JP5353597B2 - パターン認識装置 - Google Patents

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Description

本発明は、テンプレートマッチング処理により入力画像中の認識対象物の位置を認識するパターン認識装置、パターン認識方法およびプログラムに関する。
テンプレートマッチング処理とは、入力画像中でテンプレート画像と同じパターンを持つ認識対象物の位置を検出する処理である。一般的には、入力画像に対して探索領域を設定し、探索領域内の画像にテンプレート画像をずらしながら重ね合わせて相関値を計算し、最も高い相関値が得られた場所を認識対象物の存在場所と判断するという処理が行われる。
テンプレートマッチング処理により認識対象物の位置を認識する技術の一例が特許文献1に記載されている。この技術(以下、関連技術1と称す)では、入力画像に対するテンプレート画像を用いたテンプレートマッチング処理において、相関値の高い箇所が複数検出された場合に、その何れが正解であるかを、それらの個所の周辺のパターンから判断する。具体的には、テンプレート選択画像からテンプレート画像を切り出したときに、このテンプレート選択画像中の当該テンプレート画像を含む領域に対して当該テンプレート画像によるテンプレートマッチング処理を行って、各位置における相関値の分布である周辺類似度分布情報を求めておく。そして、入力画像に対するテンプレートマッチング処理で、相関値の高い複数の個所が検出された場合に、それらの検出個所における周辺の類似度分布(探索画像類似度分布)を上記周辺類似度分布と比較し、上記周辺類似度分布により類似している探索画像類似度分布となる箇所を認識結果とする(0023、0024、0040段落)。
特開2009−86920号公報
テンプレートマッチング処理では処理の高速化を図るために、入力画像に対して探索領域を設定するが、その副作用として、認識対象物が探索領域から一部はみ出した場合に、認識対象物の位置の認識誤差が発生する。その理由は、認識対象物が探索領域から一部はみ出していると、テンプレート画像を認識対象物の真上にぴったり重ねることができず、すこしずれた位置で相関値の最大値が出現するためである。
上述した関連技術1は、このように認識対象物が探索領域から一部はみ出した場合における認識誤差を改善するためには役立たない。その理由は、認識候補となる各箇所の探索画像類似度と周辺類似度分布とを比較するだけでは、認識対象物が探索領域からどれだけはみ出しているかを求めることができないためである。
本発明の目的は、認識対象物が探索領域から一部はみ出している場合に位置の認識誤差が発生するという課題を解決するパターン認識装置、パターン認識方法およびプログラムを提供することにある。
本発明の一形態であるパターン認識装置は、
テンプレート選択画像からテンプレート画像を作成するテンプレート画像作成手段と、
上記テンプレート選択画像に対して、上記テンプレート画像によるテンプレートマッチング処理を行い、上記テンプレート選択画像の各位置での相関値の分布である第1の相関値マップを作成する第1の相関値マップ作成手段と、
入力画像に設定された探索領域に対して、上記テンプレート画像によるテンプレートマッチング処理を行い、上記入力画像の各位置での相関値の分布である第2の相関値マップを作成する第2の相関値マップ作成手段と、
上記第2の相関値マップにおける相関値の分布状態に最も良く適合するように上記第1の相関値マップの相関値の分布状態を重ね合わせたときの上記第1の相関値マップにおける相関値最大箇所に対応する上記入力画像上の位置を推定認識位置として求める相関値最大位置推定手段とを備える。
また、本発明の他の形態であるパターン認識方法は、
テンプレート画像作成手段が、テンプレート選択画像からテンプレート画像を作成し、
第1の相関値マップ作成手段が、上記テンプレート選択画像に対して、上記テンプレート画像によるテンプレートマッチング処理を行い、上記テンプレート選択画像の各位置での相関値の分布である第1の相関値マップを作成し、
第2の相関値マップ作成手段が、入力画像に設定された探索領域に対して、上記テンプレート画像によるテンプレートマッチング処理を行い、上記入力画像の各位置での相関値の分布である第2の相関値マップを作成し、
相関値最大位置推定手段が、上記第2の相関値マップにおける相関値の分布状態に最も良く適合するように上記第1の相関値マップの相関値の分布状態を重ね合わせたときの上記第1の相関値マップにおける相関値最大箇所に対応する上記入力画像上の位置を推定認識位置として求める、
という構成を採る。
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
コンピュータを、
テンプレート選択画像からテンプレート画像を作成するテンプレート画像作成手段と、
上記テンプレート選択画像に対して、上記テンプレート画像によるテンプレートマッチング処理を行い、上記テンプレート選択画像の各位置での相関値の分布である第1の相関値マップを作成する第1の相関値マップ作成手段と、
入力画像に設定された探索領域に対して、上記テンプレート画像によるテンプレートマッチング処理を行い、上記入力画像の各位置での相関値の分布である第2の相関値マップを作成する第2の相関値マップ作成手段と、
上記第2の相関値マップにおける相関値の分布状態に最も良く適合するように上記第1の相関値マップの相関値の分布状態を重ね合わせたときの上記第1の相関値マップにおける相関値最大箇所に対応する上記入力画像上の位置を推定認識位置として求める相関値最大位置推定手段と
して機能させる、という形態を採る。
本発明は上述のように構成されているため、認識対象物が探索領域から一部はみ出している場合における認識位置の誤差を小さくすることができる。
本発明の第1の実施の形態のブロック図である。 本発明の第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。 テンプレート選択画像の一例を示す図である。 テンプレート画像の一例を示す図である。 テンプレート選択画像に設定された探索領域の一例を示す図である。 第1の相関値マップの一例を示す図である。 入力画像に設定された探索領域の一例を示す図である。 入力画像に設定された探索領域の中央部に認識目標物が存在する状況を示す図である。 入力画像に設定された探索領域内に認識目標物が存在するときの第2の相関値マップの一例を示す図である。 入力画像に設定された探索領域の周辺部に認識目標物が存在する状況を示す図である。 入力画像に設定された探索領域の周辺部に認識目標物が存在するときの第2の相関値マップの一例を示す図である。 入力画像に設定された探索領域から認識目標物の一部がはみ出している状況を示す図である。 入力画像に設定された探索領域から認識目標物の一部がはみ出しているときの第2の相関値マップの一例を示す図である。 第1の相関値マップと第2の相関値マップとが最も良くフィティングしている状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態のブロック図である。 本発明の第2の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
[第1の実施の形態]
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態に係るパターン認識装置100は、処理装置110と、入力装置120と、出力装置130と、記憶装置140とを備えている。
入力装置120は、テンプレート画像を含むテンプレート選択画像や、認識対象物の画像を含む入力画像を入力する装置、例えばカメラである。
出力装置130は、パターン認識結果を出力する装置、例えばディスプレイ装置や通信装置などである。本実施の形態では、入力画像中の認識対象物の位置情報をパターン認識結果として出力する。
記憶装置140は、処理対象となる画像や処理結果、あるいは中間結果を保持する記憶装置であり、例えばコンピュータのメモリや外部記憶装置で構成される。本実施の形態の記憶装置140は、入力装置120から入力されたテンプレート選択画像141および入力画像142と、処理装置110から出力されたテンプレート画像143、第1の相関値マップ144、第2の相関値マップ145および推定認識位置146とが記憶される。
処理装置110は、パターン認識処理を実行する装置であり、例えばコンピュータのCPUである。本実施の形態の処理装置110は、テンプレート画像作成手段111と、第1の相関値マップ作成手段112と、第2の相関値マップ作成手段113と、相関値最大位置推定手段114と、位置出力手段115とを備えている。これらの手段はそれぞれ以下のような機能を有する。
テンプレート画像作成手段111は、入力装置120から入力されたテンプレート選択画像141を記憶装置140から読み出し、このテンプレート選択画像141から所望のパターンを包含する矩形の領域をテンプレート画像143として切り出して、記憶装置140に記憶する。
第1の相関値マップ作成手段112は、記憶装置140からテンプレート選択画像141とテンプレート画像143とを読み出し、テンプレート選択画像141に所定の探索領域を設定してテンプレート画像143によるテンプレートマッチング処理を行い、テンプレート選択画像141の各位置での相関値の分布である第1の相関値マップ144を作成する。
第2の相関値マップ作成手段113は、記憶装置140から入力画像142とテンプレート画像143とを読み出し、入力画像に所定の探索領域を設定してテンプレート画像143によるテンプレートマッチング処理を行い、入力画像142の各走査位置での相関値の分布である第2の相関値マップ145を作成する。
相関値最大位置推定手段114は、記憶装置140から第1の相関値マップ144と第2の相関値マップ145とを読み出し、第2の相関値マップ145における相関値の分布状態に最も良く適合するように第1の相関値マップ144の相関値の分布状態を重ね合わせたときの第1の相関値マップ144における相関値最大箇所に対応する入力画像142上の位置を求め、推定認識位置146として記憶装置140に記憶する。
位置出力手段115は、記憶装置140から推定認識位置146を読み出して、パターン認識結果として出力装置130に出力する。
次に、図2に示すフローチャートの流れに沿って、本実施の形態の動作を説明する。
まず、テンプレート画像作成手段111によりテンプレート画像を作成する(S101)。例えば、テンプレート選択画像141が、図3に示すようなパターンを有する濃淡画像とし、その中に存在する円形のマーク141aをテンプレートに使用するものとする。この場合、テンプレート画像作成手段111は、テンプレート選択画像141からマーク141aの外接矩形を切り出し、この外接矩形をテンプレート画像143とする。従って、テンプレート画像143は図4に示すような画像となる。
次に、第1の相関値マップ作成手段112により第1の相関値マップ144を作成する(S102)。具体的には、第1の相関値マップ作成手段112は、テンプレート画像143の縦サイズをH、横サイズをWとすると、図5に示すように、テンプレート選択画像141上に、マーク141aを中心とし、縦のサイズが3H、横のサイズが3Wの探索領域141bを設定する。次に、第1の相関値マップ作成手段112は、探索領域141b内の画像を被探索画像として、テンプレート画像143によるテンプレートマッチング処理を行い、テンプレート選択画像141の各走査位置での相関値の分布を求め、この分布を第1の相関値マップ144として記憶装置140に記憶する。ここで、或る走査位置における相関値の算出は、式1に示す正規化相関にて行う。但し、本発明は正規化相関に限定するものではない。
正規化相関値
={Σn=1 N(In-Iave)(Tn-Tave)}/[{Σn=1 N(In-Iave)2}1/2・{Σn=1 N(Tn-Tave)2}1/2] …(式1)
但し、Tnはテンプレート画像、Inは被探索画像、Nはテンプレート画像の画素数であり、IaveとTaveは、次式で与えられる。
Iave=(1/N)Σn=1 NIn …(式2)
Tave=(1/N)Σn=1 NTn …(式3)
上述のようにして作成された第1の相関値マップ144は、2次元マップであり、テンプレート画像143の中心が探索領域141bの中心に重なるときに最大の相関値を示し、双方の中心が離れるに従って相関値が徐々に低下していく傾向を示す。図6は、第1の相関値マップ144の分布状態を模式的に示しており、1つの升目が1つの走査位置を示し、枡目内に記載された数値は相関値の値を示す。ここでは、値4の相関値が最大とし、値0は図示を省略している。
次に、第2の相関値マップ作成手段113により第2の相関値マップ145を作成する(S103)。具体的には、第2の相関値マップ作成手段113は、図7に示すように、テンプレート画像143よりは大きく、入力画像142よりは小さいか同じサイズの探索領域142aを設定する。次に、第2の相関値マップ作成手段113は、探索領域142a内の画像を被探索画像として、テンプレート画像143によるテンプレートマッチング処理を行い、探索領域142a上における入力画像142の各走査位置での相関値の分布を求め、この分布を第2の相関値マップ145として記憶装置140に記憶する。ここで、或る走査位置における相関値の算出は、前述した式1に示す正規化相関にて行う。但し、本発明は正規化相関に限定するものではない。
上述のようにして作成された第2の相関値マップ145は、2次元マップであり、テンプレート画像143と全く同一のパターンを有する認識対象物が図8に示すように探索領域142aの中央部分に存在すれば、図9の第2の相関値マップの例に示すように、第1の相関値マップ144と同様の分布状態が第2の相関値マップ145上に現れる。また、テンプレート画像143と全く同一のパターンを有する認識対象物が探索領域142aの周辺部分に存在していても、その認識対象物が図10に示すように探索領域142aからはみ出していなければ、図11の第2の相関値マップの例に示すように、少なくとも第1の相関値マップ144の最大相関値4を含む一部の分布が第2の相関値マップ145上に現れる。しかし、図12に示すように、認識対象物が探索領域142aからはみ出していると、図13の第2の相関値マップの例に示すように、第1の相関値マップ144の最大相関値4が第2の相関値マップには現れない。
そこで、相関値最大位置推定手段114は、第2の相関値作成マップ手段113により作成された第2の相関値マップ145において、相関値が最大となる位置を計測し、この計測した位置が、探索領域142aの周辺付近であるか否かをチェックする(S104)。ここで、周辺付近とは、探索領域142aの縁から予め設定された画素幅の範囲を指す。そして、計測した位置が探索領域142aの周辺付近ではない場合は、計測した位置を推定認識位置146として出力する。
他方、計測した位置が探索領域142aの周辺付近である場合は、相関値最大位置推定手段114は、第1の相関値マップ144を対象に、第2の相関値マップ145とのフィティング処理を行い、第2の相関値マップ145の分布状態が第1の相関値マップ144の分布状態のどこと一致するかを算出し、分布状態が一致する位置から相関値が最大となる位置を算出する(S105)。例えば、第2の相関値マップ145が図13に示したものであれば、第1の相関値マップ144と第2の相関値マップ145とは図14に示すように重ね合わせたときが最も良く適合するので、第1の相関値マップ144における最大の相関値4の箇所に対応する入力画像142上の位置を求め、推定認識位置146として記憶装置140に記憶する。
最後に、位置出力手段115は、推定認識位置146をパターン認識結果として出力装置130へ出力する(S106)。
なお、同じテンプレート画像143と第1の相関値マップ144を使用して、複数の入力画像に対するパターン認識処理を繰り返す場合、図2のステップS101及びS102は最初に設定する時のみ行い、それ以降はテンプレート画像143の読み出しと第1の相関値マップ144の読み出しを行うだけにしても良い。
このように本実施の形態によれば、テンプレート選択画像141からテンプレート画像143を作成するテンプレート画像作成手段111と、テンプレート選択画像141に設定した探索領域141bに対してテンプレート画像143によるテンプレートマッチング処理を行い、各走査位置での相関値の分布である第1の相関値マップ144を作成する第1の相関値マップ作成手段112と、入力画像142に設定した探索領域141bに対してテンプレート画像143によるテンプレートマッチング処理を行い、各走査位置での相関値の分布である第2の相関値マップ145を作成する第2の相関値マップ作成手段113と、第2の相関値マップ145における相関値の分布状態に最も良く適合するように第1の相関値マップ144の相関値の分布状態を重ね合わせたときの第1の相関値マップ144における相関値最大箇所に対応する入力画像142上の位置を求める相関値最大位置推定手段114と、この相関値最大位置推定手段114で求められた位置をパターン認識結果として出力する位置出力手段115とを備えているため、認識対象物が探索領域141bからはみ出している場合における認識位置の誤差を小さくすることができる。
また本実施の形態によれば、認識対象物が探索領域141bだけでなく入力画像142からはみ出している場合であっても、認識誤差を小さくすることができる。
なお、本発明の別の実施の形態として、図2における第1の相関値マップ144の作成ステップS102を、相関値最大位置の推定ステップS105の直前に移動させた実施の形態が考えられる。このような実施の形態によれば、第2の相関値マップ145の最大値が探索領域の周辺付近と判定されなかった場合(S104でNO)、つまり、相関値最大位置の推定ステップS105を実行しない場合には第1の相関値マップ144の作成処理を省略でき、相関値最大位置の推定ステップS105を実行する場合に限って第1の相関値マップ144の作成処理を実行することができる。ここで、同じテンプレート画像143と第1の相関値マップ144を使用して、複数の入力画像に対するパターン認識処理を繰り返す場合、テンプレート画像の作成ステップS101及び上記移動後の第1の相関値マップの作成ステップS102は最初に設定する時のみ行い、それ以降はテンプレート画像143の読み出しと第1の相関値マップ144の読み出しを行うだけにしても良い。
[第2の実施の形態]
図15を参照すると、本発明の第2の実施の形態に係るパターン認識装置200は、再マッチング処理手段116をさらに備えている点でのみ、第1の実施の形態に係る図1のパターン認識装置100と相違する。
再マッチング処理手段116は、相関値最大位置推定手段114で求められた推定認識位置146とテンプレート画像143のサイズとに応じたサイズの再探索領域を入力画像142に設定し、この再探索領域に対してテンプレート画像143によるテンプレートマッチング処理を行い、相関値最大箇所に対応する入力画像142上の位置を求め、この求めた位置で推定認識位置146を置き換える。ここで、再探索領域は、処理時間の増大を防止するために、テンプレート画像143の中心が推定認識位置146に一致するように再探索領域に重ねた場合に、テンプレート画像143の辺と再探索領域の辺とがちょうど重なるようなサイズであることが望ましい。なお、このようなサイズの再探索領域が入力画像142からはみ出す場合、再マッチング処理手段116は再マッチング処理を行わず、推定認識位置146を置き換える処理は行わない。
図16は、本実施の形態の全体の動作を示すフローチャートである。ステップS201〜S205は、第1の実施の形態の動作を示す図2のステップS101〜S105と同じである。ステップS206では、再マッチング処理手段116により再探索領域の設定を伴う再マッチング処理が実行され、この再マッチング処理により求められた相関値最大箇所に対応する入力画像142上の位置で推定認識位置146を書き換える。次のステップS207では、位置出力手段115により推定認識位置146が認識対象物の認識位置として出力装置130に出力される。
なお、同じテンプレート画像143と第1の相関値マップ144を使用して、複数の入力画像に対するパターン認識処理を繰り返す場合、図16のステップS201及びS202は最初に設定する時のみ行い、それ以降はテンプレート画像143の読み出しと第1の相関値マップ144の読み出しを行うだけにしても良い。
このように本実施の形態によれば、認識対象物が当初の探索領域141bからはみ出している場合における認識誤差を小さくすることができる。また、必要最小限のサイズの探索領域を設定するので、処理時間の増大を抑えることができる。
なお、本発明の別の実施の形態として、図16における第1の相関値マップ144の作成ステップS202を、相関値最大位置の推定ステップS205の直前に移動させた実施の形態が考えられる。このような実施の形態によれば、第2の相関値マップ145の最大値が探索領域の周辺付近と判定されなかった場合(S204でNO)、つまり、相関値最大位置の推定ステップS205を実行しない場合には第1の相関値マップ144の作成処理を省略でき、相関値最大位置の推定ステップS205を実行する場合に限って第1の相関値マップ144の作成処理を実行することができる。ここで、同じテンプレート画像143と第1の相関値マップ144を使用して、複数の入力画像に対するパターン認識処理を繰り返す場合、テンプレート画像の作成ステップS201及び上記移動後の第1の相関値マップの作成ステップS202は最初に設定する時のみ行い、それ以降はテンプレート画像143の読み出しと第1の相関値マップ144の読み出しを行うだけにしても良い。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は以上の実施の形態にのみ限定されず、その他各種の付加変更が可能である。また、本発明のパターン認識装置は、その有する機能をハードウェア的に実現することは勿論、コンピュータとプログラムとで実現することができる。プログラムは、磁気ディスクや半導体メモリ等のコンピュータ可読記録媒体に記録されて提供され、コンピュータの立ち上げ時などにコンピュータに読み取られ、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータを前述した各実施の形態における処理装置110内の各手段として機能させる。
100 パターン認識装置
110 処理装置
111 テンプレート画像作成手段
112 第1の相関値マップ作成手段
113 第2の相関値マップ作成手段
114 相関値最大位置推定手段
115 位置出力手段
116 再マッチング処理手段
120 入力装置
130 出力装置
140 記憶装置
141 テンプレート選択画像
141a マーク
141b 探索領域
142 入力画像
142a 探索領域
143 テンプレート画像
144 第1の相関値マップ
145 第2の相関値マップ
146 推定認識位置
200 パターン認識装置

Claims (9)

  1. テンプレート選択画像からテンプレート画像を作成するテンプレート画像作成手段と、 前記テンプレート選択画像に対して、前記テンプレート画像によるテンプレートマッチング処理を行い、前記テンプレート選択画像の各位置での相関値の分布である第1の相関値マップを作成する第1の相関値マップ作成手段と、
    入力画像に設定された探索領域に対して、前記テンプレート画像によるテンプレートマッチング処理を行い、前記入力画像の各位置での相関値の分布である第2の相関値マップを作成する第2の相関値マップ作成手段と、
    前記第2の相関値マップ上の相関値が最大値となる位置が探索領域の周辺付近にある場合、前記第2の相関値マップにおける相関値の分布状態に最も良く適合するように前記第1の相関値マップの相関値の分布状態を重ね合わせたときの前記第1の相関値マップにおける相関値最大箇所に対応する前記入力画像上の位置を推定認識位置として求める相関値最大位置推定手段とを備えることを特徴とするパターン認識装置。
  2. 前記第1の相関値マップと前記第2の相関値マップとのフィティング処理で求められた前記推定認識位置と前記テンプレート画像のサイズとに応じた再探索領域を前記入力画像に設定して前記テンプレート画像によるテンプレートマッチング処理を行い、相関値最大箇所に対応する前記入力画像上の位置で前記推定認識位置を置き換える再マッチング処理手段を備えることを特徴とする請求項に記載のパターン認識装置。
  3. 前記相関値最大位置推定手段は、前記推定認識位置と前記テンプレート画像のサイズとに応じた再探索領域が前記入力画像からはみ出す場合、前記推定認識位置の置き換え処理を行わない、ことを特徴とする請求項に記載のパターン認識装置。
  4. 前記推定認識位置をパターン認識結果として出力する位置出力手段を備えることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載のパターン認識装置。
  5. テンプレート画像作成手段が、テンプレート選択画像からテンプレート画像を作成し、 第1の相関値マップ作成手段が、前記テンプレート選択画像に対して前記テンプレート画像によるテンプレートマッチング処理を行い、前記テンプレート選択画像の各位置での相関値の分布である第1の相関値マップを作成し、
    第2の相関値マップ作成手段が、入力画像に設定された探索領域に対して、前記テンプレート画像によるテンプレートマッチング処理を行い、前記入力画像の各位置での相関値の分布である第2の相関値マップを作成し、
    相関値最大位置推定手段が、前記第2の相関値マップ上の相関値が最大値となる位置が探索領域の周辺付近にある場合、前記第2の相関値マップにおける相関値の分布状態に最も良く適合するように前記第1の相関値マップの相関値の分布状態を重ね合わせたときの前記第1の相関値マップにおける相関値最大箇所に対応する前記入力画像上の位置を推定認識位置として求める、
    ことを特徴とするパターン認識方法。
  6. 位置出力手段が、前記推定認識位置をパターン認識結果として出力する、
    ことを特徴とする請求項に記載のパターン認識方法。
  7. コンピュータを、
    テンプレート選択画像からテンプレート画像を作成するテンプレート画像作成手段と、 前記テンプレート選択画像に対して前記テンプレート画像によるテンプレートマッチング処理を行い、前記テンプレート選択画像の各位置での相関値の分布である第1の相関値マップを作成する第1の相関値マップ作成手段と、
    入力画像に設定された探索領域に対して、前記テンプレート画像によるテンプレートマッチング処理を行い、前記入力画像の各位置での相関値の分布である第2の相関値マップを作成する第2の相関値マップ作成手段と、
    前記第2の相関値マップ上の相関値が最大値となる位置が探索領域の周辺付近にある場合、前記第2の相関値マップにおける相関値の分布状態に最も良く適合するように前記第1の相関値マップの相関値の分布状態を重ね合わせたときの前記第1の相関値マップにおける相関値最大箇所に対応する前記入力画像上の位置を推定認識位置として求める相関値最大位置推定手段として機能させるためのプログラム。
  8. 前記コンピュータを、さらに、
    前記相関値最大位置推定手段で求められた前記推定認識位置と前記テンプレート画像のサイズとに応じた再探索領域を前記入力画像に設定して前記テンプレート画像によるテンプレートマッチング処理を行い、相関値最大箇所に対応する前記入力画像上の位置で前記推定認識位置を置き換える再マッチング処理手段として機能させるための請求項に記載のプログラム。
  9. 前記コンピュータを、さらに、
    前記推定認識位置をパターン認識結果として出力する位置出力手段
    として機能させるための請求項7または8に記載のプログラム。
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