプリアンブルから成るPLCP(Physical Layer Convergence Protocol)プリアンブル、シグナル(SIGNAL)、及びデータ(DATA)で構成される。
このうちシグナルとデータの一部をPLCPヘッダと呼ぶ。このPLCPヘッダは、伝送レート(Rate)、予約済み(Reserved)、長さ(LENGTH)、パリティ(Parity)、テール(Tail)、サービス(SERVICE)で構成される。このうち、伝送レートは、図4に示すように4ビットの値が設定される。またパリティは、伝送レート、予約済み、長さの17ビットの偶数パリティである。
〈受信パケット・エラー解析部9の動作の第1の例〉
受信パケット・エラー解析部9におけるパケットのプリアンブルの相関値を用いたパケットの復調可能性の有無の判定の詳細について説明する。
受信パケット・エラー解析部9では、ショートプリアンブルを用いた相互相関を行う。復調処理に用いるベースバンド信号であるI信号、Q信号をそれぞれI、Qとし、相互相関を行うために用意された理想的なショートプリアンブル信号をI'、Q'とすると、相互相関Sは下記の式[1]のように求められる。
S=(I×I'+Q×Q')+(I'×Q−I×Q') …式[1]
受信パケット・エラー解析部9では、この相関演算Sの結果を用いて、パケットが復調可能か否かの判断を行う。例えば、パケットが復調可能か否かの判断を行う所定の閾値をAとすると、相関演算結果が閾値Aより大きい場合には、受信した信号が無線LANのパケットである可能性が高く、パケットの品質が悪いため復調に失敗した可能性が高い。この場合は、パケットを受信するアンテナを変更し、受信パケットの伝播特性が変われば復調できる可能性がある。逆に、閾値がA以下である場合には、ノイズや無線LAN以外の無線通信パケット、或いは隣接した周波数帯域の無線パケットである可能性が高い。この場合は、パケットを受信するアンテナを変更し、受信パケットの伝播特性が変わったとしても、復調はできない。
以上のように受信パケット・エラー解析部9で、相関演算結果を用いることにより、ノイズや通信相手でない無線通信装置の通信状況に影響されずに、復調可能なパケットであるか否かの判断を行うことができる。なお、相関演算として、相互相関でなく、自己相関を用いてもよいし、双方を用いてもよい。
〈受信パケット・エラー解析部9の動作の第2の例〉
本実施形態の無線通信装置において、受信パケット・エラー解析部9は、前述したパケットのプリアンブルの相関値を用いた判定に代えて、パケットのPLCPヘッダの復調結果を用いた判定を行うようにしてもよい。
例えば、PLCPヘッダにおける伝送レート(Rate)の値が図4に示される値であり、パリティビットが正しい時には、受信したパケットが無線LANのパケットである可能性が高く、パケットの品質が悪いために復調に失敗した可能性が高い。この場合は、パケットを受信するアンテナを変更し、受信パケットの伝播特性が変われば復調できる可能性がある。
一方、PLCPヘッダにおける伝送レート(Rate)の値が図4に示される値以外の値である、もしくはパリティビットが正しくない時には、受信したパケットがノイズや無線LAN以外の無線通信パケット、或いは隣接した周波数帯域の無線パケットである可能性が高い。この場合は、パケットを受信するアンテナを変更し、受信パケットの伝播特性が変わったとしても、復調はできない。
復調部7でPLCPヘッダの復調が行われたということは、PLCPプリアンブルの処理が成功し、パケット検出からPLCPヘッダまでパケットを損失せず、順調に復調処理が行われたということであるので、パケットのプリアンブルの相関値を用いた場合よりも正確に復調可能なパケットであるか否かの判断が行える。
〈受信パケット・エラー解析部9の動作の第3の例〉
受信パケット・エラー解析部9は、パケットのFCS(フレームチェックシーケンス)チェックを用いて判定を行うようにしてもよい。
図3に示すとおり、データの一部であるPLCPサービスデータユニットは、フレームコントロールやアドレスを示すMAC(Media Access Control)ヘッダ、データであるフレームボディ、及びFCSで構成される。
FCSは、32ビットのCRC(Cyclic Redundancy Check)を含み、MACヘッダとフレームボディが正しく復調されたか否かをチェックすることができる。FCSチェックは、復調処理の最後に行われるため、FCSチェックが行われたということは、PLCPプリアンブル中の処理が成功し、PLCPヘッダも正しく復調され、パケットの最後までパケットを損失せず、順調に復調処理が行われたといえる。
受信パケット・エラー解析部9では、このFCSチェックが行われたか否かを用いて、パケットが復調可能か否かの判断を行う。
例えば、復調処理が失敗した時に、復調処理の失敗要因を確認し、失敗要因がFCSチェックにおけるエラーであった場合には、受信した信号が無線LANのパケットである可能性が高く、パケットの品質が悪いために復調に失敗した可能性が高い。この場合は、パケットが受信するアンテナを変更し、受信パケットの伝播特性が変われば復調できる可能性がある。
一方、FCSチェックが行われる前にパケットを損失したため復調処理に失敗した場合には、ノイズや無線LAN以外の無線通信パケット、或いは隣接した周波数帯域の無線パケットである可能性が高い。この場合は、パケットが受信するアンテナを変更し、受信パケットの伝播特性が変わったとしても、復調はできない可能性が高い。受信パケット・エラー解析部で、FCSチェックが行われたか否かを用いることにより、PLCPヘッダの復調結果を用いた判定を行うよりも、さらに正確に復調可能なパケットであるか否かの判断が行える。
以上説明した受信パケット・エラー解析部9の動作の第1〜第3の例については、どれか一つを実行できるように構成してもよいし、複数を実行可能とするとともに、ユーザの選択操作に基づいて、どれかを実行するように構成してもよい。
〈受信パワー測定部10の動作の第1の例〉
受信パワー測定部10は、復調部7で復調処理に用いたベースバンド信号であるI信号、Q信号より受信パワーを算出する。復調処理に用いたベースバンド信号であるI信号、Q信号をそれぞれI、Qとすると、受信パワーPは、下記の式[2]より求められる。なお、受信パワーはOFDMシンボル単位で平均をとってもよい。
P=I+Q …式[2]
もし、受信パワーとしてRSSIを用いると、非常に高い受信入力レベル(例えば、−20dBm以上)の時にRSSI値が飽和するため、非常に高い受信入力レベルの判別が行えない。一方、本実施形態では、I信号及びQ信号の二乗の和から受信パワーを求めることで、より正確に受信パケットの入力レベルが非常に高いか否かの判別が行える。
例えば、受信パワー測定部10によって定められる閾値を−6dBmとする。さらに、復調部7で復調処理を行い、この時のAGC処理において、−20dBmの受信入力レベルのパケットに最適なゲインに調整されたとする。続いて、プリアンブル期間に行う他の処理やシグナル、データの復調処理などを行うが、この時に受信パワーPを算出しておく。受信パワーはOFDMシンボル単位で平均をとっておく。
その後、復調処理の途中で復調処理に失敗し、受信パケット・エラー解析部9によって、復調可能なパケットと判断されたとする。待機アンテナ決定部11は、図5に示すような受信入力レベルとベースバンド信号から求められる1シンボル当たりの平均受信パワーPとの関係を用いて待機アンテナを決定する。
受信パワー測定部10で算出された受信パワーPが305であったとする。図5より、受信パワーPが305の場合の受信入力レベルは15dBである。ここで、AGC処理で設定されたゲインが−20dBmであるので、受信したパケットのパワーは「−20dBm+15dB」より−5dBmと求められる。つまり、閾値である−6dBmより大きい受信入力パワーが得られたので、待機アンテナ決定部11により、待機アンテナを変更する。
〈受信パワー測定部10の動作の第2の例〉
本実施形態の無線通信装置において、受信パワー測定部10は、前述したI信号及びQ信号の二乗の和を用いた受信パワーPの算出方法に代えて、I信号及びQ信号の飽和したサンプル数を用いて受信パワーPを算出するように構成してもよい。
図6に復調部7で復調処理に用いたベースバンド信号であるI信号の一例を示す。これは10ビットのADCによりデジタル化した場合であり、○で囲まれたサンプルが飽和したサンプルである。この図によると飽和したサンプル数は7となる。
復調処理に用いたベースバンド信号であるI信号、Q信号それぞれで飽和したサンプル数をIs、Qsとすると、復調部7で復調処理に用いたベースバンド信号の飽和したサンプル数Nは、下記の式[3]となる。なお、このサンプル数NはOFDMシンボル単位で平均をとってもよい。
N=Is+Qs …式[3]
I信号、Q信号で飽和したサンプル数を用いて受信パワーを算出すると、I信号、Q信号の二乗の和を用いて受信パワーを算出するより、より正確に非常に高い受信入力レベルであるか否かの判別が行える。
例えば、受信パワー測定部10によって定められる閾値を−6dBmとする。さらに、復調部7で復調処理を行い、この時のAGC処理において、−20dBmの受信入力レベルのパケットに最適なゲインに調整されたとする。続いて、プリアンブル期間に行う他の処理やシグナル、データの復調処理などを行うが、この時に飽和したサンプル数Nを算出しておく。
その後、復調処理の途中で復調処理に失敗し、受信パケット・エラー解析部9によって、復調可能なパケットと判断されたとする。待機アンテナ決定部11は、図7に示すような、受信入力レベルとベースバンド信号から求められる1シンボル当たりの平均飽和サンプル数Nとの関係を用いて待機アンテナを決定する。
受信パワー測定部10で求められた飽和したサンプル数Nが、143であったとする。図7より、飽和したサンプル数Nが143の時の受信入力レベルは15dBである。ここで、AGC処理で設定されたゲインが−20dBmであるので、受信したパケットのパワーは「−20dBm+15dB」より−5dBmと求められる。つまり、閾値である−6dBmより大きい受信入力パワーが得られたので、待機アンテナ決定部11により、待機アンテナを変更する。
以上説明した受信パワー測定部10の動作の第1及び第2の例については、どちらか一方を実行できるように構成してもよいし、両方を実行可能とするとともに、ユーザの選択操作に基づいて、どちらかを実行するように構成してもよい。
7…復調部、8…アンテナ選択部、9…受信パケット・エラー解析部、10…受信パワー測定部、11…待機アンテナ決定部。
特開2007−143090号公報

Claims (9)

  1. 複数のアンテナを用いたダイバーシティ方式で通信を行う無線通信装置において、
    複数のアンテナから受信に用いるアンテナを選択するアンテナ選択部と、
    該アンテナ選択部によって選択されたアンテナで受信されたパケットを復調する復調部と、
    前記受信されたパケットの受信パワーを測定する受信パワー測定部と、
    該復調部で該パケットの復調処理に失敗した場合に、該復調処理に失敗した前記パケットに含まれるフレームについて解析し、前記パケットに含まれるフレームの解析の結果に基づきパケットが復調可能なパケットか否かを判断する受信パケット・エラー解析部と、
    前記受信パケット・エラー解析部による判断結果及び前記受信パワー測定部による測定結果に基づいて、次のパケットを最初に受信するための待機アンテナを決定する待機アンテナ決定部と、
    を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  2. 請求項1に記載された無線通信装置において、
    前記待機アンテナ決定部は、前記復調処理に失敗したパケットが復調可能なパケットであると前記受信パケット・エラー解析部によって判断され、かつ該パケットの受信パワーの前記受信パワー測定部による測定値が所定の閾値を越える場合には、前記アンテナ選択部によって選択されたアンテナを変更し、
    該パケットが復調可能なパケットでないと前記受信パケット・エラー解析部によって判断された場合、及び該パケットの受信パワーの前記受信パワー測定部による測定値が所定の閾値以下の場合には、前記アンテナ選択部によって選択されたアンテナを変更しないことを特徴とする無線通信装置。
  3. 請求項1又は2に記載された無線通信装置において、
    前記受信パケット・エラー解析部は、該復調部で該パケットの復調処理に失敗した場合に、該復調処理に失敗したパケットに含まれる複数のフレームを解析し、該複数のフレームのうち、復調可能なフレームが存在する場合、該パケットは復調可能なパケットと判断することを特徴とする無線通信装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載された無線通信装置において、
    前記復調処理に失敗したパケットは、前記復調部による該パケットに含まれる複数のフレームを用いた復調処理によって、該複数のフレームのうち復調に失敗したフレームを含んだパケットであることを特徴とする無線通信装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載された無線通信装置において、
    前記受信パケット・エラー解析部は、前記復調処理失敗したパケットのプリアンブルで相関演算を行い、その演算結果が所定の閾値より大きい場合、該パケットが復調可能なパケットであると判断することを特徴とする無線通信装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれかに記載された無線通信装置において、
    前記受信パケット・エラー解析部は、前記復調処理に失敗したパケットのヘッダの復調処理に成功している場合、該パケットが復調可能なパケットであると判断することを特徴とする無線通信装置。
  7. 請求項1乃至4のいずれかに記載された無線通信装置において、
    前記受信パケット・エラー解析部は、前記復調処理失敗したパケットの復調処理の失敗要因がFCSエラーである場合、該パケットが復調可能なパケットであると判断することを特徴とする無線通信装置。
  8. 請求項1乃至4のいずれかに記載された無線通信装置において、
    前記受信パワー測定部は、前記復調処理に失敗したパケットの復調処理に用いたベースバンド信号から前記受信パワーを算出することを特徴とする無線通信装置。
  9. 請求項1乃至4のいずれかに記載された無線通信装置において、
    前記受信パワー測定部は、前記復調処理に失敗したパケットの復調処理に用いたベースバンド信号の飽和したサンプル数から前記受信パワーを算出することを特徴とする無線通信装置。
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