JP5352941B2 - 光処理素子および光処理装置 - Google Patents

光処理素子および光処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5352941B2
JP5352941B2 JP2006005239A JP2006005239A JP5352941B2 JP 5352941 B2 JP5352941 B2 JP 5352941B2 JP 2006005239 A JP2006005239 A JP 2006005239A JP 2006005239 A JP2006005239 A JP 2006005239A JP 5352941 B2 JP5352941 B2 JP 5352941B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
light
arrangement
wavelength
processing element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006005239A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007187835A (ja
Inventor
浩章 福田
俊 三宮
淳一 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2006005239A priority Critical patent/JP5352941B2/ja
Publication of JP2007187835A publication Critical patent/JP2007187835A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5352941B2 publication Critical patent/JP5352941B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は光処理素子および光処理装置に関する。
光通信や光加工等を初めとして光関連技術においては、異なる波長の光の分波・合波やオン・オフ等の光処理が不可欠である。このような光処理を行う各種の光処理素子が提案され、また、求められている。
例えば、光の分波・合波を例に取ると、数十から数百種の波長を分離できる光処理素子の実現が望まれている。
複数波長の光で構成される信号光を分波する光処理素子として、フォトニック結晶を用いた「フォトニック結晶フィルタ」が提案されている(特許文献1)。
フォトニック結晶フィルタは、サブミクロンオーダの凹凸が一方の面に2次元周期的に形成されたフィルタ用基板上に、屈折率が相対的に異なる高屈折率媒質層と低屈折率媒質層とを交互に形成して「1対のミラー部で1つのキャビティ部を挟む」ようにフォトニック結晶を形成したものであり、一方の面から波長多重信号光を垂直に入射させ「特定の波長を有する信号光」がフォトニック結晶フィルタの他方の主面から選択的に射出するように構成したものであるが、膜構造を変化させ多数積層するため多層膜の層厚や屈折率を精密に制御する必要があり、透過波長のシフト量を大きくすることが困難である。
特開2004−341506
この発明は、簡単な構成で多波長の光の分離を可能ならしめる新規な光処理素子およびこの光処理素子を用いた光処理装置の実現を課題とする。
この発明の光処理素子は以下の如きものである。
即ち、請求項1記載の光処理素子は「処理すべき光の波長:λ(i=1〜N、N≧2、i=1〜N−1に対してλ<λi+1)に対し、波長:λを略共鳴波長とするサイズ:Dを持つ微小な金属構造体STiを複数個、間隔:d(<D)を隔して所定の配置で配列して単位配列パターンpiとし、この単位配列パターンpiを、直交するx、y方向において、波長:λiよりも十分に小さい間隔:dx、dyを隔して2次元的に配列させた単位処理領域Siが、異なる単位処理領域Si、Sj(j≠i)が互いに分離するようにして、光学基板に形成されてなる。
即ち、処理すべき光は、N(≧2)種の波長の光であり、これらの光の波長を波長の短い側から順次にλ、λ、・・λ・・・λとすると、上記の如く、λ(i=1〜N、N≧2)であり、i=1〜N−1に対してλ<λi+1である。
金属構造体は、そのサイズ:Dによって分類される。サイズ:Dは、波長:λに対してD<λであるが「λを略共鳴波長とするサイズ」である。サイズ:Diと共鳴波長との関係は比例的でありサイズ:Diが増大すると共鳴波長も増大する。「共鳴波長」については後述する。
サイズ:Dは波長:λを略共鳴波長とするサイズ、サイズ:Dは波長:λを略共鳴波長とするサイズ、以下同様であって、サイズ:Dは波長:λを略共鳴波長とするサイズである。波長:λ相互には上記の大小関係があるから、
<D<・・・<D<Di+1<・・・<D
である。
サイズ:Dを同じくする金属構造体は、間隔:dを隔して「所定の配列」で配列される。間隔:dは、隣接する金属構造体の最近接距離であり、サイズ:Dよりも小さい。このように同じサイズ:Dの金属構造体が間隔:dを隔して「所定の配列」で配列されたものが「単位配列パターンpi」を構成する。このような単位配列パターンpiの複数個が、上記間隔:dx、dyを隔して2次元配列されて単位処理領域Siを構成する。
金属構造体はサイズ:Dの異なるものがN種あるから、単位処理領域SもN種あることになり、これらN種の単位処理領域S(i=1〜N)は、光学基板に形成されるが、異なる単位処理領域は「光学基板上で互いに異なる部位に分離」して形成される。従って、サイズ:Dの異なる金属構造体が、光学基板上の同じ領域に「入り混じって」形成されることはない。
即ち、光学基板上には、N種の単位処理領域Sが、互いに異なる面積領域に形成されるのである。これら、N種の単位処理領域は単一の光学基板上に形成されることが好ましいが、これに限らず、複数の基板のそれぞれに、1つもしくは複数の単位処理領域を形成し、このように単位処理領域を形成された複数の基板を合わせて「単一の光学基板」をなすように、接着あるいは固定手段による固定により一体化してもよい。また「各単位処理領域の形成される面積領域の形状」も任意であり、これらは互いに同一形状でもよいし異なっていてもよい。
請求項1記載の光処理素子は、単位処理領域Si(i=1〜N)が、波長:λの光の「偏光状態を選択的に変化」させるものである
単位処理領域を構成する金属構造体を形成される光学基板は、透光性でも反射性でもよい。即ち、前述の「光の単位処理領域の通過」は、透過の場合と反射の場合とを含む。
光学基板の材料としては「石英ガラス」や、BK7、パイレックス(登録商標)等の「硼珪酸ガラス」、CaF、Si、ZnSe、Al等の「光学結晶材料」等を用いることができる。反射光に対して光処理を行う場合、反射性の光学基板は「反射率の高い材料」が好ましく、上記光学ガラスや光学結晶材料に「AlやAuなどの金属膜」を蒸着したものや、シリコン基板等を好適に用いることができる。また、部分反射膜としてCrコーティング等を利用して「透過光と反射光の双方を光処理するハーフミラー」とすることもできる。
請求項1記載の光処理素子は、単位処理領域Si(i=1〜N)が形成される光学基板を透光性とする場合には、各単位処理領域Siを形成される基板領域Ziをレンズ面Li(i=1〜N)として構成とすることもできるし、各単位処理領域Siに「2次元的に配列される単位配列パターン」の個々が形成される基板部分を、マイクロレンズMik(i=1〜N、k=1〜n、nは2次元的に配列される単位配列パターンの数)として構成することもできる。
即ち、1つのレンズ面に「単位処理領域を構成する単位配列パターンの2次元配列」を形成することも、「1つのマイクロレンズに1つの単位配列パターン」を形成することもできる
請求項1記載の光処理素子における「微小な金属構造体STi」の形状には種々の形態が許容されるが、金属構造体の作製の容易さの点からして、半球形状、円柱形状、半回転楕円体形状、楕円柱形状、多角柱形状、錐体形状の何れかであることが好ましい。錐体形状は円錐形状や三角錐形状、多角錐形状が含まれるが、これらは切頭形状(切頭円錐等)であることが好ましい(請求項2)。
上記請求項1または2記載の光処理素子の単位配列パターンPiにおける金属構造体STiの配置には種々の配置が許容されるが、2個の金属構造体STiの近接配置、3個以上の金属構造体STiによるV字型配置もしくはL字型配置、4個以上の金属構造体STiによるT字型配置、5個以上の金属構造体STiによる十字型配置の何れかであることが好ましい(請求項3)。このほかにも、例えば「卍形状」等も可能である。
金属構造体STiの形状が、半回転楕円体形状、楕円柱形状、多角柱形状、錐体形状等の場合、上記サイズ:Dは、金属構造体STiにより単位配列パターンPiを構成する場合において、金属構造体相互の隣接方向における「平面形状の径」を謂うものとする。従って、金属構造体相互の隣接方向が2以上あるときには、各隣接方向に付いてサイズ:Dが定まることになる。このような場合、同一種の金属構造体につき、全てのサイズ:Dにつき、D<λ、かつ、d<Dであり、全てのサイズのうち1以上は、λを略共鳴波長とするものである。
請求項1〜3の任意の1に記載の光処理素子における「微小な金属構造体」の材料構成は、金(Au)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、クローム(Cr)、もしくは銅(Cu)の何れか、または、これらの組合せであることが好ましい(請求項4)。
請求項5記載の光処理装置は「請求項1〜4の任意の1に記載の光処理素子の光入射側に配置され、直線偏光のみを通過させる偏光子を有し、この偏光子を通過した直線偏光の偏光方向が、金属構造体の単位配列パターンに対して非対称になる偏光成分となるように、偏光子と光処理素子の相対的な関係を定めた」ことを特徴とする。
以下、単位配列パターンpiの果たす光学作用を、単位配列パターンの最も基本的な構成である「2個の金属構造体STiの近接配置」の場合を例にとって簡単に説明する。
図2(a)は、この場合の「数値計算を行うためのモデル」を示す。
図2(a)で、符号10、11は金(Au)による直径:40nmの球(以下「Au微小球」という。)であり、x方向において最近接距離:dを隔して空気中に存在するものとしている。
このモデルで、図2(a)の如く、xy面内においてx軸に対してθ=45度をなす面内に電界の振動方向をもつ直線偏光状態の平面波を、図面に直交する方向から照射する場合に付いて数値計算を行った。即ち、入射光の偏光状態が、どのように変化するかを「電磁界の様子を記述するマクスウェル方程式」を時空間の差分方程式に近似して解く、有限時間領域差分法(FDTD法)を利用して調べた。
計算は、Au微小球10、11の間隔:dをパラメータとして0〜80nmまで変化させた場合の、ファーフィールド(遠方場)における偏光状態を求めるため、電界分布のフーリエ変換により角度θ=0度及び90度の成分を抽出し、x方向の振幅:Axとy方向の振幅:Ayの「振幅比と位相差」を算出した。
なお、Au微小球10、11の材料である金の光学定数として、屈折率:n(Au)=0.072、k=1.496を用いた。「k」は複素屈折率における吸収係数である。この値は、金属球が50nm以下程度に小さくなった場合に、金属球のサイズに依存した光学定数の変化を考慮した値である。また、入射光(x軸に対してθ=45度をなす面内に電界の振動方向をもつ直線偏光状態の平面波、xy面に直交する方向から入射する。)の波長として「直径:40nmのAu微小球のプラズモン共鳴波長近傍である波長:544nm」を用いた。
計算結果を図2(b)、(c)に示す。図2(b)は「振幅比:Ay/Ax」の間隔:dによる変化、図2(c)は「x方向とy方向の偏光成分の位相差」の間隔:dによる変化を示している。
図2(b)に示すように、振幅比:Ay/Axは、間隔:dが大きな領域では「1」に近づき、偏光面(電界の振動方向)は「入射光の偏光方向と略一致」する。これに対し、間隔:d=0近傍に近づくにつれて、振幅比:Ay/Axは増加し、y方向の偏光成分が相対的に増大する。
また、図2(c)に示すように「x方向とy方向の偏光成分の位相差」は、間隔:dが0に近づくにつれて大きくなり、間隔:d=0では「位相差:45度程度」となる。
このような数値計算によるシミュレーションの結果から、Au微小球10、11の間隔:dを制御することにより「楕円偏光の軸を旋回」させたり、偏光状態を「例えば直線偏光から楕円偏光に変換」したりできることが分かる。微小球の金属材料として銀(Ag)を用いた「Ag微小球」の場合も、同様の計算結果が得られるが、この場合「偏光状態に変化の生じる波長領域」はAg微小球のプラズモン共鳴波長近傍である波長:400nm近傍であった。
図3は、Au微小球10、11の直径を10nmから50nmまで変化させた場合における「Au微小球内部の電界強度と共鳴波長との関係」に関する計算結果を示している。Au微小球の間隔:dは5nmとしている。ここに言う「共鳴波長」が、請求項1に記載された共鳴波長であり、微小構造体の大きさ:Dは、波長:λiを「略共鳴波長」とする大きさである。「略共鳴波長」とは、例えば、共鳴波長のピーク値に対し±75%以上となる波長領域内の波長を謂うものとする。
図3から明らかなように、「共鳴波長」は、Au微小球の直径:10nmの場合「420nm近傍」であるが、直径:50nmでは450nm近傍であり「Au微小球の直径の増加とともに長波長側へシフト」する。
即ち、一般に、金属構造体のサイズを変化させることで共鳴波長を選択でき、金属構造体の間隔:dを調整することにより、入射光のうち共鳴波長の成分のみに上記の如き「偏光状態の変化」の作用を及ぼすことができる。
以上に説明したように、この発明によれば新規な光処理素子を実現できる。この光処理素子は、製造の困難な多層膜を必要とせず、処理を行う光の波長成分ごとに、偏光状態の変化等の光処理を行うことができる。
以下、実施の形態を説明する。
図1は、光処理素子の実施の1形態を「説明図的」に示している。
図の如く「x、y、z方向」を定めると、z方向は図面に直交する方向であり、処理すべき光Lの入射方向である。
図1において、符号21は光学基板を示す。光学基板21は平行平板状であって「透光性」であり、その両面はxy面に平行で、光の入射する側の面に、この例では4つの領域A〜Dが設定されている。
光学基板21の領域Aには単位処理領域S1が形成され、領域Bには単位処理領域S2が、領域Cには単位処理領域S3が、領域Dには単位処理領域S4がそれぞれ形成されている。
単位処理領域S1は「単位配列パターンP1を2次元的に配列」してなり、単位処理領域S2は「単位配列パターンP2を2次元的に配列」してなり、単位処理領域S3は「単位配列パターンP3を2次元的に配列」してなり、単位処理領域S4は「単位配列パターンP4を2次元的に配列」してなる。単位処理領域S1〜S4は、光学基板21上の互いに異なる領域に形成されている。
単位配列パターンP1は微小な金属構造体ST1が2個、x方向へ微小距離(dとする。)を隔して配列された配列パターンである。単位配列パターンP2は微小な金属構造体ST2が2個、x方向へ微小距離(dとする。)を隔して配列された配列パターンである。単位配列パターンP3は微小な金属構造体ST3が2個、x方向へ微小間隔(dとする。)を隔して配列された配列パターンである。単位配列パターンP4は微小な金属構造体ST4が2個、x方向へ微小間隔(dとする。)を隔して配列された配列パターンである。
ここで、処理されるべき光Lが波長:λ、λ、λ、λを含み、これらの大小関係が、λ<λ<λ<λであるとし、これらは何れも、電界の振動方向がx方向に対して45度傾いた直線偏光であるとする。
金属構造体ST1、ST2、ST3、ST4は、その形状が「半球状」であり、材質的には金(Au)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、クローム(Cr)、もしくは銅(Cu)の何れか、または、これらの組合せにより形成することができるが、この例では金(Au)により形成されているものとする。
金属構造体ST1〜ST4は半球状であるので、そのサイズ:D〜Dは半球形状の直径である。金属構造体ST1〜ST4のサイズ:D〜Dの大きさは、上記波長:λ〜λを略共鳴波長とするサイズであり、また、上記微小間隔:d〜dに対して、d<D、d<D、d<D、d<Dである。
即ち、図1に示す光処理素子は、処理すべき光の波長:λ(i=1〜4、i=1〜3に対しλ<λi+1)に対し、波長:λを略共鳴波長とするサイズ:D(i=1〜4)を持つ微小な金属構造体STi(i=1〜4)を2個、間隔:d(<D)を隔して所定の配置で配列して単位配列パターンPi(i=1〜4)とし、この単位配列パターンPiを2次元的に配列させた単位処理領域Si(i=1〜4)が、異なる単位処理領域Si、Sjが互いに分離するようにして、光学基板21に形成されてなる(請求項1)。
ここで、各単位処理領域Si(i=1〜4)における金属構造体STi(i=1〜4)のサイズ:Dを、単位配列パターン:Pの共鳴波長が対応する波長:λに略等しくなるように設定する。このようにすると、光処理素子20に処理すべき光LをZ方向に入射させた場合、単位処理領域S1では、入射する光Lのうちで、波長:λの成分のみが共鳴する
同様に、単位処理領域S2を形成された光学基板領域Bからは波長:λの成分光のみが共鳴し、単位処理領域S3を形成された光学基板領域Cからは波長:λの成分のみが共鳴し、単位処理領域S4を形成された光学基板領域Dからは波長:λの成分のみが共鳴する。
このようにして、波長:λ〜λを含む入射光Lが、単位処理領域Sごとに分離して共鳴する。
上記の如く、各金属構造体STi(i=1〜4)のサイズDを、単位配列パターン:Pの共鳴波長が対応する波長:λに略等しくなるように設定することに加えて、金属構造体STi相互の間隔:dを適宜に調整することによって、各光学基板領域A〜Dから射出する波長成分の光の偏光状態を入射光Lにおける偏光状態から変化させる。
即ち、入射光Lの偏光状態(x方向に対して45度傾いた方向に電場が振動する直線偏光状態)に対して金属構造体STiが非対称に配置されているので、各金属構造体STiに生じる「局在表面プラズモンの共鳴周波数」に依存して、金属構造体間に生じる「近接場相互作用」により、各金属構造体間で位相差が生じ、各金属構造体からの光が重畳された透過光の偏光成分にも位相差が生まれ、射出光における偏光状態が変換される。
上記の如く、入射光Lの偏光方向をx方向に対して45度傾いた直線偏光とすると、光学基板を透過した光は各単位処理領域における金属構造体の間隔に応じた「楕円偏光」となる。
図1の光処理素子はまた、金属構造体STi(i=1〜4)の形状が半球形状で(請求項2)、単位配列パターンPi(i=1〜4)における金属構造体STi(i=1〜4)の配置が「2個の金属構造体STi(i=1〜4)の近接配置」であり(請求項3)、金属構造体STi(i=1〜4)が金(Au)で構成されている(請求項4)。
ここで、図1の実施の形態を例にとり「単位配列パターンの2次元配列」につき説明する。
図4を参照すると、図4は、図1における単位処理領域S1における「2個の金属構造体ST1(半球状であってサイズ(直径:Dとする。)のx方向における近接配列(間隔:d)による単位配列パターンP1の配列状況)を示している。
図4において、符号A1、A2、A3は「x方向およびy方向において隣接して配列された3つの単位配列パターン」を示している。単位配列パターンA3により例示するように、金属構造体ST1はx方向に間隔:dを隔して配置されて「1つの単位配列パターン」をなしている。
図の如く、x方向に隣接する単位配列パターンA1、A2の間隔(最近接間隔)をdx、y方向に隣接する単位配列パターンA1、A3の間隔(最近接間隔)をdyとすると、隣接した金属構造体間に生じる近接場相互作用を利用するため、少なくともλ>D>dであるが、サイズ:D、間隔:d、dx、dyともに入射光の最小波長(図1の実施の形態で波長:λ)よりも十分小さいことが好ましい。間隔:dxとdyとは隣接する単位配列パターン間の相互作用の影響を少なくするためdよりも大きい必要がある。
単位配列パターンはこのような一般的なルールに従って2次元配列することができる。
単位配列パターンをなす「金属構造体の配列パターン」の他の例をいくつか示す。
図5は、同一サイズの金属構造体を3個、L字型に配列して単位配列パターンとした例を示している。符号71は光学基板を示す。光学基板71は4個の基板領域A〜Dに分けられて「単位処理領域をなす単位配列パターンの2次元配列」が上記「一般的なルール」に従って形成されている。基板領域Aには、金属構造体ST1による単位配列パターンP1が形成され、基板領域B〜Dには、それぞれ、金属構造体ST2〜ST4による単位配列パターンP2〜P4が形成されている。
図5の例では、3個の金属構造体はL字状に配列しているが、3個の金属構造体を「V字状」に配列して単位配列パターンとしてもよい。上記一般的な配列ルールに従い、各単位処理領域において、単位配列パターン内で隣接する金属構造体の最近接間隔は処理すべき光の波長よりも小さく、隣接する単位配列パターンの間隔は、上記最近接間隔よりも十分に大きく、かつ、上記波長よりも十分に小さい。
入射する光の偏光方向を、例えば、x方向に対して45度傾いた方向とすると、各単位配列パターンを構成する金属構造体の配列が非対称となり、透過もしくは反射した光の位相差が生じるので、各単位処理領域を形成された基板領域A〜Dにおいて、対応する波長の光の偏光状態を選択的に変化させることができる。
図6は、単位配列パターンの別の例を示す。繁雑をさけるため、混同の恐れが無いと思われるものに付いては図5におけると同一の符号を付する。以下の各図においても同様である。
図6において、光学基板81は4つの基板領域A〜Dに分けられ、これら基板領域に単位配列パターンP1〜P4が2次元的に配列されている。単位配列パターンP1は4個の金属構造体ST1をL字型に配してなり、単位配列パターンP2〜P4はそれぞれ4個の金属構造体ST2〜ST4をL字型に配してなる。
配列のルールは前記一般的ルールに従う。
図7に示す例は「4個の金属構造体ST1をT字型に組合せて単位配列パターンP1を構成した」例であり、図8に示す例は、13個の金属構造体ST1を「卍型」に組合せて単位配列パターンP1とした例である。配列のルールは前記一般的ルールに従う。
T字型の配列は5個以上の金属構造体の配列でもよいし、卍型の配列は「逆周り」の配列でもよい。
図5、図6に示した例では、各単位処理領域における単位配列パターンは、パターンを構成する金属構造体のサイズが、各単位処理領域における単位配列パターンごとに異なるが、単位配列パターンをなすL字型の配列は全ての単位処理領域で同じである。しかし、これは光処理素子の必要条件ではない。
図9に示す例のように、例えば基板領域A、B、Cにおける単位配列パターンP1、P2、P3が「3個の金属構造体によるL字型の配列」でありながらも、その向きが互いに異なるものであってもよい。即ち、光処理素子をなすN個の単位処理領域における単位配列パターンの「パターンの向きや形状(L字型、V字型、卍型、十字型等)」は、単位処理領域ごとに適宜に選択することができる。
図6〜図9に示した単位配列パターンの2次元配列の何れにおいても「入射光の偏光方向を金属構造体の配列に対して非対称な偏光成分を有するような角度」として入射することにより、透過もしくは反射した光に位相差を生じさせて、偏光状態を変化させることができる。
ここで、上に説明した光処理素子の製造につき説明する。
光学処理素子における金属構造体の配列による各「単位処理領域」は、電子ビームリソグラフィ、DUV・EUVリソグラフィ、ナノインプリント、材料物性の変質を利用したエッチングなどの微細加工技術を利用して作製することが可能である。
例えば、光学基板として平行平板状の光学ガラスを用い、その平坦な面に金(Au)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)などの金属材料を用い「CVD等の化学蒸着法」や物理蒸着をもちいた成膜法あるいは「鍍金等の堆積法」で薄膜状の金属層を形成する。この金属層上にフォトレジスト層を形成し、フォトレジスト層に電子線描画やX線描画などの手法により「単位処理領域ごとの金属構造物配列パターン(例えば、図1に示すような金属構造物ST1〜ST4の配列パターンに対応するパターン)」を残すようにレジストパターンを形成する。その後、不要な金属層部分を例えばRIEなどによりエッチングして、単位処理領域をなす金属構造体の配列を形成することができる。
あるいはまた、光学ガラスによる光学基板上に「単位処理領域ごとの金属構造物配列パターンのネガパターン」をなすレジストパターンを形成したのち、金、銀、アルミニウムなどの金属材料をCVD等の化学蒸着法や物理蒸着を用いた成膜法や「鍍金等の堆積法」でレジストパターン上に薄膜状に形成し、その後、レジストパターンとともに「レジストパターン上に形成された不要金属膜」を除去することで、所望の単位処理領域をなす金属構造体パターンを形成できる。
図10は、光処理装置の1形態を参考例として説明するための図である。
図10に示す光処理装置は、図1に即して説明したような光処理素子121、122、123を「入射光Lの光路上に直列的に配置」したものである。図10においては、光処理素子121、122、123を同一構造のものとして描いてあるが、これらは必ずしも同一構造のものである必要はない。
例えば、図1に示す単位配列ユニットP1〜P4を各単位処理領域に2次元的に配列するのに、単位配列ユニットの配列は、前記配列ルールにおける「隣接する単位配列パターン間の距離:dx、dyを、単位配列ユニット内における隣接金属構造体間の間隔:dよりも大きくする」必要のため、配列密度をある程度以上高くすることは難しい。
このような場合、光処理素子121、122、123における各単位処理領域における単位配列ユニットの配列密度を低くすると共に、配列状態を異ならせ「光処理素子121、122、123を重ねて光路方向から見た」ときに、各単位処理領域における単位配列パターンの2次元配列が「高密度の配列」となるようにでき、このようにすると、光処理の効率を容易に高めることができる。
前述の如く、図1の光処理素子20に対し、x方向に対して45度傾いた直線偏光Lを入射させた場合、透過光の偏光状態を「もっとも効率よく」楕円偏光に変換できる。
従って、図11に実施の形態を示す光処理装置のように「光処理素子132の入射面側に、±45度傾いた偏光のみを通過させる偏光板131を配置」することにより、各単位処理領域を形成された基板領域A〜Dから「単位処理領域に応じた波長で効率よく楕円偏光化された光」を選択的に射出させることができる。なお、偏光板131は光制御素子132と一体に形成されていても良い。
即ち、図11は、光処理素子132の光入射側に配置されて直線偏光のみを通過させる偏光子131を有し、偏光子131を通過した直線偏光の偏光方向が「金属構造体の単位配列パターンに対して非対称になる偏光成分(上の例でx方向に対して45度傾く成分)となるように偏光子131と光処理素子132の相対的な関係を定めた光処理装置(請求項5)の実施の1形態である。
図12は、光処理素子の1形態を参考例として説明するための図である。
図12において、符号140は光学基板の「1個の単位処理領域を形成される部分」であり、この部分はレンズ面をなし、このレンズ面上に単位配列ユニットPiが2次元的に配列されている。このようにすると、光処理素子の機能とレンズ面の機能とを1つの光処理素子で実現することができ、省スペース化を図れると共に、光学調整などの簡便化も可能となる。
図13は、光処理素子の1形態を他の参考例として説明するための図である。
図13において、符号150は光学基板の「1個の単位処理領域を形成される部分」であり、この部分はマイクロレンズ面アレイをなし、各マイクロレンズ面上に単位配列ユニットPiが1ユニットずつ形成配列されている。このような構成によっても、光処理素子の機能とレンズ面の機能とを1つの光処理素子で実現することができ、省スペース化を図れると共に、光学調整などの簡便化も可能となる。
なお、上に図1等を参照して説明した実施の形態では、光学基板に4つの単位処理領域が形成されているが、これは説明の簡単のためと図示の簡単のためであり、例えば分波を行うためのものであれば前述の如く数十〜数百の波長を分波する必要があり、これら分波すべき波長の数に等しい単位処理領域が形成されることは言うまでもない。
光処理素子の実施の1形態を説明するための図である。 光処理の原理を説明するための図である。 光処理の原理を説明するための図である。 単位配列ユニットの2次元的な配列を説明するための図である。 単位配列ユニットにおける金属構造体の配列形態を説明するための図である。 単位配列ユニットにおける金属構造体の配列形態を説明するための図である。 単位配列ユニットにおける金属構造体の配列形態を説明するための図である。 単位配列ユニットにおける金属構造体の配列形態を説明するための図である。 単位配列ユニットにおける金属構造体の配列形態を説明するための図である。 光処理装置の1形態を参考例として説明するための図である。 請求項5記載の光処理装置の実施の1形態を説明するための図である。 光処理素子の参考例の特徴部分を説明するための図である。 光処理素子の他の参考例の特徴部分を説明するための図である。
符号の説明
S1 単位処理領域
A 単位処理領域S1を形成された基板領域
ST1 金属構造体
P1 金属構造体P1による単位配列ユニット
L 入射光

Claims (5)

  1. 処理すべき光の波長:λ(i=1〜N、N≧2、i=1〜N−1に対してλ<λi+1)に対し、波長:λを略共鳴波長とするサイズ:Dを持つ微小な金属構造体STiを複数個、間隔:d(<D)を隔して所定の配置で配列して単位配列パターンpiとし、この単位配列パターンpiを、直交するx、y方向において、波長:λiよりも十分に小さい間隔:dx、dyを隔して2次元的に配列させた単位処理領域Siが、異なる単位処理領域Si、Sj(j≠i)が互いに分離するようにして、光学基板に形成されてなり、
    上記単位処理領域Si(i=1〜N)が、波長:λ の光の偏光状態を選択的に変化させることを特徴とする光処理素子
  2. 請求項1記載の光処理素子において、
    金属構造体STiの形状が、半球形状、円柱形状、半回転楕円体形状、楕円柱形状、多角柱形状、錐体形状の何れかであることを特徴とする光処理素子
  3. 請求項1または2記載の光処理素子において、
    単位配列パターンPiにおける金属構造体STiの配置が、
    2個の金属構造体STiの近接配置、または、
    3個以上の金属構造体STiによるV字型配置もしくはL字型配置、または、
    4個以上の金属構造体STiによるT字型配置、または、
    5個以上の金属構造体STiによる十字型配置の何れかであることを特徴とする光処理素子
  4. 請求項1〜3の任意の1に記載の光処理素子において、
    微小な金属構造体が、金(Au)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、クローム(Cr)、もしくは銅(Cu)の何れか、または、これらの組合せで構成されていることを特徴とする光処理素子
  5. 請求項1〜4の任意の1に記載の光処理素子の光入射側に配置され、直線偏光のみを通過させる偏光子を有し
    上記偏光子を通過した直線偏光の偏光方向が、金属構造体の単位配列パターンに対して非対称になる偏光成分となるように上記偏光子と光処理素子の相対的な関係を定めたことを特徴とする光処理装置。
JP2006005239A 2006-01-12 2006-01-12 光処理素子および光処理装置 Expired - Fee Related JP5352941B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006005239A JP5352941B2 (ja) 2006-01-12 2006-01-12 光処理素子および光処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006005239A JP5352941B2 (ja) 2006-01-12 2006-01-12 光処理素子および光処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007187835A JP2007187835A (ja) 2007-07-26
JP5352941B2 true JP5352941B2 (ja) 2013-11-27

Family

ID=38343052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006005239A Expired - Fee Related JP5352941B2 (ja) 2006-01-12 2006-01-12 光処理素子および光処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5352941B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5538813B2 (ja) * 2008-12-26 2014-07-02 キヤノン株式会社 光学素子、及びこれを用いたイメージセンサ、撮像装置
JP5829375B2 (ja) * 2009-06-05 2015-12-09 日本電気株式会社 光学素子とこれを用いた光子発生装置、光発生装置、光記録装置および光検出装置
WO2015049981A1 (ja) 2013-10-03 2015-04-09 シャープ株式会社 光電変換装置
US10677965B2 (en) 2014-01-27 2020-06-09 Forelux Inc. Optical apparatus for non-visible light applications
CN104898269B (zh) * 2014-01-27 2019-10-25 光引研创股份有限公司 光学装置
US9651718B2 (en) * 2014-01-27 2017-05-16 Forelux Inc. Photonic apparatus with periodic structures
RU2654354C1 (ru) * 2014-06-02 2018-05-17 ЭЙДЗО Корпорейшн Жидкокристаллическое дисплейное устройство
JP6678510B2 (ja) 2016-05-11 2020-04-08 古河電気工業株式会社 光導波路素子
CN106526894A (zh) * 2016-10-31 2017-03-22 天津肯特电子有限公司 一种带有网孔的眼镜镜片的制造方法
JP7154736B2 (ja) * 2016-12-13 2022-10-18 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 撮像素子、電子機器
JP6910704B2 (ja) 2016-12-13 2021-07-28 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 撮像素子、撮像素子の製造方法、プラズモンフィルタ、及び、電子機器
WO2019212043A1 (ja) * 2018-04-30 2019-11-07 国立大学法人 東京大学 光学活性増強基板

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09265009A (ja) * 1996-03-27 1997-10-07 Kyocera Corp 偏光子
AU2003300371A1 (en) * 2002-12-20 2004-07-22 Minerva Biotechnologies Corporation Optical devices and methods involving nanoparticles
JP4293056B2 (ja) * 2004-05-25 2009-07-08 宇部興産株式会社 金属微粒子ー複合体
JP4156567B2 (ja) * 2004-06-16 2008-09-24 日本電信電話株式会社 Sprセンサーおよび屈折率測定方法
JP4664865B2 (ja) * 2006-06-02 2011-04-06 株式会社リコー 光処理素子
JP4664866B2 (ja) * 2006-06-02 2011-04-06 株式会社リコー 光処理素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007187835A (ja) 2007-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5352941B2 (ja) 光処理素子および光処理装置
US7630132B2 (en) Polarization control device
US10641930B2 (en) Holey optical device
JP4589804B2 (ja) 偏光制御素子および偏光制御素子の偏光制御方法
Yoo et al. Template-stripped tunable plasmonic devices on stretchable and rollable substrates
JP4680677B2 (ja) 偏光制御素子
JP6127203B2 (ja) 超解像イメージングリソグラフィー
WO2020147788A1 (zh) 透射式光分束器及其制造方法
US10061139B2 (en) Optical devices based on non-periodic sub-wavelength gratings
KR20140082855A (ko) 빛 파면의 제어
JP4589805B2 (ja) 偏光制御素子
US20080192327A1 (en) Method and system for speckle reduction using an active device
Hsu et al. Review of metasurfaces and metadevices: advantages of different materials and fabrications
Mollaei et al. Dual-metasurface superlens: A comprehensive study
JP3702445B2 (ja) 光学素子及びその光学素子を用いた装置
JP2009223074A (ja) 偏光変換素子
JP2009047501A (ja) 光学式歪測定素子、装置、システムおよび方法
US7608369B2 (en) Photomask to which phase shift is applied and exposure apparatus
JP2008304618A (ja) 偏光変換素子
JP4791903B2 (ja) 偏光分離素子
JP2010197764A (ja) 偏光制御素子及びそれを使用した画像表示装置
JP2008122618A (ja) 偏光光源ユニット
JP5574602B2 (ja) 多値波長板
Wang et al. Suspended membrane GaN gratings for refractive index sensing
JP4664866B2 (ja) 光処理素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130812

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5352941

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees