JP5200786B2 - 差分抽出装置及び差分抽出プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、差分抽出装置及び差分抽出プログラムに関する。
紙原稿に対し、手書きで追記や押印、あるいは修正液を用いて削除などを行ったり、コンピュータ等を用いて原稿データに編集を加えたりする場合が少なくない。これらの元の原稿に対する手書きによる追記や押印、コンピュータを用いた追加、削除等元の原稿に対して何らかの変更を加えることを「修正」と総称することにすると、修正した部分を把握するために修正前の原稿と修正後の原稿とを比較して差異部分を抽出したいというニーズは少なからずある。従来では、比較対象の画像データを領域分割し、分割画像を比較などして差分を抽出する技術が提案されている(例えば、特許文献1,2)。
特開2004−178002号公報 特開2004−287682号公報
ところで、差分抽出処理においては、例えば、シフト(移動)量、回転角度、変倍率あるいは概略差分抽出又は詳細差分抽出のための膨張量等、複数のパラメータが存在し、これらの各パラメータに対して設定すべき最適値は、機種間又は機械間のばらつき、原稿の種類あるいは経時変動などによって異なる。
本発明は、差分抽出処理を行う際に用いるパラメータに設定すべき最適値の組合せを自動的に決定することを目的とする。
本発明に係る差分抽出装置は、設定された複数のパラメータ値に基づいて比較対象の各画像の差分を抽出する差分抽出処理を実行する差分抽出処理手段と、差分抽出処理が実行される際に設定すべき複数のパラメータの各値を含むパラメータセットであって、少なくとも1つは他のパラメータセットと異なるパラメータ設定値を含むパラメータセットを複数記憶するパラメータセット記憶手段と、前記パラメータセット記憶手段に記憶されたパラメータセットの中から比較対象とする第1及び第2の各比較画像に対する差分抽出処理を実行する際に用いるパラメータセットを決定するパラメータセット決定手段と、を有し、前記差分抽出処理手段は、前記第1及び第2の各比較画像に対する差分抽出処理を実行するのに先だって、前記パラメータセット記憶手段に記憶されているパラメータセットに含まれている複数のパラメータ設定値に基づいて、前記第1の比較画像が生成される際に原稿を読み取ったのと同じ読取手段で基準原稿を読み取ることで生成された第1の基準画像と、前記第2の比較画像が生成される際に原稿を読み取ったのと同じ読取手段で前記基準原稿を読み取ることで生成された第2の基準画像と、に対する差分抽出処理を実行する処理と、その差分抽出処理の実行に用いられたパラメータセットの識別情報と、当該パラメータセットに基づき実行された差分抽出処理の処理結果情報とを対応付けして処理結果情報記憶手段に保存する処理と、を前記パラメータセット記憶手段に記憶されたパラメータセット毎に繰り返し実行し、前記パラメータセット決定手段は、前記処理結果情報記憶手段に保存された複数の処理結果情報を解析することで差分の最も少なかったパラメータセットを、前記第1及び第2の各比較画像に対する差分抽出処理を実行する際に用いるパラメータセットとして決定し、前記差分抽出処理手段は、前記パラメータセット決定手段により決定されたパラメータセットに含まれている複数のパラメータ設定値に基づいて前記第1及び第2の各比較画像に対する差分抽出処理を実行する、ことを特徴とする。
また、前記差分抽出処理手段は、前記第1及び第2の各画像の部分領域のみを差分抽出処理対象とすることを特徴とする。
また、前記差分抽出処理手段は、前記第1及び第2の各画像の予め決められた部分領域のみを差分抽出処理対象とすることを特徴とする。
また、前記差分抽出処理手段は、前記第1及び第2の各画像のユーザにより指定された部分領域のみを差分抽出処理対象とすることを特徴とする。
また、前記差分抽出処理手段は、前記第1及び第2の各画像の予め決められた規則に合致した部分領域のみを差分抽出処理対象とすることを特徴とする。
また、前記第1の比較画像と前記第1の基準画像とは、同時期に同じ読取手段で読み取られることで生成され、前記第2の比較画像と前記第2の基準画像とは、同時期に同じ読取手段で読み取られることで生成されることを特徴とする。
本発明に係る差分抽出プログラムは、コンピュータを、設定された複数のパラメータ値に基づいて比較対象の各画像の差分を抽出する差分抽出処理を実行する差分抽出処理手段、差分抽出処理が実行される際に設定すべき複数のパラメータの各値を含むパラメータセットであって、少なくとも1つは他のパラメータセットと異なるパラメータ設定値を含むパラメータセットを複数記憶するパラメータセット記憶手段に記憶されたパラメータセットの中から比較対象とする第1及び第2の各比較画像に対する差分抽出処理を実行する際に用いるパラメータセット決定するパラメータセット決定手段、として機能させ、前記差分抽出処理手段は、前記第1及び第2の各比較画像に対する差分抽出処理を実行するのに先だって、前記パラメータセット記憶手段に記憶されているパラメータセットに含まれている複数のパラメータ設定値に基づいて、前記第1の比較画像が生成される際に原稿を読み取ったのと同じ読取手段で基準原稿を読み取ることで生成された第1の基準画像と、前記第2の比較画像が生成される際に原稿を読み取ったのと同じ読取手段で前記基準原稿を読み取ることで生成された第2の基準画像と、に対する差分抽出処理を実行する処理と、その差分抽出処理の実行に用いられたパラメータセットの識別情報と、当該パラメータセットに基づき実行された差分抽出処理の処理結果情報とを対応付けして処理結果情報記憶手段に保存する処理と、を前記パラメータセット記憶手段に記憶されたパラメータセット毎に繰り返し実行し、前記パラメータセット決定手段は、前記処理結果情報記憶手段に保存された複数の処理結果情報を解析することで差分の最も少なかったパラメータセットを、前記第1及び第2の各比較画像に対する差分抽出処理を実行する際に用いるパラメータセットとして決定し、前記差分抽出処理手段は、前記パラメータセット決定手段により決定されたパラメータセットに含まれている複数のパラメータ設定値に基づいて前記第1及び第2の各比較画像に対する差分抽出処理を実行することを特徴とする
請求項1,6,7記載の発明によれば、差分抽出処理を行う際に用いるパラメータの各設定値の最適な組合せを自動的に決定することができる。
請求項2乃至5記載の発明によれば、パラメータ設定値の最適な組合せを決定する際に実行する差分抽出処理の負荷の軽減を図ることができる。
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る差分抽出装置の一実施の形態を示したブロック構成図、図2は、本実施の形態における差分抽出装置20を形成するコンピュータのハードウェア構成図である。本実施の形態において差分抽出装置20を形成するコンピュータは、従前から存在する汎用的なハードウェア構成で実現できる。すなわち、コンピュータは、図2に示したようにCPU1、ROM2、RAM3、ハードディスクドライブ(HDD)4を接続したHDDコントローラ5、入力手段として設けられたマウス6とキーボード7、画像出力先となるディスプレイ8とプリンタ9、及び原稿を読み取るスキャナ10をそれぞれ接続する入出力コントローラ11、通信手段として設けられたネットワークコントローラ12を内部バス13に接続して構成される。
図1に戻り、本実施の形態における差分抽出装置20は、画像読取部21、差分抽出部22、差分画像出力部23、パラメータセット設定部24、パラメータセット決定部25、制御部26、パラメータセット記憶部27、処理結果情報記憶部28及び画像記憶部29を有している。差分抽出装置20は、一般に、元の原稿(以下、「修正前原稿」)に対して修正が加えられたことにより原稿(以下、「修正後原稿」)が生成された場合に、その修正後原稿上の修正箇所を修正前原稿との差分として抽出するが、画像読取部21は、差分を抽出するために比較する修正前原稿と修正後原稿とをスキャナ10を用いて読み取ることで修正前画像と修正後画像とを生成する。更に、本実施の形態の場合、画像読取部21は、基準原稿を2度読み取ることで第1基準画像及び第2基準画像を生成する。画像記憶部29には、画像読取部21に読み取られた画像、あるいは図示しない別の手段により書き込まれた比較対象画像が記憶される。差分抽出部22は、設定されたパラメータセットに基づき画像を比較することによって各画像の差分を抽出する差分抽出処理を行う。差分画像出力部23は、差分抽出部22による処理結果として得られた差分抽出画像を出力する。
パラメータセットには、差分抽出処理を実行する際に用いる複数のパラメータの設定値が含まれている。パラメータ設定値の組合せを異ならせることで、異なる設定値から成るパラメータセットを複数作成することができるが、パラメータセット記憶部27には、作成されたパラメータセットが複数記憶される。パラメータセット設定部24は、パラメータセット記憶部27に記憶されたパラメータセットの中から差分抽出処理が実行される際に用いられるパラメータセットを差分抽出部22に設定する。差分抽出部22は、前述したように差分抽出処理を行うが、基準原稿から生成された第1及び第2の各基準画像に対する差分抽出処理を実施した結果は、処理結果情報としてパラメータセットの識別情報に対応付けされて処理結果情報記憶部28に記録される。第1及び第2の各基準画像に対する差分抽出処理がパラメータセットを変えながら繰り返し実行されることで、処理結果情報記憶部28には、複数の処理結果情報が記憶されることになるが、パラメータセット決定部25は、これらの処理結果情報を解析することで差分の最も少なかったパラメータセットを、差分抽出部22が第1及び第2の各基準画像以外の画像に対して、つまり修正前画像と修正後画像との差分を抽出するための通常の差分抽出処理を実行する際に用いるパラメータセットとして決定する。制御部26は、第1及び第2の各基準画像を用いたパラメータセット決定処理及び修正前画像と修正後画像とを用いた通常の差分抽出処理の動作制御全体を行う。
差分抽出装置20における各構成要素21〜26は、差分抽出装置20を形成するコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPU1で動作するプログラムとの協調動作により実現される。また、各記憶部27〜29は、差分抽出装置20に搭載されたHDD4又はRAM3にて実現される。
図3は、本実施の形態における差分抽出部22のブロック構成図である。差分抽出部22は、全体位置・歪み補正部221、処理対象領域決定部222、大略差分抽出部223、分割領域算出部224、領域分割部225、局所位置・歪み補正部226、詳細差分抽出部227、差分合成部228、処理結果情報生成部229及びパラメータ設定部230を有しているが、これらの構成要素221〜230については、動作の説明と共に説明する。
また、本実施の形態で用いるプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROMやDVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。通信手段や記録媒体から提供されたプログラムはコンピュータにインストールされ、コンピュータのCPUがインストールプログラムを順次実行することで各種処理が実現される。
本実施の形態において特徴的なことは、修正前画像と修正後画像との差分を抽出するための通常の差分抽出処理を実行する際に用いる各パラメータの最適な設定値を、その差分抽出処理を実行する前に自動的に決定できるようにしたことである。まず、このパラメータ値を事前に設定するパラメータセット決定処理について図4に示したフローチャートを用いて説明する。なお、原稿を読み取らせて実施すべき処理がパラメータセット決定処理なのか、あるいは通常の差分抽出処理なのかは、ユーザによる入力指示などによって選択できるようにしてもよい。そして、制御部26は、選択された処理の全体制御を行う。
基準原稿をスキャナ10に2度スキャンさせ読み取らせることで、画像読取部21は、第1基準画像と第2基準画像とをそれぞれ生成し、画像記憶部29に登録する(ステップ110)。パラメータセット決定処理では、差分抽出部22に設定するパラメータセットを入れ替えながら、生成された第1及び第2の各基準画像を比較することによって差分抽出処理が繰り返し実行されることになるので、パラメータセット設定部24は、パラメータセット記憶部27に記憶されたパラメータセットの中から未処理のパラメータセットを読み出し、差分抽出部22に設定する(ステップ120)。パラメータセット、すなわち複数のパラメータに対してパラメータ値が設定されると、差分抽出部22は、画像記憶部29から比較対象とする第1及び第2の各基準画像を読み出し比較することによって差分抽出処理を実行する(ステップ130)。なお、各基準画像は、画像記憶部29を介さずに画像読取部21から直接受け取るように構成してもよい。差分抽出処理の詳細は、追って説明する。差分抽出部22は、パラメータセット設定部24からパラメータ値と共にパラメータセットの識別情報を受け取っており、差分抽出処理が終了すると、その処理結果にパラメータセットの識別情報を対応付けして処理結果情報を生成し、処理結果情報記憶部28に書き込むことで保存する(ステップ140)。以上説明したステップ120からステップ140までの処理を、パラメータセット記憶部27に記憶された全てのパラメータセットに基づく差分抽出処理が実行されるように繰り返す(ステップ150でY)。処理結果としては、第1及び第2の各基準画像を比較した結果、例えば画素値が一致しなかった差分画像そのものでもよいし、画素の累積数でもよい。
全てのパラメータセットに基づく差分抽出処理が終了すると(ステップ150でN)、パラメータセット決定部25は、処理結果情報記憶部28に保存された処理結果情報を全て読み出して比較する。その結果、差分の最も少なかったパラメータセットを、差分抽出部22が通常の差分抽出処理を実行する際に用いるパラメータセットとして決定する(ステップ160)。例えば、処理結果として画素の累積数が求められている場合、その累積数が最小値となるパラメータセットに決定される。そして、パラメータセット設定部24は、パラメータセット決定部25が決定したパラメータセットの識別情報をパラメータセット決定部25から受け取ると、そのパラメータセットの識別情報に対応するパラメータセットをパラメータセット記憶部27から読み出し、差分抽出部22に設定する(ステップ170)。
同一原稿の読取画像を比較して差分抽出処理を実行すると、本来、差分は抽出されないはずである。ただ、前述したように、機種間又は機械間のばらつき、原稿の種類あるいは計時変動などによって差分が抽出される場合がある。差分抽出処理を行う際に用いるパラメータの設定値を調整して、本来生じないはずの差分を最も少なくできるパラメータ値の組合せがパラメータの最適値と考えられる。本実施の形態におけるパラメータセット決定処理では、以上のようにして通常の差分抽出処理に用いるパラメータを自動的に決定するようにした。
ここで、パラメータセット決定処理における差分抽出部22が行う処理について図5に示したフローチャートを用いて説明する。
パラメータセット設定部24からパラメータセットが設定されると、パラメータ設定部230は、パラメータセットに含まれるパラメータ値によって該当するパラメータの設定値を更新する(ステップ131)。そして、画像記憶部29から比較対象とする第1及び第2の各基準画像を読み出し取得すると(ステップ132)、全体位置・歪み補正部221は、第1及び第2の各基準画像から全体位置歪み補正のための特徴点を抽出する(ステップ133)。なお、各画像がグレーやカラーなどの多値画像である場合には、各画像を二値化しておく。そして、抽出された両画像の特徴点から、それぞれ対応する特徴点ペアを特定する。続いて、特徴点ペアを用いて、例えば、第1の基準画像を基準として位置が合うように第2の基準画像の位置や歪みの補正を行うための全体位置歪み補正のための補正係数(移動、拡縮倍率、回転角度)を算出し、その算出した補正係数を用いて修正後画像の位置歪みを補正する(ステップ134)。なお、全体位置・歪み補正部221における処理は、既存技術をそのまま利用してもよい。
第1の基準画像及び位置歪み補正後の第2の基準画像を受け取ると、処理対象領域決定部222は、各基準画像を比較する画像領域を決定する(ステップ135)。修正前後の画像に基づく通常の差分抽出処理では、画像全体における差分を抽出する必要があるが、パラメータセット決定処理における差分抽出処理では、パラメータセットを決定することが目的であるために、必ずしも画像全体を比較する必要がない。そこで、本実施の形態では、差分抽出処理の対象として基準画像全体ではなく処理効率化を優先させて一部分を比較するように構成した。
比較する部分画像領域を設定するには、例えば、予め領域を設定すること、領域を自動設定すること、ユーザに指定させること、などが考えられる。画像比較により抽出される差分は、画素値の変化の多い複雑な画像領域の方がそうでない画像領域より抽出されやすい。従って、読み取らせる基準原稿を予め知ることができ、どの画像領域が複雑であるのかを事前に把握できる場合には、その画像領域を処理対象領域決定部222に予め設定しておけばよい。また、画素値の変化の程度を分析することにより画像の複雑の程度を事前に調べ、複雑と判断した部分の領域を自動抽出してもよい。あるいは、ディスプレイ8に基準画像を表示して、比較対象とする部分領域を特定するために、領域の左上と右下の各頂点をユーザに指定させるようにしてもよい。なお、処理対象領域決定部222は、複数の画像領域を、差分を抽出する部分領域として決定してもよい。
以上のようにして、差分を抽出する部分領域が決定されると、大略差分抽出部223は、各画像の部分領域を対象に大略差分を抽出する(ステップ136)。続いて、分割領域算出部224は、大略差分画像を解析して差分がありそうな領域を特定し、領域分割部225は、その特定された領域および周辺領域に該当する部分を、第1の基準画像及び位置歪み補正後の第2の基準画像からそれぞれ切り出す。そして、局所位置・歪み補正部226は、位置合わせの基準画像とした第1の基準画像から切り出した部分画像領域と、それに対応する第2の基準画像から切り出した部分画像領域との位置合わせを行うために、第2の基準画像の位置歪みを補正する。そして、局所位置・歪み補正部226から第1の基準画像及び位置歪み補正後の第2の基準画像を受け取ると、詳細差分抽出部227は、切り出された領域画像同士を詳細に比較して詳細差分を抽出する(ステップ137)。この詳細差分の抽出処理を全ての部分画像領域に対して繰り返し行う。
なお、大略差分の抽出とは、例えば、各画像の有効領域の黒画素の個数を数え、それらの間に差分があるかを抽出するようなものであってよい。この場合、個数の差が一定範囲外の場合に両画像間に差分がある可能性があるものとみなすようにしてもよい。
そして、大略差分画像の解析に際しては、例えば、両画像の有効領域の黒画素の出現度数の分布を表すヒストグラムを生成して差分がありそうな領域を特定するようにしてもよい。
また、詳細差分の抽出とは、例えば、差分がありそうな部分画像領域毎に各画像の黒画素の出現位置を確認して、異なる出現位置の黒画素が一定数以上存在する場合に差分があるとみなすようにしてもよい。
以上説明した差分抽出部22における処理は、ステップ135における比較対象とする部分領域を決定すること以外は、基本的には従来の差分抽出処理と同じでよい。そして、このパラメータセット決定処理においては、処理結果情報生成部229が、パラメータ設定部230がパラメータセット設定部24から受け取っているパラメータセットの識別情報を、処理結果に対応付けして処理結果情報を生成する(ステップ138)。処理結果情報生成部229は、差分合成部228と同様に動作し、詳細差分抽出のために分割した画像を合成して、1つの差分抽出画像を生成し、これを処理結果としてもよいし、第1及び第2の各基準画像を比較した結果、画素値が一致しなかった画素の累積数でもよい。
以上のようにして、通常の差分抽出処理に用いるパラメータが決定され、差分抽出部22に設定された後、修正前後の各原稿が画像読取部21により読み取られ、生成された修正前後の各画像が画像記憶部29に記憶されると、差分抽出部22は、設定されたパラメータ値に基づき差分抽出処理を実行する。なお、ここで実行する差分抽出処理は、図5におけるステップ131,135を除いた従来の差分抽出処理と同じでよい。そして、ステップ138の代わりに、差分合成部228が詳細差分抽出のために分割した画像を合成して、1つの差分抽出画像を生成する。そして、差分画像出力部23は、生成された差分抽出画像を受け付けると、差分抽出画像を出力する。出力先は、プリンタ9、ディスプレイ8、HDD4、あるいはネットワークコントローラ12を介して外部機器としてもよい。
本実施の形態は、修正前後の各画像の差分を精度良く抽出するために、適切なパラメータ値を差分抽出部22に設定するものである。そのために、1つの基準原稿を2度読み取らせて比較するようにした。ところで、本実施の形態では、基準原稿を2度読み取らせる必要があるが、この原稿読取りは、1台のスキャナ10からADF(Auto Document Feeder)などを利用して連続して読み取らせることを想定していた。なお、こうすることによって、現時点におけるスキャナ10の精度のばらつきを解消しうるパラメータを差分抽出部22に設定可能となる。ただ、実際に差分を抽出したい修正前後の各画像は、必ずしも連続して読み取れるとは限らず、修正前原稿を読み取ってある程度の時間が経過してから修正後原稿を読み取るかもしれない。このような場合、機械のばらつきを原因として発生する比較画像間の画素値の不一致を解消しうるパラメータセットを効果的に見つけ出すために、第1の基準画像生成のための基準原稿の読み取りを修正前原稿とほぼ同時期にスキャンし、一方、第2の基準画像生成のための基準原稿の読み取りを修正後原稿とほぼ同時期にスキャンするようにしてもよい。このように、1回目と2回目の基準原稿の読取りは、差分抽出装置20の利用環境等に応じて読取タイミングや原稿の読取りに用いるスキャナ等を適宜調整してもよい。
なお、本実施の形態では、1台のコンピュータにて差分抽出装置20を形成することを想定したが、複数台のコンピュータや他の機器を組み合わせて実現してもよい。例えば、本実施の形態では、コンピュータにプリンタ9やスキャナ10を接続して画像読取部21を構成したが、画像形成装置に搭載されたプリンタやスキャナを利用するように構成してもよい。
本発明に係る差分抽出装置の一実施の形態を示したブロック構成図である。 本実施の形態における差分抽出装置を形成するコンピュータのハードウェア構成図である。 本実施の形態における差分抽出部のブロック構成図である。 本実施の形態におけるパラメータセット決定処理を示したフローチャートである。 本実施の形態におけるパラメータセット決定処理において差分抽出部が行う処理を示したフローチャートである。
符号の説明
1 CPU、2 ROM、3 RAM、4 ハードディスクドライブ(HDD)、5 HDDコントローラ、6 マウス、7 キーボード、8 ディスプレイ、9 プリンタ、10 スキャナ、11 入出力コントローラ、12 ネットワークコントローラ、13 内部バス、20 差分抽出装置、21 画像読取部、22 差分抽出部、23 差分画像出力部、24 パラメータセット設定部、25 パラメータセット決定部、26 制御部、27 パラメータセット記憶部、28 処理結果情報記憶部、29 画像記憶部、221 全体位置・歪み補正部、222 処理対象領域決定部、223 大略差分抽出部、224 分割領域算出部、225 領域分割部、226 局所位置・歪み補正部、227 詳細差分抽出部、228 差分合成部、229 処理結果情報生成部、230 パラメータ設定部。

Claims (7)

  1. 設定された複数のパラメータ値に基づいて比較対象の各画像の差分を抽出する差分抽出処理を実行する差分抽出処理手段と、
    差分抽出処理が実行される際に設定すべき複数のパラメータの各値を含むパラメータセットであって、少なくとも1つは他のパラメータセットと異なるパラメータ設定値を含むパラメータセットを複数記憶するパラメータセット記憶手段と
    前記パラメータセット記憶手段に記憶されたパラメータセットの中から比較対象とする第1及び第2の各比較画像に対する差分抽出処理を実行する際に用いるパラメータセット決定するパラメータセット決定手段と、
    を有し、
    前記差分抽出処理手段は、前記第1及び第2の各比較画像に対する差分抽出処理を実行するのに先だって、前記パラメータセット記憶手段に記憶されているパラメータセットに含まれている複数のパラメータ設定値に基づいて、前記第1の比較画像が生成される際に原稿を読み取ったのと同じ読取手段で基準原稿を読み取ることで生成された第1の基準画像と、前記第2の比較画像が生成される際に原稿を読み取ったのと同じ読取手段で前記基準原稿を読み取ることで生成された第2の基準画像と、に対する差分抽出処理を実行する処理と、その差分抽出処理の実行に用いられたパラメータセットの識別情報と、当該パラメータセットに基づき実行された差分抽出処理の処理結果情報とを対応付けして処理結果情報記憶手段に保存する処理と、を前記パラメータセット記憶手段に記憶されたパラメータセット毎に繰り返し実行し、
    前記パラメータセット決定手段は、前記処理結果情報記憶手段に保存された複数の処理結果情報を解析することで差分の最も少なかったパラメータセットを、前記第1及び第2の各比較画像に対する差分抽出処理を実行する際に用いるパラメータセットとして決定し、
    前記差分抽出処理手段は、前記パラメータセット決定手段により決定されたパラメータセットに含まれている複数のパラメータ設定値に基づいて前記第1及び第2の各比較画像に対する差分抽出処理を実行する、
    ことを特徴とする差分抽出装置。
  2. 請求項1記載の差分抽出装置において、
    前記差分抽出処理手段は、前記第1及び第2の各画像の部分領域のみを差分抽出処理対象とすることを特徴とする差分抽出装置。
  3. 請求項2記載の差分抽出装置において、
    前記差分抽出処理手段は、前記第1及び第2の各画像の予め決められた部分領域のみを差分抽出処理対象とすることを特徴とする差分抽出装置。
  4. 請求項2記載の差分抽出装置において、
    前記差分抽出処理手段は、前記第1及び第2の各画像のユーザにより指定された部分領域のみを差分抽出処理対象とすることを特徴とする差分抽出装置。
  5. 請求項2記載の差分抽出装置において、
    前記差分抽出処理手段は、前記第1及び第2の各画像の予め決められた規則に合致した部分領域のみを差分抽出処理対象とすることを特徴とする差分抽出装置。
  6. 請求項1記載の差分抽出装置において、
    前記第1の比較画像と前記第1の基準画像とは、同時期に同じ読取手段で読み取られることで生成され、
    前記第2の比較画像と前記第2の基準画像とは、同時期に同じ読取手段で読み取られることで生成されることを特徴とする差分抽出装置。
  7. コンピュータを
    設定された複数のパラメータ値に基づいて比較対象の各画像の差分を抽出する差分抽出処理を実行する差分抽出処理手段、
    差分抽出処理が実行される際に設定すべき複数のパラメータの各値を含むパラメータセットであって、少なくとも1つは他のパラメータセットと異なるパラメータ設定値を含むパラメータセットを複数記憶するパラメータセット記憶手段に記憶されたパラメータセットの中から比較対象とする第1及び第2の各比較画像に対する差分抽出処理を実行する際に用いるパラメータセット決定するパラメータセット決定手段、
    として機能させ
    前記差分抽出処理手段は、前記第1及び第2の各比較画像に対する差分抽出処理を実行するのに先だって、前記パラメータセット記憶手段に記憶されているパラメータセットに含まれている複数のパラメータ設定値に基づいて、前記第1の比較画像が生成される際に原稿を読み取ったのと同じ読取手段で基準原稿を読み取ることで生成された第1の基準画像と、前記第2の比較画像が生成される際に原稿を読み取ったのと同じ読取手段で前記基準原稿を読み取ることで生成された第2の基準画像と、に対する差分抽出処理を実行する処理と、その差分抽出処理の実行に用いられたパラメータセットの識別情報と、当該パラメータセットに基づき実行された差分抽出処理の処理結果情報とを対応付けして処理結果情報記憶手段に保存する処理と、を前記パラメータセット記憶手段に記憶されたパラメータセット毎に繰り返し実行し、
    前記パラメータセット決定手段は、前記処理結果情報記憶手段に保存された複数の処理結果情報を解析することで差分の最も少なかったパラメータセットを、前記第1及び第2の各比較画像に対する差分抽出処理を実行する際に用いるパラメータセットとして決定し、
    前記差分抽出処理手段は、前記パラメータセット決定手段により決定されたパラメータセットに含まれている複数のパラメータ設定値に基づいて前記第1及び第2の各比較画像に対する差分抽出処理を実行することを特徴とする差分抽出プログラム。
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